幸村「親方様ッ!!」信玄「幸村ッ!!!!!!!」(28)

幸村「親方様ッー!!!」ダッダッダッ

幸村「親方様!どこにおられますか!!」ダッダッダ

信玄「幸村ッー!!!!」

幸村「ッ!親方様の声!!!」ダッ

幸村「親方様!こちらですかっ!!!!」ガラッ

幸村「…いない」

幸村「親方様は何処に…」ショボン

信玄「幸村ッ!!!」

幸村「親方様ッ!」バッ

幸村「いない…すぐ真後ろから聞こえたのに……」

信玄「幸村ッ!ここじゃ!!目の前じゃ!!!」

幸村「目の前?し、しかしあるのは餅ですが…」
信玄餅「馬鹿者っ!!それがワシじゃっ!!!!!」
幸村「ッ!?な、なにゆえ餅に……」ガクッ


信玄餅食べてたら思いついた。
誰か頼む。

ムチャぶりが過ぎるだろww

アホかwww

どうでも良くないけど

「お館様」



>>4gj

幸村「佐助!佐助ェェェ!!!」ダダダ

佐助「ん?どったの旦那」ニギニギ

幸村「握り飯を作っている場合じゃないぞ!お館様がァ!!」

佐助「ほら、一個食え旦那」ズイッ

幸村「うむ!美味い!」モグモグ

佐助「んじゃ、俺は仕事してきますよ、っと」スクッ

幸村「頼りにしているぞ!」モグモグ

佐助「頼りにされてますよ、っと。へへっ」シュバッ

幸村「……」モグモグ

幸村「ん?」モグモグ

幸村「佐助ェ!」ドドド

佐助「うぉっ!今度は何だよ!?」

幸村「聞いてくれ佐助!お館様が!」

佐助「はいはい、どうせ新たな試練ー、とか何とか言い出したんだろ?」

幸村「餅になってしまわれた!!」

佐助「は?」

幸村「餅になってしまわれたァ!!!」

佐助「…ちょっと前髪上げるぞー…」

幸村「む?風邪は拗らせておらぬぞ」

佐助「…頭打ったのか?…」

幸村「な、なんだ佐助」

佐助「夏はまだだぜ旦那」

幸村「嘘では無いぞ」

佐助「解った。女郎用意しとくから落ち着けよ」

幸村「妄言でも無いィ!」

―――――
―――


佐助「本当に餅になってる……」

信玄餅「うむ」

幸村「どうにか出来ぬか、佐助」

佐助「お手上げだな。考えうる場所全部捜したけど本人はいない」

佐助「人智を超えた何かとなると、俺様にも無理だな」

幸村「に、ニンポーとやらでもか?」

佐助「術の限界は人の限界だ。仏様には敵わない」

幸村「く…そォ…」

信玄餅「…幸村よ」

幸村「!!」

信玄餅「そう落ち込むでない」

信玄餅「餅しか無くともワシはおる」

信玄餅「体が無くとも魂はある」

幸村「っ!!」ポロポロ

信玄餅「もうお前を殴ってやる拳は無いが、手足となる武田は健在じゃ」

信玄餅「故にワシは餅となろうとここで止まるつもりは無い」

幸村「お、お゛や゛がだざま゛ぁ……」

信玄餅「着いてこい!幸村ァ!」

幸村「!!この真田幸村!!何処までもお館様に食らいついて見せますぞォ!!」

信玄餅「幸村ァ!!!」

幸村「お館様ァ!!!」

信玄餅「幸村ァァァァ!!!!!!」

幸村「お館様ァァァァ!!!!!!」

佐助(感動出来ない……)プルプル

信玄餅「……」zzzz

幸村「……」zzzz

佐助「風邪引くぜ、旦那」ファサ

幸村「…おやかた…さまぁ……」

佐助「……待ってろ旦那…俺が必ず…」

ピカッ

佐助「ん?」

ゴロゴロ…

佐助(落雷…山の方か…明日は雨でも降るか……)

幸村「んん……」

佐助「おっと眩しかったか、襖、閉めとくぜ」

佐助「いい夢見ろよ」ピシャ

しえん

宗茂「…………」ライキリ シャッ シャッ

宗茂(今日も一日疲れたな……宗麟様を肩車したのも何時ぶりかな…)

宗茂(それにしても軽かったなぁ、ちゃんとご飯食べてるのかな……)

スッ

宗茂「ん?」

ヒョコッ

宗茂「」

宗茂(ワシの影から何か出てるー!?)

キョロキョロ

宗茂(いかん、ザビー教の影響か!?気まぐれに読んだ教本の影響か!?)

ジー

宗茂(こっち見ないでよー、困るじゃないかー)

スッ

宗茂(消えた……何だったんだろ……)

宗茂(いいや、寝よ、もう寝よ。手入れ明日でいいや)

イ゙ェ゙ァ゙アアア!!

コケコッコー!!

