ココア「チノちゃん、カードゲームしよっ!」 (167)

チノ「カードゲーム?」

ココア「商店街の福袋で、カードゲーム詰め合わせっていうのがあたったんだ。せっかくだから一緒にやろ?」

チノ「いいですけど・・・。私、カードゲームってやったことありませんよ?」

ココア「私もだよ」

チノ「え」

ココア「ルールブック読まなきゃだね」エヘヘ

チノ「覚えて来てから言ってくださいよ」

ココア「だってぇ、一緒にやった方が楽しいでしょ?」ニコッ

チノ「そういうことじゃなくて・・・」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1454128071

ココア「ほらほら、はやくやってみよ」ガサゴソ

チノ「何が入っていたんですか?」

ココア「たくさんあるよ。えっとね・・・」


ココア「これは、ゆーぎおうアークファイブ」

チノ「ゆーぎおう」

ココア「こっちは、でゅえるマスターズ」

チノ「はい」

ココア「これが、Battle Sprits」

チノ「!?」

ココア「それでこれが、ぶぁんがーどGだって」

チノ「1つおかしくなかったですか?」

ココア「どれからやろっか。チノちゃんが好きなの選んでいいよ」

チノ「え・・・。じゃあ簡単そうなものから」

ココア「ならこれかな?」


ココア「デュエルマスターズ!ドカンとデュエマ革命!だって」

チノ「それが一番子供向けのような感じですね」

ココア「じゃあこれからやろうね。ドカンとやろう」

チノ「ドカンとやらなくていいです。ゆっくりやりましょう」

ココア「どんなのが入ってるのかな、カードって」フクロアケー

チノ「さあ、まったくわかりませんね」ペリペリパカッ

ココア「じゃじゃーん!これがカードだね」ワクワク

チノ「私のはなんだかリッチな感じの箱です」

ココア「あれ?ルールブックは?」

チノ「この紙がそうじゃないですか?」ピラッ

ココア「ちっ、小さい!」

チノ「カードより小さいですね。これでルールがわかるんでしょうか・・・?」

ココア「・・・こっ、これだけでもわかるくらい簡単ってことじゃないかなっ!?」

チノ「不安です」

ココア「デュエマの準備をしよう!40枚のカードでデッキを組む。同じカードは4枚まで」ペラ

チノ「ふむふむ」

ココア「デッキをよく混ぜて、山札の場所に置こう」

チノ「置きました」スッ

ココア「山札の上から裏向きのまま5枚、シールドゾーンに並べて置こう!カードは見ないようにね」

チノ「いちに、さんよんご」

ココア「山札の上から5枚カードを引いて、手札にしよう」

チノ「いちに、さんよんご」

ココア「最後にじゃんけんして、勝った方が先攻だよ!」

チノ「じゃんけんぽん」チョキ

ココア「ぽん」グー

ココア「いよいよデュエマスタート!」

チノ「ココアさん、その紙の通り読まなくても良いんですよ?」

ココア「ターン開始だ!アンタップ!」

チノ「聞いてない・・・」

ココア「アンタップって何?」

チノ「ココアさんが言ったんじゃないですか」


チノ「カードを横向きにするのがタップ、タップしているのを元に戻すのがアンタップ」ペラ

チノ「だそうですよ」

ココア「チノちゃん物知り~」ウフフ

チノ「書いてあるじゃないですか。ほら、ココアさんのにも」

ココア「ほっ、ほんとだ」

チノ「・・・もう。私が全部読みましょうか?」

ココア「大丈夫!お姉ちゃんに任せなさい!」

チノ「どこからその自信がくるんですか」

ココア「ドロー!カードを1枚引こう!」ドロー

チノ「ココアさんちゃんと()の中も読んで下さい。先攻プレイヤーは最初のターンは引けないって書いてありますよ」

ココア「あれ」

チノ「ココアさん」ジロッ

ココア「だっ・・・、大丈夫大丈夫。お姉ちゃんに任せなさいよ?」アセアセッ

チノ「まったく」

ココア「次はマナをチャージ!手札から1枚上下逆さまにしてマナゾーンに置こう」

チノ「マナ。マナって何でしょうか」ペラペラッ

ココア(!!チノちゃんが頼ってくれてる・・・!!)

ココア「任せといて!!えっとねぇ、マナはねえ!!」ペラッ

チノ「そんなに熱くならなくても・・・」

ココア「マナはねえ・・・」

チノ「?」

ココア「マナマナマナ・・・」

チノ「・・・」

ココア「あっ!カードを使うために必要なエネルギー、って書いてあるよ!」

チノ「遅いです」

ココア「はう!厳しいよチノちゃん!」

チノ「もっとスピーディーに調べてください」フンス

ココア「マナをチャージしたら、マナを支払って手札のカードを使おう。カードを使うには、そのカードの文明を全て満たすようにコストの数と同じだけマナゾーンのカードをタップする」

ココア「例えば火と光の文明の2つの文明を持つコスト5のカードを使うには、火と光のマナ1枚ずつと、その他好きに3枚マナをタップすればいいぞ」


ココア「・・・だって」

チノ「急に長文になりましたね・・・」

ココア「大切なルールなんだよ、きっと」

チノ「文明って何でしょうか」

ココア「カードの色だって。赤が火、黒が闇、黄色が光みたいだね」

チノ「あ、それと青の水、緑の自然があるみたいですよ」

ココア「カードの左上に書いてあるのがコストだね」

チノ「今、ココアさんのマナは1枚だから、左上のコストが1のカードが使えるということですか?」

ココア「そうみたいだね!じゃあいくよ!」

ココア「・・・と思ったけどないや、コスト1のカード」

チノ「あれ」

ココア「ない場合どうなるんだろ?」

チノ「それは、ココアさんの番は終わりになるんじゃないですか?」

ココア「ええっ!?私まだ何もしてないよ!?」

チノ「マナを置いたじゃないですか」

ココア「そうだけど・・・」

チノ「私の手札にもコスト1のカードはありませんよ。だからたぶん、最初はマナを置くだけでいいんですよ。どうせ先攻は攻撃できないみたいですし」

ココア「!」

ココア(チノちゃん、フォローしてくれてる・・・!)ウルウル…

チノ「・・・私の番をやりますよ」

チノ「後攻は、最初にカードを1枚引けるんですよね」ドロー

チノ「そしてマナをチャージ」ペシッ

チノ「私の番は終わりです」

ココア「スムーズ!チノちゃんスムーズだね!」

チノ「ココアさんが遅いんです。ドカンとやるんじゃなかったんですか?」

ココア「そうだった!ドカンと革命だったね!」


ココア「私のターン!ドロー!マナをチャージ!」

ココア「そしてぇ・・・!」

ココア「火のマナを2枚タップして、このクリーチャーを使うよ!」

ココア「スタートダッシュ トップギア!」ババンッ!

チノ「えっと・・・。クリーチャー、バトルを行うデュエマの主役、ですね。クリーチャーは、破壊されない限りフィールドに残るカードですね」

ココア「このカードは赤いカードだから火の文明で、コストは2だから」

ココア「こ、これで召喚できるんだよねっ!?」

チノ「たぶん・・・」

ココア「なんだか不安になるね」

チノ「はい・・・。この紙に、もう少し写真とかが載っていれば良いんですが」

ココア「でもよかった、これでカードを使えたね」

チノ「そうですね。ようやくスタートです」

ココア「そうだね!だけど、召喚したクリーチャーは召喚酔いしてそのターン攻撃できない、だって」

チノ「あれ」

ココア「だから私の番は終わり!」

チノ「ドロー、マナをチャージして終わりです」

ココア「えっ、カード使わないの?」

チノ「出せるものがありませんでした」

ココア「うっ・・・!」

ココア(まずい・・・。私ばっかりやってたらチノちゃん嫌だよね・・・)


ココア「私のターン!ターン開始だ、アンタップ!・・・で、マナを縦向きに直して」

ココア「それからドロー!マナをチャージ!」

ココア「これで終わり!」

チノ「え、攻撃しないんですか?」

ココア「いや・・・ほら、チノちゃんまだカード出してないから」

チノ「なんですか、余裕綽々ですか」

ココア「ち、違うよ!」

チノ「ココアさん。ちゃんとやってくれないと、ゲームの楽しさが伝わらないですよ」

ココア「!!チノちゃん・・・」

チノ「ドカンとやるんでしょう?」

ココア「チノちゃぁぁぁああん!!」ヴェェェエエン!!

チノ「うるさいし汚いです、ココアさん・・・」

ココア「よし、わかったよ。じゃあ容赦なく、ドカンといくからね!」

チノ「ドカンとこいです」

ココア「マナを3つ使って、凶戦士ブレイズ・クローと爆裂B‐BOYを召喚!」ドドドド

チノ「え、1度に2体もですか?」

ココア「マナがある限り何度でもできるんだよ!」

チノ「なんと」

ココア「そして攻撃だよ!」


ココア「タップして、クリーチャーで攻撃!」

ココア「攻撃目標は、タップしている相手のクリーチャーか、シールドを選べるんだって!」

ココア「チノちゃんのクリーチャーはいないから、シールドをブレイクだね」

チノ「ブレイク?」

ココア「シールドを壊すことだって。普通のクリーチャーの攻撃でブレイクされるシールドは1枚で」

ココア「ブレイクされたら持ち主の手札に加わるんだって」

チノ「そうですか。じゃあ、トップギアの攻撃で私のシールドが1枚壊れて、手札になるんですね」

ココア「そうみたいだね。壊すシールドは私が選ぶのかな」

チノ「どれにしますか?」

ココア「真ん中!」

チノ「では、真ん中のシールドを手札に加えます」スッ


ココア「これでターン終わり!」

チノ「私のターン、アンタップ」

ココア「え?チノちゃんカード使ってないのに、どうしてタップしてたの?」

チノ「この、二色のカードはマナゾーンに置く時タップして置くそうです」

ココア「へぇ~」

チノ「ドローして、マナをチャージ」

チノ(だ、出せるカードが1枚もない・・・!)

チノ「終わりです」

ココア「ええ!?また!?」

チノ「うぅ~・・・」

チノ「どうやらこのデッキは、コストが高いカードが多いみたいです」

ココア「仕方ないね・・・。こんな悲しい戦い、このターンで終わらせてあげるね・・・」

チノ「急に悟りを開かないで下さい」

ココア「ドカンといくよチノちゃん!」

ココア「私はマナを3つ使って、コスト5の進化クリーチャー、ゴウ・グラップラードラゴンを!」

ココア「ブレイズ・クローの上に置いて、召喚!」


チノ「!??」

チノ「な、なんですか今の?色々おかしなことがありましたよっ??」

ココア「ふふーん、すごいでしょ」

チノ「ちゃんと説明してください」

ココア「わかってるよ~」

ココア「トップギアに書かれてる能力で、各ターン最初に召喚する自分の火のクリーチャーの召喚コストが1つ減って」

ココア「B‐BOYの能力で自分の火の進化クリーチャーの召喚コストがさらに1つ減ったんだよ!」

チノ「クリーチャーの能力ですか・・・」

ココア「そして、この進化クリーチャーっていうのは」

ココア「自分のクリーチャーの上に重ねて、パワーアップさせることができるんだって。しかも、進化クリーチャーは召喚酔いしないんだよ!!」

チノ「それは強いですね」

ココア「まだまだ、それだけじゃないよ!」

ココア「グラップラードラゴンで攻撃!」

チノ「またシールドが壊されてしまいました。どれか1枚選んで下さい」

ココア「ちっちっち。そうはいかないよ、チノちゃん」

チノ「?」

ココア「グラップラードラゴンは、トリプル・ブレイカーなんだよ!」

チノ「え?」

ココア「このクリーチャーは、なんとシールドを3枚ブレイクするのです!」

チノ「ええっ!?つ、強すぎじゃないですか!?」

ココア「恐ろしいカードだね、これ」

チノ「シールドが3枚ブレイクされ、手札に加わります」スッスッスッ

ココア「続けてトップギアで攻撃!」

チノ「シールドがなくなっちゃいました・・・」スッ

ココア「そしてB‐BOYで攻撃!」


チノ「シールドがない状態で攻撃されたら、プレイヤー自身が直接攻撃されて、負けみたいですね」

チノ「ココアさんの勝ちです。あっさり終わっちゃいました」


ココア「ごめんねチノちゃぁぁぁああん!!」ダキッ

チノ「うぐっ」

ココア「次は、次は私が負けるから!だから怒らないでぇえ!!」

チノ「別に気にしてませんから、放して下さい」モガモガ

ココア「もう一回、もう一回やろう!」

チノ「まるでココアさんが負けたみたいです」

ココア「今度はデッキを交換してやろっ?」

チノ「いいですよ」

・・・



チノ「ブレイズ・クローで攻撃です」タップ

ココア「! あ、シールドトリガーだ!」

チノ「ついに出ましたか」

ココア「さっきからちらほら見かけてたんだけど、ようやく出たね」

チノ「使ってみてください」ワクワク

ココア「うん!」


ココア「地獄門デス・ゲートは、シールドから手札に加わる時、コストを払わずに唱えてもよい!」

ココア「だって!」

チノ「便利ですね」

ココア「コストを払わずに呪文を唱えるよ!」

チノ「呪文。呪文も初めて使いますね」

ココア「うん。呪文は、使ったらすぐに墓地へ置こうだって」

ココア「デス・ゲートの能力で、ピアラ・ハートを破壊だよ」

チノ「あ・・・。なるほど、そういうシールドトリガーがあるから、シールドを壊すときは気を付けないといけないんですね」

ココア「ドキドキだね!」

ココア「私のターン!マナをチャージして」

ココア「白骨の守護者ホネンビーを召喚」

チノ「私のターン、アンタップ、マナチャージ」

チノ「ブレイズ・クローで攻撃!」

ココア「ちょっと待ったー!ホネンビーの能力を使うよ!」

チノ「?」

ココア「ブロッカー!このクリーチャーをタップして、相手の攻撃先をこのクリーチャーに変更できる!」

チノ「あ、ブロックというのですね」

ココア「ホネンビーのパワーは3000。ブレイズ・クローは1000。クリーチャー同士で攻撃する時は、パワーの低い方が破壊されるから、これでブレイズ・クローは破壊だよ!」

