【オリロンパ】矛盾の希望とコロシアイ洋館生活【安価】【二部屋目】 (575)

*安価作成キャラによるオリロンパです。

*ダンガンロンパシリーズのネタバレがあります。

*舞台はオリジナル【洋館】です。

*当然の事ながらオリキャラとなりますのでご注意ください。

*前スレ〔prolog~CASE.1〕
【オリロンパ】矛盾の希望とコロシアイ洋館生活【安価】
【オリロンパ】矛盾の希望とコロシアイ洋館生活【安価】 - SSまとめ速報
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〔名簿〕

・男子

・伊勢 実(イセ ミノル)
・才能…〈超高校級の???〉
・身長…179cm
・胸囲…87cm
・キーワード
〔主人公〕…原則的に被害者にもクロにもならない。
〔完全記憶能力〕…一度見たり聞いた事は忘れない。
〔リーダーシップ〕…みんなを引っ張る統率力が高い。
〔前向きなイケメン〕…物事を前向きに捉える。しかもイケメン。

・東 夕人(アヅマ ユウト)
・才能…〈超高校級の幸運〉
・身長…176cm
・胸囲…84cm
・キーワード
〔幽愁暗恨〕…誰も知らない深い憂い、恨みを抱えている。
〔神仏眼鏡〕…表面的にはまるで神や仏のような人物。眼鏡をかけている。
〔猪突猛進〕…目標に向かって一心に突き進む。

・ダヴィデ・エピメニデス
・才能…〈超高校級のモデル〉
・身長…194cm
・胸囲…90cm
・キーワード
〔心は女性〕…立派な男ですが心は女性。
〔真面目とふざけて盛り上げる場面のオンオフがしっかり出来る〕…空気を読むのが上手く、オンオフも問題なし。
〔ナルシスト〕…自分が大好き。

・天童 昴(テンドウ スバル)
・才能…〈超高校級の執事〉
・身長…159cm
・胸囲…70cm
・キーワード
〔中性的な顔立ちで優しく真っ直ぐな性格〕…彼の顔立ちと性格は周りに好印象を与える。
〔コーヒーソムリエ〕…コーヒーにはちょっとうるさい。
〔親切〕…困った人は放っておけない。

・符流 ケン(フリュウ ――)
・才能…〈超高校級のピアニスト〉
・身長…199cm
・胸囲…78cm
・キーワード
〔かなりの長身〕…二メートルに行くかという長身。
〔孤高〕…群れようとしない。
〔オペラ口調〕…歌うように喋る。

・百鬼 勇次(ナキリ ユウジ)
・才能…〈超高校級のテニス部〉
・身長…183cm
・胸囲…91cm
・キーワード
〔ヤンキー〕…柄が悪く口調も荒い。
〔推理力抜群の天才〕…ヤンキーだからといって推理力が低いわけじゃない。
〔天才ですから〕…テニスも上手い、推理力も高い。だって自分は天才だから。

・奥寺 軌跡(オクデラ キセキ)
・才能…〈超高校級のプロデューサー〉
・身長…143cm
・胸囲…68cm
・キーワード
〔仲間を信じる真っ直ぐ素直な奴〕…仲間を信じて疑う事を知らない。
〔適材適所〕…プロデューサーらしく采配が得意。
〔泣き虫で守ってあげたくなる小動物系〕…よく泣くがそれが周りに庇護欲を湧かせる。

・月ヶ瀬 流行(ツキガセ ハヤリ)
・才能…〈超高校級のクラッカー〉
・身長…187cm
・胸囲…83cm
・キーワード
〔露悪趣味〕…自分が犯罪者である事を隠そうとしない。
〔喫煙者〕…煙草を愛用するヘビースモーカー。
〔世界の敵〕…クラッカーとして世界を混乱させた事もあり、マークされている。

・女子

・甲羅 洋子(コウラ ヨウコ)
・才能…〈超高校級の修理屋〉
・身長…167cm
・胸囲…87cm
・キーワード
〔短気〕…怒りっぽく我慢を知らない。
〔骨フェチ〕…骨に性的興奮を覚える。
〔人を芸術的に壊したい〕…修理屋の心の底の願望。対象はあくまでも人。

・姫島 在留(ヒメシマ アルル)
・才能…〈超高校級の脇役〉
・身長…158cm
・胸囲…78cm
・キーワード
〔無口かつ無敵〕…基本的に喋らない。故に敵も作らない。
〔プロ意識〕…あくまで脇役に徹しようとする。
〔アイデアマン〕…たくさんのアイデアを持っている。でも脇役なので言わない。

・一里塚 ニコ(イチリヅカ ――)
・才能…〈超高校級の漫画家〉
・身長…181cm
・胸囲…73cm
・キーワード
〔ハッピーエンド主義〕…彼女の辞書にバッドエンドの文字はない。
〔夜行性〕…完全な夜型人間。夜になると張り切り出す。
〔見た目は爽やかなイケメン〕…女の子にモテる女の子。本人はかなり気にしてる。

・紫乃 美月(シノ ミヅキ)
・才能…〈超高校級の霊能力者〉
・身長…161cm
・胸囲…102cm
・キーワード
〔性欲が高まると霊能発動〕…霊能力の使用のためには性的興奮が必要になる。
〔男が喜ぶことを熟知している男好き〕…男が大好きで喜ぶ事もよく知っている。
〔隠れビッチ〕…あくまで霊能力のためと見せかけてただ単に男好きなだけ。

・祭田 結奈(マツリダ ユナ)
・才能…〈超高校級の花屋〉
・身長…139cm
・胸囲…70cm
・キーワード
〔メルヘンチック〕…まるで童話に出てきそうな雰囲気を持つ。
〔天然〕…少しばかり浮き世離れした言動をする。
〔印象派〕…花を飾る時周りの光や空気を重視する。

・駆祭 はやて(カケマツリ ―――)
・才能…〈超高校級のレースクイーン〉
・身長…174cm
・胸囲…83cm
・キーワード
〔ドS〕…サディスト。精神的にいたぶる事が好き。
〔テンションが上がると脱ぐ〕…テンションが上がると脱ぎ出す。そこからさらにいたぶる事も。
〔綺麗な薔薇には棘がある〕…相当な美人だが迂闊に近付くと痛い目に遭う。

・中後 直巳(ナカウシロ ナオミ)
・才能…〈超高校級の鑑定士〉
・身長…160cm
・胸囲…80cm
・キーワード
〔器用〕…作業も人付き合いも器用にこなす。
〔守銭奴〕…お金が大好きでお金が絡むとかなり厳しい。
〔五感が鋭い〕…五感が人より鋭い。本人は鑑定に役立つとご満悦。

・野場 夕貴(ノバ ユウキ)
・才能…〈超高校級の冒険家〉
・身長…166cm
・胸囲…85cm
・キーワード
〔不潔〕…着替えないし野宿も多いため不潔。
〔博識〕…様々な知識を持つ。
〔ビッグマウス〕…大口をたたく。そしてやかましい。

人が人を殺してはならない。

これは誰もが理解できる事だろう。

しかしそれでも人が人を殺すという話はなくならない。

どれだけ戒めたとしても、どれだけ理性を振り絞っても、なくなりはしない出来事。

ならばもし、それを後押しするような環境に立ってしまったら?

それでも人を殺さないと思い続けられる事は……

尊く、ある意味では怖い事なのかもしれない。







CASE.2〔そして過ちは繰り返される〕(非)日常編






【大食堂】

伊勢「ふむ……」

やはり誰も来ていないか。


学級裁判が終わり、希絶館に戻った僕達は無言で部屋に戻った。

駆祭君が最期に言い放った協力者の存在。

それは間違いなく疑心暗鬼の種を僕達に植え付けていた。

伊勢「……」

大食堂にはカレーもなければ天童君の血一滴もない。
調理場も同じようになっていた……まるで何もなかったかのように。

伊勢「しかし、あれは夢ではない……」

天童君が殺され駆祭君が処刑された、それは変わらない事実……

ならば僕達はそれを、どう受け止めていくべきなのだろうか。
おそらく、皆もどうしたらいいか考えているのだろう。

伊勢「……むっ」

どうやら誰か来たようだ。

>>2-5のリストから一人選んでください。

↓二

甲羅「うおらああああああっ!!」

伊勢「洋子君か。また元気に……ぐふっ!?」

甲羅「この野郎、部屋にいねえから捜したぞ!」

伊勢「ぐっ、うっ……すまない。夕飯の準備はしなければと思ったのだが」

甲羅「んなもん後だ!ちょっと腕貸せ!」

伊勢「またかね……構わないがもう少し穏便に頼めないだろうか」

甲羅「…………」

伊勢「洋子君?」

甲羅「足りねえ」

伊勢「何がだね?」

甲羅「もっと違う場所も……!」

伊勢「なっ、待ちたまえ!服の中に顔を突っ込むのは……!」

甲羅「肋骨……やべえやべえやべえ!」

伊勢「洋子君、人の話を……!」

奥寺「……う、うわわあっ!?何してるんですか!?」

祭田「……おしくらまんじゅう?」

伊勢「それは違う!」

甲羅「ぷはあ!よっしゃあ、充電完了だ!」

伊勢「洋子君、頼むから少し落ち着いてほしいのだが……」

甲羅「へへっ、悪い悪い。オレも色々あってよ」

全く……だが、少しは空気も変わったかもしれないな。

本日はここまでで。

乙乙 洋子ちゃん危ういヒロインだね

計画と準備を全て終えた天童が、駆祭に自分を殺して出て行くように言うも
殺しを躊躇する主に対して、自分の腹を刺して「殺してくれないと自殺になります」と言って殺させたのかと……最後まで悪役を貫いて死ぬとは思わなかった

結局紫乃さんは夜何してたんだ……

少し進めます。

伊勢「奥寺君、祭田君。君達は出てきてくれたのだな」

奥寺「はい……事件の事は悲しいですけど、ぐすっ、ぼく達はもうこんな事がないように頑張らないといけないんだって思って」

伊勢「ふむ……奥寺君はやはり真面目だな」

祭田「ユナは……ただ一人が怖かったの」

伊勢「それでも構わない。こんな状況で怖くない人間などそうはいないだろう」

野場「お腹空きました!今日のご飯はなんでしょう!」

甲羅「コイツは変わんねえな……」

伊勢「とにかく夕飯を作ろう。あんな事の後だ、作るのは軽い物になるだろうが」

それからしばらくして何人かが大食堂にやって来る。
しかし当然とも言えるがその集まりは悪かった。

伊勢「一里塚君、紫乃君、姫島君、東君、符流君、百鬼君は来ないか……」

中後「無理もないとは思うよ。ボクだって迷ったくらいだから」

ダヴィデ「アタシからしたら一番来そうにない人がいてビックリだけどね」

月ヶ瀬「キハハ、そう言うなよ」

伊勢「確かに君が来たのは意外だった。どういう心境の変化かね」

月ヶ瀬「俺はそりゃ犯罪者だしあんな宣言したけどな……リアルであんなん見たら萎えた」

奥寺「萎えたって……」

月ヶ瀬「やっぱりあれだな。ネットで画像見んのとは訳が違うってこった」

甲羅「要するにビビったのかよ……」

月ヶ瀬「キハハ、そういう事だからよろしく頼むぜぇ」

何もしてないのに軟化しちゃったよこの人

エア地雷だったか

祭田「ううっ……」

伊勢「どうしたのだ祭田君」

祭田「ユウキが……」

伊勢「野場君がどうかし……むっ?」

おかしい。
今回は軽食ぐらいしか用意していないはずなのだが……

野場「いただきます!」

月ヶ瀬「うげぇ……!あんなん見た後にステーキかよ……!?」

中後「君は、随分と豪胆なんだね……」

野場「腹が減ってはなんとやら!この先体力が必要になるかもしれないので!」

伊勢「一理あると言えばあるが……」

奥寺「さ、さすがに真似出来ません……!」

ダヴィデ「アタシ、焼いたお肉とカレーは当分遠慮したいわ……」

その後も僕達が軽食で済ませる中野場君だけは普通の食事をしていた。

……パニックになられるよりは、いいと思おう。

【ホール】

伊勢「ふむ……」

もうすぐ夜時間だが……駆祭君と天童君の部屋を調べなければ。
特に天童君は凶器になり得る物を持っていた……もし鍵が開いたままなら利用される可能性もある。

伊勢「……」

天童君の部屋の前に誰かいるようだ……

>>2-5のリストから一人選んでください。

↓二

ksk

伊勢「……姫島君か」

姫島「……伊勢君」

伊勢「天童君の部屋に何か用でもあったのかね?」

姫島「……これ」

伊勢「……ノート?」

姫島「私と天童君は似ていたから。決して主役にはならず、誰かの引き立て役として生きる影」

姫島「それでも出来る事は多い方がいいから色々と教えるってこのノートを貸してもらった」

伊勢「ふむ……」

ノートに書かれているのはどれだけ自然に、どれだけ周りを引き立てながらやっていくかについてのあれこれだった。

天童君は駆祭君を引き立てるために……どれだけ自分を抑え込んでいたのだろう。

姫島「返したかったけど……部屋には入れない」

伊勢「入れない?」

姫島「モノクマが死んだ人間の部屋なんか入る必要ないから鍵も回収したって」

伊勢「……そう、か」

姫島「……部屋に戻る。明日にはまた食事会には出るから」

伊勢「……ああ、待っている」

姫島君はノートを抱えてホールへと向かっていった。
遺品か……重荷にならなければいいのだが。

【伊勢の部屋】

シャワーを浴びてベッドに座る。

事件は起きてしまった。
さらに駆祭君の落とした爆弾……

これから僕達の間には最初のようなどこか楽観的な空気は望めないかもしれない。

しかしこれ以上コロシアイを起こさせるわけにはいかない……
そのためにも……まずは明日だ。

明日来る人間によって……やり方を変えねばならないな。

ピンポーンパンポーン……

モノクマ「夜十時になりました!」

モノクマ「今から夜時間とさせていただきます」

モノクマ「うぷぷ、生きてたらまた明日」

伊勢「……」

意識が急速に沈んでいく。
やはり疲れていたのだろう……抗う事もなく僕は眠りに落ちた。

短いですがここまでで。

【七日目】

ピンポーンパンポーン…

モノクマ「七時です!七時です!」

モノクマ「生きてたらおはよう!死んでたらさようなら!」

モノクマ「オマエラはどうかなー?うぷぷぷぷぷぷぷぷぷ……」

伊勢「朝か……大食堂に行くとしよう」

【大食堂】

伊勢「……」

一里塚「ふああ……おはよ」

東「おはよう」

紫乃「おはようございます」

百鬼「けっ」

姫島「……」

符流君以外は全員参加か。
また最初から説得をし直さなければな……

伊勢「……さて、これからの事なのだが」

甲羅「あの女王に協力しやがったのは誰だちくしょうが!」

月ヶ瀬「キハハ、わかれば苦労しないな」

百鬼「まっ、奥寺と祭田はねえな。いてもバラバラにする役には立たねえだろ」

奥寺「ううう、まさかこの体型に感謝する日が来るなんて」

祭田「小さいは正義?」

一里塚「そもそも本当に協力者なんていたのかな?だってあの駆祭さんだよ?」

中後「彼女の言動からして、協力どころか口封じに殺すだろうね」

東「やっぱり協力者なんていないんだよ。仲間を疑うなんておかしいと俺は思うぞ」

伊勢「……ふむ」

確かにあの駆祭君だ。
天童君以外の協力者を果たしてそのままにするか疑問だが……

モノクマ「うぷぷ、オマエラもなかなかのん気だねぇ」

伊勢「何か用だろうか」

モノクマ「うわ、冷たい視線!ボクは毛皮で暖かいから怯まないけど!」

百鬼「何の用かって言ってんだよ!」

モノクマ「そう邪険にしないでよ。オマエラにお知らせがあるだけだって」

紫乃「お知らせですか?」

モノクマ「そう!オマエラは今回学級裁判を見事に乗り越えました!」

モノクマ「というわけでボクからご褒美!」

モノクマ「二階を解放したいと思いまーす!」

伊勢「二階を?」

モノクマ「色々用意してあるからさ。次のコロシアイに頑張って役立ててくださーい」ピョーン!

