ちひろ「プロデューサーさん、女装……あ、そういえ紗枝ちゃんのイベントでしたね」 (72)

ちひろ「プロデューサーさん、いつまで女装してるんですか?」
ちひろ「プロデューサーさん、いつまで女装してるんですか?」 - SSまとめ速報
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ちひろ「プロデューサーさん、女装がバレないようにしっかりしてくださいね?」
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智絵里「プ、プロデューサーさん、女装がバレないように気をつけてくださいっ」
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ちひろ「プロデューサーさん、迂闊なことして女装がバレないようにしてくださいね」
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紗枝「Pはんからええ匂いがするわぁ……みなはんも嗅げばええのになぁ」
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ちひろ「プロデューサーさん、女装がバレるようなことはやっちゃダメですよ!」
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翠「プロデューサーさんの匂い……ですか」
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智絵里「プロデューサーさん、女装がバレたら社会的に終わりなんですよ!」
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あんまり関係ないやつ
ちひろ「いいですかプロデューサーさん、クンカーの定義は大きく分けて2種類あります」
ちひろ「いいですかプロデューサーさん、クンカーは大きく分けて2種類存在します」 - SSまとめ速報
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タイトルが間違っている……正しいタイトルは下記です

○ちひろ「プロデューサーさん、女装……あ、そういえば紗枝ちゃんのイベントでしたね」

――1月19日、事務所


ちひろ「プロデューサーさん、明日からイベント『パステルピンクな恋』が始まりますよ!」

P「そうねえ……今回は紗枝とかな子ちゃんがメインだけど、智絵里たちにも頑張ってもらいたいわね」

ちひろ「まあ、そうですねぇ……と、ちなみに今回のイベントですが例によって成績が良ければ事務所に賞金や賞品が贈られますよ!」

P「10万位以内からだったわよね? デレステさんが企画してくれてるイベントは大体賞品は貰ってるけど……」

ちひろ「他にイベントに参加するアイドルってどの子たちでしたっけ?」

P「えっと、他は……智絵里と、幸子と、まゆの3人ね」

ちひろ「まゆ、ちゃん……あ、ああ、そういえばつい最近スカウトした子ですよね」

P「そうそう、前に仙台で仕事したときに会ったんですけどね……そのときはスカウトするのは止めちゃったけど、こっちで偶然また会ったからいい機会なのかと思って」

ちひろ「まあ、話の都合ってやつですね」

P「とにかく5人には頑張ってほしいですね」

ちひろ「ちなみに内訳は下記になります。実際にイベントをプレイする他のプロデューサーさんたちも頑張ってくださいね!」


■イベント賞品内訳
1.ポイント報酬
~2000位:☆10SR1枚、☆1SR1枚、マストレ5枚、500ジュエル
~10000位:☆8SR1枚、☆1SR1枚、マストレ3枚、250ジュエル
~20000位:☆5SR1枚、☆1SR1枚、マストレ2枚、250ジュエル
~50000位:☆1SR2枚、マストレ1枚、150ジュエル
~100000位:☆1SR1枚、マストレ1枚、100ジュエル

2.ハイスコア報酬
~5000位:金トロフィー
~10000位:銀トロフィー
~40000位:銅トロフィー

P「トロフィー貰えたらアイドルの娘たちは喜ぶわね」

ちひろ「でもプロデューサーさん、週末までは別のお仕事が入ってますよね? 紗枝ちゃんたちについてあげれませんよね?」

P「そうなのよねえ、あの子たちだけで大丈夫かしら……」

ガチャッ!


