佐藤心「プロデューサーと」前川みく「アイドル」 (30)

アイドルマスターシンデレラガールズ しゅがーはぁとさんこと佐藤心さんのお話です。

注意

この話は以前に書いた

佐藤心「プロデューサーと」川島瑞樹「アイドル」
佐藤心「プロデューサーと」川島瑞樹「アイドル」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1452864977/)

など、これに付随するいくつかのお話の設定等を引き継いでいます。

もし、今回のみお読みになる場合はしゅがーはぁとさんがアイドルとプロデューサーを兼任していると言う事を理解していただければ多分なんとかなります。

独自設定、キャラ崩壊、ご都合主義、文章が変、キャラ間での待遇の差など問題点を多数抱えておりますが、大目に見て頂ければ幸いです。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1453809472

CGプロ事務所

みく「おはようございまーす」

ちひろ「おはようございます、みくちゃん」

みく「あれ? ちひろさんだけ?」

ちひろ「そうですね。大人組と心さんは温泉ロケで出払ってますし、他の娘はまだ来てませんね」

みく「そっかぁ」

みく「……」

みく「なんだか昔を思い出すね」

ちひろ「まだみくちゃんと心さんしか居なかった時ですか?」

みく「うん」

ちひろ「最近ずっと賑やかでしたからね」

みく「だよね。事務所ががらーんってしてるのがなんか寂しい」

ちひろ「すぐに賑やかになりますよ」

ちひろ「心さん達も今日中には戻りますし、他の娘ももうすぐ来ますから」

ちひろ「お茶でも淹れますからよ」

みく「ありがとにゃ!」

幸子「ですから、茜さんは身体を動かすだけじゃなくてもっと頭を使うべきなんですよ!」

茜「頭……ですか! うぅ……難しいです!」

茜「おはようございます!!!」

幸子「おはようございます」

みく「二人ともおはようにゃ! なんの話?」

幸子「この前のクイズバラエティのお仕事の話ですよ」

茜「私がわかりもしないのにボタンを押してしまったせいで幸子ちゃんに迷惑を……!」

ちひろ「ボタン押してから大きな声で『わかりません!』って言ったやつですね」

茜「あ、ちひろさん。おはようございます!!」

幸子「おはようございます。 そうです。その件ですよ」

ちひろ「面白かったし、受けてたから大丈夫ですよ」

ちひろ「お茶淹れましたけど、飲みますか?」

茜「いただきます!」

幸子「ありがとうございます、ちひろさん」

みく「あれの放送見ながらPチャン笑い転げてたよね」

幸子「ボクがとれだけ苦労したか知らずにあの人は……!」

ちひろ「でも、あの番組のディレクターさんがあのやりとり見て幸子ちゃんを気に入ってくれたんですよ」

幸子「フフーン! まぁ、ボクなら当然ですよねぇ!」

ちひろ「しかも心さんがうまくやってくれたので、今度幸子ちゃんをレギュラーにしたバラエティの製作も決定してますよ♪」

茜「すごいです! さすがは幸子ちゃん!!」

みく「いいなぁ。みくももっとテレビに出たいにゃ」

ちひろ「一回目のゲストはみくちゃんと菜々さんですよ」

みく「え……? なんか嫌な予感がするにゃ……」

凛「おはようございます」

アイドル「おはようございまーす」

ちひろ「おはようございます。早いですね」

凛「暇だったから事務所で時間潰そうかなって」

みく「大抵誰かしらいるから時間潰しには困らないよね」

幸子「フフーン! 仕方ないですねぇ。カワイイボクが相手してあげますよ!」

茜「本当ですか!? じゃあ走りましょう!!!」

幸子「え!? いや!? そういうことじゃなくてですね!?」

みく「本当に飽きない事務所にゃ」

凛「なんか年寄り臭いよ、みく」

みく「年寄りって失礼にゃ!」

みく「みんなが来るまでちひろさんと二人きりだったから昔を思い出しちゃったの!」

茜「昔ですか?」

幸子「そういえば、聞いたことなかったですけど、プロデューサーさんは昔からああいう風だったんですか?」

凛「あ、私も気になるな。それ」

みく「みくが入った頃にはすでにあんな感じだったにゃ」