最後に余計な事を……

野場「新たなる世界が広がる!いざ行かん!」

伊勢「待ちたまえ野場君。探索なら単独ではなく班で動くべきだ」

符流君を除いて僕達は十三人……四班に分かれて探索するとしようか。

>>2-5のリストから二から三人まで選んでください。

↓二

伊勢「それでは行くとしよう」

中後「二階にはどんな物があるんだろうね。少し期待してしまうよ」

野場「手がかりを見つけ出します!なぜなら野場は野場だから!」

月ヶ瀬「意味がわかんねえ」

エントランスからテープが取り除かれた階段を上がる。
階段を上がるきると青いカーペットの床……どうやらここが二階のようだ。

【二階階段室】

中後「カーペットが青である以外は一階のエントランスと同じ構造だね。外への扉はないけれど」

月ヶ瀬「キハハ、三階への階段もあるぞ。またテープで塞がれてるけどなぁ」

伊勢「……学級裁判を行う度に上へ行けるようになるのだろうな」

となれば、三階に行く機会はないようにしなければ……

【二階ホール】

階段室の扉を開くと一階のホールと瓜二つの部屋に出る。
ふむ……カーペットの色以外は本当に瓜二つだ。
扉もまた正面、左、右にあるが……

さて、どこに行くとしよう。

一…左の部屋
二…右の部屋
三…正面の部屋

↓二

左の扉を開けると一階の廊下より少し広い通路が伸びていた。

中後「これは……」

通路を進むと二つの扉が現れる。
どうやら男女に分かれているようだ。

伊勢「一度分かれよう。この先が繋がっているようならそこで」

中後「そうだね」

【男子更衣室】

月ヶ瀬「キハハ、こりゃあ更衣室みたいだなぁ」

伊勢「ふむ」

並んでいる八つの鍵付きロッカーに簡易的なシャワーもある。
もしやこの先は……

【屋内プール】

野場「プール!プールです!」

中後「それはわかっているよ。天井の高さから見てどうやら三階までのスペースを取っているみたいだね」

伊勢「ふむ……」

月ヶ瀬「キハハ、スケールのデカい話だ」

凶器になるとすればプールそのものといった所か……

他の部屋も調べるとしよう。

一…右の部屋
二…正面の部屋

↓二

続けて開けた扉の向こうから香る植物の臭い。
木々が並び色とりどりの花が咲く、そんな光景が広がっていた。


【植物室】

野場「これは!ジャングル!」

月ヶ瀬「野菜とか果物とかたくさんあるなぁ」

中後「キノコまで生えてるね……」

伊勢「ふむ……もしや調理場の野菜はここから運んでいるのだろうか」

モノクマ「その通り!」

モノクマ「この植物室は調理場補充用の野菜なども育てているのです!」

モノクマ「奥に機械があってね。その機械で季節ごと四つにエリア分けしたこの部屋の室温を操作して植物を育ててるってわけ!」

モノクマ「あっ、ちなみに毒草とかもきちんとあるからね!」ピョーン!

月ヶ瀬「キハハ、毒草とは言うが種類がわからんしなぁ」

野場「野場はわかります!ちなみに今月ヶ瀬隊員の足元には触っただけで腫れ上がる草が……」

月ヶ瀬「うおっ!?」

中後「やれやれ、気をつけないとひどい目にあいそうだね」

ふむ、後で野場君に毒草について聞いてみるとしようか……

最後の扉を開けると鎧や箱が見えてくる。
ここはどうやら……


【宝物庫】

中後「こ、これは……あの画家が描いた遺作!?」

野場「おぉ、この王冠は宝石がたくさんついてます!」

中後「んなっ、これはあのノヴォセリック王国のマカンゴのミイラ!?こんな稀少な物が……」

月ヶ瀬「この鎧の剣本物みたいだなぁ。切れ味もすごそうだ」

伊勢「ふむ……」

宝物庫だけあって宝の山というわけか……

中後「一、十、百、千……あ、あはははっ!億どころか上手く回せば兆だって……」

伊勢「中後君、少し落ち着きたまえ」

中後「お、おっと……つい鑑定士としての血が騒いでしまったよ」

野場「汚い絵です!これなら野場が幼稚園の時に描いた絵の方がマシなのでは!」

中後「君はバカか!?これは有名な……」

とりあえず、鎧と剣は数をまとめておくとしよう……

【大食堂】

伊勢「今回の調査でわかった事は以上だ」

奥寺「すみません、祭田さんが植物室から動きませんでした……」

ダヴィデ「結奈ちゃんらしいわねぇ……」

伊勢「ふむ……後で様子は見ておくとしよう」

東「それにしても、ここって本当に規模が大きいんだな……洋館って感じがしないぞ」

紫乃「確かに……これだけのお屋敷でさらに上の階があるだなんて」

百鬼「なんにしろ手がかりはなんもなかったってのはいてえな……」

一里塚「そうだね……」

二階は何一つ脱出に関する手がかりはなかった……どうしたものか。

【ホール】

伊勢「ふむ……」

一時解散となったがどうするか……

〔自由行動を開始します〕

>>2-5から選んでください。

〔一人選ぶ場合と二人選ぶ場合とで好感度の上がり方を変化します〕

〔一人選ぶを四回した場合、次の日の朝食での選択がなくなります。
一人選ぶを二回、二人選ぶを一回した場合は次の日の朝食での選択は一人だけになります〕

↓二

【植物室】

祭田「お花さんたくさん……♪」

じょうろを持って祭田君が植物室を走り回っている。
ふむ、あれほど嬉しそうな祭田君は初めて見たな……

祭田「んしょんしょ……」

伊勢「祭田君」

祭田「あっ、ミノル……」

伊勢「植物室が気に入ったのかね?」

祭田「うん。お花さんたくさんいるから……」

一…祭田君は本当に花が好きなのだな
二…君から見てここの植物はどれほどの物なのだろうか?

↓二

伊勢「君から見てここの植物はどれほどの物なのだろうか?」

祭田「えっと、いい感じに育ってるかな……ユナのお花さんには負けるけど」

祭田「きちんとお花さんに合った環境だし……」

祭田「でもやっぱり日の光が一番だから……このお花さん達にも早くお日様の光浴びて欲しいな……」

伊勢「ふむ……」

この洋館の主は植物の知識もあるというわけか……いったい何者なのだろうな。

あの後祭田君から毒のある花について教わった。

伊勢「ふむ……やはり危険は地道に潰していくのが一番か」

〔自由行動を開始します〕

>>2-5から選んでください。

〔一人選ぶ場合と二人選ぶ場合とで好感度の上がり方を変化します〕

〔一人選ぶを四回した場合、次の日の朝食での選択がなくなります。
一人選ぶを二回、二人選ぶを一回した場合は次の日の朝食での選択は一人だけになります〕

〔祭田は選べません〕

↓二

一里塚「ねぇねぇ、甲羅さんって修理屋なんだよね?」

甲羅「そうだけどそれがどうかしたのか?」

一里塚「だったらさ、ちょっと直してほしい物があるんだけど……」

甲羅「なんだよ」

一里塚「これ。懐中時計なんだけどどうも調子が悪くて」

甲羅「んー?ちょっと見せてみ……」

伊勢「これはまた珍しい組み合わせだ」

一里塚「あっ、伊勢君」

伊勢「懐中時計か……一里塚君は普段からこれを使っているだろうか」

一里塚「まあ、そうだね。仕事中なんかはよく使うよ」

一…ふむ、この時計を見るとアイデアでも浮かぶのだろうか
二…年季が入っているようだが、随分長く使っているのだな

↓二

伊勢「年季が入っているようだが随分長く使っているのだな」

一里塚「お爺ちゃんの代から使ってたやつだからね。私は三代目の所有者って事」

甲羅「油差しといた方がいいな……後で倉庫から良さそうなの見繕っとく」

一里塚「ありがと!」

甲羅「まだ直しちゃいねえって。代金は終わってからもらうかんな」

一里塚「それじゃあ私のサインをそのつなぎに」

甲羅「やめろや!?」

伊勢「ふむ、なかなかの価値にはなると思うが」

甲羅「そういう問題じゃねえよ!」

伊勢「代々の品か」

僕にもそういった物があれば良かったのだが……

〔自由行動を開始します〕

>>2-5から選んでください。

〔一人選ぶ場合と二人選ぶ場合とで好感度の上がり方を変化します〕

〔一人選ぶを四回した場合、次の日の朝食での選択がなくなります。
一人選ぶを二回、二人選ぶを一回した場合は次の日の朝食での選択は一人だけになります〕

〔祭田、一里塚、甲羅は選べません〕

↓二

野場「これは毒キノコ!アカマダラオオドクキノコです!」

伊勢「ふむ……確かに毒キノコとしか思えない色合いだ」

僕は野場君と植物室の毒を調べていた。

野場「なおアカマダラオオドクキノコモドキなるキノコもありますが!これは毒がなくこの世で最も美味しいキノコと言われています!」

伊勢「ほう、野場君はそれを食べた事があるのかね?」

野場「もちろん!身体が痺れるような美味しさでした!」

それは本当に大丈夫なのだろうか。

一…そのキノコを判別する方法は何なのだろうか
二…野場君はやはり冒険家としてこの手の知識を?

↓二

伊勢「そのキノコを判別する方法は何なのだろうか」

野場「さあ?」

伊勢「……むっ?」

野場「知りません!強いて言うなら勘です!」

伊勢「……待ちたまえ、君はそのキノコを食べた事があると言っていたはずだが」

野場「滞在した村の長老がヒョイヒョイと選んではとってたんです!いやはや、野場も真似したけど見事に失敗でした!」

伊勢「……」

……やはり野場君は本当に毒キノコの方を食べたのではないだろうか?

【野場夕貴通信簿イベント1】

伊勢「野場君は冒険家だそうだが、やはり世界を旅してきたのかね?」

野場「そうです!この野場夕貴の目には常に心弾む冒険が待っていました!」

野場「ある時は巨大アナコンダに襲われ!」

野場「ある時は人喰い鮫に襲われ!」

野場「またある時は生け贄にされかけました!」

伊勢「随分危険な事ばかりだが……やめようとは思わなかったのかね」

野場「危険のない冒険なんて冒険ではありません!」

野場「それに生きているのだから問題はありません!」

野場君には冒険がなくてはならないものという事か……

〔野場夕貴の通信簿が更新されました!〕

〔世界中を旅してきたその冒険には危険がいっぱい。
しかし彼女はそれこそ冒険だと楽しんですらいるようだ〕

伊勢「ふむ……符流君はどこに行ったのだろうか」

今回の調査でも見かけなかった。
部屋にもいないようだ……

伊勢「ふむ……」

もし彼が何かを考えているとするなら……

伊勢「……少し、手を打つ必要があるな」

【宝物庫】

「……」ゴソゴソ

キラッ

「……」

伊勢「そこまでだ」

「!?」

伊勢「符流君、剣を持ち出して何をする気かね」

符流「くっ……!」

伊勢「おそらく紫乃君を殺しにでも行くつもりなのだろう。彼女の存在は学級裁判において致命的なものだからな」

符流「……」

伊勢「だがそれを許すわけにはいかない……その剣をしまいたまえ」

符流「……迂闊だな~♪」

符流「オマエをここで殺せばオレは問題なく動ける~♪」

伊勢「ふむ、確かにそうだろう。ルールに基づけば二人までは殺せるからな」

伊勢「しかしそれは不可能だ」

符流「なに……?」

伊勢「なぜならここには……」

姫島「私もいる」

符流「!?」

伊勢「ここで僕と姫島君を殺せば君は紫乃君を殺せない。僕は必ず学級裁判で君に殺されたと証言しよう」

伊勢「……引き返したまえ符流君。君は駆祭君と違ってまだ引き返せる」

符流「……わからない」

伊勢「ふむ、心当たりはあるが何がかね」

符流「オマエ達はなぜ普段通りにしていられる……!」

符流「誰が何を考えているかわからない。駆祭に協力した人間の存在もある……」

符流「それなのになぜだ……!」

伊勢「普段通りか。それは大きな勘違いだ符流君」

伊勢「確かに僕達は今まで通りにいようと努めているが……それこそ既に普段通りとは程遠い行動だ」

伊勢「皆もまた葛藤している……君もそれを理解してほしい」

符流「……」

紫乃「実様」

伊勢「紫乃君、君は出てきては駄目だと……」

紫乃「わたくしにケン様と部屋で二人きりでお話させていただけませんか?」

伊勢「……なんだって?」

紫乃「きっと今のケン様は、実様のお言葉だけではまだ引き返しきれないと思うんです」

紫乃「だからわたくしが……そのお手伝いをしましょう」

伊勢「しかし……」

紫乃「お願いします」

伊勢「……ふむ、ならば廊下から君の部屋のドア近くにいる。それは構わないだろうか」

紫乃「わかりました。ケン様、どうぞこちらに」

符流「……わかった」

伊勢「ふむ、紫乃君も危ない橋を渡る……姫島君、僕も行く。協力感謝する」

姫島「……」コクッ

【八日目】

ピンポーンパンポーン…

モノクマ「七時です!七時です!」

モノクマ「生きてたらおはよう!死んでたらさようなら!」

モノクマ「オマエラはどうかなー?うぷぷぷぷぷぷぷぷぷ……」



伊勢「……ふむ」

あれから紫乃君と符流君は結局一日中部屋にいたままだったな……

ガチャッ

伊勢「……むっ」

紫乃「それではケン様。これからも仲良くいたしましょう?」

符流「……」

紫乃「うふふ、また後で……」

符流「……」

伊勢「紫乃君と話して気は変わったかね」

符流「……」

伊勢「……符流君、少々やつれていないだろうか?」

符流「……寝る」

伊勢「……」

何かあったのだろうか?

