遊戯「特殊ルールでデュエルしよう!」城之内「おう!」 (76)

遊戯「まずは、バンダイ版ルールでやろっか」

本田「おいおい、それは黒歴史じゃないのか?」

遊戯「本田君・・・」アハハ…

城之内「面白そうじゃねーか。いいぜ、デュエルだ!」

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杏子「なに、デュエルするの?」

遊戯「うん。バンダイ版ルールでね」

杏子「?・・・ああ、あったわね。ずっと昔のルール!」

遊戯「うん」

杏子「簡単なルールだったでしょ?私、やってみようかしら」

城之内「おいおい杏子、今は俺と遊戯がだな・・・」

本田「まあまあ、いいじゃねーか城之内」

城之内「あん?」

本田「遊戯。簡単なルールだってんなら、俺にもやらせてくれよ」

城之内「お前な!」

遊戯「わかったよ。じゃあルールを説明するから、二人ともよく聞いてね」

城之内「遊戯!」

遊戯「いいじゃない。特殊ルールは他にもあるから、僕たちは後でやろう」

城之内「わかったよ。ったく」

本田「悪いな」

遊戯「バンダイ版ルールでは、デッキの枚数が決められていないんだ。お互いにデッキと、モンスターの枚数が同じであれば、何枚でも使えるのが特徴さ」

遊戯「といっても、あんまり多いと時間かかっちゃうから、今回は20枚のハーフデッキでやるよ。お互いにモンスターは16枚」

杏子「ええ、いいわ」

本田「おう」

遊戯「杏子はこっち、本田君はこっちのデッキね」


遊戯「じゃあ、デュエルスタートだ!」

遊戯「このルールでは、先攻・後攻の区別はない。お互いに同時に行動するんだ」

杏子「? どうやるの?」

遊戯「まずデッキをシャッフルしたら、手札を5枚引いて」

本田「5枚だな」

遊戯「その中から、モンスターを1枚選んで、同時に場に出すんだ」

遊戯「モンスターを出すのに、生け贄は必要ないから、レベル5以上でもそのまま出していい」

遊戯「それからモンスターの表示形式は、表側攻撃表示、表側守備表示、裏側守備表示のどれかで出してね」

杏子「モンスターを1体、攻撃か、守備か、裏側ね」

本田「よし、じゃあ俺はこいつでいくぜ」

杏子「私はこのカードよ!」

遊戯「お互いにモンスターを選んだら、召喚の掛け声で同時に場に出そう!」

本田「オーケー!」

杏子「いくわよ!」


二人「召喚!!」

本田「地獄からの使い、攻撃表示!」

杏子「モンスターを裏側守備表示!」

遊戯「モンスターを出したら、1ターンに1度、バトルフェイズの前に魔法・罠をセットできる」

遊戯「ただし、自分の場には、魔法・罠は1枚しか出しておけないよ」

本田「よし、じゃあ俺はこのカードを伏せておくぜ」スッ


遊戯「カードのセットが終わったらバトルだ!」

遊戯「攻撃表示と裏側守備表示の場合、裏側のカードを表側にして、ダメージ計算を行って」

杏子「わかったわ」クルッ

杏子「伏せていたのは、ニードル・ギルマン。守備力は0よ」

本田「地獄からの使いの攻撃力は2600、俺の勝ちだな!」

遊戯「バトルに負けたモンスターは墓地へ送られる」

杏子「はい」スッ

遊戯「ここからがこのルールの変わったところなんだけど」

遊戯「バトルに勝ったモンスターも場から取り除かれるんだ」

本田「なにっ!?」

城之内「! せっかく出した強いモンスターも、1回のバトルにしか使えないのか?」

遊戯「うん。だから、相手がどのモンスターを出してくるかを読んで、自分のモンスターを決めることが重要になってくるんだ!」

本田「なるほどなー」


遊戯「それと、勝ったモンスターは墓地ではなく除外しておいてね」

本田「ん?なんでだ?」

遊戯「このルールでは、通常のデュエルのようなライフポイントはなくて」

遊戯「ゲームの勝敗が、墓地のモンスターのレベルの合計が少ない方が勝者、多い方が敗者」

遊戯「っていう風に決められるんだ」

杏子「なるほど。バトルで多く負けた方がゲームでも負けになるのね」

遊戯「うん。今の場合、ニードル・ギルマンがバトルに負け墓地へ送られた。これで杏子は星3つ分負けていることになるよ」

本田「そうか。それで俺のカードは、墓地ではなく除外するんだな」

遊戯「うん!」

遊戯「戦闘が終わったらターン終了。次のターンになって、お互いにカードを5枚になるよう引いて」

遊戯「再びモンスターを召喚、バトルを行う。これをモンスターを召喚できなくなるまで繰り返していくんだ」

城之内「手札が5枚になるよう引くのか?1枚じゃなくて?」

遊戯「もし手札が魔法・罠だけになってしまったら、バトルが成立しないからね。それに、通常のルールと違って」

遊戯「手札が増えてもあまり問題ないから。むしろ、読み合いを深めるために必要なんだ」

城之内「へぇー」


遊戯「それから、魔法・罠に関してだけど」

遊戯「このルールでは、全ての魔法カードがスペルスピード2」

遊戯「つまり、罠カードのように瞬時に使うことができるんだ」

遊戯「さらに、罠カードを、伏せたターンでも発動できるというのもこのルールの特徴さ」

城之内「へえ、そいつは便利だな!」

