京太郎「岩手って意外と観光しやすくね?マジで」 (149)


このSSは『咲-Saki-』の須賀京太郎が主役となります。

時系列はNAVERまとめを参考にしております。
舞台は>>1が実際に旅行した場所となります。
営業内容や時間は、当時から変化している場合もあります。
京豚でない方は「ころたんイェイ~」で御願い致します。

以上のことに注意して頂けると助かります。

1話目
京太郎「うおおお!日本一周旅行のチケット当たったぞー!!」
京太郎「うおおお!日本一周旅行のチケット当たったぞー!!」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1454318298/)

2話目
京太郎「日本一周?いえいえ岩手旅行ですよ!」
京太郎「日本一周?いえいえ岩手旅行ですよ!」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1454713201/)


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1455334496

いつも通り19時頃から投下予定なの~ん
お昼寝するの~ん

始めるのん


盛岡駅前ホテル


京太郎「あー……やっべー……」

京太郎「昨日の夕方に盛岡に着いたのは良かったけど」

京太郎「何も考えられずにボーっと過してしまった……」

白望『今日のお礼、どうぞほっぺに』

胡桃『ただのファーストキスのやり直しなんだから!!』

京太郎「…………」


京太郎「あれはなんだったのだろうか……」

京太郎「鹿倉先輩には嫌われてるはずだし」

京太郎「白望先輩は何考えてるのか分からんし」

京太郎「…………」

京太郎「まっ、まさか……あれが噂に聞く」

京太郎「田舎の女の子に遊ばれるってやつなのか……?」


胡桃『結婚する人だけしか……さ、触っちゃ……』ハァハァ

白望『ごめんね、京子ちゃん』ダキッ

京太郎「…………」ムクムク

京太郎「あー!おっ勃ててんじゃねーよ、俺!!」

京太郎「駄目だ駄目だ!ナニかしてねーと煩悩が!!」

京太郎「Hey,siri!」


携帯「なんや?」

京太郎「煩悩をなんとかしたいんだけど……」

携帯「風俗行けや、盛岡にはソープあるやろ」

京太郎「アホか!俺は高校生だぞ!!」

携帯「そんなん知らんわ、山にでも篭っとれや!」

京太郎「お前本当にsiriか!?もういいわ!」トットン


京太郎「…………山、ねぇ」

京太郎「岩手県 登山 自然 と……」トットン

京太郎「八幡平市山岳協会、ん?八幡平?」

京太郎「『八幡平』ねぇ……お!画像発見!」トットン

京太郎「へー!結構良さそうな景色じゃん!」

京太郎「この池も形が素晴しい、ってこれ沼なのか!」


京太郎「アクセスはどうなんだろう?」トットン

京太郎「車で1時間半くらいか、タクシーは厳しいな」

京太郎「今回の旅行だとルート外なんだよなー」

京太郎「自費になるからなんとか抑えたいが……」

京太郎「お、朝から盛岡駅発のバス出てるじゃん」トットン

京太郎「往復券が1,300円か、これで出発するかな」


八幡平山頂レストハウス


京太郎「着いたぜー!八幡平ー!」

京太郎「バスの中からでも感じてはいたが……」

京太郎「360度、どっから見ても凄く雄大な景色」

京太郎「もう、ほんっと!緑があるんだよね!」

京太郎「駐車場も広いな~」キョロキョロ


おばちゃんM「ほんまに疲れまんねん」ゾロゾロ

おばちゃんN「ほんまでっか?」ゾロゾロ

おばちゃんO「ほんまでんがな」ゾロゾロ

おばちゃんP「ほんまっか?」ゾロゾロ

おばちゃんQ「ほんまやな」ゾロゾロ

おばちゃんR「めっちゃほんまやねん」ゾロゾロ


京太郎「こんにちわ~」

おばちゃんM「なんや色男やないかい」

京太郎「下山してきたんですか?」

おばちゃんN「せやで、あんちゃんも登るんかい?」

京太郎「はい、快晴なんで楽しみですね」

おばちゃんO「コース選べば簡単や、気軽に登らんかい」


京太郎「そうなんですか、助かります」

おばちゃんP「山頂まで約1.9kmのハイキングやさかい」

京太郎(だからこの人たちサンダルなのか……)

おばちゃんQ「八幡平は『日本百名山』の中でも最弱」

おばちゃんR「最弱やめーや、登り易い言わんかい」

京太郎「あはは、頑張りますねー」


京太郎「さてと、今いるところは標高が1,541m」

京太郎「夏だからいいけど春や秋は寒そうだな」

京太郎「あれ?秋田県と岩手県の県境の標識」

京太郎「へぇ、ここって本当に県と県の境目なんだ!」

京太郎「隣には登山口の標識が……頂上入口?」

京太郎「頂上入口って記載が簡単に登れることを教えてるな」

京太郎「うし、準備は完璧!さー、登るぞー!」


京太郎「うーん、道が凄く整備されてるよなー」

京太郎「山でこんな綺麗なコンクリートの斜面て」

京太郎「荒れてなくて良いね、本当に登り易い」

京太郎「お、木の道に変わった…………ん?」

「ぼっちはやだよ~……」メソメソ

京太郎(……女の子?)


