【モバマス】周子「狐はむやみに触っちゃダメなんだよ」奏「へぇ」 (19)


奏「私、吸血鬼なの」周子「ふーん」
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上記の話と繋がっています

百合だぞ


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奏「どうして?」

周子「んー、厄介で中々治らない病気にかかっちゃうからねー」

奏「あら、それは大変ね」

周子「うん」

奏「…」

周子「…」

奏「ねぇ」

周子「うん?」

奏「それなら」

周子「うん」

奏「どうしてこんなにくっついてくるの?」

周子「ん?」スリスリ


奏「ん、じゃなくて」

周子「別に……ねぇ?」

奏「……いや、分からないけれど」

周子「うっそ、あたし達の仲じゃん! ほら、伝わんない?」

奏「…」

周子「…」

奏「全然」

周子「んー、正解はー。あれ、ちょっとお腹すいたかも? でした」

奏「とてもどうでもいいわ」

周子「由々しき問題なんだけどなぁ」

奏「……って、そうじゃなくて」

周子「ん? 奏もお腹すいた?」

奏「違うわよ」ペシ

周子「うぎゃ」

奏「どうしてこんなにくっついてくるの、って」

周子「いったー……うえーん、乃々ちゃーん! 奏にぶたれたぁ!」

奏「乃々ちゃんはいないわよ残念ね」

周子「なーに。確かに乃々ちゃんの気配感じたんだけどなー」

奏「私の部屋よ居たらどうするの。ほら、話逸らさないで」

周子「えー」


奏「えーじゃないわよ」

周子「むー」

奏「むーでもない」

周子「……むにむに」

奏「……なに」

周子「奏の耳、むにむに」

奏「ちょっと」

周子「ほっぺ、むにむに」

奏「にゃにするの」

周子「お手手」

奏「ねぇ」

周子「むにむに」

奏「周子」

周子「おなか……むにむに」

奏「…」

周子「……ふともも、むにむに」

奏「…」

周子「…」チラ

奏「…」

周子「……おこった?」


奏「…………むにむに」


周子「」ビク

奏「」ムニムニムニムニ

周子「っあっ、はっ、ちょっ! ちょ、だめ、ごめん!! ごめん、奏!! っひ、やぁーっ!!」ジタバタ


周子「はぁ……はぁ……」

奏「で、どうしてこんなにくっついてるの?」

周子「っ……別に、理由なんてないし……はぁ、つかれた」

奏「本当に?」

周子「ホント」

奏「じゃあ、離れて」

周子「えー!」

奏「何よ」

周子「いっつもそんなこと言わないのに! なんでさ!」

奏「別に、ん……気分よ」

周子「気分ー? ヤダ! 離れないかんね」

奏「なっ」

周子「えい、えい」スリスリ

奏「……っ、ちょっ」

周子「ほれほれ!」スリスリ

奏「ぅ……」

周子「……?」スリスリ

奏「……っ」

周子「……奏」

奏「な、なに」

周子「照れてるの?」

奏「ち、違うわよ!」

周子「えー、なんかあやし」

奏「くっ……」


周子「だって顔も赤いよー?」

奏「こ、これはね……あぁもう!」

周子「何さ」

奏「いい? その、吸血鬼はね」

周子「うん」

奏「……えぇ、と」

周子「何、言ってよ」

奏「……っ、こ、好意がある相手に、そんな、くっつかれたり、されると!」

周子「……?」

奏「だから……そういう時は人間と同じで、動物らしく、その」

周子「……はぁーん」

奏「……っ……枷が、その……外れそうに、なるって、いうか……」

周子「んふふ」

奏「あぁ、もう……! 我慢、できなくなっちゃうからっ!」

周子「あははは!!」

奏「笑わないでよ!?」

周子「」ゲラゲラ

奏「っもう!」


周子「あーかわいい……別に我慢しなくたっていいじゃん」

奏「それがそうもいかないのよ……」

周子「なんで?」

奏「……限界の限界に達したら、血を吸いたくなるの」

周子「血? 別にいーじゃん、前だってしたし。たまーにあげてるじゃん」

奏「いつものとは違うの」

周子「違う?」

