【モバマス】二宮飛鳥「Fakin’ It」 (34)

・モバマスの二宮飛鳥のSSです

・かなり独自設定あります

・言葉遣いがコレジャナイかも

・出てくるけど台詞少ないコもいます、担当Pすまない


それでもいいという方はどうぞ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1455101263

P「ちょっと、いる人だけでいいから聞いてほしい」


エ、ナンダロ…
マサカ、カイサントカ
キンダンノグリモワールガ テンカイヲクロクオオイツクスヒガキタワ
ワケワカンネーデヤガリマス


P「今日から我々の仲間が増えることになった」


P「では飛鳥、自己紹介を」


二宮飛鳥「ああ」


飛鳥「ボクはアスカ、二宮飛鳥、この世のかりそめの名前さ」


飛鳥「ボクが希求する新しい世界≪非日常≫が、ここにあると踏んでやってきた」



一同「「「「??」」」」

飛鳥「ああ申し訳ない、ボクはボクだけの世界を、この身に内包している」


飛鳥「その世界の一端が、今この刹那に零れ落ちた、それだけのことさ」


飛鳥「キミ達には、敵意も無関心もないつもりだ、≪痛いヤツ≫で片付けるもいいけれど」


飛鳥「ボク自身は、こうして出会えた奇跡を悦んでいるよ」


飛鳥「これからよろしく」



渋谷凛「ktkr(こちらこそよろしく、ニヒリズムのレゾナンツこと飛鳥)」


前川みく「凛ちゃんなんか漏れてるにゃ」


神崎蘭子「屈折の渡り鳥よ、その迷宮の鍵、いまこそこの偶像の館へ差し込む刻!(飛鳥さん、ようこそ当プロダクションへ)」


市原仁奈「ここはどこのくにでごぜーますか」


ヤイノヤイノ
ワーワー
チョンワチョンワ

P「ま、ちょーーっとばかし馴染むまで時間かかるかもしれないが、きっといい仲間になると思うので」


P「先輩として、飛鳥にしっかり接してほしい」


一同「うむ!「「「はーい」」でやがります」」


飛鳥「さて…ボクはこのあとの行く末をまるで聞いていないのだが」


飛鳥「なにか、為すべきことはあるかな」


P「今日はこれから、事務所の設備とかを一通り説明してまわることにしている」


飛鳥「そうなのか…早速心が躍るよ」


P「ただその前に片づけておきたいデスクワークがあるんで、その間は」


P「いま挨拶した皆と、話をしたりしてお互いの理解を深めたりしてほしい」


P「飛鳥が頃合いいと思ったら、そこの席にいるんで声をかけてくれ」


飛鳥「わかった」


飛鳥「…流石にさっきの挨拶では、一方通行の感が拭えないんでね、話睦を深めるかな」


---------------------


---------------------


P「…」カタカタカタカタ


安部菜々「二宮飛鳥ちゃん、14歳、ですか…」


P「…」カタカタカタカタ


菜々「いやー… 若いって、いいですねえー」


P「…」ピタ



P「…俺はそれに、なんて答えるのが正解なんですかねぇ」


菜々「深ぁーく、心から納得してもらえればいいんですよ」


P「はぁ…」


菜々「3つ年下っていうのは、それはそれは眩しいものですから」


P「3つ…? ああ、そうか」


菜々「羨ましさ山の如しですよ」


菜々「やりたいこと、挑戦したいこと、いろいろできますから」


菜々「崖っぷちで選択肢なんにもない菜々と違って…」


P「あんまり悲しいこと言わないでくださいよ」


P「今じゅうぶん輝いているじゃないですか」


菜々「…そう言ってもらえると、嬉しいな、キャハッ☆」


飛鳥「菜々先輩、おはようございます」


菜々「おや噂をすれば、飛鳥ちゃんおはようございます」


P「おう戻ってきたか、というか飛鳥は菜々さんのこと、知ってるのか」


飛鳥「まあね…液晶を隔てて、ではあるけれど、以前から一方的に」


菜々「嬉しいです、ようやくウサミン星もメジャーな存在に…うっうっ」


P「…菜々さん…お化粧崩れますよ」


菜々「あ゛あ゛あ゛い゛けない、お仕事前なのにボロボロになっちゃう…」


菜々「それじゃ、行ってきまーす、ウーサミン☆」バタン


飛鳥「…イメージ通りだな、ある面羨むよ」


P「…飛鳥は、ウサミン星人で売り出して欲しいのか?」


飛鳥「まさか…羨むのと、その道を歩むのは、別の話だろう?」


P「まあな、冗談だから安心しろ…それより」


飛鳥「ふむ」


