後輩「先輩を落とすよ!」(87)


後友「何を言い出すか」

後輩「何度言わせるつもりだい?」

後友「はぁ・・・先輩ってあの1人文芸部のでしょ?」

後輩「お~い、今は私もいますよ?」

後友「ていうか、今あの人何してんの?」

後輩「相変わらず部室で投稿する小説書いてるみたいだよ~」

後友「相変わらずだねえ・・・」

後輩「うん!そんな先輩も好きなんだけどね!」

後友「はいはい」

後輩「真面目に聞いてよ!」

後友「で?具体的に何するかアンタ決めてるの?」

後輩「?」

後友「だめだこりゃ・・・」

~部室~

ガラガラ

後輩「失礼しま~す」

先輩「やあ、後輩ちゃんですか。今日はちょっとだけ遅かったね」ニコッ

後輩「あ、後友ちゃんと話しこんでて///(まぶしい!)」

先輩「友人と語り合う放課後・・・青春ですねぇ」フフッ

後輩「先輩は今は休憩中ですか?」

先輩「ええ、まあ少し・・・紅茶入れてるんですけど、後輩ちゃんもいりますか?」

後輩「あ、お願いします!」

5分後くらい


先輩「どうぞ」カチャッ

後輩「どうも・・・」ズズ・・・

後輩「おいしい!相変わらず先輩の紅茶はおいしいですね!」

先輩「ふふ、そういってもらえたらうれしいですよ、お茶菓子も出しましょうか?」ニコッ

後輩「え?でも先輩の作業の邪魔に・・・」

先輩「いいんですよ、僕も少し行き詰ってたところですからね」ガサガサ

先輩「息抜きも重要ですよ?」パカッ

後輩「そういうものですか」ヘェェェ

先輩「そういうものですよ」ニコッ

カタン

後輩「クッキーですか!」

先輩「ええ、家で妹にせがまれて作った奴の残りですが・・・」

後輩「先輩が作った・・・!(妹ちゃんgj!)」

先輩「いや、ですかね?」チラッ

後輩「!!(伺うような目で小首を傾げる先輩反則!!)」

先輩「妹の評価はよかったのですが・・・」

後輩「いえ、喜んでいただきます!」

先輩「そうですか!」パァァァ

後輩「!(やばいやばい先輩まじでやばい!)//////」パクッ

先輩「どうでしょう?」

後輩「おいしいですよ!」

先輩「そうですか、それはよかった」ホッ

後輩「先輩って料理も出来るんですね?」モグモグ

先輩「両親が共働きで出張が多いですからね、妹の世話もしなければならなかったので」

後輩「大変だったんですね・・・」

先輩「いえ、おかげでいつでも自立できるぐらいの準備が出来ましたし、何より・・・」

後輩「何より?」

先輩「後輩ちゃんが僕の作ったものをおいしいと言ってくれたので」ニコッ

後輩「そ、そうですか///」

先輩「ええ、後輩に喜ばれるのは、先輩冥利に尽きますね」ニコッ

後輩「///」

先輩「さて、冷める前に僕も紅茶を飲まなくては・・・」ズズズ

~後輩帰り道~

後友「で、どうだったの?」

後輩「先輩は今日もかっこよかったよ!」

後友「そうじゃなくて・・・」ハァ・・・

後輩「?」

後友「あんた先輩を落とすとか意気込んでたじゃない・・・」

後輩「はっ!」

後友「こりゃいつまでも無理そうね」クスクス

期待期待

後輩「む~・・・だって先輩がかっこよすぎるから・・・」ムスッ

後友「まあね、先輩ああいう性格だけど一部の女子に好評だしね」