豊音「お父さ~ん……お母さ~ん……」

豊音「怖いよ~……」

豊音「ちょー寂しいよ~……」

京太郎「あのー?大丈夫ですか?」

豊音「ふえっ……」グスッ


豊音「…………」

京太郎「どうかしました?怪我でも――」

豊音「救助隊が来てくれたよー!」ダキッ

京太郎「うぷっ!」

豊音「ちょー嬉しいよー!」ギュウウウ

京太郎(デカっ!この人身長デカい!)


豊音「助けに来てくれてありがとー!」ギュウウウ

京太郎(そんで俺ヤバい!超ヤバイ!!)

京太郎(絞まってる!腕とおもちに挟まれて息が――)

京太郎「あああ、あだっでま!むねあだっでまず!」

豊音「……え?あ……わ、わわわっ////」パッ

京太郎「ぜー!ぜー!ぜー!」ゴホゴホ

豊音「ご、ごめんなさい……////」ペコペコ


京太郎「い、いえ、大丈夫です……」

豊音「…………あの」オズオズ

京太郎「はい?」

豊音「よく見たら……若い人だよね……」

豊音「もしかして救助隊じゃないのー?」

京太郎「え?旅行者ですけど……」

豊音「」


豊音「…………」

京太郎「…………」

豊音「ぼっちはやだよー!うえーん!」

京太郎「ああっ!また泣き始めた!」

豊音「えーん!えーん!ぼっち怖いよー!」

京太郎「あああ!俺もぼっちなんで大丈夫!」


豊音「……え、君もぼっち?」グスッ

京太郎「まぁ、原作でも存在してるんだかどうだか……」

京太郎「ぼっちみたいなもんですよ、ははは(苦笑)」

豊音「可哀想だよー……」

京太郎「ぼっちが二人いれば、二人ぼっち」

京太郎「一人ぼっちよりは寂しくないと思いますよ」

豊音「それ面白いよー」クスクス


豊音「えへへ、岩手から来ました姉帯豊音です」ペコリ

京太郎(ここも岩手じゃ……ん?秋田?どっちだ?)

京太郎「長野から一人旅で来た、須賀京太郎です」ペコッ

豊音「えー!長野県!?」

豊音「遠いところから来たねー!高校生ー?」

京太郎「はい、高一ですよ」

豊音「やったー!後輩ができたよー!」


京太郎「後輩て、でもやっぱり先輩でしたか」

豊音「うっ、やっぱり大きいから分かったのー?」グサッ

京太郎「いえ?可愛いけど大人な雰囲気もあったんで」

豊音「かっ!可愛くなんてないよー!////」ブンブン

京太郎「そんなことないですよ?癒されましたし」

豊音「……あ、ありがとうだよー////」


京太郎「でも、どうして泣いてたんですか?」

豊音「……急に、寂しくなっちゃって……」

豊音「私、ちょっと前に宮守女子高校に転校したの」

豊音「それまでは歳の近い人が村に少なかったんだ」

豊音「でも、宮守で友達がたくさんできたんだよー」

京太郎(良い話だなぁ~)


豊音「友達といることに慣れたんだけど……」

豊音「久しぶりに一人で行動してみたら……」

豊音「前までぼっちだったのを思い出しちゃって……」

豊音「急に寂しい気持ちになったんだよー……」

京太郎「そうだったんですか……」

豊音「途中で下山してきたおばちゃんたちとお話したけど」

豊音「登ったら誰もいなくて不安になっちゃたんだー……」


京太郎「……あれ?姉帯さんは一人で来たんですか?」

豊音「トヨネでいいよー、家族で来たんだよー」

豊音「今日はこの近くの『藤七温泉』に泊まるんだよー」

京太郎「え?ご両親は今どこに?」

豊音「秋田県の有名な温泉を回ってくるって言ってたよー」

豊音「八幡平から近いところみたいだよー」


豊音「ここは簡単に登山ができるって知ったから」

豊音「登ってみたくなって、入口で降ろしてもらったんだー」

豊音「お父さんとお母さんとはそこで別れたの」

京太郎「なるほど、それで今に至るというわけですね」

豊音「そうなんだよー……」グスン

京太郎「じゃあ、一緒に登ります?」


豊音「ええっ!いいの!?」

京太郎「というより、俺は元々登りに来たんで」

京太郎「最短ルートで展望台に行きますけど」

豊音「ちょー嬉しいよー!もちろん行くよー!」

京太郎「俺も話し相手がいてくれて助かります」

京太郎「黙々と説明口調だと視聴者も飽きますからね」

豊音(……視聴者ってなんだろう?)


