【グラブル】団長「イベリスの花束を」 (294)



初ssです。
キャラ崩壊注意。
もってないキャラも出すので違和感があるかも。

一応メインで出てくる相手はゼタとソーン(しばらくでないと思う)、あとたぶんクラリス。



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1455018284


団長「さあ―行こう、空の果て―、キミとボクのミライ。まだ見ぬ空のものがたり~、続いてー……」

ヴィーラ「……」

団長「……アイドルの衣装好きだったのに」

ゼタ「えっ、あんたアイドルしてたの!?」

ヴィーラ「昔の話ですよ。団長さんに唆されて。自分はプロデューサーだ、とか言ってましたね」

団長「いやでもノリノリだったじゃん。アイドルというのも悪くないですね、とか言ってたじゃん」

ゼタ「またなんでそんなこと始めたのよ……」

団長「……なんとなく。こう、降りてきたって感じで閃いて」

ゼタ「はあ……他にやった子はいるの?」

ヴィーラ「私以外でしたらジータさんにルリアさん、あとマリーさんですね」

団長「あーあ……あの衣装本当に気に入ってたのに」

ヴィーラ「あら、衣装が好きだっただけなのですか?」

団長「や、そういうわけじゃあないけどさ、いくら何でも捨てなくてもいいじゃん。シェロカルテが悲しむぞ」

ゼタ「なに、そんなに良かったわけ?」

団長「うん。あと、ヴィーラが普段は着なさそうなやつだったな」

ゼタ「ふーん、どんな」

団長「明るい青色と白がベースカラーで、ふりっふりのスカート」

ゼタ「わ、何それ。見てみたかったわ」

ヴィーラ「……」


団長「ん、見たいの?あるよ写真」

ヴィーラ「……団長さんにとられた記憶がないのですが」

団長「シェロから買ったんだよ。記念にさ」

ヴィーラ「……」

団長「……」

ヴィーラ「……お姉様のものまで持っていたりましませんよね?」

団長「……持ってねえよ」

ヴィーラ「……」

団長「……」



ゼタ「(……こわ)」


こんな感じでまったり?行きます。

あとメイン予定のところにヘルエスを追加しておいてください。忘れてました。




団長「ヘルエスいるー?」

ゼタ「?……今いないわよ。ついさっきヴィーラと買い物に行ったから」

団長「あらー、残念」

ゼタ「なんでヘルエス?」

団長「んー?あー、いやほら例の蟹船での疲れを癒してもらおうと」

ゼタ「いやす?……」

団長「耳」

ゼタ「?」

団長「ヘルエスの耳。あれ触るの好きなんだよね」

ゼタ「ああ、そういう。でもそれなら他のエルーンの子でもいいんじゃない?」

団長「うーん、まあそう言われればそうなんだけどさ」

ゼタ「メーテラとか、ユエルにソシエ。ほかにもスーテラ、フェリ……あと、セルエルとかもいるじゃない」

団長「……いや、男は論外だろ。メーテラはさ、ほらなんかエロいじゃん。一回触らせてもらったことあるんだけど、触ってる最中にこう誘惑されて、……無ラっと……ね」

ゼタ「うっわ最低ね。…………でもいうほど彼女男遊びしてないんじゃないかしら」

団長「えっ!?」



ゼタ「それで?ユエルよソシエはどうなのよ」

団長「っは!?いやそれよりも」

ゼタ「いいから、ユエルとソシエは?」

団長「いや、えー。すっごい気になるんだけど。……ユエルとソシエね。あの二人はしっぽの方が好き。モフモフしてるんだよね。因みにフェリは照れてか触らせてくれなかったし、スーテラは触ろうとしたらメーテラに睨まれた」

ゼタ「そっ」

団長「返事雑じゃない?」

ゼタ「なんとなく想像できてたから」








団長「じゃあメーテラの方優先させろよ。メーテラ処女なの?」

ゼタ「処女とは言ってないわよ。そこまで気になるなら自分で聞けば?」

団長「セクハラになるじゃん」

ゼタ「耳触るのもセクハラになると思うわよ」

団長「同意は得ているからね。ソシエとヘルエスは恥ずかしがるけどさ。そこもかわいくて癒されるんだよ。」

ゼタ「ふーん」

団長「……なんか怒ってる?」

ゼタ「別に。でもヘルエスって一応王族でしょ?よく触ることを許したわね。こう、プライド的なのとか」

団長「なんかソシエの尻尾モフってたら、うらやましそうに見てたんだよね」

ゼタ「……ふーん」

団長「……やっぱ怒ってるじゃん」

ゼタ「怒ってないってば」

団長「……」

ゼタ「……」


ヘルエスの服は絵を見る限り支えるものが無いんですがどうなっているんでしょうね。

短くてすいません。今日はこれで。
 
明日はもう少し長くできるようにします。


団長「……しかし暇だ」

ヴィーラ「今皆さん買い物などで出払っていらっしゃいますから」

団長「ん?おお、帰ってきたのか。早かったね、お帰り」

ヴィーラ「ええ。ここから近いお店に少し用があっただけですから」

ヘルエス「ただいま戻りました。団長殿」

団長「!おお!ヘルエスヘルエス、こっちおいで」

ヘルエス「?。はい……………………んっ」

ヴィーラ「……なにをなされているんですか?」

団長「……耳を触ってるだけだから。剣しまって超怖い」

ヴィーラ「……ふぅ。で、なぜそんなことを?」

ゼタ「癒されているらしいわ。蟹の時の疲れを」

ヴィーラ「ああ、蟹の。私は参加しておりませんでしたので詳しいことは存仕上げておりませんが、中々大変だったそうで」

ヘルエス「……………っ」

団長「いやぁ、本当つらかったわ。あのジジィにだけは二度と会いたくないね」

ヘルエス「顔をけられたそうでっ、すが…………お怪我はなかったのですかぁッ、……っん」

団長「んー、あのあとちょっとだけ晴れたけど、まあ大丈夫だよ」

ヴィーラ「まあ、まんまと騙される団長さんたちも団長さんたちですよね」

ヘルエス「………………はっ、…………ぁッ……」

団長「理不尽に投獄されたてあとに出してもらえると聞けば誰でも飛びつくよ……ねぇゼタ?」

ゼタ「あたしに聞かれても…………それにあたしとしてはヘルエスが気になって気になって。本当に耳触られているだけなのよね?」




団長「はー、癒された癒された」

ゼタ「そ。それはよかったわ」

団長「ありゃ、いつの間にかヘルエスいなくなっているし」

ヴィーラ「お手洗いに行くそうで」

団長「ほーん」

ゼタ「……」

ヴィーラ「……」

団長「えっ、なに?」

ゼタ「……いや、なんでもないんだけどさ」



ゼタ「あたしがここに来た時も思ったんだけどさ、ここ結構人多いわよね」

団長「ほら、俺のカリスマのおかげで行く先々で仲間が増えるんだよ」

ヴィーラ「カリスマ性?団長さんに?」

団長「え?…………あるよね?」

ヴィーラ「私はお姉様がここにいたからでして、団長さんはついでにいた、という感じでしたね。あの時は団長さんから特にカリスマ性は感じておりませんでしたよ」

団長「うそ~ん」

ゼタ「あたしも、そういう理由でここに来たわけじゃなかったのよね」

団長「」


団長「あー、もうダメだ。やる気でねぇ。解散だ解散」

ゼタ「いや、あんたについて行く時ちゃんと理由言ったでしょ」

団長「………………………建前かと」

ぜた「うわぁ。自意識過剰ね」

団長「やめてくれ。めちゃくちゃ恥ずかしい奴みたいじゃん」

ゼタ「みたいっていうか、まんま恥ずかしいわよ」

ヴィーラ「まあ、一人はいるんじゃないでしょうか。団長さんのカリスマ性に惹かれた子も」

団長「一人!?これだけ人数がいて一人!?どれだけないんだ俺のカリスマ性……」

ゼタ「当時は備わってなかっただけで今はあるかもしれないじゃない」

団長「ええ、いや………えぇ」

ヴィーラ「まぁ確かに、であったころに比べれば、多少はカリスマ性を感じるかもしれませんね」

団長「おお……出会ったころから結構立ってるはずなんだが、まだ多少か」

ゼタ「あって間もない子をカリスマ性だけで仲間にするなんてそうそうできるもんじゃないでしょ。…………それに」

団長「それに?」

ゼタ「……ううん。やっぱなんでもないわ」

団長「そ、んじゃ聞かないわ」















ゼタ「それに、あんたの魅力がこれ以上ほかの娘に分かられちゃ困るしね……………………」


エルーン(女の子限定)の耳や尻尾はきっと少しだけ感じやすいはず。そう信じたい。


ありがとうございました。



ゼタ「そんなことよりもさ、ここで一番強いのってっやっぱ団長になるわけ?」

団長「あ、俺のカリスマ性の話は終わりなわけね、いいけどさ。んで、なんて?」

ゼタ「だから、ここで一番強いのはあんたなわけ?」

団長「あー、いやそれはないな。ほら俺まだピッチピチの十代だし、こうして旅に出るまではザクティンゼルを出たこともなかったからさ、経験も全然たりてないんだよね。団長だから一番強いってわけじゃないし。ここ結構強いやつばっかだし」

ゼタ「でも、星晶獣と戦ったりしてるじゃない」

団長「やー、それは仲間あってこそだよ。ゼタ達なんて一人でも渡り合えてるじゃん?ヴィーラなんてアルビオンの元領主だしさ。それに、そもそも力比べなんてしたことないんだよね」

ゼタ「してみようとは思わないわけ?」

団長「んー、思わなくもないけど………でも、そうなるとどこか広いところ行かないと」

ゼタ「なんでよ?」

団長「や、何人か熱くなりすぎて周りが見えなくなっちゃうやつとか、そもそも周りを気にしないやつとかいるじゃん?船を壊されたら洒落になんないからさ」

ゼタ「ああ……」

ヴィーラ「……団長さんもその一人では?」

団長「えー、違うよ………………違うと思いたい。ほら、一応は団長だから。周りが見えてないと、ね」

ヴィーラ「後先考えて行動、あまりいたしませんよね?」

団長「…………」





団長「はい、そんなわけで第一回わが気腔団誰が一番強いでしょうを開催するから。エントリーしたい奴はヴィーラに言ってね」

クラリス「はいはーい!美少女錬金術師のクラリスちゃん参加しまーす!」

団長「わ、めんどいのきた」

クラリス「ひっどーい。ウチがかわいすぎて自分がドギマギするからって、そんな邪険にしなくてもいいじゃぁーん」

団長「そんなに邪険にしてないだろ。それにお前ドッカーン☆とか言って周り関係なく吹き飛ばすじゃん」

クラリス「そんなことないしー、ウチ美少女だからちゃーんと火力調整できるもんね」

団長「意味わかんねえし、お前の爆発は意図しない結果として起きているものだから火力調整なんて無理だろ。あと、火力調整できるイコールで美少女じゃないんだからさ……」




ゼタ「……自分が周りをみえているかどうかを証明するために開催するとか」

ヴィーラ「……悔しかったのでしょうか」


団長「あ、開催場所は船の甲板だから。頼むから船壊すなよ?俺は壊さないから」


ゼタ「……図星だったんでしょうね」




団長「んで、どのくらい参加者出た?」

ヴィーラ「リストにまとめておきましたわ」

団長「ん、ありがとね。……さてさて誰が出てるのかな」

ゼタ「あたしにも見せてもらえる?」

団長「ん、ほら。結構いるね……アルベール出てるじゃん、意外。パーシヴァルもいるし」

ゼタ「ナルメアも参加してるわ。厳しいわね」

団長「…………えっ、ゼタ出るのかよ」

ゼタ「出るわよ。だって自分が此処でどれだけ強いのか興味あるし」

団長「ふーん。……ヴィーラ出なくてよかったの?」

ヴィーラ「ええ。お姉様が参加していらっしゃいますから。お姉様と戦ってみたくもありますが、それよりも団長さんがお姉様にやられる様子をまじまじと見ようと思いまして」

団長「…………ひでぇ」

ヴィーラ「冗談ですよ。私は団での自分の強さはある程度把握しているつもりですから」

団長「んー、本人がいいならいいけどさ。因みに俺の応援をする気は?」

ヴィーラ「お姉様のとき以外は一応少しだけして差し上げますわ」

団長「一応で少しってのがまたなんとも……」


ゼタ「ねえ、ルールは決めてあるの?」

団長「あくまで今回は力試しって感じだからね。属性技は無しで、武器を扱う腕だけで勝負って感じかな。魔法メインの子は、まあしょうがない」

ゼタ「日程は?」

団長「何時でもいいんだけどね。5日後ぐらいにしとこうか。明日、対戦表と一緒に知らせるから他のやつからしたら四日後か」

ゼタ「OK。5日後ね、わかったわ」

ヴィーラ「……優勝はできそうですか?」

団長「……さっきも言ったけど、俺そんなに強いわけじゃないからなー。それに自分で決めたことだけど、ルール的にナルメアが出てくるなら超きついよね。あとカリオストロ。あいつは………………………いっそ出場停止にするか?」