後輩「え?そうなの?」ビクッ

後友「うん」

後輩「どうしようどうしよう!」アセアセ

後友「いや、でもやっぱり近寄りがたいからね、誰も狙えてないよ」クスクス

後輩「よかった・・・」ホッ


後友「まあでも気は抜かない方がいいわよ?」

後輩「え・・・」

後友「この前のバレンタイン・・・」

後輩「私渡した!」

後友「話によると・・・下駄箱に入りきらなかったらしいよ!」ドヤッ

後輩「先輩困ってたね~・・・まあ困った顔もかっこよかったけど///」

後友「え、知ってたの?」

後輩「部室でチョコ渡すときに話してくれた~」

後友「え、それで渡したの?あんた?」

後輩「私も遠慮しようとしたんだけど、そしたら」

先輩『おや、後輩ちゃんのチョコレートですか?それは是非いただきたいものです』

後輩「・・・て」///

後友「で、渡した、と」

後輩「そしたらその場で食べてくれてね?」

先輩『おや、これは実においしいですね、かわいい後輩からおいしいチョコをもらう、先輩冥利に尽きますね』ニコッ

後輩「だって!キャーーー!//////」

後友「あの人狙ってやってないでしょうね?」

後輩「たぶん素だね」

後友「絶対ね・・・」

~先輩帰り道~

先友「お待たせさん!」

先輩「いえ、僕も今さっき部室の鍵を職員室に届けてきたところです」

先友「そうかい、で、今日の進行具合はどうだい?」クククッ

先輩「思うようにはいってませんね・・・」

先友「へっ、まあ楽しみしといてやるさ」バンバン

先輩「痛いです・・・」

先友「おっと・・・悪い悪い・・・ところで後輩ちゃんとはどうなんだ?」

先輩「いつも通りですよ。彼女は読む専門なので、執筆などはしていないようですが・・・」

先友「へぇ・・・(そういう意味で聞いたんじゃないんだが・・・)」

先輩「そういえば先友がどのような本を嗜むのかまだ聞いてなかったですね。本を読む姿も見たことがありませんし・・・」

先友「ああ?俺か?俺はあれだ、本は読まん!」

先輩「そうですか?」

先友「ああ!活字は苦手なんだ!」

先輩「別に活字でなくとも、漫画も立派な書物ですよ?」

先友「なら結構読んでる!」

先友「じゃなくて!」

先輩「どうしたのですか?」

先友「後輩ちゃんとはどうなんだ!?」

先輩「これは奇妙な・・・今しがたその質問には答えたはずですが・・・」

先友「そうじゃなくて、部活ではどういう風なことしてるってことだよ」

先輩「ああ、なるほど。ちゃんと仲良くしてますよ?」

先友「へぇ、たとえば?」

先輩「今日は僕の作ったクッキーを食べていただきました」ニコッ

先友「・・・(なんか色々逆な気がした)」

先輩「おっと・・・そろそろ分かれ道ですね、それでは先友、また明日」

先友「おお、また明日な」ブンブン

~先輩家~


ガチャッ
先輩「ただいま帰りました」

パチッ
先輩「(さて、今日のうちにどこまで進むか、ですね)」カキカキ

先輩「(出来れば早いうちにどうにかしないと・・・)」カキカキ

先輩「(あの人が容赦してくれるとは思えませんしね・・・)」カキカキ

先輩「(どうしたらいいのか・・・)」コトンッ

先輩「はぁ・・・」

