DIO「『世界』ッ! 時よ止まれ!」 (392)

DIO「フフフフ、ひとつチャンスをやろう」

DIO「その階段を二段降りろ。再びわたしの仲間にしてやろう」

DIO「逆に死にたければ……………………足を上げて階段を登れ」

ポルナレフ「おれはおまえにッた時、心の奥底までおまえの恐怖の呪縛と巨大な悪に屈服した」

ポルナレフ「だが、今……恐怖はこれっぽっちも感じない」

ポルナレフ「おれにあるのは闘志だけだ」

ポルナレフ「この45日あまりの旅と仲間の死が、おまえへの恐れを吹き飛ばした」

DIO「本当にそうかな? ならば……階段を登るがいい」

ポルナレフ(ああ、お望み通り登っておまえの前まで行ってやるぜ……DIOッ!!)


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DIO「フフフ、どおしたポルナレフ? このDIOの下へ登ってくるのではなかったのか?」

DIO「……と、言ったところで貴様には伝わっていないだろうがな」

DIO「今のおまえは例え自分が殺されても、登ろうとした階段を逆に降りさせられたとしても気づくことはない」

DIO「これが…『世界』だ」

DIO「さて、何も知らず、このまぬけ面をさらしているポルナレフをどうしてやろうか……」

DIO「一思いに殺してやることもできるが、ちとつまらんか」

DIO「フム……どうだな>>5をしてやろう」

階段を降りさせるついでにポルナレフの両手の人差し指を、ポルナレフ自身の鼻の穴に突っ込ませる

DIO「フム……そうだな、降りさせるついでに両手の人差し指を自身の鼻の穴に突っ込ませてやろう」

DIO「登ろうとした闘志を恐怖で上書きさせ、まぬけ面を更にまぬけにさせる……」

DIO「我が考えながら、なんとも恐ろしき計略よ」フフフ

DIO「待て『世界』よ。腕は真っ直ぐ閉じているよりサイドに開いておけ」

DIO「いや、それだとやり過ぎだな……もう少しだ…………そこだ、そこでいい」

DIO「さて、そろそろ時間だな」

DIO「時は動き出す!」



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鼻に指を突っ込んだポルナレフ「…………」ガシ

DIO「そうかそうか、ポルナレフ」フフフ
    ・・・・・・・
DIO「階段を降りたな」
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
DIO「このDIOの仲間になりたいというわけだな」

DIO「鼻の穴に指までつっ込み、このDIOのご機嫌をとろうとする」

DIO「なかなか殊勝な心がけだな」

鼻に指を突っ込んだポルナレフ「!」

ポルナレフ「!! ……………………!」ズポッ

ポルナレフ「…………」

ポルナレフ「……」ダ!



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鼻に指を突っ込んだポルナレフ「………!? ………………………」

鼻に指を突っ込んだポルナレフ「な…なんだ…………!?」

鼻に指を突っ込んだポルナレフ「おれは…! 階段を…一歩! たしかに!」

鼻に指を突っ込んだポルナレフ「は…鼻から指だって、抜いたはずなのに……」ズポッ

DIO「どおした? 動揺しているぞポルナレフ」

DIO「『動揺する』、それは『恐怖』しているということではないのかね」

DIO「それとも『登らなくてはならない』と、心では思っているが」

DIO「あまりに恐ろしいので無意識のうちに逆に体は降りていたといったところかな………」

ポルナレフ「……………………」

ポルナレフ「バカなッ! おれは今たしかに階段をのぼったッ!」ダダァ!



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鼻に指を突っ込んだポルナレフ「!?」

鼻に指を突っ込んだポルナレフ(な…なにをしたんだ!? 『スタンド』!?)

鼻に指を突っ込んだポルナレフ(ま、まさか『DIOのスタンド―世界』!?)

鼻に指を突っ込んだポルナレフ(い…いったいこれはッ!)

DIO「ポルナレフ、人間は何のために生きるのか考えたことはあるかね?」ゴゴゴ

DIO「『人間は誰でも不安や恐怖を克服して安心を得るために生きる』」ゴゴゴゴ

DIO「生きていくこと、そのすべてが自分を安心させるためだ。安心を求める事こそ人間の目的だ」ゴゴゴゴゴゴ

DIO「そこでだ……わたしに仕えることに何の不安があるのだ? わたしに仕えるだけで他の全ての安心が手に入るぞ」

鼻に指を突っ込んだポルナレフ「…………」ハァハァ

DIO「おまえは優れたスタンド使いだ……殺すのはおしい」

DIO「ジョースターたちの仲間をやめて、わたしに永遠に仕えないか? 永遠の安心感を与えてやろう」

鼻に指を突っ込んだポルナレフ(ま…まさか無意識のうちにおれが屈服しているだと!?)

鼻に指を突っ込んだポルナレフ(このままではまずい…アヴドゥル…イギー…おれに勇気をくれッ!)

鼻に指を突っ込んだポルナレフ(鼻から指を抜くための勇気をッ!)

ポルナレフ(…………)ズポッ

ポルナレフ「く…くどいぜDIO!」

ポルナレフ「おれはもともと死んだ身! てめーのスタンドの正体を見きわめてから死んでやるぜッ!」シルバーチャリオッツ!

DIO「フン! ならばしょうがない…………死ぬしかないなポルナレフッ!」ザ・ワールドッ

ポルナレフ「それが『世界』かッ! こい――っ」

DIO「無駄 無駄 無駄 無駄 無駄 無駄 無駄 無駄 無駄 」



ボゴオオン



ポルナレフ「!!」

DIO「ヌウウ……」

じょせふ「安心するんじゃ……ポルナレフ」

DIO「フン、少々ポルナレフで遊び過ぎたか……まあいい」

DIO「我が最強のスタンドの前では、やつらは赤子も同然よ」

DIO「さて、そのまま出迎えてもいいが少々芸がないな」

DIO「ここは一旦吸血鬼らしく棺桶にでも身をひそめておくか」

   ・
   ・
   ・

ジョセフ「気を……ろ、ヤ………中とは…ん」

DIO(来たな、ジョースターめ)

DIO(どうやら外の会話から察するに、ヌケサクにふたを開けさせようとしているな)

DIO(我が『世界』の力を使えば脱出はたやすいが……)

DIO(よし……>>17をしてやろう)

ジョースター一行をヌケサクごと棺桶に突っ込む

DIO(よし……ジョースターたちをヌケサクごと棺桶に突っ込んでやろう)

DIO(ちとキツそうだが、この棺桶は世界の匠に作らせた特注製)

DIO(中には外から見た以上の広々とした空間が演出されているのだッ)

ヌケサク「DIO様ァ~~~」グッグッ

ポルナレフ「飛び出してくるぞ!!」



ギ ギ ギ   ギ



ギ ギ    ギ       ギ  ギ



ギ    ギ ギ



ギギ  ギ       ギ



DIO(今だ! 『世界』ッ! 時よ止まれ!)



--------------------------------------------------------------------

--------------------------------------------------------------------



パカアッ

承太郎「!?」

花京院「!?」

ジョセフ「!?」

ポルナレフ「!?」

ヌケサク「え!? ………………………………オレ?」

ヌケサク「な…中にいたのは……おれたちだったァ―――今フタを開けてたのにィ――」

ジョセフ「な…なにィー、ど…どうしてわしたちが棺桶の中にッ!わしは一瞬たりとも目を離さなかったッ!」ミチ…ミチ……

ポルナレフ「超スピードとか! 催眠術じゃあだんじてねー、おれの時と同じだッ!」ギュゥ…ギュゥ……

花京院「『世界ッ』!?」グッ…グッ……

承太郎「野郎…寝苦しくなってきたぜ…」ズン!

DIO「我が屋敷へようこそ、ジョースター一行」

全員「!!」

DIO「このDIOの寝床はいかがかな? 狭き空間のすみずみにまで匠の技巧がほどこされた至高の一品だ」

ポルナレフ「見えなかった、しっかり見ていたが気づいた時にはすでに外に立っていた!」

承太郎「…………」zz..

花京院「ポルナレフの言う通り、これは超高速だとか錯覚だとかでは…決してない」

ヌケサク「DIO様~~ァァ、こいつらをブッ殺して早くわたしを助けてくださいましよおおおおおおお!!」フエッフエェッ

DIO「さて、せっかくの招待ではあるが早々にさよならといこう」

DIO「我が寝床ともども散ってゆけいッ、ジョースター!」

ヌケサク「DIO様ッ!?」

承太郎「……この寝床だが」パチ

DIO「ヌ」ピタ

承太郎「見た目と広さばかりで、全然気持ちよく眠れないぜ」

DIO「…なんだと」

承太郎「おおかた名前だけの匠を選んだんだろうがな……毎週『激烈ビフォーアフター』を見ているおれの目はごまかせねぇぜ」スタープラチナッ

承太郎「オラアッ」

DIO「わたしの棺桶がッ」

ヌケサク「ギャアァッ」

ジョセフ「逃げろ――ッ!!」

ポルナレフ「く! くっそお―――ッ」

ジョセフ「なにをしているポルナレフッ!」ハーミットパープル!

ポルナレフ「ちくしょう―――ッ!!」



DIO「…………おのれ、承太郎」






ヌケサク
どさくさに紛れて死亡

疲れたので今日はここまでにします。
また明日お昼くらいに再開できたらなーと思います。

DIO「ようやく陽が沈んだか」

   ・
   ・
   ・

DIO(ジョースターたちの肉体は、このジョナサンの体と引かれ合っている……)

DIO(感じる存在位置は『近い』……だが、どんどん離れて行く…………)

DIO(『移動スピード』と『遠ざかる方角』……この二つを照らし合わせれば)



ε=ε=ブンブーンε=ε=ブンブーンε=ε=( ;˘•ω•˘ξ( o;˘・灬・)o



DIO「フン」シュン!