ちひろ「私がプロデュースしてた時から方針としてはあの感じでしたよ」

茜「そういえばちひろさんも昔はプロデューサーだったんですよね!!」

みく「みくが入った頃はもうPチャンがメインだったけどね」

ちひろ「私には才能がなかったので……」

幸子「みくさんが入った頃ってどんな感じだったんですか?」

みく「んー、そうだにゃあ……」


回想 CGプロ事務所

みく「前川みくです。よろしくお願いします……」

ヘレン「私が見つけてきた逸材よ!」

心「おー☆ よろしくね♪ みくちゃん☆」

ちひろ「よろしくお願いします♪」

みく「あ、はい。よろしくお願いします」

心「みくちゃんのプロデュースはどっちがやるの?」

ヘレン「決まっているでしょう?」

心「はぁとか☆」

ヘレン「つまりそういうこと」

ちひろ「私がプロデュースしても心さんみたいに結局セルフプロデュースさせちゃいそうですしね」

心「じゃあとりあえずプロフィール作ってプロデュース方針固めるか☆」

ヘレン「じゃあ、あとは任せたわ!」

ちひろ「今度はどちらに?」

ヘレン「私を呼ぶ方へよ!」

みく「なんかすごい人だね……ですね」

心「無理して敬語じゃなくていいぞ☆」

みく「でも、前の事務所じゃ上下間係が……」

ちひろ「前の事務所とは違いますから、大丈夫ですよ」

心「色々ちゃらんぽらんな事務所だから自由に☆」

みく「……うん!」

心「じゃあ早速プロフィール作るぞー☆」

みく「あ、プロフィールなら前の事務所のやつがあるよ」

心「ほう? 見せてみ☆」

みく「はい。これ」

ちひろ「……」

心「……」

ちひろ「無難ですね」

心「普通の可愛い女の子って感じだな☆ 歳のわりにスタイルは良いけど☆」

みく「えっと……ごめんなさい」

ちひろ「別に攻めてる訳じゃないですよ」

ちひろ「むしろとがったところが無いなら正統派アイドルとして売り出せますしね」

心「オールマイティに色々やれるのは強みになるしな☆」

ちひろ「それに趣味が猫カフェ巡りなんてとっても女の子らしくて可愛いじゃないですか♪」

心「スウィーティーだよね♪」

みく「ありがとうございます!」

心「というか、猫好きなんだ?」

みく「うん! 猫チャンはとっても可愛くて大好き!」

みく「それにね! 猫チャンと一緒だとみくもすごく幸せな気分になれるの!」

ちひろ「みくちゃんは猫がとっても好きなんですね」

みく「出来れば猫になりたいくらい大好き!」

心「ほう」

心「じゃあなるか☆」

みく「え?」

心「猫に☆」

ちひろ「はい?」

心「よし☆ みくちゃんはこれから猫キャラで売り出すぞ☆」

ちひろ「あー、良いかもしれませんね。個性的ですし」

みく「ちょっと待って、みくにも説明して!」

心「だから、みくちゃんはこれから猫アイドルとして売り出すんだぞ☆」

心「猫耳と尻尾つけて語尾に『にゃ』とかどうだ☆」

みく「え、きつくない?」

ちひろ「みくちゃんなら可愛いですし大丈夫ですよ」

心「おい☆ それははぁとじゃかわいくないってことか☆」

ちひろ「流石に心さんにそれ以上キャラ付けしたら設定過多でやばいですよ」

心「舐めんなよ☆ はぁとの憧れの人ははぁとみたいなキャラとさらにウサギキャラやってんだからな☆」

みく「なにそのカオス……」

心「ええい! とにかくみくちゃんは猫キャラでいくぞ☆」

心「つべこべ言うんじゃねぇ☆」

みく「お、横暴だー!!」

回想 後日 営業先

心「おはようございますぅ~☆ CGプロのしゅがーはぁとでぇっす☆」

みく「ま、前川みくです……」

心「おい☆」

みく「ま、前川みくだにゃ!」

スタッフ「また個性的な娘を連れてきたんだねぇ」

心「そうなんですよぉ~☆ で・も、はぁとと同じでとっても可愛いでしょ~♪」

スタッフ「あはは、そうだねぇ。 じゃあせっかく可愛い娘が来てくれたんだし、CMの仕事回しちゃおうかな」

心「ありがとうございます! どんなCMですか?」

スタッフ「さすがプロデューサーモードとの切り替えはばっちりだね」

スタッフ「ちょうどその娘のためにと言っても過言じゃないタイミングでキャットフードのCMが来ててね」

みく「キャットフードってことは猫チャンとお仕事できるの?」

スタッフ「うん。できるよ。今考えてるのはキャットフードを持ったみくちゃんに猫がむらがるってやつを考えてるよ」

みく「猫チャンに囲まれるのかぁ……」

心「嬉しそうだな☆」

みく「もちろん! だってみくは猫チャン大好きだもん!」

スタッフ「はははっ。喜んでもらえたなら何よりだよ。じゃ僕はこれで」

心「お疲れさまでーす」

みく「お、お疲れさまです!」

心「やるな☆ 初営業で初仕事ゲットだぞ☆」

みく「うん! とっても嬉しいよ!」

心「ところで、みくちゃん」

みく「なぁに?」

心「さっきから語尾忘れてるぞ☆ お仕置きな☆」

みく「あ……」

みく「ま、待つにゃ! 待つにゃ! 慈悲を! 慈悲を!」

心「今さら遅ぇ☆」


回想 CGプロ

心「ただいま戻りました~☆」

みく「ただいまにゃー」

ちひろ「お帰りなさい。どうでした?」

心「みくちゃんにCM一本と、はぁととみくの二人で地方イベント確保☆」

ちひろ「おめでとうございます♪」

みく「ありがとう!」

心「みく」

みく「にゃあ!!」

ちひろ「まだ慣れませんね」

心「まぁ、もう少し特訓だなー。はぁとが見てなくても語尾忘れないくらいにならないと」

みく「ごめんなさい……」

心「特訓するだけだから問題ないぞ☆」

心「ところで、お金って余裕ある?」

ちひろ「微妙ですね……」

心「発注はまだ無理っぽい?」

ちひろ「はい……」

心「仕方ない。イベントは『つぼみ』と『GO MY WAY!!』借りてやるかー」

ちひろ「すみません、レッスン入れたらすっからかんに……」

心「しゃーない。貧乏が悪い☆」

心「というわけだ。レッスン行くぞ☆」

みく「え? どういうわけ?」

心「次のイベント、みくも出るからそれまでに2曲仕上げてもらう☆」

みく「イベントって来週の?」

心「惜しい。その一個前のだから三日後のだ」

みく「三日ってぜったいにむり!」

心「無理だと思うから無理なんだ☆ やるぞ☆ やれよ☆」

心「さー、猫語の練習合わせて死ぬ気でやんぞー☆」

みく「ぎにゃー!!!」


現在 CGプロ事務所

みく「と、まぁざっとこんな感じにゃ」

みく「初イベントはボロボロだったけど、Pチャンがすごいフォロー入れてくれてなんとかなったにゃ」

幸子「え、みくさんの猫キャラってそんな最近だったんですか」

凛「ずっとやってるんだと思ってた」

みく「んー。前の事務所じゃこういうキャラはご法度だったの」

茜「何故でしょう? とっても可愛いのに!」

みく「やっぱり売り出すのが難しいからじゃないかなぁ」

みく「個性的って前向きにとらえがちだけど、悪く言っちゃえば周囲に馴染まないってことだし」

幸子「なるほど……売れない可能性が高いキャラをやるくらいなら個性はいらないってことですね」

茜「みくちゃんはうちでもトップで売れてますよ!!」

凛「実はあのプロデューサーって優秀なの?」

みく「たぶんね~。Pチャンに担当してもらってからみくのお仕事急激に増えたし」

みく「それに今のうちに居る娘みーんなお仕事いっぱいにゃ」

幸子「確かに……よく考えればこの人数のアイドル皆がお仕事たくさんって……」

茜「すごいことですよね!! 嬉しいです!!」

凛「あ、やっぱりうちって普通じゃないんだ?」

ちひろ「どちらかと言えばかなり特殊な部類ですね」

みく「お仕事はもういいの?」

ちひろ「少しだけ休憩です」

ちひろ「うちと同じように少数精鋭でやっている事務所は少なくはありません」

ちひろ「代表的なところだと765プロですね」

幸子「12人のアイドル全員がトップアイドルですからねぇ」

茜「真ちゃんと響ちゃんとのお仕事とっても楽しかったです!!!」

ちひろ「765プロはアイドルも少なければ裏方も少ないんですよ」

ちひろ「プロデューサーは二人居ますけど、律子さんはたまにアイドルもやっているので、実質一人。事務員も音無先輩一人です」

凛「うちも同じじゃない?」

ちひろ「そうですね。でも、うちはプロデューサーが心さん一人です」

ちひろ「しかも、律子さんと同じでアイドル兼任ですし。必然的にうちの方が人手不足ですよ」