先輩「お茶でも淹れますかね」ガタッ

~後輩家~

ガチャッ
後輩「ただいま~」

妹「姉ちゃんお帰り~」トタトタ ギュッ

後輩「お~妹~!元気にしてた?」ナデナデ

妹「えへへ!してたよ~」

後輩「いい子には?」

妹「もち!」

後輩「よし!」

後輩「お父さんは?」

妹「まだ仕事だって~」

後輩「そう・・・最近忙しいみたいだし、大丈夫かな?」

妹「姉ちゃん、ごはん~」

後輩「ああ!そうだったね!ごめんごめん!」ガサガサ

後輩「今日はオムライスだよ~!」

妹「ライス~!」

ジャ~~
ガチャガチャ

妹「う~ん・・・」ウツラウツラ

後輩「もう眠りなさい、明日も学校でしょ?」

妹「は~い・・・姉ちゃんお休み~」

後輩「お休み~」

バタン

後輩「お父さんそれにしても遅いね」

ガチヤ
タダイマ~

後輩「あ!帰ってきた!お帰りなさい!」

父「ふう・・・疲れたな」

後輩「どうしたの?」

父「いやな、うちの大事な注文先の会社があるんだが・・・」

父「いや、こんなことは話すことじゃないな」

後輩「まあまあ、何とかなるさ!」

後輩「ご飯食べて元気出して!」

父「そうだね、何とかしないと!」

~翌日~

先輩「授業が終わりましたが、先友・・・」

先友「心配するな・・・この程度の補習・・・!」

先輩「そういって前回も落ちたのでしょう?手伝うからノート開いてください」

先友「うう・・・すまん・・・」

先輩「まずこの数式ですが・・・」

先友「すまん・・・その時点で・・・」

先輩「・・・」

~部室~

後輩「今日はなんだか先輩が遅い・・・」

後輩「いつもは私より早いのに・・・」

後輩「何かあったのかな?」ソワソワ

後輩「う~ん・・・」

ガララ

後輩「あ!先輩!?」パァァァァッ

支援

支援

?「はい?」

後輩「あ、え・・・と(違った・・・誰だろこの人)」

男「ああ、俺は男って言うんだ」

後輩「あ、そうですか・・・(なんだろう・・・なんか嫌な感じ・・・)」

男「ああ、警戒しないで、今日は下見だから」フフッ

後輩「ああ、そうなんですか・・・(ああ、部活の見学かな?)」

男「フフフ」

後輩「あ、お茶でも淹れます・・・」ガタッ

ガチャガチャ
コポポポ

男「・・・フフフ」

後輩「(何だろう・・・気味悪い)」

コトッ

後輩「どうぞ・・・」

男「どうも」フフフ

ズズズ

後輩「・・・(空気が・・・)」

男「・・・やはりいいね」

後輩「へ?」

ガタッ
グイッ

つ・

後輩「ちょっ!」

男「気に入った・・・容姿・・・スタイル・・・ともに申し分ない」フフフ

後輩「な、何を・・・!」

男「どうしても手に入れたい・・・手に入れる・・・」

後輩「やめて・・・!」

男「どんな手を使ってもね・・・」パッ

後輩「キャッ!」ドタ

男「フフフフ・・・ハハハハ!」

ガララ・・・

後輩「な、何なのよ・・・」

ガララッ

先輩「遅くなってすいませんでした、先友の補習に・・・て」

後輩「・・・」

先輩「どうしたんですか?明らかに元気がないようですが・・・」

後輩「あ!せ、先輩!今日は遅かったですね!」

先輩「・・・心配ですね・・・」ピトッ

後輩 ボンッ!

