妖精「ラノベの主人公の耳を塞ぐだけの仕事だ」(29)

女「あのね、男君が良ければ私は……」

男「?」

妖精「出番だ」サッ、ズボッ
男「」

女「一緒にデートなんて、どうかなぁって……」

男「……」
妖精「よし」サッ

男「……はいぃ?」

女「?! ――男君の鈍感っ!」タタッ

男「?」

妖精「今日もいい仕事をしたな……」ふぅ

期待

そうかあれは妖精の仕業だったのか

妖精「主人公担当の朝は早い」ガチャッ

男「zzz....」

妖精「全く、呑気なものだな……」サッ

男「」ズドーン

妖精「し、神経だけでなく、こういう所も図太いのだなぁ///」ドキドキ

妖精「いかんいかん、仕事仕事……」ギュッ……シュッシュッ……

男「ウッ……」

妖精「これでよし……」
――

友「おはよー、相変わらず気だるそうな奴だな」

男「るせーよ……」ハァ

これはイイ④

男「そういうお前も元気なさそうじゃないか」

友「振られたんだよ……一世一代の告白を」

男「恋愛か……俺にはさっぱり分からないよ」

友「お前は聖人かよ……」

妖精「賢者です」

男「こみ上げるような感情など、理解出来ない……」

女「おはよ、男君……昨日はごめんね?」

男「何の事かな? さっぱり分からないのだけど」ダルッ、キリッ

女「もー、鈍感なんだからぁ
(相変わらずクール……って、この臭い……まさか男君、今朝もまた……?!)」カアアア

妖精「(耳元で)男、女が風邪気味のようだぞ? 繰り返す、男、女が風邪気味のようだぞ?」ボソッ

男「……」

男「どうした、女? 熱か?」おでこピトッ

女「~~~!!!!」

女「な、何するの、男君のえっちっ!!」バチィン

男「?!」

女「し、知らないっ!
(あ、やっちゃった……)」タタタ

男「女性というものがよく分からない」キリリッ、ジンジン……

朝から精液臭させてモテるとか信じられん…
流石イケメン……

幼馴染「男、お昼休みになったらご飯一緒に食べない?」

男「うん、いいよ」

幼馴染「約束だからね?」タタタ

妖精「脳が記憶せんうちに」ガンッ
男「!?」ドサッ

男「……ん、転けたのか俺?」

後輩「先輩、今日お弁当作ってます? 先輩の分作ってきたんですけど……お昼に一緒に食べません?」

男「(何か大事な事を忘れているような気がするのだけど……)
ああ、ちょうど良い。頼むよ、後輩」

後輩「ふふっ、約束ですよ?」

男「ああ、もちろんさ」
妖精「……」
ブンッ――

ヤマ○ト艦内

沖田艦長「波動砲回路、開け」

古代「波動砲薬室内、圧力上がります!」

――

妖精「む……そろそろ賢者の時間も終わりを告げる頃合いか……」

先生「……であるからして……」

男「zzz....」


妖精「クロロホルムの効果は絶大だな」

妖精「教室での処理は危険だが、これも仕事だ」しゃがみっ

妖精「朝晩はティッシュで回収していたが……ポケットティッシュでは対応しきれんな」

妖精「……仕方ないのだ、これはあくまでも仕事だからな……やむを得ないのだ」ジーッ

男「」ボロンッ

妖精「相変わらず大した奴だ……///」ウットリ

妖精「いかんいかん」

妖精「全員着席している以上、机の板が死角となるが、誰かが消しゴムを落とさないとも限らない。
今回の処理はいつもより早めにせねばな」

妖精「では……いざ!」ハムッ

妖精「うぐぐ……(口に入りきらない……だが、何としても)」ジュルッジュル

妖精「(片手で腰に手を回して固定……
亀の周りを舌でなで回すように丁寧に刺激しながら……
リズミカルに、緩急をつけながら前後運動する!
もう片方の手による玉への刺激も忘れない)」ジュップジュップ……