チノ「なるほど。ブロッカーがいると、パワーの低いクリーチャーが攻撃できなくなってしまうんですね

ココア「でもブロックするとタップしちゃうから、攻撃対象になっちゃうんだね。それに数が少ないから、大切に使わなきゃだ」

チノ「ブロッカー、難しいカードです」

・・・


チノ「エヴォル・ドギラゴンで直接攻撃です」

ココア「やったね、チノちゃん!私の負けだよー!!」

チノ「どんな喜び方ですか」


ココア「ふーっ。どうだったチノちゃん、デュエマ」

チノ「そうですね。とても分かりやすかったです。あの小さな紙でも十分でした」

ココア「そうだね~」

チノ「でも、その黒い方のデッキはいまいち使えませんでした・・・」

ココア「うーん、赤い方が強すぎたのか、こっちが弱いのか・・・」

チノ「コストの小さいカードで攻められたら、あっという間に負けてしまいます」

ココア「相性が悪かったのかな?」

チノ「どうでしょうね」

リゼが遊びに来た。なんか恥ずかしくて、カードをやるのは断った。


ココア「じゃあ、次のカードをやろう!チノちゃん、選んで?」

チノ「ではその、ばとるすぴりっつ、をやりましょう」

ココア「わかったよ、Battle Spritsだね!」

リゼ「は、発音どうした!?」

チノ「ココアさん、なぜかそこだけねいてぃぶなんです」

ココア「Battle Sprits」

ココア「わっ、すごい!」

チノ「たしかにすごいです!」フンス

リゼ「ど、どうしたんだ二人とも!?」


ココチノ「ルールブックが入ってる!」

リゼ「!? 当たり前じゃないのか、それ!?」

ココア「わかってないなー、リゼちゃん」

チノ「人生そんなに甘くないんです」

リゼ「ええ!?」

ココア「色々入ってるね、箱の中に」

チノ「はい。カードと、ルールブック、プレイシート、あときれいな石です」

ココア「なんだろう、このキラキラしたの」

リゼ「宝石みたいだな」

チノ「どうやってカードに使うんでしょう?」

ココア「ルールブック読んでみよっ」


ココア「この宝石は、コアって言うみたいだね」ペラペラッ

チノ「スピリット、デュエルマスターズで言うクリーチャーですね、それを召喚するために使うみたいです」

ココア「なるほど、つまりマナだね!」

チノ「マナです。カードを使うために必要なエネルギーです」

リゼ「???」

ココア「それからカードの種類は、スピリット、アルティメット、ブレイヴ、ネクサス、マジックの5つだね」

チノ「色の属性が文明のような区分です」

リゼ「て、手慣れてる!?なんだお前たち!?」

ココア「さっそくゲームの準備だよ。以下の手順で、ゲームの準備を進めてください」

チノ「ルールブックのテンションが低い!」

リゼ「なんで敬語なんだ!?」

ココア「やっぱり、デュエルマスターズは子供向けだったんだね」

チノ「みたいですね」


ココア「プレイシートの外に、ボイドとなる場所を決めて、コアを置きます」

チノ「置きます」ジャララ

ココア「デッキを置きます」

チノ「置きます」スッ

ココア「プレイシートの、ライフのところに、ボイドからコアを5個置きます」

チノ「いちに、さんよんご」

ココア「リザーブのところに、コア3個、ソウルコア1個を置きます」

リゼ「ソウルコア?」

チノ「この、少し大きいコアですね」キラッ

ココア「カードを4枚引きます」

チノ「いちに、さんよん」

ココア「じゃんけんして、勝った方が先攻だよ」

チノ「じゃんけんぽん」チョキ

ココア「ぽん」グー

リゼ「なんか、始めるのに結構手間がかかるんだな」

チノ「そうですか?」

ココア「それじゃ、ゲームを始めるよ!」

ココア「まずはスタートステップ。特に何もなし」

リゼ「なんだそれ!?必要あるのか?」

ココア「謎だね! 次はコアステップ。ボイドから1つコアを置く。けど、先攻の最初はなし」

チノ「さっきはドローがなしでしたね」

ココア「コアがコストとして使うんなら、コアステップはマナチャージと同じだね」

チノ「手札を減らさなくていいというのはお得です」

ココア「うん。それで次がドローステップ。ドローは先攻でもできるみたいだから、1枚ドロー!」ドロー

チノ「最初に持っているのが4枚というのは間違えそうで怖いですね」

ココア「そうだね。5枚引かないように気を付けないとだね」

ココア「リフレッシュステップ。疲労状態のカードを回復させて、トラッシュにある使用済みのコアをリザーブに戻す」

ココア「だって」

チノ「アタック、ブロックをすると疲労して、横向きになるみたいですね」

ココア「つまりタップだね」

チノ「で、回復がアンタップですね」

リゼ「ふーん・・・」


ココア「そしてメインステップ!メインステップでは、いろんなことを何回でも好きな順番でできます」

ココア「私はバーストをセット!」スッ

リゼ「? なんだ、それ」

ココア「バーストはターンに1回だけ、バースト効果を持つカードを1枚裏向きでフィールドに伏せることができます。これがバーストのセットだよ」

チノ「どうやって使うんですか?」

ココア「んっとね、条件が満たされたときコストを支払わずに発揮できるんだって」

チノ「ああ、さっきのシールドトリガーみたいなものですね」

リゼ「飲み込みが速い!」

ココア「バーストは自分フィールドに1枚のみだって。私はこれでターン終わり。先攻は当然攻撃できない、っと」

リゼ「え、スピリットっていうのを出さないのか?」

チノ「どうせコスト不足ですよ」

ココア「さすがチノちゃん、名推理!」

チノ「私のターンです。スタートステップは何もなし、コアステップでコアを1つリザーブに置いて、1枚ドロー」

チノ「メインステップです。私もバーストを伏せます。そして」

チノ「コストとしてコアを4つリザーブからトラッシュに置いて、ブレイヴカードの、えんせいふエルナトを召喚します」

リゼ「お、カードを出せるんだな」

チノ「まだです。出したスピリットやブレイヴの上には、そのカードに書かれている、最低レベルで指定された数以上のコアを置かなければ召喚できないそうです」

リゼ「? どういうことだ?」

チノ「ここを見てください」

チノ「この、ブレイヴって書いてある下に、『①Lv1』ってありますよね」

リゼ「うん」

チノ「この①が、最低レベルであるLv1で指定されたコアの数で、その分のコアをカードの上に置かないといけないみたいです」

リゼ「・・・つまり、コスト4でも、実際には召喚するにはコアが5個必要ってことか?」

ココア「! リゼちゃん頭いい!」

チノ「さすがリゼさんです。・・・やっぱり私と交代しますか?」

リゼ「いやっ、いいって」テレ

ココア「んー、照れなくてもいいのに」


チノ「ブレイヴは、スピリットと合体できるカードですね。それ以外は、スピリットと変わらないようです」

リゼ「まず普通のスピリットを見たかったな・・・」

チノ「来なかったものは仕方ありません」フンス

チノ「バトルスピリッツでは、召喚酔いはないみたいです。私はエルナトで攻撃します」タップ

リゼ「タップ、じゃなくて疲労だろ?」

チノ「あ、そうでした。これで、えっと・・・」

チノ「アタック宣言したら次は、フラッシュタイミング、というのですね」

チノ「お互いに手札からマジックカードの、フラッシュ効果、というのを使えるみたいです」

ココア「何もないよ」

チノ「私もです」

チノ「フラッシュが終わったら、ブロック宣言です。でもココアさんにはスピリットもブレイヴもいませんね。その場合」

チノ「バトル解決、攻撃したスピリット等のシンボルの数だけ相手のライフのコアを相手のリザーブに置きます」

リゼ「シンボルって?」

チノ「カードの右下にあるマークみたいですね。エルナトのシンボルは・・・」


ココア「ないね」

チノ「!? あれ」

リゼ「おいおい・・・」


チノ「その場合、ライフは減りませんね。私のターンは終わりです」

ココア「よし、私のターン!」

ココア「スタートステップ、コアステップ、ドローステップ、リフレッシュステップ!」

ココア「コアを4つリザーブからトラッシュへ置いて」

ココア「スピリットカード、風魔ベニマトイを召喚!コアを1つリザーブからベニマトイの上に置いて、レベル1!」


リゼ「おお、これがスピリットか!」

リゼ「・・・って、ブレイヴとあんまり変わらないな」

チノ「そうですね」

ココア「私はベニマトイを疲労させて攻撃!そして、ベニマトイのアタック時に、ベニマトイの能力が使えるよ!」

チノ「ココアさん、能力じゃなくて、バトルスピリッツでは効果です」

ココア「え?あ、そうなの?なら、ベニマトイのアタック時の効果!ボイドからコアを1つリザーブに置ける、と」

ココア「アタックする時、相手のスピリットにアタックすることはできないんだって」

チノ「デュエルマスターズでは、タップしているクリーチャーには攻撃できましたよね」

ココア「Battle Spritsではそれもなしなんだね。ブロックされなかったら必ずライフにアタックするみたい」

リゼ「相手のスピリットを倒すには、ブロックしなくちゃいけないってことか?」

チノ「そのようですね」

ココア「ブロックって、ブロッカーが必要なのかな」

チノ「うーん・・・」

リゼ「? どうしたんだ?」

チノ「書いてないんです。ブロッカーのようなカードはないみたいなので、恐らく誰でもブロックできると思うんですが・・・」

ココア「うーん、はっきり書いてほしいね」

チノ「はい。戸惑ってしまいます」

ココア「ベニマトイにはシンボルが1つあるから、チノちゃんのライフのコアを1つ、リザーブに置けるんだね」

チノ「これで1ダメージですね。ライフのコアをリザーブへ移動させます」

チノ「そして、バーストを使います。コストを支払わずに発揮です」クルッ

チノ「きゅ、救世神撃覇です」

ココア「!? ち、チノちゃんが中2病みたいに!」

リゼ「いや、つい最近まで中2だったろ」

チノ「でも、病ではないですよ!」


チノ「その効果で、BP6000まで相手のスピリットを好きなだけ破壊できます。ベニマトイは破壊です」

リゼ「BPって、パワーのことか?」

チノ「そうですね」

ココア「ああっ、せっかく出したのに」

ココア「スピリットが破壊されたら、乗っていたコアはリザーブへ。これで私のターンは終わり!」

チノ「私のターン、コアステップ、ドローステップ」

チノ「そして、リフレッシュステップでエルナトを回復。さらにトラッシュのコアをリザーブへ移動します」

チノ「そしてコアを4つ使い、ネクサスカード、大旗艦ドラグニックを出します」スッ

リゼ「ネクサス?」

チノ「ネクサスは・・・、フィールドに配置できるカード、だそうです」

チノ「フィールドに残って効果を発揮するカードで、バトルはできないようです」

チノ「ドラグニックのLv1はコア0です。お得です」

チノ「私はこれでターン終わりです」

ココア「私のターン!コアステップ、ドローステップ、リフレッシュステップ!」

ココア「私はバーストをセット!そして、コアを4つ使い、シノビコガネを召喚!レベル1!」

ココア「召喚時の効果!ボイドからコアを1つこのスピリットに置くよ!」

ココア「さらに、リザーブとフィールドにあるコアは自由にスピリットやブレイヴに置いたり、逆にスピリットとかのコアをリザーブに戻せるから」

ココア「リザーブからシノビコガネに、コアを1つ置いて、レベルを2するよ!」

リゼ「ふーん、そんなこともできるのか」

ココア「シノビコガネでアタック!」

チノ「ブロックはしません。ライフが1つ減ります」

チノ「ライフが減ったことで、ネクサスの効果が使えます」

ココア「?」

チノ「相手によって自分のライフが減ったとき、BP5000以下の相手のスピリット1体を破壊する効果です」

リゼ「また破壊かー。なんか、あんまりチノっぽくないデッキだな」

チノ「学習したのです。赤い方が強いと」

リゼ「は?」

ココア「シノビコガネは破壊だね。破壊されたスピリットはトラッシュへ、コアはリザーブへ」

ココア「それなら私はバーストを使うよ!忍将軍クロハガネ!」

ココア「相手による自分のスピリットの破壊後、相手のスピリット1体を疲労させる!」

チノ「フィールドにあるブレイヴはスピリットとして扱いますから、エルナトは疲労ですね」

ココア「そう!そしてクロハガネをコストを支払わずに召喚できるのです!」

リゼ「!? なんか強いな、それ」

チノ「たしかに」


ココア「コストを使わなくても、カードの上にコアは置かなくちゃいけないんだよね?」

チノ「まあ、たぶんそうじゃないですか?」

ココア「なら、コアを3つ置いてレベル2にしよう」

ココア「そして、クロハガネでアタック!」

チノ「じゃあ、エルナトでブロックします」

ココア「BPを比べて、低い方が破壊?」

チノ「はい。エルナトはさよならです」


ココア「これでターン終わり!」

チノ「私のターンです」

チノ「私はリューマンチャージャーを召喚します」

チノ「この時、軽減シンボルを使います」

リゼ「軽減シンボル?」

チノ「えっとですね」


チノ「カードを使うとき、コストを減らして使うことができるみたいなのですが」

チノ「その減らせる数は、自分フィールドにあるカードのシンボルの数だそうです」

チノ「今なら、私のフィールドのネクサスに、赤いシンボルが1つあるので、軽減シンボルは赤いシンボル1つですね」

リゼ「ふんふん」

チノ「ただ、いくらでも減らせるわけではないみたいで」

チノ「カードの左上にコストの数字があって、その回りに、小さなシンボルが書いてありますよね?」

リゼ「あるな」

チノ「その小さなシンボルの数が、コストを減らすことのできる最大数みたいです」


チノ「つまり、リューマンチャージャーの軽減シンボルは最大赤2つで、今はフィールドに赤1つがあるので」

チノ「コスト3のこのスピリットは、今ならコスト2で召喚できる、ということですね」

ココア「???」

リゼ「な、なるほどな・・・?」

チノ「な、慣れれば簡単、なのかもしれませんよ・・・?」

リゼ「ちょっと待てココア。お前バースト2枚セットしてなかったか?」

ココア「あれっ?あっ・・・」

チノ「ココアさん、バーストは一人1枚ですよ」

ココア「しまった!じゃあ私、反則負け!?」

チノ「いえ、そういうわけでもありません」

チノ「バーストは、先に伏せてあったものを破棄して、新しいものをセットできるんです」

ココア「! じゃあ、それで伏せたってことで、どうかここは!」

リゼ「次から気をつけろよ」

チノ「まったく、しょうがない人です」

ココア「ありがとうチノちゃん!!」ガタッ

ココア「あ痛っ!」

チノ「机を挟むと抱きつかれなくて済んでいいですね」

ココア「うぇーん・・・、チノちゃんが辛辣だよ・・・」

チノ「リューマンチャージャーを召喚し、効果を使います。1枚ドローです」

チノ「コアを3つ使い、太陽神剣ソルキャリバーを召喚、レベル1です。さらにバーストをセット」

チノ「チャージャーとキャリバーでアタックです」

ココア「ライフが2つ減るんだね」ヒョイッ


ココア「私のターン!バーストをセット、センドウギツネを召喚!」

ココア「センドウギツネでアタック!」

チノ「ライフが減ります。なので、バーストを使います」

チノ「テスタロッサドラゴンを、コストを支払わずに召喚です」

チノ「さらに、ネクサスの効果でセンドウギツネは破壊です」

ココア「センドウギツネが破壊されたから私もバーストを使うよ!2枚目のクロハガネ!テスタロッサドラゴンを疲労させて、召喚!レベル2!」

ココア「そして、クロハガネ2体でアタック!」

チノ「あ・・・、ライフがなくなってしまいました」

リゼ「ライフがなくなったら負けだな」

ココア「これで私の勝ち!」ブイ!

チノ「うぅ~・・・」プンプン

ココア「えへへ~、また勝っちゃったね」

チノ「ココアさん容赦なさすぎです、ちょっとは手加減してください」

ココア「ええっ!?面白さが伝わらないとか言ってなかったっけ!?」

チノ「そんなことわすれました」プイッ

ココア「うぇーん、チノちゃん怒っちゃ嫌~」


・・・


チノ「私は、コアを3つ使い、手札の炎星斧エルナトをリューマンチャージャーに直接合体させますっ!」フンス

ココア「直接合体!かっこいい!」

チノ「直接合体だと、フィールドに出す維持コストが要らないため、1つコアを節約できるんです」

リゼ「へぇ、それは便利だな」

チノ「合体したチャージャーでアタックです」

ココア「そうはいかないよ、フラッシュタイミング!」

チノ「?」

ココア「リザーブのソウルコアをトラッシュに置いて、手札から烈風忍者キリカゲを、ソウル神速の能力で召喚!レベル1!」

リゼ「おお、相手ターンのアタック時に召喚できる能力か!」

ココア「そして、キリカゲでブロック!」

ココア「チャージャーのBPは合体して6000。キリカゲも6000だよ!」

リゼ「バトルしてBPが同じなら両方破壊だな」

チノ「うっ、でも私だって負けませんよ。合体したブレイヴスピリットは、フィールドから離れる時、リザーブかフィールドからコアを置くことで」

チノ「ブレイヴをフィールドに残すことができるんです!」

ココア「なんと!」

リゼ「おお、相討ちを回避したのか!すごいぞチノ」

チノ「ふふん、ココアさんの思い通りにはいきませんよ」

ココア「チノちゃん・・・!」

ココア(チノちゃんが楽しそうで何よりだよ!)

・・・

チノ「私はアルティメットカードを召喚します!」

ココア「アルティメット?」

リゼ「また強そうなカードだな」

チノ「アルティメットは召喚するのに条件が必要な分、パワーや効果が強いんです」

チノ「アルティメット・アークをレベル3で召喚です」

ココア「いきなりレベル3!」

チノ「アルティメットはどうやら、最低レベルが3のようです。維持コストは1ですけど」

チノ「さらにソルキャリバーをアルティメットに合体させます」

リゼ「へえ、アルティメットとも合体できるのか」

チノ「合体条件に書いてあれば可能だそうです」

チノ「アルティメットでアタックです!合体したスピリット、アルティメットは、シンボルも合体するんです」

チノ「さらにアルティメット・アークは、合体しているとき、シンボルが1つ追加されます!」

リゼ「ってことは!」

ココア「シンボル3!?」


チノ「ソルキャリバーのアタック時の効果で、相手のスピリットを1体破壊です」

チノ「さらに、アルティメットトリガーが発動します」

ココア「えっ、えっ!?」

チノ「相手の山札の一番上をトラッシュに置き、コスト6以下なら相手のスピリットを1体破壊です」

リゼ「つ、強い!」

ココア「コストは・・・5!」

チノ「やった、ココアさんのスピリット全部破壊しました!」

リゼ「恐ろしい・・・」

ココア「トリプルブレイカーの恨みだ・・・!」

チノ「アタック時効果、フラッシュタイミング、ブロックの順なので、アタック時に破壊できるのは便利です」

チノ「そしてココアさん、3ダメージです」

ココア「ぎょえぇえええ・・・」

・・・


ココア「どうだった?チノちゃん。Battle Spritsは楽しかった?」

チノ「ちょっと難しかったですが、コアを使うのは楽しかったです。最初からコストがある程度あるというのも良いですよね」

チノ「それに合体やアルティメット、フラッシュやバーストなど、種類も豊富です」

ココア「だね!リゼちゃんもやりたくなった?」

リゼ「まあ、ちょっとはな」

リゼ(すごい楽しそうだった・・・)


シャロが現れた。バトスピを見せつけられカードがやりたくなったリゼは、シャロにヴァンガードを挑むのだっだ。


ココア「カードゲームをやる時のこつは、ルールブックを熟読することだよ、シャロちゃん!」

シャロ「わかったわ」

リゼ「・・・いや、ちょっと待ってくれ」

シャロ「? どうしました、先輩?」

リゼ「私の箱、ルールブック入ってないぞ」

シャロ「ええっ!?」

ココア「うそっ!シャロちゃんの開けた、女の子が書いてあるやつには入ってたよね?」

シャロ「ええ、ほら」

リゼ「でも、私の開けたグルグル頭の箱には入ってないぞ」

チノ「こ、困りましたね」

リゼ「うーん。しょうがないけど、シャロに説明してもらうしかないな。頼んだぞ、シャロ」

シャロ「ふえっ!?わ、私が先輩を指導・・・?」※以下妄想は省略

シャロ「が、がんばりましゅ!」

リゼ「しゅ!? 」

チノ「それにしても、ルールブックが入っていないというのは困りものですね」

ココア「ほんとだね。困ったグルグル君だね」

シャロ「じ、じゃあ、ファイトの流れを読んでいきますね」

リゼ「ああ、いいぞ」

シャロ「まず、デッキからグレード0のユニットを1枚選び、ヴァンガードサークルに裏向きで置きます」

シャロ「グレードは、カードの左上に書いてある数字です。ユニットっていうのは、ヴァンガードで使うカード全部のことみたいです」

ココア「ふうん、ヴァンガードだと左上の数字はコストじゃないんだ」

リゼ「グレード0をヴァンガードサークルに裏向きで置くんだな」

シャロ「この、前に3つ、後ろに3つあるサークルの、前の真ん中ですね」

ココア「最初からカードを出しておけるんだね」

チノ「火文明になすすべなくやられたりしないということですね」

ココア「・・・、チノちゃん根に持ってる?」

チノ「いいえ、持ってません」

シャロ「デッキをシャッフルして置いて、GデッキをGゾーンに置きます。Gデッキには、Gユニットを置いておくんです」

リゼ「この、グレードが4のユニットだな」

シャロ「はい。そうしたらじゃんけんして、勝った方が先攻になります」

リゼ「じゃんけんぽん」パー

シャロ「ぽん」チョキ

シャロ「わ、私の先攻ですね」


シャロ「お互いに山札から5枚引いて、手札とします」

リゼ「いちにさんよんご」

シャロ「一度だけ、手札を好きな枚数山札に戻してシャッフルし、戻した数だけ引き直せるみたいです」

リゼ「よくわからんからいいや」


シャロ「お互いに、スタンドアップと宣言して裏向きのカードを表にして、先攻からゲームスタートです」

シャロリゼ「スタンドアップ!」クルッ

シャロ「最初はスタンドフェイズ。自分のフィールドのユニットを全てスタンド状態にします」

シャロ「・・・スタンド状態?」

シャロ(スタンド状態って何!?)

リゼ「?」

シャロ(!! せ、先輩にちゃんとルールを教えなきゃいけないのに・・・!)