パー  パパア    パパパー

  パー     ブオオ        ブア――――――ッ



DIO「………………」

DIO「自動車か……なかなかのパワーとスピードだ」

DIO「このDIOが生まれた時代は、馬車しか走っていなかった」

DIO「…………」チラッ

DIO「…………」チラッ

DIO「…………」チラッ

DIO(この車にするか)

ボディガード「おい、きさま…なにさわってんだよ」グイ

ボディガード「この車にベタベタシモンをつけてんじゃあねーぜッ! 誰の車だと思ってんだ」

ボディガード「ウィルソン・フィリップス上院議員様のもんだぞ! 目ん玉からゲロはきてーのか!」

DIO(……一人いれば十分だな)グッ

ボディガード「オ お…おおおおがあ……ぢゃ………ん」バギバギボギバギ

DIO「………………」ガチャ!   バダム

ウィルソン・フィリップス上院議員様(………………)

ウィルソン・フィリップス上院議員様「これこれ……」

ウィルソン・フィリップス上院議員様「若いお方というものは元気がさかんすぎていかんことだのう」フッフッフ…

DIO「…………」スッ

ウィルソン・フィリップス上院議員様「!?」ベギン

DIO「ブツブツ言ってないで前座席へ行け 運転してもらおう……!」

上院議員「おげええあああ~~~っ」

上院議員「イイデェーッ」ピュ――ッ

上院議員「き…きさま何者だァ――ッ」

上院議員「わしに、こ…こんなことしてゆるされると思っちょるのかあ――ッ!?」

上院議員「いいか聞け、この若僧ッ! 終身刑にしてやるッ! 絶対に終身刑にしてやるからなーッ」

DIO「もう一度言う…」

上院議員「あっ」グイ   ボギバギベギボギ

上院議員「うぎゃあああああっ!!」ボゴオオン

DIO「運転しろ」

上院議員(な…なんだこいつ~~~~ッ!)

上院議員(殺される! 逃げなきゃ殺されるッ!)

上院議員(逃げなきゃあ! 殺されるゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ)

上院議員「ギニャ―――ッ、助け……



DIO「『世界』ッ! 時よ止まれ!」

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DIO「まったく、手間をかけさせてかけさせてくれる」

DIO「一度でいい事を二度言わなければいけないというのは、きさまの頭悪いという事だ……」

DIO「いや、この様子では何度言ったところで聞く耳すらもたんか」

DIO「まずやるべき事は、『このDIOには絶対逆らえない』ということを理解させるッ」

DIO「そのためには……そうだな」

DIO「>>40をしよう」

万全の態勢で運転できないのも可哀想だから介抱してあげる

DIO「介抱してやるとしよう」

DIO「自分で痛めつけておいてアレだが、少々やりすぎた……」

DIO「このままでは痛みに耐えかねて、運転時にミスをするかもしれない」

DIO「無理やり従えさせるだけが全てではない」

DIO「ここはひとつ、わたしの懐の深さを見せつけ自らの意志で従わせることにしよう」

DIO「ならば……次に時間が動き出したときにこいつがいるべき場所は『ここ』だ」

DIO「時は動き出す」



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上院議員「デ!?    え!?」

DIO「怖がらせてしまってすまない……わたしも少し慌てていたんだ」

上院議員「なっ!?」

DIO「傷はまだ痛むかな? 耐えられないようなら私の血を口に含むといい……きっと楽になるハズだ」

上院議員「!?」

DIO「だいじょうぶ、恐れる事はないんだ……友達に成ろう」

上院議員「なんだぁ~~ああああああああああ!?!?!?!?」

上院議員(わしは今、確かに外へ飛び出したッ! なのにッ! どうしてッ!)

上院議員(どうして車の中にいて……あまつさえこの男の膝を枕に寝ているんだァァァ!?)

上院議員(お、恐ろしいッ、わしはこの男が恐ろしいッ……しかし本当に恐ろしいのは……)

DIO「きみの名前をきかせてくれないか?」

上院議員「ウィル、わしの名前は…………わしの名前はウィルソン・フィリップスです」

上院議員(本当に恐ろしいのは、話しかけてくる言葉に心がやすらぐということッ)

上院議員(わしは今、かつてないほどの『安心』の中にいるッ!)

DIO「なあ、ウィル」

上院議員「はっ…はい、なんでしょうか」

DIO「わたしは今困っているんだ」

上院議員「……困っている」

DIO「ああ、困っているんだ。前の軽トラックを追いたいのだが、車を運転するものがいなくてね」

上院議員「…………」

DIO「君はどうすればいいと思う?」

上院議員「わ…わしにお任せください! どんな手を使ってでも追いついてみせますッ」

上院議員(そうだ! わしは彼を助けなければならない!)

上院議員(なぜならわしは上院議員ッ! そして上院議員にできないことはないからだッ! ワハハハハハハハーッ)

DIO「ありがとうウィル、頼りにしているよ」




ドロロオオオ―――ッ




上院議員「そ、そういえばあなた様のお名前は……?」ハッ

DIO「DIOだ」

上院議員「DIO様……良い名前ですね」

DIO「よく言われる」

DIO(自らわたしに従わせたおかげで、想像以上にこの男は働いてくれた)

DIO(渋滞で車が動かないときなど、何も言わずとも歩道を突き進んだくらいだ)

DIO「いたな」

DIO「もっと追いついてくれ…もっと近くだ………近くでなければ『世界』は使えん……」

上院議員「はいッ、DIO様ァ!」

DIO(うん?)ドドドド

DIO「花京院の……!!」

花京院「DIO! くらえッ! エメラルドスプラッシュ!!」ハイエロファント・グリーン!



ドバアア―――ッ



DIO「フン……この程度の攻撃、『世界』をだすまでもないッ」ビシィ!!

花京院「な…なんてやつだ…『エメラスルド・スプラッシュ』を指一本でかわすなんて…………!!」

花京院「これではどうだッ」ドン

DIO「ヌルイッ」ドババンッ

花京院「スプラッシュを集中させて発射させてもかわされた!」

花京院「く、くそっ」

DIO「『世界』ッ! 時よ止まれ!」



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DIO「さて、そろそろこちらから攻めさせてもらおうか」

DIO「>>55だ、>>55をしてやる」

エメラルドスプラッシュのエメラルドで指輪を作る

DIO「指輪だ、エメラルドスプラッシュのエメラルドで指輪を作ってやる」

DIO「まずはメインストーンとなるエメラルドの選出ッ」

DIO「次にデザインだ! すべてエメラルドで作るゆえに、重すぎずッ、かつ存在感のある形を導き出すッ!」

DIO「そしてカット! メインストーンの形を整えるだけでなく石自体を組細工状にしてリングを作るッ!」

DIO「空裂眼刺驚!!」ババリッ

DIO「そして出来上がった素材たちは、わが『世界』の力により究極一品へとまとめあげられるッ」

DIO「……うーむ、われながら素晴らしい出来だ」

DIO「花京院! 挨拶がわりだ、この指輪を受けとれいッ」ヒュッ

DIO「そして時は動き出す」



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花京院「うっ!?」

花京院「な…なんだ!? いつのまに『法皇』の指にエメラルドの指輪がはまっている!?」

花京院「いったいいつの間に!? バカな………!? 気づかないなんて……」

花京院「と、とにかくこれ以上近くにいるのは危険だ! 一旦きょりをとらなくては……」

DIO「……………」チッ

DIO「距離がちと離れすぎていたか」

DIO「『世界』の射程距離外へ逃げられてしまった…」

DIO「ついでに作ったブレスレットは無駄になってしまったな」

上院議員「D…DIO様、いったい何が!?」

DIO「気にするな。それよりちゃんと前を見て運転しろ」

DIO「そろそろカーチェイスも飽きたな……ウィル」

上院議員「はい、DIO様!」

DIO「お前は車から降りろ」

上院議員「え!? で、ですが…それでは前の軽トラックにおいていかれます」

DIO「問題ない。手はある」

上院議員「……わかりました」




ブロロロロ………プス




ジョセフ「おかしい…………やつの車が停止したぞ…」




上院議員「ご武運を」ガチャ

DIO「ウィル……今までご苦労だった」

上院議員「DIO様? いったい何を……DIO様ッ! D……」ブシュ

DIO「ゆっくり休め」ブン



花京院「…………、気を付けてッ!なにか飛んでくるッ!」



ドグシャ



ジョセフ「うぬうううッ~~~~~」ギャギャ

花京院「ジョースターさん!」ギャギャ



ドグオオン



DIO「…………」ゴゴゴゴゴ

DIO「…………」ゴゴゴゴ

DIO「…………」グッ  バギバギ バギ

DIO(車内にはわたしが投げた肉塊のみ……)

DIO(周辺にいるもいない……となれば)

DIO「……………………」



ドドドドドドド



DIO「フン」

ジョセフ「何をしている花京院ッ!」

花京院「思いつきました。DIOのスタンドの正体をあばく方法を…」

DIO「誘いに乗って上まで来てみたが、前方には花京院とジョセフしかいない……」

DIO「なるほど、二手にわかれてはさみ打ちか…………無駄なことを」カチッ



ドドドン!



DIO「ヌウ!」

DIO「これは……花京院の『法皇』!」カチッ



       ド ン

ド ン
              ドン!
          ド
  ド        ン
   ン        !
   !



DIO「『法皇』の『結界』!」

DIO「フン!」



バゴバゴ バゴオオ

DIO「チッ! 何発かあたってしまったか……」シュー

DIO「!」

DIO「……………………」

DIO「これ……は…………」

花京院「触れれば発射される『法皇』の『結界』はッ!」ドオオオオ

DIO「ヌッ! 」

花京院「すでにおまえの周り、半径20m!」

花京院「おまえの動きも『世界』の動きも手にとるように探知できるッ!」ズン

花京院「くらえッ! DIOッ! 半径20m、エメラルド・スプラッシュを――――ッ!」ドドドドト



ドッバア―――――――――――――ッ



DIO「マヌケめ……知るがいい…………」

DIO「『世界』の真の能力とは…まさに! 『世界を支配する』能力だということを!」ドドトドドドドト

DIO「『世界』!!」ドワワン



--------------------------------------------------------------------

DIO「半径20m?」

DIO「触れれば発射される『結界』?」

DIO「無駄無駄無駄無駄ァッ」

DIO「これが…『世界』だ」

DIO「もっとも『時間の止まっている』おまえには、見えもせず感じもしないだろうがな…」



DIO「>>75! 花京院ッ!」

DIOの血を入れる

DIO「我が血を与え吸血鬼にしてやろう! 花京院ッ!」

花京院「――――――」ドクッドクッドクッ

DIO「これが………『世界』だ………花京院」

DIO「おまえは自分が人間をやめた事さえ気づかない」

DIO「何が起こったのかもわかるはずがない」



ドゴォ―――――ッ



DIO「そして、仮にここで生き延びたとしても、朝日とともに消え去る運命よ……」ズボォ

DIO「時は動き出す」クルッ!