今日はここまでで。

【大食堂】

伊勢「符流君はもう大丈夫なのだろうか……」

>>2-5のリストから一人選んでください。

〔符流、紫乃は選べません〕

↓二

ダヴィデ「今日は美月ちゃんも来なかったから一人で朝食作るの大変だったわ……」

伊勢「すまない。ダヴィデ君一人に押し付ける形になってしまった」

ダヴィデ「別にいいんだけどね。やらないといけない何かがあったんてしょ?」

伊勢「ああ」

ダヴィデ「何かは聞かないわ。アタシは詮索しない女だから」

ダヴィデ「でもアレよねぇ。実君も寝てないみたいだし、大変なんじゃない?」

伊勢「ふむ、大変ではないとは言えないが……」

一…僕にはリーダーとしての責務があるからな
二…もう何も起きて欲しくはないからな

↓二

伊勢「僕にはリーダーとしての責務があるからな」

ダヴィデ「真面目ねぇ。でも張り切りすぎて潰れたら元も子もないわよ?」

伊勢「気をつけるようにはしよう」

ダヴィデ「なーんか心配になるわね……」

ダヴィデ君は複雑そうだが、僕はやるべき事を行うのみだ……

伊勢「……ふむ」

見回りも一段落したが……

〔自由行動を開始します〕

>>2-5から選んでください。

〔一人選ぶ場合と二人選ぶ場合とで好感度の上がり方を変化します〕

〔一人選ぶを四回した場合、次の日の朝食での選択がなくなります。
一人選ぶを二回、二人選ぶを一回した場合は次の日の朝食での選択は一人だけになります〕

↓二

奥寺「んー……」

伊勢「どうしたのかね奥寺君」

奥寺「伊勢さん、ぼく達このままでいいんでしょうか?」

伊勢「それはこのコロシアイについてだろうか?」

奥寺「あっ、それももちろんこのままだと駄目なんですけど……」

奥寺「駆祭さんの言葉で、やっぱりちょっと全員に壁がある気がして……」

伊勢「ふむ……」

壁か。
確かに駆祭君のデタラメという雰囲気に持っていく事は出来たが……心からそれを信じている者はほとんどいないだろう。

一…また何かしら距離を縮める事をしなければならないか……
二…奥寺君は駆祭君の言葉をどう思っているのかね?

↓二

伊勢「また何かしら距離を縮める事をしなければならないか……」

奥寺「そういえばパーティーは成功でしたよね!月ヶ瀬さんも来てくれましたし!」

伊勢「確かにアレそのものには問題が発生したわけではないな……しかし何があるか」

奥寺「だったらぼくが何か考えますよ!こう見えてもプロデューサーですから!」

伊勢「ふむ、僕の方でも考えてみよう。何か思いついたら話してくれたまえ」

奥寺「はい!頑張って壁をなくしましょう、おー!」

伊勢「……」

奥寺「……ぐすっ、そんな反応だと恥ずかしくなりますよぉ」

伊勢「むっ、すまない」

伊勢「奥寺君には悪い事をしてしまったな」

今後はきちんと付き合うようにしなければ……

〔自由行動を開始します〕

>>2-5から選んでください。

〔一人選ぶ場合と二人選ぶ場合とで好感度の上がり方を変化します〕

〔一人選ぶを四回した場合、次の日の朝食での選択がなくなります。
一人選ぶを二回、二人選ぶを一回した場合は次の日の朝食での選択は一人だけになります〕

〔奥寺は選べません〕

↓二

東「なあ、なんで姫島はいつも輪から離れた場所にいるんだ?」

姫島「……私は脇役だから」

東「いや、脇役って今はドラマとかってわけじゃないだろ」

姫島「……」

東「俺は姫島を含めたみんなと仲良くやっていきたいんだ。だからもう少し話とかしてみないか?」

姫島「……」

東「もちろん無理強いは出来ないけどさ……」

伊勢「……ふむ、話は聞かせてもらった」

東「伊勢」


一…姫島君には姫島君なりのプライドがあるのだろう
二…符流君の時もそうだが、東君はまとまりを大事にしているのだな

↓二

伊勢「姫島君には姫島君なりのプライドがあるのだろう」

東「脇役のプライドってなんなんだ……?」

伊勢「それは僕にもわからない。しかし姫島君がここまでしているなら並々ならぬ物なのは確かではないだろうか」

姫島「……」

東「うーん……俺にはよくわからないけど姫島は譲れない物があるって事か?」

姫島「……」コクッ

伊勢「姫島君も単独行動をしているわけではないのだから、これぐらいはこちらも歩み寄らなければならないと思うが」

東「そうだな……悪かったな姫島」

姫島「別に気にしてないから……」

【姫島在留通信簿イベント1】

伊勢「……」

姫島「……」

伊勢「……」

ふむ、せっかくだからと一緒にお茶をしているが会話がないな……

伊勢「姫島君」

姫島「……?」

伊勢「君はこれで楽しいのだろうか」

姫島「……」コクッ

伊勢「ふむ……」

姫島「むしろ会話がない方が楽……あまり目立つのは好きじゃない」

伊勢「なるほど。それは君が超高校級の脇役だからかね?」

姫島「……そうとも言えるし違うとも言える」

伊勢「……?」

【姫島在留の通信簿が更新されました!】

【基本的に会話をしない彼女。
どうやら目立つ事が好きではないようだが……】

伊勢「東君は少々踏み込みすぎるきらいがあるな……」

〔自由行動を開始します〕

>>2-5から選んでください。

〔一人選ぶ場合と二人選ぶ場合とで好感度の上がり方を変化します〕

〔一人選ぶを四回した場合、次の日の朝食での選択がなくなります。
一人選ぶを二回、二人選ぶを一回した場合は次の日の朝食での選択は一人だけになります〕

〔奥寺、東、姫島は選べません〕

〔一人しか選べません〕

↓二

百鬼「くそっ、身体がなまっちまう!」

伊勢「……荒れているようだが、どうしたのかね」

百鬼「テニスだよテニス!この洋館にはテニスする環境が全くねえ!」

伊勢「ふむ、プールでテニスというわけにもいかないか……」

百鬼「ちっ、せめて本がありゃあ……」

伊勢「……本?」

一…持ち上げてトレーニングでもするのだろうか?
二…まさか読むのかね?

↓二

伊勢「まさか読むのかね?」

百鬼「……オイ待てや。まさかってなんだ」

百鬼「てめえ、俺を本を読まねえ馬鹿だと思ってやがるな!?」

伊勢「ふむ、正直に言ってしまうと意外だったのは確かだ」

百鬼「てめえなぁ……いいか!俺はこれでも前いた高校でも成績優秀者で通ってたんだからな!」

伊勢「ふむ、学級裁判でも君の発言が東君の疑惑を晴らすきっかけだったな」

百鬼「そういう事だ。これでも天才ってやつなんだよ、俺はな」

伊勢「天才か……」

百鬼君は本当に自分に自信があるようだな……

【大食堂】

伊勢「プールを使いたい?」

一里塚「うん。ほら、ここ最近みんなもどこか暗いしさ……今日はみんなにはもう遅いから明日にでも」

伊勢「ふむ……皆はどう言っているのかね?」

一里塚「とりあえず女子は全員参加だよ。男子はまだ声をかけてないんだけど……」

伊勢「ふむ。ならばそれは僕が引き受けよう」

一里塚「本当に?それなら助かるよ」

伊勢「こちらも何かしなければとは思っていた。気にしないでくれたまえ」

ふむ……となると、まずは誰に声をかけようか。

〔男子から一人選んでください〕

↓二

まずここは奥寺君に声をかけてみるとしよう。

【奥寺の部屋前】

奥寺「もちろん参加します!」

伊勢「ふむ、君ならそう言うとは思っていた」

奥寺「でも一里塚さんはすごいですね……女子のみなさんを説得してみせるなんて」

伊勢「それだけ、皆も何かを望んでいたのかもしれないな……」

奥寺「ぼくも声をかけてみます!伊勢さん、手分けしましょう!」

伊勢「ふむ、ならば」

〔男子から三人選んでください〕

↓二

百鬼、月ヶ瀬、符流

ケン、東、百鬼

伊勢「奥寺君はダヴィデ君と東君に声をかけてほしい。符流君、百鬼君、月ヶ瀬君はこちらで声をかけてみるとしよう」

奥寺「えっ、だ、大丈夫ですか?」

伊勢「何とかしてみよう。骨が折れそうではあるが……」

「今骨が折れるって誰か言ったか!?それはダメだぞオイ!」

「ど、どうしたんだい、甲羅君はいきなり……」

「電波ですか!野場も昔はよく電波を……」

伊勢「……」

奥寺「……」

伊勢「……ふむ、言葉には気をつけねばな」

奥寺「あ、あはは……」

伊勢「さて、まずは……」

【百鬼の部屋前】

百鬼「プールだぁ?」

伊勢「ああ。全員参加予定ではあるが」

百鬼「身体動かすのはいいけどよぉ……」

伊勢「やはり月ヶ瀬君の事かね」

百鬼「俺はなんであの野郎が普通にいやがるのか理解できねえ」

伊勢「……」

百鬼「あの野郎がヘタレなのはわかってるけどよ……」

一…だからこそ話してみるのは、どうだろうか?
二…正直、僕もまだ理解は出来てはいない

↓二

伊勢「だからこそ話してみるのは、どうだろうか?」

百鬼「理解のためにはまず一歩……ってか?」

伊勢「自分自身を理解しきっているとは言えない僕が言えた話ではないが……」

百鬼「……ちっ、確かにこのままじゃあ逃げてるみたいで気にくわねえな」

百鬼「わかった、参加してやらぁ!ついでにあの野郎はシメる!」

伊勢「なるべく穏便にしてほしいのだが……」

百鬼君はこれで参加か。
ならば次は……

【符流の部屋前】

符流「……」

伊勢「そういう事で君にも参加してほしい」

符流「すると思うのか~♪」

伊勢「ふむ、難しいとは思っている」

符流「だったら帰れ~♪オレは不参加だ~♪」

伊勢「……」

一…ならば紫乃君に君を説得してもらうとしようか
二…皆と顔を合わせづらいのかね?

↓二

伊勢「ならば紫乃君に君を説得してもらうとしようか」

符流「……待て」

伊勢「むっ?」

符流「アイツを、呼ぶ気か……?」

伊勢「そのつもりだが」

符流「……」

伊勢「何かまずいのだろうか」

符流「わかった~♪参加しよう~♪」

伊勢「……心境の変化でもあったのかね?」

符流「……」

伊勢「符流君?」

符流「二日連続で徹夜になるのはごめんだ~♪」

バタンッ

伊勢「……ふむ」

紫乃君は昨日徹夜で説得したか……頭が下がるな。

伊勢「さて、最後は……」

【月ヶ瀬の部屋前】

月ヶ瀬「キハハ、いいぞ」

伊勢「…………随分とあっさりのようだが」

月ヶ瀬「断る理由もないからなぁ」

伊勢「ふむ……」

月ヶ瀬「キハハ、それとも断ってほしかったか?」

伊勢「それは望ましくないが……」

一…君は全員脱出を望んでいると思っていいのだろうか?
二…今までの言動を取り返すのは並大抵の事では不可能だとわかっているのかね?