リゼ「どうしたんだ、シャロ?」

シャロ「いえっ、何でもないです!決してスタンドが何だか分からないわけではないんですっ!」アセアセッ

リゼ「ああ、そういうことか。それならたぶん、ターンの最初に前に使ったカードを回復させるんだろ」

シャロ「!? 先輩、読まなくても分かるんですか・・・?」

リゼ「たぶんだよ。ほら、はやく次をやってくれ」ニコッ

シャロ「しぇ、しぇんぱい・・・!」

ココア(シャロちゃん全開だね)ニコニコ

チノ(全開です)ジーッ

シャロ「ドローステップに、カードを1枚引きます。先攻の第1ターンでも引くことができます・・・?」

シャロ「なによこれ、そんなの当たり前じゃない」

ココア「いやいやシャロちゃん、それが当たり前じゃなかったりするんだよ」

シャロ「へっ?そうなの?」

チノ「はい。ドローできなかったり、コアステップがなかったりするんです」

シャロ「はい?」

シャロ「次はGアシストステップです。う、なんか難しそう・・・」

シャロ「①自分のヴァンガードのグレードが3じゃなく」

シャロ「②手札に自分のヴァンガードよりグレードの1つ高いユニットがなく」

シャロ「③Gゾーンにカードが2枚以上あれば」

シャロ「Gアシストステップができます。Gアシストステップでは」

シャロ「手札を全て公開して、山札の上から5枚見て、その中からヴァンガードよりグレードの1つ高いユニットを1枚手札に加えて山札をシャッフルして」

シャロ「手札2枚とGゾーンのユニット2枚をファイトから取り除いて使用できなくさせる」

シャロ「ということができます」

ココア「ヴァンガードって、今出てる真ん中のカード?」

シャロ「そうみたいね。これで手札を整えるんですね、先輩」

リゼ「なるほどな」

ココア「手札を入れ換えられるっていうのは親切なルールだね」

チノ「はい。火文明にいいようにやられずにすみますからね」

ココア「!? チノちゃん・・・?」

チノ「根に持ってませんよ」

シャロ「次はライドフェイズです。ヴァンガードと同じか1つ高いグレードの手札のユニットを、今あるヴァンガードの上に置く」

シャロ「これは、ノーマルライドって言うみたいです」

リゼ「ああ、そうやってグレードを0から4に上げていくんだな」

シャロ「はいっ。アシストステップっていうのも、そのためにあるんですね」

ココア「進化クリーチャーみたいだね」

チノ「そうですね」

シャロ「私は、メイデン・オブ・サフラワーをノーマルライドします」

シャロ「それで下にある、春待ちの乙女オズの能力が発動します。同じクランのユニットにライドされた時、このユニットをリアガードサークルにコールできる・・・?」

シャロ「だそうです。どこのサークルでもいいみたいですね。なので、オズをコールします。リアガードサークルにユニットを出すことがコールというみたいです」

リゼ「クランって?」

シャロ「あっ、えっと。名前の下に大きく書いてある言葉が、クランです。サフラワーならネオネクタールですね」

リゼ「私のはギアクロニクル、だな」

シャロ「はいっ!」

「それからメインフェイズです。手札のユニットを、リアガードサークルにコールできます。コールできるのは、自分のヴァンガードのグレード以下のグレードです」

シャロ「今なら、1と0ですね」

シャロ「メインフェイズには、好きな枚数をコールできます」

シャロ「でも、今はコールしないでおきます」


シャロ「次はバトルフェイズです。・・・けど、先攻はアタックできないみたいですので、エンドフェイズです」

シャロ「これでターン終了です!」

リゼ「よし、私のターンだな」

リゼ「まずはスタンド、次がドローだな」

シャロ「はい」

リゼ「そしてライドフェイズに、スチームメイデン ダーニッシュをノーマルライドして」

リゼ「クロノドランの能力で、クロノドランをコール」


シャロ「えっとですね、先輩」

リゼ「ん、なんだ?」

シャロ「グレードの下に、↑マークがありますよね」

リゼ「! ああ、あるな」

シャロ「それはブーストというスキルアイコンでして。前列のユニットがアタックする時、後列のユニットがブーストアイコンを持っていれば、その分のパワーをプラスできるんです」

シャロ「それと、アタックできるのは前列のユニットだけです」

リゼ「ああ、なら後列にブーストのないユニットを置いても意味ないってことか」

シャロ「あっ、いえ、左右のリアガードサークルのユニットは、同じ縦列の2枚の位置を入れ換えられるんです」

リゼ「そうなのか?」

シャロ「はい。でも、ヴァンガードとは入れ換えられないようですし、左右への入れ換えも無理みたいですから」

シャロ「ヴァンガードの後ろに置くユニットはブーストがあった方がいい感じですね」

リゼ「なるほどなー」

リゼ「私はタイムブレイクドラゴンと、スチームカラー ウドゥルをコールして」

リゼ「バトルフェイズだな」

シャロ「アタックは、前列のユニットをレストして、相手の前列のユニットにアタックするんです」

シャロ「レストは、横向きにするんですかね」

リゼ「だろうな」

シャロ「今は私のヴァンガードだけですので、ヴァンガードへのアタックになりますね」

チノ「召喚酔いはないんですか?」

シャロ「え?何?」

ココア「召喚したクリーチャーはそのターン攻撃できないっていうルールだよ!」

シャロ「えっ、そんなことはどこにも・・・」ペラペラッ

リゼ「書いてないならできるんじゃないか?」

チノ「そうですね」

シャロ「ええ・・・?」

リゼ「じゃ、ダーニッシュをレストして、サフラワーにアタックだ!」

シャロ「はい!あっ、えっと、後列をレストしてブーストもできますっ!」

リゼ「ああそうだったな。クロノドランをレストして、ブースト!」

リゼ「ダーニッシュのパワー7000にクロノドランの5000が合わさって、12000になるんだな」

シャロ「はい!」

シャロ「それで、ヴァンガードがアタックしたら、ドライブステップになります」

リゼ「ドライブ?」

シャロ「ヴァンガードがアタックした時だけ、山札の一番上をトリガーゾーンに表で置きます」

リゼ「うん」

シャロ「そのユニットにトリガーがあれば、トリガーの効果が発動します」

シャロ「トリガーは、カードの右上にマークがあればそうです」

リゼ「ああ、この星のマークだな」

シャロ「あっ、はい。それはクリティカルトリガーですね」

シャロ「クリティカルが出たら、自分の任意のユニットのパワーをそのターン中+5000して、同じユニットか別のユニットをそのターン中クリティカル+1します」

シャロ「ドライブチェックしたカードは手札に加えます」

リゼ「うん」

シャロ「アタックは、アタックされたユニット以上のパワーでアタックすればヒットします。ヴァンガードへのアタックがヒットしたら、プレーヤーにダメージを与えられるのですが」

シャロ「与えられるダメージはそのユニットのクリティカルの数なんです」

シャロ「通常は1ですが、トリガーで追加すれば2ダメージ与えられるんですね」

リゼ「そうか。じゃあ、パワーはタイムブレイクに、クリティカルはダーニッシュだな」

シャロ「ダメージを受けたら、受けたプレイヤーがダメージチェックをします。ドライブと同じように山札をめくり」

シャロ「トリガーがあれば、能力が発動します。それからそのカードをダメージゾーンに置きます。2ダメージ受けた場合、ダメージチェックを2回やります」

シャロ「これで、私は2ダメージです。ダメージが6にったら負けです!」

リゼ「タイムブレイクでアタック、ウドゥルでブーストだ!パワーは17000!」

シャロ「サフラワーの能力で、サフラワーのパワーは5000アップするので、11000になります」

シャロ「さらに、手札からガードを出しますっ!」


シャロ「手札のカードで、アタックをガードできるんです。それに使うのは普通のパワーではなく、カードの左辺に書いてあるシールドという数値です」

シャロ「ガーディアンサークルにユニットをコールして、シールドの分、アタックされたユニットのパワーをアップさせるんです」

シャロ「ガードは、シールドのあるユニットでしかできません」

シャロ「今の場合メイデン・オブ・デイブレイクでガードすると、シールドが10000なので、サフラワーのパワーは21000になりますね」

リゼ「パワーが下回ったら、アタックはヒットしないんだな」

シャロ「はい」

リゼ「なら下回ったら、その時のアタックしたユニットは破壊されるのか?」

シャロ「はい?」

シャロ「えっと・・・、アタックしたユニットが退却することはありません、だそうです。退却は、ユニットをドロップゾーンに置くことです」

リゼ「ああ、破壊とトラッシュだな」

シャロ「ガードに使ったユニットはドロップゾーンに置きます」

リゼ「アタックしたらターン終了か?」

シャロ「はい」

リゼ「ならターン終了だ」

シャロ「私のターン、スタンドフェイズ、ドローフェイズ、ライドフェイズ」

シャロ「開花の乙女ケラをノーマルライドして、メインフェイズに2枚目のケラをコールです」

シャロ「バトルフェイズです。リアガードのケラで、リアガードにアタックします」

リゼ「リアガードへのアタックもガードできるのか?」

シャロ「はい、できます」

リゼ「なら、カー・ランマでガード」

シャロ「ヴァンガードでヴァンガードにアタック、オズのブーストでパワー15000です」

リゼ「ガードはしない」

シャロ「ドライブチェックです。トリガーはありません」

リゼ「ダメージチェックは、ヴァンガードにアタックがヒットした時だっけ?」

シャロ「はい」

リゼ「じゃあ、ダメージチェック。ん、何か出たぞ」

シャロ「それはスタンドトリガーですね。リアガード1体をスタンドして、同じか別のユニットをパワー+5000です」

リゼ「リアガードをスタンドして、ヴァンガードをパワーアップもできるのか?」

シャロ「できます、たぶん・・・」

リゼ「まあ今は何でもいいか」

リゼ「スタンド、ドロー。ヒストリーメーカードラゴンをノーマルライドして、スチームファイター ジムダールをコール」

リゼ「ジムダールでリアガードのケラにアタック!」

シャロ「ガードしません。リアガードにアタックがヒットした場合、ドロップゾーンに置きます」

リゼ「ヒストリーメーカーでヴァンガードにアタック!クロノドランはブーストだ」

シャロ「ガードしません」

リゼ「ドライブチェック。トリガーは・・・なし!」

シャロ「ダメージチェック。トリガーはありません」

リゼ「タイムブレイクのアタック、ウドゥルのブースト!」

シャロ「ウーントタナップでガードです」

シャロ「スタンド、ドロー。ラナンキュラスの花乙女アーシャをノーマルライドします」

シャロ「アーシャでヴァンガードにアタックしますっ!」

リゼ「ガードしない!」

シャロ「グレード3は、ブーストではなく、ツインドライブというアイコンを持っています」

リゼ「! ドライブを2回やれるのか?」

シャロ「そうみたいですね。ツインドライブ、1回目、2回目・・・。トリガーはありません」

リゼ「ほっ。ダメージチェック、トリガーだ!」

シャロ「それはヒールトリガーですね!自分のダメージが相手以上なら、ダメージを1枚ドロップゾーンに移せるんです」

リゼ「じゃあ、今は使えないな」

シャロ「はい」

ココア「ヒールトリガーも、パワー+5000なの?」

シャロ「ええ、そうよ」

ココア「なら、回復できないときは、パワーはアップするの?」

シャロ「あ・・・えっと」

シャロ「えぇ・・・っと・・・」


シャロ「載ってない・・・」

リゼ「困ったな」

シャロ「す、すみません・・・」

リゼ「いいって。そうならないように祈るしかないな!」

シャロ「うぅ・・・、はいっ!」

リゼ「スタンド、ドロー。クラシックガンドラゴンをノーマルライド」

シャロ「先輩、まだやってないルールがありますっ!」

リゼ「?」

シャロ「ストライドです!」


シャロ「お互いのヴァンガードがグレード3の時、ライドの後に、ストライドができます」

シャロ「Gゾーンの裏向きのGユニットを、ヴァンガードの上に重ねるんです」

リゼ「ふーん、ならメタリカフェニックスをストライドするぞ」

シャロ「その時、カードに書いてあるコストを払います」

リゼ「書いてあるコスト・・・。手札からグレードの合計が3以上になるように捨てる、か。なら私はクラシックガンを捨てるぞ」

シャロ「それから、ストライドした時に、その下のグレード3のユニットや、他のフィールドのユニットの能力が発動するかもしれません」

リゼ「えっと・・・」

リゼ「・・・」

シャロ「・・・?」

リゼ(なんだこれ、全然意味がわからん!)

リゼ「能力はないな。タイムブレイクをコールして、バトルだ」

リゼ「タイムブレイクでアタック、ウドゥルのブースト!」

シャロ「5000でガードします」

リゼ「ジムダールのアタック、タイムブレイクのブースト!」

シャロ「10000でガードします」

リゼ「メタリカでアタック、クロノドランのブースト!」

シャロ「先輩!Gユニットはトリプルドライブ、ドライブチェックを3回やれますっ!」

リゼ「3回!?太っ腹だな!」

リゼ「ならドライブチェック。トリガーは・・・、なしなしなし!?3回もやったのに!?」

シャロ(怒ってるしぇんぱいかわいい・・・)

シャロ「ダメージチェック。あ、スタンドトリガーですっ!意味ないけど・・・」

リゼ「くっそー、ターン終了だ」

シャロ「Gユニットは、ターンの終わりに表でGゾーンに戻ります。ストライドできるのは裏向きだけなので、使うほど減っていくんです」

リゼ「へえ、そうなのか」


シャロ「スタンド、ドロー。春色の花乙姫アルボレアをストライドします!」

シャロ「それとアーシャ、サフラワー、サフラワーをコール」

シャロ「アーシャでヴァンガードにアタックします」

リゼ「ガードなしだ、ダメージチェック。トリガーなしだ!」

シャロ「アルボレアでアタックですっ!」

リゼ「ガードなし」

シャロ「トリプルドライブ。ドロートリガー!」

リゼ「ドローできて、+5000か?」

シャロ「はい!」

リゼ「ダメージチェック、ちっ、トリガーなし」

シャロ「アルボレアの能力で、山札からアーシャをコールします。そしてアタックですっ」

リゼ「ガードなしだ、ダメージチェック。やった、クリティカルトリガーだ!」

シャロ「でも、トリガーの能力はそのターン中のみなので・・・」

リゼ「そうか、相手ターンにクリティカルを引いても意味ないんだな」

シャロ「しゅみません・・・」

リゼ「私のターン、スタンド、ドロー。ストライド!」

リゼ「タイムブレイクでヴァンガードへのアタック!」

シャロ「5000でガードします」

リゼ「ジムダールでヴァンガードにアタック!」

シャロ「ガードしません。ダメージチェック、トリガーはありません」

リゼ「メタリカでヴァンガードにアタック!」

シャロ「私は守護者を使ってガードします!」

リゼ「? 守護者?」

シャロ「ガードに使うと、手札を1枚捨てることで、そのアタックをヒットさせなくするんです!」

リゼ「へえ!それは便利だな!」

リゼ「トリプルドライブ。あっ、クリティカルトリガーだ」

シャロ「あぶなかったです・・・」

リゼ「くっそー!」

シャロ「私のターンです!ストライド!」

シャロ「アーシャでヴァンガードにアタックです!」

リゼ「ガードしない!トリガーでろー!」


リゼ「出たぁっ!!ヒールトリガー!」

シャロ(6ダメージ目で回復!リゼ先輩すごいっ・・・!)ドキドキ

リゼ「ヴァンガードにパワー+5000!」

リゼ「ダメージ1枚回復ぅ!」

シャロ「ヴァンガードでヴァンガードにアタックです!パワーは30000です!」

リゼ「合計36000でガード!」

シャロ「トリプルドライブ!あっ、クリティカルトリガーです!」

リゼ「げぇっ!?」

シャロ「アーシャをパワー+5000、クリティカル+1します!」

シャロ「アーシャでアタック!パワー22000です!」

リゼ「ダメだ・・・ガードできない!!」

シャロ「先輩、まだです!」

リゼ「?」

シャロ「グレード2のユニットは、フィールドからもガードに使えるんです!」

リゼ「!?」

シャロ「インターセプトの能力です!」

リゼ「それ早く言えよ!」

シャロ「えへ」

リゼ「ならジムダールでインターセプト、ダーニッシュでガードだ!」

シャロ「! すごいです先輩!」

リゼ「やった、乗りきった!次で決めてやるぞ!」

リゼ「私のターン!スタンド、ドロー!」

シャロ(先輩・・・、頑張ってください!)