--------------------------------------------------------------------

ドッバァ――――――――――――――――――――――――――――――ッ


ジョセフ「!? え!?」

ジョセフ「こ…これはッ! ばかなッ!」

ジョセフ「い…いきなり…ふっ飛ばされている! ばかなッ! 花京院ッ!」



バグオ!!



花京院(い…いったい……何が起こったのだ…やられてしまったのか……う…動けない……)

花京院(指一本さえ動かせない…)

花京院(ぼくの『法皇』の『結界』はディオに全部一度に…同時に切断された…!? なぜ!?」

花京院(なぜ一本一本ではなく…『同時』に切断されたのか? なぜ…?)

花京院(少しの時間差もなく…時間差、時間…時間)



花京院(『時』)



花京院(わ…わかった……ぞ…、な…なんてことだ………)

花京院(『時間』だ……やつ…は…『時』をとめられるのだ…………)

DIO「ジョセフ…次はおまえだ……」

ジョセフ「!!」

DIO「このジョナサンの肉体…完璧になじませるためにも、おまえは血を吸って殺すと予告しよう」



ドゴオオン



DIO「!?」
ジョセフ「!!」

DIO「エメラルド・スプラッシュ…あらぬ方向を撃ちよって……」

DIO「最後の雄たけびをあげ、花々しく散ろうということか……フン」

ジョセフ「…………」




花京院(メ…ッセージ……で…す…ジョースター…さん、受け取って…ください…伝わって……ください………)

花京院(…………)



花京院典明
再起不能(リタイア)

ジョセフ「花京……院………、『隠者の紫』!」グワシュイィン

DIO「老いぼれが…! きさまのスタンドが一番なまっちょろいぞッ!」

ジョセフ「時間じゃ…とにかく考える時間をかせぐんじゃッ」

DIO「フン! 逃がすか…」



ポルナレフ「ジョ…ジョースターさんだ! DIOに追われているッ!」

承太郎「…………」



DIO「ジジィめ…ちょこまかと面倒だ」

DIO「『世界』ッ! 時よ止まれ!」



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DIO「すぐ楽にして……これは>>85だと!?」

承太郎が死んでいる

DIO「すぐ楽にして……これは承太郎が死んでいるだと!?」

DIO「いや、待て……わたしは確かにジョセフを攻撃したはず……」

DIO「承太郎など近くにはいなかった」

DIO「まさか……波紋による幻覚ッ!?」

DIO「じじいめッ! 波紋入りの『隠者の紫』を体にまきつけていたなッ」

DIO「止むをえん、波紋のエネルギーが全身に伝わる前に腕を切断する!!」ズパッ

DIO「……くッ、時は動き出す」



--------------------------------------------------------------------

ジョセフ「ぐげェ……」ヨロ

DIO「…………」ゴゴゴゴゴ

ジョセフ「……フフフ、その様子だとまともにわしの体に触ってしまった様じゃな」

DIO「ぬけめのないじじいだ…」

ジョセフ「これがジョセフ・ジョースターの戦い方じゃ」

DIO「『世界』の攻撃をうけ、立っているのもやっとであろうに……よく口が回るな」

ジョセフ「さっきの鬼ごっこで、ようやく体があたたまってきたからな」

ジョセフ「おかげで頭のほうも血が巡りさえわたっておる」

ジョセフ「DIO…おまえは『時をとめる』といっても、ほんの短い時間しかとめていられないようだな」

ジョセフ「ほんの3秒か、4秒だけじゃろう?」

DIO「理解していたのか、我が『世界』の能力を……、フン…少しだけほめてやる」

ジョセフ「見破ったのは花京院だ」

DIO「それがどうしたというのだ? 理解したからどうするというのだ!」

DIO「このDIO二度同じ手は通じないぞ!」

ジョセフ「そいつは……どうかな!? 『隠者の紫』はすでに足元から狙いを定めておるッ!」

DIO「…………」

ジョセフ「そして……波紋疾走(オーバードライブ)!!」

DIO「……それでおわりか?」

ジョセフ「バ……バカなッ!? 波紋はしっかり流し込んだハズッ!!」

DIO「バカめツ! 最初からしっていれば波紋など無効化するのはたやすい……」

ジョセフ「!! 『隠者の紫』が凍っている!?」

DIO「そしてッ、わざわざ触れなくても攻撃くらいできるわッ!」



ドゴオオ――ッ



ジョセフ「うげっ! え…煙突を壊して……『石つぶ』てで攻撃だと!?」ドスドス! ドス!  ドス!



ドド―――ン

ジョセフ「う…うぐぐ」

男「ブッたまげぇ! 空からじじいが降って来やがったぜ」

女「サンタさんよサンタ」

ジョセフ(ま…まずい……このままでは民間人が巻き添えにッ)ダッ

承太郎「じじい………」

ジョセフ「じょ……承太郎ッ! わしのほうへ来るんじゃあないッ!」

DIO「承太郎………いい所にあらわれた…」

DIO「しかし、あいつまでは射程距離外…まずはジョセフから……」

ジョセフ「やつの『世界』の正体は時間じゃッ! 時間を止めるスタンドなん……

DIO「『世界』ッ! 時よ止まれ!」



--------------------------------------------------------------------

DIO「最初はまばたきほどの一瞬だった」ドドド

DIO「しかし……この首のキズがなじんでくるにつれ2秒…3秒……今では5秒はとめていられる」ドドドド

DIO「いずれは一分…十分…一時間と思いのまま止められるようになってやろう…」ドドドドドド

DIO「楽しみだ…だんだん長く時間をとめるのはな…」ドドドドドドド

DIO「おっとジョセフ、波紋で全身ガードしているんだったな」

DIO「冷凍法を使い葬るのは簡単だが、それではこの腕の借りをかえせん……」

DIO「きさまには>>100でお返しをしてやろうッ」

ジョセフが民間人を殺った風に見せかける

DIO「きさまには社会的な死でお返しをしてやろうッ」

DIO「フン、周りを見れば丁度いいぐあいに人であふれているな…」

DIO「ジョセフのこのポーズ…何か投げているように見えなくもない丁度いいポーズだ」

DIO「ジョセフの向きを少しかえてやり、丁度よく近くにいたテロリストから手榴弾を手にいれる」

DIO「そして、ピンをぬき丁度いいぐあいに手榴弾を放りなげれば……」

DIO「完璧だッ! ジョナサンの孫…ジョセフ」

DIO「これできさまは(社会的に)死んだ!」

DIO「1秒前………」

DIO「ゼロ」グッ




--------------------------------------------------------------------


ド―――――――ンッ


女1「きゃああああ」

男1「うぎゃああぁぁ……」

男2「ひ、ひでぇ…いったい誰がこんなことを……」

テロリスト「お、おれはまだなにもしてないぜッ!」

男3「おれ見たぜッ……あのじいさんの方から手榴弾は飛んできた!」

ジョセフ「な、なんじゃと―――ッ!?」

女2「人殺しィィィィィィ――――――ッ!!」

ジョセフ「まっ、待て! わしじゃないッ!」

DIO「いいえ、そこの老人がやりました」

ジョセフ「DIO……きさまぁッ!」

承太郎「…………」

   ・
   ・
   ・

警官「おいッ、さっさと歩け」

ジョセフ「ちゃんと歩くからおさんでくれ…」

承太郎「…じじい」

ジョセフ「承太郎…これからDIOがなにをしようと…決して相手のペースにはまってはならんぞ…」

ジョセフ「わしのことは気にするな…SPW財団が掛け合えばすぐにでも釈放される」

ジョセフ「花京院はDIOのスタンドの謎を解いた…わしはそれをおまえに伝えた……」

ジョセフ「なるべくしてなったことなんじゃ……」

ジョセフ「承太郎……この旅行はいろんなことがあった…まったくフフフフフ…本当に楽しかい50日間じゃった…」



ジョセフ・ジョースター
逮捕(リタイア)

DIO[次は承太郎! きさまだ」ドドドド



承太郎「……野郎、DIO…………」ドドドドド

今日はここまで!
これから承太郎の入門編やらなんやら先を考えると、まだまだ長そう…
明日も同じくらいの時間から再開(予定

DIO「花京院もすでに始末した…承太郎、次はお前だ」ドドドド

承太郎「やろう、DIO」ズン ズン ズン

DIO「ほう…向かってくるのか……逃げずにこのDIOに近づいて来るのか……」

承太郎「近づかなきゃてめーをブチのめせないんでな…………」ドドドドド

DIO「ほほお~~~っ、では十分に近づくがよい」

承太郎「…………」ドドド

DIO「…………」ドドドドド

承太郎「オラァ―― DIO「無駄ァッ」バシィ

承太郎「グッ!」ヨロリ

DIO「ノロいノロい、『世界』は最強のスタンドだ」

DIO「きさまの『スタープラチナ』より、どのくらい『世界』のスピードとパワーが強いかちょいとためしたかったが……」

DIO「ま、ためすほどでもなかったようだな」

承太郎「ためすってのは、キズにもならねえなでるだけのことをいうのか?」

DIO「フン、くだらん挑発にのってやって…もうちょっとだけためしてやるか…」

DIO「フン!」ドン

承太郎「ぬぅ…」ドオン

DIO「フン!」チョップ!