P「なんか向こうが へんな空気だが」


飛鳥「…ちょっとした世界の相違があってね」


P「世界の、相違?」


飛鳥「彼女なんだが…」


P「…蘭子、どうした」


蘭子「…」.....ξ(;ω[壁]ササッ



P「…何があったんだ」


飛鳥「さぁ…最初は普通に交歓できていた、つもりなんだが」


飛鳥「そのうち視線が外れてきて…」


飛鳥「似たイデアを持っていると知って、ボクも知らず口調が舞い上がっていたかもしれない」


P「なるほどな…蘭子は根がシャイだから、それが出ちゃったか」


P「蘭子、何か気になることがあるのか、話を聞くぞ」



蘭子「…か、かの…飛ぶ鳥を堕とす屈折の渡り鳥の前では、グリモワールの…詠唱も…」



P「?? ちょっとそっちの、応接室で話すか」


P「飛鳥すまない、もうちょっとだけ待ってくれ」


飛鳥「ああ…風のざわめきが収まるのを祈るよ」


仁奈「あすかおねーさーん」


飛鳥「ん?仁奈ちゃん、だっけ、何だい」


仁奈「これはなんでごぜーますか」クイックイッ


飛鳥「ああ…これはボクの、この世界に対する≪ささやかな抵抗≫さ」


仁奈「ささやかな、てーこー…ってなんでやがりますか」クイックイッ


飛鳥「…まだ理解、できないかな、というかあんまり引っ張らないでほしいたたたたt」


仁奈「あ…すまねーでごぜーます…おこらねーでくだせー、ざんきにたえねー ですよ」


飛鳥「わかってくれれば、ありがたいよ、怒ったりしないから、安心してほしい」


飛鳥「ただ、この髪…エクステは、ボクにとって大事なモノだからね」


仁奈「仁奈のきぐるみくらい だいじでやがりますか」


飛鳥「ああ、同じくらい大事だよ」ナデナデ


飛鳥「キミも、いい色をしたセカイを持っているね…ではわからないかな」


飛鳥「かわいい着ぐるみだね」ナデナデ


仁奈「えへへへ」


P「すまん飛鳥、待たせた」


飛鳥「おかえり、蘭子は…どうなんだい」


蘭子「…」


P「ちょっとばかり、その…人見知り、みたいなものが出たようだ」


P「飛鳥が大人びていて、引け目を感じてしまった、というところかな」


飛鳥「そうか…ボクも同じ波動を持つ共鳴者が現れて、喜びのあまりついアツく語ってしまった」


飛鳥「蘭子、すまない」


蘭子「!そんな、私は…ただ、その…ううう///////」


P「徐々に距離を縮めてゆくしかないかな、何かあったら都度相談に乗る」


蘭子「…うむ」


飛鳥「ああ、せめて握手くらいはしておきたいが」


蘭子「は…はい///」ギュ


飛鳥「これから宜しく、蘭子先輩」


蘭子「!!セ、センパイ、だなんて…ぷしゅー////////」


P・飛鳥「(カワイイ)」


-------------------

P「その後、飛鳥のボーイッシュかつ中二な言動と、エッジの効いたファッションが」


P「ローティーンをメインに徐々に支持されだし」


P「おかげさまで忙しい日々を送っている」


P「蘭子ともうちとけて、いい師弟関係のようなものが醸成されている」


P「どっちが『師』だかよくわからない雰囲気があるが」



P「ただ…俺の中で 飛鳥に対する『ある疑問』が、ずっとこびりついている」


P「アイドル活動も軌道に乗ってきた今、その『疑問』にいよいよ触れてみたい」


千川ちひろ「何をぶつぶつしゃべっているんですか」


P「モノローグ」


ちひろ「はぁ…」


飛鳥「おはよう」


P「おはよう…すまない早くから」


飛鳥「いや、元々朝が早いから、苦にもならないさ…それより」


P「ん?」


飛鳥「なにか話があるんだろう…顔に書いてある」


P「ああ、話、というか…ちょっと奥へ」


-応接室-



P「…そんなに 顔に出てたか」


飛鳥「まぁね、ボクが気に掛ける程には」


P「そうか、いかんな…変に他人に勘繰られるとまずい、しっかりしないと」


飛鳥「なにやら 穏当でない話かい」


P「2~3 訊きたいことがあるだけだ、今後のプロデュース方針に関わることで」


飛鳥「…聞こう」


P「単刀直入に訊く、飛鳥お前…」




P「 年いくつ誤魔化してるんだ 」




飛鳥「…」


飛鳥「なぜそれを訊きたいんだい」


P「飛鳥の売り出し方を、変える必要があるかないか、見極めるためだ」


飛鳥「ボクはボクだ、変わるつもりはないよ」