ウァアアアー!! gameover

幸村「佐助!佐助はいるか!!佐助ェ!!」

下忍「幸村様、宜しいですか?」

幸村「おお佐助!…の部下殿!佐助を知らぬか!?」

下忍「ええ、その事で伝言が」

幸村「内容は!?」

下忍「『全国飛び回って調べてくる。旦那はお館様の手助けを』との事です」

幸村「なんと!先を越されたか!!」

下忍(ええ……)

下忍「まさか幸村様も行くつもりで……?」

幸村「当然!しかし佐助が待てと言うなら待つ!!お館様の手足と成らん!!」

下忍「は、はぁ……」

幸村「しかしてお館様は大丈夫なのだろうか……」

下忍(珍しく弱気だな……)

(遠くから)信玄餅「幸村ァ!!余計な心配をするで無いわ!!」

幸村「!!!お館様ァァ!!」シュバッ

ダッダッダッ……

下忍(…頭領早く帰ってきて)

なんぞこれ

―――――
―――


ヒュオォ……

佐助(お館様を餅に変えたのは人智を超えた何か、か)

佐助(あのお館様の事だ。仏様や八百万神の怒りを買うことはまず無いだろう)

佐助(上杉の毘沙門天もまずあり得ない。魔王と覇王も所詮は人…死人に口は無し…)

佐助「と、すれば……」


ボンレス「ザビザァァァ!!ザビザァァァ!!」

スポンジ「ザッビザビザビザビザビザビザ……」

キャッチャー「おお、ザビー様……」


佐助(ここしか無いよなぁ…………)

ごめんね
乗っ取りの癖につまらなくて
ごめんね

屋根裏

佐助(…ザビー教はザビーと名乗る男を神格化して崇める宗教一派…)

佐助(その影響力たるや一国を呑み込む程、って報告は聞いていたけど…こりゃひでぇな…)

佐助(まあいいか、お館様に関わる何かがあったら潰すだけ……)チョンチョン

佐助「?」

宗茂「失礼、貴方は……」

佐助「」

宗茂「あの?」

佐助(嘘だろォォォォ!!?)

佐助「……なんで、ここに?」

宗茂「手前は、手前の私物を置く場所がここしか無いので……貴方は?」

佐助「……」

宗茂「あの……」

佐助「あー!柱の影から妖怪がー!」

宗茂「ッ!!またか!!」チャキッ ブイーン

佐助「なっ…」

宗茂「せいやァァァァ!!!」ブイーン

柱「」バキバキ

柱「」バキバキバキ

天井「」ズシャーン

ウォッシュ「!天井が落ちてきたぞ!」

サンデー「外敵がいる!捕らえよ!!」

ピッチャー「おおおお!!!」

宗茂(しまったぁぁぁ!!!)

佐助「馬鹿野郎っ、こっちだ!」ガシッ

宗茂「えっ」

佐助「」シュババッ

宗茂(…………)

屋根上


ザワザワ
    ザワザワ


佐助「…悪い…」

宗茂「…いえ…」

宗茂(どうしよう……空気重いなぁ……何か切り出さんと……)

佐助「…しかし意外だな…」

宗茂(ああ……先を越された……)

佐助「あんた、妖怪とかが怖いんだな?」

宗茂「ええ、まぁ」

佐助「あんたの方が怖く見えるけどな」

宗茂(……)

宗茂「実は先日……お恥ずかしながら幻を見まして……」

佐助「幻?」

宗茂「ええ、夜中に手前の陰が体を持って出まして……」

佐助「陰…ねぇ…」

佐助(陰……)

佐助「ま、あり得ない話だよな」シュバッ

宗茂「ええ」

宗茂「…………」

宗茂(あれ、帰っちゃった?)

宗茂(これまたワシ一人怒られる展開……)

頑張れ見てる

佐助(あり得ない話……だが……)


―――――
―――


佐助「旦那、いるか?」ガラッ

幸村「どうした佐助、何か解ったのか?」

佐助「旦那、お館様の教え、言ってみろ」

幸村「な、どうしたのだ突然」

佐助「いいから、風林?」

幸村「火山!」

佐助「中身は?」

幸村「疾きこと風の如く!徐かなること林の如く!侵椋すること火の如く!動かざること山の如し!」

佐助「忘れてないか?」

幸村「何?」

佐助「陰と雷」

幸村「……」

佐助「……」

幸村「お、おお…」プルプル

佐助「はぁ…」

幸村「おおお館様ァァ!!!この幸村を叱って下されェェェ!!!言葉の上部に囚われ教えを失念していた不忠の幸村をォォォォォ!!!」

ダダダダダ

信玄「幸村ァァァァ!!!!!!」

幸村「お館様ァァァァ!!!!!!」

信玄「この馬鹿者がァァァァァ!!!!!」

ゴシャッ

幸村「お館様ッ!もっと叱って下され!某にはまだ足りませぬァァ!!!」

信玄「甘いわぁ!お前には一から叩き込み直しじゃあァァ!!!」

幸村「ぅお館様ァァ!!!」

佐助「…………」

佐助(同じ時間に、別の場所で、影が雷を見ていた……)

佐助(偶然にしちゃ出来すぎだよなぁ)

幸村「なトゥはッ!」ドゴーン

佐助(陰と雷を忘れていた旦那に怒ったお館様の魂が起こしたのか?)

佐助(…………それらしいから怖い)

信玄「幸村ァァァ!!!!」

幸村「お館様ァァァァ!!!!」


佐助「…退屈しないなぁ…」


おわれ

おっつー

basaraのssとは珍しいw


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