京太郎「――お、斜面が緩くなってきた」テクテク

豊音「ゴールが近いのかな?」

京太郎「ええ、そうだと思いますよ」

京太郎「それにしても本当に登り易い山ですねー」

豊音「そうだね、道も綺麗に舗装されてるし」

豊音「周りのお花さんたちもとっても綺麗だよー♪」


豊音「こんなに登り易い山は初めて」

京太郎「豊音さんは登山の経験があるんですか?」

豊音「宮守に来る前に少しだけあるよー」

豊音「でも基本は獣道だし、とっても危ないよー」

京太郎(やっぱ観光名所でもないと金が集まらないのかな?)

京太郎(どこの地区でもそうなんだろうなぁ……)


豊音「京太郎君は山登りしたことあるの?」

京太郎「いやー、今回が初登山なんですよね」

豊音「そうなんだ!びっくりだよー!」

京太郎「え?何がです?」

豊音「県外からの一人旅で初めての登山だよー?」

豊音「凄く行動力があるんだねー!」


京太郎「そう言われてみればそうかも」

豊音「今日は盛岡から八幡平に来たんだよね?」

京太郎「ええ、朝のバスで来ました」

豊音「どうして登山しようと思ったの?」

京太郎(フェラにおっぱいに素股にキスに――)

京太郎「ちょっと煩悩を祓いに、ですね……」ムクムク


豊音「ぼんのー?」キョトン

京太郎「あああ、なんでもないです!」

京太郎「それよりほらっ!見えてきましたよ!」

豊音「わぁ……!」

京太郎「広い場所に出てきたな」

豊音「これが展望台なんだー!」


俺「せやで」パシャパシャ


京太郎「あ、どうも」ペコッ

俺「君たちすまんな、ちょい右にズレてくれんか?」

豊音「分かったよー!」

俺「おし、ありがとな」パシャッ

京太郎「良い風景撮れるんですか?」

俺「なんや、撮れるに決まっとるがな?」


京太郎「いやー、俺たちここ初めてなんで」

豊音「そんなに良い景色なんですか?」

俺「知らんのか、もったいない!」

俺「ほれ、二人とも展望台に上がってみい」

京太郎「んしょっと……おお!凄い!」ギッ

豊音「わー!すごーい!」ギッ


京太郎「ネットで見たのとまったく同じだ!」

俺「ははっ、そんなん当たり前やないか」

俺「せや、二人ともカメラ貸しや撮ったるさかい」

京太郎「いいんですか?」

豊音「嬉しいよー!」

俺「良い写真撮らせてくれたお礼や」


俺「二人の直ぐ後ろに見えるのが『八幡沼』やで」

京太郎「なら、俺さんの後ろにあるのが『ガマ沼』?」

俺「せやせや…………ん?君は何してん?」

豊音「……え、わ、私ですか?」

俺「もっと寄らな、二人とも入らんで」

豊音「ふっ、二人……!?」


俺「ほれほれ、もっと寄ってな」クイクイ

豊音「きっ、京太郎君、私隣にいても大丈夫?」

京太郎「え?全然大丈夫ですけど?」

京太郎(エイスリンさんとも普通に撮ってたし)

豊音「…………」ヨソヨソ

豊音(男の子と二人きりで写真なんて……)チラッ

豊音(き、緊張するよー……////)


俺「ほないくで、ほい!」パシャ

俺「もう1個のカメラも、ほい!」パシャ

京太郎「ありがとうございます!」

俺「二人とも上手く撮れたでー」

俺「うん、良い絵やな、中々お似合いや」

豊音(おっ、お似合いって……////)


俺「今度は『ガマ沼』をバックにしたる」

京太郎「あれ?直ぐ後ろで撮るんですか?」

俺「そこから展望台見えると思うが全体が映らんのや」

京太郎「なるほどー」スタスタ

豊音「~♪」スタスタ

俺「はい、チーズ!」パシャパシャ


豊音「ありがとうございましたー」ペコリ

俺「おお、そんで君らこれからどうするん?」

京太郎「来た道を戻ろうと思っていますが」

俺「せっかくなら頂上まで行った方ええ、5分も掛からん」

京太郎「そうなんですか、近いですね」

豊音「行ってみようよ、京太郎君!」


俺「俺は君らと逆のルートで来たんや」

京太郎「逆のルート?ああ、入口から直ぐの分かれ道か」

俺「せやで、君らは右で俺は左から登ってん」

俺「途中に『眼鏡沼』と『鏡沼』ちゅう沼があんねん」

俺「頂上から分かれ道まで戻れば約25分」

俺「つまり1周すれば合計1時間のコースなんや」

俺「ま、気楽に頑張りや~」スタスタ


八幡平 頂上


京太郎「あっさり着いちゃた、本当に直ぐだった」

豊音「頂上の柱見つけたよー!」

京太郎「展望台がある場所は木に覆われてる……」

京太郎(絶景とは言えないな、なんとも微妙な景色……)