ゼタ「それはちょっと……」

ヴィーラ「……一応、団長でいらっしゃるですから、初戦敗退だなんて無様な真似だけはやめてくださいね」

団長「……うす。善処します」


ありがとうございました

まぁ団長の強さはゲームとは別、ということで。




コンコン

団長「んあ?どうぞー」

エルモート「邪魔するぜェ」

団長「お、エルモートか。どしたん?」

エルモート「いや、例の大会、さ。まだ受け付けてるか」

団長「うん?申し込み忘れ」

エルモート「あァ。出ようか迷ってたらな」

団長「いいんじゃない?。まだ組み分けていなかったかし。滑り込みセーフってことで」

エルモート「本当か!ありがとうなァ!」

団長「ああ」

エルモート「じゃぁ、オレァもう寝るわ。お前も寝る前はちゃんと歯ぁ磨けよ」

団長「もちろん。お休み」

ヴィーラ「……」

ゼタ「彼は相変わらず見た目と性格のギャップがすごいわね」

ヴィーラ「まぁ、悪いことではないですし」

団長「んー、俺も寝ようかな」

ヴィーラ「そう、ですね。私もそろそろお休みしますね」

ゼタ「じゃ、あたしも寝ようかな。お休み二人とも」

ヴィーラ「おやすみなさい。瀬田さん、団長さん」

団長「おやすみ」

 
瀬田さんって誰だ。ゼタですごめんなさい。ちゃんと見直します。





クラリス「だんーんちょ!おきてー朝だぞー!」

団長「……ん}

クラリス「ほらほらー、起きてってば!朝ごはん食べに行くよー!」

団長「……あー、…………あ?」

クラリス「あ、やーっと起きた」

団長「……まって、なんでお前がいるのさ?鍵は?」

クラリス「……いいから!朝ごはんいこうよぉー!」

団長「……」

クラリス「……」

団長「……鍵は?」

クラリス「……鍵、ね。……ゴメン、壊した」

団長「は!?えっ、お前マジか」

クラリス「あはは……。鍵のないドアノブに換えようと思ったんだけどさ、やっぱり失敗しちゃって……」

団長「ドアノブを換えようとするのもアウトだけどね」

クラリス「……あー、やっぱ怒ってる?」

団長「……んー、いや、怒ってないよ。俺は」

クラリス「ホントに?」

団長「うん。俺はね」

クラリス「あとからクラウディアかラカムあたりに怒られるだろうけど」

クラリス「」

団長「んで、なんで俺の部屋入ってきてんのさ」

クラリス「え、えーそれはその」

団長「?」

クラリスだから、その。…………いいなーと思って」

団長「何が?」

クラリス「うっ、なんでもない!……なんでもないから。ほらほら早く朝ごはん食べにいこ!」

団長「…………。あ、ちょっと待ったクラリス」

クラリス「うん?なー、いたい痛い!」

団長「怒ってはないけどさ、一応罰は与えとかないと、ね?」


日をまたいだ上に短くて申し訳ないです。眠いのでちょっと今日はこれで。

明日は長くなる、はず。

1です。
ちょっと今日は携帯からの投稿ですが、携帯は初めてなのでトリ変えてテス

ゲームとバレンタインの設定がちょっと違いますが、気にしないでください。



クラリス「いったいよー」

団長「ちゃんと手加減したからそんなに痛くないだろ」

クラリス「こんな美少女に手をあげるなんてサイテーだよ!鬼畜だよぉ!」

団長「美少女美少女。さっきのしおらしい感じはどこ行ったんだよ」

クラリス「うるさいのがウチのアイデンティティだし。……団長はしおらしい方が良いの?」

団長「いや、そうでもないな。うるさすぎるのもアレだが、まあクラリスはそのままの方がいいよ」

クラリス「……ふーん。そ」

団長「素っ気ないね」

クラリス「べっつにー」

ゼタ「団長、クラリス、おはよう」

団長「あれ、いつのまに。おはよう」

クラリス「おっはよー☆ゼタさん!」

ゼタ「これから朝食?あたしも一緒に良い?」

団長「いいよ」

ゼタ「ん。ところでさ、あんた達今同じ部屋から出てこなかった?」

団長「……いや?」

ゼタ「……」

クラリス「……」

団長「…………はい、嘘ですすいません」

ゼタ「まさか、昨日あの後別れてからからずっとじゃないわよね」

団長「さっき起こされたんだよ」

クラリス「…………あの後って?」

団長「あ?」

クラリス「ゼタさんが今言ったじゃん。あの後って何?」

団長「いや、特に何もないよ。最近は夜に集まって話をすることが多いから、それのことを言ってたんだよ、ね?」

ゼタ「ええ」

クラリス「ふーん。……二人で?」

団長「いや、ヴィーラもいるな」

クラリス「…………ウチも参加する」

団長「は?」

クラリス「……だから、ウチも夜の集まりに参加する!」

団長「参加って、別に自然と集まってるだけだよ?それに別に毎日やってるわけじゃなからね?」

クラリス「いいから!ウチも参加するもんね!」

団長「まあ、本人がしたいなら。っと、食堂についたし食べよ食べよ」





ゼタ「…………うーん。クラリスはやっぱり気があったか」




団長「さて、いつまでここに止まってればいいんだ?」

ヴィーラ「まあ、今日までで良いかと」

団長「あ?そうなの?女性陣からの要望で止まったは良いけどさ。何?みんなここにそんなに用があったの?」

ヴィーラ「ここにというわけでわありませんが」

団長「ふーん、そういや朝食後からゼタみないね。後、他の女の子も」

ヴィーラ「ゼタさんは買い物へ。他の子達も買い物か調理場に居ますよ」

団長「調理場?」

ヴィーラ「ええ。今は男子禁制ですが」

団長「何それ。反逆を企ててたりしないよね?」

ヴィーラ「流石にそれは……」

団長「冗談。ちゃんと皆んな信頼してるよ。ん?てかヴィーラはいいの?」

ヴィーラ「私は大会の対戦表を作らなければいけないので。それが終わったら調理場の方へ行かせてもらいますわ」

団長「あー、ごめんね。本当なら俺も手伝ってあげたいんだけどさ」

ヴィーラ「仕方ありません。団長さんも参加者なのですから」

団長「うーん、でも俺が言い出したこどだからねぇ。……今度お礼するよ」

ヴィーラ「ふふ、期待しておきますね」

団長「ん、期待しておいて」

ヴィーラ「では、私はこれで」

団長「じゃあよろしく」




団長「さてっと、どうしようか」

アルベール「団長」

団長「おお!びっくりした。アルベールか、どした?」

アルベール「いやなに、もし今は暇してるなら少し出ないかと思ってな」

団長「出る?何処に?」

アルベール「今ディアボロスやコキュートス、ウォフマナフが出ていると小耳に挟んでな。討伐の依頼も出ているらしいんだ。」

団長「ディアボロスか……いいよ。いいけど、二人だけってわけにもいかないだろ?」

アルベール「セルエルとアーミラも来るそうだ。ジャンヌダルク達も誘おうと思ったんだが、どうも姿が見当たらなくてな」

団長「あー、ジャンヌダルク達女性陣は今日はダメらしいよ。逆になんでアーミラがいるのか不思議なんだけどね。……サルナーンは?」

アルベール「彼は誘ったんだが、今日は例の精霊に特別な日だからダメだと言われたらしい」

団長「特別な日?女性陣もそうだし、今日なんかあったっけ?」

アルベール「いや?今特になにもなかったと思うが」

団長「まあいいか。討伐はもう行くの?」

アルベール「ああ、早いほうがいいと思ってな。アーミラももう準備しているはずだ」

団長「OK。すぐ準備するわ」





アーミラ「準備、平気?」

団長「ん、OK。アーミラは良かったのか?女子は皆んなにかやってるらしいけど」

アーミラ「私は作るより、食べるほうが好き」

団長「?まあ、食べるは好きだよね」

アーミラ「うん」

セルエル「そういえば、姉上も朝早くから調理場の方へ行きましたね」

団長「ヘルエスもか。んん?本当にほとんどの女子が何かしてんのか」

アルベール「まあ、ここで考えたってしょうがない。取り敢えず今は目的を果たそう」

団長「りょーかい。じゃあサクッと倒してこようか」




団長「いやー、ディアボロス結構弱かったわ」

アーミラ「ん、楽勝だった」

セルエル「もう少し強いと思っていたのですがね」

アルベール「まあ、ディアボロスなんかは倒しても一定期間中はまた別の個体が出るからな。あの個体だけが弱かったかもしれないんだ、あまり油断はするなよ?」

団長「勿論」

アーミラ「大丈夫、いくらでも倒す」

セルエル「……アーミラの勢いですと、討伐というより討滅になりそうですね」






団長「ん?なんか人だかりができてるね。男だけの人だかりはむさ苦しいな」

アルベール「……どうやら対戦表が貼られたらしい」

団長「見えたの?いいなあ高身長」

アルベール「団長だってまだまだ伸びるさ」

団長「だといいんだけどね。……ちょいとごめんよ、通させて」

アルベール「ふむ…………なるほど。団長と当たるとしたら準決勝だな。お互い頑張ろう」

団長「ああ、そうだね………………………三回戦目で負けそうだけど」







団長「お昼も済ませたわけだが、女性陣はまだ殆ど調理場かな。全然見ないし」

団長「……ん、甘い匂いがする」

団長「……」

団長「…………覗くだけなら」

ヘルエス「何をしようとしてなさっているのですか……」

団長「……いつからいたの?」

ヘルエス「お昼を済ませた、というところからです」

団長「………………ダメ?」

ヘルエス「ダメです……」

団長「ちぇ。ヘルエスはもう終わったの?その用は」

ヘルエス「いえ、まだですよ。少し席を外していて、今から戻るところです」

団長「……ふーん」

ヘルエス「……」

団長「……………………………だめ?」

ヘルエス「ダメです」





メーテラ「ハッピーバレンタイン!」

団長「??」

メーテラ「はいチョ・コ。ほら、あ〜んしてあげるから、口開けなさい」

団長「チョコ?」

メーテラ「あら、なに知らないの?」

団長「?」

メーテラ「今日はバレンタインっていうらしいのよ」

団長「バレンタイン?」

メーテラ「そ、町の娘達の間で流行ってるらしくて。なんでも大切な人にチョコを渡すらしいのよねぇ」

団長「はー、なるほどね。じゃあ今日女の子達が調理場に篭ってるのはチョコ作ってるからか」

メーテラ「そういうこと。団長にはいろいろお世話になってるからね。あたし達なりのお礼よ」

団長「あらら、マジか。超嬉しい、ありがとね」

メーテラ「うふふ。団長はいっぱいもらえるんじゃない?チョコ」

団長「だと良いんだけどね」

メーテラ「で、ほら。早く口開けなさいってば。溶けちゃうでしょ」

団長「えー、あーんする必要は?」

メーテラ「あたしがやりたいからよ。ほら!あーん」

団長「あ、あーんんっ!っっっ!」

メーテラ「あは、溶けてきちゃったから指も舐めてねぇ」

団長「、、、んっ!んむむ!」

メーテラ「……ハイお終い。あら、ベタベタね」

団長「…おい、急になにするんだよ」

メーテラ「ふふふ、良いじゃない。顔を赤らめながら指を舐める団長、可愛かったわぁ」

団長「舐めたんじゃなくて、舐めさせられたんだよ。そこ重要」

メーテラ「こーんな美人の指を舐めれたんだから、文句言わないの」

団長「チョコがついでみたいになってきてるな、まぁ良いけどさ……………………あ」

メーテラ「?」

団長「そうそう、ちょっと聞いときたかったんだ。メーテラってさ……処女なの?」

メーテラ「」

団長「いやぁ、セクハラになるかなーっと思ったんだけどさぁ、やっぱどうしても気になってさぁ」

メーテラ「」

団長「……で、どうなん?」




メーテラ「…………あんた、このタイミングでそれはないわ」




ゼタ「うわぁ、そんなタイミングで聞いたの?」

団長「……………………うす」

ヴィーラ「デリカシーも、ロマンもなにもない方ですね」

団長「………………………はい」

クラリス「流石にウチもそれはどうかと思うなぁ」

団長「………………………スミマセン」

ゼタ「……」

ヴィーラ「……」

クラリス「……」

団長「…………………あの」

ヴィーラ「……なんでしょうか」

団長「……話題、変えません?」

ゼタ「…………まぁ、別に責めてるわけじゃないだけどさ」

団長「嘘つけ。メチャメチャ言ってたじゃん」

ゼタ「話題変えるんでしょ。自分で戻してどうするのよ」

クラリス「結局さぁ、団長はどれだけもらったわけ?」

団長「なんだかんだで、皆から貰ったよ。……ここにいる3人以外」

ゼタ「ちゃんと用意してあるわよ。この時間に渡そうと思ってただけよ」

クラリス「ウチもちゃーんとあるからね☆」

団長「……だってさ、ヴィーラさん」

ヴィーラ「……私も用意してますよ。お姉様のを作った時の余りで、ですが」

団長「おお、おお!」

クラリス「皆、団長を何だかんだで頼りにしてるんだよ!」

ゼタ「まぁ、頼りにしてるだけなら私たちとしては安心なんだけどさ……」

クラリス「……んまぁ、ね。…………だんちょー、ハートのチョコ何個貰った?」

ゼタ「…………あたしも気になるわ」

団長「……ハートか、全部開けたじゃなけどヘルエスとソシエ。ジェシカとかユエル。マギサ。あー、なんだかんだあったけどメーテラもハートだったな。他にも何人かいたけど…………エルーン多いな」

クラリス「……」

ゼタ「……」

ヴィーラ「……」

団長「……」



ゼタ「……でもまぁ、何人かはそういう理由で渡したわけではなさそうだけど……ヘルエスがアレね。あとメーテラ、彼女はどうなのかしら」

クラリス「……メーテラさんは、やっぱ処女?」

団長「話を戻すな戻すな。…………因みにあの後顔を赤くして答えてくれなかったな」

ヴィーラ「まぁ、それはここで話しても不毛なだけですし、其れよりも…………団長さんどうぞ」

クラリス「あ、私も。ハイ、団長!クラリスちゃんの心のこもったチョコだよ☆」

ゼタ「あたしも、ハイこれ。」

団長「ん、ありがとね。これ、大切なな人に渡すって言われてるじゃん?俺も作って皆んなにあげたほうがよかったかな」

ヴィーラ「……それはしなくていいと思いますよ」

ゼタ「女の子が渡すものだからね」

団長「あ、そうなんだ」

クラリス「でもねぇ〜、一ヶ月後には貰った人たちに3倍にして返さないといけないんだよ!」

団長「貰った人たち全員に!?3倍!?キツくない?」

クラリス「キツくなーい!団長ならやってくれると信じてるからね!」

団長「ん〜、まぁそうね。期待しすぎない程度に期待しといて」

ゼタ「ええ、そうするわ」

団長「さて、いい感じに夜も更けてきたし寝ようか、おやすみ。チョコありがとね」











クラリス「バレンタインにチョコを渡すのは、大切な人にってのもあるけど、好きな人に渡すっていうのもあるんだよね……」

ゲームのバレンタインイベはロゼッタさんがすごかった。

これをもっと早く始めていれば、寂しがりやのソーンさんを登場させれたんですけどね。


場面が飛んで自分でも見づらかったので次からは改善できるよう頑張ります。
ありがとうございました。




団長「…………ただいま」

ゼタ「あら?朝食から見ないと思ってたら、どこに行ってたのよ?」

団長「ん、一昨日にアルベールたちとディアボロス討伐しに行ったからね、今日はカリオストロ達にコキュートスる?って聞いたら来てくれた」

ゼタ「コキュートスるって……」

団長「○○るって言わない?」

ゼタ「いうこともあるけど、名詞にはつけないわよ普通」

団長「まあね……」

ゼタ「……?何かあったの?」

団長「……いや、本当に大したことじゃないんだけどさ、ジョブ変えたらさ……EXアビリティの本を持っていくのを忘れて……」

ゼタ「あぁ……」

団長「しかもダークフェンサーから変えたわけだからさ、ミゼラブルミストを忘れたわけで……カリオストロから怒られた」

ゼタ「なんでジョブ変えたのよ……」

団長「………………………………なめプ?」

ゼタ「……言い逃れできないわね」





ヘルエス「団長殿」

団長「ん?」

ヘルエス「休憩中でしたか?」

団長「あー、うん。まあね。ちょっとゆっくりしたくて紅茶飲んでるの」

ヘルエス「……紅茶ですか?」

団長「そ。ああ、そういえばヘルエスは紅茶好きなんだっけ?」

ヘルエス「ええ。団長殿は紅茶をよくお飲みになられるのですか?」

団長「んー、そうでもないかな。飲まないわけではないけれど、珈琲と紅茶で気分に合わせてって感じかな」

ヘルエス「そうでしたか。では、今度私がおいしい紅茶をいて差し上げましょう」

団長「ほんと?いいね、楽しみだわ」

ヘルエス「ええ。お茶菓子も一緒に作りますので、一緒にティータイムを楽しめればな、と」

団長「そっかぁ、ヘルエスが作ったお茶菓子もあるのか。この前もらったチョコ、メチャクチャおいしかったよ。改めてありがとね」

ヘルエス「ふふ、喜んでいただけたのなら良かったです…………ところで団長殿、すこし小耳に挟んだのですが」

団長「何を?」

ヘルエス「あなたが夜な夜な複数の女性と一緒にいると」

団長「」



ヘルエス「いえ、別に責めているわけではないのです。勿論それがお互いの同意を得ての結果であればですが。ですが、私が言いたいのはそういうことではなくてですね……………」