遊戯「それから、魔法・罠を使うことのできるタイミングだけど・・・」

遊戯「①バトルフェイズでバトルする前。②攻撃宣言に対して。③裏側守備を表にしてから戦闘を行う前。④その他各自発動が許されている場合」

遊戯「だいたいこのタイミングで使えるんだ。まあ、ほとんどバトルフェイズ中だね」

城之内「ん?バトルフェイズだけなのか?」

遊戯「うん。このゲームは普通のルールと違って、モンスターを同士をバトルさせることが醍醐味だから」

遊戯「落とし穴のようなカードは、使わないのが人情なんだ」

城之内「おいおい・・・」

本田「人情じゃ仕方ねえな」

遊戯「最後に、魔法・罠を伏せているプレーヤーは、伏せたカードを使わない場合、宣言しなくちゃいけないよ」

本田「わかったぜ!」

杏子「ええ!」

本田「よし、じゃあ次のターン、いくぜ!」

杏子「ええ、いいわよ!」

二人「ドロー!モンスターを召喚!」

本田「裏側守備表示!」

杏子「機海竜プレシオン、攻撃表示!」


二人「バトル!」

本田「伏せカードは使わないぜ!」

本田「俺のモンスターは、ロードランナーだ!」

本田「こいつは、攻撃力1900以上のモンスターとのバトルでは破壊されないぜ!」

杏子「ああっ!やるわね!」


遊戯「バトルが終わってフィールドに残っているモンスターは、全て勝利モンスターとなって除外して」

本田「よし、まだ負けなしだぜ!」

城之内「たかが1度や2度勝ったくらいで受かれるとは、オメーもまだまだだな」

本田「なんだと!」

杏子「そうよ。まだ始まったばかりなんだから、見てなさい!」

二人「ドロー!モンスターを召喚!」

本田「裏側守備表示!」

杏子「ドドドウォリアー、攻撃表示!」

杏子「それから、私はカードを伏せるわ」スッ

二人「バトル!」

本田「伏せカードは使わないぜ」

杏子「なら私は、伏せモンスターを表側にした時に、カードを使うわ!」

杏子「装備魔法、レインボー・ヴェール!」

杏子「この効果で、戦闘する相手のモンスターの効果は無効になるのよ!」

本田「な、なんだと!」

本田「ちっ。俺のモンスターは人喰い虫だ」

遊戯「人喰い虫は、表側になった時、相手のモンスターを破壊できるカードだ!」

杏子「やったわ、これでドドドウォリアー破壊されず、私の勝ちね!」


城之内「うまいじゃねーか、杏子!」

杏子「ふふ、どう?」

本田「くっそー、俺のリバース効果をかわされるとは」

遊戯「バトルが終わったら、モンスターは除外される。この時、装備カードは墓地へ送られるよ」

遊戯「墓地へ送られても、魔法・罠は勝敗には関係ないから安心して」

杏子「ええ、わかったわ」

二人「ドロー!モンスターを召喚!」

本田「BF 漆黒のエルフェン、攻撃表示!」

杏子「スピード・ウォリアー、攻撃表示!」

本田「エルフェンの効果で、スピード・ウォリアーは守備表示になるぜ!」

杏子「ああっ!」

二人「バトル!」

本田「エルフェンの勝ちだな!」

杏子「うぅー、やるわね」

二人「ドロー、モンスターを召喚!」

本田「ダーク・シムルグ、攻撃表示!」

杏子「暗黒ブラキ、攻撃表示!」

杏子「暗黒ブラキの効果で、ダーク・シムルグを表側守備表示に変更できるわ!」

本田「なに!」

城之内「ダーク・シムルグのレベルは7!一発逆転だぜ!」

二人「バトル!」

本田「そうはいかないぜ!罠カード発動!」

本田「聖なるバリア ミラーフォース!」

杏子「ああっ!?」

遊戯「ずっと伏せていたカードは、これだったんだね!」

城之内「けっ、まあまあやるじゃねーか」

杏子「ちょっと、あんたさっきからなんか強くない!?」

本田「そりゃ、俺のデュエリストとしての腕だな!」

城之内「お前にそんなもんあんのかよ!」

本田「うるさいな、いいだろ別に!」

二人「ドロー、モンスターを召喚!」

本田「裏側守備表示!」

杏子「裏側守備表示!」

二人「あっ!」

遊戯「二人ともモンスターをセットしたんだね」

遊戯「その場合、裏側のまま両方のモンスターが勝利となって除外されて、そのあと表になるよ」

本田「なにっ!?し、しまった・・・!」

城之内「なんだ?」

杏子「私のカードは超重武者ソード―999よ」

本田「俺のカードは、闇の仮面だ」

遊戯「!」

城之内「闇の仮面!罠カードを墓地から手札に戻す効果だったな!」

杏子「あ!それでミラーフォースを戻そうとしていたのね!?」

本田「ちっくしょー、両方裏側だとリバース効果がつかえないんだな!」

杏子「ふぅー、危なかった」

遊戯「うんうん。やっぱり、モンスターをいつ出すかはこのルールでの最も大切な部分なんだね」

二人「ドロー、モンスターを召喚!」

本田「速攻の黒い忍者、攻撃表示!」

杏子「魔法剣士トランス、攻撃表示!」

本田「カードを伏せるぜ」

杏子「私もカードを伏せるわ」

二人「バトル!」

本田「伏せカードを使うぜ!エネミー・コントローラー!」

本田「魔法剣士トランスを守備表示に変更するぜ!」

杏子「そんな!」

本田「よし!トランスのレベルは6、大ダメージだぜ!」

遊戯「15対2・・・。これはかなり厳しくなってきたね」