承太郎「ッ……オラァ」ゴオン ゴオン

DIO「ぬうう……少しかすったか」

承太郎「まだまだいくぜッ……オラオラオラオラオラオラ」

DIO「突きの速さ比べか……いいだろうッ! 無駄無駄無駄無」

承太郎「ためすってのは、キズにもならねえなでるだけのことをいうのか?」

DIO「フン、くだらん挑発にのってやって…もうちょっとだけためしてやるか…」

DIO「フン!」ドン

承太郎「ぬぅ…」ドオン

DIO「フン!」チョップ!

承太郎「ッ……オラァ」ゴオン ゴオン

DIO「ぬうう……少しかすったか」

承太郎「まだまだいくぜッ……オラオラオラオラオラオラ」

DIO「突きの速さ比べか……いいだろうッ! 無駄無駄無駄無駄」



承太郎「オラオラオラオラオラオラオラオラ」

ガン  ガン    ガン ガン    ガン

DIO「無駄無駄無駄無駄無駄」



DIO「!」ビシィ

DIO「ヌゥ…我が『世界』の方がパワー・精密さともに上だ……、だがしかしッ!」ブシュゥ

承太郎「腕一本と二本の差は、さすがのてめーもでかかったみたいだな」

承太郎「オラァッ!」ドシュ ドシュ ドシャァ

DIO「くッ…ウヌヌゥッ」ドッ ドン ドス

承太郎「オラオラオラオラ」ド ド ド ド ド

DIO「タ…タイ………」ゴス ボス ビシィ ドゴン バス

承太郎「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド

DIO「ぬおおおおおおおぉぉぉぉッ」ビス ボカ ドヒャ メシャァ ドン ドドギャッ

承太郎「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」

DIO「『世界』ッ! 時よ止まれ!」



--------------------------------------------------------------------

DIO「ハァ…ハァ…ハァ…承太郎め……調子にのりおってッ」フーフー

DIO「やはり百年前の因縁があるだけに、ジョースターの血統だけは手加減せずに一気に殺すッ!」ハァハァ

DIO「この『世界』の真の能力の中でッ、そのままとどめを刺してくれるわ!」ゼェゼェ

DIO「…………フゥ」



承太郎「―――」



DIO「これで………ジョ―スターの血統もようやくと切れてしまうというわけだな」

DIO「我が運命にあらわれた天敵どもよ、さらばだ」グオオ

承太郎「……」>>135

DIO「!!」ババッ

DIO「なッ! な……なにィ~~~~」

DIO「今…>>135だ…>>135をしたぞ…こいつ…バカなッ!」

石仮面装着

DIO「今…石仮面だ…石仮面を装着したぞ…こいつ…バカなッ!」

DIO「ま、まさぁ…まさか!」ドオオン

DIO(『同じタイプ』……『同じタイプのスタンド』…………)

承太郎「…………」ゴゴゴ

DIO「…………」ゴゴゴゴゴ

承太郎「…………」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

DIO「こいつ…………くっ、見えているのかッ! それとも意識せず石仮面を装着しただけなのかッ!」

DIO「いや、そもそもなぜここに石仮面がある……? よく分からんが発動すると厄介だ…没収しておこう」

DIO「そして、チッ……時間切れだ………」ス!



--------------------------------------------------------------------

承太郎「オラオラオラッ!」

承太郎「!」

DIO「…………」

承太郎「…………」

DIO「……………………見えて……いるのか?」

承太郎「…………」

DIO「見えているのかと聞いているのだ!! 承太郎ッ!」バリン!

承太郎「さあな………なんのことだ………? わからないな、DIO」

承太郎「そんなことよりお土産に買ったお面、勝手に壊してんじゃねえぜ……」ギュン

DIO「ぬ…逃がさんッ」ドン

ドギュウウウウン――――――――――――――――――――――――――――――承太郎

ドオオン―――――――――――――――DIO



DIO「いいだろうッ! 時の止まった世界で見えていようと見えていまいと………!」

DIO「我が『世界』と同じように動けるのなら、動けるところを見せてもらおうではないかッ!」

DIO「このDIOは全ての生物や全てのスタンド使いをブッち切りで超越したのだ!」

DIO「承太郎ッ! きさまのパワーがどの程度のものか、とくと拝見してやろうッ!」ドドドド

DIO「『世界』ッ! 止まれいッ! 時よッ!」バ―――ン



--------------------------------------------------------------------



DIO「…………」

DIO「…………」

DIO「…………」

承太郎「…………」

DIO「………………」スッ

承太郎「…………」

DIO「フフフフフ」

DIO「フフフフフフフフフハハハ、フハハハハハハハハハハハハハ―――――ッ」

DIO「帽子のなかに仮面をしまっていたな……」チッ

DIO「ギリギリずれるかずれないかの位置にしまっていたというわけか……」

DIO「土産用に何枚も買っていたようだが…攻撃しようと衝撃がはしると石仮面をかぶるようになっているとは…」バリン!

承太郎「…………」

DIO「フン! まんまとだまされたよ」バリン!

DIO「ヌケ目のないやつだ………ほめてやる」バリン!

DIO「クールで度胸もなくてはこんなハッタリはできんからな」バリン!

DIO「しかし、こんな危険なものを土産で売っているとは……エジプト恐るべしッ」バリン!

DIO「そら、帽子は返すぞ」パサ

DIO「しかしッ! こんなイカサマのトリックは!」フッ

DIO「きさまのスタンドが時の中を動けぬという証明ッ! 寿命がほんの数秒延びたにすぎぬわッ!」ドン

DIO「今度こそッ! 死ねいッ! 承太郎!!」ゴアッ!

承太郎「…………」スス..



承太郎「オラッ」>>150



DIO「なにィイイイイイイッ!」

承太郎「…………」グググ..ググ ピタ

承太郎「…………」

DIO「こ……こいつ…本当は…………………動ける!…………」

DIO「やはり一瞬だが動けるッ!」

DIO「石仮面は…動けると……みせるためではなく、動けないと思わせおれを…十分ひきつけるための……トリック!」

DIO「>>149をするための罠だったとは……ウヌヌヌッ!」

変顔

ベロチュー

DIO「石仮面は…変顔をするための罠だったとは……ウヌヌヌッ!」

タバコ5本口に入れジュースを飲んでいる承太郎「…………」

DIO「こともあろうに! ジョースターの末裔が『我が止まった世界』に入門してくるとは!!」

DIO「……しかし」

DIO「承太郎のやつめ、顔は変だがこの芸は見事なものだ……」

承太郎「…………」

DIO「どれ…もう少し近くでじっくり見てみようか」ススス..



--------------------------------------------------------------------



承太郎「オラッ」バグォン

DIO「し…しまったぁ―――ッ、まさか…まさか時間が切れだったとは………!!」ドバォッ!



ドッバァァ―――ッ



DIO「うぐあぁ!」ギャ―ン

すみません>>145でミスって安価二つとってました…

承太郎「一瞬は動けた……一瞬はな……………しかし…………ハア……ハアハア…ハア…」

承太郎「やれやれ」

承太郎「変顔一回分程度の一瞬だけ……ベロチューは避けられちまったな……ハアハアハア」



DIO――――――――――――――――――ドグシャア!!


店員「ひいいい、ひいあああ――――っ」

DIO「…………」ムクリ

店員「! !! …………!? ………………!?」

DIO「おい…女…、そこにあるおれの脚をひろって持って来い」

店員「ひいいいいいっ、ひいいええええええ――――っ」

DIO「早く持って来いッ!! スチュワーデスがファーストクラスの客に酒とキャビアをサービスするようにな……」

承太郎「動けないと見せかけるため、帽子にしこんだ石仮面のトリックで十分にひきつけ……」

承太郎「かくし芸で驚きと興味を誘発……油断したところにパンチをブッパなしたまではよかったが……」

承太郎「頭をブッ飛ばさなきゃあ今いち効果がなかったようだぜ……」ゴゴゴゴ

ゴゴゴゴ

ゴゴゴゴゴゴゴゴ



DIO「…………」ズギュウウウン



承太郎「どうやらエネルギーの補給はすでにできたようだな」

承太郎「カラカラだった腹が…いっぱいになってるもんなァ………」

DIO「承太郎…おまえが『止まった世界』に入門してきたことは理解した」

承太郎「…………」

DIO「だがどこまで認識している?」

承太郎「…………」

DIO「不確定要素は明確にしなければならない……」

DIO「『世界』ッ! 時よ止まれ!」



--------------------------------------------------------------------



DIO「さて、改めて>>160で確認といこうか」

近くにいた一般人を痛めつけて

DIO「近くにいる一般人を痛めつけ確認といこうか」

DIO「もしもだ、わたしと同じくらい動けるのなら止めに入るのだろうし……」

DIO「動けるのが数秒…いや、一瞬の場合まさに動くこともままならない」

DIO「苦渋にみちた顔が目にうかぶようだ」フッフッフ

承太郎「…………」

DIO(だが、あくまでこれは確認ッ)

DIO(時が動き出しいきなり本気で来られても困るので、ここはかるく痛めつけるレベルでいく!)

