凛「プロデューサーと一緒に居ると疲れるよね」 (27)

奈緒「どうしたんだよ、いきなり」

加蓮「あー、わかるわかる」

奈緒「!?」

凛「どうかしたの、奈緒?」

加蓮「奈緒?」

奈緒「いやいやいやっ!? いきなり何言ってんだよ!?」

凛「えっ? でも奈緒もプロデューサーと居て疲れない?」

奈緒「あ、アタシは別に……い、一緒に居られるだけで……良いし///」

加蓮「はいはい、ツンデレツンデレ」

奈緒「なあっ!? そ、そんなんじゃないし! デレてなんてないし!」

凛「でも、どういうときに疲れるか聞いたら、奈緒も納得するんじゃないかな?」

奈緒「うん? まぁ……とりあえず聞こうか」

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凛「じゃあ定番なところでプロデューサーとふたりっきりの車での話しだけど」

加蓮「うわぁ……そんなの疲れるに決まってるじゃん」

奈緒「ふ、ふたりっきり…………で、でもそれだけで疲れるか?」

凛「まぁ続き聞いてよ。それで乗るときにさ、助手席を勧めてくるの」

加蓮「よくあるよくある。こっちの気も知らないでね」

奈緒「あー、まぁでも別にプロデューサーも下心あって言ってるんじゃないだろうし」




凛「? そんなのわかってるけど?」

加蓮「奈緒? 何か勘違いしてない?」

奈緒「へ?」

凛「私はプロデューサーと一緒に居ると疲れるって話をしているんだけど?」

奈緒「うん」

加蓮「で、ふたりっきりの車の中で助手席なんかに座ったら疲れちゃうでしょ?」

奈緒「うん?」

凛・加蓮「?」

奈緒「よくわからないけど、そんなに嫌ならそれとなくプロデューサーに伝えようか?」

加蓮「いやいやいや、別に嫌なんて誰も言ってないって」

奈緒「いや……でも疲れるって……」

凛「うん、疲れるでしょ――」








凛「――興奮を抑えるのに」

奈緒「!?」

加蓮「ね。いろいろヤりたいけどプロデューサー運転中だしさ、危ないから」

奈緒「おい」

凛「うん、プロデューサー隙だらけだからいろいろヤりたくなるよね」

奈緒「おいっ!?」

加蓮「プロデューサーも助手席に座ってるアイドルに頭の中で襲われてるなんて思ってないだろうなぁ」

奈緒「な、なっ!?」

凛「それはそれで妄想が捗るんだよね」

奈緒「……っ…………っ!?」






加蓮「わかる。プロデューサーって誘い受けだよね」

奈緒「ちょっと待てっ!?」

凛・加蓮「はい」

奈緒「はいじゃないが! ふ、ふたりとももしかして普段そんなこと考えてるのかよ!?」

凛・加蓮「わりと」

奈緒「わりと!?」

凛「でもバレたら大変だから表面上取り繕うでしょ? それが疲れるんだよね」

加蓮「そうそう。私なんて興奮して顔が赤くなってると熱があるんじゃないかと心配されてさ」

凛「うんうん」

加蓮「おでこに手を当てて来て熱が無いか診てきて……ホント大変」

奈緒「これ以上聞きたくない、これ以上聞きたくない」

加蓮「我慢するのに疲れたけど、家に帰ってから捗ったよ」

凛「プロデューサーが覗き込むように……プロデューサーの手のぬくもり……」

加蓮「あれはやばかったなぁ……軽くイっちゃったし」

凛「うん……うん…………っ……ふぅ」

奈緒「加蓮!? 凛!?」

凛「それで……奈緒は何か無いの?」

奈緒「あるかっ!?」

加蓮「またまたー」

奈緒「ホントのホントに無いからなっ!?」

凛「ふーん、でもそんなこと言ってホントは考えてるんでしょ?」

奈緒「いや……か、考えてないし///」

加蓮「……プロデューサーとふたりっきりの車の中」

奈緒「何か始まった!?」

凛「もう辺りは暗くなって車の中は会話は無いけど良い雰囲気」

奈緒「……うぅ///」

加蓮「まだ帰るまでに時間はある。そこで奈緒はこう思った」

奈緒「……」ドキドキ