先輩「熱は・・・なさそ・・・段々熱くなってきますが!?」

後輩「だだだだだ、大丈夫です!」///

先輩「そうですか・・・まあ本人が言ってるなら無理な追求はしませんが・・・」スッ

後輩「(あ、やめちゃった・・・)」

先輩「しかし元気がないのは本当のようですね・・・どうかしたのですか?」

後輩「本当に何もないんです!・・・本当に・・・」

先輩「・・・そうですか・・・」

先輩「お茶でも・・・と、既に飲んでいたのですか?」

後輩「あ、はい!それは私です!私が飲みました!」アセアセ

先輩「・・・」

後輩と先輩の容姿はよ

~後輩帰り道~

後友「え!?だれそれ!?」

後輩「わかんない・・・男・・・て言ってたけど・・・」

後友「なんなのそれ、意味わかんない!」ワナワナ

後輩「なんか・・・気味悪い人だった・・・」

後友「・・・男・・・(何だろう・・・どこかで・・・)」

後輩「どうしたの?」

後友「ちょっと・・・ね・・・(調べてみる必要ありかな?)」

~先輩帰り道~

先友「いや、今日は悪かったな・・・」

先輩「いえいえ、なんとか先友が合格したみたいで良かったですよ」

先友「いや、それにしても部活に遅れさせてしまって、悪かったな!(主に後輩ちゃんに)」

先輩「部活・・・ですか・・・」

先友「・・・なにかあったのか?」

先輩「ええ、どうも今日後輩ちゃんの様子がおかしかったような・・・」

先友「へえ、どんな風に?」

先輩「ええ、いつもは元気いっぱいの彼女が、空元気というか・・・なんというか・・・」

先友「ふうん・・・(色恋沙汰抜きのこいつは基本勘が鋭い・・・気になるな・・・)」

先輩「何もなければいいのですが・・・」

先友「(にしても・・・)変わったな、お前は」

先輩「ん?そうですか?」

先友「昔はもっとこう・・・誰も寄せ付けない感じでさ」

先輩「そうでしたっけ?」

先友「ああ、いい変化だ、俺はそっちのが好きだぜ」ニカッ

先輩「そうですね・・・意識したことはなかったですね・・・」

先友「いい変化だ、大事にしろ」カカカッ

先輩「そういうものですかね?」

先友「そうさ」ハハッ

先友「(明日後友ちゃんにでも聞くか・・・)」

~後輩家~

後輩「ただいま~」

父「お帰りなさい・・・」

後輩「あれ?お父さん今日は早い・・・」

父「ああ、ちょっと色々あってね・・・」

父「前も言った注文先が・・・ね」

後輩「そう・・・」

父「くそ・・・いったい何が問題なんだ・・・!」

後輩「お父さん・・・」

父「す、すまん!つい愚痴を・・・」

後輩「ううん・・・いいよ、大変なんでしょ?」

後輩「(なんだか嫌な予感が・・・また・・・)」

~先輩家~

先輩 カキカキ

先輩 カキカキ

先輩 コト・・・

先輩「(少し休みますか・・・・)」

先輩「(しかし今日の後輩ちゃんは実に奇妙・・・でしたね)」

先輩「(気がかりな動きもあるようですが・・・今の僕には出来ることは・・・ない)」

先輩「(・・・僕は本当に今のままでいいんでしょうか?)」

~翌日~

後輩「・・・」

後友「なんか元気ないね・・・」

後輩「お父さんの会社が、ね・・・あんまり上手くいってないみたい・・・」

後友「(昨日調べたこと・・・本当なのかな・・・)」

後輩「あ、もう時間だから・・・行くね?」

後友「あ、うん・・・」

先輩「そろそろ時間かな?」

先生「あ、先輩くん!ちょっと頼まれてくれない?」

先輩「どうなさったんですか?」

先生「荷物が多くてね・・・下まで運んでくれないか?」

先輩「大変そうですね、手伝います」

後輩「あれ?今日も先輩がいない・・・」

後輩「なんかあったのかな?」

ガララッ

男「やぁ」

後輩「!!また・・・!」

男「まあ話を聞けよw 」

後輩「なにを・・・!」

男「お前の親父さんの会社、最近大変なんだってな?」

後輩「!!なんであんたが!?」

男「お前の父の注文先の会社は俺の親父の会社でね」フフフ

男「君に目をつけ始めたときから根を回しといたんだ」

後輩「あんた・・・!」

男「おいおい、そんな態度とっていいのか?君の父の会社の命運は俺次第なんだよ?」

後輩「!!」

男「小さい妹さんがいるんだっけ?いいの?一家を路頭に迷わせてw」

後輩「・・・!最低!」プルプル

男「どっちにしろ君に拒否権はないんだよ?」フフフ

グイッ

後輩「なにを・・・!」

男「見たら分からないかい?キスをするんだよ」

後輩「なっ・・・!やめて!」ドンッ!

ガシャッ!

後輩「あっ・・・」

男「・・・痛ぅ・・・」

後輩「あ・・・ごめんなs」

男「・・・調子ノンなよ?」バチンッ

ガタンッ!