京太郎「写真撮ったところが1番良かったですね」

豊音「え!……う、うん……そうだね////」

京太郎「?」


眼鏡沼 鏡沼


京太郎「うーん、綺麗な形をした沼なんだが……」

京太郎(八幡沼が素晴らし過ぎて比べるとなぁ……)

豊音「先にこっちから登りたかった?」

京太郎「いえいえ、そんなことはないですよ」

京太郎「あっちから来たんで豊音さんにも会えたし」

豊音「……ふぇっ////」ツルッ

スッテンコロリン


京太郎「とっ、豊音さん!?」

豊音「あ、あいたただよー……」

京太郎「大丈夫ですか!怪我してませんか!?」

豊音「少し転んじゃっただけ……痛っ……」ズキッ

京太郎「足ですか!?」

豊音「あはは、だっ、大丈夫だよー……」ズキズキ

京太郎(我慢してる様にしか見えんぞ、これ)

京太郎「大丈夫じゃありませんよ!」ダキッ

豊音「きょっ、京太郎君!?」ドキッ

京太郎「すみません、おんぶじゃ前に倒れそうなんで」

豊音(だだだ、だからって!お姫様だっこだよー!?)

京太郎「もうちょっとで下山できるはずです」

京太郎「すみませんが、それまで我慢してもらえれば」

豊音「はっ、はい……////」コクッ


京太郎「ふぅ、ふっ、ふぅ……」テックテック

豊音「……お、重くない、かな?」

京太郎「そんなことより痛みは大丈夫ですか?」

豊音「京太郎君のおかげで少しは……」

京太郎「そうですか、もう5分も掛からないと思うので」

京太郎「ふぅ、ふっ、ふぅ……」テックテック

豊音「……」


豊音「本当に重くない?京太郎君ごめんねだよー!」

京太郎「……豊音さん?」

豊音「だって私の不注意で怪我したんだよ!」

豊音「私……大きいからとっても重いはずだよー!」

豊音「め、迷惑かけてごめんだよー……」グスッグスッ

京太郎「…………」


京太郎「豊音さん」

豊音「ふぇっ……?」ウルウル

京太郎「正直言って、結構重いです」

豊音「ほらっ!ほらやっぱりだよ!」ポカポカ

京太郎「でも降ろしませんよ」

豊音「な、なんでだよー?」


京太郎「ま、ヘリとか搬送があるなら助かりますが」

京太郎「ここは男にカッコつけさせてくださいよ」

京太郎「一緒に登るって言ったじゃないですか」

京太郎「無事に下山するまでが登山、ですよ」ニコリ

豊音「京太郎君……」

京太郎「お、スタート地点が見えてきた」


八幡平山頂レストハウス


京太郎「ふぅ、着いた着いた」

豊音「た、助かったよー……」トテ

京太郎「足の具合は――」

豊音「京太郎君ありがとうだよー!」ダキッ

京太郎「うぷっ!」


豊音「ホントに!ホントに嬉しかったよー!」ギュウウウ

京太郎(んげげ!ヤバい!またヤバイ!!)

京太郎(絞まってる!腕とおもちに挟まれて息が――)

京太郎「あああ、あだっでま!むねあだっでまず!」

豊音「あ……わ、わわわっ////」パッ

京太郎「ぜー!ぜー!ぜー!」ゴホゴホ

豊音「ご、ごめんね……////」モジモジ


京太郎「そ、それより足の具合は?」

豊音「うん、少し歩くくらいなら平気……」ズキッ

京太郎(こりゃ山道は絶対に歩かせちゃ駄目だな……)

京太郎(休める場所で安静に…………ん?休める?)