紗枝「Pはん、うちらは大丈夫どす」

ちひろ「紗枝ちゃん!」

P「あら紗枝おはよう、今日の仕事までちょっと早い時間だけど……」

P「あ、そうだ紗枝、明日からのイベントの準備はいいの?」

紗枝「うちは問題あらへんよ? Pはんも……この前うちがこんち気を溜めたから大丈夫どすえ?」

P「ああ、あのよく分からない気のこと……まあ、私は大丈夫よ」

ちひろ「そうですねー、紗枝ちゃんはしっかりしてますし、私たちが気にすることも特になさそうですね」

紗枝「ふふっ、Pはんに頼られるのは嬉しいどすなぁ」ニコニコ

P「そうね。紗枝なら他の子たちの面倒も見てくれるだろうし」

紗枝「む……」

P「ん、どうかしたの?」

紗枝「……Pはん、うちのこと頼りにしてくだはるのは嬉しいんどすけど、なんやつまらんなあって」

P「つまんないって……じゃあどうすればいいのよ?」

紗枝「せやなぁ……そや、今回のいべんと、ぎょうさん頑張ったらご褒美がほしいどす」

P「ご褒美? 賞品でトロフィーとかもらえるじゃない」

紗枝「せやのうて、Pはんからご褒美もらえたらええなって思ったんどす」

P「私から? ええええ……いくらほしいの?」

紗枝「それはちひろさんどす」

ちひろ「おい」

P「ご褒美ねえ……他の子より贔屓するのもよくないんだけど」

紗枝「うちがめいんのいべんとやけど……いけまへんか?」

P「またすぐそういう顔するんだから……そうねえ、それじゃあ上位2000位に入ったらどこかご飯食べに連れてってあげる」

ちひろ「いいんですか? うちの事務所、上位2000位なんていつも入ってるじゃないですか」ヒソヒソ

P「いいのよ……ご飯なら他のみんなも連れて行けるでしょう?」ヒソヒソ

紗枝「……それ以上」

P「ん?」

紗枝「それ以上、うちが頑張ったらどないなご褒美もらえるんどすか?」

P「それ以上って、イベント報酬は2000位で終わりよ?」

紗枝「うちのこんち気があれば、もっともっと頑張れるんどす。2000位なんてすぐやよ?」

P「そう? そこまで言うなら……そうねえ、それじゃ50位以内にはいったら一緒に買い物いこっか。欲しいもの買ってあげるわよ」

ちひろ「……いいんですか?」

P「50位なんて簡単に取れませんよ。それに欲しいものって言っても、紗枝ならちゃんと常識的な範囲で――」

紗枝「……10位以内」

P「へ?」

紗枝「10位以内で、うちの欲しいもん、もらえますやろか?」

ちひろ「さ、紗枝ちゃん、あのね? 10位以内って本当にトップアイドルじゃないと……」

P「10位って大きく出たわね……まあ、本当に取れるなら素直に凄いと思うし、それなら何でもしてあげるけど……」

紗枝「……ほんまに?」

P「ええ、いいわよ」

紗枝「せやったらPはん、うちが10位以内やったら、うちがPはんに新しいこーと買うてあげますから、そん代わりPはんのこーとが欲しいんどす」

P「ちょっと紗枝、そこまでやると大分変態臭くなってきてるからやめて頂戴……」

紗枝「何でもいい言うたんはPはんどす! うち頑張るさかい、あきまへんか?」

P(去年の頃と比べて大分おかしな方向に成長した気がするけど……まあやる気出してくれるならいっか。それにさすがに2桁の順位取るのはねえ……)

紗枝「Pはんのこーともろても、おかしなことに使いまへん。うちはええ子どすから、ちゃあんとPはんのこーと着るだけどす」

P「あのね、ホントの良い子は自分のことを良い子って言わないのよ……ま、いっか。それじゃあ頑張って10位以内目指してみなさい」

紗枝「約束どすよ?」

P「はいはい、頑張って頂戴。その前に今日の仕事もしっかりやってよ?」

ちひろ「本当に大丈夫かしら……」


――その日の夜、紗枝の地獄の秘密特訓が行われていた。

……
…………

というわけで、短いんですが一旦ここで止め。
内容に合わせてイベの順位を上げたり落としたりしている最中ですので、明日ぐらいにある程度揃ったら再開予定で

――1月20日、イベント初日、ライブ会場

かな子「みんな、今日から1週間、イベント頑張ろうね!」

幸子「フフーン! ボクがいれば何も問題ありませんよ。何せボクが一番……」チラッ

幸子(ここで紗枝さんから軽めの突っ込みが来るはず……)

紗枝「Pはんがさぽーとしてくだはるんは土日やけど、初日に順位上げておきまへんと後々……」ブツブツブツブツ……

智絵里「さ、紗枝ちゃん! 幸子ちゃんが突っ込んで欲しいみたいだから……き、聞いてる……?」

幸子「あ、あのー、紗枝さん?」

紗枝「うちだけやのうてかな子はんらの体力も考えあかんし……」ブツブツブツブツ……

まゆ「……何だか、とても真剣に考え込んでいますねぇ」

幸子「あっ、あなたはプロデューサーさんが最近東京でスカウトした仙台出身の元読モ、佐久間まゆさんじゃないですか!」

まゆ「はい、Pさんには1度仙台でお会いしてたんですけど……そのときは振られちゃいました」

智絵里「き、今日から……よろしくお願いしますっ」


<タダイマヨリ、イベントカイサイデース!