↓二

伊勢「君は全員脱出を望んでいると思っていいのだろうか?」

月ヶ瀬「キハハ、それはないな」

伊勢「……」

やはり月ヶ瀬君は……

月ヶ瀬「全員脱出なんて二人いなくなった時点でもう無理だろ」

伊勢「……!」

月ヶ瀬「キハハ、まあ十四人で脱出って意味ならそう思っていいぜ」

伊勢「……そうか」

月ヶ瀬「キハハ、とにかく明日は参加するからよろしくな」

……二人いなくなった時点で全員脱出は叶わぬ夢か。
まさか月ヶ瀬君からあんな台詞が出るとはな……

その後奥寺君と合流し、東君とダヴィデ君も参加する事を聞いた。

全員参加か……うまくいくようにしなければな。

ピンポーンパンポーン……

モノクマ「夜十時になりました!」

モノクマ「今から夜時間とさせていただきます」

モノクマ「うぷぷ、生きてたらまた明日」

伊勢「ふむ……寝るとしよう」

【九日目】

ピンポーンパンポーン…

モノクマ「七時です!七時です!」

モノクマ「生きてたらおはよう!死んでたらさようなら!」

モノクマ「オマエラはどうかなー?うぷぷぷぷぷぷぷぷぷ……」


伊勢「ふむ、大食堂に行くとしよう」

>>2-5のリストから一人選んでください。

↓二

本日はここまでで。

東「今日はプールか……楽しみだな」

伊勢「ふむ、少しでも仲を深められればいいのだが」

東「伊勢も少しは打ち解けられたらいいよな」

伊勢「……むっ?僕は打ち解けているつもりだが」

東「いや、結構近寄りがたいぞ?」

伊勢「……そうだったのか」

東「まあ、伊勢はリーダーとして頑張ってるからみんなも信頼してると思うけどな」

一…リーダーとして至らない事も多いが……
二…東君は怖くないのだろうか

↓二

伊勢「東君は怖くないのだろうか」

東「何がだ?」

伊勢「君は一度殺されかけている。普通ならば恐怖で関わろうとしなくなっても不思議ではないはずだ」

東「ああ、そういう話か……確かに殺されかけたけど俺は今こうして生きてるわけだしな」

東「それに月ヶ瀬だって仲間になれたんだ。俺達はきっともう大丈夫さ」

伊勢「ふむ……」

東「それに……俺が殺されるなんて有り得ない」

伊勢「有り得ない?」

東「俺は幸運だからな」

……なぜだろうか。
東君の目が、全く笑ってないように見えるのは。

伊勢「ふむ、まだ時間はあるな……」

〔自由行動を開始します〕

>>2-5から選んでください。

〔一人選ぶ場合と二人選ぶ場合とで好感度の上がり方を変化します〕

〔一人選ぶを四回した場合、次の日の朝食での選択がなくなります。
一人選ぶを二回、二人選ぶを一回した場合は次の日の朝食での選択は一人だけになります〕

↓二

一里塚「んー」

伊勢「一里塚君」

一里塚「ああ、伊勢君。ちょうど良かった」

伊勢「むっ?」

一里塚「プールに着てく水着を選んでるんだけど……なかなか決まらないんだよね」

一里塚「だから誰かの意見も欲しいなーって」

伊勢「僕でいいのだろうか。女子の方がいいのでは?」

一里塚「大丈夫大丈夫。伊勢君ならあんまり酷い意見にならなそうだし」

伊勢「ふむ……」

一里塚君の期待に応えられるかはわからないが……やってみるとしよう。

↓三まで一里塚さんの水着をどうぞ。
その中から一番合いそうな物をこちらで選びます。

パレオ

寒色系のビキニにパレオ

伊勢「ふむ」

一里塚君は自身が女子に見られにくい事を気にしている。
ならばここは女子らしいピンク色でいくべきか。

さらに大浴場についての話し合いで真っ先に紫乃君に異を唱えていたのも一里塚君だ。
その羞恥心を考慮して水着も大胆すぎない方がいいだろう。

伊勢「一里塚君、これでどうだろうか?」

考えた末に僕が選んだのは大胆すぎないピンク色のビキニタイプの水着だ。

一里塚「ピンク色……女の子って感じだしいいけど私に似合うかな」

伊勢「きっと似合うだろう。後は君が気に入るかどうかだが……」

一里塚「じゃあ、部屋で着てみるよ。ありがとう伊勢君!」

伊勢「ふむ……」

一里塚君が喜んでくれるといいのだが。

伊勢「ふむ、女性の水着を選ぶ事になるとは」

以前の僕はどうだったのだろうか……

〔自由行動を開始します〕

>>2-5から選んでください。

〔一人選ぶ場合と二人選ぶ場合とで好感度の上がり方を変化します〕

〔一人選ぶを四回した場合、次の日の朝食での選択がなくなります。
一人選ぶを二回、二人選ぶを一回した場合は次の日の朝食での選択は一人だけになります〕

〔一里塚は選べません〕

↓二

再開します

野場「プール!川で泳いだのはたくさんありますがプールは初めてです!」

月ヶ瀬「俺も何年ぶりかねぇ……ふー」

野場「我慢出来ません!野場は今すぐ行きます!」

伊勢「少し君は落ち着きたまえ野場君」

月ヶ瀬「だいたい水着はどうしたんだぁ?」

野場「ご安心あれ!野場は服を着たまま泳げます!」

月ヶ瀬「そんなボロボロの服で泳ぐ気かぁ……?」

伊勢「ふむ、野場君は随分とプールを楽しみにしているようだな」

野場「遊びで泳ぐのは初めてなもので!」

一…川は遊びで泳いだ事はなかったと?
二…ふむ、僕もある意味では初めてになるな

↓二

伊勢「ふむ、僕もある意味では初めてになるな」

月ヶ瀬「お前って本当に記憶喪失なのか時々わからなくなるなぁ」

伊勢「全くない事が逆に落ち着けるのだろう」

中途半端に記憶があればそれを求めて冷静にはなれないだろうが……

野場「初めて仲間ですか!よろしくお願いします!」

伊勢「ふむ、こちらこそよろしく頼もう」

月ヶ瀬「何をよろしくする気だお前らはぁ……」

しかし記憶がなくても人間は何とかなる。
ここで生活しているとそう思えるものだ。

最も……いつまでもこのままではいられないがな。

伊勢「そろそろ時間が近づいてきたな」

準備をしておくとしよう。

〔自由行動を開始します〕

>>2-5から選んでください。

〔一人選ぶ場合と二人選ぶ場合とで好感度の上がり方を変化します〕

〔一人選ぶを四回した場合、次の日の朝食での選択がなくなります。
一人選ぶを二回、二人選ぶを一回した場合は次の日の朝食での選択は一人だけになります〕

〔一里塚、野場、月ヶ瀬は選べません〕

↓二

伊勢「……むっ?」

符流「だからオマエは……」

紫乃「そんな事言わないで……」

あれは符流君と紫乃君か。
穏やかに会話をしているという雰囲気では、ないな。

紫乃「ケン様はどうしてわたくしを避けるのですか?」ギュウッ

符流「オマエはなぜそこまで普通でいられる~♪」

紫乃「ふふ、だってケン様に何かを取り繕う必要はありませんから。わたくしとあなたは全て見せ合った仲でしょう?」

符流「まだオマエが腹の中を見せきったとは思えないがな……!」

紫乃「……もしかしてケン様はあの時の事をまだ気にしてるんですか?」

符流「……オマエは気に病まないのか~♪」

紫乃「ケン様が気にしすぎなんですよ、きっと」

一…そのまま立ち去る
二…話しかける

↓二

伊勢「何の話をしているのだろうか」

符流「……!」

紫乃「実様」

伊勢「どうも気に病むような事がこの生活中にあったようだが……」

符流「……」

紫乃「いえ、簡単な話です」

紫乃「わたくしとケン様は事件当夜に昴様と会ったんです」

伊勢「……天童君と?」

符流「はっきり言ったらどうだ~♪」

符流「天童はオマエを殺しに来たとな……!」

伊勢「……どういう事か聞かせてもらおうか」

紫乃「実様にはお話したと思いますが、わたくしはパーティーの日にわたくしなりの催しをするつもりでした」

紫乃「それに参加してくださったのはケン様だけだったのですが……そこに昴様がいらして」

紫乃「今思えばわたくしを殺しに来たのですね」

符流「この女はそれを籠絡し、体よく追い返した……そのあげくがアレだ……!」

伊勢「……ふむ」

符流君はその時天童君を追い返した事を気に病んでいるというわけか……

符流「こういう事がある……だからオレは……!」

伊勢「符流君……」



紫乃「ケン様も情が深い方……だからこそ傷ついてしまうのに」

伊勢「……時間だ」

行くとしようか。

【屋内プール】

月ヶ瀬「キハハ、しかしアレだなぁ」

奥寺「あれってなんですか?」

月ヶ瀬「俺は生で女の水着見た事はほとんどなかったと思ってなぁ」

ダヴィデ「まー、いやらしい!美しいアタシをきっと襲う気なのね!?」

百鬼「オイ、もしかしてウォーターラバーなのはそういうの気にしてか」

ダヴィデ「乙女に胸を晒せって言うの!?」

符流「アホかオマエラ~♪」

東「でもまあ、男だし気になるのはしょうがないって」

伊勢「ふむ、そういう物なのだろうか……」

一里塚「いや、それはないから!」

月ヶ瀬「おっ、一里塚が最初かぁ…………」

一里塚「な、なに、ジロジロ見られると……」

月ヶ瀬「貧乳だなぁ、お前」

一里塚「はぁ、はぁ……」

ツ、ツキガセサーン!?

伊勢「ふむ、僕の選んだ水着を着てくれたのか」

シンダノカ?

一里塚「男の子の選んだ水着ってだけでなんか恥ずかしいけどね」

アナウンスナッテナイカラダイジョウブダロ

伊勢「似合っているのだから恥ずかしく思う事はないと思うが」

イイカラタスケロ……

一里塚「いや、そういう意味じゃなくて……もうなんて言ったらいいのかなぁ」

甲羅「何の話してんだ?」

伊勢「洋子君か」

↓三まで甲羅さんの水着をどうぞ。
その中から一番合いそうな物をこちらで選びます。

伊勢「洋子君は……ふむ、一里塚君の物と似ているな」

色も赤色と一里塚君に似ているが……少々派手なようだ。

甲羅「へへっ、似合うだろ?」

伊勢「ふむ、確かに似合っているな」

一里塚「甲羅さんスタイルいいしね……身長あげるか胸もらいたいよ」

甲羅「つうかミノルはなんだそれ!?」

伊勢「ふむ、フルボディ型の競泳水着という物らしい」

甲羅「骨が見えねえじゃねえか!今すぐパンツにしろや!」

伊勢「君は何を言っているのだろうか」

甲羅「オイ、イチリヅカ!ミノルの骨見放題だって言うからオレ来たんだぞ!約束違うじゃねえか!」

伊勢「もう一度言う。君は何を言っているのだろうか」

一里塚「いやいや、ここはプールだから……」ゴニョゴニョ

甲羅「……」

一里塚「どう?」

甲羅「……頭いいなイチリヅカ!」グッ

……ふむ、どうやら疑問には答えてもらえないようだ。

↓三まで姫島さんの水着をどうぞ。
その中から一番合いそうな物をこちらで選びます。

姫島「……」ザバッ

一里塚「わあっ!?姫島さん、いつの間に……」

伊勢「競泳水着か。姫島君らしい水着だ」

奥寺「姫島さんありがとうございます、ありがとうございます!」

姫島「……気にしないで」

月ヶ瀬「死ぬかと思ったぜ……」

東「一里塚にあんな事言うからだろ」

月ヶ瀬「貧乳を貧乳って言って何が悪いんだぁ?」

符流「貧しいのは事実だな~♪」

一里塚「もう一度沈めてくる。符流君もまとめて」

伊勢「落ち着きたまえ一里塚君……」

↓三まで紫乃さんの水着をどうぞ。
その中から一番合いそうな物をこちらで選びます。

紫乃「お待たせいたしました」

一里塚「うわあっ……」

紫乃君の水着は黒いビキニタイプなのだが……布面積が凄まじく少なかった。

百鬼「でけえな……」

奥寺「ろ、露出すごすぎます……!」

月ヶ瀬「さすがNo.1ってやつだなぁ」

符流「……ふん、相変わらずの変態が~♪」

東「おい、符流。そんな言い方……」

符流「……水着でアイツの本当の恐ろしさはわからないものだな~♪」

甲羅「つうか、何食ったらこんなにデカくなんだ?」モミュ

紫乃「きゃっ、よ、洋子様!」

一里塚「同年代なのにこの差はいったい……ううう」

伊勢「ふむ」

色々あるのだな……

↓三まで祭田さんの水着をどうぞ。
その中から一番合いそうな物をこちらで選びます。

祭田「えと、お待たせ」

祭田君は彼女の普段着のようにフリルの付いた花柄の水着を着てきたようだ。
いつもツインテールにしている髪は下ろされている。

祭田「キセキキセキ、似合う?」

奥寺「えっ!?な、なんでぼくに」

祭田「似合わない?」

奥寺「いやいや、似合います!スッゴく似合いますけど!でもなんでぼくに」

祭田「良かった」ニコッ

奥寺「えっ、いや、だから……あ、あれぇ?」

一里塚「わざわざ聞きに行く時点でわかりそうだけどね……」

伊勢「ふむ、祭田君は奥寺君のプロデューサーとしての審美眼を信頼しているという事だろうか」

百鬼「だったら中後の方がいいだろうが」

伊勢「ふむ、確かにそうだろうが……」

ダヴィデ「うふふ、女心ってやつよ」

祭田「……えへへ」

月ヶ瀬「キハハ、なるほどなぁ……」

↓三まで中後さんの水着をどうぞ。
その中から一番合いそうな物をこちらで選びます。

中後「やれやれ、水着なんて随分着てないんだけどな……」

中後君の水着はワンピースタイプのようだ。
特に飾り気はないが、中後君は見事に着こなしている。

東「中後、モノクル着けたままだぞ」

中後「どうにもないと落ち着かなくてね……さすがにこのまま泳いだりはしないよ」

百鬼「水着姿の鑑定とかやらかしそうだな」

中後「お望みとあらばスリーサイズまで見極めてみせようか?」

一里塚「ちょ、やめて!?」

伊勢「そんな事まで出来るのかね」

中後「このボクの鑑定眼にかかれば。最もこれは人体限定、一番得意なのはやっぱり本物か偽物かの鑑定だけどね」

中後「信じないのであれば誰かのスリーサイズを……」

伊勢「騒ぎになりそうなので自重してもらいたい」

中後「それは残念」

↓三まで野場さんの水着をどうぞ。
その中から一番合いそうな物をこちらで選びます。

野場「プールですよー!」

野場君はエメラルドグリーンの鎧らしき物を身に着けている。
ガチャガチャ音を立てている様子から金属製らしい……野場君はどこに冒険に行くつもりだろうか。

野場「しかし重い!重いです!」

東「それビキニアーマーってやつだよな……鎧なんだから確かに重いよな」

野場「脱いでいいですか!というか重いから脱ぎ……」

中後「君は何をしでかすつもりだい!?」

一里塚「誰かちょっと野場さん止めて!」

伊勢「野場君は本当に周りを大騒ぎさせるな……」

それも彼女のいいところ、なのだろうか……

本日はここまでで。

開始します。

色々騒ぎ(主に野場君が原因だ)はあったが、プールでの交流は始まった。
野場君は材質が違う同じ物に着替え、改めてやってきている。

野場「プール!いよいよ初プール!」

中後「本当に騒がしいね、野場君は」

伊勢「ふむ……」

僕も初めてなのかはわからないが、泳いでみるとしよう。

↓一のコンマが高いほど泳ぎが上手い。

希望

伊勢「ふむ……」

泳ぐ事は出来るな。
百鬼君のように上手いというほどではないが……人並みには出来るらしい。

伊勢「元々水着が馴染むわけではなかったが、これで〔超高校級のスイマー〕などの可能性は消えたか」

これでまた一歩前進という事になるだろう。

伊勢「さて、皆の様子も見ておくとしよう」

>>2-5のリストから選んでください。
三人まで選べます。

↓二

百鬼「テニスは出来ねえが、運動すんのはやっぱ悪くねえな!」

伊勢「フォームも綺麗だ、さすがスポーツマンといったところだろうか」

百鬼「褒められて悪い気はしねえな……あん?」

紫乃「んう、んうう……!」

伊勢「……」

百鬼「なんだありゃ、全く進んでねえぞ」

甲羅「何してんだよシノ」

紫乃「わ、わたくし、どうも人より抵抗が強いようで……上手く進まないんです」

甲羅「上手く進まねえ?そういやオレも上手く進まねえ時あんだよなぁ……」

百鬼「あー……そりゃ、そうだろうな」

ふむ、紫乃君と洋子君の抵抗の理由は想像がつくのだが……これは口にしない方がいいだろう。

紫乃「浮くのは上手いと昔から言われているんですけど……」

甲羅「そりゃこれのせいだろ」ムギュ

紫乃「よ、洋子様、またそんな……!」

百鬼「オイバカ!てめえはよくもまあ、そんな事……!」

甲羅「あん?なんだナキリも揉みてえのか?」

紫乃「えっ?」

百鬼「バ、バカやろう!こちとら、そこまでがっついてねえ!」

伊勢「ふむ……」

甲羅「オイ、ミノル」

伊勢「何かね」

甲羅「オマエはダメだからな」

伊勢「元よりその気はないが……なぜだろうか」

甲羅「なーんか、気に食わねえ」

紫乃「よ、洋子様……きゃあっ!」

百鬼「いいからてめえはその手を離せや!」

>>2-5のリストから百鬼、甲羅、紫乃以外で選んでください。
三人まで選べます。

↓二

奥寺「はぁ、プールなんて久々です……」

一里塚「私も漫画描くの忙しくて入れなかったなぁ」

中後「ほとんどの人がそうみたいだね。〔超高校級〕ともなると忙しさも半端じゃないから」

伊勢「ふむ、僕は自分が今までどんな生活をしていたかはわからないが……皆は忙殺されていたのだな」

一里塚「締め切りでてんやわんやだったからねー……こんな形じゃなかったら最高だったのに」

奥寺「ぼく達、帰れますよね……」

伊勢「もちろんだ。必ず十四人で脱出しなければな」

中後「その時は、またこうして集まりたいね」

奥寺「そうですね……きっとそうしましょう!」

一里塚「そのためにも、今は楽しまないとね!それっ!」

伊勢「むっ!一里塚君、いきなり水をかけるとは……」

中後「ふふっ、ボクも参加しようかな!」

伊勢「!?」

奥寺「えっと、えっと……ごめんなさい伊勢さん!」

伊勢「待ちたまえ、なぜ僕に集中的に……!」

>>2-5のリストから一里塚、中後、奥寺以外で選んでください。
三人まで選べます。

↓二

百鬼「……」

月ヶ瀬「……」

伊勢「彼らはどうしたのかね」

ダヴィデ「わ、わからないわよ。たださっきから睨み合いというか勇次クンが睨みつけてるのよ」

伊勢「ふむ……」

百鬼君は月ヶ瀬君に対して複雑な気持ちを抱いているようだからな……

百鬼「オイてめえ」

月ヶ瀬「キハハ、なんだよ」

百鬼「てめえはもうコロシアイなんてする気ねえんだな?」

月ヶ瀬「そのつもりだぜ?」

百鬼「……」

月ヶ瀬「だからなんだよ」

百鬼「ちっ、もし変な真似してみろ!その腕へし折ってやらあ!」

月ヶ瀬「キハハ、怖い怖い……」

ダヴィデ「い、一応収束したのかしら?」

伊勢「ふむ」

百鬼君も月ヶ瀬君を理解しようとしているようだな。
上手く転がればいいのだが……

>>2-5のリストから百鬼、月ヶ瀬、ダヴィデ以外で選んでください。
三人まで選べます。

↓二

野場「プールです!」

東「なあ伊勢……野場がプールサイドから全く動いてないぞ」

伊勢「まだ入ってなかったのかね野場君は」

野場「あの!本当に入って大丈夫でしょうか!」

伊勢「君以外は既に入っているが」

東「初めてなんだろ?早く入らないと楽しめないぞ」

野場「ぐぬぬ……姫島隊員!」

姫島「なに?」

野場「野場を突き落としてください!なんか踏ん切りつきません!」

姫島「わかった」ドンッ!