DIO「そぉれ、しっぺだッ」

承太郎「…………」

DIO「つづいて…デコピンッ」

承太郎「…………」

DIO「ババチョップ!!」

承太郎「…………」

DIO「フッ、時は動き出す」



--------------------------------------------------------------------

通行人A「うげ―っ、腕がッ、腕がいてぇ――!」

通行人B「おおおおおッ、頭がァァッ、頭がッ!!」

通行人C「…………」チーン

承太郎「DIO!」キッ

DIO「目で追ったな……はっきりとこのDIOの動きが見えるらしいな…承太郎…」

承太郎「……………………、おかげさんでな」

DIO「花京院が『世界』の能力の謎を解いたからおまえは止まった時の中で動くことを『認識』した」

DIO「我が世界に入門することができた……花京院は大したお手柄だったというわけだ」



DIO「だが」



DIO「さきほどおまえは動かなかった…いや、動けなかった」

DIO「まだわたしの方が圧倒的に有利というわけだ……」

承太郎「…………」

DIO「しかしッ、わたしはおまえという男をあなどりはしないッ!」

DIO「たとえきさまが、何秒動けたとしても関係のない処刑を思いついた……」

承太郎「!!」

DIO「青ざめたな…勘のいいきさはま悟ったようだ…」

DIO「老いぼれのジョセフの時より恐ろしい結末になるのを気づいたようだ」

承太郎(野郎>>175だと!? …なんてことを思いつくんだ…こいつは……やばい……ぜ)ダシュ

DIO「フン! 逃れることはできんッ!」

DIO「きさまはチェスや将棋でいう『詰み』にはまったのだッ!」

DIO「『世界』!!」ドオオ――――――ン

身に付けているものを帽子だけにする

--------------------------------------------------------------------



DIO「5秒前! まずはその暑苦しい学ランだッ」ババッ

DIO「時が動き出した時、いくらおまえのスタープラチナがわたしに向かってこようとも」

DIO「はたしてスッポンポンのおまえを善良なる街の皆さまを放っておくかな……あと4秒」シュシュシュ

DIO「ズボンがなくなったぞ…見えてしまってることが逆に恐怖だな」

DIO「今のうちに動いて衣服を守らないと、時が動き出してから周囲がパニックになるぞ……承太郎!!」

DIO「あと3秒……」

承太郎(シャツ+パンツ)「オラア!」グワァ

DIO「手を払われたか……だがッ」シュシュシュ

承太郎「…………」 ググ グ

DIO「残り2秒! やはり動けるのは一瞬だけ…ということが証明されたな」

DIO「フフフ、シャツもいただいたぞ」

DIO「残り1秒……」スゥ



DIO「最後の1枚だ」



承太郎「…………」 ググ 

DIO「ゼロ! 時は動き出す!」



--------------------------------------------------------------------

承太郎「オラァ」

承太郎(……せめてパンツだけでもッ)

通行人D「きゃああああああ、変態よッ」

承太郎「う……ぐっ……!」

DIO「終わったな…………ダメ押しにもう一つ」スー

DIO「おまわりさ―ん! こんなところにパン一の変態がいますよ――――ッ」

承太郎「うっ…うぬう…う……」

警官A「動くな……警察だ……きさまに銃口が向いている」

警官B「何をしているのかわからんが、動くと発砲する」

承太郎「…………くっ」



承太郎
逮捕(リタイア)...?
 /|__________________
〈 TO BE CONTINUED…////|
 \| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

長くなってきたし続きどうしよう的状況なので今日はここまでです
果たして承太郎の運命やいかに!
一応明日、延びても今週中位にはこの状況は打破したいです……

DIO「正直いっておまえを早めに始末できてホッとしているぞ、承太郎」

DIO「まさか……我が『止まった時の中』に入ってくるとは思わなかった…………」

DIO「静止した時の中を動けるのはたったひとりでなくてはならない…止まった時の中はひとり……このDIOだけだ」

   ・
   ・
   ・

ブワァ―――――ッ

承太郎「…………」

承太郎「…………」

承太郎「…………」

承太郎「…………」

承太郎(フゥ~~~……、やれやれだぜ…………)

承太郎(本当にすっぱだかにしやがって………カイロの街で醜態をさらしちまったぜ……………)

承太郎(飛び道具を警戒して服の下に雑誌をひろって入れといたが……………)

承太郎(まさか着ている服の自体をまるっとむかれるとは……おもわなかった……ぜ…)

承太郎(時が動きだして……ぎりぎり間に合ったのがパンツ一枚)

承太郎(なんとか…なんとか今回は『厳重注意』ですみそうだ……)

承太郎(ヤツはおれを仕留めたと思っているからこのまま…『捕まったふりをして』やりすごす)

承太郎(そのままチャンスを狙うのが……最上の策ってやつだと思うが…………)

承太郎(もう一度服をむかれたら、このパンツも止まった時の中できっと処分されてしまう……)

承太郎(その時は……もう弁解できる自信は……ないぜ)

承太郎(なんとかして頭をブッ飛ばさなきゃ…ヤツは死なねえ………)

警官A「コラ! パン一のきみ、ちゃんと話をきいているのかッ?」

承太郎「あ、はい…すみませんでした」

DIO(………………………)

DIO「念には念をいれとくとするか…ジョースターの血統は幸運だからな」

DIO「捕まったふりをしてだましているかもしれん」

承太郎「!!」

DIO「完全なるとどめを………刺す!………」

DIO「このナイフで………」チャキッ

DIO「やつのパンツを切り落としてな」

承太郎「………………………………」

承太郎(こいつは…『正真正銘のピンチ』ってやつだぜ…………だが、おかげで腹もくくれた)

承太郎(きやがれ、DIOッ)

DIO「最後のとどめだ承太郎ッ!」

??「…………ッ」グオオン

承太郎(……!? あれは…………ポルナレフだとッ!!)

ポルナレフ(いまいち状況はのみこめねえが、承太郎がピンチだってことだけは分かるッ)

ポルナレフ(背後からのふいうちってのは卑怯かもしれねえが……)

ポルナレフ(このままテメエの下半身をむき出しにしてやるぜぇッ!!)

DIO「!」カッ!!

ポルナレフ「くたばりやがれッ! DIOOOOOOOOッ!

承太郎(ポルナレフ!)



--------------------------------------------------------------------

DIO「『世界』…時は止まった…………」ズン

DIO「…………」クイィ ス!

DIO「やはり…ポルナレフか……」



>>213



DIO「時は動き出す…………」



--------------------------------------------------------------------

ポルナレフの髪を縛らせてパイナップルヘアーにさせる

ポルナレフwithパイナップルヘアー「OOッ!……いないッ」

DIO「どこを見ているポルナレフ」

ポルナレフwithパイナップルヘアー「そこかッ!」

DIO「フン!」ドッゴォッ

ポルナレフwithパイナップルヘアー「うげェ!」グシュ―――ッ

承太郎(ポルナレフ…………いや、ポルナップル!)

DIO「惜しかったなあ……ポルナレフ」

DIO「おまえが……そろそろ背後から忍び寄り襲ってくる頃と思っていたぞ……」

DIO「捕まっている承太郎など気にせず……わたしの恥部を露出させ、逆に捕まえさせようとなどせず……」

DIO「すなおに脳組織でも狙い破壊していれば、勝てたのかもしれないのにな……」

ポルナップル「や…やろう…………こ、こんな…バカな…」

DIO「このDIOに社会的抹殺などきかん………」

DIO「ジョースター・エジプツツアー御一行様」は、きさまにとどめを刺して全滅というわけだな………」

承太郎(なんてこった…………このままだとポルナップルがやられる……)ドドド

承太郎(ギリギリまで捕まったふりして脳天一撃のチャンスを待つつもりでいたが……)ドドドド

承太郎(やれやれ、こいつはやばいな……!!!!)ドドドドドド

承太郎(さてと………きもっ玉ってやつをすえてかからねーといけねーようだな)

承太郎(ここでポルナップルが首を切断されるのを止めるのはたやすい……)

承太郎(このまま服を着て一言やつにむかって叫ぶ…「おいDIO…おれは捕まっちゃあいないぜ…ゆるさねえ!」)

承太郎(やつはニタリと笑いながらふりかえり、大喜びでポルナップルをほうっておれを全裸にしてくるだろう…)

承太郎(しかし、いくらおれが全裸になろうと『スタープラチナ』の攻撃は届かねぇ…)

承太郎(一瞬の攻撃なんてものは、防がれておわりだ……)

承太郎(おれが捕まっていないと知ったとたん、やつの『世界』はありとあらゆる手でおれの服を脱がしにかかる……)

承太郎(今度全裸にされたら確実に服は処分される……パンツの布一枚たりとも処分されてしまうッ)

承太郎(捕まっていないということを悟られてはいけない)

承太郎(捕まっていないということがバレなければ、ヤツに近づくチャンスは必ずできる!)

承太郎(とんでもねー皮肉ってやつだぜ…止まっている時の中では必死に服を着ようとしたってのに)

承太郎(今は服を着ねえことの努力をしなきゃあなんねーなんてよ)

DIO「さよならだポルナレフ」グオオン!

ポルナップル「………………………………」



承太郎「もう服着たほうがいいですか?」



DIO「!!」

DIO「!…………!」バシュ―――  タッ

DIO(『服を着たほうがいいですか?』……だと)

DIO「承太郎……きさま……」

DIO「捕まっていないな…………それとも……………………………………露出に目覚めたか…」

カップル女「ねえダァリ~~ン、みてよォアレ~」

カップル男「プッ、パン一の変態やろーがいるぜぇ」

DIO「やあきみたち、頼みがあるのだけれど少しいいかな?」

カップル女(え……なにこの人カッっくいい!)キュン!

カップル男「なんすかァ~、おれたちぃ今らぶらぶの旅行中ゥなんですけどォ」

DIO「あそこで捕まっている男から写真をとってきてもらいたいんだ…………」

DIO「露出好きかどうか確認をしたいんだ」

カップル男「って言ってるけどォ……どうするよ、なあ~?」

カップル女「え~~、写真とるだけでしょぅ? やったげよううよォ………スミマせぇーん、ちょっといいですかァ~?」

警官B「なんだね、きみたちは。いま取り込み中だ……あっちへ行きなさい」

カップル男「スンマセェ~ん、マジちょっとだけなんでぇ、このオニィさんの写真とらせてほしいですよぉ」

警官A「いったいなにを言って……」

承太郎「…あ、ああ、べつにかまわないぜ」

カップル女「ほんとぉ!? ラッピーッ!」

承太郎「……ポーズはとるか? 場所は…今は動けないな……ああ、パンツはどうする?」グィ

カップル女「キャハハハハ! そこまではいいよぉッ」

カップル男「ヘイヘイヘイ、こいつマジうけるんだけどお」



DIO「…………」

カップル男「そんじゃあ、おれたちはこれでさいならってカンジで」

カップル女「ぱぁいばーい」

DIO「………………………………」

DIO「やはり承太郎は露出に目覚めていただけだったか」



承太郎(なんてことをしやがる……あの二人が止めたからよかったものの……あやうくマジで全裸になるとこだった)

承太郎(しかし…DIOの注意はポルナップルからおれに向いた………)

承太郎(やつは今『疑心暗鬼』だ…おれの逮捕を完璧に確認しにくる)

承太郎(やばいのは…ここからだぜ)

DIO「やつの呼吸音は…………」

承太郎「フウ…フウ……」

DIO「少し乱れがある…………興奮しているのか……?」

DIO「では…心臓の鼓動音は…」ピタ

承太郎「…………」ギュウッ ギュッ ギュッ

DIO「…………」

承太郎(く…く……こいつは…きついぜ……い…いっちまいそうだ……)

承太郎(心臓を強制的に動かすことが…こ……こんなにもきついなんて…………)

DIO「心臓の動きも早い…………やつは完全に興奮している」ス..