団長「誤解を招くか招かないかの瀬戸際な言葉だなぁ…………そうじゃなくて、ヘルエスヘルエス、お前なんか誤解してるぞ」

ヘルエス「…………誤解、ですか?……団長殿が複数人の女子と……その……行為を行っているということでは?」

団長「違う違う。そんなことは一切してない。…………夜、集まってるのは本当だけどさ」

ヘルエス「…………詳細を教えてもらえますか」

団長「いや、詳細って言ってもね。ただ単に夜にゼタとヴィーラと、あと最近はクラリスもか。この四人で集まって適当に駄弁っているだけだよ」

ヘルエス「…………では、あの噂は」

団長「噂ってことは広まってるのか…………いや、本当に違うからね?」

ヘルエス「そう、ですか……………………あの団長殿、よろしければ私もその夜会に参加してもよろしいでしょうか?」

団長「クラリスにも言ったけど、別にただの集まりだからそんな宣言しなくてもいいんだけどね」

ヘルエス「では……」

団長「ん、いいよ」

ヘルエス「そうですか……………よかった」

団長「あ、ところでさ」

ヘルエス「はい?」

団長「その噂流したのって……誰?」

ヘルエス「え?ああ、それは――」












団長「ロォォォォアァイィンンンンンンンンン!!!!!!!」


【何はともあれ、そんな日の夜】




団長「はい、そんなわけで本日から参加するヘルエスさんです。みんな、仲良くするように」

ヘルエス「……よろしくお願いします?」

ゼタ「……」

クラリス「……」

ヴィーラ「……」

ゼタ「まぁいずれ彼女も来ることはわかっていたけれど、こんなに早いとは……」

ヴィーラ「私としては団に、ましてお姉様のところまでそんな噂が流れていたことが許せませんわ」

団長「名前は出てなかっったからセーフじゃない?俺のありもしない不名誉なものばかりだったよ」

クラリス「……本当にないの?その噂の事はさぁ」

団長「ないよ」

クラリス「…………この先も?」

団長「……」

ゼタ「……」

ヘルエス「……」

クラリス「……」

ヴィーラ「……」



ヴィーラ「…………まぁでも、噂は消すことができたのですよね?」

団長「一応ね。消すっているか誤解を解いて回ったんだけどさ……なんでも、ローアインのやつこの前の俺とゼタとクラリスの朝の会話が断片的に聞こえてきたらしくてね。マジぱねぇわ団長。マジリスペクトだわ。だなんて言って……………………言っておきながら俺の信頼度が下がる噂流すってどういうことだ?」

ヘルエス「まぁ、聞けば彼はそれが不名誉なものであると思ってなかったのかもしれませんし……」

ゼタ「確かに彼、割とあんたのこと本気で尊敬しているかんじだものね……あと、口が軽いってのもあったのかもね」

団長「まあいいんだけどね。別にそんな怒ってないし」

ヘルエス「お詫びに彼にご飯を作らせてましたけれどね」

団長「それくらいは、ね。それにあいつの料理おいしいんだよねぇ」

ゼタ「え!?そうなの!?」

クラリス「あれ、ゼタさん知らないの!?ウチも食べたことあるけどすっごいおいしいよ!」

ゼタ「へー、今度頼んでみようかしら」

団長「……………………んー、料理か」

ヴィーラ「?……どうかなされてのですか」

団長「ん?ああ、いやなんでもないよ」

ヴィーラ「そうですか?…………」

クラリス「そういえば、明日じゃん?例の大会」

団長「そうだねぇ」

クラリス「あー、なんかやる気ない感じぃ?」

団長「いや、そんなことないよ?やるからには全力でやるけどさぁ…………対戦相手がさぁ………ヴィーラ?」

ヴィーラ「……ちゃんと公平に行いましたよ」

ゼタ「ああ、あれね」

ヘルエス「まあ、頑張ってくださいとしか……」

クラリス「えっ!?何々!?どういうこと!?」

団長「お前対戦表見てないの?」

クラリス「うん!ウチはどうせドッカーン☆ってするだけだから!」

団長「…………本当に頼むから船壊さないでくれよ?」

ヴィーラ「団長さんが三回戦にあがったとしてその相手は、まぁほぼ間違いなくナルメアさんになるんですよ」

クラリス「………………ああ」

ヘルエス「……」

ゼタ「……」

ヴィーラ「……」

クラリス「………………あぁ」

団長「………いや、何か言えよ」


ありがとうございました




団長「はい!終了!!」

ゼタ「まさか本当に三回戦で負けるとは……」

団長「いや、結構頑張ったよ?割と接戦だった気がするんだけど」

ヴィーラ「まぁ、確かにそうでしたね」

団長「いやー、あの太刀筋はホントやばかった!」

ゼタ「彼女、結構容赦ないのね」
団長「まぁ、強さを求めていたからね!こういう勝負ごとに負けるつもりはないんじゃないかな!?」

ゼタ「……」

ヴィーラ「……………………ゼタさん」

ゼタ「ん、わかってる」

ヴィーラ「……団長さん、私はまだ運営がありますので」

団長「ん、りょーかい!がんばってね!!」

ヴィーラ「……ええ。では」

↑ちょっと段落ミスってますね、すいません




ゼタ「……」

団長「……」

ゼタ「……お疲れ」

団長「いやーホント!ホントに疲れた、わぁ…………」

ゼタ「……」

団長「……」

ゼタ「……」

団長「……あー、ゴメン」

ゼタ「なんで謝るのよ」

団長「……なんとなく…………………いや、あぁうん割と悔しい、かも」

ゼタ「やっぱ無理してたんだ。違和感あるテンションの上がり方だったわよ」

団長「………………バレバレ?」

ゼタ「バレバレ」

団長「……そっかぁ…………ヴィーラも、ああ………分かってたんだね」

ゼタ「ええ」

団長「あーあ……負けたなぁ」

ゼタ「……」

団長「……膝枕希望」

ゼタ「希望されたのなら仕方ないわね」

団長「ん、…………ちょっと愚痴っていい?」

ゼタ「……ええ」

団長「………………まあ、団長だから一番強いわけじゃないって言ったけどさ、でもやっぱり団長だから一番強くありたいって思ってたんだよね……傲慢?」

ゼタ「言いんじゃない?それくらいの気概があった方があたしたちも命を預けられるわよ」」

団長「……命、ね。こう旅を続けてさ、ゼタとかヴィーラとか他にも強い仲間ができて、戦いの最中に背中を預けてくれるわけだけどさ、いざというとき団長として皆を守れるのかな、と思ったりするんだよね」

ゼタ「……うん」

団長「旅の途中で団の誰かが目の前で死にでもしたら………俺は多分もうやってけないだろうなぁって、思ったりしてさ。……それがゼタ達なら猶更。……それぐらいこの団に想い入れができてるんだよね」

ゼタ「……」

団長「…………はぁ………強くなりたいね」

ゼタ「……なれるわよ。あたしが保証するわ」

団長「……あぁ、いいね。ゼタが保証してくれるならなれそうだわ」

ゼタ「ええ」



団長「…………ああ、けれどまぁ、こんなに自分の強さを気にしてるなんて、思わなかったわ」

ゼタ「傷心?」

団長「超傷心」

ゼタ「……慰めてあげようか?」

団長「…………いや、逆にコテンパンにやられたゼタを慰めてやるよ」

ゼタ「傷の舐めあいになるじゃない」

団長「それ意味を知らないで言葉をそのまま受け取れば、結構妖艶な響きだよね……。信頼してないとできない感じがする。あとなんかエロい……」

ゼタ「……」

団長「……」

ゼタ「…………あんたが本当に望むなら」

団長「………………いや、遠慮しておく」

ゼタ「……あたしじゃ嫌?」

団長「まさか、すっごい魅力的な誘いだし、ゼタのことは好きだしさ」

ゼタ「……」

団長「でもなんかさ、それはちょっと違うんだよね」

ゼタ「……そうね。…………あたしもあんたのことは好きよ」

団長「ん、ありがとね。……じゃあ、ゼタまだ試合あるんでしょ?頑張って」

ゼタ「……もちろんよ」










ゼタ「好き、ね。それが仲間としてなのか異性としてなのか……………聴けないあたしもあたしなんだけどさぁ」



団長「大会お疲れさま!勝ったやつも負けたやつも、飲んで食って騒げ!!乾杯!!」











団長「はぁ~お疲れさま」

クラリス「お疲れ!ダンチョ!」

ヘルエス「お疲れ様です」

ゼタ「お疲れ」

団長「あれ、ヴィーラは?」

ヘルエス「カタリナ殿のところへ行くと」

団長「ああ、なるほどね」

ヘルエス「月一の宴会、今月は二回やるんですね」

団長「まぁ今日はほら」

クラリス「団長、ホントに三回戦で負けたね」

団長「言うな、結構気にしてるんだよ」

ゼタ「……」

団長「そういうクラリスはどうなんだよ」

クラリス「えっ、見ててくれなかったの!?ひっどい!」

団長「いろいろあったんだよ」

クラリス「ぶー……ウチはね、アルベールさんに負けた」

団長「ああ、アルベールね。………………その変な髪形はアルベールが関係してる?」

クラリス「突っ込むの遅いよ……」

ヘルエス「……戦いが終わったて握手をした後、アルベール殿がクラリス殿の髪を触ったのですが……彼の帯電体質のせいでこうなったのでしょうね」

クラリス「あーもう!本当ありえないんだけど」

団長「アルベールが女子の髪をそんな風に触るなんて珍しい。何かあったのかな?」

クラリス「……」

ヘルエス「……」

ゼタ「?」

団長「?………………ああ、そういえばアルベールの髪もなんか爆発したような、かん……じ…に…………クラリス?」

クラリス「…………」

団長「……」

クラリス「……ウチがやりました」

団長「おい」

クラリス「いやぁ、怯ませるつもりでやろうとしたら、手元くるっちゃってさ……怒ってないかな、と思ってたら、まさかやり返してくるとは」

団長「……髪、大切だもんな。下手したら禿るところだったもんね……そりゃ怒るわ」

ゼタ「でも、まぁ、本気で怒らないところはさすがというべきか……」

クラリス「でもでも!船はほとんど壊してないよ!?」

ヘルエス「ほとんど……ですか」

団長「そこは、まったくって言ってほしいところだよね……」



バン!


ナルメア「団長ちゃん、団長ちゃん!」

団長「ナ、ナルメア?」

ナルメア「団長ちゃん!大丈夫!?さっきの大会お姉さんやりすぎちゃってない!?」

団長「いやいや大丈夫大丈夫。やりすぎちゃってないよ」

ナルメア「本当?お姉さん、ああいうのって手加減手で気なくて……」

団長「んーん、手加減なくてしなくていいよ」

ナルメア「でも、団長ちゃんに切り傷いっぱい負わせちゃったし……」

団長「そんなもん唾でもつけとけば……」

ナルメア「そんな!ダメよ!お姉さんが手当てしてあげるから、まっててね!」

団長「……」

ゼタ「……」

クラリス「……」

ヘルエス「……」

団長「嵐のように過ぎ去っていったな……」


バンッ!!


「「「「「!?」」」」」

オイゲン「おう!お前さんこんなところに居やがったのか!!」

団長「オイゲン!?……くっさ!酒クサ!!」

オイゲン「オウオウ、なんでぇお前さんこんなに女に囲まれてぇ、うらやましいこったァ!ちったぁこっちにも付き合え!」

団長「酔いすぎだろオッサン!えっ!?……いや、くんな!マジで酒臭い!!」

オイゲン「なんだぁ?これくらいどうってこたぁねえだろ……………そういやお前さんが酒を飲んでるところを見たことがないな………」

団長「……」

オイゲン「…………ハッ、一名様ご案内だぁ!!」

団長「……はぁ!?酒飲ませるつもりかよ!?勝手に飲んでろ」

オイゲン「酒を飲んだことねぇからわかんねえだろうけどよぉ、いいぞ~酒は」

団長「その酔った姿じゃ無ければ、もっといいものに見えていたかもしれないけどな!?」

オイゲン「ケッ、かたくなだねぇ………まぁいい、無理やり連れていくだけよ」

団長「ああ!?……うわっ!」

オイゲン「はっはぁ!軽いねぇ、こんなジジィに持ち上げられるなんてどういうことだぁおい。ほれ、酒と一緒に飯も食うぞ!」

団長「やーめーろー、離せってオイゲン!…ヘルプ、ヘルプ!ゼタァァァァァァ!」






ゼタ「……」

クラリス「……」

ナルメア「……」

ヘルエス「……よかったのですか?」

ゼタ「……まぁ、夜私たちだけお酒飲んであいつだけ烏龍茶ってのもそろそろ終わりにしないとって思って。…………団長との関係、展開を進めていかないと、さ」

クラリス「関係、展開……」

ヘルエス「……そう、ですね」

ゼタ「……」

クラリス「……」

ヘルエス「……」

ゼタ「……じゃあ、今日はお開きにしようか」



ゼタとのやり取りをもうちょっと何とかできたんじゃないかと、投稿してから後悔。

ありがとうございました

一つ抜けてた……もう本当にすいません。74と75の間に補足しておいてください




ナルメア「…はいっ!これでもう大丈夫だと思うけど…」

団長「ありがとね。っていうか手当てうまいね」

ナルメア「昔っから怪我することが多いから……団長ちゃんも怪我したらお姉さんを頼ってね?」

団長「うん」

ナルメア「本当に!?本当に頼ってくれるの?絶対よ?絶対だからね?」

団長「う、うん」




クラリス「……姉力高い」

ゼタ「姉力って……」

ヘルエス「私も一応できるんですけどね……」




ナルメアお姉ちゃんは個人的に出し所が難しくて。良くも悪くも個性が強いんですよね。好きだからもっと出してあげたいんですけどね……





ゼタ「おはよう、ヴィーラ」

ヴィーラ「おはようございます、ゼタさん」

ゼタ「なんか……やけに男が少ないわね」

ヴィーラ「あぁ……昨夜は団長さんが初めてお酒を飲みまして、それにほかの男性方が付き合う感じで遅くまで飲んでいらしたので……」

ゼタ「団長が初めてお酒を飲むってのは知ってたけど、あの後そんなことがあったのね…………つまり、男どもはまだ寝ているか、二日酔いでダウンと」

ヴィーラ「ええ、女性でも何人かダウンしていらっしゃる方もいるようですが」

ゼタ「じゃあ、今日は特に依頼をこなしたりはしなさそうね」

ヴィーラ「……まあ、そうですね」

ゼタ「…………ふむ、そうなると…………暇ね」




団長「……Zzz」

団長「…………💤Zzz………んぁ?」

団長「……」

団長「…………………………頭いたいし、気持ち悪いし、悪臭するし。まわりは死体のように眠ってる奴等ばかり。……なにコレ?」

団長「……」

団長「…………あーなんか思い出してきた。酒飲まされて、男共と飲んでそのまま寝たんだっけ?」

団長「……」

団長「寝ゲロしたやつ誰だよ…………地獄絵図だな」

団長「……っ、あーもう、頭痛い…………シャワー、の前に水」



ヴィーラ「ああ、そういえば団長さんは割とお酒が強い方なのかもしれませんよ」

ゼタ「えっ!?そうなの!?」

ヴィーラ「ええ。昨夜は私、お姉様と飲んでいたのですが、そこに団長さんが連れてこられて。初めての一杯はビールだったのですが、その後はほぼずっと度数の高いものを飲んでいらして……勿論、割ってはいましたけれどね」

