比企谷八幡「元野球選手の手助けをすることになった」 (31)

ある日、奉仕部にて……


比企谷八幡「今日はまだ誰も依頼に来ないな」

雪ノ下雪乃「そうね。まあ、本来はこうして依頼がないことが平和で良いのだけれどね」

由比ヶ浜結衣「そだね、でも誰も来ないとそれはそれで暇だね」

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トントントン…

結衣「あ、言ってるそばから誰か来たみたいだね」

雪乃「どうぞ」


ガラガラ

おっさん「お、奉仕部ってのはここでいいのかい?」

雪乃「はい、そうですけど………」

八幡(おい、何だよこのガタイの良いおっさんは!? お前ら知ってるか?)ヒソヒソ

結衣(いや、知るわけないし……うちの学校にこんな先生とかいなかったよね?)ヒソヒソ

雪乃(ちょっとして不審者かしら!?比企谷君程ではないけれど目付きが怪しいし、ここは通報した方が良いかしら)ヒソヒソ

八幡(おい、さりげなく俺のことdisるのやめてくれるか……)

おっさん「何をヒソヒソと話してるんだ………?えっと、この奉仕部ってのは相談を聞いてくれる部活だって聞いたんだけど」

雪乃「はい、確かにそうですが。ただそれはこの学校の人間に限った話であって、原則として部外者の相談は受け付けていないのだけれど……」

おっさん「なら話が早い。俺は全くの部外者ってわけじゃないんだ。実は俺は、この総武高校のOBなんだよ」

結衣「え、おじさんこの学校の出身なんですか!?」

おっさん「ああ、この学校の野球部のOBでは、こう見えても高校時代甲子園に出た子供あるんだぞッ!」ドヤァ

八幡「この学校って野球の名門校だったのか」

おっさん「頼みよ、俺の周りの連中は相談になかなか乗ってくれない奴ばっかりでな、お礼はするからさ」

雪乃「うちの部は一応無償で相談に乗るのがポリシーなのだけれど」

八幡「お礼って、一体なんすか?」

おっさん「ああ、君達の人生が変わるようなスペシャルなお礼だ」


結衣「なんかこの人、怪しい気がする………」

雪乃「人生が変わる………まさか、巨大なパンさん人形ッ!!?」


八幡「いや、なんでそうなんだよ……」ゾワッ



こうして奉仕部は、なんやかんやでおっさんの相談を聞くことにした

雪乃「さて、まずはお名前を教えてくださるかしら?」

おっさん「ああ、俺は"清原"って言うんだ」

結衣「清原さん………?やっぱり聞いたことない名前だね。うちの学校にそんな名前の先生は多分いなかったと思うし」

八幡「清原さんは仕事は何してんですか?」

清原「ああ、実は前はプロの野球選手だったんだ」

結衣「えぇーーーーッ!?プロだったの!!」

八幡「プロだと、ならそれなりに名が知れてるはずだと思うけど……」

雪乃「そうね、正直野球はあまり見ないのだけれど、プロというならそれなりの知名度があるはずだわ。失礼ですけど、清原さんはどの団体の所属だったのかしら?」

清原「たく、最近の若いのは野球見なくなっちまったな。俺は地元愛が強いからな、"千葉薬ルト檻ックス"でやってたんだよ」

八幡「おい、その団体なら千葉県民ならみんな知ってんぞ」

結衣「うん、私も知ってる!」

雪乃「確かに、団体名なら私も知っているわ」


八幡「そういやその団体、パンダのパンさんとコラボしてぬいぐるみ販売してたな」

雪乃「な、なんですって!!」

結衣「うわ、ゆきのんの眼つきが変わった!?」


八幡「でも、清原って名前の選手は聞き馴染みがないような……」

清原「まあ無理もないか。多分君達が生まれてるか生まれてないかぐらいの年にちょっと問題を起こしてな、それで団体から追放されたんだ」

結衣「え、問題って?」


清原「対戦相手に腹が立ったんで控え室でそいつの後頭部をバットで思いっきり殴ってやったんだよ!」

結衣「って、えええーーーー!!それって超問題なんじゃ、ちょっとどころじゃないし!」

八幡「観客の前じゃなくて、控え室でってとこが陰険だな」

雪乃「この人、今更だけど相談者として大丈夫かしら………パンさんは欲しいけれど」

