ある日、奉仕部にて……



比企谷八幡「佐倉綾音って可愛いよな」ﾎﾞｿｯ

雪ノ下雪乃「えっ！？」ﾋﾞｸｯ

由比ヶ浜結衣「なっ！？」ﾋﾞｸｯ

八幡「ん？二人して一体どうしたんだよ？」

雪乃「どうしたもこうしたも……、比企谷君、今あなたなんといったのかしら？」

八幡「え、何って…佐倉綾音可愛いよなって呟いたけど」

結衣「え、佐倉綾音ってさ、ひょっとしてあの女ピン芸人の佐倉綾音のこと？」

八幡「お、由比ヶ浜は知ってるのか？ズバリその通りだけどよ！」

雪乃「女ピン芸人？ 私はお笑い系やバラエティの番組はあまり観てないのだけれど、その佐倉綾音さんという人はコメディアンなのかしら？」

八幡「ああ、あやねるは女芸人なのにそこそこ可愛いって話題なんだぞ」

結衣「あやねるって？」

八幡「あやねるってのは佐倉綾音のあだ名だよ」

雪乃「キモヲタ谷君、興味本位で聞くのだけれど、そのあやねるとやらはそこまで可愛いのかしら？」

八幡「おい、さりげなく俺の悪口を言うのはやめろ。俺はキモくもねえしオタクでもねえからな」

結衣「そういえば、私もあやねるの顔っていまいち覚えてないかも。ねえねえヒッキー、写真とかないの？」

八幡「ほら、これが雑誌に載ってた写真だ」っ

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三人「……………………ぶっwww」

八幡「っておい！なんでお前ら笑ってんだよ？」

雪乃「あら、ごめんなさい。でも、そういう比企谷君だって私達と一緒に笑ったわよね」

結衣「そうだよ、ヒッキーもこの写真見て笑ってんじゃんww」

八幡「いや、それは……あれだよあれ！ あやねるは芸人なんだしよ、面白くて笑いが取れるってことだろ」

結衣「いやそれさ、顔が面白くて笑っちゃったってことじゃないの」

八幡「んな、そんなことはねーよ！」

雪乃「比企谷君、実はあなたはこのあやねるのことをそこまで好きではないのではないかしら？」

結衣「あ、私もそれ思った！ ヒッキー、ぶっちゃけあやねるのことそんなに好きじゃないでしょ？」

八幡「な、なんだよ二人して」ｵﾄﾞｵﾄﾞ

結衣「そんじゃさ、もう一度この写真見て言ってよ？あやねるが可愛いかどうかおさ」っ

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八幡「いや………やっぱり違うなww」

結衣「ほら、やっぱり違うじゃんww てか、あっさり認めちゃったよ！」

雪乃「一時のこと衝動や浅はかな勘違いは誰にでもあるものだけれど、あなたの場合は特に気にする必要があるようね、キモ谷君」

八幡「ふんッ、大きなお世話だっての！ まあ、俺には戸塚と小町という名の可愛らしい天使がいるからな」

結衣「ヒッキー、それマジでキモいからね……」ｼﾞﾄｰ

結衣(もう、ヒッキーのばかっ！！ 私はヒッキーのこと本気で好きなのに……///)ﾓｼﾞﾓｼﾞ

雪乃(まったく、どうしてこの男はこうも鈍感なのかしら………私があなたのそばにいるというのに///)ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ










ﾄﾝﾄﾝ、ｶﾞﾗｶﾞﾗ…！

一色いろは「あっ、せんぱ〜〜い！」

雪乃「あら、こんにちは一色さん」

結衣「あ、いろはちゃんやっはろー！」

八幡「おい一色、面倒な仕事の手伝いなら御免被るけど」

いろは「もう、可愛い後輩を前にして先輩ひどいですよぉーー！ それに、真剣な悩みを聞いてほしいくて来たんですよ！」

雪乃「悩み相談、ということかしら？」

いろは「はい、実はクラスの男子がひどいんですぅ〜〜！！」

結衣「一体何があったの？」

八幡「はぁ……、まあ言ってみろよ」

いろは「休み時間にクラスの男子達が、私のことを女ピン芸人のあやねるに似てるって言ってくるですよ！！これって酷くないですかぁ〜〜！？」

雪乃「えっ？」

結衣「あ、あやねるに似てるって？」

いろは「そうなんですよぉ〜〜！ あ、ちなみにそれがその時に見されられた写真のコピーです」っ

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八幡「こ、これは………」

いろは「本当に冗談だったとしても酷いですよね！ あやねるって、なんだか同じ芸人のバナナマンの日村にも見えるじゃないですかぁ〜〜ww」

八幡「…………」

結衣「こ、これって………」

雪乃「ええ、そうね……」

いろは「私、全然似てませんよね〜？」









三人「一人でトランプでもしてろッ！！」ｸﾞﾜｯ！


いろは「ええぇぇぇーーーーッ！！」



END