コナン「博士助けてくれ」 (7)

ここは嵐の山の中。土砂から命からがら逃げだした少年探偵団。運よく安全な小屋を見つけるが、途中でコナンは足の骨を折ってしまう
真冬なこともあり気温は氷点下以下に下がっていた

光彦「携帯は圏外です…」

コナン「俺のは壊れちまったバーロー」

哀「江戸川君…このままじゃ確実に死ぬわよ…」

元太「うなじゅうくいてぇよぉ」

歩美「ママーおうち帰りたいよぉ」

光彦(きゃんきゃんうるさいですねぇ)

コナン「落ち着け…博士なら何とかしてくれる」

みんな「たすけてーーーはかせーーーー」

元太「ん?なんか頭に声が・・・」

博士「わ・・・・ょ」

元太「博士の声だ!!」

歩美「何も聞こえないよ?」

光彦「・・・この電磁波は…」

博士「ワシじゃよ!やっと繋がったみたいじゃのぉ。それでどうしたんだ?」

コナン「待ってたぜ!実はかくかくしかじか」

博士「うまうまがじがじ」

元太「なんか体があったかくなってきたぞ」

哀「代謝がいいのね」

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光彦「…」

コナン「それで助けてほしいんだ」

博士「わかったぞい…場所も把握しておるし、少しまっておれ新一じゃなくてコナン君」

元太「あちぃなぁ」

歩美「えーー元太君おかしいよ」

哀「…博士の声小嶋君から聞こえるのだけれども」

博士「今元太君の体をジャックしとるからの」

元太「あつすぎる・・・どうしちまったんだ俺」

コナン「なるほどな…流石博士だぜ。ジャックしてるから場所もわかる。これで全員で帰れる」

博士「ただのぉこの通信は通信に使われた媒体を酷使するんじゃ」

元太「イテェョ」

博士「はじめはほんの少し暖かくなるくらいじゃが次第に熱くなってくる。改良の結果の体感温度は48度まであがる」

元太「あちいいいいいい」

博士「その後は全身に筋肉を裂かれるような激痛・・・まぁ実際に避けかけるんじゃがの・・・が襲う」

元太「ああああああああああああああああいでぇぇぇぇよよぉぉぉっぉぉぉおぉ」

博士「実験に使ったモルモットの9割以上が死んだ」

コナン「元太!!どうした!!」

光彦「…すごい熱です」

哀「このままじゃ…」

歩美「見て全身が酷いあかぎれみたいになってる」

博士「どうしたんじゃ?何が??もう少し時間がかかるぞい」

コナン「元太が…元太が死んじまう」

博士「なに!?」

コナン「どうにかなんないのかよ博士!!」

元太「い・・・やだ死にたくねぇよコナン・・・」

歩美「元太君…」

哀「…」

光彦「・・・・」

元太「あ・・・あ・・・」

博士「ど、どうすれば」

コナン「今考えてる!!

光彦「・・・元太君」

コナン「!!」

歩美「コナン君なにかわかったの?」

コナン「通信をきってくれ

博士「そんなことしたら君たちの状況や位置が」

コナン「位置は補足したんだろ…状況は俺がいるさ…なんとかなる

哀「私もるわ…」

光彦「僕もです」

歩美「みんないるから大丈夫だよ」

元太「カヒューカヒュー」

歩美「右目が吹き飛んでる・・・」

博士「では切る・・・おおっとそうじゃった。この通信は切る瞬間に電波が一気に送られるんじゃ。そのせいで切った瞬間にそのものの脳みそはレンジでチンしたかのようになるが・・・」

コナン「バーローこのままじゃ元太は死んじまう!はやくしろ命にはかえられねぇ」

博士「そうだったわい・・・切るゾイ…またかけなおす」ブッチ

歩美「大丈夫?元太君」

元太「コヒューイテェケドさっきよ・・・ああああああああああああああああああああああがあああああああああああああああああああああ」

光彦「ひぃ!!」

哀「きゃ!!どうしたの?」

コナン「はっ!!通信が切れたからだ・・・つまり元太は」

哀「死ぬ?」

元太「脳が・・・ホカホカになっちまうよぉぉxいてでいでいでいぢえfひhdりふsfひsげ・・・」

元太「」ボンッ

光彦「オエエひしゃげてます」

コナン「そんな・・・俺は何もできなかったのか・・・ちくしょう」

光彦(ひぃやばいですよこれ・・・ん?声?)

博士(おーーーい誰かきこえとるかーーー返事しとくれーーー」

光彦「」ゾク

光彦(僕にかけなおしたんですね)

歩美「びえええええええええええええええええええええええええん元太君ーーーー」

哀「ごめんなさいごめんなさい」

コナン「バーロー何が探偵だ…」

光彦(まだ大丈夫なはず・・・さっきの感じからラグがあるはず)

光彦「歩美ちゃん」ダキ

歩美「きゃ!!え?み、光彦君?え?」

光彦「急にだきついてすいません。でもびっくりして落ち着きましたか?」

歩美「あ、ありがとう光彦君」ニコリ

光彦「いえ…僕も気が動転していましたから」

光彦(さっき感じた電波…僕のソバカスが教えてくれたのと同じの…今まで僕にはりついていたのを歩美ちゃんに移せました)

光彦(ごめんなさい歩美ちゃん)


歩美「あれ?博士の声?」

哀「え?」

博士「おーい聞こえとるか?

コナン「博士…元太が死んだ」

博士「な・・・なぜじゃ!!」

コナン「・・・・」

博士「そ、そうか」

歩美「あついよぉ」

哀「!?」

哀「待って博士…今歩美ちゃんで通信してるのよね?」

歩美「!!っじゃぁ歩美は!!歩美は死んじゃうの?あついあちぃアチュイイイイイイ」

博士「くっ。またかけな コナン「待ってくれ・・・かけ直さなくていい」

博士「そ、そうか切ると」

哀「だから早く」

博士「わかったぞい…どこでも扉でいくわい・・・あ、そうそうこの通信は鼻の頭お軽く押せば無事とまるぞ」

光彦「はい!」

歩美「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」

博士「激痛があるが無事なはずじゃ」

歩美「あ・・」

歩美「」ピクピク

哀「ドアよ!」

博士「ワシじゃよ」ガチャ

コナン「お?これで帰れるか

博士「ホホッでは帰るぞ」


こうして探偵団は帰ることに成功した。元太という犠牲は決して無駄ではなかったのだ
歩美ちゃんは一生消えない傷跡と隻眼。脳にダメージを負い、言語と計算能力に障害をおったが無事だ

俺と灰原は薬の解毒に成功して元の生活へ
光彦はボッチになったがエリート街道を進んでいった


終わり

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