幼なじみ｢まあもちろん嘘だけど｣

男｢うん｣

幼なじみ｢演技うまいね｣

男｢そっちこそ｣

幼なじみ｢いえいえお代官さまほどでは｣ﾆﾔﾆﾔ

男｢ふふふ｣

妹｢またやってたの……｣

男｢お、妹｣

幼なじみ｢妹ちゃん、やっほー｣

妹｢よく飽きないね……毎回毎回｣

妹｢>>2を読む前にスレ閉じちゃう人もいると思うよ？｣

幼なじみ｢ごめんなさーい｣ｴﾍﾍ

男｢騙してごめん｣ﾍﾟｺ

妹｢全くもう｣

男｢それにしてもあれだけ猟奇的な場面を想像させる演技をしたのに近所は全く無反応とは｣

幼なじみ｢冷たい人たちだねー｣

男｢全くだ｣

妹｢二人とも、オオカミ少年の話読んだことある？｣

男｢それより腹へったー｣

妹｢あれだけ大声だして騒いでたらね……｣

妹｢はー、しかたない。なんか作るよ｣

男｢いつも悪いな｣

妹｢いいよ、家族だし。幼なじみさんも食べてく？｣

幼なじみ｢いいの？ありがとー妹ちゃん♪｣ｽﾘｽﾘ

妹｢も、もう……///｣

妹｢じゃあちょっと待ってて｣

幼なじみ｢なにか手伝おうか？｣

妹｢んーん、お兄ちゃんとテキトーに喋っててよ｣

幼なじみ｢いいの？｣

妹｢わたしはお邪魔虫みたいだし？｣ｸｽｸｽ

男｢なっ///！｣

幼なじみ｢べ、別にそんなんじゃ……///｣ｶｱｱｰ

妹｢真っ赤な顔で言っても説得力ないよー、あはは！｣ｽﾀｽﾀ

幼なじみ｢もう……///｣

男｢全くあいつは……///｣

男｢ところで幼なじみ｣

幼なじみ｢ん？｣

男｢いい加減その足止血したほうがいいんじゃない？｣

幼なじみ｢ああ、そういえば｣ﾎﾞﾀﾎﾞﾀ

男｢こんなに血がでるとはねー｣

幼なじみ｢ねー……んっ、と、片足じゃ縛りにくいや。手伝って｣

男｢あいよー｣ｼｭﾙ ｷﾞｭ

幼なじみ｢いやーでも嘘ついた罰かもねー｣

男｢そうかもねー｣

幼なじみ｢全然いたくないのにあんなに叫んじゃったし｣

男｢迫真の演技でした｣

幼なじみ｢えへへーそれほどでもー｣ﾆﾔﾆﾔ

妹｢全然懲りてないね……｣

幼なじみ｢おや、妹ちゃん｣

妹｢そういう嘘止めなって言ってるでしょ？｣

男｢わざわざ注意するために来るとは｣

妹｢ドア開けっ放しでまる聞こえだもん｣

幼なじみ｢ちぇー｣

妹｢効果音出すためにお茶までこぼして全くもー｣ﾌｷﾌｷ

幼なじみ｢ごめんごめん、自分でふくよー｣ﾌｷﾌｷ

妹｢ご飯できたよー｣

男｢おう｣

幼なじみ｢わーい｣

男｢しょうが焼きかー｣

妹｢お肉は新鮮なうちに、ね｣

男幼妹｢いただきまーす｣

幼なじみ｢おいしーい♪｣

男｢うん、うまい｣

妹｢えへへー｣

幼なじみ｢妹ちゃんやっぱり料理上手いね｣

妹｢回数をこなしただけだよー。幼なじみさんも同じようにすればこのくらい簡単にできるって｣

男｢それに、これでやっと１つになれたな！｣

幼なじみ｢だね！｣

妹｢うん！｣

男｢父さんも母さんも｣

妹｢幼なじみさんの家のおじさんおばさんも｣

幼なじみ｢家族単位で仲良くしてたからね｣

男｢最近父さん母さんとおじさんおばさんは喧嘩ばかりだったけど……｣

妹｢みんな揃ってわたしたちと１つになったんだから仲直りしたよね！｣

幼なじみ｢そうだね！これでみんなずっと一緒！｣

男｢まてまて、残さず食べてやらないと完全に一緒とは言えないぞ｣

幼なじみ｢あ、そうだね｣

妹｢残さず食べてあげないとだよね！｣

男｢そうだぞ、これからずっと一緒なんだから｣

妹｢うん、ノリで付き合っちゃったけど、やっぱり良くないよこういうの｣

幼なじみ｢えー｣

男｢そうかな？｣

妹｢このしょうが焼きになった豚さんにも失礼だよ｣

幼なじみ｢むー｣

妹｢しょうが焼き食べてる途中の人が読んでたらどうするの｣

男｢む、それは申し訳ないな｣

幼なじみ｢ごめんなさい｣ﾍﾟｺ