野場「きゃわあっ!?」ザバーン!!

東「おいおい、勢いよくいったぞ!?」

姫島「……」

野場「……」ザバァ

伊勢「野場君、大丈夫かね」

野場「……」

東「野場?」

野場「あ、あうっ、あううっ……」

姫島「なんか変……」

野場「あ、あの、お騒がせしてごめんなさい……」

伊勢「……!?」

野場「そ、その、す、隅でおとなしくしてます……」

東「……えっ、誰だあれ」

姫島「……」

>>2-5のリストから東、姫島、野場以外で選んでください。
三人まで選べます。

↓二

寝てしまいました……
続きはまた次回に。

開始します。

甲羅「ミノル!オレと勝負しろ!」

伊勢「勝負?ふむ、内容にもよるが」

甲羅「当然泳ぎに決まってんだろ!イチリヅカ、審判してくれ!」

一里塚「OK、まかせて!」

伊勢「ふむ、いいだろう。やるからには全力を尽くそう」

甲羅「望むところだ!」

一里塚「よーい、ドン!」

甲羅「オラァ!」ギュッ

伊勢「!?」

甲羅「足がつっちまった!しかたないからミノルにしがみつくからな!」

伊勢「……僕には君がいきなり抱きついてきたように見えたのだが」

甲羅「そんなもん気のせいに決まってんだろ!」

伊勢「洋子君、身体を触るのはやめてもらえないだろうか」

甲羅「もう少しいいだろ!?」

伊勢「やはりこれが目的か……いいから離れたまえ」

一里塚「うーん……作戦失敗か……」

>>2-5のリストから一里塚、甲羅以外で選んでください。
三人まで選べます。

↓二

祭田 奥寺

祭田「……♪」パシャパシャ

奥寺「うーん……」

伊勢「どうしたのかね」

奥寺「考えても祭田さんがぼくに水着が似合うか聞いた理由がわからなくて……」

伊勢「ふむ、やはり君の審美眼を信頼したのではないだろうか?」

奥寺「そうなんでしょうか……」

伊勢「気になるなら僕が聞いてくるとしよう」

奥寺「えっ、あっ!」

伊勢「祭田君」

祭田「?」

伊勢「君はなぜ奥寺君に水着が似合うか聞いたのだろうか?」

祭田「えっと……それは」

奥寺「……」ドキドキ

祭田「キセキって妖精さんみたいだからだよ?」

奥寺「えっ」

伊勢「妖精みたいとは?」

祭田「キセキってちょこまか動くし……ちっちゃいから」

奥寺「」

伊勢「ふむ、祭田君は奥寺君を信頼しているのだな」

祭田「うん」

伊勢「奥寺君、理由は……むっ?」

奥寺「ちっちゃい、ちっちゃい、ちっちゃい……ぐすっ」

>>2-5のリストから奥寺、祭田以外で選んでください。
三人まで選べます。

↓二

野場「ううう……」

月ヶ瀬「あれ、どうなってんだぁ?」

符流「頭でも打ったか~♪」

伊勢「ふむ、少し話を聞いてみるとしようか……野場君」

野場「ひゃいっ!?」

伊勢「……何か様子がおかしいが、具合でも悪いのだろうか?」

野場「あっ、いえ、夕貴はその……」

伊勢「……?」

月ヶ瀬「本当にどうしちまったんだよ野場ぁ」

野場「ひうっ!?」

符流「気色悪いからそれはやめろ~♪」

野場「あ、うっ、うええっ」

伊勢「野場君、どうした!?」

野場「ご、ごめんなさい、ごめんなさぁい……!」

いったい何が……

月ヶ瀬「お前が気色悪い言ったからだぞ符流よぉ」

符流「オレのせいだと……!」

月ヶ瀬「とりあえず謝っとけ。なっ」

符流「ぐっ……す、すまなかった~♪」

野場「ぐすっ、いいんです……」

野場君のこの変わりよう……何か、気になるところだ。

>>2-5のリストから符流、月ヶ瀬、野場以外で選んでください。

〔ある条件が達成された時点でプールイベントは終了となります〕

↓二

奥寺「ううっ、まさかぼくが小さいからだったなんて……」

伊勢「ふむ……理由はなんであれ信頼されているのは悪い事ではないと思うが」

奥寺「それはそうなんですけどぉ……」

祭田「キセキ、どうしたの?泣かないで」ナデナデ

奥寺「あうっ……」

祭田「キセキが笑った方がユナは嬉しいよ?」

奥寺「は、はい……」

祭田「えへへ」

伊勢「ふむ……」

少々入りづらいな……

>>2-5のリストから奥寺、祭田以外で選んでください。
三人まで選べます。

↓二

中後「うーん……」

紫乃「あの、直己様?」

中後「見れば見るほど立派だね……ボクも平均はあると自負しているけれど」

紫乃「そ、そんなに見つめないでください。恥ずかしいです」

姫島「……そんなに目立つような物を持ってるなんてありえない」

伊勢「ふむ、〔超高校級の脇役〕の姫島君としては目立つ特徴は厳禁というわけか」

中後「確かに姫島君は身長から胸囲まで見事に平均だからね。徹底しているよ」

姫島「……」

紫乃「ですが、こういうのも肩などがこりやすいんですよ?」

中後「……それ、一里塚君の前では言わないように」

>>2-5のリストから紫乃、中後、姫島以外で選んでください。
三人まで選べます。

↓二

百鬼「……」

伊勢「休憩かね?」

百鬼「あん?まあな」

伊勢「どうだろうか、今回の交流は」

百鬼「いいんじゃねえの?俺は嫌いじゃねえよ、こういうのもよ」

伊勢「ふむ……」

百鬼「てめえはこうしてんのを続けさせてえんだろ?」

伊勢「ああ。それが理想だ」

百鬼「……まっ、頑張れや。てめえはリーダーなんだからよ」

伊勢「そのつもりだ。必ず……」

百鬼「……記憶ねえやつが他人の事ばっかり考えやがって」

>>2-5のリストから百鬼以外で選んでください。
三人まで選べます。

↓二

しの
ケン

符流、紫乃

紫乃「ケン様」

符流「なんだ~♪」

紫乃「どうでしょう、この水着。ケン様のお気に召すとよろしいんですけれど」

符流「……それをオレに聞くのか?」

紫乃「いけませんでしたか?ふふ、よろしければ別の場所で着てもいいんですよ」

符流「この淫売が……!」

紫乃「それは聞き捨てなりません。わたくしとケン様の間に金銭なんて絡んでませんから……」ギュッ

符流「離れろ……!」

紫乃「ふふ、つれない人です。わたくし今日も待ってますから……」

符流「……今日は行かないからな~♪」

紫乃「ふふっ、わかってますよ」

符流「ちっ……!」


伊勢「……ふむ」

あの二人は険悪なのかそうではないのかわかりづらいな……

>>2-5のリストから紫乃、符流以外で選んでください。
三人まで選べます。

↓二

野場「……」

中後「なんだかああしてるとやりづらいね……」

伊勢「完全に隅で怯えているようだが……まさか彼女があの野場君とはな」

甲羅「つうか、どうしてあんなになったんだよ?」

伊勢「ふむ、プールに入ってから……正確には突き落とされてからだな」

中後「突き落とされた!?」

伊勢「野場君が踏ん切りがつかないため突き落としてほしいと頼んでいた」

甲羅「ムチャクチャしてんな……」

野場「……」

中後「とにかくあれは何かあるとしか思えないよ。少し話した方がいいんじゃないかな」

伊勢「ふむ……」

確かに……彼女と話す必要があるな。

野場「……」

あの野場君と何かが違う彼女と。

〔条件…野場夕貴を三回選ぶが達成されたためプールイベントを終了します〕

一里塚「だいぶ時間も経ったし、そろそろ終わりにしようか?」

伊勢「ふむ、そうした方がいいだろうな」

ダヴィデ「こんなに遊んだ後はお腹が空くわねぇ……よーし、今日はアタシ頑張っちゃうわよ!」

紫乃「わたくしも腕によりをかけますね」

奥寺「あっ」グウッ

月ヶ瀬「キハハ、いい腹の音だな」

奥寺「お恥ずかしいです……ううっ」

ゾロゾロと更衣室に向かう皆……しかし。

野場「……」

彼女だけは動かないままだった。

東「どうした伊勢?」

伊勢「先に行っていてもらえるだろうか。少し用事が出来たのでな」

話をするなら今か……

伊勢「野場君」

野場「……」ビクッ

伊勢「話を、聞かせてもらいたい」

野場「…………は、い」

【野場の部屋】

伊勢「……」

シャワールームに行くから待っていてほしいと言われたが、いったい何が……

ガチャッ

野場「呼ばれて飛び出て野場でごさいまーす!」

伊勢「……ふむ、いつもの野場君だな」

野場「さてさて、まずは何から話すべきか!」

伊勢「単刀直入に聞こう。あのプールでの君はどういう事なのだろうか」

野場「話せば長くなるんですが!野場は……」







野場「なんとビックリ!二重人格です!」






首領パッチじゃなくて乱馬だったのか……

伊勢「二重人格?」

野場「この野場は新しく作られた人格でして!あのプールで見た方が主人格の野場夕貴というわけでございます!」

伊勢「ふむ……」

野場「元々主人格……野場は夕貴と呼んでいますが、夕貴は引っ込み思案で意見も言えず、いつもいじめられる気弱な存在でした!」

野場「そんな夕貴が作り出した恐怖も感じない、人に物怖じしない存在がこの野場です!」

野場「あの事件の後にカレーを食べられたのも、学級裁判の後に肉を食べられたのも野場がそういう存在だからです!」

野場「ちなみにあの後夕貴は部屋で全部吐きました!もったいない話です!」

伊勢「ふむ……しかしなぜ主人格の野場君……便宜上夕貴君と呼ぶが彼女はあの時現れたのかね?」

野場「水です!頭がビショビショになると野場は夕貴と交代するのです!」

野場「いじめられた時のフラッシュバックというやつですね!今から代わりましょうか!」

伊勢「いや、それはいい。彼女は随分と怯えているようだからな」

野場「それがいいです!夕貴はこのコロシアイを酷く怖がっていますから!」

伊勢「ふむ……入浴時などは大丈夫なのだろうか?」

野場「お湯なら大丈夫です!あくまでも水がトリガーなので!」

伊勢「……ふむ」

まさかここにきて野場君の二重人格が発覚するとは……

野場「伊勢隊長!」

伊勢「なんだろうか」

野場「出来れば夕貴の事は内密にお願いします!」

野場「夕貴はこの生活に耐えられるほど強くありません!なるべく表に出したくないんです!」

野場「少しでも仲良くしてほしくてプールに入りましたが!あれじゃあ、まだまだ駄目なようですから!」

伊勢「……わかった。この事は内密にしよう」

野場「ありがとうございます!感謝感激雨霰!」

二重人格、目の前の野場君は作られた人格……

これが何かに影響を及ばさなければいいのだが……

本日はここまで。

少し進めます。

ピンポーンパンポーン……

モノクマ「夜十時になりました!」

モノクマ「今から夜時間とさせていただきます」

モノクマ「うぷぷ、生きてたらまた明日」

伊勢「野場君の二重人格……これがいったいどんな影響を生み出すか」

少なくとも野場君は夕貴君を守るつもりのようだが……

伊勢「ふむ……」

【十日目】

ピンポーンパンポーン…

モノクマ「七時です!七時です!」

モノクマ「生きてたらおはよう!死んでたらさようなら!」

モノクマ「オマエラはどうかなー?うぷぷぷぷぷぷぷぷぷ……」

伊勢「朝か」

結局寝ないで色々考えてしまったが……

伊勢「朝食には参加しなければな」

>>2-5のリストから一人選んでください。

〔一里塚は夜行性のため選べません〕

↓二

符流「……」

伊勢「符流君、またやつれていないだろうか」

符流「放っておけ~……♪」

いつもの口調もどことなく覇気がないが……

符流「このままだとオレは死ぬな~♪」

伊勢「待ちたまえ、聞き捨てならない言葉が聞こえた」

符流「聞き捨てろ~♪」

一…そういうわけにはいかない
二…まだ警戒をしているという事なのだろうか?

↓二

伊勢「そういうわけにはいかない」

死ぬなどという言葉を使われて聞き捨てるなどリーダーとしてあってはならない事だ。

符流「……はあ」

符流「たいしたことじゃない~♪最近寝不足なだけだ~♪」

伊勢「……本当かね」

符流「本当だ~♪だから気にするな~♪」

そうして符流君は何も言わずに食事に集中してしまった。

ただの寝不足……どうにも怪しい話だ。

【符流ケン通信簿イベント1】

符流「……」カリカリ

伊勢「符流君、何をしているのだろうか」

符流「楽譜を書いている~♪」

伊勢「ほう、符流君は楽譜も書くのかね」

符流「オレは自分の弾く曲は全て自分で作っている~♪」

伊勢「全て自分で?作曲家に任せたりはしないと?」

符流「当たり前だ~♪オレはピアノの調律も作曲も、その他の雑事も全て自分一人でやる~♪」

伊勢「ふむ、一人でやるのは大変なのでは?」

符流「そんな物大したことじゃない~♪」

符流「誰かに頼るよりよほどな~♪」

ふむ……符流君はなぜここまで一人を好むのだろうか?

〔符流ケンの通信簿が更新されました!〕

〔演奏以外にピアノの調律も作曲も全て自分で行う符流。
本人は誰かに頼るよりよほどいいらしいが……〕

伊勢「ふむ、今日も見回りを始めるとしようか」

〔自由行動を開始します〕

>>2-5から選んでください。

〔一人選ぶ場合と二人選ぶ場合とで好感度の上がり方を変化します〕

〔一人選ぶを四回した場合、次の日の朝食での選択がなくなります。
一人選ぶを二回、二人選ぶを一回した場合は次の日の朝食での選択は一人だけになります〕

↓二

紫乃「はあ……」

伊勢「紫乃君、どうかしたのだろうか」

紫乃「実様……いえ、最近どうも満たされない事が多くて」

伊勢「ふむ、こんな生活では無理もない。百鬼君や符流君もテニスやピアノが出来ずにいる事に思うところがあるようだからな」

紫乃「やはり不便ですね……」

符流「ふん、オマエはオレとは不便の意味合いが違うだろう~♪」

紫乃「ケン様……」

符流「オマエはあれだけしておきながらまだ満たされないなどと言う~♪」

符流「怪物とはこの事だな~♪」

伊勢「……ふむ」

一…符流君は紫乃君が満たされない物を理解しているようだが
二…紫乃君はなぜ満たされないのだろうか?