P「それはわかっている」


P「飛鳥の魅力を訴求する年齢層を、場合によっては練り直したい」


P「もちろん飛鳥がアイドルとして挑戦したいことがあれば」


P「これからも積極的に応じてゆくつもりだ」


飛鳥「そうか…その言葉、信じていいんだね?」


P「ああ、最初に飛鳥に約束した通り」


P「『アイドルという”非日常”を味わわせる』ことを変えるつもりはない」


P「飛鳥が変わらないのと、同じように」


飛鳥「…ありがとう」


飛鳥「だいぶ前から、気づいていたんだろう?」


P「ああ、いろいろと他のアイドルからウワサ話があってね」


--------


 凛「プロデューサー、今度入ってきた飛鳥って娘…『蒼』じゃない」


 凛「『碧』だよ」


 P「ごめんさっぱりわかんない」


 凛「中二病の割に、雰囲気が大人…っていうか、あれ 本物の大人なんじゃないか ってこと」


 みく「みくも『なんか隠してるっぽい』って思ったから、飛鳥ちゃんにそれとなく訊いてみても」


 みく「いっつも『ボクと君とは、インスタンスであって、インディビジュアルなままさ』とか」


 みく「はぐらかされるにゃ」


 みく「他のことなら、言葉がわかりにくいけど、それなりにちゃんと答えてくれるのににゃ」


 P「お前の言葉も語尾おかしいけどな」


--------


飛鳥「筒抜けだった、ということか…滑稽だね」


P「そもそも、蘭子が最初に…」


--------


-飛鳥に初めて会った日の応接室-



蘭子「…かの飛ぶ鳥を堕とす屈折の渡り鳥…怪鳥に非ず、ハドリアヌスの壁たり…」


P「その壁は、己が築きしものではないのか…飛鳥は城の門を開けている、空城の計ではないはずだ」


蘭子「城の中を知られるのは、敗北に等しいわ…ロゼッタストーンの頃からそう言われている」


P「飛鳥はトロイの木馬を有しているとでも?」


蘭子「そ、そんなことは…同盟を結ぶに足る、誇り高き名士(シュバリエ)よ…ただ…」


P「ただ?」


蘭子「…知り過ぎている…かの屈折の渡り鳥は、一度猖獗を呑み、退魔した末に現世に顕現している」


蘭子「私のシックスセンスが、語りかけるわ…不平等条約を結ぶ憂き目に遭うと」



--------


飛鳥「…やはり気づかぬうちに、上から目線になっていたというわけか」


P「きっと自分の手の内をあっさり見透かされて、うろたえたんだろう」


P「そして確信した、飛鳥が年長であることを」


飛鳥「なるほど…幸い今はお互いのセカイを尊重しあって、変にこじれずに済んでいるから」


飛鳥「雨降ってなんとやら、かな」


P「だな」


P「で、いくつなんだ本当の年齢は」


飛鳥「…キミだからいいけれど、まっすぐ年齢を訊くのはデリカシーがないな」


飛鳥「多感な女性はガラスのように壊れやすくて、破片はキミをたやすく傷つける…」


P「すまない…つい仕事の延長で」




飛鳥「菜々さんの3つ下」




P「…………え」


飛鳥「菜々さん流に言えば≪永遠の14歳≫、かな」


飛鳥「これくらいオブラートに包むのは、許容範囲だろう?」


P「…いろいろ驚いてる」


飛鳥「意外だな…キミはどんな世界も包容しうる人だと思っていた」


P「主に、菜々さんの年齢を飛鳥が知っている件で」


飛鳥「そこか」


P「…ずいぶん昔から、菜々さんのファンだったんだな」


飛鳥「年齢を隠していなかった地下アイドルの時期からずっと、追いかけていたよ」


飛鳥「というか…こんなことを知ったところで、今後のプロデュースの参考になるのかい」


飛鳥「方針を決めるのは、キミだけれど」


P「ああそうだった、まだほかにもあるんだ」


飛鳥「ほう」


P「その髪のことだ」


飛鳥「この、エクステのことかい」


P「それはエクステとは言わない」




P「 ウィッグだ 」




飛鳥「…そこまで お見通しだったのか」


P「地毛の一部だけ染めて、あとは団子にしてウィッグの下に隠すとか」


P「手の込んだことをする…」


飛鳥「いつ頃気づいたんだい」


P「飛鳥がここに来た、初日だな」


P「仁奈が髪をひっぱって悲鳴あげる声が、応接室まで聞こえてきたからな」


飛鳥「参ったね、あれか…アイデンティティを揺さぶられたんだ、穏やかであろうはずがない」


P「そこは同情する…そして最後の質問だが」