京太郎「豊音さん、今日温泉宿に泊まるんですよね?」

豊音「そうだよー、『藤七温泉』って言うんだよー」

京太郎「なら温泉に入りましょう!」


豊音「…………え?ええっ!?」

京太郎「秘境の温泉って効能があるって聞きますし!」

豊音「で、でも……あそこの温泉って……」

京太郎「安心してください、一緒に付いて行きますから!」

豊音(いいいいい、一緒!?きょっ、京太郎君と……////)

豊音「…………」

豊音「よ、宜しく御願いします……////」


京太郎「さて、タクシーは……当然いないよな」キョロキョロ

京太郎(山奥だしなー、呼ぶか歩くか……)

俺「なんや、君ら今下山してきたんかい」

京太郎「あ、どうも俺さん」

俺「俺はこれから青森に帰るとこやけど、君らは?」

京太郎「実は、かくかくじかじか――」

俺「なんや、そんなら俺の車に乗れや」


京太郎「え?俺たちはかなり助かりますけど」

豊音「い、いいんですか……?」

俺'「怪我しとるんやろ、早く休める場所に行かな」

俺「タクシーは来るまでに時間掛かるし」

俺「車で5分の距離やけど、歩きは下りを30分や」

俺「怪我人が歩けば間違いなく悪化する距離や」

俺「これも何かの縁と思って利用せい」


ブロロロロロロ

京太郎「そういえば、俺さんって青森の人なんですか?」

俺「せやで、青森市内や」

豊音「あれー?青森って関西弁なんですか?」

俺「いや、津軽弁らしいな」

京太郎「……じゃあ、なんでです?」

俺「俺もよく分からん、仕様やと思うで」


藤七温泉 彩雲荘 日帰り入浴(8:00~18:00)


俺「ここからなら盛岡行きの往復バスに乗って帰れるで」

京太郎「何から何まで、本当に助かります」ペコリ

豊音「ありがとうございました!」ペコリ

俺「チャックインは15:00からみたいやけど――」

京太郎「それまで日帰り入浴でもしてますよ」

俺「ほうか、ならまた縁があったらなー」ブロロ


京太郎「帰りは、15時までに上がれば充分間に合うな」

豊音「…………」ソワソワ

京太郎「さてと行きますかー」ガラガラ

受付「いらっしゃいのん」

京太郎「2人なんですけど、はい1,200円」

豊音「え、京太郎君!私、自分で払うよー!」

京太郎「いいですからいいですから」


彩雲荘 屋内大浴場


京太郎「ここかー」

豊音「…………」

豊音(……あれー?)

京太郎「じゃ、入りますか」

豊音「そっ、そうだね!あはは……」

京太郎「?」


※屋内風呂は現在は宿泊者のみかも?

京太郎「内湯、いいわー」ザー

京太郎「いかにも秘湯って雰囲気だよな」

京太郎「……何だろうこの感じ」

京太郎「大悪党とか浸かってそうというか」

京太郎「志々雄真が傷を癒してそうな……」

京太郎「うん、止めておこう、露天はどんな感じかな?」


京太郎「なんと雄大な景色」ザー

京太郎「花巻温泉とはまた違う方向で凄い」

京太郎「あっちは山奥で、こっちは高原って感じだな」

京太郎「ん?あれ岩手山か?すげー綺麗に見える!」

京太郎「カモン、ヤマビコ!いやっほー!」

やっほー! やっほー! やっほー!


豊音「……京太郎君の声?」


おばちゃんM「なんや、アンタ男連れやったんかい」

豊音「とっ、友達ですよ……////」

おばちゃんN「照れることないさかい」

おばちゃんO「顔真っ赤になっとるさかい」

豊音「うぅ……////」

おばちゃんP「よっしゃ、うちらが協力したるさかい!」

豊音「……協力?」


おばちゃんQ「今のところうちらしか温泉にはおらん」

おばちゃんQ「彼氏と二人きりにしたる」

豊音(彼氏!?)

おばちゃんQ「ちなみにな、『あっちの風呂』にあるが」

おばちゃんQ「泥を塗ってもらえば一瞬で怪我治るで」

おばちゃんQ「自分で塗ったらアカン、塗ってもらうんや」

豊音「そっ、そうなんですかー……」

おばちゃんR(Qさん嘘教えとるさかい)ニシシ


京太郎「うむ、美味い」モグモグ

豊音「……あ、京太郎君」トテトテ

京太郎「豊音さん、これどうぞ」スッ

豊音「卵?黒いね」

京太郎「何か他にも露天風呂があるみたいで」

京太郎「そっちで作ってる温泉卵だそうです」

豊音「!!」モグモグ


豊音「……京太郎君」

京太郎「なんですか?」

豊音「そっちの露天風呂って……」

京太郎「あ、今から行こうかなって思ってましたよ」

豊音「な、なら!私も行く……よー////」

京太郎「?」


京太郎「こっちか……あれ?」テクテク

おばちゃんM「大露天風呂ならこっちやさかい」

京太郎(山で会ったおばちゃんたちじゃん)

京太郎「お客さんなのに看板を拭いてるんですか?」

おばちゃんN「ちょいと看板の掃除やさかい」フキフキ

京太郎「は、はぁ……」テクテク


おばちゃんO「ほれ、さっさと行かんかい」フキフキ

おばちゃんP「山はいつ天気が変わるか分からんさかい」

京太郎「え?奥の看板も拭いてるんですか?」

豊音「げっ、元気なおばちゃんたちだねー」

京太郎(ボランティア精神なのかな?見習わないとなー)