↓二

伊勢「紫乃君はなぜ満たされないのだろうか」

紫乃「えっ?」

伊勢「もしも僕に協力出来るような事ならば、力になりたいところだが」

紫乃「そうですね……ではわたくしの部屋――」

符流「やめておけ……!」

紫乃「……!」

伊勢「むっ?」

符流「もしもオマエがまだリーダーとしてやっていくつもりならばな~♪」

伊勢「……ふむ、確かに僕にはやるべき事がある」

伊勢「紫乃君の力になりたいのは事実だが、それだけにかまけているわけにもいかないが……」

紫乃「……よくも」

伊勢「むっ?」

符流「ふん、なんでも思い通りにいくものか~♪」

紫乃「……」ギリッ

【紫乃美月通信簿イベント1】

伊勢「紫乃君は〔超高校級の霊能力者〕だが、普段から見えていたりするのかね?」

紫乃「はい。ボンヤリとですけど」

伊勢「はっきりは見えないと」

紫乃「はっきり視認するためにはそれなりの準備が必要ですから」

紫乃「降霊や除霊ほどの準備は必要ないのですが」

伊勢「準備……捜査時間の時も準備があると言っていたが」

紫乃「人の身では持て余す力ですから。わたくしもその準備はなかなか苦労しています」

伊勢「ふむ、僕にはわからないが相当な苦労があるようだ」

紫乃「最大限まで力を高めるために達してしまわないようにするのは本当に大変で……」

伊勢「達してしまわないように?」

紫乃「あっ……何でもありません」

〔紫乃美月の通信簿が更新されました!〕

〔普段はボンヤリと霊が見えるだけで他の作業には準備が必要だという彼女。
何かに達しないようにするのが大変らしいが……〕

伊勢「符流君は紫乃君が何に満たされないのかわかっているようだが……」

そこまで話せる間柄にしては、和やかに話しているのを見た事がないというのはどういう事なのだろうか。

〔自由行動を開始します〕

>>2-5から選んでください。

〔一人選ぶ場合と二人選ぶ場合とで好感度の上がり方を変化します〕

〔一人選ぶを四回した場合、次の日の朝食での選択がなくなります。
一人選ぶを二回、二人選ぶを一回した場合は次の日の朝食での選択は一人だけになります〕

〔紫乃、符流は選べません〕

↓二

一里塚「昨日のプールは大成功だったみたいだね」

伊勢「ああ、提案者の一里塚君には感謝している」

あれがなければ野場君の秘密もわからなかっただろうからな……


一里塚「気にしないでよ。私はただもうあんな事にならないようにしたかっただけだから……」

伊勢「それは僕も同じだ。あのような事は二度とあってはならない」

一里塚「今さらだけどさ……一ついいかな」

伊勢「なんだろうか?」

一里塚「ごめんね、伊勢君は自分の事だけでも大変なのに、なんか色々背負わせて」

一…僕の記憶はここを出た後にゆっくり取り戻せばいい
二…大変か……実際どうなのだろうか

↓二

伊勢「大変か……実際どうなのだろうか」

一里塚「どういう事?」

伊勢「僕には皆の才能のような確固たる自分自身という物がない」

伊勢「故に記憶の喪失という物もどこか他人事のように感じている」

伊勢「むしろ僕は……記憶を取り戻したいと思ってないのではないかという気さえしてしまうのだよ」

記憶のない自分自身。
全くない事が落ち着きを与えていると考えてはいるが……それにしても焦燥感の欠片もないのはどういう事なのか。

一里塚「考えすぎだよ。記憶を取り戻したいと思ってないなんて」

伊勢「ふむ……」

一里塚「疲れてるから余計な事考えちゃうんだよ!大食堂でお茶でも飲もう!」

どうやら心配をかけてしまったか……

【一里塚ニコ通信簿イベント1】

伊勢「一里塚君は漫画家との事だが、この手の事は漫画にはなかったのだろうか」

一里塚「私の漫画ってそういう系じゃないからねー」

伊勢「ジャンルが違うというわけか」

一里塚「そっ、私の漫画は基本的に日常物とかラブコメなんだ」

一里塚「ハッピーエンド至上主義者ってやつだから殺し殺されるっていうのが好きじゃないんだよ」

伊勢「なるほど」

一里塚「まあ、現実はそうもいかなかったけどね……本当にどうしてこんな事に」

伊勢「……一里塚君」

一里塚「えっ?」

伊勢「君の描く物語はきっと素晴らしい物だろうな」

一里塚「い、いきなりだね……でもありがとう」

ふむ……少しは気をそらせたようだ。
最も、言った事に嘘はないがな。

〔一里塚ニコの通信簿が更新されました!〕

〔漫画のジャンルは日常物やラブコメ。
ハッピーエンド至上主義者と語る彼女は人が殺し殺されるという事が得意ではないようだ〕

伊勢「ここに来てからの事は忘れていない……」

僕自身の記憶力は悪いわけではないようだが……

〔自由行動を開始します〕

>>2-5から選んでください。

〔一人選ぶ場合と二人選ぶ場合とで好感度の上がり方を変化します〕

〔一人選ぶを四回した場合、次の日の朝食での選択がなくなります。
一人選ぶを二回、二人選ぶを一回した場合は次の日の朝食での選択は一人だけになります〕

〔紫乃、符流、一里塚は選べません〕

〔一人しか選べません〕

↓二

本日はここまで。

近々動機発表になると思います。

567 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします sage 2016/02/09(火) 23:04:38.86 ID:h2fibhTRO
2スレ目の284が不正行為について言及してたので、不正行為の調査結果を解説と共に投下していく。名付けて、
~奥寺厨の軌跡 第一回目~
まず初めに、奥寺厨は少なくとも末尾OとOと0の三台を持っている。主に末尾OとOの二台を使って二レス連続で投下して安価を取得し、終わったらIDを変えて次の人物安価まで待つのが基本パターン。実際にスレを見てみる。
>>13-14ksk→奥寺。この間、約2秒。冒頭の始めの安価でいきなり登場してるね。次。
>>18奥寺厨の優先順位は奥寺→天童→祭田の順なんだけど、祭田は奥寺と絡ませるときくらいであまり安価に登場させてこない。そこまで祭田に興味ないものと思われる。つまりこの安価は奥寺厨のものではない。次。
>>20-21奥寺→奥寺。末尾OとO。しかも>>19が投下されてから>>20が埋まるまで23秒。そして2秒後に奥寺。露骨だね。次。
>>24はい来た天童。しかも>>21とID同じ。でも>>23は奥寺厨ではない。次。
>>100自己紹介を終えて探索メンバー。奥寺。ここでは天童を探索メンバーに入れることができなかったため、特に不正はしていない。次。
>>125-126ksk→奥寺。末尾Oと0。>>124が投下されてから埋まるまで40秒。そして7秒後に奥寺。7秒といつもよりかかりすぎて奥寺厨かわかりにくいが、40秒でkskする奴はいない。次。
>>169-170祭田、天童→すばる(天童)。末尾Oと0。>>168が投下されてから埋まるまで14秒。そして1秒未満で天童。どうみてもおかしい。次。
>>176-177東→奥寺、祭田。末尾OとO。16秒かかっているから遅めだが、>>177>>169とID同じだから奥寺厨の犯行。ついに人物の連続安価取得にまで手を出し始めた。次。
>>233-235奥寺の安価に挟まれているが、>>233の末尾はoのため奥寺厨ではない。次。
>>260-261祭田、東→すばる、奥寺。末尾OとO。この間1秒。奥寺厨は天童を「すばる」とひらがな表記する傾向がある。次。
>>295-296すばる→符流、奥寺。末尾OとO。>>294が投下されてから埋まるまで26秒。7秒後に符流、奥寺。チップ動機発表後の初めての安価がこれ。次。
>>303-304すばる→天童。末尾OとO。>>302が投下されてから埋まるまで19秒。2秒未満後に天童。動機発表後はクロ回避のために奥寺と天童のコミュを取っておきたかったんだね。連取りしてんじゃねえよ。つい>>307の書き込みをした。次。
>>545-546生き残りメンバーの様子確認。間に合ってない。安価くるとは思わなかったんだね。次。
>>559-560奥寺、祭田ちゃん→奥寺が1番好き。だって。以上。

~コラム:奥寺厨の軌跡 どうして奥寺厨は奥寺にこだわるのか~
名前が採用されたから。
特急五スレ目856-857。ksk→奥寺 軌跡(おくでら きせき)〔仲間を信じる真っすぐ素直なやつ〕。855が投下されてから埋まるまで11秒。1秒後に奥寺。
あと祭田の名前も採用されてる。879-880。天然→祭田 結奈(まつりだ ゆな)〔印象派〕。879がキーワードのみでIDが856の奥寺のkskと同じ。そして奥寺と祭田の採用IDはどちらも他に書き込みのない単発ID。
~どうして天童にもこだわったのか~
奥寺と天童のキーワードには共通点がある。
857奥寺 軌跡(おくでら きせき)〔仲間を信じる真っすぐ素直なやつ〕
810星見 大翔(ほしみ ひろと)〔中性的な顔立ちで優しく真っ直ぐな性格〕
どちらにも「真っすぐ」が含まれる。あとキーワードが長い。857も810も単発ID。主人公的な活躍を期待してるんだろうね。
ID変えてる末尾OとOは書き込み数がないor少ないもので特定できたけど、末尾0はID変えられないみたいだからどれなのか特定できなかった。以上。
今回の軌跡はここまで。

進めます。

【植物室】

祭田「んー……」

伊勢「祭田君、森林浴かね」

祭田「ここはお花さんがいっぱいで好き……ふああ」

伊勢「ふむ、寝ないようにしたまえ。ルール違反になってしまう」

祭田「はーい……」

祭田君は植物室の椅子に座りながらボーッとしている。
森林浴は植物から癒しを得ると言うが……ふむ。

一…確かに落ち着くものだな
二…祭田君はこの部屋が開いてから毎日来ているのかね

↓二

伊勢「祭田君はこの部屋が開いてから毎日来ているのかね」

祭田「うん。朝から夜まではいるよ?」

伊勢「まさか食事以外はずっといるのだろうか」

祭田「時々他の場所も行くけど……」

伊勢「ふむ……」

祭田君は花が好きだとわかっていたが、ここまでとはな。

祭田「……」

ここの見回りも少し頻度を増やすべきかもしれないな。

【祭田結奈通信簿イベント1】

伊勢「〔超高校級の花屋〕とは具体的にどのような物なのだろうか?」

祭田「元々ユナのお家は小さなお花屋さんだったんだ」

祭田「いつ潰れてもおかしくないようなお店……ユナはそこにいるお花さん達がかわいそうですごく嫌だった」

祭田「だからお花さんの事をたくさんたくさん勉強して、そうしたらどんどんお花さん達が買われていって……」

祭田「気がついたら、マツリダフラワーなんて会社にまでなったんだよ?」

伊勢「祭田君の花への気持ちが成功のきっかけという事だろうか」

祭田「ユナは夢中だっただけなんだけどな……」

〔祭田結奈の通信簿が更新されました!〕

〔元々小さな花屋で育った彼女はそこの花を不憫に思い、花についての勉強を行ったらしい。
その事が超高校級の花屋のルーツのようだ〕

ピンポーンパンポーン…

モノクマ「えー、緊急放送!緊急放送!」

モノクマ「オマエラ、一階ホールに集合してください!」

伊勢「……これは」

モノクマがこのタイミングで放送を……
もしや、また……

伊勢「……とにかく行かなければならないな」

【一階ホール】

ホールに向かうと、僕以外の面々は野場君以外既に揃っていた。

伊勢「野場君は来ていないのかね?」

一里塚「持ってくる物があるって言ってたみたいだけど……」

野場「お待たせしました!」

百鬼「てめっ、何持ってやがる!?」

遅れてきた野場君に小さな悲鳴が上がる。
無理もない、野場君は宝物庫から持ってきたらしい剣を持っていたのだから。

月ヶ瀬「なんだぁ、そんな物騒な物……」

野場「お気になさらず!」

中後「いや、気にするなって……」

モノクマ「いやっほう!オマエラ、お待たせ!」

モノクマ「ってなんで野場さんはそんな物持ってんの!?」

野場「気にしたら負けです!」

モノクマ「……まあ、いいけど」

伊勢「モノクマ、呼び出したのは何のためかね。もしやまた動機だろうか」

モノクマ「うぷぷ、大正解!前回は報酬って飴をあげたから今回は鞭を動機にする事にしました!」

モノクマ「というわけで今回用意したのはこちら!」

モノクマが僕達の名前が書かれた封筒を取り出す。
あれに今回の動機が……

野場「ふうっ……行きます!」

奥寺「へっ!?」

突然の事だった。

野場君が剣を構えると……モノクマに向かって走り出したのだ。

そして……

野場「せいやぁ!」

モノクマ「うわぁ!?」

野場君の剣は鮮やかに、モノクマの持つ封筒を両断した。
モノクマは驚いたのか尻餅をつく。

野場「動機なんて却下!野場はコロシアイを許しません!」

符流「バカか、あんな真似をすれば……!」

野場君はルールを忘れてしまったのか!?

ルール5…主人であるモノクマへの暴力行為、監視カメラやモニターの破壊を禁じます。

モノクマに向かって剣を振るうなど、間違いなくルールに……!

モノクマ「いたた……なんて事するのさ!せっかく用意した動機が真っ二つじゃないの!」

伊勢「……」

モノクマ「でもいいもんね!だってこの封筒はいくらでもあるし!」

紫乃「お咎めなし、のようですね……」

東「モノクマに暴力を振るったわけじゃなくて、封筒を切ったからセーフ……って感じじゃないか?」

野場「ぐぬぬ、ならば何度も……」

伊勢「やめたまえ!」

今回は見逃すようだが、二度目があるとは限らない……!

モノクマ「全くケチついちゃったよ……それでは改めてこれが今回の動機です!」

モノクマが封筒を僕達の足元に投げていく。
この中にはいったい何が……

伊勢「……むっ?」

中身が、ない?

モノクマ「ああ、伊勢クンのは中身ないよ」

伊勢「どういう意味かね?」

モノクマ「記憶ないなら今回の動機は意味ないだろうからね!」

モノクマの言葉の意味……僕はそれをすぐに思い知る事になる。

甲羅「なんだよコレは!?オイ熊公、テメエ何をしやがった!?」

姫島「……!」

百鬼「んな、アホな……!」

中後「これは……」

視線を巡らせば、僕以外は大なり小なり動揺していた。
僕に恐怖を感じないと語ったあの野場君でさえ、固まってしまっている。

モノクマ「さて、オマエラの手には写真がありますがもしコロシアイをしない場合は……」

東「まさか、コロシアイをしなかったら写っているやつを殺す気か!?」

モノクマ「……」

むっ?

モノクマ「……うぷぷ、いいかなオマエラ。これは鞭だよ鞭」

モノクマ「この動機は飴じゃないんだからね……よーく考えなよ?」ピョーン!