ゼタ「へぇ、意外ね。弱い方だと思っていんだけれど」

ヴィーラ「ふふ、団長さんを酔わせるのは大変かもしれませんよ?」

ゼタ「は、はぁ!?あ、あんた何言って」



団長「ふんふーん…………、はぁー生き返ったぁー」

団長「しかし、うーん……飲む前は全く魅力を感じなかったけれど、飲んでみれば中々」

団長「……」

パーシヴァル「ん?団長か」

団長「あ?パーシヴァル、起きたのか」

パーシヴァル「ああ、しかし頭が痛む。いささか飲みすぎたようだ」

団長「そんなに酔うほど飲むところを見たことなかったよ」

パーシヴァル「ふっ、俺の右腕となるお前が初めて酒を飲むというのだ、王たる俺がそれに付き合わないわけがないだろう」

団長「ありがたいけれどお前、俺よりも先につぶれてたからな?」

パーシヴァル「なに!?そんなわけないだろう!?俺は団長が酔いつぶれたのを見て…………」

団長「……」

パーシヴァル「……」

団長「記憶が混乱するレベルで……」





ゼタ「そもそも団長はそういうのは望んでないから……あたしもだけど」

ヴィーラ「あら、もうそんな感じの事を言ってみたので?」

ゼタ「……」

ヴィーラ「ふふ、無言は肯定と同じ、ですわよ」

ゼタ「いい性格ね、ホント」

ヴィーラ「……でも、そんな団長さんだからこそ、ということでしょう?」

ゼタ「……まあそうなんだけどさ。……あんたは、あんたはどうなのよ?カタリナを愛してる、って言っている割に結構団長とも一緒にいるように見えるんだけど」

ヴィーラ「私、ですか……。私は、信頼はしていますよ。愛してる恋してるというわけではない、と思います。ええ…………信頼はしています。人として団長として、男性として」

ゼタ「…………ふーん」

ヴィーラ「団長さんを想っている方は多そうですから、負けていられませんよゼタさん」

ゼタ「ええ……そうね」





クラリス「ふんふんふふーん♪…………あれ、団長だ」

クラリス「なんか……こそこそしてる?」

クラリス「……怪しい。あっ、曲がった」

クラリス「追いかけよ」

クラリス「……」

クラリス「………………あれ、見えなくなっちゃった」

クラリス「……」

クラリス「……心霊現象?」


【本日団長お休みです】



ヴィーラ「団長さんが消えた?」

クラリス「そう!曲がった先は部屋とかないはずだったのに、フッて消えたんだよ!!」

ヘルエス「見間違いということはありませんか?」

クラリス「ないない!あれは絶対団長だったもん!それに、団長を見間違えるわけないし」

ゼタ「……」

ヘルエス「……」

ヴィーラ「……」

ゼタ「……でもそうなると、生霊?」

ヴィーラ「お祓いした方がよいのでしょうか」

クラリス「塩撒いておこうよ、塩」

ヘルエス「…………容赦ないですね」


ゼタかわいい。ソーンかわいい。


ありがとうございました。






団長「……」

団長「…………」







ゼタ「…………団長?」

ゼタ「なんか……怪しい?」

ゼタ「ああ、クラリスが言ってのってこれね」

ゼタ「…………あ、曲がった」

ゼタ「…………やっぱり追いかけたくなるのよね」

ゼタ「……」

ゼタ「……うっわ、本当に消えた」

ゼタ「……ええぇ」




団長「ヴィーラ」

ヴィーラ「あら、団長さん。酔いの方はもう大丈夫なのですか?」

団長「ああ、うん。それはもう昨日の昼過ぎには大丈夫だったよ」

ヴィーラ「そうですか。それで、私になにか用でも?」

団長「ん、この前の大会の運営のお礼をね」

ヴィーラ「ああ、てっきり忘れているものかと」

団長「いや、そんなに日にち経ってないでしょ」

ヴィーラ「ふふ、冗談ですよ。それで、どんなことをしてくださるのでしょうか」

団長「ふっふっふ。まぁ、とりあえず付いてきてよ」

ヴィーラ「?どこにですか?」

団長「まあまあ。こっちこっち」




ヴィーラ「ここは……」

団長「驚いたっしょ」

ヴィーラ「ええ……こんなところに部屋があったのですね。というか、隠し扉ですか……」

団長「そ、俺もちょっと前に気づいたんだけどさ。……しかも、中がまた凄いんだよ。はいって」

ヴィーラ「!広いですね……あとなんというか、落ち着いた雰囲気の場所。キッチンまであるんですか」

団長「俺が気づいたときは結構埃とか被ってたんだけどね。こっそり綺麗にしてきたんだよ。このソファとかメチャメチャいい奴だと思うよ」

ヴィーラ「こっそり…………ああ、そういうことですか」

団長「?」

ヴィーラ「いえ、クラリスさんが昨日、団長さんが突然消えたとおっしゃっておりまして。おそらく団長さんがここに入ったから彼女は見失ったのでしょうね」

団長「そっかぁ、見られてたのか。……まあ、夜の集まりをここでやろっかなって思ってたから別にみられてもいいんだけどさ」

ヴィーラ「ここで?」

団長「そ、昨日みたいにオッサンどもに邪魔されてまた大酒飲まされたらたまったもんじゃないからさ。……お酒はおいしかったけど」

ヴィーラ「ああ、なるほど」

団長「さ、そこに座って」

ヴィラ「お礼、というのはどんなことをしてくださるのでしょうか?」

団長「料理」

ヴィーラ「?」

団長「いや、手料理をふるまおうかと。こう見えて結構うまいんだよ?……まぁ、これがお礼になるかどうかはわからないんだけどさ」

ヴィーラ「いえ、それで十分ですよ。……あなたの手料理は他に振る舞われたことは?」

団長「いや、まだないな」

ヴィーラ「……そうですか」








ヴィーラ「今私がいるここ、食卓というよりはカウンターという感じですわね」

団長「一応あっちにソファと一緒にローテーブルもあるけどね。……まあ確かにカウンターだよね。今度ここの棚にお酒でも集めていこうと思うんだよね」

ヴィーラ「お酒、……はまったのですね」

団長「……うん。……カクテルってのを飲んでみたいし。作れるかな?」

ヴィーラ「プロ、とまではいかないでもレシピがあれば一応は作れるんじゃないでしょうか」

団長「……一応本物の味を飲んでおかないとなあ」

ヴィーラ「……ご馳走様でした。本当にお上手だったのですね。とてもおいしかったですよ」

団長「お粗末様。そかそか、ならよかったよ」

ヴィーラ「ザクティンゼルでここまでの腕を?」

団長「そう、だね。うん……まあ、あそこ田舎すぎてなんもやることなかったし。鍛えたり料理したりとか」

ヴィーラ「でも旅に出てからはあまりお料理をなさっているところを見たことがありませんでしたが」

団長「や、そんなことないよ。たぶんヴィーラが俺に全然意識を向けてなかったからじゃない?こっち来たときカタリナしか目に入ってなかったじゃん」

ヴィーラ「……」


【男一人女四人の秘密の部屋ってなんか……エロい?】



ゼタ「つまり、あたしとクラリスがあんたを見かけて角を曲がった時にはもうこの部屋にいたわけね」

団長「そうなるのかな、まあ見られたのがゼタとクラリスでよかったよ。他のやつに見られてたら良い言い訳が思いつかないし」

ヘルエス「しかし、本当にうまく隠れていますね」

クラリス「ウチも言われるまでぜんっぜん気づかなかったよ!ここを知ってるのはウチ等だけ?」

団長「じゃないかな。ヴィーラには言ったけど、俺が此処に気づいたときはまだ埃だらけだったしさ」

クラリス「ってことは、ウチ等だけの秘密の部屋ってことでしょ!?うっわ、なんかテンション上がってきた!」

団長「お前、それ以上上がるの?」

クラリス「あったりまえじゃん!ウチのテンションは無限大だよ☆」

団長「えぇ……」




ゼタ「そういえばヴィーラから聞いたんだけど、お酒を集めるんだって?」

団長「そうそう。キッチンのところにある棚に並べようかと。部屋の雰囲気的にもピッタリじゃない?」

ヘルエス「バー、みたいですね」

団長「ヘルエス行ったことあるの?」

ヘルエス「ええ、偶にですが」

団長「へぇ、ちょっと意外だったかも」

ヘルエス「そうですか?団長殿がよろしければ、バーへ行く時は付き合いますよ」

団長「あ、本当?助かるわ。なんかそういうところって敷居が高くて」

ヘルエス「ふふ、では行く時は言ってくださいね」

団長「ん、了解」






ゼタ「(…………さらりと夜のデートに誘ったわね)」

クラリス「(………………大人の余裕、いいなぁ)」





ゼタ「んんっ。ところであんたって料理できるの?」

団長「あ?なんで?」

ゼタ「いや、そこに調理器具が並んでるから」

団長「ああ、あれね。できるよ。超うまいよ」

ゼタ「へぇ、ねえ今度作ってよ」

団長「いいよ。場所は……まあ、ここでいいよね」

ゼタ「うん」

団長「ふふん、期待してろよ。ヴィーラに今日作ったけどおいしいって言ってくれたし」

ヴィーラ「ええ。本当においしかったですよ」

ゼタ「……今日?」

ヴィーラ「ええ。大会のお礼として」

ゼタ「ああ、なるほど。ヴィーラがおいしいっていうなら期待できるわね」

クラリス「ウチにも作って~」

ヘルエス「では、私もよろしいでしょうか」

団長「OKOK」



クラリス「そういえば団長さ、お酒にはまったのはわかったけど、煙草を吸おうとは思わないの?」

団長「煙草?煙草はないな」

ヴィーラ「そうなんですか?てっきりお酒から煙草も吸い始めて、中身はおじさんのようになっていくものかと」

団長「…………冗談、だよね?」

ヴィーラ「冗談ですよ」

団長「分かりづらいわ。……で、煙草ね。煙草ってなんかのど痛くなりそうじゃん?俺のど痛くなるのだけは本当につらいから嫌なんだよね。勝手なイメージだけどさ」

ヘルエス「のど……風邪をひいたときなどはつらいのでは?」

団長「そ、だから体調にはホントに気を付けてるんだよね。というか、そもそもうちの団って喫煙者の方が少なくない?」

ゼタ「ああ、言われてみればそうね」

団長「つーか吸ってほしいの?……どうしてもっていうなら吸うけど」

ゼタ「吸ったら刺すわよ」

団長「……せめて殴って止めてるぐらいにしといて」



団長「とりあえず、見ればいつも吸っているのは……」

ヴィーラ「ラカムさんですね」

クラリス「ラカムね」

ヘルエス「ラカム殿ですね」

ゼタ「ラカムね」

団長「…………いやそうだけどさ。バロワとかオイゲンとかもいるじゃん。……ああ、でもあれはやってみたいね」

ゼタ「あれ?」

団長「シガーキスってやつ。なんかあれはちょっと憧れるかな」

ゼタ「……普通にキスでいいじゃない」

団長「いや、これはまた別物じゃん」

ゼタ「そういうもの?」

団長「そういうもの」

ゼタ「……ふーん」


ありがとうございました

すいません忙しくてだいぶ間が空いてしまいました



クラリス「ヴィーラさん団長知らない?」

ヴィーラ「今エンジェルの方へ行ってますよ。なんでも集めなきゃいけないものがあるとか」

クラリス「集めなきゃいけないもの?」

ヴィーラ「ええ、……たしか、朽ち果てた弓がほしいとか」

クラリス「弓?」


【お友達って………なんだろう】

団長「ティクニウトリ・ショロトル!!!」

ゼタ「「は?」

ヴィーラ「……奇行に走るなんて頭でもおかしくなりましたか?」

団長「うーん冷たい」

クラリス「急に叫びだすから」

団長「いや、まあいろいろと……。お友達を殴るのは気が引けるなぁ、と」



団長「さて、日付が変わってしまったけれど、なんでも昨日は巫女の日らしい」

ヘルエス「巫女?」

団長「東の事だから知らない人のが多いだろうね。俺も今日知ったわけだし」

ヴィーラ「巫女は神職の方を補佐したり、神楽を舞ったりする方の事ですよ」

クラリス「へー」

団長「巫女さんの恰好は一部の人に受けるらしいぞ。…………うちで巫女っぽいのって言ったら、まあ強いて言うならソシエか?」

ゼタ「ソフィアやぺトラは?」

団長「あの辺はまた別ものでしょう。あ、でも神楽なら舞ってたりする奴いるな」

ヘルエス「そのような方いましたでしょうか?」

団長「ナルメア。神楽舞するじゃん?」

ヴィーラ「……いえ、あれは別に彼女が舞ってるわけでは」


団長「ちょっと話題は戻るんだけど、バレンタインの時にジャンヌからもチョコ貰ったんだよ」

クラリス「ちょっとっていうか、約一か月も前じゃん」

ゼタ「ああ、そういえばもうすぐホワイトデーね。お返し大変よ?」

ヘルエス「団の女性全員からいただいたのですよね?また相当大変そうですね」

団長「他人事だとおもってるだろ…………いや、そうじゃなくて話を逸らすな。戻すぞ」

ヴィーラ「ええ」

団長「で、ジャンヌから貰ったチョコだけど、メチャクチャおいしいの」

ヴィーラ「彼女はベアトリクスさんと並ぶほどお菓子作りが上手ですからね」

ゼタ「ベアはなんでもお菓子になるんだけどね……」

団長「あいつと結婚した奴は自分で料理できないと糖尿病確定だな。……ああ、いやだからそうじゃなくて。前ジャンヌと話した時にあいつさ、戦うことが好きじゃないって、戦うよりもお菓子作りや刺繍が好きだって、けれど人々を守るためには多々書くことも必要って言ってたんだよ」