凛「このまま綺麗なお城のホテルに行きたいっ!」

奈緒「アホかーっ!?」

凛・加蓮「!?」

奈緒「いくら何でもそこまで思わないって!」

凛・加蓮「そこまで?」ニヤリ

奈緒「ん? …………あっ、いや、ち、違うぞ?」

凛「じゃあどこまで思ったのかなぁ」

加蓮「加蓮、わかんなーい。奈緒ー、教えてー?」

奈緒「い、いや、だからな? 違うんだって、な?」

凛「どう違うの?」

奈緒「うぅ……あ、アタシは……ぷ、プロデューサーとふたりっきりで……」

凛・加蓮「うんうん」

奈緒「こ、このまま時間が止まれば良いな……とか///」

凛・加蓮「なるほど、時間が止まればプロデューサーを好き放題――」

奈緒「違うからな?」ギロッ

凛・加蓮「――は、はい」

加蓮「でもまぁ、何だかんだで奈緒も考えてるじゃん」

奈緒「いや……まぁ…………それは……す、少しくらいはな」

凛「うん、奈緒も思春期だからね」

奈緒「そんな一言で片付けられても……」

加蓮「大丈夫、私たちも思春期だから」

凛「そうだよ、ちょっと妄想が激しいのも思春期だからだよ」

奈緒「えぇ……アタシも凛たちと同類扱いなのかよ……えぇ……」




凛「親睦を深めたところで、他のシチュエーションでも話そうか?」

加蓮「さんせーい!」

奈緒「い、嫌だ! アタシはもう帰る!」

凛・加蓮「まぁまぁ、お茶でも奢るから」ガシッ

奈緒「い、嫌だーっ!? 放せーっ!?」ズルズル

―そんなこんなで―

奈緒「帰りたい帰りたい帰りたい帰りたい」

加蓮「それじゃあ、まずは何から話しようか?」

凛「そうだね……プロデューサーについてなんてどうかな?」

加蓮「出だしとしては良いんじゃない?」

奈緒「出だしって、ここに連れて来る前のことを無かったことにするな」




凛「まずさっきも言ったけどプロデューサーって隙だらけだよね」

加蓮「わかる」

奈緒「ふえぇ……始まった……」

凛「私たちを信頼しているんだろうけどね」

加蓮「わかるわかる、こっちが襲おうと思ったらいつでも行けるよね」

奈緒「いやまぁ、子供連中に襲われてるの良く見るけどさ」

凛「そういえばその中に大人組みも混じってたよ」

加蓮「あー、早苗さんとか?」

凛「楓さんと友紀さんとかも」

奈緒「あー、その光景が目に浮かぶよ……飲んでるよな、その人たち」











奈緒「って!? まずいでしょ!? あの人たちなにやってんの!?」

凛「ホント、私がクールじゃなければっ」ギリッ

加蓮「凛って変なところでキャラ守るよね」

奈緒「他に守るところあるだろぉ」

加蓮「一回さ、転んだフリして抱きついてみたことあるんだよね」

凛「……どうだった?」

加蓮「最高」

凛「匂いとかは?」

加蓮「もちろん堪能したよ」

奈緒「……へ、へー…………ど、どうだったんだ?」












凛・加蓮「やっぱり奈緒も興味ある?」ニヤリ

奈緒「し、しまったー!?」

加蓮「匂いだけなら今体験できるけどしてみる?」

奈緒「い、今? …………どうやって?」

加蓮「凛? アレ出してよ」

凛「奈緒の為だもんね…………はい、これ」

奈緒「なにこの袋に入っている服……」

凛「なにって、プロデューサーのシャツだけど?」

奈緒「ふーん……って……ぷ、プロデューサーの!? なんで持ってんだよ!?」

凛「なんでって……プロデューサーに頼んでだけど?」

奈緒「!?」

加蓮「ちなみに明日は私が貰う予定だからね」

奈緒「!?」

凛「それさっき貰って来たばっかだから良い状態だよ」

奈緒「…………」スーハスーハ

奈緒「それで……どう頼んで…………貰ってんだ?」クンカクンカ

加蓮「洗濯してあげるって言ったら……簡単だよ?」

奈緒「えぇ……それだけ……シャツの1枚ぐらい自分で洗濯すれば良いだろ……」

凛「プロデューサーも好意に弱いから」

奈緒「…………で、アタシの番はいつなら空いてるんだ?」