結衣「ということは、清原さんが現役だったのって私達が生まれて間もない頃じゃん。そんなの知るわけないよ」

八幡「しかもそんは事件起こして野球の世界から追放されたんなら、名前も知られねえわけだ」

雪乃「ということは、今は何をされているのかしら?」

清原「今は弁当屋をやっているぞ。実はな、その弁当屋というのもあまり繁盛しなくてな、それで相談に来たんだ」

八幡「つまり、弁当屋を繁盛させるために知恵を貸せと?」

清原「いや、もう弁当屋は諦めた。どうせ遊び半分でやってたようなボロい店だし」

結衣「うわ、超テキトーだこの人……」

雪乃「なら、相談というのは?」

清原「ああ、相談というのは他でもない。俺はもう一度野球界へ戻りたいのさ」

三人「えぇぇ!?」

結衣「いや無理でしょそんなのッ!!控え室で人のこと殴っといて、そんなの勝手すぎるし!」

八幡「それ以前に、清原さんの年齢じゃもう無理だろって」

清原「おいおい、俺は何も選手として復活したいとは言ってないぞ。ようは野球界に戻って金を稼ぎたいのさ」


結衣「うわ、この人クズだ……」

雪乃「なら、解説者というのはどうかしら?仮にも元はプロなのだし、解説くらいは出来るはずだと思うのだけれど」

清原「解説者か………ぶっちゃけ、解説ってそこまで金にならねんだよな」

八幡「本当にこんなんでよくプロになれたなこの人……」


結衣「でもさ、現役の選手じゃなくて野球界へ復活だなんて、解説者ぐらいしかなくない?」

八幡「金になるっていうならプロの世界なんだろうな。アマチュアのチームの監督とかしても意味ねえだろうし、この人の場合」

結衣「野球教室を開くとかもダメなんですか?」

清原「それも考えたんだけど、みんな俺にビビっちまってなかなか子供達が寄り付かねえんだよ」

結衣「確かに、清原さん見た目こわいし」

雪乃「なら、本を書いてはどうかしら?」

清原「本?」

雪乃「ええ、野球界の暴露話を書いて出版社へ売り込めば良いと思うわ。もしもその本がヒットすれば、印税で儲けることができるわよ」

八幡「現実的なのかどうなのか、わりとありきたりな助言だけど野球界ってそんなに汚ねえとこなのかよ……」

結衣「暴露話って、まあ清原さんには合ってると思うけど」

清原「それだ、よし、今から原稿書いて出版社へ売り込むぜ!!」

八幡「おい、あっさり乗っちまったよ!!」

清原「いやぁ〜、思い切って君達に相談してよかったぞ!そうだ、これは約束のお礼だ」っ

雪乃「パンさん、パンさん〜〜♪」
ルンルン

清原「そんじゃ〜」ガラガラ

結衣「あ、行っちゃった」

雪乃「うふふ〜〜〜♪」
ガサゴソッ

八幡「雪ノ下の奴、すげえ上機嫌だな」

結衣「お礼って、本当にパンさんなの」

雪乃「パンさ………………………」




結衣「あれ、ゆきのん?」

八幡「おい、どうした雪ノ下?」



雪乃「パンさんじゃくて、パン粉さんだったわ」


八幡・結衣「えっ!?」



END

糞つまんなかった
二度と書くなよゴミ屑

>>18
わざわざ深夜にコメントしてくれてありがとう!

フハハハハハ……

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年02月05日 (金) 11:47:08   ID: JjO3G-3X

清原wwwww

2 :  SS好きの774さん   2016年02月05日 (金) 11:56:05   ID: XJQ41ZKf

清原が出てきた瞬間めっちゃワロタww

3 :  SS好きの774さん   2016年02月05日 (金) 17:40:24   ID: Fhd58ksC

別に人気のssでもないのにシリーズ化しててワロタ

4 :  SS好きの774さん   2016年02月06日 (土) 02:45:34   ID: _KPS4KGz

この作者相変わらずタイムリーネタ
ぶっこむの好きだな

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