リゼ「クロノジェット・ドラゴンをノーマルライド!!」

リゼ「後列のタイムブレイクを前列に移動、黄昏を知るギアポニーをコール!」

リゼ「ウドゥルをどかしてクラシックガンをコール、前列と交換!」


リゼ「バトルだ!クロノジェット・ドラゴンでヴァンガードにアタック!」

リゼ「クロノジェットの能力で、相手はグレード1以上のユニットでガードできない!」

シャロ「ええっ!?・・・グレード0を2枚、20000でガードです!」

リゼ「ツインドライブ!クリティカルトリガー!パワー、クリティカルはクラシックに!」

リゼ「クラシックでアタック!」

シャロ「守護者でガード!」

リゼ「ギアポニーのブースト、タイムブレイクでアタック!」

シャロ(パワー13000、これなら防ぎきれちゃう・・・)

リゼ「ギアポニーの能力で、ブーストした時パワー+3000!」

シャロ「!!」

リゼ「これで、どうだーー!」

シャロ「やった、ガードなしです!」

リゼ「え?」

シャロ「ダメージチェック!クリティカルトリガー!意味はありません!」

リゼ「ええっ!?」

シャロ「これでダメージ6、リゼ先輩の勝ちですー!」

リゼ「おっ、おお!やったー!!」

・・・

ココア「リゼちゃん、ヴァンガードはどうだった?」

リゼ「いやー、楽しかったな!トリガーが出るとついはしゃいじゃうし」

チノ「リゼさん、のりのりでしたね」

シャロ(先輩とゲーム、楽しかったなー・・・)ポワポワー…

リゼ「っていうかこのゲーム、マジックとかないんだな。ずっとユニットで攻撃してるだけだったぞ?」

ココア「でも、やりやすそうだったよ?」

チノ「バトルスピリッツより簡単そうでした」

リゼ「まあたしかに、ルール自体は割と簡単だったかな。それに」

リゼ「シャロの説明、すごく分かりやすかったぞ。ありがとなシャロ!」

シャロ「せ、先輩っ!」


千夜は激怒した。自分抜きでカードゲームを楽しんだ四人を、必ず取り除かねばならぬと思った。



ココア「ほら、まだ遊戯王が残ってるから。千夜ちゃん怒らないで?」

千夜「ぷぅ~」プクー

ココア(みんな、フォローだよ!フォローをブーストするんだよ!)

リゼ(がってんしょうち!)

シャロ(まったく、千夜もおこちゃまなんだから)

チノ(フォローをブーストってなんですか!?)

ココア「ほら見て千夜ちゃん。遊戯王って、聞いたことない?」

リゼ「そ、そうだ千夜。有名なやつだぞ、遊戯王って」

シャロ「そ、そうよ。あんたの為にわざわざとっといてあげたんだから(大嘘)。感謝しなさいよ」


チノ「ち、千夜おねーちゃんっ。一緒に遊戯王やろっ・・・?」


ココア「!?」

リゼ(チノ・・・それはブーストじゃない、クリティカルだ!)

ココア(はうっ!私に6ダメージだよっ!)

シャロ(あんたが負けてどうすんのよっ!)


千夜「・・・」


四人(ドキドキ)

千夜「・・・」

千夜「・・・お菓子持ってきたの。皆で食べながらやりましょう」ニコッ

四人「!」パアッ!

四人(ふぅ~~~・・・。なんとかなった・・・)

ココア「る、ルールブックが!」

リゼ「分厚い・・・!」

シャロ「さっきのやつの倍くらいあるわね」

千夜「? これで分厚いの?」

チノ「はい。デュエルマスターズのは紙1枚でしたから」

千夜「え?それでルールがわかったの?」

チノ「はい。あのゲームは簡単でした」

リゼ「だがヴァンガード、バトルスピリッツって、ルールブックが厚くなるほどゲームは難しくなっていったよな」

シャロ「へ、そうだったんですか?」

チノ「はい。だとすると・・・」

ココア「・・・」


みんな(ま、魔境!?魔境が待っているというの・・・!?)