杏子「もう、ちょっとは手加減しなさいよ!」

本田「悪いな、どんな相手でも手は抜かない。それがデュエリストってもんだ。なあ城之内」

城之内「まったくもってそのとーり!だが、オメーはデュエリストじゃねーがな」

本田「おい!」

二人「ドロー、モンスターを召喚!」

本田「フォーチュンレディ・ウインディー、攻撃表示!」

杏子「ビッグ・コアラ、攻撃表示!」

本田「ウインディーの効果で、相手の魔法・罠カードを破壊できるぜ!」

杏子「あっ!」

本田「突進か。攻撃力をアップさせるカードだな」

遊戯「なんだか、完全に流れが本田君の方へ傾いているみたいだね」

杏子「でも、攻撃力はこっちの方が上よ!」

二人「バトル!」

杏子「ウインディーを破壊!」

本田「仕方ねえ、今のは計算のうちだ」

二人「ドロー、モンスターを召喚!」

本田「裏側守備表示!」

杏子「裏側守備表示!」

杏子「よし、バトルはなしね」

本田「俺のモンスターは太陽風帆船、レベル5だ」

杏子「私のカードはDDラミア、レベルは1よ」


二人「ドロー、モンスターを召喚!」

本田「裏側守備表示だ!」

杏子「始祖神鳥シムルグ、攻撃表示!」

杏子「カードを伏せるわ」スッ

二人「バトル!」

本田「俺のモンスターは、魂を削る死霊!」

本田「こいつは、戦闘では破壊されないぜ!」

杏子「甘いわよ、リバースカードオープン!」

杏子「速攻魔法、禁じられた聖杯!」

本田「なに!」

杏子「この効果で、魂を削る死霊の効果を無効にするわ!」

本田「くそー、戦闘で破壊されないモンスターなら無敵だと思ってたんだけどな」

城之内「そんなに甘くないってこったな」

二人「ドロー、モンスターを召喚!」

本田「ミラージュ・ドラゴン、攻撃表示!」

杏子「裏側守備表示!」

本田「カードを伏せるぜ」

二人「バトル!」

杏子「私のカードは、グレイブ・スクワーマー!」

本田「よし、破壊できるぜ!」

杏子「でも、グレイブ・スクワーマーの効果が発動するわ!」

杏子「ミラージュ・ドラゴンを破壊よ!」

本田「なに!」

遊戯「これでダメージ16対12。わからなくなってきたね!」

二人「ドロー、モンスターを召喚!」

本田「エレキテル・ドラゴン、攻撃表示!」

杏子「サイレント・ソードマンLV5、攻撃表示!」

杏子「カードを伏せるわ」

二人「バトル!」

遊戯「バトルスタート、攻撃宣言」

遊戯「ダメージ計算前!」

本田「伏せカード発動!装備魔法、愚鈍の斧!エレキテル・ドラゴンの攻撃力1000アップだ!」

杏子「そうはいかないわ!リバースカード発動!」

杏子「速攻魔法、禁じられた聖槍!」

杏子「これで、エレキテル・ドラゴンの攻撃力は800ダウンよ!」

杏子「さらに、エレキテル・ドラゴンは装備魔法の効果を受けなくなるわ!」

本田「なにっ!?」

杏子「やった、エレキテル・ドラゴンを撃破!」

城之内「おっしゃあ、これでダメージは16対17、杏子の逆転だ!」

本田「やべえ、抜かれちまった!」

二人「ドロー!」

遊戯「あ、デッキがなくなったね!」

遊戯「そうなったら、後は手札の中でどれを先に使うかがカギだ」

遊戯「二人とも、よく手札と流れを読むんだ!」

杏子「わかったわ!」

本田「おーし!」

二人「モンスターを召喚!」

本田「裏側守備表示!」

杏子「時の魔術師、攻撃表示!」

本田「時の魔術師!?」

杏子「効果発動!タイムルーレットよ!」

杏子「コイントスをして、当たりが出れば相手モンスターを破壊できるわ!」

城之内「伏せモンスターでも破壊できる、いいタイミングだぜ」

杏子「タイムルーレット!やった、当たりー!!」

本田「まじかよ!」

杏子「守備モンスターを破壊!」

本田「やべえ、これ以上離されるわけにいかねえ!」

杏子「よーし、なら私はこのカードよ!」

本田「次のカードだ!」

二人「モンスターを召喚!」

本田「異次元竜トワイライトゾーンドラゴン、攻撃表示!」

杏子「オベリスクの巨神兵、攻撃表示!」


本田「!?」

城之内「!?」

城之内「おいおい、なんで神のカードが入ってんだよ!」

本田「汚ねえぞ遊戯!!」

遊戯「あはは、ハンデのつもりだったんだけど・・・」

杏子「悪いわね、トワイライトゾーンドラゴンを粉砕!」

杏子「ゴッドハンド・クラッシャー!」

城之内「ひ、ひでえ・・・」

本田「だめだ・・・」

遊戯「あ、諦めちゃだめだよ本田君」

本田「遊戯てめえ!」

遊戯「あはは・・・」

杏子「さ、いくわよ!」

二人「モンスターを召喚!」

本田「ゴギガ・ガガギゴ、攻撃表示!」

杏子「D.D.アサイラント、攻撃表示!」

二人「バトル!」

本田「ガガギゴの勝ちだ!」

杏子「いいえ、アサイラントの効果で、2体とも除外されるわ!」

本田「なに!」

杏子「ふふ、これでダメージはなしよ!」

遊戯「うまい!相手の高レベルモンスターを無力化した!」

本田「くそ、俺の最強モンスターだったのに!」

城之内「ばかやろー、諦めてんじゃねえ!」

本田「城之内!」