男「ア…?!」プルプル

―――
キムタク「波動砲、発射ァ!」
―――

妖精「んぐっ!?」ビュルル……

……ふぅ



――最低だ……俺って……

女「(また男君寝てる……って、この臭い! やだ……またぁ?)」

女「(でも不思議……男君がますます刺激的に見えちゃう……)」ドキドキ

先生「あの……男君、授業中なんですけど(あら、この臭い……男の臭いだわ……

まずい、彼は生徒なのよ……そんな邪な考えは……ああ)」

男「ん……すみませぇん」キリリッ

女・先生「はううっ!」キュウウゥン

先生「い、一旦顔を洗ってきなさい!」

男「そうさせてもらいまぁす……」

妖精「ゴックン」

トイレ

妖精「ここはお前の仕事だ、頼むぞブサメン」

ブサメン「承知です、姐さん! では鏡を外して……窓をつけて」ガチャガチャ

男「あー、何で毎回目覚め悪いんだろ? ちゃんと睡眠とってるつもりなのに」バシャバシャ

男「それに」ヒョイ、ジー
ブサメン「」ヒョイ、ジーッ

男「この醜い顔! 友からは女たらしと言われるが、絶対にからかわれているよなぁ……」
ブサメン「」クチパクパクパクパク

男「戻るか」スッ
ブサメン「」スッ

ブサメン「姐さん、俺やりましたよ……今日の報酬を!」

妖精「この役立たずの豚がぁ!!」バチーン
ブサメン「アヒィィン、スバラシッ////」ビクンビクン

昼休み
女「男君、ご飯食べよう?」

男「ん……(何か忘れとるような)……いいよ」

女「やった!」

幼馴染「……男? ボクと約束したのは嘘だったのかなぁ?」ジト

男「ん、そうだっけ」

後輩「そうですよ、男先輩は私とご飯食べる約束したんですからぁ、ね、幼馴染先輩?」

幼馴染「……何かな?」ギリッ

後輩「……先輩こそ」ギロ

女「あ、あの……」オドオド

友「我がクラス名物、お昼の修羅場です」

男「……そう言えば、確かに幼馴染と最初に約束したんだっけ」

後輩「!」

女「そんな」

男「ごめんな二人とも……また今度ね?」

幼馴染「男っ!」ギュッ

妖精「そろそろ仕上げ時かな」

屋上
男「ん、うまい」

幼馴染「それは良かった」

男「幼馴染は良い嫁さんになれるな」

幼馴染「ええっ?! いきなり不意打ち過ぎるよ男ぉ……でも、嬉しい」

幼馴染「ねぇ、男……もし良ければね、男の……」

妖精「再び出番だな」サッズボッ
男「」

幼馴染「男のご飯、毎日作ってあげる」

妖精「はい」スポッ
男「……」

男「……はいぃ?」

幼馴染「」

幼馴染「あはは……相変わらず鈍いね。だけど、今日のボクは負けない……
君が聞こえるまで、諦めないよ」

男「な、何を言ってるんだ?」

妖精「来たか」サッ
男「」ズボッ

幼馴染「男、ボクが君に毎日お弁当作ってあげる!」

妖精「甘い」サッ
男「……すみませんねぇ……僕の悪い癖です」

幼馴染「くっ」

妖精「次」サッズボッ

幼馴染「学食より幼馴染特製の味なんて如何?」

妖精「」サッ
男「……では、もう一つだけ」

幼馴染「」

幼馴染「何だよ……ボクをからかってそんなに楽しいの……?」フルフル

男「お、おい、幼馴染よ……何故涙ぐむ。俺、何かしたか?」

幼馴染「むしろしてないのが悪いよ!

もういい…どうせ聞こえないんだから、この際言ってやる……!」スゥ

妖精「おっ……来るか?」ミガマエ

幼馴染「ボクは! 男の事が!」

男「……」
妖精「……」

幼馴染「大~~好き、なんだよっ!」

男「……」

幼馴染「ふん、どうせまた聞こえないんじゃ」

男「……ほ、本当に?」ボンッ
妖精「ふふっ」

幼馴染「えっ」

男「俺、不細工だぜ? 風呂上がり補正も効かないくらい不細工だぜ? 良いの?」

ブサメン「それは私です」
妖精「お前もう帰っていいぞ」

幼馴染「そ、そんなことない……私にとって男は昔っから、格好良かったよ?」

男「……」

幼馴染「……」ドキドキ

男「幼馴染……」ギュッ

幼馴染「あ……」

男「ごめんな、鈍い男でさ……」ギュウッ

幼馴染「……ホント、鈍感なんだから」グスッ

妖精「この世界での役目は終わったな……」

ブサメン「では姐さん、次の世界へ行きますか!」

妖精「黙れこの豚がっ!」バチィン
豚メン「ブヒィィン///」ビクビクビクン

――こうして今回の妖精さんの仕事は終わりを迎えた。
次に彼女が現れるssはあなたの物語かも知れない。

<終劇>

乙。でも妖精が仕事しすぎると主人公にイラッとするよな


この妖精は小鷹のところで仕事するべき

妖精のせいなら仕方ない仕方ない

魔法陣グルグルのさっぱり妖精思い出した

支援

これはw
なるほどな発想

うまいなww
なんというデウスエキスなんとか

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