ゼタ「……」

団長「あの言葉にあいつのすべてが集約されている気がするんだよね」

ヴィーラ「はやく戦わなくて済むようになるといいですね」

団長「うん。幸せになってほしいよね」



クラリス「…………オチは?」

団長「……すべてにオチがあると思うなよ」


楓さんお空に上がってこないかな……ありがとうございました

作中でのイベント系はコラボ以外は偶に入れていく感じですかね。ネタに困ったらとか書きやすそうなのを適当に。ティクニウトリはただ叫ばせたかっただけです。


【3月12日の事です】


団長「今日は財布の日らしい」

ゼタ「さいふ?」

団長「財布」

ヴィーラ「うちの団はそれほどルピに困ってはいませんね」

団長「んー、まあそうだけど。もしかしたら近いうちごっそり減るかも」

ヘルエス「無駄遣いはやめた方がいいですよ」

団長「いや、無駄遣いじゃない……とおもう……うん」

クラリス「何買うの?」

団長「ナイショ」

クラリス「えー!いいじゃん教えてくれても」

団長「サプライズだと思って楽しみにしておきな、まあ近い内といってもまだまだ先は長いけど」

ゼタ「そういえば今日はエンジェルヘイローにいってないわね」

団長「…………起きたら終わってたんだよ。6時からとか起きれねぇよ」


団長「財布といえば、財布のひもが緩むとかそんな感じの言葉が出てくるけれど……最近一部の費用が嵩むんだわ」

ヘルエス「一部?」

ヴィーラ「……お酒です」

団長「……ラムレッダ」

ヘルエス「あぁ……」

団長「この部屋にもそこそこお酒が集まって来たし、あいつにだけは見つからないようにしないと」

クラリス「んーってかさ、団長ってそんなに無駄遣いしない人?」

団長「いや、そんなでもないよ。結構衝動買い多い方だと思う」

ヴィーラ「ふふ、では財布のひもを握る人が必要かもしれませんね」

団長「……紐を握るねぇ。嫁とか?」

ヴィーラ「まあ、そうですね」

ゼタ「……」

ヘルエス「……」

クラリス「……」

団長「……結婚かあ。まったくそういう未来が予想できないな」

ヴィーラ「そうですか?私から見ても団長さんはとても素敵な方だと思いますし好意を持っている方はいらっしゃいますよ。バレンタインのチョコも貰ったのでしょう」

団長「……うーん、そうかな……まあ、そうだとうれしいかな」

ヴィーラ「ふふ……」




団長「…………ああ、あと今日はスイーツの日でもあるらしい」

クラリス「スイーツ!!?」

団長「そう…でコレ。作ってみました」

ヘルエス「チョコレート?」

団長「の、プリン。まあチョコレートというよりはショコラって言った方がいいかもね。女性がうれしいヘルシーに仕上げてみました」

ゼタ「ヘルシー?」

団長「イエス。牛乳や卵は使わず、豆乳を使って葛粉と粉寒天で固めてみました。チョコレートも使わずカカオパウダーを使用。普通のプリンでいうカラメルのところはイチゴソースに」

ゼタ「へぇ、おいしそうね」

ヘルエス「遅くはないですが、一応夜ですから。ヘルシーというのはうれしいですね」

ヴィーラ「では、さっそくいただきますね」

団長「どうぞ」

クラリス「んーっ……うっわ、すっごいおいしい」

ゼタ「ヘルシーって割には結構濃厚なのね」

団長「でしょ?」

ヘルエス「本当に料理が上手だったのですね」

団長「あれ、信じられてなかった?」

ヘルエス「ええ、まだあなたに振る舞われてないので」

ゼタ「あたしも」

クラリス「ウチも!」

団長「ああ、そうえいば」

ヴィーラ「女性との約束を破るのはいけませんね」

団長「や、破ってないよ?」

ヴィーラ「忘れるのも同じことですよ」

団長「だよね……はい、ちゃんと作るから待っててね」


ヴィーラは性格が性格なのでどのポジションに落ち着かせるか難しいんですよね。
ヴィーラだけで一本書けそうですし。

ありがとうございました。

> 団長「……うーん、そうかな……まあ、そうだとうれしいかな」
>
> ヴィーラ「ふふ……」
ヴィーラかわいい



団長「~~♪」








――――――――――――――――――――







ゼタ「…………」

ゼタ「…………いい匂い」

ゼタ「……でも朝にするにおいじゃないわね」



クラリス「……朝からすっごい甘い匂いがしたんですけど」

ヘルエス「今日はホワイトデーですから。団長は朝早くからほかの男性と調理場に籠ってますよ」

クラリス「うわぁ、本当に全員分作る気なんだ……」

ヘルエス「義理堅い方ですから」

クラリス「……義理ね。平等なんだよね。いい意味でも悪い意味でも」

ヘルエス「……まあ、そうですね」

クラリス「……ウチがあげたのは特別なものだったんだけどさ」

ヘルエス「……」



団長「……ふむ」

団長「…………うーん」

団長「…うん」

ヘルエス「…………団長殿」

団長「んあ?ヘルエス?どうしたの」

ヘルエス「いえ、少しあなたの用がありまして。休憩中のところを見計らったのですが、大分悩んでいたように見えましたよ」

団長「ああ、たいしたことないよ。ただ単に今作っているお菓子をこう更に美味しくしたくて、何入れればいいか考えてただけだから」

ヘルエス「そうですか」

団長「そ、だから別に遠慮することないよ。用って?」

ヘルエス「……では――



【二人もいないっていうのは初めて】

ヴィーラ「……」

ゼタ「……」

クラリス「……」

ヴィーラ「……団長さんからお返し貰いましたか」

ゼタ「……貰ったわ」

クラリス「……貰ったよ」

ヴィーラ「……」

ゼタ「……」

クラリス「……」

ゼタ「貰ったけど、この時間に渡されるものだと思ってたわ」

クラリス「…………なんで団長いないの……ヘルエスさんも」

ヴィーラ「……もう知っているのでしょう?」

クラリス「うー……」

ゼタ「……やられたわね。まさかあの約束をここで持ち出してくるなんて」

ヴィーラ「……」

クラリス「……」



【BAR】

団長「…………ねぇ、まさか正装しなきゃいけないとは思わなかったんだけれど」

ヘルエス「よくお似合いですよ」

団長「ありがと……いやそうじゃなくて。俺初めてだよ?いきなりこんなところは無理だって」

ヘルエス「大丈夫です。そこまで厳しいマナーはありませんから。それに初めからこういうところに行けば、これ以降はずっと楽に行けると思いますよ」

団長「いや、失敗してトラウマの可能性も……はあ、よし行くか。うん、行こう」

ヘルエス「ふふ……勢いはよいのですがまずはエスコートしていただけませんか」

団長「……よろこんで」



団長「このカクテルメチャクチャ甘いのね」

ヘルエス「お口に合わない味でしたか?」

団長「いや、割と好きかな」

ヘルエス「そうですか、よかった。私もそのカクテル、好きなのですよ」

団長「そうなんだ…………勝手なイメージ、男女がよくこういうバーでさ」

ヘルエス「ええ」

団長「君の瞳に乾杯に乾杯ってやってる感じがする」

ヘルエス「あれは一応もととなったマナーがあるんですよ」

団長「そうなの?」

ヘルエス「ええ、うちの騎空団の皆さんは宴会などがお酒を飲むとき乾杯の合図とともに杯を合わせますよね」

団長「そうだね」

ヘルエス「バーではグラスを合わせるのはマナー違反なんです」

団長「へえ」

ヘルエス「代わりにグラスを少し持ち上げて、相手の目を見て合図を送るんですよ……こんなふうに」

団長「ん……だから君の瞳に乾杯って言葉が生まれたのか。はたから見たらクサいセリフなんだけど、雰囲気があればこそなんだろうね」



団長「ん、結構いい時間になってきたしそろそろ帰ろうか」

ヘルエス「そうですね……ではここは私が持ちます」

団長「え?いやいや、俺が出すよ。俺がバーに行きたいいて言い出したんだしさ」

ヘルエス「しかし、私が此処へ連れてきたわけでもありますし、私の方が年も上なのですよ」

団長「いいっていいて。こういうところは男が出さないとなんか恰好つかないじゃん」

ヘルエス「……ではこうしましょう」

団長「?」

ヘルエス「ここは私が持ちます。ですからまた今度あなたのお気に入りのお店へ連れて行ってください。もちろんその時は団長殿がご馳走してくださいね」

団長「うーん、まあそれくらいいけど。でも…………んー、まあオーケーわかったよ」

ヘルエス「ふふ。ティータイムの約束もありますから忘れてはいけませんよ」

団長「勿論。しかし、結構遅くなったね。こりゃゼタ達に怒られるかな」

ヘルエス「……」














ヘルエス「あの二人、いえ三人は私のことを卑しいと思うでしょうか……」

ヘルエス「こうしてまた彼との約束を取り付けて。打算的で、ずる賢い女だと……」

ヘルエス「しかし、しかし私もまた彼との関係を進めたいのです」

ヘルエス「彼の平等の枠を超えて、特別と呼ばれる位置にいられるように……」

ホワイトデー終わってたけどホワイトデーネタで。
個々の団長はクラリスよりも年下な設定です。17歳位ぐらいかな

因みに、キミの瞳に乾杯の本当の元ネタは映画【カサブランカ】です。ここの話は勝手につじつま合わせただけです。

ありがとうございました



ゼタ「……」

ヘルエス「……」

ゼタ「……昨夜はなかなか遅いお帰りだったようで」

ヘルエス「……」

ゼタ「…………………ごめん、今のはメチャクチャいやな女だったわ」

ヘルエス「いえ、……私も」

ゼタ「や、あんたは悪くないわよ。べつに停戦協定なんて結んでいるわけでもないしさ」

ヘルエス「しかし……」

ゼタ「あたしだってあいつと二人になったりしたことあるし…………あぁ、そう考えるとさっきのあたしの発言ってホントひどいわね。自分勝手すぎ……」

ヘルエス「……いえ、大丈夫ですよ」

ゼタ「はぁ、こんなところあいつに見せられないわ」

ヘルエス「……」

ゼタ「まあそういうことだから、クラリス……と、ヴィーラも気にしてないから。…………本当にごめん」

ヘルエス「ええ」



















ゼタ「一番気にしてたのは、あたしかなぁ……。醜いわね、ホントあいつには見られたくないわ」



団長「はい、番号!」

アルタイル「……いち」

シルヴァ「……に」

リリィ「……さん」

シャルロッテ「……よんであります」

リルル「……ご」

団長「覚悟はできてるか!?」

アルタイル「……」

シルヴァ「……」

リリィ「……」

シャルロッテ「……」

リルル「……」

団長「…………いやわかる、思ってることはわかるけどさ。頑張ろう?」

アルタイル「……休息」

団長「?」

アルタイル「終わった後には我々にしばらくの休息を下さい」

団長「もちろん」

シャルロッテ「お菓子も用意してくださるとうれしいであります」

リルル「おいしいラーメンも用意してくださいね」

団長「ああ……………………しかし毎回メンバーは悲惨だよなぁ、古戦場。俺とかほぼ毎回出てるんだけどさ」


【前夜】

クラリス「団長は?」

ヴィーラ「もうお休みになられていますよ。明日に備えて、と」

ゼタ「古戦場ねぇ」

ヘルエス「あれは本当に大変ですからね……」

クラリス「古戦場が始まると、メンバーに選ばれた人たちは常に駆り出されるもんね……鬼畜だよ、団長」

ヴィーラ「まぁ、古戦場以外はゆったりした団ですし。それにもっと厳しい団だって多くありますから」

ヘルエス「今回、敵は火属性らしいですね」

ゼタ「アルタイルやシャルが絶望顔してたわ。リルルやシルヴァも今回が初めてでしょうけど、今日まで古戦場なんて結構行われてきたからね。どれくらいキツイかわかってるんでしょうね」

ヴィーラ「しかし、今回はとりあえず古戦場武器を強化したいとおっしゃってましたよ」

クラリス「古戦場武器?」

ヴィーラ「ええ、二王弓の完成を目指しているとか」

ヘルエス「二王弓……」

ゼタ「古戦場武器の完成を目指していると武器に準じた十天衆がちょっかい出してくるって聞いたけど」

クラリス「団長、仲間にしようとしたりして」

ヘルエス「さすがに十天衆は…………いえ、あり得るかもしれませんね」

クラリス「弓の十天衆って誰だっけ?」

ゼタ「さあ」

クラリス「女の人だったら…………ギルティ」

ヴィーラ「……」


古戦場、火じゃなかったらすいません

ありがとうございました


団イベ+半額+季節的な忙しさで遅れました。


指摘については申し訳ありません。
一応前回分の更新で古戦場武器を集めると書いているわけではありませんが、少し前にヘイローで朽ちた武器を集めると書いているわけですし、古戦場で強化、と書けば武器を集める以外に思いつかないので確かにメタかったかもしれません。今後気を付けます。

あと、「ちょっかい」については、ゼタ達は僕たちが知っているような十天衆が絡んでくる理由を知っているわけではないかな、と思ったので悪魔で噂、なんか変な噂があって、十天衆がからんでくるって聞いたのだけれどーっていうような意味でちょっかい、と表現しましたが、やはりこちらもどこかおかしな表現でしたらすいませんでした。