城之内「デュエルの勝敗を決めるのは、単体の攻撃力だけじゃねえ。カードの連携なんだよ!」

遊戯「うん、城之内君の言うとおりだ!本田君にはまだ伏せカードがある。最後までチャンスはあるよ!」

本田「そ、そうだな!よし、いくぜ!」

杏子「ええ、最後のカードよ!」

二人「モンスターを召喚!」

本田「龍大神、攻撃表示!」

杏子「バスター・ブレイダー、攻撃表示!」

本田「!!」

城之内「バスター・ブレイダー!!」

杏子「バスター・ブレイダーの攻撃力は、相手の墓地のドラゴン族モンスター1体につき500アップするわ」

杏子「トワイライト、エレキテル、ミラージュの3体がいるから、1500アップね」

本田「攻撃力4100!?」

城之内「こりゃだめか・・・?」

杏子「よーし、バトルよー!」

二人「バトル!」

杏子「これで終わりよ!」

本田「そうはいくか、速攻魔法発動!」


本田「収縮!」

杏子「ああっ!?」

本田「バスター・ブレイダーの元々の攻撃力は半分になるぜ!」

城之内「おお!」

本田「これでバスター・ブレイダーは2800、龍大神は2900!」

本田「バスター・ブレイダーを撃破だぜ!」

杏子「やられた・・・!」

本田「よっしゃあ、最後に大ダメージくれてやったぜ!」


遊戯「今の攻撃で、またわからなくなったね!」

遊戯「これでお互いにカードがなくなった。ゲーム終了だ!」


遊戯「勝敗を確認するよ」

本田「おう」

杏子「ええ」

城之内「どっちが勝ったんだ!?」

遊戯「本田君の墓地のカードは、レベル2.3.3.4.6.1.5」

遊戯「合計で24」

遊戯「杏子の墓地のカードは、レベル3.2.4.6.1.7」

遊戯「合計で23」


杏子「!」

遊戯「勝ったのは杏子だ!」

杏子「やったーー!!」

本田「はーっ、ダメだったか」

城之内「ま、オメーにしちゃよくやった方だな」

遊戯「うん。二人ともいいデュエルだったよ」

遊戯「どう、簡単だったでしょ?」

杏子「ええ、とっても!」

本田「ああ。これなら誰だってデュエルできるぜ!」

遊戯「そうだね!」


遊戯「このルールでは、使えるカードに制限がある」

遊戯「その代わり、通常のルールより簡単だし、通常のルールでは活躍できないカードにも光が当たるんだ」

城之内「たまには、バンダイ版ルールで遊んでみるのもいいかもな!」

遊戯「うん!ただし、一つ問題があってね」

みんな「?」

遊戯「このルールで、どのカードが使えるのかは実は定かではない。それに手持ちに、使えるカードがあるのかどうかも探さなければいけない・・・」


遊戯「つまり、デッキを組むまでがゲキムズなんだー!!」

みんな「!? な、なんじゃそりゃー!?」


つづく

遊戯「次は、王国のペガサス城で海馬君と戦った時の」

遊戯「エキスパート・モード・デュエルで勝負しよう!」

城之内「げっ、海馬だぁ~!?」

城之内「やなこった、何であんなやろーの考えたルールなんかで!」

遊戯「城之内君・・・」アハハ…

本田「お前なあ・・・」ハァ…

獏良「やあ、みんな」

御伽「おや、デュエルするのかい?」

杏子「獏良君、御伽君」

遊戯「うん。普通とは違う特殊ルールでね!これからやるところさ」

御伽「特殊ルール?へえ、どんな?」

遊戯「海馬君考案の、エキスパート・モードさ!」

御伽「海馬君考案?」

遊戯「獏良君は、1度デュエリスト王国で見たよね?」

杏子「ほら、遊戯と海馬君がペガサス城で戦った時の!」

獏良「あぁ。手札も立体映像化する、あのゲームだね」

遊戯「そう!御伽君、やってみる?」

御伽「へえ、面白そうだな。オーケー、やってみるよ」

獏良「じゃあ僕もやってみようかな」

本田「お、今度は獏良と御伽のデュエルだな」

遊戯「城之内君、またデュエルできなかったね・・・」

杏子「ほーんと損するタイプよね、あんた」

城之内「うるせー、ほっとけ!」

遊戯「じゃあ、ルールを説明していくよ」

御伽「お願いするよ」

遊戯「デッキは40枚、ライフポイントは2000・・・、だったけど」

遊戯「カードプールの変化から、ライフは4000でもいいかもね」

御伽「じゃあ、4000でやろう」

遊戯「わかった」

遊戯「じゃあはい、このデッキを使って」

獏良「ありがとう」

御伽「わかった」

遊戯「このルールはかなり変則的なんだ」

遊戯「まず、お互いにカードを5枚引いて」

遊戯「先攻が、モンスターを1体、フィールドのメインカード・ステージに出すんだ」

遊戯「そして、残りの手札を全て、四ヶ所のサブカード・ステージに裏側でセットする」

御伽「? なんだい、そのメインとサブって」

遊戯「このモードでは、通常のルールのようなモンスターゾーンは1ヶ所しかなくて」

遊戯「それ以外は全て、モンスターゾーンと魔法&罠ゾーンを合わせた特別な場所のように扱うんだ」

御伽「へえ・・・」

御伽「オーケー、じゃあやってみるよ」

遊戯「モンスターは、攻撃、守備、裏守備のどれかで出してね」

御伽「よし、パワー・ブレイカーを攻撃表示!メインカード・ステージにセットだ!」

御伽「そして、残りのカードをサブカード・ステージにセット」