チノ「すごく不安です」

ココア「デュエルの準備を読んでいくよ!ルールは全て、この私にお任せなさい!」

千夜「お願いします」

シャロ「なによ、折角2つあるんだから、千夜も読めばいいじゃない」

千夜「いいのよ、ココアちゃんに教えてもらいたいんだから」


結局、二つ目のルールブックはティッピーに奪われた

ココア「まずは対戦相手とあいさつだって!」

リゼ「は?」

千夜「こんにちは、ココアちゃん」ウフフ

ココア「こんにちはだよ、千夜ちゃん!」ウフフ

シャロ「何してんのよあんたたち」


ココア「次にデッキをシャッフルして置きます」

千夜「置いたわ」スッ

ココア「じゃんけんして、勝った方が先攻・後攻を決めます」

リゼ「準備が短い!」

チノ「それに、勝っても後攻を選べるのは初めてです」

ココア「じゃんけんぽん」チョキ

千夜「ぽん!」パー

ココア「じゃあ私の先攻からやるよ!」

千夜「ええ」

ココア「最後に手札を5枚引きます」

千夜「いちにー、さんしー、ご」

ココア「これでデュエルスタート!」

千夜「楽しみね」ワクワク

ココア「まずはドローフェイズ。デッキから1枚引きます。でも」

ココア「いつも通り先攻の最初は引けません」

ココア「次がスタンバイフェイズ。特に何もありません」

千夜「えっ?」

リゼ「でたな、意味のないフェイズ!」

チノ「たまにありますね」


ココア「そしてメインフェイズ!モンスターの召喚、魔法・罠の発動、カードの効果の発動など自由にカードが使えます!」

千夜「はい」

ココア「じゃあまずはモンスターの召喚をやるよ!」

ココア「モンスターの召喚は、1ターンに1度のみの召喚と、回数制限のない召喚に分かれます」

千夜「はい」

ココア「手札から表側攻撃表示でだすのが召喚で、裏側守備表示でだすのがセットです」

ココア「ポイント!召喚とセットは1ターンに1度、どちらか1つしか行えません」

千夜「わかったわ」

ココア「それから、レベル5以上のモンスターを召喚・セットするには、召喚前に自分フィールドのモンスターを墓地へ送らなければなりません」

千夜「レベル?」

ココア「カードに書いてある、星の数がレベルの数だよ!」

ココア「レベル5・6は1体、7以上は2体だって」

千夜「ふむふむ」

ココア「召喚・セットは、通常モンスターや、特に召喚方法に制限のない効果モンスターをフィールドに出すときにやるんだって」

千夜「制限って、どこに書いてあるの?」

ココア「効果モンスターのテキストに記載されているみたいだね」

千夜「うんうん」

リゼ「要するに、召喚方法に制限のないモンスターは、1ターンに1体しか手札から出せないってことか?」

ココア「うん。その代わり、特別な手順を踏んでモンスターを出す特殊召喚は」

ココア「条件を満たしていれば1ターンに何度でも可能です、だって」

千夜「その条件が、効果モンスターのテキストに書いてあるのね?」

ココア「そう。それと、魔法・罠カードの効果でもできるみたい」

千夜「はい、わかったわ」

チノ「各ゲームのモンスターの召喚方法は」

チノ「デュエルマスターズはマナ次第でいくらでも、バトルスピリッツはコア次第でいくらでも」

チノ「ヴァンガードはヴァンガードのグレード以下ならいくらでも」

チノ「遊戯王は、レベル4以下なら1体はコストなしで出せて、他は効果次第」

チノ「・・・という感じですね」

リゼ「うーん、遊戯王の召喚は他とは少し感じが違うな」

チノ「はい。いくら手札にモンスターがあっても、基本1体しか召喚できませんからね」

リゼ「特殊召喚できないと、モンスターをたくさん出せないんだな」

ココア「じゃあ私は、手札からライトロード・マジシャン ライラを召喚するよ」スッ

ココア「そして、オッドアイズペンデュラムドラゴンを、ペンデュラムゾーンに置きます」ペチ

千夜「ココアちゃん。このモンスターと魔法が半分ずつになっているのは何なの?」

ココア「これはペンデュラムモンスターといって、モンスターとしてフィールドに出すのはもちろん」

ココア「ペンデュラムゾーンに、魔法カードのように置いて効果を発揮させることができるんだって」

ココア「二ヶ所に書いてある効果のうち、上がペンデュラムゾーンで使える効果、下がモンスターの効果だね」

ココア「ペンデュラムゾーンにある間、ペンデュラムモンスターは魔法カードとして扱うんだって」

千夜「ペンデュラムゾーンに置けば効果が使えるのね」

ココア「それだけじゃなくて、ペンデュラム召喚を行う際に必ず必要になります」

ココア「・・・だって」

みんな「・・・ペンデュラム召喚?」

チノ「まるで想像がつきません。なんですかそれ」

ココア「うーん、じゃあやってみようか」

千夜「あら、できるの?」

ココア「たぶん」

リゼ「初めのターンではできない、とか、相手のグレードが3とか、何か制限はないのか?」

ココア「うーん・・・、特に書いてないかなー・・・」

ココア「うん。たぶんできるよ!」

千夜「じゃあ、やってみせて?」

ココア「任せなさい!私はもう片方のペンデュラムゾーンに、賤竜の魔術師を置いて」

ココア「魔法カード、ペンデュラムターンを魔法・罠ゾーンに置いて発動させて」

ココア「その効果で、オッドアイズのペンデュラムスケールを4から5に変えるよ」

みんな「ペンデュラムスケール?」

ココア「ペンデュラムモンスターの◇の下に書いてある数字がペンデュラムスケールだよ。ちょっと見ててね」

ココア「ちなみに、使い終わった魔法は墓地へ送られます」ヒョイ

リゼ「そう言えば、カードを使うのにコストはいらないのか?」

チノ「たしかに、コアもマナもありませんね」

ココア「コストは必ずあるわけじゃないんだね。遊戯王にはないみたいだよ」

リゼ「ヴァンガードと違って、マジックもあるのにコストなしってすごいな」

ココア「豪快だね!」

ココア「それでえっと、これで私のペンデュラムゾーンに、ペンデュラムスケールの5と2が揃ったでしょ?」

ココア「ペンデュラム召喚は、このスケールの間のレベル、今ならスケールが2と5だから、レベル3と4のモンスターを」

ココア「好きなだけ、手札・エクストラデッキから特殊召喚できるのです」


千夜「? エクストラデッキってなに?」

ココア「エクストラデッキは、特殊な方法で出す、エクシーズモンスター等を裏側で置いておく場所だって」

千夜「エク・・・?」

ココア「えっと、エクシーズモンスターは・・・」ペラペラ

ココア「カードの枠が黒いモンスターだよ。使うときは、デッキではなくエクストラデッキに置いておきます・・・」

ココ千夜「あ」

シャロ「? どうしたのよ」

千夜「そういえば、一緒にデッキに入れてしまったわ」

ココア「私もだよ!デッキから抜かなきゃだね!」

シャロ「ちゃんと読んでからやりなさいよ・・・」

ココア「千夜ちゃん、白いカードと紫のカードも、エクストラデッキに入れるんだって」

千夜「あ、私のデッキにもあったわ」

ココア「ペンデュラムの続きをやるよ!ペンデュラム召喚は、手札のモンスターと、エクストラデッキのペンデュラムモンスターを特殊召喚できるんだよ!」

千夜「え?ペンデュラムモンスターはデッキに入れるんでしょう?」

ココア「うん。でも、ペンデュラムモンスターはフィールドから墓地へ送られる場合」

ココア「代わりにエクストラデッキにいくんだって」

千夜「ふうん・・・」

ココア「とにかく、これでペンデュラム召喚するよ!宣言して、そのままモンスターを出せばいいのかな」


ココア「私は手札から火舞太刀をペンデュラム召喚!」

リゼ「ペンデュラム召喚って、ペンデュラムモンスター以外のモンスターも出せるのか?」

ココア「うん。写真が載ってるから、間違いないよ」

チノ「親切なルールブックですね」

ココア「ペンデュラム召喚で出せるモンスターは、特に制限は書いてないかな。レベルがあっているだけでいいみたい」

リゼ「なるほど、普通なら1体しか召喚できないのを、ペンデュラム召喚で2体以上出せるようにしてるんだな」

千夜「そうなのね」

ココア「モンスターを特殊召喚する場合、表側攻撃表示か表側守備表示でだすんだって」

ココア「ペンデュラム召喚も特殊召喚だから、そのどちらかでやるんだね」

ココア「それと、ペンデュラム召喚は1ターンに1回だけだって」


ココア「これでペンデュラム召喚はできたかな?」

千夜「わかったわ、ありがとうココアちゃん」

ココア「いえいえ。これで私はターン終了。先攻はバトルフェイズはなし」

ココア「それからエンドフェイズに、オッドアイズの効果が発動できて」

ココア「オッドアイズを破壊して、デッキから攻撃力1500以下のペンデュラムモンスターを1体手札に加えるよ」

ココア「フィールド、ペンデュラムゾーンで破壊されたペンデュラムモンスターはエクストラデッキへ」

ココア「そして、デッキの中身を見た場合、カードに記載がなくても必ずシャッフルします」シャッシャ

ココア「さらに、ライラの効果でデッキの上から3枚を墓地へ送りますよ、と」

ココア「これでターン終了!」

千夜「私の番ね」

ココア「まずはドローだよ」

千夜「ええ」ドロー

ココア「そしてなにもしないスタンバイフェイズの後がメインフェイズ」

千夜「わかったわ。メインフェイズね」


千夜「・・・」

シャロ「・・・?どうしたの?」

千夜(何がなんだかさっぱりだわ)

シャロ(あ、何も分かってないって顔してる・・・)


シャロ「ちょっと見せなさいよ」

千夜「! シャロちゃん」

シャロ(どうせ何も分かってないんでしょ?)

千夜(! ・・・ありがとう、一緒にやりましょう)