紗枝「みなはん、目指すんは……」

かな子「事務所ノルマの2000位で――」

紗枝「10位以内どす! ぎょうさんお客さんに楽しんでもらいまひょ!」タタタッ!

智絵里「あっ、ま、待って紗枝ちゃん……」

幸子「ちょっと、いつもの紗枝さんらしくありませんよ!」タタタッ!

まゆ(あの気迫は一体……)トトトッ

かな子「……え、10位?」

……
…………

――ライブ中

紗枝「智絵里はんいまどす! 他の参加者とすれ違うときに手刀を入れるんどす!」

智絵里「えっ……で、でもそれって……」

紗枝「うちのこんち気でお客さんの気ぃを逸らします。その間に智絵里はんは参加者を減らしていくんどす!」

かな子「こんち気って?」

幸子「ああ、紗枝さんの特殊能力ですよ。こんち気が高まっていると相手の気を逸らしたり、何か色々できる優れものなんですよ」

まゆ「はぁ……まあ、ライブ中に他の参加者を攻撃するのはルール違反じゃありませんからね。大丈夫だと思いますけど……」

かな子「えっ、ライブって一体……」

智絵里「そ、それじゃあ……チョップ、チョップ!!」ヒュカヒュカッ!!

参加者1「うっ……」ドサッ

参加者2「大好きって……うっ……」ドサッ

紗枝「パステルピンクな~♪」

……
…………

――夜

かな子「今日はお疲れ様! しっかり寝て明日も頑張ろうね」

智絵里「い、イベントもまだまだ始まったばかりだから……」

紗枝「しっかり休まんと最後まで持ちまへん。智絵里はんも、手傷めたらあきまへんよ?」

智絵里「は、はい……」

智絵里(どうしたんだろう……紗枝ちゃん、何だか今日は凄く鬼気迫ってるような感じだったけど……)

まゆ「それじゃあ今日は解散しましょう。明日また頑張りましょうねぇ」

幸子「まあボクがいれば大丈夫ですよ。それにしても紗枝さん、ボクほどじゃないとはいえ今日はやけに気合入ってましたね?」

紗枝「ふふっ、うちも色々あるんどす……」

智絵里(なんだろう……そうだ、Pさんなら何か知ってるのかな……)

……
…………

――数日後、ライブ会場

P「はー、凛たちの仕事も一段落してようやく智絵里たちの様子を見に行ける……あの子たち全然報告してくれないから様子が全然分からないのよね」

P「あの子たちは……あっ、いたいた、ステージで……えええ、智絵里が他の参加者を気絶させ回ってる……」

智絵里「次のアイドル、覚悟っ……あ、Pさん……」

紗枝「Pはん……!」

まゆ「Pさんですかぁ? ようやくまゆたちのステージを見に来てくれたんですねぇ」

かな子「そ、それじゃあみんな、少し休憩しよう! ずっとステージに出てばかりだったし、プロデューサーさんにお仕事の報告もしないと!」ハァ、ハァ

幸子「そうですね。ま、プロデューサーさんの驚く顔が浮かびますけどね」

……
…………

――楽屋

智絵里「Pさん、他のお仕事は大丈夫なんですか?」

P「一応ね……まあ週末はずっとこっちにいれるけど……あなたたち大丈夫? 大分息上がってるけど」

かな子「だ、大丈夫……です」ハァ、ハァ……

P「いやー……全員汗だくだし、どう見ても大丈夫そうな顔してないけど」

まゆ「今回は、紗枝ちゃんが凄く頑張るみたいで……まゆたちも頑張らないとって……」ハァ、ハァ

紗枝「せや、Pはん、うちら頑張っとるんどすよ?」

P「あらそう……もしかしてもう目標の2000位は達成した感じかしら?」

幸子「フフン、それがですね……」

紗枝「……」スッ……

P「スコアボード? どれどれ、順位……は……」ピタッ

紗枝「……」ニコニコ

P(紗枝……まさかこの子、本気で……!!)