後輩「・・・!」

男「ま、いいや・・・いい返事待ってるからね?」

ガララッ

後輩「・・・」

後輩「今日は・・・もう帰ろう・・・」

ガララッ

ガララッ
先輩「遅くなってすいません、・・・て後輩ちゃん、いないんですか?」

先輩「(まあ最近家事が忙しいともいってましたし・・・)」

先輩「(さて、作業にかかるとしますか・・・)」

~後輩家~

ガチャッ
後輩「ただいま・・・」

父「おかえり・・・」

後輩「お父さん・・・」

父「すまない・・・俺が不甲斐ないせいで・・・」

後輩「私・・・」

父「無理しなくていい・・・俺が何とかする・・・」

ガララッ・・・

後輩「(・・・そうはいってもどうにかなるような話しじゃない・・・)」

後輩「(私の恋心なんて・・・妹やお父さんを路頭に迷わせちゃ・・・)」

後輩「(特に妹・・・早くにお母さんをなくしたせいで十分な愛を受けれていないのに・・・)」

後輩「私が・・・何とかしなきゃ・・・」

~翌日~

後友「後輩ちゃん、学校終わったね!」

後輩「う、うん・・・」

後友「どうしたの?元気ないね?」

後輩「・・・」

ガララッ

男「やあっ!後輩ちゃんはいるかな?」

後友「こいつ・・・(こいつが・・・!)」

後輩「男・・・くん・・・」

男「返事聞きにキタよ~」クスクス

後輩「そう・・・」

男「で、どうするの?」

後輩「・・・お受けするわ・・・」

男「ははっ!そう!よかったよかった!」

後友「ちょっ!後輩!?」

男「よかったよかった!じゃあ今日は今から一緒に帰ろうか!」

後輩「え、それは・・・」

男「か え る よ ね?」ニコッ

後輩「・・・はい」

後友「後輩!?部活は・・・先輩は!?」

男「は?そんなの放っとけよw」

後輩「・・・(ごめんなさい、先輩・・・)」

~数日後~

~部室~

先輩 カリカリカリカリ

先輩 カリカリカリカリ

先輩「(後輩ちゃんが最近来ない・・・)」

ガラガラ

先友「邪魔するぜ」

先輩「先友ですか・・・珍しいですね」

先友「どうした、ひっでぇ顔してるぞ?」

先輩「そうですか・・・」

先友「まあわからなくもないさ・・・後輩ちゃんがいないんだからな・・・」

先輩「・・・そんなことは・・・」

先友「ない?いえないだろ、今のお前じゃあさ」

先輩「・・・」

先友「後輩ちゃんが付き合ってるのは知ってるな?」

先輩「噂には聞きましたがね」

先友「その男・・・どうやらとんでもないゲスだ」

先友「金に物を言わせて女と付き合ってるらしい」

先輩「後輩ちゃんはお金なんかで釣られるような娘じゃありませんよ」

先友「そういうこっちゃねぇ」

先友「後輩ちゃんの親父さんの会社の上の系列なんだよ、あの男の親の会社」

先輩「・・・そういうことですか・・・」

先友「で、どうするのよ?」

先輩「・・・」

先友「お前まさかさ、彼女の決めたことだから、とかぬかさねぇよな?」

先輩「・・・だとしたら?」

先友 グイッ バキッ!

ガラララッ!

先友「ざっけんな!てめぇの事情ぐらい知ってらぁ!でもなぁ!今回はお前それでいいのかよ!?後輩ちゃんを犠牲にするみたいなことしてお前は!いいのかって聞いてんだろ!!」

先輩「・・・後輩ちゃんの気持ちは?」

先友「バカヤロウ!!まだ気づいてねぇのかこの阿呆!後輩ちゃんの気持ちに・・・なによりおまえ自身の気持ちに!!」

先輩「・・・!」

先友「・・・どうなんだ?」

先輩「まったく・・・僕はどうしようもない甲斐性なしのようですね」

先輩「これで動く決意ができました・・・」

先友「ふん!」ニヤッ

>先友 グイッ バキッ!

何の音?

先友「明日、男が後輩ちゃんとデートに行くそうだ、その後は家、だと・・・」

先友「明日、行動を起こせ」

先輩「ありがとうございます先友・・・君が友でよかった」ニコッ

先輩「さて、今日は家に帰って少し心の整理をつけます・・・」

先輩「これが・・・最後になるでしょうから」

~夜・後輩家~

後輩「(多分私は明日・・・)」

後輩「(先輩と一緒にいれた日々は楽しかったな・・・)」

後輩「(先輩との馴れ初めは・・・)」

~夜・先輩家~

先輩「・・・はい、それでは・・・お願いします・・・兄さん」

プツッ

先輩「(そういえば、後輩ちゃんとの出会いはいつでしたか・・・)」

~回想~


それは学校開始三日目のことだ・・・
まだ春の雰囲気が無くなりきってない時の話

後友「後輩~!いっしょにか~えろ!」

後輩「ごめんね、呼び出しくらってるの・・・」

後友「へぇ・・・誰から?」

後輩「ええ・・と・・・aくんとbくんと・・・」

後友「あ、もういいわ・・・がんばってね!」

後輩「う、ううん・・・」

>>55 その後の音はよろめいて何かにぶつかって、物が崩れた音でおk?