遊戯「サブカード・ステージは、メインカードを囲むように出すんだ」

御伽「こうだな!」スッ


遊戯「先攻がカードを出したら次は後攻だ」

獏良「うん。なんとなく覚えてたから大丈夫」

獏良「5枚の手札から、暗黒の海竜兵をメインカード・ステージへ!」

獏良「残りをサブカード・ステージへ置いて」

獏良「バトル!」

遊戯「獏良君」

獏良「わかってるよ。あれをやればいいんだね」

遊戯「うん!」

御伽「攻撃力は、パワー・ブレイカーの方が上だ。僕の勝ちだな」

獏良「そうだね。だから僕は、サブカードへ攻撃するよ!」

御伽「なに!サブカードに攻撃!?」

獏良「リビングデッドの呼び声を粉砕!」

御伽「伏せていたカードが破壊された・・・!?」


遊戯「これがエキスパート・モードの、究極のカードバトルさ!」

御伽「なるほど・・・。1体しか出せないメイン・ステージに強力カードを出しても」

御伽「サブ・ステージを狙われる可能性があるのか!」

遊戯「そう。そして、サブ・ステージのモンスターは全て攻撃表示として扱われるから」

遊戯「強力モンスターで狙われると大ダメージを受けてしまうんだ」

本田「遊戯なんか、究極竜で攻撃されてたもんな」

御伽「げっ。それは恐ろしいね・・・」アハハ…

遊戯「はは・・・」

遊戯「バトルが終わればターン交代。手札が5枚になるように引いて」

御伽「? 2枚以上引けるのかい?」

遊戯「うん。サブ・ステージにセットしなくちゃいけないからね」

御伽「オーケー。なら、魔法・罠を多く使って、手札を消費する戦術が有効ってわけだ」


遊戯「カードをドローしたら、次のことが選べる」

遊戯「①そのままカードをセットしてバトルする。②1度全てのカードを手札に戻してカードをセットし直す」

遊戯「ただし、戻した場合、同じモンスターを続けてメイン・ステージに出すことは出来ないからね。これは、モンスターの交代ルールだから」

遊戯「加えて、この時自分・相手のメインカードに装備していたカードや効果を与えていたカードは」

遊戯「フィールドから取り除かれ墓地へ行くんだ。使い回しはできないからね」

御伽「オーケー。弱体化したり、強力カードが出できた時に、カードを入れ替えるわけだね」

遊戯「そうさ」


遊戯「ここで、各効果の発動タイミングを説明するよ」

遊戯「モンスターの効果は、メインフェイズや各自許されたタイミングで発動可能だ」

遊戯「ただ、このモードでは手札がないから、エフェクトヴェーラーやサンダーシーホースのような効果を使えないんだ」

御伽「ふうん・・・」

遊戯「次に魔法・罠は、①バトル開始時、②攻撃宣言に対して、③ダメージ計算前、④ターン終了時、⑤その他各自の許されたタイミング」

遊戯「だいたいこのタイミングで発動できるよ。そして全ての魔法カードがスペルスピード2」

遊戯「速攻魔法のように発動できるんだ。さらに、罠カードを伏せたターンで使えるよ」

御伽「へえ、面白いね」

遊戯「それから相手プレーヤーは、サブカードに攻撃された場合」

遊戯「④でしか、サブカードを発動できないんだ」

御伽「! サブカードを狙われたら反撃もできないのか」

遊戯「うん。これがこのゲームの醍醐味さ」

御伽「なるほどね。やはり、強力カードでサブカードを狙っていくのが基本戦術ってわけだ」

御伽「カードドロー。メインカード交代だ!」

御伽「ヴォルカニック・エッジをメイン・ステージへ!」

御伽「ヴォルカニック・エッジには、攻撃の代わりにダメージを与える効果があるが・・・ 」

御伽「よし、僕はヴォルカニック・エッジでサブカードに攻撃だ!狙いは2番目のカード!」

御伽「格闘ねずみチュー助を粉砕!600ダメージだ!」

獏良「やられた・・・」LP3400

御伽「ターン終了だ」

獏良「僕のターン、カードドロー」

獏良「よし・・・。メインカードを交代、暗黒ヴェロキを攻撃表示!」

獏良「ヴォルカニック・エッジに攻撃!暗黒ヴェロキは効果で400パワーアップ!」

獏良「モンスターを破壊!」

御伽「へえ・・・、やるね!」LP3600

御伽「僕のターン、ドロー!戦士ダイ・グレファーをメインステージへ!攻撃表示!」

御伽「暗黒ヴェロキを攻撃!暗黒ヴェロキは自身の効果で攻撃力400ダウン!」

獏良「まだだよ。罠カード発動、デモンズ・チェーン!」

城之内「デモンズ・チェーン!?攻撃と効果を封じる超レアカードか!!」

獏良「ダイ・グレファーの攻撃は封じられたよ」

御伽「くっ・・・、ターン終了だ」

獏良「僕のターン、メインカード交代!スパイラルドラゴンを攻撃表示!」

獏良「カードを戻したことで、デモンズ・チェーンは墓地へ」

獏良「スパイラルドラゴンでダイ・グレファーを攻撃だ」

御伽「くっ、1200ダメージか・・・!」LP2400

獏良「ターン終了!」ニコッ

間違えちゃった戦士グレファーじゃないや 終末の騎士

じゃなくってー、ダークグレファーだよねー あはは

御伽「なかなかやるね。でも勝負はこれからさ!ドロー!」

御伽「メインステージに、このカードをセットする!」

御伽「The splendid VENUS!攻撃表示!」