おばちゃんQ「ほれ!入口はこっちや!」クイクイ


京太郎「入口の看板まで拭いてるんですか」

おばちゃんQ「今は誰も入ってへんみたいやぞー」フキフキ

京太郎「ちなみにその看板て何が書いて――」

おばちゃんQ「キエエエエエエエエエエイ!!」

京太郎「うひぃっ!?」ビクッ

おばちゃんR「そんなんええからさっさと入るさかい!」

京太郎「わ、分かりましたよ」ガラッ


おばちゃんQ「やっと入ったか、手間取らせおって」

豊音「あ、あのー」

おばちゃんQ「混浴の部分はしっかり隠してたからな」

おばちゃんQ「それにしてもあの兄ちゃんが彼氏か」

豊音「いえっ、その……////」

おばちゃんQ「あの兄ちゃん、ええ子やと思うで」ニコッ


京太郎『あのー?大丈夫ですか?』

豊音「……はい、本当にそう思います」


彩雲荘 露天風呂


京太郎「お、内湯かー」ザー

京太郎「温度高いねー、キモチー」

京太郎「周りの壁はプラスチックトタンか」

京太郎「外が見えそうではっきりと見えない」

京太郎「田舎の浴場って感じで味があるわ」

京太郎「露天はこっちかね」ゴトッ


京太郎「…………」ポカーン

京太郎「すっ!すっげー!!」

京太郎「なんじゃこりゃあああああ!!」

京太郎「ヤバい!これ本当にヤバい!」ダッダッダッ

京太郎「人いないことを確認してーの!」パシャパシャパシャ

京太郎「上からの撮影成功ですよ、我慢できなかった」


京太郎「こんなに広い露天風呂……」テクテク

京太郎「いやー、滅多に見られないと思うぞ」キョロキョロ

京太郎「露天風呂のテーマパークと呼ぶべきだろ」

>>1「ブログにそう書いてた人いたが全くの同感だー」

京太郎「良い表現する人もいるなー」テクテク

京太郎「…………ん?なんだ今の?」キョロキョロ


京太郎「お、なんだ?小屋がある」

京太郎「風呂とは違うのかな?ん?」

京太郎「入れ物に卵が入ってるぞ」

京太郎「あぁ、そうか、ここで温泉卵作ってるのか」

「へー、さっきの黒い卵ってここで作ってるんだー」

京太郎「ええ、そうみたいで…………え?」クルリ


豊音「////」


京太郎「ととととと、豊音さん!?」

豊音「////」

京太郎「アイエエエエ!ナンデ!?」

豊音「ここ……混浴だよー……////」

京太郎(何?こんな広い露天風呂が混浴!?)

豊音「……きょっ、京太郎君……」


京太郎「なな、何でしょう?」ビクッ

京太郎(バスタオル着用してるけどヤバいって!)

京太郎(スタイル良い!モデルみたいだ……)ムクムク

豊音「////」

豊音「か、隠した方がいいよー……////」

京太郎「…………え?」チラッ

京太郎「」


京太郎「すすす!すみません!」バッ

京太郎「粗末なものを見せてしまって!!」ペコペコ

豊音「そっ、そんなことないよー!」

豊音(おおお、大きかったよー……////)ゴクッ

京太郎「俺出ますね!すみま――」クルッ

豊音「いっ、一緒に入ってください!!」


京太郎「…………」

京太郎「……ん?…………んえっ!?」

豊音「ああ!その!!」

豊音「ここの温泉って怪我に良く効くみたいで!」

豊音「でも、深さとか分からないから」

豊音「京太郎君に確かめてもらいたいんだよー!」


京太郎「俺はその、大丈夫ですけど……」チラッ

豊音「ここバスタオル着ても大丈夫みたいだし」

豊音「お、お互いに隠せば平気だよー////」

京太郎「そ、そうですね……」

京太郎(確かに怪我してるし一人だと危ないかも)

豊音「宜しく……お願いします////」モジモジ


京太郎「あー、気持ち良いですねー」ザー

豊音「そうだねー♪」ザー

京太郎「入る場所で微妙に温度が違いますが」

京太郎「今入ってるところが1番いいですねー」

豊音「泡がぷくぷく浮いてたから気になったよー」

京太郎「下に何かありますよね……泥?」ザラザラ

豊音(……あっ!)