DIO「逮捕されていないと思ったのは、気のせいだったか」

警官A「きみきみ…さっきからこのお兄さんの背中に耳をつけて何をしているんだね」

DIO「あ、すみません。すぐ離れますので」

DIO「念のため警官から確認をとり、確実なる安心という形にしておくか」

DIO「なあ承太郎」ポン

承太郎「…………」

DIO「おまわりさん」

警官A「ん、まだなにか?」

DIO「彼はどのくらい刑務所に入れられるんですか?」

警官B「今日は厳重注意だけだから入らないよ」



ドドドドドド



DIO「なにイイィ!!」

承太郎「おらあっ」ボッ!!

DIO「時よ止まれ! 『世界』!!」



--------------------------------------------------------------------



DIO「うぐっ」バグオオン!

承太郎「マジで苦労したんだ…てめーが時を止めようがこのまま頭打ちいて>>235させてもらうぜ……DIO!!」

お別れのチュー

承太郎「このまま頭打ちいてお別れのチューをさせてもらうぜ……DIO!!」

DIO「な…なんだと! まさか…!」

承太郎「オラアッ!!」ズキュウウン

ギャアア――ン―――――――――――――――――――――――――DIO



ドグオオン






--------------------------------------------------------------------

承太郎「やっとこさ…………ハァーハァー、やっとこさヤツの脳天にブチ込んでやったぜ」

承太郎「ついでにじじいから聞いていた、曾々おばあちゃんの借りも返しといたぜ」

承太郎「危なかった…本当に危なかったぜ…ハァーハァー」

承太郎「まさか自分から全裸になりかけるとは思わなかった……フゥーフゥー」

承太郎「しかしDIOの野郎は百年も海の底で生き延びていた化け物……まだ安心はできないぜ…………」



DIO「む、無理やり唇を奪われるのがここまで屈辱だなんて……オレはエリナになんてことをしてしまったんだッ!」ワナワナ

DIO「承太郎……こ…ろ、して……やる」グ ググ  グ

承太郎「…………」

DIO「!」ヨロリ

DIO「な…!? なにいッ……!?」ガグゥゥン

DIO「な………なんだ!? いったい………こ…こんな! バカなッ! 脚に…力が……」ガクガクガクガク

DIO「頭痛がする、は…吐き気もだ…くっ…ぐぅ」

DIO「な、なんてことだ…このDIOが…気分が悪いだと? このDIOがあの承太郎に……」

DIO「頭を破壊されて…立つことが…立つことができないだと!?」

DIO(の…逃れなくては…く、くそ! 今はとりあえずなんとかして逃れなくては!)

DIO(なんとかして承太郎をだしぬく方法を考えなくては…!)

承太郎「敗者にムチ打つようでちと心が痛むが…………いや…ぜんぜん痛まねーか…………」

承太郎「きさまのせいで仲間や関係のない人々まで大ぜいがしんだ…………」

承太郎「おれ自身も棺桶に突っ込まれたり裸にむかれたり逮捕されかけたり写真とられたり……マジで色々してくれたからな……」バシャア

承太郎「ガソリンをぶっかけた……このままきさまを焼いちまったあと日の出をまってこの世のチリにしてやるぜ」

DIO「くっ、ぐッ!」

DIO「…………」

DIO(考えろ、考えるんだ……承太郎はきっとわたしを逃がしはしない)

DIO(ならばまず体力の回復をはかるのが先決……血が……血が必要だ)

DIO(この傷をなおし、更なるパワーアップをするためには…………ジョセフだ! あのじじいはどこにいる!)

DIO(………………………………)

DIO(し、しまったァァァッ!! ジョセフは警察に逮捕させたのだッ)

DIO(おおまかな位置はわかるが、ここからでは距離がありすぎる……む、無理だ辿りつけん…………)

DIO(この傷で…しかも片腕が無い状態では、いまの承太郎から逃げきれん……)

DIO(どこかにちょうどいい贄はいないのか……ッ)

DIO「………………………………」

DIO「………………………………」ニヤリ

承太郎「………………………………」

DIO「ククククククククククク、フフフフフフフフフ、アハハハハハハ」

DIO「ハハハ、フハハハハ、ハハハハハハハハハハハハ」

DIO「『世界』!」ドオ――――ン



--------------------------------------------------------------------



承太郎「………………………」

DIO「う…うぬぬぬぬ…………」グググ

DIO「承太郎さえ…承太郎の気さえそらせれば……うぬぬぬ」ズズズ ズルズルゥ

DIO「>>253だ…>>253をすれば……きっとそらせる…………ハズッ…………」

野良猫を承太郎に投げつける

DIO「野良猫だ…野良猫を承太郎に投げつければ……きっとそらせる…………ハズッ…………」

DIO「おあつらえむきなことに、なぜかイイ感じの位置に投げやすそうな野良猫がいる」

DIO「こいつを……」ググ

DIO「ヌンッ」ドシュ――――ッ



DIO  ギャンε==野良猫                      承太郎



DIO「時は…動き……出す」



--------------------------------------------------------------------




DIO  ギャンε=====================野良猫   承太郎

野良猫「ニャォァ――ッ」

承太郎「猫をおとりに逃げるつもりか……しかし」フイ



ε=================承太郎==Σ野良猫 | 壁



野良猫「フギャアッ」

承太郎「見過ごすわけにはいかんな」

DIO「バ…バカな! この手がきかんとは……ま、まさかヤツは『犬派』かッ」!

DIO「とにかくあそこだ! あそこへ! …………あそこまで行きさへすればッ」ズズズ

承太郎「おまえ自身が言ってた『詰み』ってやつだ……あきらめるんだな、DIO」ゴゴゴゴ

DIO「………………………!!」

DIO「…………」ゴゴゴ

承太郎「…………」ゴゴゴゴゴ

DIO「『世界』、時よ!…………」グバァ

承太郎「オラアッ」ドゴォ!



承太郎「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」ドバ ドバ ドバ ド



承太郎「オラア―ッ」ゴジョアアア――バ



DIO「ブァガッ」ドッバア―――――――――――――――ン

DIO「かかったな! 承太郎ッ! これが我が『逃走経路』だ…」

DIO「きさまは、このDIOとの知恵比べに負けたのだッ」

DIO「さっきの『突き』はずいぶんと殴りやすい角度だっただろう?」

DIO「この方向に何があったのか、おまえはしっかり覚えているか?」

承太郎「………………………………」



DIO=====================ズドグアァン



承太郎「……………」キョロ キョロ

承太郎「……………」クイ

承太郎「あの方向は……ま…まさか」



ゴゴゴゴ



ゴゴゴゴゴゴゴ



ポルナップル「う……」



DIO「そうだ、ジャン=ピエール・ポルナレフの血を吸うための『逃走経路』だ!」バン!

今日はここまで!
いや、マジなんとか本筋にもどれてよかった……
残りを考えると後1回か2回
よろしければ最後までお付き合いください
でわでわ~

承太郎「てめ……え、DIO!」ドドド

DIO「うむむむ~~~んんんんんん、予想外にポルナレフの血はなじむ」ドドドド

DIO「この肉体と意外なほどにしっくりなじんで、パワーが今まで以上に回復できたぞ」ドドドドドドド

DIO「なじむ、割と! なじむぞ……フハハハハハ」

DIO「フフフフフハフハフハフハ……フハハハハハハハハハハハハハハハハハ、フハフハフハフハフハフハフハハ」

DIO「フッフッフッフハハハハ、この肉体は百年前のジョナサン・ジョースターという男のものだった…」

DIO「不屈の闘志を持ち、正義感あふれるジョナサンは偉大な男だった……このDIOが敬意を覚えるほどに…………な」

DIO「どうやら今血を吸い取ったポルナレフも、なかなかのものを持っていたらしい……」

DIO「『スダンド使い』ゆえの精神の強さを持ち、曲がりなりにもこのDIOにたてつくだけのことはある……」

DIO「トイレにこびりつくクソのような男だったが…」

DIO「最後の最後はこのDIO利用されるのがこの男の宿命だったようだ…フハハハハハ、フハハハハハハハハハハハ」



承太郎「ポ、ポルナップル!」ドドドドド

承太郎「…………」ドドドドドド

ポルナップル「――――」フゥ...

承太郎(ケツあたりからなにか……なにかけむり状のものが……)

承太郎(まさかあれは…………ッ)

承太郎「ポ……ポルナップル」

ポルナップル『これからDIOが下にあるおれの体になにをしても…決して怒ったりするんじゃねーぜ、承太郎』

ポルナップル『アヴドゥルやイギーは身をていしておれを助けてくれた……』

ポルナップル『今回はおれの番だった……つまりはそれだけだのことだぜ』

承太郎「ポ…ポルナップルの…魂…か……これは…」

ポルナップル『おめーのスタンドは急激に成長している…今ならDIOの野郎にもあるていどは対抗できんじゃねーか?』

ポルナップル『スタンドの能力はいまだにわかんねーが、なんとなくそんな気がするぜ……』

ポルナップル『ただし怒っちゃだめだ…怒ってDIOのペースにはまると自分を追い込むことになるぜ』

ポルナップル『じゃあな承太郎……アヴドゥルやイギーたちのもとへ先にいってくるぜ…』

ポルナップル『おめーはぜったいすぐに来るんじゃねーぞ……その時は……しょうちしねーからな』



ピカ!