紗枝(Pはんのこーと、絶対に譲りまへんよ)ゴゴゴゴゴゴゴ……

智絵里(何だろう……やっぱり紗枝ちゃん、何か様子がおかしいような……)


http://i.imgur.com/FhZz7DZ.jpg

――夜、事務所

ちひろ「えええ!? うちの事務所がいまそんな順位に!?」

P「いやぁ……正直驚いたんですけど」

智絵里「そ、それよりPさん! どうして紗枝ちゃんにPさんのコートをあげる約束をしたんですかっ!」

P「え? い、いや、どうせ上位10位以内なんて取れないだろうしなぁって思ったんだけど……」

智絵里「さ、最近の紗枝ちゃん、何かおかしいんです! め、目に狂気が宿ってるっていうか……」

P「智絵里の口から狂気なんて言葉聞くことになるとは思わなかったわ」

ちひろ「紗枝ちゃん、どんな感じなの?」

智絵里「イベント中、ずっとブツブツ独り言を言ったり……他のアイドルたちに実力行使に出たり……」

P(実力行使をしていたのは智絵里だったような……)

ちひろ「うーん……紗枝ちゃんも本気ってことですかね。まあそれで頑張ってくれるならいいかなって思いますけど……」

P「まあヤル気になってくれるならねぇ」


智絵里(で、でも、きっと紗枝ちゃんがPさんのコートを手に入れたら……)

ポワポワポワ……


紗枝『くんくん……おやぁ? なんやPはんの匂い、よう考えたらお父ちゃんの匂いするんはおかしな話やなぁ』

紗枝『やっぱりPはん……男の人なんやろか?』

紗枝『せやけど、そないならPはん……変態やさかい……通報せなあきまへんなぁ……』

紗枝『……やっぱり、Pはんの匂いはええどすなぁ……くんくん……通報はもうしばらく考えておきまひょ』

ポワポワポワ……

智絵里(さ、紗枝ちゃんにくんくんされ続けたら、Pさんが男の人だっていうことがバレて、やっぱり社会的に終わっちゃう……!)

ちひろ「まあイベント順位が高ければ高いほどうちの事務所の知名度も上がりますからね、それはそれでいいんじゃないですか?」

P「稼げるときには稼いでおきませんとね」

智絵里「ふ、2人ともそんなことでいいんですか……!」

P「まあ、順位上がるのはいいことだし? 智絵里だって頑張ってくれてるんでしょう?」

智絵里「そ、そうですけど……でも、Pさんが男との人だってバレちゃうほうが……」

ちひろ「だーいじょうぶですよ。紗枝ちゃん、Pさんに懐いているみたいですし気にしなくても大丈夫ですって!」

智絵里(だ、ダメです……Pさんとちひろさんは真面目に考えてくれてないし……や、やっぱり私がしっかりしないと……!)

……
…………

――1月23日、ライブ会場

紗枝「今日はPはんがついてくだはるんやなぁ、らいぶもこれまでより上手にできますえ」

かな子「プロデューサーさんが指導してくれるなら大丈夫だよね!」

P「まあ、あなたたちも相当頑張ってくれているみたいだし……私も少しは手伝わないとね」

まゆ「Pさん、よろしくお願いしますね♪」

P「ええ、まゆも頑張って頂戴」

智絵里(紗枝ちゃんの様子を見ておかないと……Pさんに何かしそうなら私が止めないと……)

幸子「ほらほら皆さん、そろそろ今日のイベントが始まりますよ!」

P「そうね、ほらみんな、頑張ってね」

智絵里「は、はいっ!」


……
…………

――ライブ中

智絵里「チョップ! チョップ!!」ヒュカッ!!

ドサドサドサッ……

紗枝「ええ調子やわ智絵里はん、うちらも頑張らなあきまへんなぁ」

幸子「いつ見ても鮮やかに気絶させてますねぇ、智絵里さんのチョップ」

かな子(いいのかな……)