シャロ「ねえココア、このチューナーって何?」

ココア「! チューナーはね・・・」


ココア「シンクロ召喚に必要なモンスターだって。シンクロは白いカードだね」

ココア「フィールドに表側表示で、チューナーとチューナーじゃないモンスター1体以上を揃えて」

ココア「そのモンスターを墓地へ送って、レベルの合計と同じレベルのシンクロモンスターを特殊召喚します」

ココア「これがシンクロ召喚です!」

リゼ「へえー、いっぱい召喚方法があるんだな」

ココア「うん!他にも、エクシーズ召喚、融合召喚、儀式召喚っていうのがあるんだって」

チノ「すごいですね」

リゼ「というか全部使えるのかそれ?」

ココア「このデッキには儀式モンスターは入ってなかったけど、それ以外はあったよ?」

リゼ「ほんとか?すごいな、そのデッキ」

シャロ「ココア、罠カードってどうやって使うの?」

ココア「罠カードは1度フィールドに伏せて、その次の相手ターンから自分・相手ターンいつでも使えるんだよ」

シャロ「そう。じゃ、いきなり自分のターンで使うことはできないってことね」

ココア「それから、魔法カードも伏せることができる、だって。魔法は、伏せたターンでも発動できるけど」

ココア「速攻魔法だけは、伏せたターンには発動できないよ」

千夜「速攻魔法?」

ココア「雷マークのある魔法カードだよ」

千夜「わかったわ」

リゼ「魔法・罠カードって、1ターンに何枚でも使えるのか?」

ココア「うーん、できないとは書いてないなー」

リゼ「またそれか」

千夜「じゃあ、私は魔法カード、ワンフォーワンを使うわ」

千夜「手札のモンスターを1体墓地へ送って発動できて、デッキからレベル1のモンスター1体を特殊召喚するわ」

シャロ「あ、ペンデュラムモンスターって、手札から墓地へ行くときはどうなるの?」

ココア「エクストラデッキへ行くのは、フィールドからのみだよ」

シャロ「じゃあ大丈夫ね」

千夜「ええ。私はDD魔導賢者ニュートンを墓地へ送り、デッキからDDラミアを特殊召喚」

千夜「それから、DDナイトハウリングを召喚するわ。そして」

千夜「ナイトハウリングが召喚に成功した時、自分の墓地のDDモンスター1体を特殊召喚できるの。できるわよね?」

ココア「・・・えっと、カードの効果で特殊召喚する場合」

ココア「定められた方法で召喚されずに墓地へ送られた特殊召喚モンスターを特殊召喚することはできません」

ココア「特殊召喚モンスターというのは、召喚方法に特別の制限が記載されている効果モンスターと」

ココア「融合、シンクロ、エクシーズ、儀式モンスターが含まれます」

ココア「つまりペンデュラムモンスターは、定められた方法で召喚されずに墓地へ送られても、墓地から特殊召喚できるみたいだね」

千夜「よかったわ。ならナイトハウリングの効果で、墓地のニュートンを特殊召喚」

夜「それでメインフェイズに、シンクロ召喚ができるのよね?」

ココア「うん」

千夜「なら私は・・・」


千夜「あ」

リゼ「?」

千夜「ペンデュラムモンスターはフィールドから墓地へは送られずエクストラデッキに行くのよね?」

ココア「そうだよ」

千夜「じゃあ、シンクロ召喚の時に墓地へ送ることはできるのかしら?」

シャロ「あ」

ココア「あー・・・」

みんな「・・・」

リゼ「そ、そうだ!プレイシートの裏にデッキの使い方みたいなのが書いてあったぞ!」

チノ「本当ですか!?」

ココア「そうだった!千夜ちゃんちょっとごめんね」パラ

みんな「!! これは!!」


みんな「ペンデュラムモンスターとラミアでシンクロ召喚している図だーーー!!」

シャロ「すごいです先輩、一発解決です!」

チノ「プレイシートは侮れませんね」

ココア「! それだけじゃないよ、これを見て!」

千夜「?」

ココア「このカードの説明。ペンデュラムモンスターでありながらチューナーでもあるので、シンクロ素材にしてもペンデュラム召喚で呼び出せる」

ココア「・・・だって!つまり、シンクロ素材にしたモンスターはエクストラデッキに行くんだよ!」

リゼ「プレイシート・・・、恐るべし!!」

千夜「なら私は、チューナーのラミアを墓地へ送り、チューナーじゃないペンデュラムモンスターのニュートンをエクストラデッキへ送り」

千夜「レベル8のシンクロモンスター、DDD呪血王サイフリートを特殊召喚します」


シャロ「これで、このモンスターでアタックできるの?」

チノ「召喚酔いはないんですか?」

ココア「うーん、書いてないから・・・。攻撃できるんじゃないかな?」

リゼ「まったく、頼むからはっきり書いてほしいもんだな」

チノ「まったくですよ」フンフン

千夜「ではモンスターで攻撃するわ」

ココア「いいよー。攻撃する方法は」

ココア「好きな相手モンスターを対象に攻撃します。モンスターがいなければ、相手に直接攻撃することができます」

千夜「じゃあ、サイフリートでライラを攻撃よ」

ココア「攻撃表示同士なら、攻撃力の低い方が破壊され墓地へ送られて」

ココア「攻撃力の差の分のダメージを負けた方が受けます!」

ココア「ダメージは、ライフポイント8000から引かれていって」

ココア「0になったら負けになるよ!」

千夜「サイフリートの攻撃力は2800、ライラは1700」

千夜「ライラは破壊されて、ココアちゃんのライフは8000から6900になるのね?」

ココア「そう!これが戦闘のやり方だよ!」


チノ「ライフが数値というのは初めてですね」

ココア「そうだね。今まではシールド、コア、カードの数で」

ココア「5回攻撃されたら負け、みたいな感じだったからね」

リゼ「ライフ、覚えておかなきゃいけないんだな」

シャロ「う、忘れそう・・・」

チノ「ココアさん、忘れたふりして誤魔化しちゃだめですよ?」

ココア「ひ、ひどいよチノちゃん!?」

千夜「電卓、用意しなきゃね」

千夜「あ」

リゼ「今度はなんだ?」

千夜「罠カードを伏せるのを忘れてしまったわ」ウッカリ

リゼ「ああ、バーストを伏せるのを忘れるの、ココアがよくやってたな」


ココア「大丈夫だよ、千夜ちゃん!」

千夜「?」

ココア「バトルフェイズが終わったら、もう1回メインフェイズをやれるんだよ!」

みんな「えっ!?」


リゼ「なんだそれ、すごいな!」

チノ「親切設計です!」

ココア「でも、召喚やペンデュラム召喚みたいに、1ターンに1回だけだっていうのは」

ココア「1回目でやってしまった場合、2回目ではできない」

ココア「だって!」

千夜「そう。なら、罠カードを伏せてターン終了よ」

ココア「私のターン、ドロー!」

ココア「私は、竜穴の魔術師をペンデュラムゾーンに置くよ」

ココア「そして効果を発動!手札のペンデュラムモンスター1体を捨てて、フィールドの魔法・罠を1枚破壊するよ」

ココア「私は千夜ちゃんの伏せたカードを1枚破壊!」

千夜「あっ、待ってココアちゃん」


千夜「サイフリートの効果は、フィールドの表側表示の魔法・罠の効果を無効にできるの。それに、相手ターンでも発動できるってあるわ」

千夜「これはどうやって使うの?」

ココア「ほうほう・・・、それはだね」

ココア「この効果は相手ターンでも発動できる、というカードは」

ココア「相手ターンでも任意に発動できる特別な効果です。その使い方は・・・」


ココア「1枚のカードの発動に対して、別のカードを発動させます」

ココア「これをチェーンと言って」

ココア「自分、相手と、交互にチェーンしていくことができます」

みんな「・・・」

ココア「そして、サイクロンを発動したのに対してマジックジャマーを発動、さらに盗賊の七つ道具を発動すると」

ココア「盗賊の七つ道具の効果を最初に処理します」


みんな「?」

ココア「サイクロンで魔法・罠を破壊しようとしたら、マジックジャマーでサイクロンの効果を無効にされそうになったので、盗賊の七つ道具でマジックジャマーを無効にする」

ココア「そうしたら、盗賊の七つ道具の効果でマジックジャマーが無効になって、サイクロンの効果は無事に使える」

ココア「・・・だって」

千夜「へぇ・・・」


リゼ「えっと、つまり」

リゼ「カードを発動しても、その効果を使う前に他のカードを発動して」

リゼ「後から発動したカードの効果を先に使えるってことか?」

ココア「うん・・・、たぶん」

チノ「まるで、後だしじゃんけんですね」

ココア「チェーンできるカードは、速攻魔法、罠カード、相手ターンでも発動できる効果モンスター」

ココア「です」

千夜「えっと。なら今の場合・・・」

千夜「①竜穴の魔術師の効果を発動、②その効果を使う前にサイフリートの効果を発動」

千夜「②サイフリートの効果を使って、①竜穴の魔術師の効果を使う」

千夜「こうでいいのかしら?」

ココア「うん。つまり」

ココア「発動してもすぐに効果が発揮されるわけじゃないみたいだよ」

リゼ「へえ。他のカードではそんなことなかったよな」

チノ「ええ。他のゲームでは、発動するたびに効果を解決していましたから」

ココア「発動したあと、勝手に効果を使わないようにしないといけないんだね」


千夜「じゃあ、竜穴の効果は無効になったのね?」

ココア「うん」

千夜「なら、ココアちゃんが捨てたペンデュラムモンスターはどうなるの?」

ココア「え?」

千夜「だって、効果は無効になったんでしょう?」

ココア「ああ、それはだね・・・」

ココア「一部のカードの効果には、発動するための条件となるコストが存在します」

ココア「ライフを払ったり、手札を捨てたり」

ココア「それらは、カードの効果には当てはまりません」

ココア「・・・だって。だから、破壊する効果は無効になったけど、手札を捨てるのは無効にならないんじゃないかな?」

千夜「そうなのね」

ココア「だって、1度見せちゃったカードを戻すのは変じゃないかな?」

千夜「ああ、それはそうね」

ココア「私はスケール2と8で、エクストラデッキのオッドアイズをペンデュラム召喚!」

ココア「そして、オッドアイズと火舞太刀をリリースして、ビーストアイズペンデュラムドラゴンをエクストラデッキから特殊召喚!」

ココア「リリースは、墓地へ送ることだって。でも、ペンデュラムモンスターはリリースできるけどエクストラデッキへ行くみたい」


リゼ「おお、今度は紫のモンスターだな」

シャロ「なんだかカラフルなゲームですね」

ココア「紫のモンスターは融合モンスター!」

ココア「融合モンスターを召喚するには、融合魔法カードが必要なんだけど」

ココア「ビーストアイズは自分の効果で、融合なしで特殊召喚できるんだよ」

千夜「あら、私のはそんなこと書いてないわ」

ココア「こっちの方がお得だね」

ココア「ビーストアイズでサイフリートに攻撃!」

千夜「罠カードは、いつ使えるの?」

ココア「伏せたターン以外ならいつでも使えるみたいだけど・・・」


千夜「いつでもって、いつ?」

リゼ「哲学的だー!?」


シャロ「そりゃ、いつでもはいつでもでしょ」

ココア「あ、ダメージステップでは、基本的にダメージステップに発動する効果、攻撃力をアップさせる効果、カウンター罠しか発動できないって」

千夜「かうんたー?」

ココア「∞マークが永続罠、←マークがカウンター罠だって」


ココア「ダメージステップっていうのは、バトルする時のバトルフェイズの中の1つで」

ココア「攻撃宣言するバトルステップの後にダメージステップになって、そこで戦闘ダメージを計算するんだよ!」