御伽「VENUSの効果で、スパイラルドラゴンの攻撃力が500ダウン!」

獏良「!」

御伽「バトルだ!VENUSでスパイラルドラゴンに攻撃!」

獏良「リバースカード発動!強制転移!」

遊戯「強制転移!」

御伽「そのカードは・・・!」

獏良「ふふ。この効果で、VENUSとスパイラルドラゴンのコントロールが入れ替わるよ」

御伽「あっ・・・。なら、スパイラルドラゴンでサブカードに攻撃!狙いは2番目のカード!」

御伽「暗黒の海竜兵を破壊!1100ダメージだ!」

獏良「あっ。まいったなー」LP2500

本田「お互い、ライフは互角だな」

杏子「でも、VENUSを攻略しない限り御伽君に勝機はないわ」

御伽「ふっ、問題ないさ」


獏良「僕のターン。カードをドロー。それぞれサブ・ステージにセット」

獏良「バトル!VENUSでスパイラルドラゴンに攻撃!」

御伽「リバースカード発動!ドレインシールド!」

獏良「あっ」

御伽「VENUSの攻撃を無効にして、その攻撃力分ライフを回復させてもらうよ」LP5200

獏良「しまったなー。折角ライフを削ったのに」

御伽「僕のターン、ドロー」

御伽「遊戯君。サブ・ステージの扱いは具体的にはどうなっているんだ?」


遊戯「まずサブ・ステージは、フィールドとして扱われる」

遊戯「でも、伏せ状態のカードは、モンスターか魔法・罠かわからないから」

遊戯「特定の種類を破壊する効果の対象にはならないんだ」

遊戯「それらのカードを破壊するには、フィールドのカードを破壊する効果、を使うか」

遊戯「攻撃してしまえばいい」

遊戯「ただし、表側になった魔法・罠は、魔法&罠ゾーンにあるとして扱われて」

遊戯「攻撃対象には選べなくなる。その代わり、サイクロンで破壊できるようになるんだ」

遊戯「表側の魔法・罠が、メイン・ステージの交代に伴って手札に戻る時は」

遊戯「対象を取るカード以外は手札に戻り、取るカードは墓地へ送られるよ」

御伽「なるほどね」

遊戯「それからサブ・ステージのモンスターだけど」

遊戯「リバース効果や永続効果は問題なく発動するよ」

遊戯「人喰い虫が攻撃されれば破壊効果を使えるし」

遊戯「VENUSが攻撃されれば相手の攻撃力はダウンする」


遊戯「だいたいこんな感じかな」


御伽「オーケー。なら僕のターンだ」

御伽「メインカードを交代、魔界のイバラを守備表示!」

御伽「ターン終了だ」

獏良「僕のターン。カードは5枚あるからドローせず、このまま攻撃するよ」

獏良「VENUSでサブカードに攻撃!」

御伽「!」

獏良「狙いは4番目のカードだ!」

御伽「かかったね!」

獏良「えっ?」

御伽「攻撃されたのは、魂食神龍ドレイン・ドラゴン。攻撃力4000だ!」

獏良「ええっ!?」

城之内「攻撃力4000だと!?」

御伽「ただしこのカードは通常召喚できなくてね。さらにこのルールじゃ特殊召喚する方法もないんだけど」

御伽「こうしてサブカードに潜ませておけば、楽に相手の強力モンスターを討ち取ってくれるのさ」

御伽「VENUSの効果で攻撃力は下がるが、それでもドレイン・ドラゴンの勝ちだ!」

獏良「うーん、やられちゃった」LP1800

遊戯「モンスターをメイン・ステージに出さずにターンを終了することはできない」

遊戯「サブ・ステージからカードをもどしてメイン・ステージに出すんだ」

遊戯「この時、カードを引くことはできない。モンスターが出せなかったら負けになるから気をつけてね」

獏良「よし、魔人デスサタンを守備表示だ」


御伽「僕のターン。ドローはできないが、メインカードを交代するよ!」

御伽「再び、スパイラルドラゴンをメイン・ステージへ!」

御伽「バトル、サブカードに攻撃だ!狙いは1番目のカード!」

御伽「罠カード、スキル・サクセサーを粉砕!」

獏良「ほっ。危ない危ない」

御伽「ターン終了だ」

獏良「僕のターン、ドロー!」

獏良「!! これは・・・!」

本田「? 獏良のやつ、何を引いたんだ?」

城之内「まさかまた、神のカードじゃ・・・!?」

御伽「え」

遊戯「いや、今回は入れてないよ」アハハ…

獏良「サブカードをセットして、魔人デスサタンを攻撃表示に変更。バトルだ!」

獏良「そしてこの瞬間、魔法カード発動!」


獏良「融合!」

御伽「!!」

獏良「デスサタンと、サブカードのヴィシャワ・ランディーを融合させ」

獏良「始祖竜ワイアームを融合召喚!」

御伽「融合・・・!でも、攻撃力はスパイラルドラゴンの方が上だよ」

獏良「それはどうかな」

御伽「なに!」

獏良「ワイアームでスパイラルドラゴンに攻撃!」

獏良「この瞬間、墓地のスキル・サクセサーを除外して、効果発動!」

獏良「ワイアームの攻撃力を、このターン800アップする!」

御伽「攻撃力3500!」

獏良「スパイラルドラゴンを撃破!」

御伽「やるな・・・!」LP4600

御伽「僕のターン、ドロー!」

御伽(ワイアームは効果モンスターでは破壊できない・・・)

御伽(通常モンスターの強化が来るまではサブカードへ攻撃し、ダメージをかせぐか)

