ミカ「聖グロリアーナに招かれたよ」ポロロン (18)

ダージリン「ねぇ、あなた、こんな格言を知っていて?」

ダージリン「『真実は疑いなく美しい。しかし、嘘もまた同様である』」

ミカ「何が真実で何が嘘か、およそ分かりきった人から見たら世界は美しいだろうね」

ダージリン「『真実はこの世の中で一番面白い冗談である』」

ミカ「或いは、開き直るのもいいかもね。考えるより考えない方がより良い結果を出すこともある」

ダージリン「『この世で成功するには、力ずくで、死ぬまで剣を腕より離さないことだ』」

ミカ「……ただ、人生において何かを成功することって、大事なことなのかな?」ポロロン

ダージリン「人生を楽しむには、成功しているに越したことはないでしょう」



オレンジペコ「…………」

アキ「…………」

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ダージリン「『世に抜きん出るには二つの方法がある。自分自信の努力によるか、他人の馬鹿さ加減を利用するか、そのいずれかである』」

ミカ「聖グロリアーナは強豪だからね。とは言え、成功だけが人生を楽しむことではないだろう?」

ダージリン「ええ、そうね。私はペコが淹れてくれる美味しい紅茶も、ローズヒップが淹れてくれる少し熱くて薄い紅茶も、どちらも楽しんで頂いているもの」

ミカ「趣味はいいね。自分の世界があると、どんな時でも自己を取り戻せる」

ダージリン「あなたの趣味は……そのカンテレ?」

ミカ「ああ、これかい?」ポロロン

ミカ「そうだね。だけど、これよりももっと好きなこともある」

ダージリン「あら、気になるわね?戦車?」

ミカ「戦車道は趣味じゃないよ。人生に大事な事を見つけるのに大事なことさ」

ダージリン「『涙とともにパンを食べたものでなければ、人生の味は分からない』」

ミカ「戦車道を通じて見つけたものが、本当に人生にとって大事なのかは最後までわからないのかもしれないね」




オレンジペコ「…………」

アキ「…………」

ダージリン「紅茶のお代わりはいかが?」

ミカ「有難う、頂くよ」

ミカ「…………」

ミカ「美味しいものを食べたり飲んだりして、幸せになることは、きっと人生にとって大切なことの一つだ」

ダージリン「『 食欲以上に真実である執念はない』」

ダージリン「ある意味では、アンツィオの皆さんが一番人生について解っているのかも知れないわね」

ミカ「そうだね。彼女達の生き方は見ていて気持ちが良いよ」



オレンジペコ「……ミカさんの趣味って結局なんなんですか?」

アキ「……放浪です」

オレンジペコ「……なるほど」

ダージリン「ペコ。黙ってばかりでは継続の皆さんに失礼よ」

ミカ「アキもだよ。私達は客人なのだから」


オレンジペコ「え、ええっ……!?」

アキ「そ、その……」



オレンジペコ「べ、勉強になります……」

アキ「は、博識ですね……」


ダージリン「あら、ミカさんの方がよほどものごとを知っていらっしゃるわ」

ミカ「こちらこそ、ダージリンさんからは色々なことを学ばせてもらっているよ」



オレンジペコ「…………」

アキ「…………」

オレンジペコ「……もしもの話、なんですけど」

アキ「はい」


オレンジペコ「もしも私達の隊長が入れ替わっちゃったら、どうします?」

アキ「……つまり、継続にダージリンさんが、聖グロにミカが……のような?」

オレンジペコ「はい、そういう事です」



アキ「……キツイです」

オレンジペコ「ですよね……」


アキ「ミカは人生について色々教えてくれるし、お話も面白いけれど……」

アキ「ダージリンさんの格言には、どう返していいか、私には……」


オレンジペコ「えっ」

アキ「えっ!?」


オレンジペコ「ダージリン様はその場その場で適切な言葉を送ってくださるから何を言っているか明瞭なのですが、ミカさんは……失礼を承知ですけど、回りくどいと言うか……」

アキ「えっ」

オレンジペコ「えっ!?」

オレンジペコ「…………」

アキ「…………」




ミカ「LINE交換します?」

オレンジペコ「あ、しますします」

ミカ「LINEと言えば、ミカに携帯を持てって毎回うるさく言ってるんですけど……」

オレンジペコ「あ、ウチもローズヒップさんがダージリン様のスマホに紅茶をこぼした事が……」

その頃ミッコとローズヒップは戦車でレースしてましたとさ


おしまい

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