a「こ、後輩さん・・・」

後輩「ごめんなさい」

b「こ、」

後輩「ごめんなさい」

c「k」

後輩「ごめんなさい」

a「ちょっと・・・僕たちだって必死に言ったんですよ!?」

b「せめて・・・理由を・・・」ジリッ

後輩「ちょ、本当にごめんなさい!」ダッ

c「あ、待って!」ダッ

後輩「はぁはぁ・・・」

コウハイサ~ン!
ドコダ~!

後輩「もう・・・どうしたら・・・!」

ガラッ
グイッ

後輩「へ?」

ガラッ

後輩「え、ちょ・・・!」

先輩「し、静かに・・・」

コウハイサ~ン!

後輩「!」

先輩「ね?」

・・・

先輩「もういなくなりましたかね?」

後輩「そうですね・・・ありがとうございます・・・では失礼しました・・・」

先輩「そんな急いで出てまた見つかったら元も子もないでしょう」

後輩「・・・」

先輩「今日はここでゆっくりして行きなさい、見た感じ疲れているようですしね」

後輩「でも、迷惑に・・・」

先輩「僕としてはあのうるさい連中にこの部室周りをうろちょろされる方が迷惑なのです」

後輩「あ、はい・・・すみません・・・」

先輩「気に病むことはありません、あれはあの人たちが悪いのですからね」コポコポッ

ガチャッ

トポトポトポ

カチャンッ

後輩「あ、ありがとうございます・・・」
ズズ・・・

後輩「あ、おいしい!」

先輩 カキカキ

後輩「(あ、忙しそう・・・)」

先輩 カキカキ

後輩「・・・ズズッ(おいしい・・・)」

>>59そか ありがと


後輩「・・・スースー・・・」

後輩「う、うん?」

後輩「あれ?さっきの先輩は?」

後輩「あ、そこの椅子で・・・」

先輩「・・・zzz」

後輩「(なんか・・・きつそうな人だけど・・・寝てる顔はかわいいな・・・)」

後輩「(他の男の人とは違う・・・のかな?)」

後輩「フフッ」

先輩「zzz・・・」

~翌日~


後輩「なんか、昨日面白い人にあったよ?」

後友「ていうかあの後何があったの!?」

後輩「え~と!先輩に助けられたの!」

後友「へぇ、なんていう?」

後輩「わからないけど、小説を部室で1人で書いてたよ?」

後友「・・・え?」

後輩「後友何か知らない?」

後友「ていうか、後輩知らないの?」

後輩「へ?何を?」

後友「多分その人、かの有名な二年の”1人文芸部”、先輩さんだよ」

後友「知らなかったの?ほんとに?超有名なのに・・・」

後輩「知らなかった~・・・」

後友「まああの人は他の人とは違うだろうね・・・」

後輩「へぇ・・・」

後友「色々あるみたいだしね・・・」

後輩「へぇ・・・私興味わいてきたな~・・・」

後友「え?」

後輩「ちょっと見てくる!」ノシ

後友「え、ちょ、きをつけて?」

ガララ

先輩「おや、またあなたですか・・・今日も追われているのですか?」

後輩「いえ!入部に来ました!」

先輩「・・・はい?」