伊勢「……?」

なんだろうか、モノクマの言い回しに何か……

伊勢「……皆、いったい何を渡されたのかね」

月ヶ瀬「キハハ、写真だ写真」

月ヶ瀬「まあ、生きてりゃあ誰にもあるような……大切なもんだな」

符流「くっ……!」

伊勢「つまり、今回の動機は……」

紫乃「写っている被写体に、危害を加えるという事ですか?」

百鬼「それ以外に何があんだよ!?くそったれが!!」

伊勢「……」

前回の動機は報酬……なかった物を与えられる。
その欲望を抑えられるかどうかで良かった。

だが今回の動機は違う……写真の被写体に何かをするという脅迫。

これは……

最悪の、動機だ。

ピンポーンパンポーン……

モノクマ「夜十時になりました!」

モノクマ「今から夜時間とさせていただきます」

モノクマ「うぷぷ、生きてたらまた明日」

伊勢「……」

あれから誰もが無言のままホールから立ち去った。
だが僕はホールから動かずにいる。

突発的に誰かが動く可能性があるからだ。

伊勢「……」

>>2-5のリストから一人選んでください。

↓二

甲羅「……ミノル、オマエまだいたのかよ」

伊勢「洋子君か」

甲羅「……」

伊勢「もし良からぬ事を考えているなら戻りたまえ。僕は全力で阻止するつもりだからな」

甲羅「っ、ミノルにはわかんねえだろうよ!コロシアイをしなかったら大切なもんを失うかもしれねえんだぞ!?」

甲羅「オレだけじゃねえ、他の奴だって……怖えんだよ!」

甲羅「だから、だからオレは……!」

伊勢「……確かに僕には今回の動機は渡されていない」

伊勢「だが洋子君。僕にも失う事に恐怖するほど大切な物はあるつもりだ」

甲羅「なんだよ、言ってみろ!」

伊勢「君達だ」

甲羅「……は?」

伊勢「コロシアイが起きれば僕は必ず君達という大切なものを失う事になる」

伊勢「故に僕は、コロシアイが起きる事に恐怖しているのだよ」

甲羅「ミノル、オマエ……そんな風に思ってたのかよ」

伊勢「僕がただ責任感だけでこんな事をしていると思うなら、買い被りという物だ」

伊勢「この数日、短い時間であれ僕は君達を好ましく思っている」

伊勢「だから僕はコロシアイを起こさせるわけにはいかない」

伊勢「……また失うのは怖いのでな」

甲羅「……」

伊勢「君達の抱える恐怖には及ばないかもしれない、納得も出来ないかもしれないが……わかってほしい」

甲羅「……」

伊勢「……」

甲羅「……っ、わかったよ!!ちくしょう、短気なオレがここで引き返すなんて滅多にねえんだからな!?」

伊勢「ありがとう、洋子君」

甲羅「うっせえ!」

伊勢「……やはり残って正解だったな」

記憶のない僕には今しかない。

だから微々たる物でも……こうする事で少しでも最悪の可能性を減らせるならば。

伊勢「さて、今日も徹夜といこうか」

僕は全力で取り組むとしよう。

本日はここまで。

次回事件発生です。

開始します。

【十一日目】

ピンポーンパンポーン…

モノクマ「七時です!七時です!」

モノクマ「生きてたらおはよう!死んでたらさようなら!」

モノクマ「オマエラはどうかなー?うぷぷぷぷぷぷぷぷぷ……」


伊勢「……」

ダヴィデ「えっ、実君?」

伊勢「おはようダヴィデ君」

ダヴィデ「なんでこんな朝早くから……まさか一日中いたとかないわよね?」

伊勢「その通りだが」

ダヴィデ「ちょっとちょっと。いくらなんでも寝た方がいいわよ!?」

伊勢「ふむ……さすがに全く寝ないのはマズいか」

伊勢「ダヴィデ君、僕は一時間ほど仮眠をとるとしよう。手が空いている者がいたら起こしに来てもらえると助かる」

ダヴィデ「えっ、一時間って……」

ダヴィデ「……本当に大丈夫かしら」

【伊勢の部屋】

伊勢「……」

何としてもコロシアイは防がなければならない。
そのためにも、今日は何をするべきか……

伊勢「……」


ピンポーン

伊勢「……もう一時間か」

眠れはしなかったが、考える時間は取れたから良しとしよう。

【伊勢を起こしに来たのは?】

>>2-5のリストから一人選んでください。

↓二

2スレ目の284が不正行為について言及してたので、不正行為の調査結果を解説と共に投下していく。名付けて、
~奥寺厨の軌跡 第一回目~
まず初めに、奥寺厨は少なくとも末尾OとOと0の三台を持っている。主に末尾OとOの二台を使って二レス連続で投下して安価を取得し、終わったらIDを変えて次の人物安価まで待つのが基本パターン。実際にスレを見てみる。
>>13-14ksk→奥寺。この間、約2秒。冒頭の始めの安価でいきなり登場してるね。次。
>>18奥寺厨の優先順位は奥寺→天童→祭田の順なんだけど、祭田は奥寺と絡ませるときくらいであまり安価に登場させてこない。そこまで祭田に興味ないものと思われる。つまりこの安価は奥寺厨のものではない。次。
>>20-21奥寺→奥寺。末尾OとO。しかも>>19が投下されてから>>20が埋まるまで23秒。そして2秒後に奥寺。露骨だね。次。
>>24はい来た天童。しかも>>21とID同じ。でも>>23は奥寺厨ではない。次。
>>100自己紹介を終えて探索メンバー。奥寺。ここでは天童を探索メンバーに入れることができなかったため、特に不正はしていない。次。
>>125-126ksk→奥寺。末尾Oと0。>>124が投下されてから埋まるまで40秒。そして7秒後に奥寺。7秒といつもよりかかりすぎて奥寺厨かわかりにくいが、40秒でkskする奴はいない。次。
>>169-170祭田、天童→すばる(天童)。末尾Oと0。>>168が投下されてから埋まるまで14秒。そして1秒未満で天童。どうみてもおかしい。次。
>>176-177東→奥寺、祭田。末尾OとO。16秒かかっているから遅めだが、>>177>>169とID同じだから奥寺厨の犯行。ついに人物の連続安価取得にまで手を出し始めた。次。
>>233-235奥寺の安価に挟まれているが、>>233の末尾はoのため奥寺厨ではない。次。
>>260-261祭田、東→すばる、奥寺。末尾OとO。この間1秒。奥寺厨は天童を「すばる」とひらがな表記する傾向がある。次。
>>295-296すばる→符流、奥寺。末尾OとO。>>294が投下されてから埋まるまで26秒。7秒後に符流、奥寺。チップ動機発表後の初めての安価がこれ。次。
>>303-304すばる→天童。末尾OとO。>>302が投下されてから埋まるまで19秒。2秒未満後に天童。動機発表後はクロ回避のために奥寺と天童のコミュを取っておきたかったんだね。連取りしてんじゃねえよ。つい>>307の書き込みをした。次。
>>545-546生き残りメンバーの様子確認。間に合ってない。安価くるとは思わなかったんだね。次。
>>559-560奥寺、祭田ちゃん→奥寺が1番好き。だって。以上。

~コラム:奥寺厨の軌跡 どうして奥寺厨は奥寺にこだわるのか~
名前が採用されたから。
特急五スレ目856-857。ksk→奥寺 軌跡(おくでら きせき)〔仲間を信じる真っすぐ素直なやつ〕。855が投下されてから埋まるまで11秒。1秒後に奥寺。
あと祭田の名前も採用されてる。879-880。天然→祭田 結奈(まつりだ ゆな)〔印象派〕。879がキーワードのみでIDが856の奥寺のkskと同じ。そして奥寺と祭田の採用IDはどちらも他に書き込みのない単発ID。
~どうして天童にもこだわったのか~
奥寺と天童のキーワードには共通点がある。
857奥寺 軌跡(おくでら きせき)〔仲間を信じる真っすぐ素直なやつ〕
810星見 大翔(ほしみ ひろと)〔中性的な顔立ちで優しく真っ直ぐな性格〕
どちらにも「真っすぐ」が含まれる。あとキーワードが長い。857も810も単発ID。主人公的な活躍を期待してるんだろうね。
ID変えてる末尾OとOは書き込み数がないor少ないもので特定できたけど、末尾0はID変えられないみたいだからどれなのか特定できなかった。以上。
今回の軌跡はここまで。

伊勢「百鬼君か、手を煩わせてすまない」

百鬼「てめえ、寝てねえんじゃねえか?」

伊勢「大丈夫だ。大食堂に何人来たか聞かせてもらえないだろうか」

百鬼「……全員来るには来たぜ。会話はなかったけどな」

伊勢「ふむ、来てくれただけでも今は充分だ。後はどうやって……」

百鬼「おい」

伊勢「むっ?」

百鬼「てめえ、こんな事やってたら死ぬぞ」

伊勢「……」

百鬼「用事は済んだから俺は行くぜ。じゃあな」

伊勢「ふむ……」

このままだと死ぬ、か。


だろうな、僕もそう思う。

伊勢「……」

宝物庫、倉庫……異常なし。

伊勢「……」

厨房……

伊勢「くっ……!」

ガシャンッ!

伊勢「しまった……」

これは、料理に使う食材か。
これではもう使えないな……こちらで処分するとしよう。

伊勢「くっ……」

意識が朦朧とする。

ここ数日まともに睡眠を取らないのはマズかったか……

伊勢「確認は出来た。部屋に、戻ろう……」

【伊勢の部屋】

部屋に入ってすぐ、僕は床に座り込んでしまう。

ダメだ、ベッドに行く……気力も……

…………







――希望のために絶望を。

――希望のために絶望を。

――希望のために絶望を。

「……コロシアイ」

「これがそのための…………」






ピンポーン!

伊勢「……っ」

僕は、寝ていたのか?

伊勢「くっ、さっきの夢はいったい……」

ピンポーン!

伊勢「っ、それより訪問者か……」

ガチャッ

甲羅「無事かミノル!?」

伊勢「洋子君?」

一里塚「良かった……昼から姿が見えないって皆心配してたんだよ」

伊勢「そうか……心配をかけてしまったようだ。すまない、寝不足がたたったのか寝てしまったようだ」

甲羅「ったく、どいつもこいつも人騒がせなヤローだな!」

伊勢「……むっ?どいつもこいつも、とは?」

一里塚「実は夕食に来てない人がもう一人……」


「うわあああああっ!?」


甲羅「なんだ!?」

一里塚「今のって……」

伊勢「っ!来ていないのは誰だ!?」

一里塚「え、えっと、確か…………」







【その人物の部屋に行った時、入口でへたり込んだ東君が見えた】

伊勢「東君、どうしたのかね!?」

東「あ、あれ……」

【覗き込むと広がるのは床に広がった大きな血溜まりと壊れたルームランプの欠片】

甲羅「マジ、かよ……!」

【そしてその中心で倒れる……一人の人物】

一里塚「嘘でしょ……なんでまた……」

【目を見開き、全く動かないその身体は……どうしようもない事をはっきりと示していた】












【それが僕がまた一人の仲間を失った瞬間】

【超高校級のモデル、ダヴィデ・エピメニデス君の……】

【死を、目の当たりにした瞬間だった】






ピンポンパンポーン…!







モノクマ「死体が発見されました!」

モノクマ「一定時間の捜査を行った後、学級裁判を開きます!!」






本日はここまで。

第二の被害者はダヴィデ・エピメニデスクンでした。

次回より捜査に入ります。

進めます。







CASE.2【そして過ちは繰り返される】非日常編






伊勢「ダヴィデ君……!」

何という事だ……僕は、またコロシアイを許してしまったのか……!

一里塚「また、コロシアイが起きた……」

東「くそっ、なんでだよ……!」

姫島「今の放送は……!」

百鬼「ちっ、今度はダヴィデかよ……!」

奥寺「ダ、ダヴィデさん……あっ、うあっ」

月ヶ瀬「……」バタッ

モノクマ「うぷぷ、第二のコロシアイが起きたようですね!」

中後「モノクマ……」

モノクマ「いやはや、こんな事が起きていたのにおねんねなんて役立たずのリーダーもいたもんだよね!」

伊勢「……」

モノクマ「これ以上失うのは怖いんだっけ?うぷぷ、残念だね……まだまだ失うみたいだよ!」

伊勢「…………」

モノクマ「ねえねえ、聞いてる?君に言って……」

伊勢「……」ダンッ!!

祭田「ひうっ!?」

紫乃「実様……?」

伊勢「わかっている……そんな事はわかっている……!」

これは僕の愚かさが招いた結果だ……だからこそ、僕は……!

モノクマ「……うぷぷ、はいモノクマファイル」

モノクマ「頑張ってまた仲間を殺してくださいな……伊勢クン」

伊勢「……」

責任を持って……仲間を一人、また処刑台に送ろう……!

       【捜査開始】

伊勢「見張りは以前のように符流君と姫島君、頼めるだろうか」

符流「……いいだろう」

姫島「……」コクッ

伊勢「それと……野場君が来ていないようだが」

中後「……いや、来てるみたいだよ。足音がする」

奥寺「えっ?カーペットなのに足音なんて聞こえるんですか?」

中後「ボクは五感が人よりいいからね。これぐらいはわかるよ」

野場「誰ですか!誰が、死んだんですか!」

伊勢「……ダヴィデ君だ」

野場「ダヴィデ隊員が!野場が部屋に閉じこもってさえいなければ……!」

……部屋に閉じこもっていた?