御伽「オーケー、ロイヤルナイツをメインカードステージへ!」

御伽「バトル!サブカードに攻撃!狙いは2番目のカード!」

獏良「残念、対象は暗黒ヴェロキだよ。攻撃力はダウンして1400、ロイヤルナイツを上回る」

御伽「くそっ・・・」LP4500

御伽「メインカードがないから、カードを戻して新たにセットするよ」

御伽「パワー・ブレイカー、攻撃表示!ターン終了だ」

獏良「僕のターン、ドロー。サブカードをセット」

獏良「バトル、ワイアームでパワー・ブレイカーを粉砕!」

御伽「まだだ、ここは耐えるしかない・・・」LP3700

御伽「僕のターン、ドロー!・・・よし!」

御伽「カードを戻し、魔界のイバラを攻撃表示でメイン・ステージへ!」

御伽「サブカードセット!バトルだ!」

御伽「魔界のイバラでサブカードを攻撃!狙いは3番目のカード!」

御伽「さらに罠カードオープン!ロケットハンド!魔界のイバラの攻撃力800アップ!」

御伽「暗黒ヴェロキを撃破!」

獏良「うーん、まずいなー」LP1200

御伽「そしてターン終了時、ロケットハンドのもう1つの効果発動!」

御伽「ロケットハンドを墓地へ送り、ワイアームを破壊する!」

獏良「なんだって!」

御伽「よし!これで厄介なカードを葬ることができた!」

遊戯「うまい!ライフを削りつつ、強力モンスターを破壊した!」

御伽「魔界のイバラの攻撃力は、ロケットハンドの効果で0になる。僕はこれでターン終了だ」

獏良「まずいなあ・・・。僕のターン」

獏良「カードを戻し、モンスターを裏側守備でセット!サブカードをセット!」

獏良「ターン終了だ」

本田「? イバラの攻撃力は0なんだろ?攻撃しないのか?」

遊戯「それよりも、今伏せたモンスターをサブステージからどかすことを優先したんだ。おそらく、攻撃力の低いカードなんだ」

本田「なるほど。相手が弱くても、攻撃を焦っちゃいけないってことか」

遊戯「うん」


御伽「一気に決めてやる、僕のターン!」

御伽「! ダメか・・・」

獏良「ほっ」

御伽「メインモンスターを戻し、新たに東方の英雄をセット!バトルだ!」

獏良「僕のモンスターは、ライトロード・ハンターライコウ。その効果で、東方の英雄を破壊だ!」

御伽「いいだろう。僕は新たにモンスターを裏側でセットし、ターン終了」

獏良「僕のターン!カードを戻し、キラー・ビーをメインステージへ!」

獏良「サブカードをセットし、バトル!」

獏良「キラー・ビーでサブカードを攻撃!狙いは3番目のカードだ」

御伽「ふっ、またかかった!対象はドレイン・ドラゴンだよ!」

獏良「それはどうかな。罠カード発動!不屈の闘志!」

御伽「なに!」

獏良「この効果で、このターンキラー・ビーの攻撃力は、相手フィールドの攻撃力が一番低いモンスターの攻撃力分アップする」

本田「! それじゃあ・・・」

城之内「御伽のフィールドの表側モンスターはドレイン・ドラゴンだけだ!」

獏良「これで、攻撃力4000アップだ!」

御伽「まずい・・・!」

獏良「ドレイン・ドラゴンを撃破!」

御伽「くっ・・・!」LP2300

獏良「ターン終了だ」

本田「いいぞ獏良、まだまだ勝つチャンスはあるぜ!」

獏良「うん」

杏子「御伽君も、諦めちゃダメよ」

御伽「ああ、もちろんさ!」


御伽「僕のターン!サファイアドラゴンをメイン・ステージへ!」

御伽「バトル!狙いは3番目のサブカード!」

御伽「タックルセイダーを撃破!」

獏良「うっ・・・」LP800


御伽「よし、獏良君のライフは残り僅か!これなら押しきれる!」

獏良「まだ負けちゃいないよ。僕のターン!」

獏良「サブカードセット!そしてバトルだ!」

獏良「狙いは1番目のサブカード!」

御伽「ふっ、破壊されたのはサイクロン、魔法カードさ」

獏良「あちゃー、失敗だ」

本田「へっ、勘が足りてねえな、獏良!」

獏良「うーん、城之内君みたいに鼻が効くわけじゃないからなー」

杏子「あいつの嗅覚は犬並みだからね」

城之内「お前らな!」

御伽「ははは、城之内君はよっぽど犬に縁があるみたいだね」

城之内「オメーが言うんじゃねぇ!」

御伽「僕のターン、サブカードセット!」

御伽「サファイアドラゴンでキラー・ビーを攻撃!」

獏良「リバースカードオープン!デーモンの斧!」

獏良「キラー・ビーの攻撃力1000アップだ!」

獏良「サファイアドラゴン撃破!」

