みく「……」

のあ「驚きで声も出ないようね、みく」

みく「いや、そりゃ驚くにゃ。いきなり美波チャンの写真を取り出して何を言うかと思えば……訳がわからないにゃ」

のあ「にゃん・にゃん・にゃんのリアクション担当としては、もう少し上のレベルを目指して欲しいわ」

みく「のあにゃん、みくって何時からリアクション担当になったの？」

みく「……まぁ百歩譲ってリアクション云々は今はどうでもいいにゃ。何で美波チャンを入れる必要があるの？」

のあ「そう。そこは尤もな疑問点だと思うわ。このままだとユニット名が《にゃん・にゃん・にゃん・にゃん》になってしまうから」

みく「いや、そこじゃないにゃ」

のあ「ユニット名を変えてまで、何故彼女を加え入れる必要があるのか……二つ理由があるわ」

みく「のあにゃん、ガン無視スタイルは止めて欲しいにゃ」

のあ「新田美波……彼女を《にゃん・にゃん・にゃん》に加え入れる第一の理由。それは、彼女が『ネコ』だからよ」

みく「うん……普通だね」

のあ「必須の条件と言える、この条件。彼女は完璧に満たしているの」

みく「でも、美波チャン……そんなにネコキャラを演じたことあったっけ？」

のあ「そこに関しては、信頼できるスジからのしっかりした情報ソースがあるわ」

みく「すごく胡散臭い話になってきたんだけど大丈夫かにゃ？」

のあ「とあるアイドルAさんの証言によると……」

A『アー……ミナミ、外では……звучать……しっかりした、お姉さん。という感じですね』

A『でもミナミの家では……ミナミ、すごくカワイイ……получатель……『ネコ』に、なります』

のあ「……とのことよ」

みく「匿名のAさんというよりこれ完全にAにゃんだよ……何をやってるにゃAにゃん……」

のあ「第一の理由……納得して貰えたかしら？」

みく「のあにゃん、みく、最初から一つも納得してないんだけど」

のあ「それでは、第二の理由を説明しましょう」

みく「のあにゃん、会話のキャッチボールって大切だと思うにゃ」

のあ「美波がユニットに加わるとラブライカ人気に便乗して《にゃん・にゃん・にゃん》の露出が増えるわ」

みく「言っちゃったよこの人……」

のあ「……」

みく「……ん？……のあにゃん？」

のあ「仕方ないのよ……」

みく「え……」

のあ「アニメでは、CPのメンバーとして……スターライトステージでは、SR、SSR化を成し遂げて……」

のあ「私だけが、モバマスに置いていかれてしまったわ」

のあ「アーニャ、みく。貴女達の後ろを歩いていくには、これしか……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

みく「の、のあにゃん……そんないきなりシリアスモードに入られても……」ｵﾛｵﾛ

のあ「なんて。これは涙ではなく、オイルよ」ｹﾛｯ

みく「……」

のあ「……」

みく「……えぇ……」

のあ「相方にスベらせたような空気を出させてどうするの、みく。ツッコミが甘いわ」

みく「二重の意味でツッコミづらいギャグを振る方が悪いと思うにゃ」

ーーーーー
ーーー
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のあ「……さて。そろそろ納得してもらえたかしら」

みく「ちょっと合間を開けて『色々と話がついて時間が飛びましたよ』って雰囲気で片付けないでにゃ」

のあ「……未だに納得してないようね。それならば」ｺﾞｿｺﾞｿ

のあ「このDVDを見ましょう」ｽｯ

みく「DVD……何が入ってるの？」

のあ「池袋博士の協力の元、『新田美波がネコを演じているシーン』を収録したVTRが入っているわ」

みく「晶葉チャン……」

のあ「何やら最近開発した超小型カメラを利用したとのことよ」

みく「……ん？……じゃあのあにゃんはこのDVDの中身は見てないの？」

のあ「いいえ。みくが納得しなければこれを見せるように、と博士に渡されたから……ネコを演じる美波が映っていることは間違いないと思うけれど」

みく「……」

のあ「とにかく見てみましょう」ｳｨｰﾝ

みく「ちょっと、待っーーー」

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美波「いやっ……アーニャちゃん、そんなところ舐めちゃ……！？」ﾋﾞｸﾝﾋﾞｸﾝ

アナスタシア「ミナミィ……ミナミィ……」ﾍﾟﾛﾍﾟﾛ


アナスタシア「ミナミ……ミナミがイケないんです……ミナミが、こんなに、かわいい……顔を……んっ……ん゛っ！」ﾊﾟﾝﾊﾟﾝ

美波「イクっ……イっちゃうぅぅぅーーーー！！」ﾌﾟｼｬｧｧｧ


アナスタシア「……今日も、ミナミ……可愛かった、です……ね」

美波「アーニャちゃん、ごめんね……いつも、私がされてばっかりで」

アナスタシア「ンー？……ン、ミナミ……」

美波「アーニャちゃん？」

アナスタシア「……そんな、かわいい顔をすると……また、したく、なります」

美波「えっ」

ｶﾞﾊﾞｯ

ｷﾞｼｷﾞｼｱﾝｱﾝ

ーーーーー

のあ「……」

みく「……」

のあ「どうやら……彼女が演じるネコと、私達の演じるネコは……交わらない運命にあるようね」

みく「……うん」

のあ「やっぱり《にゃん・にゃん・にゃん》は最高よ」

みく「……」

ーーーーー
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のあ「今度はM.Mさんからのタレコミよ。『和久井留美』……彼女こそ《にゃん・にゃん・にゃん》の新メンバーに相応しいわ」

みく「のあにゃんとはやってられないにゃ」


完