おばちゃんQ『泥を塗ってもらえば一瞬で怪我治るで』

豊音「京太郎君!泥塗ってあげるよー!」

京太郎「なぜにっ!?」ビクッ

豊音「その泥って凄い効能があるって聞いたんだよー」

京太郎「そ、そうなんですか?」

京太郎「でも、それなら逆に俺が足に塗りま――」

豊音「!?」


京太郎「……ん?あれ?あ……!」

京太郎(ああああ!完全にセクハラ発言じゃねーか!!)

豊音「お、お願いします////」

京太郎「すみま……マジですか!?」

豊音「////」

京太郎(此処は……天国だ……)


        __
      / ゝ-''``ヽ--、___              ,,r、ィヽ、___

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    /゚ノ=>  イソ   /  ノ::/ミ)\     /;;: : : : ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::... ゝ、
  . {ミ"__,, -、´__,   {  /´ , ィ=》、 \  /;;;: : : : : :;;;;;;;;;;;;;;;: :,;,;,;,;;;;;;;  ヽ
   /i    :::::::   ノ .{{ Yfミミi .}ヽ、::::ヽ/:::: :==ニニミヾ: : : ::《<. Q >  Y
  /! ヽ、_,,,彡三ニ='"   |::::〉、ニィ  ヽ ヘ: :.ィ、___◎ィ}}ノ: : : :ヾミ ̄::::::::.  .}
 ,'::|、    ::::__;;;;;;,ニ=、__ノヾ彡'''"   ヽ Y、: : : : : :"": : : : : : : : ::::::::::::  {
 i:::| `ヽ-'彡--<ミ ;;;》          } }lヘ: : : : : : : : : : : : : : : : :::::::::  {__
 { .{ヾ、_ハYfミミァ ノ''>'    ._rヽ、      ' .}l {: : : : : : : : : : : : : : : : ::::::::: / |
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豊音「あ、ありがとうだよー////」

京太郎(あー、ドキドキが収まらねー)

京太郎(すっげぇ綺麗な肌してたもんな……)

京太郎(その人の足だけでも合法で触れるなんて)

豊音「じゃあ京太郎君にも塗るよー!」ザラザラ

京太郎(しかも触ってもらえる……だと……!?)


豊音「……今日は本当にありがとうね」ヌリヌリ

京太郎「い、いえ……」

豊音「京太郎君も疲れたはずだよー」ヌリヌリ

京太郎「そんなことないですよ、んあー……」

京太郎(やばー、最近肩凝ってたし気持ち良いわー)

豊音(大きい背中……京太郎君って逞しいんだ////)

京太郎「……あー……」


豊音「…………」ヌリヌリ

豊音「……私、本当に嬉しかったんだよ」ヌリヌリ

豊音「本当に寂しくて……怖くて……」ヌリヌリ

豊音「そんなとき、京太郎君が助けてくれた……」

豊音「私……私ね…………んみゅー」バシャ

京太郎「豊音さん!?」クルッ


豊音「うううー、少しのぼせちゃったよー……」

京太郎「休憩室で休んだ方がいいですね」

豊音(勢いで大変なこと言っちゃうとこだったよー////)

京太郎「歩けます?」

豊音「う、うん、大丈夫だよー」ザパァ

京太郎「それじゃ、あがりますか」ザパァ


彩雲荘 休憩所


豊音「色々とごめんねー……」

京太郎「俺は色々とありがとうございます、ですね」

豊音「……え?」

京太郎「今日は気晴らしのつもりで来ただけでしたけど」

京太郎「豊音さんのおかげで、本当に楽しかった」

京太郎「だから豊音さんも、ごめんって言うんじゃなくて」

京太郎「ありがとうって、言ってくれると嬉しいですね」ニコッ

豊音「京太郎君……」


京太郎「それにしても岩手って良いところですね~」

京太郎「んー、次はどんなこと体験できるんだろうなー!」

豊音(……そっか、そろそろお別れなんだよね……)

豊音(…………)

豊音(京太郎君、私……これっきりは嫌だよ……)

豊音「……京太郎君」

京太郎「ん?なんですか?」


豊音「私、もしかしたらなんだけど……」

豊音「また、寂しくなっちゃうかもしれないよ」

豊音「京太郎君に頼りたくなっちゃうかもしれないよ」

京太郎「豊音さん……」

豊音「だから、だから……!」

豊音「1つだけ……お願いがあるの……////」スッ


       __,,,                    _____
     /:::::r:'’::∧ヽヘ、              /ヽヽヽ Pi`> 、
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  ノ:::::::`ヽvwχ'   |::::::::〈  .     /:.:.:.ト、__/ /(タ) } }/⌒ヽノ}
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  V、::::ヽ ゝ_ ノ「  ノww'      {:frラ: }         }l| l|く_>/
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     y \  ̄`-イ::ノ           ∨.:.:.∧ ⌒   ノリノ_ イ /{
     / \Λ¥|            \:.:.:.ヘ    /_. イノ/⌒i
    /   ヽ日 |               >--≧一'======x<´
                     ___/{r====イ 斗</