ヘルエス「団長殿のお部屋へ入れるのは、本当に一部の方だけかと……」

ゼタ「唐突ね。……そんなことないと思うけど」

ヘルエス「しかし、ビィ殿やジータ殿ぐらいしか彼の部屋へ入ったことがないのでは?」

ゼタ「……あたし、あるわよ」

クラリス「ウチもあるよ。…まあ勝手入った感じだけどね☆…………鍵壊して」

ゼタ「あんた…」

ヘルエス「みなさん、結構入っているのですね……」

クラリス「でもウチもこの前入るまではヘルエスさんと同じこと思ってたよ。団長さんってあんまり人を部屋に上げない人なのかなぁ~って」

ゼタ「そんなことないと思うけど、ヴィーラ……も、前はよく入ってたわよ」

ヘルエス「前?」

ゼタ「夜の茶会が始まる前」

ヘルエス「ああ、となるとこの中で彼の私室へ入ったことがないのは私だけですか……」

クラリス「まって……ヴィーラさん、団長の部屋によく行ってたの?」

ゼタ「……らしいわ。といっても、今後の指標やらなんやらを相談していただけらしいけど。……団長も、なんだかんだでヴィーラもお互いに信頼しあってるから」

クラリス「……」

ヘルエス「……」

ゼタ「ん、まあそんなわけだから、別に一部の人だけが入ることを許されているわけじゃないのよ。行って来たら?」

ヘルエス「……そうですね。では」

ゼタ「いってらっしゃい、……まあいい加減起こさないといけないしね。もう昼過ぎだし」




団長「……ねっむ」

ヴィーラ「先ほど、ヘルエスさんに起こされるまで寝ていらしたのでしょう?」

団長「いや、まあそうなんだけどさ……ん?つーか見てたの?ヘルエスに起こされるところ」

ヴィーラ「いえ、彼女があなたの部屋から出ていくのを見たのもで」

団長「ふーん…………ああ、くっそねむい。昨日まで忙しかったんだよ」

ヴィーラ「そうであったとしても、団長がそのようでは団の士気にも影響が出ますよ」

団長「ん。…………ヴィーラ、珈琲」

ヴィーラ「……団長さんほど珈琲は、うまく淹れれませんよ」

団長「いいよ適当で。とりあえずカフェインを……あんまり珈琲のカフェインって効かないけど」


【この後が地獄】

団長「シルフィーちゃんほしいな」

ゼタ「はぁ……シルフィーちゃん?」

団長「シルフィードベルだよ。あの子の加護で、レアな魔物に会いやすくなるんだよ」

クラリス「会ってどうするの?」

団長「そいつらがたまーに武器を持っていてね。それが必要なんだよねぇ」

ヘルエス「しかし、なぜまた」

ヴィーラ「二王弓ですよ。二王弓の力を更に引き出すためには、シェロカルテさんが持っておられる設備では難しいようでして、その拡張にそれらがいるようなのですよ」

ゼタ「何?じゃあいよいよ二王弓完全覚醒ってこと?」

団長「いやぁー?どうだろうな。もしかしたらこれ以上に力を引き出せるかもしれないしな」

クラリス「うっわありえそう。ってことはさらに色々な物が要求されたり!?」

団長「はっはぁ、マジであり得そうだなぁ、それおい」

ゼタ「……」

ヴィーラ「……」

団長「ふぅ、……フラグってこういうことかな?」


クラリス「話変わるけど、男性騎空士が持てる要素は決断力と包容力、それと経済力なんだって」

団長「なにそれ?」

クラリス「恋愛特集の雑誌に書いてあった」

ゼタ「まあ、言ってることはわからなくもないけど」

団長「経済力って、身も蓋もないな」

ヘルエス「しかし、うちの団で当てはまるのと言ったら……」

団長「俺かな?」

ヘルエス「……」

ヴィーラ「……」

クラリス「……」

ゼタ「……」

団長「……ごめん、冗談だから、冗談だから続けてください」

ゼタ「でも、ある程度はあってるんじゃない?」

団長「いやもういいよ、調子に乗っただけだから掘り返さないでくれ」

ゼタ「いや、そういうつもりじゃないけどさ」

ヘルエス「確かに、団長という立場上騎空団の皆さんをまとめなくてはいけませんしね」

クラリス「お金もあるんじゃん。団の」

団長「それ俺の金じゃないし」

ゼタ「決断力も、あるのかしら?」

団長「いいきれよ。……一個しか当てはまってねぇじゃねえか」

ヴィーラ「ふふ……しかし、決断力、というのは近い将来試される時が来るかもしれませんよ」

ゼタ「……」

ヘルエス「……」

クラリス「……」


ゲームシステムがめんどくさいからこういう話にするのちょっと難しいですね

ありがとうございました

ごめんよぉ
グラブルというかリアルが忙しくてPCつける前に寝てしまうんですよ

たぶんこれからは週1,2ぐらいで行ける。多分、ネタに尽きなければ


団長「あー、しまった……」

ゼタ「何?」

団長「いや、桜の下でお花見したかったなぁと」

ゼタ「桜?」

団長「あれ、知らない?……そういえば旅に出てからあまり見てないな。ザンクティンゼルに春に咲くピンクの花でさ、毎年春になるとその桜の木の根元でお花見ってのやるんだよ」

ゼタ「へぇ、楽しそうじゃない」

団長「ん、楽しいよ。オッサンどもは酒ばかり飲んでいたけどね。俺も今年はお酒飲みながらお花見してみたかったんだけど……しまったなぁ」

ゼタ「来年行けばいいんじゃないの?」

団長「来年までこの空域にいれば、ね……いたらいたで、全然イスタルシアまで進んでないことになる気がするけど」

ゼタ「ああ。まぁ…そうね」



団長「あー、しまった……」

ゼタ「何?」

団長「いや、桜の下でお花見したかったなぁと」

ゼタ「桜?」

団長「あれ、知らない?……そういえば旅に出てからあまり見てないな。ザンクティンゼルに春に咲くピンクの花でさ、毎年春になるとその桜の木の根元でお花見ってのやるんだよ」

ゼタ「へぇ、楽しそうじゃない」

団長「ん、楽しいよ。オッサンどもは酒ばかり飲んでいたけどね。俺も今年はお酒飲みながらお花見してみたかったんだけど……しまったなぁ」

ゼタ「来年行けばいいんじゃないの」

団長「来年までこの空域にいれば、ね……いたらいたで、全然イスタルシアまで進んでないことになる気がするけど」

ゼタ「ああ。まぁ…そうね」


クラリス「最近団長がかまってくれない……」

カリオストロ「知るかよ……かまってちゃんじゃねえか」

クラリス「かまってちゃんじゃないし!……ただ、最近ヘルエスさんとかヴィーラさんとかゼタさんといっしょにいることが多いなぁって……」

カリオストロ「かまってちゃんじゃねぇか」

クラリス「だから違うって!」


カリオストロ「つーかオレ様のところに来るんじゃんねえよ。本人に言え」

クラリス「そんなこと…言えるわけ、ない…し」

カリオストロ「最カワなんだろ?堂々としろよ」

クラリス「最カワ関係ないし!……ああ、もう!おっさんに乙女心がわかるわけないじゃん!」

カリオストロ「おっさんていうな!……そう思ってんならホントになんでこっちきたんだよ」

クラリス「だって……誰が団長を好いてるかわからないし、男の人に相談するわけにもいかないし……ご先祖様なら元男で現女な奇天烈不可解な存在だから……」

カリオストロ「最後余計すぎるだろ……。しかしあれだ、オレ様は恋愛なんてわからないぞ。お前だってオレ様の妹の子孫わけだしな。オレ様は当時結婚も子供も作らなかったからな」

クラリス「……そうだとしても、なんかアドバイス頂戴よぉ。もうウチだけじゃどうしたらいいか分かんなくなってきちゃったんだもん」

カリオストロ「いや、だからそんなこと言われてもだな。……あーアレだ、夜きわどい格好でもしてあいつに迫ればいいじゃねぇか。あいつも思春期真っただ中の男だし、襲ってくれるだろうよ。子供もできりゃあいつも逃げれないだろ」

クラリス「は、はぁ!?そ、そんなことできるわけないじゃん!変態!おっさん!」

カリオストロ「だからおっさんていうんじゃねぇ!美少女だぞ!そもそもお前クリスマスの時、下着みてぇな恰好してただろうが」

クラリス「あれはっ、あの場の雰囲気があったからというか……デュエルで使うからだし」

カリオストロ「でもノリッノリで来てただろうが、痴女め」

クラリス「なっ……ち…」

カリオストロ「知ってるぞ、お前あの格好で夜あいつと二人で話してただろ。夜、二人で。……痴女め」

クラリス「ち、痴女じゃないもん!!オッサンのバカァ!」

カリオストロ「あっ!おい!……行っちまいやがった。………………ああ、もうめんどくせえな」







カリオストロ「団長さん。カリオストロとぉちょっとお話ししよ☆」

団長「……」

カリオストロ「あーもう、無視なんてひどいぞ☆」

団長「……」

カリオストロ「……おい、なんか言えよ」

団長「……うわぁ」

カリオストロ「……」

団長「いっ、ちょっ痛いって。蹴るなっ」







団長「……はぁ?クラリスが構ってほしいって?」

カリオストロ「ああ。お前最近ヴィーラとかヘルエスとかといっしょにいることが多いんだってな」

団長「いや、そうでもないと思うけど」

カリオストロ「そうでもあるから言ってんだよ。アホか」

団長「アホって。うーんでも一緒にいるってもな……ま、そいうことなら分かったよ構えばいいんでしょ」

カリオストロ「本当に?カリオストロ、団長さんの事信じてるからね☆」

団長「…うわぁ」

カリオストロ「……」

団長「イタッ、だから、痛いっての」




ゼタ「……で、なによコレは」

団長「やー、ちょっと風属性の魔物討伐してきて」

クラリス「……」

マギサ「唐突ね」

団長「うん。最近あまり戦わせてあげれなかったし、ちょうど依頼もあったしね」

アニラ「別に戦いが好きというわけでもないんじゃがのう。だがそういうことなら心得た」

ゼタ「でもあたしたちだけ?パーシヴァルとかは?」

クラリス「……」

団長「ああ、別動隊としてあっちはあっちで行ってもらうよ。因みに俺はあっちね。こっちにはジータに付いてもらうから。よろしくね」

ゼタ「そ、わかったわ。気を付けなさいよ」

団長「ゼタ達もね」

クラリス「……」

団長「ん、悪かったねクラリス。最近あまり出してあげられなくて。思いっきり暴れてきていいよ」

クラリス「……」

団長「……………………」











クラリス「……そうことじゃないんだけどさ。団長のばか」



カリオストロ「……」

団長「……」

カリオストロ「……逃げんなよ」

団長「……なんのこと?」

カリオストロ「……」

団長「……」

カリオストロ「……」

団長「……ごめん嘘。逃げたわ」

カリオストロ「俺様が言うのも何だが、あいつはアレでなかなか良いと思うんだがな」

団長「や、わかってるよ。うん、わかってる」

カリオストロ「ゼタとかヘルエスとか……ヴィーラ、は良くわかんねぇけど。気づいてんだろ?部外者の俺様ですら気づいてんだぜ」

団長「…………まあ」

カリオストロ「けっ。わかってんならビシッと決めろよな。男だろ」

団長「……分かってるよ。でも、もうちょっと、もうちょっとなんだよ。それでもどうなるか分からないけど、その時になったらちゃんと答えだすつもりだよ。……多分」

カリオストロ「なんだぁ、そりゃ。まあ、告白されたってわけでもないっぽいけどな。……しかし多分って煮え切らねぇな」

団長「……まぁ、ね」

カリオストロ「ハーレムか?全員囲っちまうのか?」

団長「……クズじゃん、それ」

カリオストロ「まあ、そういうことはアイツら全員が了承しないと刺されるだろうな。しても刺されるかもしれないが」

団長「ゼタとかヘルエスだったら槍で刺してくるのかなぁ……刺したそばから焼かれそうだなぁ」

カリオストロ「まぁ、そういうこった。さっさと答えだしてやんな。誰か一人を選ぶにしても、全員選ぶにしても。……なんならぁ、カリオストロを選んでくれてもいいんだよ☆」

団長「ハッ」

カリオストロ「……うわ、むかつく」




カリオストロ「ていうかよぉ、お前の気持ちはどうなんだよ?」

団長「ん?」

カリオストロ「誰かを決めるとかそういうんじゃなくて、あいつらの事どうおもっているんだ」

団長「まあ、好きだよ」

カリオストロ「それは仲間としてか?異性としてか?」

団長「……」

カリオストロ「……別に全員を好いていてもいいじゃねえか。それをあいつらが受け入れるかは別としてだが」

団長「……いや、だから」

カリオストロ「クズじゃんってか?狭い視野だなお前は。常識にとらわれやがって」

団長「いや、常識っていうか道徳っていうか」

カリオストロ「好きなんだろ?あいつらの事」

団長「……―――――――







ヴィーラ「…………」

ヴィーラ「どうやら今日は誰もいないようですね」

ヴィーラ「……」

ヴィーラ「……あの人のお酒。少しくらい勝手に飲んでもいいですよね」

ゼタが好き、ソーンも好き。クラリスとヘルエスも好きですが、一番好きなのはヴィーラと出てきてないですけどエティ。

だから、ヴィーラメインとエティメインのも書きたいと思う今日この頃。

ただこれをある程度進めて終わりに近づけないと書けないので少しペースを上げます。多分。

ありがとうございました。



団長「……行っちゃったなぁ」

ゼタ「……スタンのこと?」

団長「ん、……ふさわしい男に、ね。わからんでもないけどさ」

ゼタ「アリーザも、スタンが自分探しの旅に言ったことに対しては特に何にも言わなかったしね」

団長「……内心は分からないけど」

ゼタ「……そうね。…………でも、あたしとしては、あのまま一緒にいてもよかったんじゃないかなって思うんだけどさ」

団長「……」

ゼタ「ふさわしいとか、ふさわしくないとか。そんなに重要なことかなぁって……」

団長「……」

ゼタ「好きならそれでいいじゃない。幸せにしてやれないとか言ってたらしいけど、でも、傍にいて一緒にお酒飲んだり、お喋りするだけでも幸せじゃん?って、ね。あたしは好きよ…………………こうしてるの」

団長「……」

ゼタ「……」




ヴィーラ「幸せってなんでしょう?」

カタリナ「?唐突だな」

ヴィーラ「少し思うところがありまして。……お姉様にとっての幸せとはどういったものなのでしょう?」

カタリナ「難しいな。……いや簡単か?……私にとっての幸せは、そうだな。仲間と一緒にいるときかな。団長やラカム、イオやオイゲン、ロゼッタ。そしてルリアに、ヴィーラ。この船に乗っている人たちと共に過ごしている時間に幸せを感じるな」

ヴィーラ「……」

カタリナ「ヴィーラが満足のいく回答ではなかったかもしれないがな……これが私にとっての幸せかな」

ヴィーラ「いえ、そんなことはありませんわ…………もう一つ、聞いてもよろしいでしょうか?」

カタリナ「うん?なんだ?」

ヴィーラ「いえ、……その、こんなことを聞くのはどうかと思ったのですが…………お姉様は、お姉様は誰かを好きになったことがありますか?その、と……殿方を……」

カタリナ「……ふむ、どうだったかな。あったかもしれないが、……本当に小さいころ、アルビオン士官学校に入る前だろうな。……入ってから、この年まで恋というものはしていないな」