まゆ「大好きって~♪」

紗枝「うちらでお客さんの気ぃ引いて智絵里はんが動きやすいようにしまひょ」フリフリ

P(ホントに手段を選んでないわね、あの子たち……」

……

――夜

紗枝「はぁ、はぁ……」

かな子「つ、疲れたぁ……ここまでくると、上の順位にいるユニットの壁が厚いよ……」

まゆ「まゆたちも頑張ってるんですけど、中々追いつけませんねぇ……」ハァ、ハァ

P「いやいや、あなたたちハイペース過ぎよ? こんな調子じゃ後半は持たないわよ」

智絵里「で、でも何とかここまでこれました……」ハァ、ハァ

紗枝「あと、ほんのちぃっと……どす……」ハァ……ハァ……

P「紗枝も、そんなに息上げて……ほら、しっかりお水飲んで、酸素ボンベも……」

紗枝「お、おおきに……」

かな子「ほ、ホントにここまでやれるなんて思わなかった……」ハァ、ハァ……


http://i.imgur.com/cNItVPJ.jpg

幸子「まったくみなさん、だらしないですねぇ」

かな子「さ、幸子ちゃんは平気なの……?」ハァ、ハァ

幸子「ボクですか? これよりキツイ収録は何度もやってますからね。確かに疲れてますけどこの調子なら最後まで持ちますよ」

智絵里「す、すごい……やっぱり、幸子ちゃんみたいな本当の芸人は違うのかな……」

幸子「ちょっと智絵里さん、ボクはアイドルですからね? バラエティもそつなくこなせるだけですからね?」

P(幸子に普段から無茶振りばかりしてたけど、ここで活きてくるのか……)

まゆ「で、でも紗枝ちゃん、少しペースを落とすなりして休まないと、次の日も大変ですよぉ……」

紗枝「う、うちは大丈夫……ここが正念場どす」ハァ、ハァ

P(本当に大丈夫かしら……あんまりにもパフォーマンスが落ちるようならストップ掛けないとダメね……)

……
…………

――1月24日、ライブ会場

智絵里「チ、チョップ……ううっ!?」ズキッ!

かな子「智絵里ちゃん!」

まゆ「他の参加者を昏倒させ続けたから智絵里ちゃんの手がもう限界に……」

幸子「紗枝さん、どうするんですか?」

紗枝(智絵里はんの手刀があらへんと、うちらの勝つ見込みもない……仕方あらへんね)

紗枝「智絵里はん、ちぃっと休憩しまひょ。そん間はうちらで何とかしはるよ」

智絵里「紗枝ちゃん……で、でも……」

紗枝(智絵里はん……真っ直ぐな眼差し……本気でこのゆにっとで上位に入ろうって気ぃで頑張ってくれとる……)

智絵里(私が目を離したら紗枝ちゃんが何をするか……)

かな子「でも智絵里ちゃん、その手だとダンスも上手く踊れないよ! 少しだけ休もう、ね?」

智絵里「……はい」

智絵里(でも……ここで私が倒れちゃったら、Pさんや……みんなにも迷惑が掛かるから……)

まゆ「智絵里ちゃんがお休みしている間はまゆたちで頑張りますよぉ」

幸子「まあボクがいれば問題ありませんよ。智絵里さんはどうぞごゆっくり休んでください」

P(ふむ……あの子たち、何だかよく分からないけどお互い上手く気を遣いあってる……みたいね)

紗枝(何とか智絵里はんがおらんでも、いまの順位を維持せなあきまへん……!)


……
…………

――夜

智絵里「……うう」

かな子「ここまで頑張ってきたけど、やっぱり辛くなってきたね……」

まゆ「智絵里ちゃんだけのせいじゃないですよ。まゆたちもしっかりフォローできなかったから……」

紗枝「……」

P「まあ、イベント期間は1週間よ? 1日、2日くらい順位が落ちることだってあるわ」

幸子「そうですけど、ボクがいるユニットで順位が下がるなんてことはあっていいはずありません!」

P「こーら、幸子はすぐそういうこと言うんだから……イベント続きでみんなのパフォーマンスも落ちてるし、1日ペースを落として休憩するのは悪いことじゃないわ」

かな子「でも、この時期に順位を落とすのは……取り戻すのが大変かも……」

紗枝「……」ギュッ……


http://i.imgur.com/AQjMphR.jpg

紗枝(こんままやったら……Pはんのこーとが……)フルフル

智絵里(紗枝ちゃん……凄く悔しそう……でも素直に共感できないのはどうしてかな……)

