P「今日も仕事は無いぞ?」 美希「……」(19)




 765プロ事務所



P「来週は、仮押さえでテレビが二本と雑誌が三本入ってるが……」

P「さっき連絡が来て、美希の今週の仕事は全部バラしになった」


美希「……」

美希「そうなの?」



P「ああ、だからわざわざ事務所に来てもらって悪いが、帰っても良いぞ?」

美希「ううん。少し、ソファーで休んでくの」ボフッ


P「すまんな。仕事も取れない、不甲斐ないプロデューサーで……」

美希「それは、仕方無いって思うな。ハニーは一人で、何人も受け持ってるんだもん」ニコリ



P「……」

美希「今だって、ミキ以外は皆お仕事なんでしょ?」


P「それはそうだが……しかし、美希の才能が有れば」

美希「ハニー? ミキの隣に座って?」



P「ん? 美希の隣って、そのソファーにか? ああ、いいけど」タッ

P「よっ、と……ほらっ、隣に座ったぞ?」ボフッ


美希「次は、ここに頭を乗せてほしいなっ」ポンポンッ

P「太もも……それって、膝枕か?」



P「いや、それは流石に」アセアセ

美希「あはっ☆ 恥ずかしがってるハニーも可愛いってカンジ?」


美希「でも……えいっ」グイッ

P「うわっ、引っ張るなって!!」ゴロンッ



美希「いつもお仕事お疲れさまなの♪」ナデナデ

P(結局、膝枕されてしまった)


美希「ハニー♪」ナデナデ ナデナデ

P(しっかし、癒されるのは癒されるんだよなー。眠たくなって来た)


どんでん返しも無く、最後までこの空気のまま進みます



P「……」

P「……」


P「あ、そう言えばさ?」

美希「なぁに?」



P「髪、どうしてまた金髪に戻したんだ?」

美希「……」ピクッ


P「前に一回、バッサリ切ったよな? 元々こうだったーってさ? それをなんでまた」

美希「それは……っ、それはハニーのせいなのっ!!」ペシッ



P「痛っ、なんで俺のせいなんだよ?」

美希「短くしたら、ミキの髪を触ってくれなくなったの!!」


P「いやいや、気軽に女性の髪とか触らないから……」

美希「えっ、打ち合わせしてる時とか触ってたよ?」



美希「ミキが短い間は、千早さんのを触ってたけど……」シュン

P「マジか? 完全に無意識だったわ、すまん。千早も言ってくれりゃ気付いたのに」


美希「……」

美希「えいっ」ペチッ



P「痛っ、だからなぜ叩く?」

美希「ハニーはもう少し、オンナゴコロを勉強した方がいいって思うなっ」プイッ


P「勉強してモテるようになるんなら勉強するが」

美希「勉強しなくていいのっ!!」アセアセ



P「なんだそりゃ」クスッ

美希「うぅっ……」


P「……」

P「なぁ美希? 今、幸せか?」



美希「へ? どうしてそんなこと聞くのハニー?」

美希「ミキは幸せだよ?」ニコリ


P「仕事が、絶頂期の半分ぐらいなのに?」

美希「ミキは今ぐらいの方が楽なの。それにこれまで……いっぱい、いーーっぱい、キラキラ輝けたって」



P「思うか?」

美希「うんっ!!」コクリ


美希「だからね? 恋人が居るってテレビで言っちゃったこと、ミキはぜんぜん後悔してないの」

P「ははっ、事務所は大変だったけどな」



美希「……」

P「……」


美希「ハニー?」ナデナデ

P「ん?」



美希「今夜、ハニーのお部屋に行くね?」

P「……」


P「いいのか?」チラッ

美希「あはっ☆ ミキのダイスキを、ハニーにたくさん教えてあげるねっ♪」



P「そっか……」クスッ

P「じゃあ俺も、覚悟を決めないとな……」


P「ご両親に挨拶したいから、後で都合の良い日を教えてくれないか?」

美希「明日なら平気なのっ!!」



P「明日って、随分と急だな……だがそう言う事なら、こっちもその前に言わせて貰おう」

P「星井美希さん。俺と、結婚してください」


美希「……」

美希「はいっ、よろしくお願いいたしますねっ、なの☆」チュッ



 ギャルゲー アイドルマスター

 美希ルート トゥルーエンド




終わり

前に書いたの
P「三万だ……」
P「三万だ……」 - SSまとめ速報
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