ヴィーラ「そう、ですか。……申し訳ありませんお姉様。急に変なことを聞いてしまって」

カタリナ「いや、かまわないさ」

ヴィーラ「……では、私はこれで」

カタリナ「ああ」



ネタもちょっと前で、さらに短くて申し訳ないです。

ありがとうございました。



……週に1、2話と言っておきながらこの様。

ダクソⅢ楽しかったです。ごめんなさい。



ヴィーラ「この時期は雨が頻繁に降って嫌ですね……」

ゼタ「以外。あんた雨が好きそうなイメージだったから」

ヴィーラ「……ひどい偏見ですわね」

ゼタ「ごめんごめん。でも確かにこの時期は嫌ね。特訓もできないし、碌に買い物にも行けないしね」

ヴィーラ「洗濯物が干せないと、今日の当番の方が嘆いていましたよ」

ゼタ「ここも結構大所帯で洗濯物もいっぱいあるし大変ね。あたしはまだしばらく回ってこないけど」

ヴィーラ「……そう、ですね。確かに人が増えましたわね。私が此処に乗ったときは今の半分もいなかったのですよ?」

ゼタ「あたしも結構あいつに出会うのは早い方だと思ったけれど、あんたはその時にはもういたものね」

ヴィーラ「ふふ、あの時はここまで大きな騎空団になるとは思いもよりませんでした。それもこれも団長さんの魅力のおかげなのでしょうね」

ゼタ「……魅力ねぇ。あまり発揮されても困るのだけれど」




クラリス「あ、ゼタさんとヴィーラさんじゃん!ちょうどよかった!あのさ、団長見なかった!?」

ゼタ「団長?あたしは知らないわ。ヴィーラは」

ヴィーラ「確か、シェロカルテ殿のところへ行くと」

クラリス「よろず屋さんのところ?」

ヴィーラ「ええ。例の二王弓の強化で用があるようで」

ゼタ「ああ、二王弓の。でもこの前も行ってなかったっけ?」

ヴィーラ「ええ。しかしまだ強化の余地があるといわれたらしいですよ」

クラリス「そんなに強力なんだ……でもそっかぁ、いま団長さんいないのかぁ。いつ帰ってくるとかは聞いてない?」

ヴィーラ「さすがにそこまでは」

ゼタ「なんか用あったの?」

クラリス「用っていえば用なんだけど……はぁ」






団長「え!まだこれ強くなるの!?」

シェロカルテ「はい~。しばらくはこの工程を辛抱強く続けていくことになりますね~」

団長「そっかぁ………はぁ」

シェロカルテ「?何か悩み事でもあるのですか~?」

団長「ん、ああいやなんでもないよ。でもそっかまだまだ強くなるのか」

シェロカルテ「はい~。覚醒は一日にしてならず!ということですね~」

団長「なるほどね。じゃあまた素材を集めてきたらお願いしにくるよ。ありがとね」

シェロカルテ「いえいえ~。団長さんたちはお得意様ですから~」

団長「はは、二王弓の強化の前に色々とお世話になり続けるだろうからよろしくね。じゃ」

シェロカルテ「はい~。おまちしてます~」






        「シェロカルテ、戻ったわ――





団長「ただいま~」

ゼタ「おかえり」

団長「あれ、ゼタだけ?」

ゼタ「ヴィーラもさっきまでいたけれど今は少し席をはずしてるわ。それにしても早かったわね。二王弓の強化なんでしょ?もっと掛かると思ってたわ」

団長「早いっても三時間はかかってるよ?……は~、シェロカルテの工房の中にいたとはいえ雨の湿気がなぁ、こうやる気をなぁ」

ゼタ「だらしないわねぇ。それで二王弓は強化できたの?」

団長「出来たといえば出来た。出来てないといえば出来てない……かな」

ゼタ「?」

団長「まだまだ強化できるんだってさ……」

ゼタ「へぇ、さすが古の武器といったところかしら?」

団長「素材集めないとなぁ……」

ゼタ「暫くその武器の強化から離れてみたら?あんたここのところそればっかりよ?」

団長「いや…………そうもいかなんだわ」

ゼタ「……」

団長「……」

ゼタ「…………あんたさ……あの噂…………」

団長「……」

ゼタ「…………いや、やっぱなんでもないわ」

団長「……そ」



ヘルエス「この時期は湿気がいやですね……」

ユエル「せやなぁ、尻尾とかギシギシするし……」

ヘルエス「私も髪の纏まりが少し悪くて……」

ユエル「そうなん?そんな風には見えへんけど」

ヘルエス「朝、結構頑張ったんですよ……ユエルさんのようなストレートな髪が少し羨ましいです」

ユエル「ヘルエスはんもストレートやない?」

ヘルエス「いえ、私はくせ毛気味ですよ。髪を編んでいるからあまり分かりにくいかもしれませんが」

ユエル「あれ、ホンマや。よお見たら結構くせ毛やね」

ヘルエス「ええ。他のエルーンの子たちも嘆いてました。エルーンは湿気とかの影響をほかの種族に比べて特に受けやすいですから」

ユエル「あー、フェリちゃんやスーテラちゃんとか大変そうやなぁ、キャサリンも。キャサリンはお洒落に気を使ってそうやから一層大変なんやろなあ」

ヘルエス「一番影響がなさそうなのがコルワさんでしょうか。あの綺麗なストレートの髪は本当にうらやましいです」

ユエル「コルワはんなぁ、あの髪見たときはウチも少し見惚れてもうたなぁ」

ヘルエス「…………雨、嫌ですね」

ユエル「せやなぁ」



団長「雨もまだ降っているけれど、ちょっと移動しないとね……というわけでラカムよろしく」

ラカム「急に来たと思ったら……またこれも急だな」

団長「さっきシェロカルテに依頼されてね。……つかなんで外にいんの?」

ラカム「煙草は乾燥しているより程よく湿気らせた方がうまいんだよ」

団長「ちょっとやそっとじゃ湿気なくね?」

ラカム「いんだよ。気分だ気分。雨見ながら煙ふかすのも気持ちいんだよ」

団長「はー、そういうもん?」

ラカム「そういうもんだ。……で、なんだっけ?シェロカルテに依頼されたんだっけか?」

団長「そう。ちょっとルーマシーまでね」

ラカム「ルーマシーか。オーケー、了解だ。ちょっと待ってろ、これ吸い終わったらすぐ飛ばしてやるよ」

団長「流石ラカム。ありがとね」

ラカム「おう」



ゼタ「ん?飛び始めた?」

ヴィーラ「そのようですね」

ゼタ「そんな予定は聞いてないんだけど、まあどうせ団長が依頼拾ってきたんでしょうね」

ヴィーラ「よくあることですし」

ゼタ「あ」

ヴィーラ「?」

ゼタ「さっきあいつに会った時にクラリスが用があるって探してた事を伝え忘れたわ」

ヴィーラ「……それは、まあ……過ぎたことと捉えるしか」

ゼタ「ごめん、聞こえてないだろうけどごめん。クラリス」



団長「っと、動き出したか」

団長「動き出すと流石に外にはいられないし中に入ろうかな……誰に言ってんだろう俺」

団長「ん、しかしさすがグランサイファー。もうこんなに停留場と距離が………………っ!?」

団長「…………」

団長「……」


うわ、sageてやってた……最悪



ヴィーラ「この時期は雨が頻繁に降って嫌ですね……」

ゼタ「以外。あんた雨が好きそうなイメージだったから」

ヴィーラ「……ひどい偏見ですわね」

ゼタ「ごめんごめん。でも確かにこの時期は嫌ね。特訓もできないし、碌に買い物にも行けないしね」

ヴィーラ「洗濯物が干せないと、今日の当番の方が嘆いていましたよ」

ゼタ「ここも結構大所帯で洗濯物もいっぱいあるし大変ね。あたしはまだしばらく回ってこないけど」

ヴィーラ「……そう、ですね。確かに人が増えましたわね。私が此処に乗ったときは今の半分もいなかったのですよ?」

ゼタ「あたしも結構あいつに出会うのは早い方だと思ったけれど、あんたはその時にはもういたものね」

ヴィーラ「ふふ、あの時はここまで大きな騎空団になるとは思いもよりませんでした。それもこれも団長さんの魅力のおかげなのでしょうね」

ゼタ「……魅力ねぇ。あまり発揮されても困るのだけれど」




クラリス「あ、ゼタさんとヴィーラさんじゃん!ちょうどよかった!あのさ、団長見なかった!?」

ゼタ「団長?あたしは知らないわ。ヴィーラは」

ヴィーラ「確か、シェロカルテ殿のところへ行くと」

クラリス「よろず屋さんのところ?」

ヴィーラ「ええ。例の二王弓の強化で用があるようで」

ゼタ「ああ、二王弓の。でもこの前も行ってなかったっけ?」

ヴィーラ「ええ。しかしまだ強化の余地があるといわれたらしいですよ」

クラリス「そんなに強力なんだ……でもそっかぁ、いま団長さんいないのかぁ。いつ帰ってくるとかは聞いてない?」

ヴィーラ「さすがにそこまでは」

ゼタ「なんか用あったの?」

クラリス「用っていえば用なんだけど……はぁ」






団長「え!まだこれ強くなるの!?」

シェロカルテ「はい~。しばらくはこの工程を辛抱強く続けていくことになりますね~」

団長「そっかぁ………はぁ」

シェロカルテ「? 何か悩み事でもあるんですか~?」

団長「ん、ああいやなんでもないよ。でもそっかまだまだ強くなるのか」

シェロカルテ「はい~。覚醒は一日にしてならず!ということですね~」

団長「なるほどね。じゃあまた素材を集めてきたらお願いしにくるよ。ありがとね」

シェロカルテ「いえいえ~。団長さんたちはお得意様ですから~」

団長「はは、二王弓の強化の前に色々とお世話になり続けるだろうからよろしくね。じゃ」

シェロカルテ「はい~。おまちしてます~」






        「シェロカルテ、戻ったわ――





団長「ただいま~」

ゼタ「おかえり」

団長「あれ、ゼタだけ?」

ゼタ「ヴィーラもさっきまでいたけれど今は少し席をはずしてるわ。それにしても早かったわね。二王弓の強化なんでしょ?もっと掛かると思ってたわ」

団長「早いっても三時間はかかってるよ?……は~、シェロカルテの工房の中にいたとはいえ雨の湿気がなぁ、こうやる気をなぁ」

ゼタ「だらしないわねぇ。それで二王弓は強化できたの?」

団長「出来たといえば出来た。出来てないといえば出来てない……かな」

ゼタ「?」

団長「まだまだ強化できるんだってさ……」

ゼタ「へぇ、さすが古の武器といったところかしら?」

団長「素材集めないとなぁ……」

ゼタ「暫くその武器の強化から離れてみたら?あんたここのところそればっかりよ?」

団長「いや…………そうもいかなんだわ」

ゼタ「……」

団長「……」

ゼタ「…………あんたさ……あの噂…………」

団長「……」

ゼタ「…………いや、やっぱなんでもないわ」

団長「……そ」



ヘルエス「この時期は湿気がいやですね……」

ユエル「せやなぁ、尻尾とかギシギシするし……」

ヘルエス「私も髪の纏まりが少し悪くて……」

ユエル「そうなん?そんな風には見えへんけど」

ヘルエス「朝、結構頑張ったんですよ……ユエルさんのようなストレートな髪が少し羨ましいです」

ユエル「ヘルエスはんもストレートやない?」

ヘルエス「いえ、私はくせ毛気味ですよ。髪を編んでいるからあまり分かりにくいかもしれませんが」

ユエル「あれ、ホンマや。よお見たら結構くせ毛やね」

ヘルエス「ええ。他のエルーンの子たちも嘆いてました。エルーンは湿気とかの影響をほかの種族に比べて特に受けやすいですから」

ユエル「あー、フェリちゃんやスーテラちゃんとか大変そうやなぁ、キャサリンも。キャサリンはお洒落に気を使ってそうやから一層大変なんやろなあ」

ヘルエス「一番影響がなさそうなのがコルワさんでしょうか。あの綺麗なストレートの髪は本当にうらやましいです」

ユエル「コルワはんなぁ、あの髪見たときはウチも少し見惚れてもうたなぁ」

ヘルエス「…………雨、嫌ですね」

ユエル「せやなぁ」



団長「雨もまだ降っているけれど、ちょっと移動しないとね……というわけでラカムよろしく」

ラカム「急に来たと思ったら……またこれも急だな」

団長「さっきシェロカルテに依頼されてね。……つかなんで外にいんの?」

ラカム「煙草は乾燥しているより程よく湿気らせた方がうまいんだよ」

団長「ちょっとやそっとじゃ湿気なくね?」

ラカム「いんだよ。気分だ気分。雨見ながら煙ふかすのも気持ちいんだよ」

団長「ふぅん、そういうもん?」

ラカム「そういうもんだ。……で、なんだっけ?シェロカルテに依頼されたんだっけか?」

団長「そう。ちょっとルーマシーまでね」

ラカム「ルーマシーか。オーケー、了解だ。ちょっと待ってろ、これ吸い終わったらすぐ飛ばしてやるよ」

団長「流石ラカム。ありがとね」

ラカム「おう」



ゼタ「ん?飛び始めた?」

ヴィーラ「そのようですね」

ゼタ「そんな予定は聞いてないんだけど、まあどうせ団長が依頼拾ってきたんでしょうね」

ヴィーラ「よくあることですし」

ゼタ「あ」

ヴィーラ「?」

ゼタ「さっきあいつに会った時にクラリスが用があるって探してた事を伝え忘れたわ」

ヴィーラ「……それは、まあ……過ぎたことと捉えるしか」

ゼタ「ごめん、聞こえてないだろうけどごめん」



団長「っと、動き出したか」

団長「動き出すと流石に外にはいられないし中に入ろうかな……誰に言ってんだろう俺」

団長「ん、しかしさすがグランサイファー。もうこんなに停留場と距離が………………っ!?」

団長「…………」

団長「……」


いろいろ申し訳ないです

ありがとうございました。





コルワさん26歳最高です……

やっぱり?
ごめん、やってから別にやらなくてよかったんじゃ、と思ったんだわ。
マジで初投稿なものだから、不慣れさを大目に見てくれると嬉しいです。


団長「じゃーん」

ヴィーラ「……」

ゼタ「……」

ヘルエス「……」

クラリス「……」

ゼタ「…豪華ね」

団長「でしょ?あ、でも団のお金で買った食材じゃないよ?俺のお金だから」

ヴィーラ「まさかここまで本気を出してくるとは思いませんでした」

団長「ま、せっかくだしね。約束から大分時間たっちゃったからし、本気で料理しようかと」

クラリス「お肉……カロリー……」

団長「あれ?肉嫌いだっけ?」

クラリス「う、ううん……そんなこと無いけれど」

ヘルエス「……」

ゼタ「……」

団長「?」


ゼタ「……おいしかったわね」

クラリス「……うん」

ゼタ「……夏ね」

クラリス「……」

ゼタ「クラリス、あんた体重の方は……」

クラリス「言わないでっ」

ゼタ「でも、現実逃避ばかりしてられないでしょ。……ダイエットしないといけないわね」

クラリス「……ヴィーラさんとヘルエスさんは?」

ゼタ「ヴィーラはそういうところ完璧だし、ヘルエスも王族よ。そういうところはきちんとしているでしょ」