奏「えぇ。それで吸血した場合、虜になっちゃうのよ」

周子「マジ?」

奏「本当」

周子「…」

奏「…」


周子「あたし別に虜になっちゃってもいいけど」


奏「そう言うと思ったから言いたくなかったの……!」


周子「えー、いーじゃん。トリコ」

奏「ダメ」

周子「ま、そんなことされなくてもあたしは既に奏の虜だけどね……ふっ」ハンナリー

奏「ひっぱたくわよ」

周子「許して塩見」

奏「もう……」

周子「何でヤなのさ」

奏「そんなの、決まってるじゃない」

周子「あたし妖狐だからわかんないし」

奏「はいはい…………嫌なのよ、強引なのは」

周子「ん」

奏「そんな強引に、無理矢理あなたを奪いたくないの」

周子「……ほ」

奏「やるなら真っ当に、あなたを虜にしたいわ」

周子「…」

奏「…」

周子「……はぁ」

奏「……何」

周子「そういうこと言うからずるいんじゃん……」

奏「おあいこ様よ」


周子「でもさでもさ」

奏「えぇ」

周子「あたし妖狐だし、その魅了効かないって説ない?」

奏「それは……どうかしら、分からないわ」

周子「つまり」

奏「……つまり?」

周子「試してみる価値があるのでは!」ガタッ

奏「却下」

周子「」ストン

奏「相手が亜人だったら効かないなんて、そんな保障はないわよ」

周子「そーかなぁ……あ、そういえばこの前」

奏「?」

周子「人間以外も騙せるのかなーって、愛海ちゃんに化けて夕美ちゃんに会ってみたんだけど」

奏「…」

周子「全然バレなかったから軽く楽しんできたわー」

奏「……謝ったの?」

周子「…」

奏「後で謝りなさい、絶対よ」

周子「はーい……」


奏「……そういえば、どうして夕美ちゃん?」

周子「知らないの? あの娘アルラウネだよ」

奏「うそ……全く気が付かなかったわ」

周子「匂いは?」

奏「普通よ」

周子「まぁハーフらしいからね、匂い薄いんじゃないかな。あたしあんま分からんけど」

奏「あぁ、なるほど」

周子「珍しいよねーハーフ」

奏「そうねぇ、私が知る限りでは乃々ちゃん……メドゥーサだったかしら」

周子「そうだね、前愛海ちゃんに化けて近づいたら石化されて超ビビった」

奏「……愛海ちゃんにも謝ってきなさい」

周子「ヘイ!」

奏「全く……」

周子「あ、あと音葉さんエルフだわ」

奏「そうね」

周子「あの人の横髪エルフの耳に見えるからさ、冗談交じりに聞いてみたら、そうですよ? って」

奏「髪型変えた方がいいんじゃないかしら」

周子「なんか普段耳出せない分落ち着くんだって」

奏「へぇ……」

周子「奏もマントとか羽織ったら?」

奏「イヤ」


周子「んー……」スリスリ

奏「ねぇまだくっつくの」

周子「いーじゃん」

奏「あなたはよくてもねぇ……はぁ、もういいわ」

周子「やったー!」

奏「好きにしなさい……」ナデナデ

周子「んっんー♪ すりすり…………ん? あっ」

奏「?」

周子「シューコちゃん凄いことに気が付いたかも」

奏「何?」

周子「乃々ちゃん、人間とのハーフじゃん」

奏「えぇ」

周子「音葉さんも、人間とのハーフじゃん」

奏「そうね」

周子「で、夕美ちゃんもそうらしいんだよね」

奏「へぇ」

周子「てことはさ」

奏「えぇ」


周子「……吸血鬼と妖狐のハーフってどうな


奏「」ムニムニムニムニ

周子「るっ?! ひゃ、あ、っあ、やぁ!! ずるっ、ずるいっ!! はなし、っ、そらすなぁ!!」ジタバ



奏「あなたが悪いのよ」ムニムニムニムニ

周子「もう!! 狐はむやみに触っちゃダメなのにー!!」ジタバタ





おしり

〆の一言が思いつかないので小梅ちゃん置いておきます
∧(川ヮO)∧<前作だよ
【モバマス】美嘉「こずえちゃんならキスしてもバレないのでは……?」
【モバマス】美嘉「こずえちゃんならキスしてもバレないのでは……?」 - SSまとめ速報
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