凛・加蓮「ふふっ」ニッコリ

奈緒「……///」




凛・加蓮「ようこそ、こちらの世界へ」

奈緒「そ、それで他にはどんなことやってんだ?」

加蓮「そうだねー、でも基本妄想で済ませてるかな」

凛「奈緒、そろそろ返して」

奈緒「ふーん、アタシはてっきり……」

加蓮「てっきり……何かな?」

奈緒「い、いや……その……ん?」

凛「奈緒……プロデューサーのシャツ……」ポロポロ

奈緒「わ、わかったってば、なにも泣かなくても良いだろ……」

凛「ふふっ……プロデューサーのシャツ……」クンカクンカ




加蓮「ダメだよ、奈緒。それは凛の生き甲斐なんだから」

奈緒「お、おう」

奈緒「でもそっか、妄想どまりか。安心したよ」

加蓮「と言ってもいろいろプロデューサーに提供してもらってるけどね」

奈緒「は? 提供? そのシャツみたいなもんか?」

凛「まぁプロデューサー本人はどんな使い方されてるか知らないけど」

奈緒「だろうなぁ……それで他には何を提供してもらってるんだ?」

加蓮「えっと他には……これとか」ポチッ



P『加蓮……愛してる……』

奈緒「!?」



加蓮「……かなぁ。ふふっ、何度聞いても良いなぁ」

奈緒「なにそれ欲しい」

奈緒「じゃなくて! なんだよ、それ!?」

凛「それは……ほら、家で演技の練習したいから相手役の声を入れてって頼んで」

加蓮「これ考えた人天才だよね」

奈緒「で、でもプロデューサーは加蓮って……普通役名じゃないのか?」

加蓮「台本は自分で書くんだよ? そんなの好きに出来るって」

奈緒「ふ、ふーん。凛も持ってるのか?」

凛「私? 私もいろんな台本で入れてもらってるけど……これとか?」ポチッ



P『よしよし良い子だ、ご褒美をあげよう……凛』

奈緒「!?」



凛「っ!!」ビクンビクン

奈緒「!?」

加蓮「へぇ、凛ってばそういうのなんだ」

奈緒「おかしいだろっ!? どんな台本だよ!?」

凛「思春期だから」

奈緒「思春期を免罪符にするなっ!」





凛「最近プロデューサーと結婚する夢を見てさ、起きてからも疲れちゃったし」

奈緒「起きてから疲れるって起きてからナニしてんだよ……」

加蓮「ナニって……ナニでしょ。私も経験あるし」

凛「そのせいで……この子で3人目だから」サスサス

加蓮「ホント、プロデューサーと一緒に居ると疲れるよね」サスサス

奈緒(ふ、ふたりとも母親の顔してお腹を擦ってる……)

凛「というわけで私たちからプロデューサーを引き離したらどうなるか……」

加蓮「わかってますよね?」





凛・加蓮「ちひろさん?」

ちひろ「ヒィッ!?」




凛「それはそれで障害があるほうが燃えたりもするけどね」

加蓮「わかるわかる」

奈緒「お、おう。ってちひろさん居たのか……」

加蓮「あっ、そろそろ帰んなきゃ」

凛「私も帰ってプロデューサーのシャツを楽しまなきゃ」

奈緒「そ、そうか……うん、大事だしな……」

凛・加蓮「それじゃあ、お疲れ様ー」




奈緒・ちひろ「はぁ……」

ちひろ「……奈緒ちゃんはプロデューサーさんと一緒に居て疲れますか?」

奈緒「疲れると言えば疲れるけど……」

ちひろ「けど?」

奈緒「別に嫌な疲れじゃないし……アタシはい、一緒に居たいから」

ちひろ「奈緒ちゃん……」



奈緒「それに凛と加蓮のふたりだけでも疲れるし……」

ちひろ「奈緒ちゃん……」

奈緒「さて、そろそろアタシも帰るかな」

ちひろ「あら、奈緒ちゃんも何か用事でもあるんですか?」

奈緒「うん、帰ってプロデューサーにお願いする台本書かなきゃ」

ちひろ「えぇ……」

奈緒「それじゃあ、ちひろさん。お疲れ様ー」

ちひろ「あっ、はい……お疲れ様です……」





ちひろ「類は友を呼ぶ……ですか」

―おわり―

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