クラリス「……そういうゼタさんも全然太っているように見えないんだけど」

ゼタ「………………少し、ね。……去年あいつの前で水着姿を見せた以上、最低でもそのラインまではもっていきたいのよ」

クラリス「うー、ウチなんてお菓子とか食べまくっちゃってるからヤバいよ~」

ゼタ「…………それは、まあ自業自得ね」






ヘルエス「………………少しダイエットしないといけませんね」







団長「いくら本気で料理したかったとはいえ、暑くなってきたこの時期にあのボリュームはきっつい」

ヴィーラ「自分で作ったのではありませんか」

団長「そーなんだけどさ、……今日の夜の料理当番誰だっけ?」

ヴィーラ「確かジェシカさんだったはずです」

団長「ジェシカかぁ。さっぱりしたもの作ってくれないかなぁ」

ヴィーラ「さあ、聞いてみないとわかりませんね」

団長「あと久しぶりにお酒のみたいなぁ、お酒。ここしばらく忙しくて夜早かったし。……ヴィーラも飲も?」

ヴィーラ「今日はお姉様との約束もありませんし、いいですよ」

団長「ふふ……ゼタ達も呼ぶか」

ヴィーラ「……ええ」


団長「むっしあつ!」

ゼタ「まだ夏本番じゃないのにね……」

団長「夜でこれは参るなぁ」

ヘルエス「私は昨年の夏はここに所属していませんでしたが、アウギュステへ行ったと聞きました。今年も行くのですか?」

団長「んー行こうかな。泳ぎたいし、女子の水着見たいし」

クラリス「変態!」

団長「うっさい。俺も男なの、水着みたいの。つーか真冬に水着みたいな格好してたやつに言われたくないでーす」

クラリス「なんか前も同じようなこと言われた気がするんだけど!?」

団長「いや、それは俺しらんぞ」

ヴィーラ「団長さん。氷も解けやすくなる季節ですから、お酒、薄まりますわよ」

団長「おっと、……ん、うん……もう微妙に薄まってるかな」



ありがとうございました


ヴィーラ「……雨」

ヘルエス「近頃、よく降りますね」

ヴィーラ「そろそろ涼しくなってきましたし、雨が降ると少し寒いですね」

ゼタ「それにこうも雨が続くと依頼もできないこと多いしね。今日はオフだけど」

ヘルエス「趣味を楽しめると考えれば良いのではないでしょうか?」

ヴィーラ「趣味と申されましても、私の場合日記ですから」

ゼタ「あたしは特にこれといったものないし。昔は面白くてバザラガを観察してたりしたんだけどね。……まあ今は、ほら」

ヴィーラ「…………趣味といえば、ヘルエスさんはお菓子作りなどがありますね」

ヘルエス「まだ午前中ですし、午後にティータイムでもするのであればお菓子でも焼いてきましょうか?」

ゼタ「いいわね。お願いしてもいい?」

ヘルエス「ええ、もちろん。……団長殿やクラリスも来るでしょうか」

ゼタ「団長はわかんないけれど……そういやクラリス、あの子何やってんかしら」

ヴィーラ「彼女こそ部屋で趣味に没頭してるのではないでしょうか」

ゼタ「……あぁ、パズルね」



ゼタ「あたしも新しい趣味見つけようかな」

ヘルエス「例えば、どのような?」

ゼタ「んー、……編み物とか?」

ヘルエス「編み物……よろしいんじゃないですか。お似合いかと」

ゼタ「えぇ……ちょっと冗談で言ってみただけなんだけど。…………あームリムリ、想像できないわ。やっぱなし」

ヘルエス「そうでしょうか?」

ゼタ「そうよ。あたしにお淑やかなものなんて似合わないわ。ヴィーラやヘルエスならともかく」

ヘルエス「そのようなことはないと思いますが」

ゼタ「……まぁ、考えとくわ。それにしてもヴィーラ遅いわね」

ヘルエス「確かに。少し席を外すと申されてから時間がたちますね」

ゼタ「……なにやってんのかしら」



団長「あ、ヴィーラヴィーラ。ちょうどいいところにいた」

ヴィーラ「団長さん?どうかなさいましたか?」

団長「ん、ちょっとさ、今暇なら稽古の相手してほしいんだわ」

ヴィーラ「稽古?……それなら私よりももっと適任な方がいらっしゃると思いますが」

団長「いや、そうなんだけどね。ちょっと闇属性を鍛えたくてさ」

ヴィーラ「それこそ適任者がいると思いますが」

団長「ナルメアでしょ?まぁいずれやろうとは思っているけれど「団長ちゃん!」……あ」

ナルメア「団長ちゃん!稽古の相手ならお姉さんがするわ!」

団長「ナルメア……ああ、うん。ありがとね……でも今回はヴィーラにお願いしようかなーって」

ナルメア「!?……そう、そうよね。私なんてまだまだ未熟だし……団長ちゃんの稽古に付き合おうなんておこがましいよね。ご、ごめんね。お姉さん空気読めなくて。…………ああどうして私はこうなのかしら」

団長「ああ、いやそうじゃなくて!明日!明日も稽古するつもりだからその時はナルメアにお願いしよう思ってたんだ」

ナルメア「……本当に?」

団長「うん本当に」

ナルメア「本当にホント?」

団長「ん、本当に本当」

ナルメア「……ふふ。わかったわ。じゃあ明日。絶対よ」




ヴィーラ「よろしかったので?」

団長「まぁ、うん。別にナルメアとやりたくなってわけじゃないし、いつかは超えたいと思っているからいいんだけどさ。……ただナルメアとやると生傷が絶えなくて……」

ヴィーラ「はぁ……」




ゼタ「あんたが遅いと思って探してみれば団長と打ち合いしてるじゃない?」

ヴィーラ「ああ、そういえば何も伝えておりませんでしたね。申し訳ありません」

ゼタ「いや、別に気にしてないんだけどさ」

ヘルエス「しかし、急にどうなされたのですか?稽古が珍しいというわけではないですが……」

団長「うーん、いやまぁちょっとね」

クラリス「なに?団長とヴィーラさんが秘密の特訓してたの!?」

団長「話についてこれないなら無理にはいって来なくてもいいぞ」

クラリス「ひどい!?」

ヘルエス「――出来上がりました。お茶もお入れしますね」

ヴィーラ「いえ、それは私が。ヘルエスさんは座っていてください」

ヘルエス「そうですか?では、お言葉に甘えさせていただきます」

ゼタ「……ふむ」



ゼタ「こう?……んん?」

ゼタ「えっと、確か……ん……なんか、違うわね」

団長「…………ゼタ」

ゼタ「!?っは……あっ、んた……いつから居たの」

団長「そんな顔を赤くして睨まれても……まあ最初から?」

ゼタ「いるなら声かけなさいよ!?」

団長「いや、面白そうだなって思ったら好奇心が勝っちゃって。それで……紅茶?」

ゼタ「……飲もうと思っただけよ」

団長「いや、でもなんか淹れ方がヴィーラみたいな」

ゼタ「……おいしく淹れてみたかっただけ」

団長「……ふーん?まだあるし飲んでも?」

ゼタ「……ヴィーラやヘルエスみたいにおいしくないわよ」

団長「いいよ。というかそんなの気にしないし。…………ん」

ゼタ「……ね?」

団長「……そう悪くないと思うんだけどね」

ゼタ「……そ、ありがと。でもやっぱあたしには合わないわ」

団長「お茶を淹れるのが?」

ゼタ「うん。…………ちょっと新しいことでも初めて見ようと思ったけどやっぱ慣れないことはするもんじゃないわね」

団長「……でも慣れないことに慣れようとしないと何も始まらないじゃん?」

ゼタ「……ま、そうね」


 お待たせしました。

 3ヵ月も放置してしまって申し訳ないです。またぼちぼち始めていくのでお付き合い下されば幸いです。



 雨が降っているのにヴィーラたちが稽古してますが、グランサイファーの構造上小雨程度なら甲板はたぶん大丈夫なので、そういうことにしておいてください。

 ありがとうございました。



団長「ん…………くしゅっ!……さむ」

団長「なんじだ?……あーまだ早いじゃん」

団長「…………もっかい寝よ」



団長「……秋といえば」

ヴィーラ「読書ですね」

ゼタ「運動ね」

クラリス「美味しいもの!」

ヘルエス「芸術でしょうか」

団長「……睡眠」

ヴィーラ「……」

ゼタ「……」

クラリス「……」

ヘルエス「……」

団長「……二度寝して依頼に遅れてごめんなさい!」



アニラ「秋ならば栗じゃろうて」

クラリス「栗?」

アニラ「うむ。……なんじゃ知らんのか」

クラリス「うん。どんなやつなの?」

アニラ「ふむ、そうじゃな棘のようなイガに包まれておってな……中にある実の殻をむいて砂糖で甘く煮るんじゃが、それを使ってようかんを作るとこれが絶品なのじゃ」

クラリス「うんうん……うん?あれ、栗の説明じゃなくて栗のようかんの作り方……?」



ゼタ「団長は今日も特訓?」

ヴィーラ「かと」

ゼタ「……ふーん。午前中から午後にかけての依頼をやった後にもなんて、なんかあるのかしら」

ヴィーラ「さて。……しかし団長さんもかなりお強くなられましたね」

ゼタ「前やった時どうだったの?」

ヴィーラ「悔しいですが、剣の腕前で言えばすでに私よりも上ですよ。ナルメアさんとも競り合ってましたし」

ゼタ「へぇ、あたしも相手してもらおうかな」

ヴィーラ「負けても泣きついて来ないでくださいね?」

ゼタ「しないわよ!」

ヴィーラ「ふふ」



団長「肩いたい」

ヴィーラ「近頃無理するからですよ」

ヘルエス「薬、貰ってきましょうか」

団長「お願い。ありがとね」

ヘルエス「いえ」

ゼタ「でもあんた、いい加減にしないと体壊すわよ」

団長「ん、気を付ける」

ゼタ「本当にぃ?」

団長「ホントホント。やっぱ体壊しちゃ元も子もないから、ちゃんと気を付けるよ」

ゼタ「……そ、ならいいんだけどさ」

クラリス「でも、ほんとうに最近どうしたの?」

団長「どうって程でもないけれど。ただやっぱ敵も強くなってきいるわけだし、団長としてこの団を預かっている以上はさ」

クラリス「……ふーん?」

団長「……なんだよ」

クラリス「……べっつに」


 ありがとうございました

*ハロウィンボイスのネタバレ有




サラ「ト、トリックオア、トリートっ!」

団長「ほう?」

サラ「あの、お菓子か、いたずらか選んでください」

団長「……してみな」

サラ「へ?」

団長「さあ!俺に!俺が満足できる悪戯をしてみな!」

サラ「ふぇ……ええと、む無理ですー!」


ヴィーラ「何をしていらっしゃるのですか……」

団長「はは、いや可愛かったからつい」

ヴィーラ「ボレミアさんに怒られますよ」

団長「うん、もう怒られた」

ヴィーラ「はぁ」

団長「ヴィーラ、ヴィーラ。トリックオアトリート」

ヴィーラ「……もう。どうぞお菓子です」

団長「やった。ありがとね」



オイゲン「ああ?トリックオアトリート?」

団長「イエス。お菓子かイタズラか」

オイゲン「つーかお前さんまで貰う側で参加してんのかい」

団長「あー、まぁ一応子供の範囲だと思うし、年齢的に。……あれダメだった?」

オイゲン「ダメってわけじゃ……いや、すまなかったな。ほれ菓子だ」

団長「ん、ありがと」


ヴィーラ「また来たのですか?」

団長「いや、ここ別にヴィーラの部屋じゃないからね?いつも集まってる秘密の部屋だからね?」

ヴィーラ「それで?それは……」

団長「ん、全部お菓子」

ヴィーラ「また、たくさんもらってきましたね」

団長「やっているうちに楽しくなってきちゃってさ。……よし。さて」

ヴィーラ「また行くのですか?」

団長「うん」

ヴィーラ「あまり貰い過ぎて食べれないなんてあったらもったいないですから、加減してくださいね」

団長「了解」


クラリス「トリック・オア・トリート☆お菓子かイタズラ、さぁ、選んで団長っ☆」

団長「ちなみにイタズラは?」

クラリス「ふっふっふー、それはちょっと言えないなぁ……」

団長「あっそ、じゃあホレ、お菓子だ」

クラリス「ええっ!?ちょっ、団長!イタズラ、イタズラさせてよっ!」


ゼタ「トリック・オア・トリート!って言ったらみんなお菓子くれるの!」

団長「…………まさか、貰う側に回っているとは」

ゼタ「何言ってんのよ?ま、あんたもやってみなさい!」

団長「……ゼタ、トリックオアトリート」

ゼタ「あ。あたしにやるわけ。ちょっとまってなさい」

団長「さん」

ゼタ「ん?」

団長「に」

ゼタ「……ちょっと」

団長「いち」

ゼタ「まってっ……」

団長「ハイ、時間切れ!ハイ、イタズラ!」

ゼタ「うわっ。ちょっ、まって。まってってば!まt――――


ゼタ「バッッッッカじゃないの!?」

ヴィーラ「……また何をしたんですか?」

団長「いや、くすぐっただけ」

ゼタ「おなか触るやつがいるか!」

ヴィーラ「ああ、それは団長さんが悪いですね」

団長「……ごめんって」

ゼタ「……」

団長「ごめん」

ゼタ「……はぁー、別にそこまで怒っているわけじゃないからいいけどさ」

ヴィーラ「…………因みに、まさかとは思いますが、ほかの女性にも同じようなことやってませんよね?」

団長「……」

ゼタ「……」

ヴィーラ「……」

団長「……ジャンヌに」

ゼタ「バッカじゃないの?」

団長「また!?」

ヴィーラ「でもジャンヌさん。服装的に簡単にくすぐれないのでは?」

団長「ああ、いや。おなかじゃなくて。脇を」

ゼタ「……」

ヴィーラ「……」

団長「……」

ゼタ「……うわぁ」

ヴィーラ「……さすがにそれは、最低ですね」

団長「…………」

団長「……」

団長「……あやまってきます」

 
ジャンヌさん、あんな挑発されたらやるしかないじゃないですか……

ここの登場メンバーも可愛かったけれど、個人的にアンリエットとキャサリンが最高でした。

ありがとうございました

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年05月19日 (木) 20:36:59   ID: KrEg3Pvz

こうゆう感じのスゲー好き。

2 :  SS好きの774さん   2017年01月04日 (水) 17:16:24   ID: 6kwpKscY

めちゃ続き期待

3 :  SS好きの774さん   2017年03月07日 (火) 22:01:35   ID: HnMtJGoA

続きは?

4 :  SS好きの774さん   2017年05月12日 (金) 20:39:23   ID: PhPBE3Ve

更新ちょいちょい確認してる

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