京太郎「携帯の番号交換なんて全然構いませんよ」

豊音「えへへ、ありがとうだよー♪」

京太郎(はー……すげぇ期待したんだけどなー……)

京太郎(そんな簡単に好きになってくれる訳ないよな)

京太郎(彼女できたことない俺に向こうから惚れるなんて)

京太郎(ま、都市伝説もいいとこだろうしな……)

京太郎「それじゃ、そろそろバスが来ると思うので」スクッ


豊音「分かったよ、ここで見送るよー」ニコニコ

京太郎(やっぱ勘違いだったよなー……)ガックシ

京太郎(惚れてたら外まで来てくれるもん!)

京太郎(少しでも歩いてくれるもん!ちくしょー!)

豊音「またねー!京太郎くーん!」フリフリ

京太郎「はーい!」フリフリ


ブロロロロロロ


豊音「…………」

豊音「……」

豊音「……もう、寂しくないよー」

豊音「…………」

豊音「……」グスッ


豊音「私、我慢したよー……」ウルウル

豊音「バスに乗るまで一緒にいたら泣いちゃうから」

豊音「ちゃっ、ちゃんと我慢したよー……」グスッ

豊音「笑って、お別れ……できたよー……」グスッグスッ

豊音「うえぇええんっ!ありがとうだよー!」ブワッ

豊音「ありがとうだよ!京太郎くーん!」ポロポロ


豊音「ありがとうー!!」


京太郎「…………ん?」

京太郎「あれー?運転手さん、呼んだ?」

運転手「のん?別に呼んでないの~ん」

京太郎「おっかしいなー」キョロキョロ

運転手「八尺様にでも取り憑かれたのん?」ニヤリ

京太郎(八尺様って何…………お……)トットン


京太郎「……そうですね」クスッ

京太郎「こんな綺麗な人になら、取り憑かれたいですね」

運転手「のんっ!?のののののののの!!」

京太郎(このトップ絵に出てるの、似てるなぁ……)

運転手「お客さん!笑えない冗談止めてのん!!」

京太郎「……え?何が?」


その後、調べてみたら少しブルッた京太郎であったとさ


        \  ー=ニ三ニ=‐ __                 |
          `7=‐-  ̄ ‐=ニニ三ニ=-   _____          |
.            / ::::::::::::: ¨¨ニ=ァ- ̄ ‐=ニ二三二ニ=-   _____レ'´ ̄〕
         .::::::::::: | ::::::::::: /:¬ト::7=‐ ,,_  ̄ ̄ ‐=ニ二三]K____〉

          ,:::::::::::::::| :::::::: /|::::|/|::/ヽ | :::: ¨¨Tニ=‐  ,,__      \
         ,::::::::::::::: | :::::::::|宏劣ミト  | ::::::::::::||Т::|::::ト ::::: ¨¨Tニ=─→
         ,:::::::::::::: レ|:::::::爪 i{::::i::::jヾ  :::::::::::斗劣x|::/ :::::::::::::: |::|
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      / ::::::::::: /:|八::: 八        :::::::::::..ン∨:::::::/::::: / :|/

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/::/ ̄    /:::: /,,,_/ {:{           | | 〉><:::/::::::\:::\


           星屑の青春  八幡平編  完

 

            次回予告


        夏といったら海でしょ!


      ん?前回は山登りて言ってた?


          そんなん知るかよ!


京太郎「なっ、なんだよ……これ……」

京太郎(建物が……『ない』!?)

京太郎(こ、これ、見たら分かるけど……)

京太郎(建物が『あった』場所だろ、絶対……)

京太郎(あっ!向こうにあるのは鉄柱か!?)

京太郎「捻じ切れちまってるよ……」ゾクッ


塞「確かに、震災の爪痕は今も深く残ってる」

塞「あまりにも……大きな犠牲が出てしまった……」

塞「まだ、立ち上がれない人だって当然いる……」

京太郎「…………」

塞「それでもね、少しずつでも復興は進んでいる」

塞「みんな、前を向こうと頑張っているんだ」


塞(いや……そういうのじゃなくて……)

塞(確か、『恋人の聖地』とも呼ばれてる場所……)

塞(そんなとこに、男女が2人だけで行ったら……)

塞「…………」

塞「////」ボンッ

京太郎「塞さん?聞いてます?」

塞「わっー!?」ビクッ

 

    京太郎は砕けない  三陸編  完成済

ご視聴ありがとうございます
次回は2月15日の19:00頃からの予定です

次はモブが出ないからいいけど
もう出せるサブキャラが思いつかない・・・
うーん、困った、考えておこう

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