唯「律っりゃん、なんで私のうんこ食べてくれないの?」(29)

律「無茶言うなよ……」

律っりゃん

唯「うん、たん♪うん、たん♪」ブリッ!ビチャ!

律「……。」

澪「怖くない怖くない怖くない怖くない…。」

紬「どんとこいです!」

梓「田井中!食ってやれです!」

鬼畜

衝動的に乗っ取ったるwwww


唯「りっちゃん、なんで私のうんこ食べてくれないの?」

律「無茶言うなよ……」

 律は自分に差し出されたモノをもう一度見た。
 唯が差し出した手のひらの上には、確かにブツが乗っている。




唯「……私のことキライなの?」じわっ

 唯の顔がくもり、目に涙がにじむ。
 少しくせっ毛の茶色い髪も、悲しげに八の字にひらく整えられた眉も、
甘えるのを拒まれた犬を連想させるようなつぶらな瞳も、小さな形のよい鼻も、
かたく結ばれた桜色のくちびるもいつもの唯だ。
 あまり見ることはない、心底悲しそうな表情であるということを除けば、
まだそれは日常に属している。

 しかし、いつもはなめらかにギターを弾くその手には、非日常的なものが乗っていた。
形而上の概念でも何かの隠喩などでもなく、それは間違いなくうんこだ。
 まだあたたかそうなそれは、ほんの数分前に律の目の前で唯が『産みだした』ものだった。




紬「あのね、りっちゃん。唯ちゃんは今日のために頑張ってきたのよ?」

律「いや、頑張ってきたって……なにをだよ……」

梓「!!」

梓「律先輩! 唯先輩は――」

唯「あずにゃん……! そんなこと言わなくても――」

梓「いいえ、言わせてもらいます!!
  律先輩もちゃんと聞いてください」



梓「唯先輩は今日律先輩にうんこを食べさせるために本当に一生懸命だったんです。
  うんこを見てください!
  下痢便ではなく固形便ですが、表面は絹ごし豆腐のようになめらかです。
  おそらく水分の量は76%、律先輩が食べやすいよう、あまり歯ごたえもなく、
  かつ、水っぽくなりすぎないように注意されているんです。
  また、色やにおいからでも、先輩のうんこが酸味や渋味、
  苦味を極力抑えたものになっているのがわかります。
  それに、口に入れやすいよう直径が細目で長さも一口大に三等分できるよう
  10cmほどです。
  これは徹底した食生活の管理と、括約筋のトレーニングが必要なんです」



梓「でも――」

 梓は小さな手をかたくかたく握りしめる。
 手のひらに爪が食い込む音が、周りにも聞こえるかのようだった。

梓「もう遅いんです!
  律先輩が躊躇しているうちに、うんこはあたたかさを失い、
  冷えてきてしまいました。
  そうなればもう、細菌が繁殖して、食べた時の危険性が増してしまいます。
  しっかりと食事と体調の管理をし、各種のサプリメントを飲み続けてきた
  唯先輩のうんこですらリスクは高いんです」




梓「唯先輩の『思い(うんこ)』を台無しにしたのは、律先輩。
  あなたなんです!!
  日本人が一日にするうんこの量は100g前後。
  あとチャンスは1回もないかもしれないんですよ?
  律先輩がいやだっていうなら、私が――」

紬「待って、それは違うわ。
  唯ちゃんの『思い(うんこ)』を受け止めることが出来るのは
  りっちゃんだけ」



紬「ねえ、りっちゃん。
  ひと口、いいえひとかけらだけでもいいの。
  唯ちゃんが必死の思いで絞り出したこの『思い(うんこ)』に
  こたえてあげて……!!」

律「……」

梓「律先輩……!!」

紬「りっりゃん!!」



 沈黙。
 切実な二人の呼びかけに、律は何も答えなかった。
 梓が律に詰め寄ろうとし、ムギも――ムギですら同じようにしようとした。

 それを止めたのは、唯のつぶやきだった。

唯「……ひょっとして、りっちゃんには誰か好きな人がいるの?
  だから、だからその人以外の『思い(うんこ)』は受け取れない。
  そういうことなの?」

 唯の目ににじんだ涙は大きさを増して、ついにこぼれ落ちた。
 そして、手のひらのうんこの上ではじける。



律「……」こくり

律は小さくうなずいた。

唯「私じゃ……だめ、なの?」

律「ああ――」

律「あたしが欲しいと思っているのは一人だけ」

律「たった一人の『思い(うんこ)』……!!」



律「澪の『思い(うんこ)』なんだよ!!!!」


澪「えっ?! 私?!」

さきほどからずっと黙っていた私は驚きの声を上げた。



律「そうだ。澪だけなんだ。
  私が欲しいのは、お前のなんだよ」

 律は真剣な顔で、私の方へと一歩近づく。

澪「だって、私……唯みたいにサプリ飲んでいないし」

律「そんなの関係ない」

澪「でも、昨日お肉食べちゃったから、酸味が強くなっているだろうし……」

律「平気だ」

澪「それに――」

 ここのところお通じがないため、出たとしても硬軟入り混じり、
 初心者の律には受け止めることが厳しいだろう。



澪「やっぱりさ、律――」

 そんな私の戸惑いを吹き飛ばすように、律は地面に仰向けに寝転んだ。

律「大丈夫!
  私は澪のものならなんだって平気なんだ」

唯「澪ちゃん、してあげて」

澪「唯! ……いいのか?」



唯「だって、りっちゃんが望んでいるんだもの。
  澪ちゃんの『思い(うんこ)』を受け止めたいって」

澪「唯……」

紬「そうね。りっちゃんが選んだのなら、それが一番いいのかもしれないわ」

梓「……澪先輩、おめでとうございます」

紬「澪ちゃん、おめでとう」

唯「おめでとう。
  私の分まで幸せになってね」

澪「みんな……ありがとう」

 思わず目に涙がにじむ。



律「ほら、早くしろよ」

澪「分かってるよ」

私は寝転ぶ律の頭をまたぎ、下着をおろす。

澪「本当にいいんだな?」

律「あぁ、もちろんだ。
 そんなことより、返事、聞かせてよ」

澪「うん……」

私は返事をするべく、後ろの口、小菊を愛しい律の唇にあて、
背筋をのばして腹筋に力を入れた。

そして――――



澪「で、出る!!」

自分が上げた大きな声で目が覚めた。




澪「……え?」

顔を上げると目の前には、お気に入りのレズ物のスカトロ動画の
クライマックスシーンがあった。
それは律に似た茶髪のショートカットの女優さんに、黒髪ロングの女優さんが
顔面騎乗をキメて、今まさに噴出する、という瞬間だった。
まるで、それは画面の中の女優に先ほどまでの自分の位置を
奪われたような感覚だった。
ふつふつとこみ上げてくる怒りのままに、私は叫んだ。

澪「夢オチかああああああああああああああああああ!!!!!」



澪「……さっきの続きを見られるように、
騎乗シーンから発射シーンまでリピート再生かけてもう一回ねよっと」

終われ


糞スレ供養終了。

吐きそうだ

ありがとうございます!これで成仏できます!!!

マジキチ

澪が漏らしたオチかと思ったが……



テラカオス…乙

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