紗枝「……残りの期間、しっかり巻き返していきまひょ」

かな子「紗枝ちゃん?」

紗枝「あと半分、うちらが気ぃ張って踊れば何とかなりますやろ? 幸子はんもおるしなぁ?」チラッ

幸子「……ま、まあそうですね! カワイイボクがいるならここからの巻き返しなんて余裕ですよ!」

紗枝「ふふふ……期待しとりますえ?」ゴゴゴゴゴゴ……

かな子(黒いオーラが見える……)

P「まあ、私は明日から別の仕事があって付いてあげられないけど……ほどほどに、ね……? 智絵里も、無理しないで頑張りなさいね」

智絵里「Pさん……はい!」

……
…………

――1月25日、ライブ会場

紗枝「智絵里はん! 後ろどす!」

智絵里「後ろの参加者……覚悟ですっ!」ヒュカッ!

参加者3「う……」ドサッ

まゆ「智絵里ちゃんのチョップの威力が上がってますよぉ!」

かな子「凄い……昨日までの智絵里ちゃんの動きと全然違う……」

幸子「まあボクたちはしっかり歌ってお客さんの目を惹きつけましょう」

智絵里(Pさんが私に期待してくれてる……頑張らないと……! あれ、何か忘れてるような……)

紗枝「こん調子で追い上げできれば……」

かな子「よーしみんな、ペースアップしていこう! プロデューサーさんがいなくても頑張らないと!」

まゆ「パステルピンクに染まる~♪」


http://i.imgur.com/LGZWnws.jpg

……
…………

――2日後、イベント終了1時間前

智絵里「うっ、手が……で、でも……チョップ!」ズバァァァァ!!

幸子「まだイベント終わらないんですか!」

かな子「あと少しだよ! ラストスパートかけよう!」

紗枝「智絵里はん、頑張っておくれやす!」

まゆ「ここまで来たんですから、絶対に10位以内に入りましょうねぇ!」フリフリ

紗枝(感じる……みなはんのやる気がうちのこんち気を高めてくれとります……)ゴゴゴゴゴゴ!!!!

紗枝「最後ん力、これで……!」

まゆ「未知の世界へ~♪」


テッテッテッテ!テッテッテッテ! デーン……


紗枝「結果は……!」バッ!


http://i.imgur.com/KpLw6GA.jpg


……
…………

――数日後、某デパート

紗枝「Pはん、こっちのこーとなら……」バサバサッ……

P「もう、何でもいいわよ。仕事で着て行けるコートならあまり変わらないもの……」

紗枝「いけまへん! うちのせんすでPはんの新しいこーと買うんやし、よう似合っとるの買いまへんと」

P「はぁ……まったくこの子は……」

紗枝「お仕事で使うなら黒がええかなぁ……でも、Pはんなら茶色のこーとも……」ウーン……

P(……ま、いっか)

紗枝「ううん……せや、いまのPはんのこーとに似てはるものを……」


……
…………

――数十分後

紗枝「Pはんのこーと♪」スリスリスンスン

P「着込んでから早速臭い嗅がないで頂戴……もう……」

紗枝「いべんとで頑張ったご褒美どす♪ このこーとがあれば、うちのこんち気も高まりますわぁ」スン、スン、スン……

P「あっそ……まあ、コートありがとうね。大事に着させてもらうわ」

紗枝「大事にしておくれやす。うちもPはんからもろたこーと、大事にさせてもらいます」スンスンスン

P「……ほどほどに大事にしてね」

紗枝「そういえば……智絵里はん、元気しとるやろか?」

P「智絵里か……そうね、今頃は地底湖でなぞなぞ勝負の撮影をしてる最中かしらね」

紗枝「まあ、ええどす。智絵里はんは遠いところで頑張っとるんやし」ギュッ!

P「ちょっとちょっと、歩き難いんだからくっ付かないで――」

ヴヴヴヴヴヴヴ!!

P「ん? 携帯鳴ってる……ちょっと紗枝、離れて」

紗枝「お仕事どすか?」

P「うーん、えっと……あら?」

P(智絵里からメール……今日の撮影終わったのかな)ポチポチ


智絵里『Pさん、女装がバレないように気をつけてくださいね!』


P「分かってるわよ……」

紗枝「どうかしはりました?」

P「ん、何でもないわよ。ほら、寒いし早く車に戻りましょう。女子寮まで送ってあげるから」

紗枝「ふふっ、はぁい♪」


だんだん何をやりたかったのか分からなくなってきたので適当に〆てHTML化依頼出して終了

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