ココア「あ、それから、バトルステップでは攻撃宣言後にカードの効果を発動できるみたいだよ」

千夜「そう。でも使えるカードはなかったわ」

シャロ「ええっ!?説明させといて!?」

千夜「てへ」ペロ

シャロ「そういえば、攻撃してもレストしないのね」

リゼ「たしかに、疲労もタップもないな」

チノ「う、真似しないでくださいリゼさん」

ココア「そうだね。遊戯王のモンスターはやる気に満ち溢れてるのかな?」

千夜「そんな理由なの?」

千夜「私のターン」

ココア「千夜ちゃん。1度フィールドに出したモンスターは、召喚した次のターンから表示形式が変更できるんだよ」

ココア「表側攻撃表示のモンスターは、表側守備表示にできるの」

千夜「守備表示で攻撃されたらどうなるの?」

ココア「攻撃力が高ければ破壊して、でもダメージはないんだって」

千夜「そう。ならナイトハウリングを守備表示にして、モンスターをセットするわ」

千夜「これでダメージを受けずに済むわね」

ココア「ビーストアイズの効果で大ダメージだけどね」

千夜「あら」


千夜「ターン終了よ」

ココア「私のターン。ペンデュラム召喚!エクストラデッキのオッドアイズと、手札の星読みの魔術師!」

リゼ「! またオッドアイズか!」

千夜「ペンデュラムって、毎ターン復活するのね」

シャロ「うっとうしいわね」

ココア「バトル!星読みでナイトハウリングを攻撃!」

ココア「ビーストアイズでセットのモンスターを攻撃!」

ココア「セットのモンスターを攻撃したら、ダメージステップの中の、ダメージ計算前に表側守備にしてダメージ計算するんだって」

千夜「はぁい」クルッ

ココア「ヘルセキュリティの守備力は600だから破壊、ビーストアイズの効果を発動だよ!」

千夜「待って、ヘルセキュリティの効果も発動するわ」

ココア「あ、同時に複数の効果が発動したらね」

ココア「まずターンプレイヤーの効果を発動して、チェーンして相手の効果を発動する」

ココア「つまり相手の効果から処理されます、だって」


千夜「ならまずは私の効果ね。デッキから悪魔族・レベル1のモンスターを特殊召喚します」

千夜「DD魔導賢者ケプラーよ」

ココア「なら、ビーストアイズの効果で1700ダメージ!」ライフ4400

ココア「そしてオッドアイズで攻撃!」

千夜「ペンデュラムモンスターが戦闘で破壊されたら?」

ココア「エクストラデッキへ、だよ」

千夜「はい」

ココア「これでターン終了!」

千夜「私のタ~ン!」

シャロ「・・・」ゴニョゴニョ

千夜「わかったわ。私はDDプラウドオーガをペンデュラムゾーンに置いて」

千夜「伏せてある罠カードを使うわ。永続罠、悪魔の憑代よ」

千夜「この効果で、レベル5以上の悪魔族モンスターを召喚するためのリリースをなくすことができるわ」

千夜「これでリリースなしで、手札のDDD死偉王ヘルアーマゲドンを召喚よ!」

千夜「500ライフを払って、プラウドオーガの効果を使うわ。ヘルアーマゲドンの攻撃力が500アップよ」ライフ3900

千夜「ヘルアーマゲドンでビーストアイズに攻撃!」

ココア「ビーストアイズは破壊されて、500ダメージだね」ライフ5600

千夜「ターン終了!」ニコッ

ココア「私のターン!オッドアイズと星読みを守備表示にして、ターン終わり!」

千夜「私のターン。カードを1枚伏せて、ターン終了よ」

ココア「私のターン!終わり!」

リゼ「はや!?」

千夜「私のターン!」

シャロ「これをやって・・・」ゴニョゴニョ

千夜「ふむふむ。私はDDリリスを召喚して、効果発動よ」

千夜「エクストラデッキのDDモンスター1体を手札に加えるわ。ケプラーね」

千夜「そして墓地のラミアの効果を発動。フィールドのリリスを墓地へ送って、ラミアを特殊召喚よ」

リゼ「上手い!攻撃力の低いリリスをフィールドからどかしたんだな。すごいぞ千夜」

シャロ「・・・」

千夜「嫉妬?」クス

ココア「私のターン!」

ココア「私は魔法カード、皆既日食の書を発動するよ」

ココア「フィールドのモンスターを全て裏側守備表示に!」

千夜「あら」

ココア「そしてオッドアイズと星読みを反転召喚!」

ココア「反転召喚は、裏側守備表示のモンスターを表側攻撃表示にする召喚で」

ココア「1ターンに何度でもできるんだよ」

ココア「ただし、セットしたモンスターはそのターンはできないんだって」

ココア「それから墓地の、貴竜の魔術師の効果発動!オッドアイズのレベルを3つ下げて、墓地から特殊召喚!」

ココア「そしてオッドアイズと貴竜をエクストラデッキへ送り、レベル7のシンクロモンスター」

ココア「オッドアイズメテオバーストドラゴンをシンクロ召喚!」

ココア「さらにペンデュラム召喚!エクストラデッキからオッドアイズと貴竜!」


リゼ「・・・なんか、召喚は1ターンに1度とか言ってたのが馬鹿らしくなるな」

チノ「はい。特殊召喚の雨あられです。制限をものともしてないです」

ココア「オッドアイズで攻撃!」

千夜「ラミアね。ラミアは墓地から特殊召喚したら、フィールドから離れるとき除外されるわ」

※実際は1度裏側になった場合、DDラミアの除外されるデメリットはなくなりますが、そのルールは知る由もないのでこのまま続きます。悪しからず!


千夜「・・・除外って何かしら?」

ココア「ゲームから取り除いて、墓地でもエクストラデッキでもない場所に置いておくんだよ」

千夜「わかったわ」

ココア「星読みで攻撃!」

千夜「悪魔の憑代の効果を使うわ。ヘルアーマゲドンの破壊の代わりに、このカードを墓地へ送るわ」

ココア「んー、ならメテオバーストで攻撃!」

千夜「ヘルアーマゲドンはエクストラデッキね」

ココア「貴竜で攻撃!」

千夜「700ダメージね」ライフ3200

チノ「みんなやられてしまいます。ココアさんはやりたい放題です」

ココア「ええっ!?そんなことないよ!?」

千夜「大丈夫大丈夫。まだライフはあるんだもの、なんとかなるわ」

リゼ「頼もしいな」

千夜「私のターン!ケプラーを召喚して、効果発動!」

千夜「デッキから、契約書カードを1枚手札に加えるわ。魔神王の契約書よ」

千夜「そして魔神王の契約書を発動。1ターンに1度、手札・フィールドから悪魔族の融合モンスターによって決められた素材モンスターを墓地へ送るか、墓地のモンスターを除外して融合召喚ができるわ」

千夜「フィールドのケプラーと墓地のサイフリートを融合させて」

千夜「DDD剋竜王ベオウルフを融合召喚!」

チノ「すごい、こんどは千夜さんが融合召喚です」

リゼ「ほんとに色んな色のカードを使うんだな、このゲーム」

千夜「ベオウルフでメテオバーストに攻撃!」

ココア「500ダメージだね」ライフ5100

千夜「ターン終了よ」


ココア「私のターン!モンスターを守備表示にして、カードを1枚伏せて、ターン終了!」

リゼ「これでまた、勝負はわからなくなったな!」

千夜「いけるわ、私のターン!」

千夜「スタンバイフェイズに、罠カードを使うわ!」

ココア「へっ、スタンバイフェイズに?」

千夜「罠カード、契約洗浄!自分の契約書カードを全て破壊して、その数だけデッキからドローして、ドローした枚数×1000ライフを回復するわ!」

千夜「魔神王の契約書を破壊して、1枚ドロー、1000回復よ」ライフ4200

千夜「そしてベオウルフの効果も発動!お互いの魔法&罠ゾーンのカードを全て破壊するわ」

リゼ「ココアの伏せたカードを破壊するのが狙いか」

千夜「メインフェイズ!DDD極智王カオスアポカリプスをペンデュラムゾーンに置いて効果発動!」

千夜「墓地のDDモンスター2体を除外して、ペンデュラムゾーンから自分を特殊召喚!」


千夜「ベオウルフでオッドアイズに攻撃!ベオウルフの効果で」

千夜「自分のDDモンスターが守備表示モンスターを攻撃して攻撃力が守備力を上回ったら、その分のダメージを与えるわ!」

ココア「う、これで1000ダメージ」ライフ4100

千夜「カオスアポカリプスで、貴竜に攻撃!」

ココア「さらに1300ダメージだね」ライフ2800

チノ「4200対2800。盛り返しましたね」

千夜「ターン終了!」

ココア「負けない、私は絶対負けないよ!私のターン!」

ココア「魔法カード、七星の宝刀を発動!手札のレベル7モンスターを除外して、2枚ドロー!」

ココア「よーし、ペンデュラム召喚!エクストラデッキのオッドアイズ、手札のメタファイズアームドドラゴン!」


ココア「私は、レベル7のモンスター2体で、エクシーズ召喚!」

四人「! エクシーズ召喚!」


リゼ「ついにエクシーズ召喚するんだな!」

チノ「気になってたんです」

ココア「うんうん、見てて見てて」

ココア「エクシーズ召喚は、フィールドの同じレベルのモンスター2体を重ねて」

ココア「さらにその上に重ねてエクストラデッキから特殊召喚するんだよ!」

リゼ「なるほど、ライドみたいだな」

チノ「進化クリーチャーです」


ココア「メタファイズとオッドアイズを重ねて、オッドアイズアブソリュートドラゴンをエクシーズ召喚!」

ココア「魔法カード、禁じられた聖衣を発動!ベオウルフの攻撃力を600ダウンさせるよ!」

千夜「あら」

ココア「星読みを攻撃表示にしてから、バトル!アブソリュートでカオスアポカリプスに攻撃!」

千夜「100ダメージね」ライフ4100

シャロ「? せっかく攻撃力を下げたのに、ベオウルフを攻撃しないの?」

ココア「ふふん、見てて」

ココア「星読みでベオウルフに攻撃!」

リゼ「えっ?ベオウルフの攻撃力は2400、星読みは1200だぞ?」

ココア「わかってるよ。攻撃した時、エクシーズ素材を1つ墓地へ送ってアブソリュートの効果発動!」

ココア「あ、エクシーズ素材は、エクシーズモンスターの下に重なってるカードのことだよ」

ココア「自分・相手が攻撃した時、攻撃を無効にして、墓地のオッドアイズモンスターを1体特殊召喚できるんだよ!」

リゼ「おお、なるほど!」

ココア「メテオバーストを特殊召喚!そしてメテオバーストでベオウルフに攻撃!」

千夜「あら~・・・。せっかく強そうなモンスターを出したんだけど、やられちゃったわ」ライフライフ4000

ココア「これでターン終了だよ!」

千夜「まだよ、私も負けないわ!私のターン!」

千夜「DDD壊薙王アビスラグナロクをペンデュラムゾーンへ置いて、ペンデュラム召喚。エクストラデッキのカオスアポカリプス!」

千夜「そして、アビスラグナロクの効果を発動。DDモンスターを特殊召喚した場合、墓地のDDモンスターを1体特殊召喚できるわ。ベオウルフを特殊召喚」

千夜「この効果で私は1000ダメージ受けて、このターン相手の受けるダメージは半分になるわ」ライフ3000

千夜「DDプラウドオーガの効果を発動して、カオスアポカリプスの攻撃力を500アップして、バトルよ!」ライフ2500

千夜「ベオウルフでアブソリュートに攻撃!」

ココア「アブソリュートの効果発動!エクシーズ素材を使って攻撃を無効にして、墓地のオッドアイズモンスターを特殊召喚!オッドアイズペンデュラムドラゴンを特殊召喚するよ!」

千夜「カオスアポカリプスで、星読みに攻撃!」

ココア「1000ダメージだね」ライフ1800

千夜「ターン終了よ」

ココア「まずい・・・私のターン!」

ココア「あっ、やった!カードを1枚伏せて、ターン終了!」

リゼ「? なんだ?」

千夜「なんでもかまわないわ。私のターン!」

ココア(ふふん、激流葬を食らっても、そんなことがいえるかな?)


