幼「おぼえてる?」 男「・・・なにを?」(20)


ピピピピピピピッ・・・・

男「ん・・・」カチッ

男「ん・・・・」


?「・・・・・・」カチッ


ピピピピピピピピピッ・・・・

男「・・・・んん・・?」カチッ

?「・・・・・・・」カチッ


ピピピピピピピピピピピピピピピッ・・・


男「・・・・・・・・・・・」

?「・・・・おい・・・」

男「ぐぅ・・・・」

?「いい加減に目をさま・・・・せいっ!」ガバッ

男「・・・・・んぬぃっ!」ドサッ

?「早く起きろバカたれが!」

男「ん~?あぁ友かおはよ、ふぁぁああ・・・」

友「おはよ、じゃねぇよ。なんで俺がお前を起こしに毎朝来なくちゃいけないんだよ。」

男「かたいこと言いなさんな。幼稚園からのくされえんじゃあないですか。」

友「そもそも野郎を起こしに来ても何にも楽しくねぇ・・・・。」

男「何言ってんの。毎朝友妹ちゃんを起こしにいってるじゃないの。」

友「アホ。起こしにいくと蹴りを喰らわして来るようなやつを俺は女とは認めん。」

男「はいはい。」

友「美人、もしくは可愛い女の子なら蹴りでもなんでも喰らいたいもんだが。」

男「お前さん、本当はドがつくほどのмなのか?」

男「友妹ちゃんだって十分可愛いじゃないの。」

友「お前には女兄妹がおらんからんなことが言えるんだよ。」

男「あいにく家は兄しかおらんもんでね。」

友「・・・はぁ・・・。うちの姉と妹のどっちかでもお前の家に生まれてればなぁ・・・」

男「どっちも美人なんだからいいじゃないの。」

~居間~

男「友も飯食ってくのかー?」

友「ゴチになります。」

男母「いつもすまないねぇ友君。」

友「いまさらいいっすよおばさん。男が起きれないのなんて今に始まったことじゃないし。」

男母「そうね~。小学校のころからずっとだもんね~。友君には感謝してるわ。はいこれオマケ。」

友「ありがとっス。」

男「ずいぶんな言われようだなぁ。」

友「言われたくないんならたまには一人で起きてこい。」

男「年をとると寝ることに幸せを感じるんだよ。」ズズゥ~

友「おめぇは年寄りか。」

~玄関~

男「ほいじゃいってきます。」

男母「しっかりやっといで。」

友「おばさん飯どうもでした。」

男母「はいはい。友母ちゃんnよろしくね。」

友「ういっす。」

~通学路~

男「ん~。少し早くですぎたかね?」

友「んなことねーよ。てか今日お前日直だろ?」

男「あ・・・あ~。」

友「おいおい。それぐらい覚えてろよ。そのために早めにお前を起こしに行ったんだろうが。」

男「いやはや、友様には心から感謝しております、ハイ。」

友「なんだかなぁ。」

?「おっとこちゃーーん!」

男「ん?うおっ!」ガバッ

?「つかまえた!」

男「友妹ちゃん、おはよ。」

友妹「おはよー男ちゃん。」

友「またうるさいのが・・・」

友妹「ん~。なんかきったないウジ虫みたいのがいるわね。」

友「実の兄に対してウジ虫とはなんだこの野郎!」

友妹「むかついたんならアンタはウジ虫ってことに納得してるってことね。」

友「この野郎!」

男「まぁまぁ二人とも。朝からけんかなんてするなよ。」

友妹「別にけんかなんてしてないよ。ただこのウジ虫が」

友「んだとゴラァ!」

男「だから落ち着けって・・・」

友・友妹「ぐぅぅぅぅぅ・・!」

男「はぁ・・・。」

友姉「・・・・朝からさわがしいわね~。」

男「あぁ、友姉さんおはよう。」

友姉「なにかあったの?」

男「う~ん・・・いつものこととしか言えないです。」

友姉「なるほどね。よし。」グッパグッパ

スパパーン!

男「そのデコピンも相変わらずですねー。」

友姉「そう?」

男「人を気絶させるデコピンなんて友姉さん以外使えませんよ。」

友姉「まぁ、鍛えてるし。」

男(鍛えるのベクトルを間違ってるような気もするけど・・)

友姉「そんなことより・・・ねぇお兄ちゃん。」

男「はぁ・・その「お兄ちゃん」てのいい加減どうにかならないんですかね?」

友姉「ん?」

男「いや、俺のほうが年下なわけであって・・・」

友姉「いいじゃないの。べつに。昔から言ってたじゃないの。俺は友姉ちゃんと友妹ちゃんの兄ちゃんになるんだって。」

男「そんな昔のこともう忘れてくださいよー。」

友姉「んっふふ~。やだ。」

男(おちょくられてるんだろうか・・俺。)

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