後輩「先輩に興味がわきました!私もこの文芸部に入ります!」

先輩「ああ、それは、まあ、嬉しい事ですけど・・・」

後輩「これからよろしくお願いします!」ニコッ

 
そんなことから私たちは知り合った


それから少しずつ先輩は心を開いてくれて、
私は興味が好意へと変わっていって・・・
これから・・・だったんだけどね・・・

~回想終わり~

後輩「せんぱぁい・・・」ポロポロ

後輩「(でももう先輩のことは忘れないと・・・)」

後輩 グスッ

~翌日・日曜日~

男「あ♪いたんだ~、早いね」

後輩「そう・・・」

男「じゃあ行こうか!」

後輩「うん・・・」

私は家に行くまでに先輩のことを忘れようと必死で、デートのことは覚えていなかった・・・
それで、気づいたときには河原に居た

男「なんてかさぁ・・・まだ後輩ちゃん嫌がってる節があるんだよね~」

後輩「そ、そんなこと・・・」

男「だからさ、ここでキスしてよw」

後輩「え?」

男「いいじゃん、恋人っぽくてw夕日のなかで河原で?キャー!ロマンチック!www」

嫌悪感以上の悪寒が背筋に走る・・・
再認識した、私はこの人は生理的に無理だ
でももう遅い・・・

男「なに?できないの?」ギロッ

後輩「・・・します・・・」

ああ、できれば先輩と・・・


男「それでいいんだよw」

私の唇が、このゲスの唇に触れるなんて・・・


先輩「はい、ストップです」

後輩「!」

男「ああ?」イラッ

先輩「間に合ってよかった・・・」

後輩「先輩!?なんでここに!?」

先輩「もちろん、君に会いに」ニコッ

後輩「グスッ・・・なんで?・・・わたし・・・」

男「ちっ!なんだテメェは!?愛する人たちの好意を邪魔するのか!?ああん!?」

先輩「愛する・・・ですか・・・」

先輩「後輩ちゃん、あなたはその人が好きなんですか?」

後輩「!それは・・・」

男「ああん!?」ギロッ!

後輩「・・・!・・・わた・・・しは・・・男君が・・・」

先輩「僕は君を愛しています」

後輩「!!」

男「んだよてめぇ・・・後輩は俺のもんなんだよ!もう決定事項なんだよ!これいじょうさわぐと・・・」

先輩「・・・あなたの意見なんて聞いてません」キッ!

男「・・・!」タジ

後輩「わ・・・わたしは・・・・先輩・・・なんで・・・私はもう先輩のことを忘れようとしてたんですよ?・・・そうしないと・・・だって・・・」

先輩「後輩!」

後輩「は、はい!(く、口調が?)」ビクッ!

先輩「そういうまどろっこしいことじゃない!君は!」

先輩「それでいいのか?その答えが聞きたいんだ・・・」

後輩「・・・私は・・・私は・・・」

後輩「わだしはぜんぱいどいっじょにいだいでずっ!!」

男「てめぇ・・・!」

先輩「僕もだよ・・・」

男「あああああああああ!もう!いい加減にしろ!wお前らがどうしたところでさぁ!この女の親父の会社は俺の思い通りなんだよ!
拒否権なんてないんだよ!分かってんのか!?」