千夜「・・・!」

シャロ「? どうしたの?」

千夜「見える・・・。見えるわ!」

シャロ「はい?」

千夜「勝利の方程式が!」

シャロ「ええっ?」

千夜「私はカオスアポカリプスをリリースしてDDプラウドシュバリエを召喚!」

千夜「プラウドシュバリエの効果で、エクストラデッキのヘルアーマゲドンは手札に」

千夜「墓地のDDリビルドの効果を発動!除外して、除外されているDDモンスターを3体まで、デッキに戻すわ」

ココア「あ、シンクロモンスターとかは、デッキじゃなくエクストラデッキにだよ」

千夜「はい。ラミア、ナイトハウリング、サイフリートを戻すわ。さらに魔法カード・・・」

千夜「おろかな埋葬を発動。デッキからラミアを墓地へ送るわ。続けてラミアの効果を発動!」

千夜「ベオウルフを墓地へ送り、ラミアを特殊召喚!さらにカオスアポカリプスとニュートンをペンデュラム召喚!」

千夜「そしてニュートンとラミアでシンクロ召喚!再びサイフリートよ!」

千夜「最後に、DDを特殊召喚したことで、アビスラグナロクの効果発動!墓地のベオウルフを特殊召喚!」


リゼ「急にどうした!?」

チノ「千夜さんが覚醒してます!」

千夜「アビスラグナロクの効果で私は1000ダメージ受けて、ココアちゃんがこのターン受けるダメージは半分になるわ」ライフ1500

ココア「いいよー」ニコニコ

ココア(どうせ激流葬でみんなさよならだからね)


ココア「私は伏せカードの・・・」

千夜「ココアちゃん、サイフリートの効果を忘れてるの?」

ココア「え?」

リゼ「!」

ココア「あ・・・」

千夜「うふ」ニコッ

ココア「!! し、しまったー!!サイフリートの効果って・・・」

シャロ「・・・魔法・罠の無効だっけ?」

ココア「それじゃ罠カードが使えないよ!」

千夜「残念ね」

ココア「お、泳がせすぎたー!!」

千夜「プラウドオーガの効果を発動して、プラウドシュバリエの攻撃力を500アップして、バトルよ!」ライフ1000

千夜「ベオウルフでアブソリュートに攻撃!」

ココア「ダメージは半分になるから、100ダメージだね」ライフ1700

千夜「サイフリートでメテオバーストに攻撃!」

ココア「150ダメージで」ライフ1550

千夜「カオスアポカリプスでオッドアイズに攻撃!」

ココア「100ダメージ」ライフ1450

千夜「プラウドシュバリエで直接攻撃!」

ココア「1250ダメージ!やった、乗りきった!」ライフ200

千夜「でも、あともう一歩よ」

リゼ「ライフは残り1000対200。いよいよ大詰
めだな!」

ココア「絶対に勝つ!私のターン!」

ココア「賎竜の魔術師の効果発動!エクストラデッキの貴竜を手札に加えるよ!」

千夜「うん」

ココア「竜穴の魔術師の効果発動!貴竜を捨てて、賎竜を破壊するよ!」

千夜「え?ええ・・・」

ココア「竜脈の魔術師をペンデュラムゾーンへ!そして・・・」

ココア「ペンデュラム召喚!星読み、賎竜、オッドアイズペンデュラムドラゴン!」

ココア「賎竜の魔術師の効果を発動!墓地の貴竜を手札へ戻すよ!」

ココア「チェーンして、罠カード発動。激流葬!モンスターが特殊召喚された時、フィールドのモンスターを全て破壊だよ!」

千夜「ええっ、それはダメよ!サイフリートの効果を発動!激流葬の効果は無効よ!」

ココア「・・・竜脈の魔術師の効果を発動!貴竜を捨てて、ベオウルフを破壊するよ!」

千夜「うん」

ココア「貴竜の効果発動!オッドアイズのレベルを3つ下げて、貴竜を墓地から特殊召喚!」

ココア「これでターン終了だよ」


チノ「今度はココアさんが覚醒した!」

シャロ「この一瞬でなにがあったのよ!」

千夜「ベオウルフが破壊されて、守備を攻撃してもダメージがなくなったのね」

千夜「私のターン!・・・」

千夜「カードを1枚伏せて、ターン終了よ」

ココア「私のターン!モンスターをセットして終わり!」

千夜「私のターン!罠カード発動、闇次元の解放!」

千夜「除外されている闇属性モンスター1体を特殊召喚できるわ!DDリリスを特殊召喚!」

千夜「リリスの効果発動!エクストラデッキのDDペンデュラムモンスターを1枚手札に加えるわ。ケプラーを手札に」

千夜「ケプラーを召喚して効果発動!デッキから戦乙女の契約書を手札に」

千夜「カードを伏せて、ターン終了よ!」

ココア「ケプラーを攻撃表示のままで、ターン終了?」

千夜「・・・」

リゼ「罠だな」

チノ「文字通りの罠です」

ココア「チャンスだ!」

シャロ「ええっ・・・」

ココア「私のターン!竜脈の魔術師の効果発動!手札のペンデュラムモンスターを捨てて、伏せカードを破壊!」

千夜「サイフリートの効果発動!その効果は無効よ!」

ココア「あっ。なら、オッドアイズを攻撃表示に変更して、バトル!」

リゼ「お、罠に飛び込む気だな!」

チノ「無謀ですよ」

ココア「オッドアイズで、ケプラーに攻撃!」

千夜「永続罠カード発動、戦乙女の契約書!その効果で、手札のヘルアーマゲドンを墓地へ送り、ケプラーを破壊!」

ココア「ええっ!?」

千夜「さらに相手ターンの間、悪魔族モンスターの攻撃力は1000アップするわ」

千夜「これで、プラウドシュバリエと相討ちになってエクストラデッキに逃げることもできないわ。つまり」

千夜「攻撃表示で残ったオッドアイズを次のターンで攻撃すれば、私の勝ちよ!」

リゼ「!」

チノ「す・・・すごいです千夜さん、天才です!」

シャロ「なかなかやるじゃない」

千夜「さ、どうするの?ココアちゃん」

ココア「まだ終わってないよ!」

千夜「え?」

ココア「メインフェイズ2でカードをセットしてターン終了!」

千夜「まだ諦めないなんて、さすがね、ココアちゃん」

千夜「私のターン!戦乙女の契約書の効果が発動して、私は1000ダメージ受けるわ」

千夜「でも、チェーンしてサイフリートの効果を発動!戦乙女の効果を無効にするわ」


千夜「そしてバトルよ!サイフリートでオッドアイズに攻撃!」

ココア「罠カード発動!闇のデッキ破壊ウイルス!」

ココア「オッドアイズをリリースして、相手のフィールドと、3ターンの間に相手がドローした罠カードを全て破壊できる!」

シャロ「! つ、強いカードね」

リゼ「いや、そこじゃない!」

シャロ「え? あ・・・」

千夜「オッドアイズを逃がしたのね!」

ココア「うん。これでダメージは受けないよ!」

千夜「すごいわ、ココアちゃん」

チノ「・・・たしかに今のはすごいです」

ココア「むふふ」

千夜「・・・リリスは闇次元の解放の効果で除外されるわ。サイフリートでセットされたモンスターを攻撃よ」

ココア「リ・バイブルは破壊だね」

千夜「ターン終了よ」

リゼ「すごい、ココアのやつ。今のターンをしのいだなんて」

シャロ「ギリギリの戦いですね・・・」


ココア「私のターン!オッドアイズをペンデュラム召喚!」

ココア「モンスターをセットしてターン終了!」


ココア「負けない。諦めなければ、必ず勝つチャンスはある!」

千夜「そうね。でもそれは、私にもよ!私のターン!」

千夜「カードを1枚伏せて、ペンデュラム召喚!」

千夜「手札の、DDD制覇王カイゼル!」

千夜「そして、カイゼルの効果発動!自分の魔法&罠ゾーンのカードを2枚まで破壊して、その分このターン追加攻撃できるわ!」

リゼ「追加攻撃!?」

シャロ「千夜、このターンで決めるつもりね!」

千夜「今伏せたカード1枚を破壊して、カイゼルは2回攻撃できる!さらに・・・」

千夜「トランスデーモンを召喚!」


千夜「これでこのターン、合計6回攻撃ができるわ!モンスターは5枚しか出せないのだから」

千夜「この攻撃を防ぐ方法はないわ!」

千夜「バトル!カイゼルで星読みを攻撃!」

ココア「星読みは破壊!」

千夜「カイゼルで賎竜を攻撃!」

ココア「うん」

千夜「トランスデーモンで貴竜を攻撃!」

ココア「う・・・」

千夜「プラウドシュバリエでオッドアイズを攻撃!」

ココア「ぐぬぬ・・・!」

千夜「そして、サイフリートでセットされたモンスターを攻撃!」

チノ「セットされたモンスターの守備力は・・・」

リゼ「200!破壊されるな!」

シャロ「これであと一回攻撃して、千夜の勝ちね」

ココア「そうはいかないよ!」

四人「!?」

ココア「破壊されたのは、ジゴバイト!」

ココア「ジゴバイトの効果で、このカードが戦闘で破壊された時、デッキから」


ココア「攻撃力1500/守備力200のモンスターを1体、特殊召喚できる!」

千夜「ええっ!?」

リゼ「あっ・・・!」

ココア「私は、稲荷火を特殊召喚!」


千夜「・・・!」

シャロ「あ・・・」

リゼ「・・・耐えた」

チノ「・・・」


千夜「・・・ふふ。ココアちゃんの勝ちね」

ココア「私のターン!いくよ、ペンデュラム召喚!」


ココア「エクストラデッキから、オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!」

ココア「バトル!オッドアイズで、トランスデーモンに攻撃!」

リゼ「トランスの攻撃力は1500、オッドアイズは2500!」

シャロ「千夜のライフは1000!」

チノ「・・・ココアさんの勝ちです!」


ココア「やったーーーー!!!」

千夜「あ~~れ~~~~・・・」




・・・


リゼ「・・・って、長いわ!!」

千夜「あら」

シャロ「疲れた・・・」

チノ「すごい時間かかりましたね」

ココア「もう、声が・・・」


千夜「ふぅ~~~。でも、とっても楽しかったわ」

ココア「そうだね!」

リゼ「たしかに、一番白熱した勝負になったな」

チノ「白熱しすぎで、ちょっとうるさかったです」

ココア「えへへ」

シャロ「照れてんじゃないわよ」


リゼ「どうだった、ココア。遊戯王は」

ココア「楽しかったよ!ね、千夜ちゃん!」

千夜「ええ、とっても。またやりたいわ」

ココア「でも、次もこれくらい疲れるなら、ちょっと困るね」

千夜「うふふ、そうね。お菓子がいくらあっても足りないわ」


・・・


ココア「チノちゃん」

チノ「はい?」

ココア「楽しかったね、カードゲーム」

チノ「はい、そうですね」

ココア「またやろうね、今度はマヤちゃんメグちゃんも呼んで、皆で」

チノ「そうですね。皆でやるのが一番楽しいですよね」

ココア「でも、チノちゃんと二人でやるのも同じくらい楽しかったよ!」

チノ「う・・・、そうですか」

ココア「きっと、大好きな人とやるから楽しいんだよね」

チノ「・・・そうですね」

ココア「・・・今日はとっても楽しかったね!」

チノ「・・・はい。今日はとっても楽しかったです」


おわり

使用したデッキはそれぞれ

デュエルマスターズ
 デュエマスタートデッキ 無敵の火文明
 マスターズクロニクルデッキ ロマノフ煉獄からの復活

バトルスピリッツ
 ソウルデッキ 烈風忍者
 アルティメットデッキ 新たなる太陽

ヴァンガード
 トライアルデッキ 鳴導の時幻竜
 トライアルデッキ 純真の花乙女

遊戯王
 ストラクチャーデッキ マスターオブペンデュラム
 ストラクチャーデッキ ペンデュラムドミネーション


です。これらのデッキで実際に遊んだ感想ですが

デュエマ ルールは簡単。効果も簡単。デッキの中身は普通。説明書はあっさりだけど問題ない。シールドトリガーで一喜一憂

バトスピ ルールは多少簡単。効果は簡単。デッキの中身は結構いい。説明書がかなり有能。ブレイヴするのがかっこいい

ヴァンガ ルールは簡単。効果がちょいムズ。中身は普通。説明書はちゃんと読めばわかる。ドライブチェックで超絶に一喜一憂

遊戯王  ルールは細部が難しい。効果も難しい。中身はカラフル。説明書はかなり有能だけど尚足りてない。初心者はスターターを買おう


こんな感じでした。参考にしてもらえれば


マジックザギャザリングやポケモンカード、ヴァイスシュヴァルツなどカードゲームはまだまだあります
他のゲームは、他の誰かが紹介してくれるのを待ちましょう。待ってます

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