じょうたろう「………………………」

承太郎「幻…覚か」

DIO「おい、どこを見ている? 承太郎」

DIO「フン!」スパァ!

承太郎「!!」

承太郎「や…やろう……」ドドドドドドドド

DIO「ううむ、ポルナレフの腕はポルナレフの血によくなじむ」

DIO「肉体のほうは……もう流れ出る血さえないしぼりカスだがなッ! フフフフフフ」

承太郎「ポルナップルは……決して怒るなと言った…しかし…それは…無理ってもんだッ!」

承太郎「ダチをここまでコケにされて頭に来ねえヤツはいねえッ!」プッツン

DIO「クックックッ、最終ラウンドだ!」ドド

DIO「いくそッ!」ドドドドド



ド―――ン



DIO「『世界』、時よ止まれッ!」ゴッ




--------------------------------------------------------------------



DIOWRYYYYYYYYYY――――ッ」グオオオオ

DIO「WRYYYYYYYYYY――――ッ」グオオオオ



DIO「1秒経過ッ!」



DIO「2秒経過ッ!」



DIO「3秒経過!……」



DIO「4秒……  承太郎「…………」バッ



承太郎「オラァ!」

ドオ ヒャ  バッ

DIO「ウイリャアッ!」


グワシィ


DIO「ウグゥ!」ギャバッ

承太郎「オララァ――ーッ」ドン ドン

DIO「…ッ」ボゴ ボン

DIO「5秒…経過」

承太郎「!!」

DIO「6秒…経過」

承太郎「…………」

DIO「7秒経過! まだまだパワーを感じる…まだまだ止めていられるぞ」

DIO「やはりポルナレフの血は結構なじむぞ!」ドン

DIO「ところで承太郎…おまえはもう動けないはずだな……フフフククククククククク」

承太郎「ポルナップル…おめーのいうとおり怒ったことで少々やばくなったようだぜ」

承太郎「しかしな……こんなもんじゃあねえ……まだ怒りたりねえぜッ!」ズン

DIO「8秒経過! ンッン~~~♪」ドオオオオ

DIO「実に! スガスガしい気分だッ! >>291でもひとつしたいような、イイ気分だ~~」

キス

DIO「キスでもひとつしたいような、イイ気分だ~~フフフフハハハハ」

DIO「承太郎…………さっきわたしの唇をばってくれたよな?」

DIO「フッ」ニヤ

承太郎「…………ッ」

DIO「フンッ」



ズキュウウン



DIO「次に奪うのはおまえではないッ! このDIOだッ! ―――――ッ」

DIO「百年前も同じことをしたが……」ドスン

DIO「これほどまでにッ! 絶好調のハレバレとした気分はなかったなァ…」グリグリ

DIO「フッフッフッフッフ、承太郎…おまえが先んじて屈辱をあたえてくれたおかげだ」グリグリグリ

DIO「今、ここで返せて本当によかったッ!」グリグリグリグリ

DIO「最高に『ハイ!』ってやつだアアアアアハハハハハハハハ―ッ」グリグリグリグリグリグリ

承太郎「………………………」グッ グググ ググ ググ

DIO「9秒経過ッ! 9秒も止められたぞッ!」スッ

DIO「しかし時を止めていられるのは、今は9秒が限界といったところか…」グゴゴゴゴ

承太郎「や…やろう…」ズオオオ



DIO「WRYYAAAAA!」



ドン

           ドン


     ドン



承太郎「うぐっ…う?」ドン   ドギャ バギィ

DIO「時は動き出すッ」



--------------------------------------------------------------------



ドギュ――ン

DIO「スタンドのパワーを全開だッ!」

DIO「承太郎! さっき頭に来ているとぬかしていたなっ!」

DIO「おまえの怒りなどそんなもの!」ド―――ン

DIO「フンッ!」グオオオ

承太郎「ッ」ババ

DIO「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ッ―――ッ」ドギャオッ



ギャン             バゴッ      バゴオッ

===========================承太郎

       ブワォ!         バゴォ



ドグシャアァ

DIO「間髪入れず最後の安価だッ! 正真正銘、最後の時間停止だ!」

DIO「これより静止時間9秒以内にッ! >>302でカタをつけるッ!」ドン



DIO「『世界』」ド――――ン



--------------------------------------------------------------------

高速手コキ

DIOフッフッフッ………」シュ



DIO「1秒経過!」



承太郎「!!」



DIO「2秒経過!」



DIOは…



DIO「3秒経過!」



時を止めたままなぜゆえか姿をけした…



DIO「4秒経過」



しかし、承太郎は考えるのをやめた……



[DIOがなにを策していようとDIOが静止した時の中で]



2秒だけ動く事の出来る承太郎をどんな方法で攻撃してこようと…



『もらった2秒という時間だけ、スタープラチナをブチかますだけだ』



DIO「5秒経過!」

承太郎(俺が思う確かなことは、DIO! てめーのつらを次みた瞬間オレはたぶん…)



承太郎(プッツンつすだろうということだけだぜ)



DIO「6秒経過!」



承太郎(きや…がれ…、DIO……)



DIO「7秒経過!」



承太郎「!!」



DIO「フンッ」ザッ シュルッ



承太郎「野郎……最後にのこったパンツまでッ!!」プッ~~ン











DIO「高速手コキだッ!」

承太郎「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」



DIO「もうおそい! 我慢不可能よッ!」



DIO「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ―――――ッ」



シュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュ
シュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュ
シュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュ
シュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュ
シュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュ
シュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュ
シュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュ
シュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュ
シュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュ
シュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュ
シュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュ
シュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュ
シュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュ
シュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュ
シュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュ
シュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュ



DIO「8秒経過!」



DIO「ウリイイイイヤアアアッ―、このまま果てよォォッ」ドグオォッ!!



承太郎「オラアア―ッ」









ドピュッ

DIO「9秒経過………!」

DIO「やった…………」

DIO「おわったのだ! 『スタープラチナ』はついに我が『世界』のもとにやぶれ去ったッ!」

DIO「精力ッ!!」

DIO「大きさッ! フフフフフフ」

DIO「持続力ッ!」

DIO「フハハハハハハハハハ、これで何物もこのDIOを超える者はないことが証明されたッ!」

DIO「とるにたらぬ人間どもよ! 支配してやるぞッ!!」

DIO「我が『痴』と『力』の力のもとにひれ伏すがいいぞッ!」ドドドド

DIO「10秒経過!」

DIO「フフフ、そして時を静止させることも10秒を越えた………」

DIO「どれ、このまま承太郎の燃え尽きた姿を確認して血を吸いとっておくか…」

DIO[吸い取る水分がのこっていたならな」

DIO「………………」グググ

DIO「!!」ググッ ググッ

DIO「な…なんだ? 体の動きがに…にぶいぞ」

DIO「!?」

DIO「ち…ちがう、動きがにぶいのではない…」

DIO「う…動けんッ! ば…ばかな」

DIO「ま…まったく…か…体が動かん!?」

承太郎「11秒経過だぜ……動ける時間はそこまでのようだな、DIO」

DIO「!!」

DIO(なっ、なにイイ~~ッ)