飛鳥「ああ」


P「…何故こういう自分の飾り方をしようと思ったか、だ」


飛鳥「…」



飛鳥「…やり直したかったから、だね」


P「やり直す?」


飛鳥「ボクの青春時代…そう、リアルな14歳の頃」


飛鳥「あの頃は、ずいぶんとつまらないルールに抑圧されてきた」


P「うん」


飛鳥「親とか学校とかから、ことあるごとに」


飛鳥「その少年のような口調を直せ、着衣を乱すな、長髪禁止、染めたら放校…」


飛鳥「嫌気がさして、向こう腹を立てて、ずっと優等生で居続けた」


飛鳥「およそこんな嗜好がボクにあるなんて、同級生は誰も知らなかったハズさ」


P「そうだったのか」


飛鳥「…で、社会に出たら急に好きなように何でもできるようになった」


飛鳥「今もお忍びで大学に通ってはいるけれど、あの頃とは比べ物にならないほどの自由があった」


飛鳥「着こなしも、言葉遣いも、自分が責任を負う限りは、無限に広げられるセカイがあった」


飛鳥「アイドルは、その最たるもの」


飛鳥「ボクの求める≪<非日常≫は、退屈な≪日常≫から自然に延長していったのさ」


飛鳥「…ただひとつ…」


P「ん?」


飛鳥「この髪…これだけは、いきなりロングにするのに抵抗があって、大人になってもショートのままだったが」


飛鳥「時がボクを変えてしまった」


飛鳥「ロングがボク相応の髪とはだんだん思えなくなってきてね」


飛鳥「背格好は幸か不幸か、中学の頃から殆ど変わらないのに」


P「≪ささやかな抵抗≫っていうのは、自分への抵抗だった、というわけか」


飛鳥「まあ それが半分、あとは髪形を無理強いした あの頃の大人への静かなレジスタンス」


P「なるほど…概ねわかった」


飛鳥「概ね、か…キミらしい」


P「飛鳥らしくもある」


飛鳥「ああ、ボクたちは 似た波長を持っているから、今こうして互いに背を任せられるんだね」


飛鳥「ボクをどうするかはキミ次第だが、まずは話せてすっきりした」


P「こちらこそ、言いづらいことを有難う」


--------------

飛鳥「いつわりの人生を歩んできたボクが、いまアイドルという、別の≪いつわり(偶像)≫を演じている」


飛鳥「でも、そのことに何の後ろめたさも、違和感もない」


飛鳥「あれから、プロデュース方針にはささやかな変更があった」


飛鳥「実年齢などは積極的にカミングアウトせず、それとなく大人な雰囲気を纏うことで、周囲ににおわせることになった」


飛鳥「ボクのプロフィールにも若干修正が入った」


飛鳥「年齢の前に修辞がつき≪ガラスの14歳≫になった」


飛鳥「ボーイッシュでエッジの効いた路線ばかりでない、フェミニンな仕事も少しずつ入ってくるようになった」


飛鳥「…ブラックコーヒー並に苦手ではあるけどね」



飛鳥「蘭子とはユニット(ダークイルミネイト)まで組ませてもらっている」


飛鳥「ボクの歌声がソロCDというカタチになるのも、もうすぐだ」


飛鳥「プロデューサーの手腕は…ボクの見込んだ通りだった」


飛鳥「ボクの退屈な人生を、ボクの飾るままに、見事に昇華させてくれている」


飛鳥「こんな稀有なことはない」


飛鳥「ただ…そのまま感謝を示すのでは…ボクの矜持が揺らぐ」


飛鳥「あくまでさりげなく、素知らぬふりをして、聖バレンタインの日を迎えることにするかな」


P「丸聞こえだぞ」



おしまい


長々ありがとうございました

あまりいないかとは思いますが、タイトルからS&Gの某かが出てくるかと期待された方
殆ど何も関係ありませんでした、申し訳ない


飛鳥って、本当に背伸びしてあんな大人っぽい雰囲気を醸し出しているのかなあ
と思って作っちゃいました


3Dモデルが踊り、声がつき、ガチャから出ず
と、飛鳥にはいま追い風が吹いています

なによりCDが出ること、そして曲を作ったのがカラスヤサボウさんであるのが
個人的には楽しみでしょうがありません

私自身もかつてボカロ曲を作るお手伝い(作詞、ギター)をしたことがあり、
二回りも年が下のクリエイターの、青臭くもまっすぐな主張に向き合った日々が
飛鳥Pと二重写しに見えるようです


すこしでも飛鳥に興味がわいてくれたら、幸いです


依頼出してきます

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom