しくじり先生~雁夜 先生の失敗から人生を学ぶ~ (184)

2時限目 失敗から人生を学ぼう

~ボロ雑巾のような人生~

間桐雁夜 先生



雁夜「はい、みなさん初めまして」

生徒達『はじめまして』

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1453786882

雁夜「本日、二時限目からみなさんに『しくじり』の講義をする『間桐 雁夜』といいます」



関根「なんか君さ、すっごい白髪だね~」

澤部「....見た感じもう死にそうな感じがするんですけど」


雁夜「俺のこの朽ち果てた姿については後ほどのお楽しみということで....」


伊集院「失礼かもしんないけど、一応歳はおいくつなんですか?」



雁夜「....27歳」


吉村「えぇっ!?20代なのにそんな見た目になんですか!?」


伊集院「余程苦労なされたようですね」


雁夜「えーっ...wとりあえず俺の自己紹介から始めます。教科書をひらいてください」


生徒『』ペラッ


ー間桐雁夜のプロフィールー

職業:ルポライター
誕生日:3月22日
血液型:AB型
年齢:27歳
身長:173cm
体重:55kg
イメージカラー:青緑
特技:文書作成
好きなもの:小旅行、写真撮影
苦手なもの:豪奢なもの

伊集院「マスコミ関係の人だったんですね、雁夜さん」


雁夜「文章を書くのが好きでしたから、俺に向いてる仕事でした。」


若林「なんか見た目からしくじってるオーラは伝わるんだけど....具体的に何やらかしたか気になるなぁ~」


関根「20代なのに白髪だらけで肌も不健康そうだしね」


雁夜「さて。皆さんに俺の体調心配してもらっている最中ですが、いまから順番に解説していきたいと思います。」


澤部「きたきた」

雁夜「ページをめくってください。」


生徒『はい』ペラッ


ドンッ
第1章
ー間桐雁夜の生い立ちー


若林「おお、きた」


雁夜「え~、まず初めはこの俺『生い立ち』から語っています。そしてある意味ここが人生最大のしくじりポイントでもあるかもしれません」


吉村「えーっなんだなんだ」

澤部「どうゆうこと?」


雁夜「次のページをめくってください」

ー魔術師の家『間桐』で生まれるー


雁夜「生まれも育ちも『冬木市』であり、俺はそこの次男として誕生。
実家である『間桐』の家は生粋の魔術師の家系でした。」


関根「うんうん」

雁夜「そして俺は兄よりも魔術師としての才能が優れたこともあり、家督を継ぐことが期待されていました。しかしーー次のページ」


若林「えぇー何したんだろ....」

澤部「しくじりの臭いがするぞぉ...」


ー実家と縁を切って出奔ー


吉村「何やっちゃってんの!?」

伊集院「さっそくしくじってますね、これ」


若林「こりゃだめだわ」


雁夜「当時、魔術師である『間桐』の思想に俺自身全く理解できず嫌悪していました。
『魔術師の家は家名と歴史を重んじる』という言葉があるにも関わらず、俺は家督相続を拒絶して家をでました。」


澤部「開幕から飛ばしてくるな~」


雁夜「そしてこの家出が後に僕自身、そして他の人達を不幸にしていきます。」

吉村「気になりますね~それ」


雁夜「詳しくは後ほど。次のページをめくってください」


生徒『』ペラッ



ーそして、想い人は別の男性と結婚ー


雁夜「俺には昔から大好きな幼馴染の女性がいました。」


関根「ロマンチックだなぁ~」


雁夜「しかしそれは叶わない恋でありまして、仮に添い遂げてしまうと『間桐』の魔術で苦しい思いをしてしまう運命にあったからでした。
そのため、やむなく手を引くことに」


吉村「そうなんだ」


雁夜「自分の想いを告げられず、結局その女性は別の男性と添い遂げてしまいました。」



関根「添い遂げてしまうと...ってあるけど、なんか付き合える前提なのがちょっとなぁ.....」


若林「ぶっちゃけ奥手だっただけじゃ」


雁夜「.....」


雁夜「はい、次のページをめくってください。」


澤部「やっぱそうなんじゃねーかっ!」


(※一応、本編は遠坂葵を守るために手を引いてます)

ー想い人が幸せに暮らしていることを願いながら、地元を去った。ー


雁夜「俺は彼女の幸せを願いつつ、地元を去りました。」


吉村「うんうん」

伊集院「こっからどう人を不幸にしたのかな....」


雁夜「そしてそこから11年間、『間桐』の家には戻らず。ルポライターとして生計を立てていました。」


若林「11年ってことは10代で家出したんだ」

雁夜「そして、この一連の出来事で一つの『しくじり』を起こしてしまいます。」


伊集院「うわぁ、これは怖いなぁ~」

澤部「何をしくじったんだ!?」

若林「何したんだよ」

吉村「一応、最初のしくじり説明ですね....」



雁夜「ページをめくってください」

仕方ないけどナチュラルに魔術云々を理解してる関根達は何者なんだ

離れます
m(_ _)m

>>20
勘弁してくれ

10代から普通の仕事勤める程度には優秀なんだよな
おとんに頼めば葵さん肉人形にして結婚出来たかもね

>>21
ああ、いや、非難してる訳じゃ無いんだ
言い方が悪かった、スマン

>>22
慎二といい一応魔術以外も優秀な間桐一族

>>23
大丈夫やで。まあギャグssのノリの一つやな
ぶっちゃけ説明書きたかったけど蛇足やから省きました

>>19続き


『しくじり』
ー俺『間桐雁夜』が家督を継がなかったせいで幼馴染の娘が実家の養子に行くことに!
そして、愛する女性は悲しみに沈む!ー



関根「どうゆうこと!?どうゆうこと!?」

吉村「何があったんです?」

澤部「幼馴染ってあの好きだった人だよね??悲しんでんじゃん!」


雁夜「ザックリと説明すると、『俺が家出した結果、幼馴染に迷惑をかけて悲しい想いをさせてしまった』ということなんです。どのような、『しくじり』だったのでしょうか....説明します、次のページ」

ー問題1.間桐家が存続の危機だったー


若林「そうだよな、お前が継がなかったもんな!」

吉村「原因がハッキリわかりますよね、これ」



雁夜「細かい説明は省きますが、魔術師というのは『魔術回路』というものがないとやっていけません。
芸能界に例えるなら『芸』みたいなものです。」


雁夜「何故、私が継がなかったことで存続の危機だったか。それは僕以外の後継者が『魔術回路』を持っていなかったためです。」


関根「芸のできない芸能人じゃやってけないもんね~」

雁夜「そんな中で魔術師としての素質のあった僕は家を出奔し、『魔術師』の後継者がいなくなるという事態が起きました。そのため、次のページ」


生徒『』ペラッ


ー間桐当主「そうだ、養子をとろう!」ー


雁夜「昔から子供がいなかったりする家庭は養子をとったりしますよね?」


伊集院「魔術師は家名と歴史を重んじる人種ですから尚更ですよね」


雁夜「さらに事態を悪くした出来事がもう一つありました、次のページ」


若林「なんだろなー」

ー問題.2 恋敵Tさん「そうだ、娘を養子に出そう!」ー


吉村「恋敵って幼馴染さんと結婚した人ですよね?」


雁夜「そうです」

関根「何で養子に出しちゃうんだろね~しかも娘だし」


雁夜「許せませんよね....では、こちらのボードを見てください。説明します」

幼馴染Aさん その夫Tさん

子供
姉のRちゃん 妹のSちゃん


雁夜「幼馴染が嫁いだ家もまた『魔術師』の家でした。」


若林「自分とこ『魔術師』だからって恋愛諦めたのに、幼馴染さん魔術師に嫁いでんじゃん!」

澤部「本末転倒じゃないの!!」


雁夜「まあ....魔術師でも間桐のやつはグロテスクな奴だったんで....」


雁夜「と、ともかく!この『魔術師』というのが原因でした」

雁夜「魔術師の家を継ぐのは一人だけ。一子相伝なんですよ。」


伊集院「北斗神拳みたい」


雁夜「そこで後継者候補の中から『優秀な人材』が家督を継ぐわけなんですが....この家庭、ボードを見たらわかりますがRちゃんとSちゃんの2人がいます。」


関根「うんうん」


雁夜「魔術師であるTさんは考えました。『家を継ぐ後継者は一人だけ。しかし子供は2人でどちらも素質がある。将来、家督を争うことになったら嫌だな。』と」


吉村「揉め事絶えない家とかありますもんね」

雁夜「生粋の魔術師であるTさんは『魔術師』として生きることが『人の幸せ』だと考えていました。」


伊集院「そうなるとTさん視点なら片方不幸になっちゃいますよね?」


雁夜「そこで、ある考えに至ったのですが....それがさっきの」


若林「なるほどね~」


雁夜「『そうだ、(魔術師の家に)娘を養子にだそう!』というわけです。」


関根「その人なりの親心だったんだなぁ...」

雁夜「そして思い出してください、さっきの話を」


澤部「あっ!!雁夜さんの実家が養子欲しがってた話だよね!?」


雁夜「正解、」


吉村「そりゃ雁夜さんが悪いですよ~」

関根「それでお母さんは娘さん家から消えて寂しいわけだ」



雁夜「そうなりますよね~。といわけで俺こと『間桐雁夜』は自分勝手な行動で幼馴染Aさんを悲しませ、人の人生に影響を与えてしまう『しくじり』を犯したわけです。」

雁夜「話はまだまだ続きます。」


吉村「なんかさっそく取り返しのつかないことやってますよね....」

若林「養子に出てその子の人生変わってるしな」


雁夜「ある時、ルポライターとして生活していた俺は幼馴染Aさんの娘が実家に養子に出されたことを知りました。
そして俺は悲しみに暮れるAさんを見てある決断をします。次のページ、」

【実に11年ぶりに間桐の実家に戻ってきた】


伊集院「えぇ!?11年もですか???」

澤部「本当に縁きってますね~」

関根「11年か~」


雁夜「実に11年も戻ってきてなかった実家に行って、養子に出された子を親元に返すために直談判しにいきました。」



若林「なんか正義感のある雰囲気してるけど悪いのあんたじゃん」

澤部「『家督継がなかった』男が『養子やめろ』とかただの迷惑じゃないの?」

伊集院「今更無理でしょ。。」

雁夜「みなさんのおっしゃる通りで、結果は見事に....次のページ」


吉村「ダメくさいなぁ....」ペラッ


【そんなの無理!】


関根「そりゃそうだよ~」


雁夜「その養子の娘Sちゃんは、既に間桐の魔術師として修行もしており。さらに11年ぶりに帰ってきた俺に当主が良い返事をするわけがありませんでした」



若林「当たり前だよ!」

澤部「誰でも怒るよそれ」

少し離れます
m(_ _)m

>>46続き


雁夜「しかし、『間桐』の魔術師としての修行は過酷なものであり。辛い思いをしているSちゃんを見てしまった俺はますます引くに引けず直談判を続けます」


澤部「あんたのせいで辛い思いしてるんだぞ!」


雁夜「そして、条件付きながら『解放してやっていい』という言葉を俺はもらいました。」


吉村「おお!」

伊集院「一応折れてくれたんだ」

雁夜「あくまでも『条件付き』です、さてその条件とは....次のページ」


関根「なんだろ」ペラッ


【聖杯戦争に勝ち抜き、万能の願望器『聖杯』を手に入れること】


伊集院「ちょっとこれはキツイわ」

吉村「サーヴァントで争うやつでしたよね?」

関根「血生臭いよ~」

雁夜「えー、みなさんもご存知の『どんな願いも叶える万能アイテム』です。
『聖杯』を持ってきたらSちゃんの養子ははやめてやる、そういう話でした。」


伊集院「でも『聖杯』って『聖杯戦争』で勝ち抜かないと手に入りませんよね?」



雁夜「もちろんその通りです。
なので僕はここである『しくじり』をしてしまい、不幸の坂を転がっていくのです....次のページ」


澤部「やだな~これ、」ペラッ

『しくじり』
【わかった!俺は聖杯を手に入れる!】
間桐雁夜、聖杯戦争に参加を決意!


関根「え?でも魔術師じゃないよね、雁夜くん」

吉村「ただのルポライターが....」


伊集院「ぶっちゃけ素人でしたよね?」




雁夜「そうなんです....魔術のマも、聖杯戦争のセも知らない『素人』の俺が聖杯戦争に参加すると決意しちゃったんです」


澤部「行き当たりバッタリだな~」

雁夜「そしてここから人生の断崖絶壁を転げ落ちていきます....次のページ」


若林「難儀だよ、マジ」



第3章
ー第4次聖杯戦争ー
身も心もボロボロに


吉村「ヤバいヤバい!?なんかキツイのきそう....w」

関根「変に正義感あったんだね」


伊集院「どうやって参加したんだろ?気になりますよこれ、」

雁夜「ーーーついに聖杯戦争に参加を決意した俺こと『間桐雁夜』には様々な問題がありました」


雁夜「そもそも『聖杯戦争』は『魔術師』じゃなければマスターとして参加できません。
それに対して俺はと言いますと....ただの素人なのでした」


吉村「それで散々嫌がってた魔術師になるわけだ~」


雁夜「そうなんです....そのため何をしたかというと、次のページ」

【過酷な魔術師の修行!体はボロボロ、片目は見えず、半身麻痺、頭は白髪に!
そして魔術師『間桐雁夜』が爆誕!】


関根「へぇ~死にそうになってるのもコレのせいなんだ」

澤部「よくここまでやるなぁ~」

吉村「僕なら途中でサジ投げて帰っちゃいますね」


雁夜「当然、魔術師になる為の修行を行いました。」

雁夜「魔術師の実家を否定していた僕は、素質はあれども修行はしていません。そのため、体に負担のかかる修行をしなければなりませんでした」


雁夜「例えるなら『運動経験があまりない人をオリンピックに参加できる水準に鍛え上げる』ような話。
そして、魔術によるドーピングや身体改造の繰り返しで現在のような姿になったのだった。」


若林「サボってた分とりかえすわけだしね」


雁夜「結果、聖杯戦争までに『魔術師』としての最低限の力を手に入れることができました。そしてついに....次のページ」


【サーヴァントを召喚】



雁夜「ボロボロになりながらも、サーヴァントを召喚するところまでたどり着いたのでした」


澤部「やるじゃんカリヤーン!」

吉村「Sちゃん助けるための第一歩!」


雁夜「しかし!」


伊集院「なんだなんだ?」


雁夜「この召喚で、俺は『しくじり』をやらかしてしまいます!」


若林「またやっちゃったんだ」

雁夜「それは次のページ!」

『しくじり』
【魔術の知識がなかった。騙されてるのか騙されてないのかよくわからない。】


澤部「それも大事だよね~」

関根「文武両道にならないと」

吉村「これでどうしくじったの?」



雁夜「サーヴァントの召喚の知識なんてあるわけもなく、俺は教えられるままにサーヴァントを召喚した。そしてその結果.....次のページ」

【バーサーカーを召喚させられた】


雁夜「教えられた文章を疑問を持たずに使った結果、バーサーカーを引かされたのでありました。」


吉村「バーサーカーってどうなの?」

伊集院「ちょっとマズイですよね、バーサーカーのチョイスは....魔術師なりたてなのに」



雁夜「その通り、ヤバかったんです。」


澤部「どうヤバいの?」

雁夜「素人がドーピングで魔術師になった程度なので、使える魔力も少ない俺。」


雁夜「そして魔力消費が馬鹿でかいバーサーカー、それは『軽自動車の燃料タンクでダンプカーを動かす』といったようなもの」



吉村「無茶ですね」

澤部「最初から負けてるようなもんだ....」


雁夜「そう、最初から負けていました。体が廃人になる程の修行、わざわざ魔力消費の大きなバーサーカーを呼ばされたこと。これをふまえて....次のページ」

【俺は嫌がらせを受けていた】


雁夜「実際のところ協力する気はなかったようです。
11年ぶりに戻ってきて生意気を言う俺に癪がさわった現当主は俺が苦しむよう嫌がらせをしていました。」


関根「仲良くしようよ~」

若林「考えすぎじゃない?」


雁夜「残念ながら嫌がらせされてました....さらに、『魔力を使えば体中の蟲が暴れて激痛が走る』体質になっていたので嫌がらせの効果は絶大でした。」


伊集院「痛風になった事あるから想像したくないな....それ」

寝落ちします
m(_ _)m

>>106続き


雁夜「さて、『体はボロボロ』『召喚したサーヴァントは魔力消費が多いバーサーカー』『魔力を使えば激痛の走る身体』といったコンディションの俺でしたが、」



雁夜「なんとか!」


吉村「おお、なんとか!?」

澤部「なんとか!?」



雁夜「聖杯戦争に出撃することができました~、次のページをめくってください」


伊集院「腰痛めて出勤する会社員みたいな話だよな、それ」ペラッ

【第4次聖杯戦争開催!7人の魔術師と7騎のサーヴァントが冬木の地に!!】



雁夜「ついに聖杯戦争が開催され、俺はボロボロの身体を引きずりながら戦いに身を投じることとなります。」



関根「人のために良くここまでできるねぇ~見てらんないよまったく~」

伊集院「想像したくないな~」

澤部「でもそんなコンディションなのに真面目に戦えるわけ?」


雁夜「そう思うのは無理もありません。しかし、雁夜バーサーカー組....実は健闘してました!」


若林「えぇ!?」

吉村「ホントですか??」

雁夜「みなさん、スライドにご注目。この人物はご存知ですよね?」

http://i.imgur.com/jDRG9JH.jpg


若林「あっ!偉そうな奴!」

澤部「金ピカ君だ!」


関根「なんかセンスの悪い人だよね、確か」

伊集院「ギルガメッシュじゃないですか。英雄王の」


雁夜「そうです、伊集院さんの言うとうり。英雄王のギルガメッシュの写真です。」

雁夜「彼の強さはみなさんご存知ですよね?」



若林「狂ヘラクレス一方的になぶり殺しにするぐらいだよね」


吉村「アヴァロンないセイバーもボコってましたね」


伊集院「色々とチートな人だった気が....」


雁夜「実は!」

関根「え?何々?」

吉村「実は!って何が来るんだ???」


雁夜「俺のバーサーカーは開幕でこの『ギルガメッシュ』と正面衝突!そして戦ったんです!」


伊集院「えっ?そんな事したら開幕から脱落するじゃ....」


若林「どうなったんだろ?」


雁夜「さぁ....俺のバーサーカーと英雄王の正面衝突、どうなったのでしょうか....次のページ!」


澤部「気になる気になる」ペラッ

【バーサーカーVS英雄王ギルガメッシュ!なんと結果は引き分け、英雄王と互角に渡り合う!!】



伊集院「えええぇぇぇえええ!??」

関根「凄いよこれ!」

若林「ほぼ素人から参加したのにヤバい!?」


雁夜「俺のサーヴァントは勝るとも劣らない活躍をして英雄王相手に健闘するのでした。」

雁夜「バーサーカーが暴れる事で発生する身体中の激痛に悶えながら、俺はこう思っていました。次のページ」


生徒『』ペラッ


【「俺のサーヴァントは最強なんだ!」】



雁夜「辛い修行を乗り越えて挑んだ聖杯戦争の開幕。
『ほぼ素人』である俺が本職の魔術師相手に渡り合えた。
それは俺に自信と希望を持たせることにぬったんです」


若林「ちょっと調子に乗ったんだ」

関根「まあ実際戦えたわけだしね」

澤部「でも....w最強は言い過ぎだろ」

雁夜「しかし!!」


吉村「しかし!?」

若林「やっぱり上手くいくわけないか~」

澤部「しかし!がきました」


雁夜「俺の聖杯戦争における『ピーク』はだいたいこの辺りでして....」


関根「悲しいなぁ~」


雁夜「ここから不幸の新幹線が加速していき『しくじって』いきます」

雁夜「では次のページをめくってください!!」


伊集院「これから事態が悪くなってくるわけだ....」ペラッ



『しくじり』
【俺の幼馴染を奪った恋敵Tさん、聖杯戦争に参加してた!そして嫉妬のあまり俺はTさんをつけ狙う!】


澤部「こりゃいかんでしょ」

吉村「Tさんに迷惑ですよ」

若林「未練タラタラじゃない!」

関根「ある種とばっちりじゃない、これ?」

雁夜「批判ももっともですが、当時俺はTさんに怒りたくて仕方がなかったんです!」


伊集院「う~ん」


雁夜「こちらのスライドを見てください。」




【過酷な魔術を使う間桐の家に幼馴染Aさんが来れば絶対に幸せにならないので間桐雁夜は恋を諦めた。
恋仇のTさんには俺の代わりに『Aさんを幸せにしてくれる』ことを願っていた。】




【するとTさんは生まれた娘を、魔術師的な勝手な考え方で養子に出してしまいう。
Aさんは悲しみ、娘も苦しむ事態に。】


雁夜「『お前のせいで、俺の愛する人は泣いてるんだ!』という考え方になってたんですね。」

伊集院「体を廃人にしてまで頑張っちゃうぐらいだから想いは本物なのはわかるんですけど....ちょっと僕がTさんの立場なら警察に相談したいですね」


関根「Tさんにしたら部外者が家のことに口出そうとしてくるわけだ」


若林「何してるんだ~カリヤーン~」


澤部「諦め悪いよ~」


雁夜「そして、さっき話した『英雄王』のマスターがTさんであった事もありまして....俺はさらに調子に乗っていきます。」

吉村「結婚しちゃった元想い人の家庭事情に突撃かぁ....w」


雁夜「勢いがいいのは序盤だけ、次第にボロボロの身体がさらにボロボロになっていきます....」


雁夜「そして、Tさんへの妬みから....次のページ」


生徒『』ペラッ

【間桐雁夜、Tさんと一騎打ち!そしてぼろ負け】



雁夜「俺はボロボロの体を引きずってTさんに戦いを挑んでしまいます。」


澤部「何してんのもぉ」

伊集院「いろいろ思うところがあったんですね」


雁夜「ほぼ素人の魔術師 対 生粋の魔術師。結果はボロ負けで返り討ちにあいました....そして俺の心にある変化が起こっていき『しくじって』いくのです。次のページ」


若林「やだなぁ....」

『しくじり』
【戦いの目的が『養子に出されたらSちゃんを助け出してAさんの笑顔を取り戻す』から『Tさんを倒してAさんとその娘達と幸せにするんだ!』になってしまった。】


吉村「アウト!!」

澤部「アウトだよこれ!!」

関根「昼ドラみたいなことになってる....w」


若林「目的が迷走してきてるよ~」


雁夜「Tさんは一家の主であり二児の父親であり、Aさんの伴侶でありました。」

雁夜「なのに俺は『魔術師のTさんは彼女達を不幸にしている!』という思考が暴走してしまいまして....」


伊集院「これはヤバイやつだわ....」

雁夜「『Tさんがいなくなればあの人達は幸せになれる!』と勝手に結論を作ってしまいます。」


関根「迷惑なやつだな~」

澤部「警察だ!警察!」

吉村「余裕がなかったんですかね?」


雁夜「怒り、絶望感、そして体を襲う激痛がいつしか俺をそこまで追い詰めたのでしょう....」


伊集院「Tさんがいなくなったら奥さんとか娘さんが悲しんじゃうとか思わなかったんですか?」


雁夜「それで悲しむことになると、その時は考えていませんでした。」


若林「カリヤーン....」

澤部「しくじってんなぁ....」


雁夜「そして悲劇は続きます、次のページ」

生徒『』ペラッ

離れます
m(_ _)m

>>140続き



【魔術師Tさんが死亡!幼馴染Aさんは間桐雁夜が殺したと勘違い!そして修羅場へ】



澤部「殺しちゃった!」

関根「早まっちゃダメだよ~」


雁夜「皆さん、落ち着いてください!俺がTさんを殺したわけじゃないんです!」


吉村「一応『勘違い』って書いてありますよ」


雁夜「僕があんな事を考えていた間、聖杯戦争という殺し合いでTさんが死んでしまいました。
そして、俺は悪い神父さんに騙されて貶められてしまいます。」


伊集院「悪い神父さんって....新しい人出てきましたね」

雁夜「まあ、悪い神父さんとは聖杯戦争に参加してた魔術師の一人だったのですが、
この人の策略でAさんはTさんの殺害を知りつつ『間桐雁夜』が犯人だと思ってしまいます!」


若林「修羅場じゃん!」

関根「昼ドラだよ、もはや」


伊集院「これは慌てますよ」


雁夜「当然、俺を犯人だと思っていた幼馴染Aさんは僕を問い詰めました。」


吉村「どうすんだよこれ....」

雁夜「そしてこの時の僕はと言いますと、スライドを見てください」


間桐雁夜の状態

【精神的にも肉体的にも限界】

生きているのが医学的に不思議な状態

体中の激痛で思考力も落ち、
もはや『自分はAさんを幸せにする為に頑張っているんだ!』となんとかやっていた



雁夜「廃人がさらに廃人になった状態でやっておりました。つまり、もう死にかけ!苦しくて仕方がない!」


澤部「見てられないなぁ...,」

雁夜「状況はどうであれ、Aさんのために頑張っていたのに....そのAさんに罵詈雑言を浴びせられて問い詰められた自分。」


関根「どんなドロドロな展開がくるんだろ~怖いな~」

吉村「覚悟がいりますよ、これは」


雁夜「そして我を失った自分は『しくじり』ました。....次のページ」


澤部「うわぁ....」ペラッ

『しくじり』
【幼馴染Aさんの首を絞め殺人未遂】


澤部「あぁぁぁぁあ!??」

吉村「これは一線をこえましたね!??」

関根「これはいけないなぁ~」

若林「もう完全に警察沙汰じゃねーか!!!」


伊集院「完全にしくじっちゃってますね....」


雁夜「その反応はごもっともでごさいます。取り返しのつかない『しくじり』を、やってしまったんですね」

吉村「ドロッドロだぁ....」


雁夜「どうしてこんな事をしてしまったのか、」


雁夜「それは当時、『命がけ』でAさんの為に頑張っていたのにAさん本人から『間桐雁夜』を否定する言葉を浴びせられたためです。」


雁夜「さっきのスライドでも見せた通りで心身ともに『限界』の状態。
激痛で思考力も奪われた自分は『あなたの為に頑張ってたのに....』とAさんの首を絞めて過ちを犯してしまいました。」



澤部「やっちまったなぁ....」

若林「これはガチすぎるしくじりだよ....」

雁夜「そしてその後....次のページです」


生徒『』ペラッ


【『間桐雁夜』死亡。享年27歳。】


雁夜「俺は魔力が切れてしまい死んでしまいました。つまり、聖杯戦争に脱落!」


関根「むくわれないなぁ」

澤部「廃人になるぐらい頑張ってたのに」

伊集院「脱落したってことは養子のSちゃんも養子のままですよね?」


雁夜「そうです。Sちゃんは親元に帰れません。その後のAさん達はと言いますと....次のページ」

【幼馴染Aさん....首を絞められた後遺症で脳に障害を負い、精神も崩壊。その影響で娘が育つ前に死去。

娘Rちゃん....父親は死亡。母親は障害者に。最終的に一人っ子に

娘Sちゃん....親元に帰れず、間桐の家で苦しい日々。そして実の親はこの世を去ることになる】



雁夜「と、いった事態になってしまいました。」


若林「想像したくないなぁ....」

吉村「ヤバすぎでしょ....」

伊集院「間違いなく人生歪めちゃいましたね」

雁夜「えーっ、結果的に俺が聖杯戦争に参加したことで幼馴染Aさん、娘Rちゃんの人生もグニャグニャに歪めてしまったということです。」


澤部「いたたまれないなぁー!」


雁夜「さて!まとめです!」


若林「きました、まとめ」

関根「今回のしくじりはガチしくじりだったねぇ~」


雁夜「最後のページをめくってください!」

『人生は自分のやった行動で、何かしら他の人に迷惑をかけてしまう時があります。

良かれと思ってやった事で大惨事を招く事もあるので気をつけましょう。

そして、実らなかった恋は潔く諦めて未練を捨てましょう。


最後に、家出をする時はキッチリ繋がりを断ちましょう。』by間桐 雁夜



関根「おつかれさま!」パチパチ

伊集院「おつかれさまです」

吉村「おつかれさまです」パチパチ

若林「おつかれ!」

澤部「おつかれさん!」

ー雁夜先生のしくじりー


番組ナレ
《自分以外に影響がでる行動は慎重にやりましょう。
そして、断ち切れない未練の為に時には酷い目にあう時があるので潔く生きてください。》


おわり

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年03月21日 (月) 05:14:17   ID: pRIt09yl

カリヤーンでいちいち噴いてしまうww

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