承太郎「おれが時を止めた……」ドン

承太郎「9秒の時点でな…そして攻めも耐え抜いた」

承太郎「てめーの手にあふれた熱い液体は…高速の不可に耐えかね砕けた手からあふれでた血液……」

承太郎「ポルナップルの血液だッ」

承太郎「もう少し長く続けば流石に危なかったが……どうやらおれはポルナップルに救われたらしい…やれやれだぜ…」

承太郎「どんな気分だ? 動けねえのに背後に立たれる気分はよ?」

承太郎「これからッ!」

承太郎「てめーを>>323するのに! 1秒もかからねーぜッ!」

DIO「じょ…! 承太郎ッ!」

惨殺処刑

承太郎「どんな気分だ? DIO……」ボキ バキ グチャ ベキ ペキ

DIO「ぐあああああああッ」

承太郎「動けねえのに背後から近づかれる気分ってのはたとえると…」ゴリゴリ ブチ ドス サシュ ズシュ ピチョン

DIO「うげぇええええええええっ」

承太郎「水の中に1分しか潜ってられない男が…」ガリ...ガリガリガリガリ グリィ

DIO「ハァ…ハァ……あぅぁぁ」

承太郎「限界1分目にやっと水面で呼吸しようとしたとき!」ヌチュ ズチュ クチュクチュ ッン

DIO「こ………こ…ん…………なぁあああ」

承太郎「グイイッ……とさらに足をつかまれて水中にひきずり込まれる気分」ゾリゾリ プチ プチ ズリリリリ

DIO「こ…………………………………………んんん…ん…なあぁぁあ………………」

承太郎「に似ているてえのは……どうかな?」ドッ ドッ ドッ ドッ ズブチョ

DIO「こ…んな………カ、スみ…たいい……………いな…つ…………のD…………………が」

承太郎「しかし…てめーの場合、全然カワイソーとは思わん」シュッ ボボボボ ジュウウ.. ザリュザリュ

DIO「…………も…………………………う、や…め……て………………く…………………………………れ」

承太郎「だめだね、てめーが泣いてもなぶるのはやめねえッ」

グオギイィ

DIO「………………」

承太郎「時は動き始めた」



--------------------------------------------------------------------






ズドドオ――――――――ン



DIO「………………」

承太郎「おまえに対する慈悲の気持ちはまったくねえ…てめーをカワイソーとはまったく思わねえ…」

承太郎「しかし…このままおめーをナブって始末するってえやり方は」

承太郎「おれ自身の心にあと味のよくねえものを残すぜ!」

承太郎「その体が治癒するのに何分かかる? 1分か? 2分か?」

DIO「………………」

承太郎「治ったと同時にスタープラチナをてめーにたたきこむ! かかってきな」

DIO「………………」

DIO「………………」

DIO「………………」

DIO「………………」

承太郎「…………うん?」

DIO「―――――」

承太郎「すでに死んでやがる……」

承太郎「このまま朝日を待てばちりになる……」

承太郎「てめーの敗因は…たったひとつだぜ……DIO…」

承太郎「たったひとつの単純な答えだ…………」












承太郎「『てめーはおれを怒らせた』」










DIO…
『世界』
――――完全敗北…死亡

財団員A「こちらSPW財団第2号車、ただいまAL NIL通り北へ移動中」

財団員A「DIOの……死体? は回収した…くり返す」

財団員A「『DIOの死体は回収した』」

財団員B「DIOの肉体は日の出をあびるまでは生きている…注意せよ!」

財団員B「きわめて厳重に注意せよ!」

財団員A「了解」

財団員C「花京院典明の保護に成功しました。ヘリコプターにて移送中」

財団員B「了解」

財団員B「ところで2号車に質問する…」

財団員B「なぜDIOの死体とジャン=ピエール・ポルナレフの遺体を同じ車に乗せたのか?」

財団員A「!?」

財団員A「………………」

承太郎「まだ終わってないからだ」

承太郎「DIOには貸しているものがある…貸したものはしっかりかえしてもらわないとな」

医者「え!?」

医者「なんのことかわからないが……?」

承太郎「『死体』から『死体』への輸血ってやつは……できるのかな?」

医者「!」

医者「ま…まさか! DIOの血をポルナレフさんのこのひからびた肉体へ!?」

承太郎「DIOはほんの4分ばかし前にポルナップルの血を吸い取った」

承太郎「DIOの上半身はすり潰れているが、残っているだけ返してもらう」

財団員A「…だそうです、聞こえましたか? ドーゾ」

財団員B「り…了解」

医者「心臓が停止しているのに、血をスミズミまでめぐらせるなんて無理だ! 不可能だッ!」

承太郎「『無理』だと? この旅は無理なことばかりして来た旅だった…」

承太郎「そういった言葉はききあきたし、おれたちには関係ねえ」

承太郎「心臓を動かせばいいといったな…そいつはちょうどいいぜ」

承太郎「DIOのおかげで心臓を強制的に動かす方法は練習ずみだぜ…………オラアッ」ドキュ――ン

ポルナップル「――――」

ポルナップル「―――…」ドグン ドグン

医者「心拍音だ! し、心臓が動いているぞッ!」

医者「急いでDIOの死体からぬきとって輸血するんだッ!  も…もしかするとできるかも!」



ポルナップル「…………」ドグン

医者「カ…カラカラだった皮膚によい色つやがあっと言う間に!」

承太郎「…………」

ポルナップル「…………」

医者「脳波があらわれたぞ!」

ポルナップル「…………」

ポルナップル「…………」

ポルナップル「…………」

ポルナップル「…………」

医者「目、目をさまさない……やはりダメだったのか…………」

承太郎「…………ッ」

ポルナップル「…………」

ポルナップル「…………」

ポルナップル「…………」

ポルナップル「……う~~ん、あと5分」

承太郎「…………」

承太郎「オラァ」

ポルナップル「うおッ! なんだ、敵か!?」

承太郎「やっと起きやがったか…ねぼすけ野郎」

ポルナップル「あれ? 承太郎じゃねーか、脅かすなよ…………ここどこだ?」

承太郎「…………やれやれ、どうやら無事生き返ったようだな」

承太郎「ちとのん気すぎるが」

財団員A「こちら2号車ッ、ポルナレフさんが目覚めましたッ! ポルナレフさんが生き返りました!」

承太郎「これで……貸したものはたしかに返してもらったぜ、DIO!」






ポルナップル「そういえば承太郎、おめーなんで裸なんだ?」

承太郎「…………」

ポルナップル「おお~~~ッ、カイロの夜風がきもちいいぜ」

承太郎「……生き返ったとたん騒がしいやつだぜ」

ポルナップル「悪かったな承太郎、服着る間も惜しんで手間かけさせちまってよぅ」

承太郎「そう思うなら、その話題にふれるんじゃあねーぜ」

   ・
   ・
   ・

花京院「二人ともここにいたんですか」

ポルナップル「おお~っ、花京院ッ! おたがい無事なようでなによりだぜぃ」

花京院「…………あ、ああ。そうだなポルナレフ」

承太郎「…………?」

花京院「承太郎、きみがDIOを倒したんだって? 」

承太郎「おまえのお蔭で、な……花京院がDIOの謎を解いていなければおれたちは勝てなかっただろうぜ」

ポルナップル「そうだぜ! 全員の勝利ってやつだぜ」

承太郎「……おまえが言うと少し違和感があるな」

ポルナップル「おめーなぁ!?」

花京院「フフッ」

花京院「そうか…ジョースターさんは……」

承太郎「ああ、今夜いっぱいはヘイの中みてえだ……」

ポルナップル「DIOの野郎も、とんだ置き土産をしていってくれたもんだぜ」

花京院「……………………」

承太郎「…………」

承太郎「花京――」

ポルナップル「っと、そうこうしてるうちに日がでてきそうだぞ」

ポルナップル「これでこの旅もおわるんだな……」

花京院「承太郎、ポルナレフ」

ポルナップル「うん?」

承太郎「…………」

花京院「ありがとう」

ポルナップル「な、なんだよ急にッ……気持ちわりぃなあ……」

花京院「今のそっちょくな気持ちだよ。ジョースターさんにも伝えておいてくれ」

承太郎「花京院……おまえ」

ポルナップル「そういうのは自分の口で伝えるもんだぜ! なあ、承太郎」

承太郎「あ、ああ…」

花京院(本当に………本当に……『ありがとう』…それしか言う言葉が見つからないよ…)

ポルナップル「おおぉッついに夜明けだぜ!」

花京院(あの太陽が、友とみるあの太陽が最後に見るものになるのか……)

花京院「…………わるくない」

承太郎「花京院、お前……ッ」

ポルナップル「いや~~ッ! 今日は天気がいいからよー、いつもよりお日様もキレーにみえるな」

花京院「ああ、ほんとうにき……れ…………い………………」

承太郎「………………………………」

ポルナップル「なあ承太郎、花京…………花京院?」







花京院典明
―死亡―

ポルナップル「………………………………」

ジョセフ「……いつまでそうしとるつもりじゃ、ポルナレフ」

ポルナップル「だってよぅ…だってっ……花京院のヤツ…………ッ」

ジョセフ「わしらに残した手紙にもかいてあったじゃろ」

ジョセフ「『吸血鬼として生きるより、人としての死を選ぶ』……とな」

ジョセフ「吸血鬼の本能があるかぎり、花京院が人を絶対に襲わんという保証はない」

ジョセフ「ならばこそ花京院は選んだんじゃ…戦ったんじゃ……」

ジョセフ「残ったおまえがグジグジしててどうする」

ポルナップル「んなことは、分かってんだよッ! 分かってんだけどよぅ…………」

承太郎「じじいの話では………」

ポルナップル「!」
ジョセフ「!」

承太郎「花京院が受けたDIOからダメージは普通なら致命傷だったらしい……」

承太郎「血を入れられたのは、恐らく攻撃の少し前くらいだろう」

承太郎「その行為になにか意味があったのか……はたまたただの嫌がらせだったのか」

承太郎「今となっては知りようもねえ…………だけどな」

承太郎「最後の時にあいつは笑ってたぜ」

ポルナップル「…………」

承太郎「納得できねーならする必要はねーよ」

承太郎「ただ、花京院が自身が最後どう生きぬいたかくらいは頭にいれておくんだな……」

ジョセフ「…………」

承太郎「……なにか言いてえことでもあるのか、じじい」

ジョセフ「いや、わしの孫もずいぶん大人になったのうと思ってな」

承太郎「……どうだろうな」

ジョセフ「さて、そろそろわしらの飛行機が来るじかんじゃな」

ジョセフ「一緒に来るんじゃろ、ポルナレフ?」

ポルナップル「ええ、最終的には故郷へ戻るつもりですが、まずはSPW財団に義手をつけてもらわにゃなりません」

ポルナップル「それに」チラ

承太郎「?」

ポルナップル「ホリィさんとやらにも会ってみたいですしね」

ジョセフ「ただのひょうきんなオバンじゃよ」
承太郎「ただのこうるさいアマだ」

ポルナップル「クックック、それならぜひとも会って確かめないと」

ジョセフ「おい、本人には言うんじゃないぞ! あいつときたらすぐ手を出してくるんじゃから……」

ジョセフ「まったく、だれに似たのか」

ポルナップル「ジョースターさんじゃないんですか?」

ジョセフ「いやいや、わしはこう見えて紳士じゃからね」

ポルナップル「はいはい…………承太郎ッ! なーにやってんだぁ?」

ジョセフ「早くこんとおいてっちまうぞ」

承太郎「……ああ、すぐいく」









承太郎「じゃあな、アヴドゥル、イギー、そして花京院」

おおおおおわったーーーーーーーーーーーーー!!
ノリで始めて、勢いだけで走りつづけたような安価ssにお付き合いいただき誠にありがとうございました
花京院のラストは75さんの安価が出た時点で自分の中では決まってしまったので
早く書きたい! けど、書きたくない! 的な感じでグルグルモヤモヤしていました
しかし誤字脱字がひどい……
所々でミスありつつ、途中変な流れになりつつも無事完走できたのはこのssを読んでくださった皆様がたのおかげです
本当に本当にありがとうございました

最後は本編ED『Last Train Home』でしっとりとお別れできればと思います
https://www.youtube.com/watch?v=nfzq8LjXsGU


あー、しかし一発ネタのつもりだったけど、ここまで長くなるとは思わなかったなぁ

一応承太郎はポルナレフが生き吹き返した後服着て
>>342の時にはもとの学ラン着てるイメージ
ポルナレフはどこかでもとに戻そうと思ってましたけど、タイミングがつかめませんでした

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