みく「人増やさないの?」

ちひろ「……社長が増やしてくれませんから。ですが、大人組が手伝ってくれるおかげでなんとかはなってるんですよね」

ちひろ「しかも、最近は心さんがアイドル業よりもプロデュース業メインでやってるお陰で仕事量の割には何とかなってますし……」

茜「そういえば、最近プロデューサーがアイドルの仕事しているところ見てません!!」

みく「たまーにモデルとかの仕事してるだけだよね」

幸子「フフーン! まぁ、カワイイボクがいますからねぇ。ボクのお仕事が多すぎてプロデューサーさんも余裕がないんですよ!」」

心「ほほう☆ やけにでかい口叩いてやがるな☆」

幸子「ぷ、プロデューサーさん……?」

心「おう☆ ただいま☆」

ちひろ「聞いてたより早いですね。何かありました?」

心「番組の打ち合わせ入っちゃって、はぁとだけ先にね」

みく「やっぱりPチャン一人だと大変だよね」

心「だなー。おかげでアイドル業なんてやってる暇ないし☆」

茜「プロデューサーはもうアイドルやらないんですか?」

心「んー。最近プロデュース楽しくなってきてるし、なんともなぁ」

心「それにまだお前らのこと見てないと不安で仕方ない☆

凛「私、プロデューサーがアイドルやってるとこ見たことないんだけど」

心「皆人気者だから裏方は忙しいんだぞ☆」

ちひろ「今月もお休みとれないんですかねー……」

心「やめて☆ 辛くなる」

心「っと、やべぇやべぇ☆ じゃあ、行ってくるわ☆」

ちひろ「はい、行ってらっしゃい」

みく「あ、Pチャン!」

心「んー? どしたー?」

みく「改めて言うと照れるんだけど、みくをアイドルにしてくれてありがとにゃ!」

心「なんだいきなりぶきみなんですけど」

みく「もー! ちょっと昔を思い出してただけにゃ!」

みく「ともかく! これからもよろしくね! Pちゃん!」



土産物屋

楓「ちひろさんへのお土産はこれでいいでしょうか?」

瑞樹「いいんじゃないしら?」

早苗「ちひろちゃんも結構飲むしねー」

楓「はぁとちゃんの分と合わせて一升頼みますね」

菜々「それってどう考えても楓ちゃん達の分も入ってますよね……」

早苗「堅いこと言わないの♪」

瑞樹「それにしても菜々ちゃん最近元気ないわね?」

菜々「そうですかね?」

楓「確かに。なにか悩みごとでもある?」

菜々「んー……悩み事と言えば悩み事ですかねぇ」

早苗「お? お姉さんに相談しちゃう?」

菜々「そうですねぇ……」

菜々「はぁとちゃんの事なんですけど」

瑞樹「はぁとちゃんの?」

菜々「はい……最近のはぁとちゃん、アイドルやる気なくなっちゃったのかなって」

早苗「どういうこと?」

菜々「この事務所って元々お金なくて四苦八苦しながらなんとかやってたんです」

菜々「しかも、はぁとちゃんは持ち歌も無いのに、お金出来たら他の娘優先で曲作ってて」

菜々「でも、最近はお金にも余裕あるのに持ち歌発注する気配もないですし……」

楓「そういえば最近、はぁとちゃんのアイドルのお仕事減ってる気がします」

瑞樹「そうだったのね……」

早苗「んー、でも大丈夫でしょ。はぁとちゃんアイドルやってる時って楽しそうだし」

楓「早苗さんの言う通りよ。菜々ちゃん」

楓「はぁとちゃんはアイドルやりたくてプロデューサーもやってるんだから」

瑞樹「そうよ。はぁとちゃんがアイドルやめるなんて考えすぎよ」

菜々「そうですよね……ナナの考えすぎですよね……」

菜々「プロデュースが忙しいだけで、ちゃんと一緒にアイドルやれますよね」

end

以上です。

書き始めればなんだかんだ書けるんですが、デレステでシャンシャンして、キーボードもカタカタしてると指への負担が尋常じゃありません。
しかも、立ちごけしたバイク起こしたせいで両腕筋肉痛になりましたし、そろそろ腕を取り換えたくなります。

次の話はまたおまけ的なのになると思います。

デレステイベント終われば着手できるかなーって。

何はともあれ、お読みいただければ幸いです。

ぷちコレ頑張ってください。

では、依頼出してきます。

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