御伽「くっ、まだそんなカードがあったのか!」LP2000

御伽「カードを戻し、新たにモンスターを裏側守備でセット。ターン終了だ」

獏良「僕はこのまま、サブカードに攻撃。狙いは1番目のカード!」

御伽「ラッキー。破壊されたのは仁王立ち、罠カードだ!」

獏良「うーん。ターン終了!」

御伽「僕のターン!サブカードセット!ターン終了だ」

獏良「僕のターン、このままキラー・ビーで攻撃だ!」

御伽「この瞬間、墓地の仁王立ちを除外し、効果発動!」

御伽「このターン、メインモンスターしか攻撃対象に選べないよ!」

獏良「えっ、なんかやだなぁ・・・。まいっか、メインモンスターに攻撃!」

御伽「僕のモンスターはネクロ・ガードナー。破壊されるよ」

獏良「ふぅ、よかった。リバースモンスターじゃなかったんだ」

御伽「僕のターン!」

御伽「!! 良いカードを引いた!」

御伽「メインステージにこのカードを出すよ!」


御伽「タイラント・ドラゴン、攻撃表示!」

獏良「げっ!」

御伽「このカードの強力さに気づいたみたいだね。いくよ、バトルだ!」

獏良「バトル前に、リバースカード発動!進入禁止 No Entry!!」

御伽「なにぃ!?」

獏良「全てのモンスターは守備表示に変更さ!」

御伽「・・・ふっ、命拾いしたね。ターンエンド」

獏良「僕のターン!サブカードセット!キラー・ビーを攻撃表示に変更して、バトル!」

獏良「キラー・ビーでタイラント・ドラゴンを攻撃!」

御伽「なにっ、攻撃力の低いキラー・ビーで・・・」

御伽「なら僕は、墓地のネクロ・ガードナーを除外して、効果発動!その攻撃を無効にする!」

獏良「あっ!その効果があったっけ」

御伽「ふふ、これで僕の勝ちは決まったも同然だ!」

御伽「僕のターン、タイラント・ドラゴンを攻撃表示に変更して、バトル!」

御伽「狙いはもちろんサブカードだ!2番目を攻撃!」

獏良「危ないっ、破壊されたのは炸裂装甲だ!」

御伽「だがまだだ、タイラント・ドラゴンの効果!相手にモンスターがいる場合、もう1度だけ攻撃できる!」

本田「連続攻撃か!」

遊戯「しかも、2900という高い数値で、反撃のできないサブカードを狙えるんだ!」

城之内「まじか!こいつはかなり厄介だぜ!」

御伽「さあ、タイラント・ドラゴンで攻撃!狙いは4番目のサブカード!」

御伽「ライフは残り800。下級モンスターならジ・エンドだ!」

杏子「対象のカードは・・・?」


獏良「暗黒騎士ガイア、攻撃力2300だ!」LP200

御伽「なにっ!!」

本田「おお、乗りきったぜ!」

城之内「悪運の強いやろーだ!」

獏良「ははは、やっと運が回ってきたかな」

御伽「まいったな、ターン終了だ」

獏良「僕のターン!サブカードセット!」

獏良「バトル!キラー・ビーでサブカードに攻撃!狙いは4番目のカードだ!」

御伽「対象のモンスターは、陰陽師タオ。攻撃力1200だ。これならまだライフは残る・・・」

獏良「さらにリバースカード発動!」

獏良「装備魔法、魔界の足枷!」

御伽「なにっ!?」


獏良「この効果で、陰陽師タオの攻撃力は100になるよ。そして・・・」

本田「キラー・ビーの攻撃力は2200!」

城之内「御伽のライフは2000!」

杏子「ってことは!」


獏良「陰陽師タオを撃破!2100ダメージを与えて、僕の勝ちだー!」

御伽「くっ、ぐわあぁぁぁぁ・・・」

LP 0

獏良「いや~、楽しかったね」

御伽「ああ。普通のルールもいいけど、このルールもかなりスリリングで面白いよ!」

遊戯「うん!海馬君が究極と言うのも頷けるよね」

本田「まああいつの場合、ほとんどのことに究極って銘打ってる気もするがな」

杏子「たしかに」

城之内「ちげえねーや」

みんな「あはは」


遊戯「このルールではサブカードをいかに狙わせないかがカギになるんだ」

遊戯「それには、メイン・ステージのモンスターを強力にして、そちらへの防御を強いるしかない」

遊戯「そのために、モンスター強化の魔法・罠カードが重要になってくるんだ!」

城之内「よーし、次こそは俺とデュエルしようぜ!」

遊戯「もちろんさ!」

本田「でも、またデッキ作るのが困難とか言うんだろ?」

遊戯「もちろんさ!」

城之内「!?」



おわり

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