先輩「・・・今までもそうやって女の子を脅してきたのかい?」

男「そうだよ!はっ!いい気分だったぜ!抱かれたくもない相手に抱かれる女を見るのはよ!ほんとうに最高だ!!ひゃははは」

先輩「・・・お前の親は何も言わなかったのか?」

男「パパは俺ラブだからな!気持ちよく協力してくれたぜ!」

先輩「もういい・・・目障りだ・・・」

男「もうお前らはおしまいだよ!はは!お前の家もつぶしてやる!日本有数の会社なめんな!」prrrrrrrrr

先輩「お前は・・・」

男「ああ、父さん!?あのね!?」

先輩「終われよ」

男「ははっ!!は・・・え?・・・な・・・倒産した?う、嘘・・・」ガクッ

後輩「え?どういうこと?」

?「へぇ、こいつがそのゲスか」

後輩「え、誰?」

先輩「今回は尽力ありがとうございます、兄さん」

後輩「え?お兄さん?」

兄「やあ、後輩ちゃんだっけ?どうも、先輩の兄です」ニコッ

兄「ちゃんと説明しますよ・・・要はそこにいるわが愚弟、先輩の実家はそこのゲスの会社なんて及ばないレベルの世界有数の財閥なんですよ」

兄「本来は弟も一族のものとしてその職務につく運命にあるのですが、どうしても小説家になりたいと親父と衝突しましてね
 「高校三年のうちに結果出したら特例で小説家になることが認められたんです
 「しかしその間は一切財閥の力を使わないという条件です
 「まあ親父が生活費ぐらいは稼げるようにと一つ企業を与えたんですがね
 「なんやかんやで甘いんですよ、あの人
 「言っておきますがその企業ですらそこのゲスの会社より上のランクです
 「話しが脱線しましたが、弟は小説家になるべく一人暮らしもしていたのですが
 「今回です
 「先日電話が来ましてね
 「ある企業をつぶし、そのポジションに自分の企業を入れて欲しい、と
 「最初はびっくりしましたよ
 「これは明らかに財閥の力ですのでね
 「ああ、ついでにそのゲスの会社に居た社員はうちの系列が責任を持って受け入れますし
 「後輩ちゃんの親父さんの会社も保護対象だから安心して
 「それで、わけをきいてみたら・・・ね
 「笑っちゃったよ、まさかあの弟が、とね
 「しかし僕もいささかそのゲスにはいらついてね
 「快く依頼を受けたわけさ

兄「とまあ、これが全容だよ」

後輩「・・・て先輩!それじゃ先輩の夢が!」

先輩「僕にはきみより大事なものはないよ・・・」ギュッ

後輩「でも・・・でも・・・」

兄「・・・時に弟よ、今回の件で親父さんから伝言だ」

先輩「・・・はい、兄さん・・・」

兄『お前は条件をクリアできなかった、おとなしく兄と家を継いでもらう』

先輩「・・・はい・・・」

兄『しかし、実はお前に言ってなかったことがある』


兄『この世には副業というものがあるんだ』ニヤッ


先輩「・・・え?」

後輩「え?」

兄『もし家を継いだ跡、お前に万が一暇なんてものが出来て、人様に見せられる小説をかけたとしたら、そこはもう俺の知ったところではない』

兄『好きにしろ』

兄「だそうだ」ニヤッ

先輩「そんな・・・この世にそんな副業なるものがあったなんて・・・」

後輩「先輩いったいどんな教育受けてきたんですか・・・」

兄「とりあえずこの件は一件落着!だな」ハハハ!

男「・・・」ホウシン

~帰り道~

先輩「ああ・・・今日は疲れました・・・」グッタリ

後輩「ふふ・・・先輩かっこよかったですよ」

先輩「そうですか・・・それはよかった」ニコッ

後輩「でも先輩のその口調って崩れるんですね、ちょっと意外でした」クスッ

先輩「ああ、これですか・・・すいません、つい興奮してしまって・・・」

後輩「いや、かっこよさが増してました!///」

先輩「う・・・///」

後輩「でもうれしいです・・・先輩が私のこと好きだったなんて・・・」

先輩「そこは先友に感謝ですね、彼のおかげで僕自身気づく事が出来ました」

後輩「・・・ところでですね先輩・・・///」

先輩「はい?何でしょう?」

後輩「こ、これではれてこ、恋人同士になったんですよね?」

先輩「そうなりますね」

後輩「だ、だから・・・その・・・」

チュッ

後輩「!?」 ボンッ!

先輩「後輩に言わせるほど甲斐性なしではありませんよ、僕は」ニコッ

後輩「!@#$%・・・」ポーッ

先輩「え~と・・・後輩?大丈夫ですか?」アセアセ

後輩「はひっ!だ、だいじょうぶれす!」

「*そんなに付けなくても大丈夫だよ 」を最後につければその人のセリフとし扱うから

先輩「後輩?少しいいですか?」

後輩「な、なんれすか?」

先輩「あのですね、僕は今まで他人にこういう感情を抱いたことがなかったんです・・・」

後輩「・・・」

先輩「いつもあるラインからは心を開かず、壁を作ってきました・・・」

後輩「先輩・・・」

先輩「そんな僕を君は愛してるといってくれた・・・」

先輩「色々至らないところもあるでしょう、しかし精一杯君を愛します、だから・・・」

先輩「これからも・・・この僕のそばに居てくれますか?」

後輩「・・・もちろんです!嫌だといわれても、ね!」


終わり

乙!!楽しかったです

乙!

先輩を落とす前に後輩が落ちちゃったわけか
おもしろかった乙

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