伊勢「モノクマファイルを読むとしよう」

【被害者はダヴィデ・エピメニデス。
死体発見現場はダヴィデ・エピメニデスの部屋。
死亡推定時刻は午後五時頃。
被害者は大量に出血している】

伊勢「……」

死亡推定時刻は書いてあるが……今回は死因が書いていない。

コトダマ[|モノクマファイル2>を手に入れました。
【被害者はダヴィデ・エピメニデス。
死体発見現場はダヴィデ・エピメニデスの部屋。
死亡推定時刻は午後五時頃。
被害者は大量に出血している】

一…調べる【ダヴィデの死体】
二…調べる【ルームランプ】
三…調べる【ダヴィデの部屋】
四…話す【一里塚】
五…話す【野場】

↓一

伊勢「これは……」

近寄って見てみると、ダヴィデ君の死体の凄惨さがよくわかる。

口からは大量に吐血しているようだが、他にも手首がズタズタになっている……

甲羅「これだけ血出てんのにほとんど怪我してねえな」

伊勢「そうなのかね?」

甲羅「この手首以外は見当たらねえよ。つうかどうやって殺したんだ……?」

手首以外に怪我はなし、か。

甲羅「後これを見てみろよ」

伊勢「これは……」

腕に斑点が浮かんでいる……

甲羅「関係あるかはわかんねえけどな」

コトダマ[|ダヴィデの死体>を手に入れました。
【ダヴィデの死体は吐血していたり手首がズタズタだが、他の怪我はしていないらしい。
腕に謎の斑点が浮かんでいる】

一…調べる【ルームランプ】
二…調べる【ダヴィデの部屋】
三…話す【一里塚】
四…話す【野場】

↓一

短いですが本日はここまでで。

伊勢「ルームランプが粉々に砕けているな……」

ダヴィデ君の手首に突き刺さっているせいか血まみれだが……

符流「どうやら自分で掴んだようだな~♪」

ふむ、確かにルームランプの土台はダヴィデ君が持ったまま離していない……

咄嗟に掴んで倒したといったところだろうか。

コトダマ[|ルームランプ>を手に入れました。
【ダヴィデの部屋にあったルームランプ。
ダヴィデが倒したようで土台を強く掴んでいる】
一…調べる【ダヴィデの部屋】
二…話す【一里塚】
三…話す【野場】

↓一

ダヴィデ君の部屋に何か残っていないか……

姫島「……これ」

伊勢「ダヴィデ君が受け取った写真か……捜査のために、中身を改めよう」

封筒の中に入った写真にはダヴィデ君の家族だろうか、三人の外国人が笑顔で写っている。

そして封筒の中には……ダヴィデ君の書いた文章が残されていた。

【パパやママ、そしてアタシの可愛い弟……もしみんなが自分のためにアタシが人を殺したなんて知ったらきっと悲しむ。
だからアタシは人を殺したりしない。
実君だって頑張ってる、他のみんなもきっと負けないはずよ!
アタシは絶対に生きて……みんなと脱出してやるわ!】

伊勢「……ダヴィデ君」

すまない。
僕は君の覚悟に応える事が出来なかった……だからせめて。

伊勢「無念は晴らそう……」

コトダマ[|ダヴィデの決意>を手に入れました。
【ダヴィデは人を殺さず、生きて脱出する決意を固めていたようだ】

一…話す【一里塚】
二…話す【野場】

↓一

伊勢「一里塚君、僕がいない間の話を聞かせてもらえるだろうか?」

一里塚「うん、いいよ」

一里塚「私は昼の少し前に起きて昼食の準備を紫乃さんやダヴィデ君としたんだけど……」

一里塚「その時なんだかダヴィデ君怒ってたけど……私はそれについては詳しくわからないんだよね」

ダヴィデ君が怒っていた?

一里塚「準備も終わったからいつも通りに昼食会をしたんだけど、伊勢君と野場さんは来なかったんだ」

伊勢「僕は寝ていたようだが……野場君も来なかったか」

一里塚「ダヴィデ君と百鬼君も伊勢君に関してはきっとそうだろうって言ってたから、私達も納得してたんだけど」

伊勢「野場君はいつから来たのかね?」

一里塚「夕食会には来たよ。でも今度はダヴィデ君が来なくて……伊勢君も姿が全然見えないから捜そうって事になったんだよ」

伊勢「ふむ……」

昼には野場君、夜にはダヴィデ君……両方に僕が来なかった以外は全員参加というわけか。

コトダマ[|怒ったダヴィデ>を手に入れました。
【ダヴィデが昼食の準備の時に怒っていたらしい】

コトダマ[|食事会の出席率>を手に入れました。
【昼食会には伊勢と野場、夕食会には伊勢とダヴィデ以外は参加していたようだ】

伊勢「野場君」

野場「伊勢隊長!なんでしょうか!」

伊勢「先ほど君は部屋に閉じこもっていたと発言していたが……」

野場「……実は野場は昼食の前から夕食まで野場ではなかったのです!」

野場君ではなかった?
もしや……

伊勢「夕貴君になっていたのかね?」

しかし彼女は野場君の頭が濡れなければ、出てこないはずではなかっただろうか?

野場「それが野場が廊下を歩いていたところ、何者かに水をかけられまして!」

伊勢「水をかけられた……」

野場「当然夕貴は廊下になどいられるはずもなく!部屋に逃げ帰って震えていた次第であります!」

何者かによる野場君の襲撃……しかも目的は恐らく……

コトダマ[|襲撃された野場>を手に入れました。
【野場は何者かに水をかけられ、人格を強制的に交代させられていた。
そのせいで部屋に閉じこもり、夕食まで出てこられなかったようだ】

伊勢「……」

ここはこれぐらいでいいだろうか……

紫乃「それでは、わたくしはまた部屋に……」

百鬼「ちっ、俺も行くか……」

皆も動くようだな……ならば僕も行くとしようか。

一…調べる【厨房】
二…調べる【植物室】
三…話す【百鬼】
四…話す【東】

↓一

【厨房】

伊勢「ダヴィデ君に外傷がないならば可能性として考えられるのは毒……」

厨房に痕跡が残っていればいいのだが……

伊勢「そういえば、昼前に僕が食材を床に落としてしまった事もあったな」

フラフラだったから何を落としたかは認識できていないが、もし毒殺ならば僕もそういった物を台無しにすればよかっただろうに……

伊勢「昼食のメニューは……キノコのソテーとオニオンスープか」

手がかりはなさそうだ……行くとしよう。

コトダマ[|伊勢のミス>を手に入れました。
【伊勢は厨房で食材を床に落として台無しにしてしまった。
フラフラだったため何を落としたかは認識できていない】

コトダマ[|昼食のメニュー>を手に入れました。
【昼食のメニューはキノコのソテーとオニオンスープだった】

一…調べる【植物室】
二…話す【百鬼】
三…話す【東】

↓一

伊勢「東君、ダヴィデ君を発見した時の話を聞かせてもらえるだろうか」

東「話といっても……ただ捜しに部屋に行ったら死体見つけたってだけだぞ?」

伊勢「部屋の鍵は開いていたのだろうか」

東「いや、閉まってたな。そしたら急にモノクマが来て鍵を開けてったんだよ」

東「捜査のために、って言ってな」

伊勢「……なるほど。他に気になる事などはないだろうか」

東「そうだな……ああ、そういえば一つあるぞ」

伊勢「何かね?」

東「朝食の後なんだけど、誰かが厨房にいたみたいなんだよな」

東「俺は食堂に忘れ物取りに来ただけだから誰かまではわからないけど、ダヴィデや紫乃とはその後すぐ外で会ったから違うはずだぞ」

厨房にいた何者か……

コトダマ[|東の証言>を手に入れました。
【ダヴィデを捜しに部屋に行ったらモノクマに鍵を開けられ死体を発見した】

コトダマ[|厨房の何者か>を手に入れました。
【朝食後に誰かが厨房にいたらしい。
ダヴィデや紫乃とは違うらしいが……】

一…調べる【植物室】
二…話す【百鬼】

↓一

百鬼「……本当だろうな!嘘なら許さねえぞ!」

祭田「あ、えっと……」

伊勢「百鬼君、何をしているのかね」

百鬼「あん?見てわかんねえか、聞き込みだよ」

伊勢「恫喝しているようにしか見えないが。祭田君も怯えている」

百鬼「ちっ、命懸かってんだから我慢しろよ……」

伊勢「祭田君、百鬼君は何を聞いていたのだろうか」

祭田「腕に斑点が出る毒草は植物室になかったかって……」

やはり百鬼君も毒の可能性を考えていたわけか。

伊勢「それでどうなのだろうか?植物室にそういった毒草は……」

祭田「ないよ……本当にそんなお花さんも草もあそこにはないの……」

毒草はない……

百鬼「くそがっ!だったらどんな毒を使いやがったんだ!」

コトダマ[|植物室の毒草>を手に入れました。
【植物室には腕に斑点が出る毒草はないらしい】

伊勢「植物室……毒があるとするならばやはりここだが」

しかし祭田君は腕に斑点が出る毒草はないと語っていた……

伊勢「祭田君も把握していない毒かもしれない……調べてみよう」

野場「ややっ!伊勢隊長!」

伊勢「野場君。君もこちらに来ていたか」

野場「腕の斑点がどうにも気になりまして!確認のために!」

伊勢「もしや心当たりがあるのかね?」

野場「アカマダラオオドクキノコです!」

伊勢「野場君が言っていたあの毒キノコが……」

野場「前にアカマダラオオドクキノコを食べた人を見ましたが!確かあのような斑点が浮かんでいたはずです!」

伊勢「それでは今回の凶器は……」

野場「しかし気になる事が!」

伊勢「気になる事?」

野場「あの後長老の話を思い出したのですが、アカマダラオオドクキノコはアカマダラオオドクキノコモドキに数がありません!」

伊勢「数が?」

野場「アカマダラオオドクキノコモドキが十あればその中の一がアカマダラオオドクキノコだとか!」

伊勢「ほう……」

野場「それと長老はアカマダラオオドクキノコには独特の臭いがあると言っていましたが……真似して嗅いだ野場には全くわかりませんでした!」

独特の臭い……

コトダマ[|アカマダラオオドクキノコ>を手に入れました。
【食べると腕に斑点が浮かぶ毒キノコ。
判別方法に独特の臭いがあるらしいが野場にはわからないレベルのようだ】

コトダマ[|アカマダラオオドクキノコモドキ>を手に入れました。
【アカマダラオオドクキノコに似ているが毒のないキノコ。
アカマダラオオドクキノコ一つに対し十は生えているらしい】

伊勢「……」

ダヴィデ君がどうやって殺害されたかは目星がついたが……

紫乃「はあはあ……」

伊勢「紫乃君、準備は終わったようだな」

紫乃「はい……」

伊勢「そういえば聞きたい事がある。ダヴィデ君は昼食の準備の際怒っていたようだが……」

紫乃「あれですか……ダヴィデ様が昼食のために使おうとしていた材料が誰かに捨てられていたんです」

伊勢「捨てられていた……」

紫乃「ダヴィデ様は仕方がないから自分で取りに行くとどこかに向かわれて……帰ってきた時はかごを持って手伝ってもらったかいもあって大量だと笑っていました」

伊勢「何を取りに行ったかはわかるかね?」

紫乃「キノコです。昼食にはキノコが不可欠だったので……元々一人分でキノコ一つを使うつもりだったようでたくさん取れて良かったと言っていました」

……やはりキノコか。

コトダマ[|怒ったダヴィデ>を更新しました。
【ダヴィデは昼食の準備の際、材料のキノコを捨てられて怒っていた】

コトダマ[|ダヴィデの料理>を手に入れました。
【ダヴィデは昼食に一人につき一つのキノコを使っていたようだ】

ピンポンパンポーン…

モノクマ「えー、そろそろ始めちゃいますか」

モノクマ「オマエラ、学級裁判の時間だよ!」

モノクマ「急いで一階のホールに集合してくださーい!」

伊勢「もう終わりか……!」

紫乃「そのようですね……参りましょう」

伊勢「紫乃君、最後に一ついいだろうか!」

紫乃「はい?」

伊勢「昼食のメニューはダヴィデ君が決めたのかね?」

紫乃「いえ、誰かに頼まれたようです……一人につき一つのキノコを使うのも確かそうだったかと」

伊勢「……わかった、ありがとう紫乃君」

コトダマ[|昼食のリクエスト>を手に入れました。
【ダヴィデは昼食のメニューや分量を誰かにリクエストされたらしい】

【一階ホール】

伊勢「……」

またこうした形で集まる事になってしまうとは……

モノクマ「オマエラ集まったみたいだね!それじゃ、さっさと行くとしましょうか!」

モノクマの宣言の後、床がせり上がりエレベーターが姿を現す。
乗り込む皆に以前のような躊躇いはない、それ以外に選択肢がないのを理解しているのだろう。

ガコン……

そして全員が乗り込むと同時に……エレベーターはまた動きだす。
絶望渦巻く学級裁判に向かって。

事件は起きてしまった。
そしてまた一人いなくなる……僕達はそのために議論を尽くさなければならない。

数日前、確かに笑いあっていたはずだというのに……酷く虚しい気分だった。

【学級裁判場】

モノクマ「いらっしゃーい!」

モノクマ「リニューアルした学級裁判場にようこそ!」

確かに学級裁判場は以前とは違い、まるで水の中にいるような色合いだった。

それがまるでプールのようだと気付いた時には、既に僕達は席についていたが……

伊勢「……」

ダヴィデ・エピメニデス君、〔超高校級のモデル〕。
彼は天童君の事件の時も無念を晴らすと意気込み、動機が配られても殺さない決意を固めていた。

そんな彼を殺した人物が……僕達の中にいる。

一里塚「……また来ちゃったね」

東「くっ、いったい誰が……」

姫島「……」

それはいったい誰なのか?

奥寺「ダヴィデさぁん……ぐすっ」

符流「また前のようにやるだけだ~♪」

紫乃「また一人、黄泉へと逝ってしまいました……」

甲羅「オレだって耐えたのによ……!」

その凶行はどうあがいても防げなかったのだろうか?

百鬼「どんな毒で殺しやがったんだくそが……!」

祭田「ダヴィデもいなくなっちゃったよ……」

中後「全く、前回に比べてこうも気分が重くなるなんてね……」

野場「……さあ、始めましょう!」

月ヶ瀬「全く捜査してねえなぁ……キハハ」

どちらにせよ、時間は戻らない。
僕は肝心な時に何も出来なかった事は変わらない、変えられない。

伊勢「すまない、止められなくて……」

そしてまた始まる。

仲間を疑い、糾弾し、殺す学級裁判が。

また……始まってしまう。

ここまでで。

本日夜は出来ないのでまた明日以降に学級裁判を始めます。

【コトダマ一覧表1】

・[|モノクマファイル2>
【被害者はダヴィデ・エピメニデス。
死体発見現場はダヴィデ・エピメニデスの部屋。
死亡推定時刻は午後五時頃。
被害者は大量に出血している】

・[|ダヴィデの死体>
【ダヴィデの死体は吐血していたり手首がズタズタだが、他の怪我はしていないらしい。
腕に謎の斑点が浮かんでいる】

・[|ルームランプ>
【ダヴィデの部屋にあったルームランプ。
ダヴィデが倒したようで土台を強く掴んでいる】

・[|ダヴィデの決意>
【ダヴィデは人を殺さず、生きて脱出する決意を固めていたようだ】

・[|怒ったダヴィデ>
【ダヴィデが昼食の準備の時に怒っていたらしい】

・[|食事会の出席率>
【昼食会には伊勢と野場、夕食会には伊勢とダヴィデ以外は参加していたようだ】

・[|伊勢のミス>
【伊勢は厨房で食材を床に落として台無しにしてしまった。
フラフラだったため何を落としたかは認識できていない】

・[|昼食のメニュー>
【昼食のメニューはキノコのソテーとオニオンスープだった】

・[|東の証言>
【ダヴィデを捜しに部屋に行ったらモノクマに鍵を開けられ死体を発見した】

・[|厨房の何者か>
【朝食後に誰かが厨房にいたらしい。
ダヴィデや紫乃とは違うらしいが……】

【コトダマ一覧表2】

・[|植物室の毒草>
【植物室には腕に斑点が出る毒草はないらしい】

・[|アカマダラオオドクキノコ>
【食べると腕に斑点が浮かぶ毒キノコ。
判別方法に独特の臭いがあるらしいが野場にはわからないレベルのようだ】

・[|アカマダラオオドクキノコモドキ>
【アカマダラオオドクキノコに似ているが毒のないキノコ。
アカマダラオオドクキノコ一つに対し十は生えているらしい】

・[|怒ったダヴィデ>更新版
【ダヴィデは昼食の準備の際、材料のキノコを捨てられて怒っていた】

・[|ダヴィデの料理>
【ダヴィデは昼食に一人につき一つのキノコを使っていたようだ】

・[|昼食のリクエスト>
【ダヴィデは昼食のメニューや分量を誰かにリクエストされたらしい】

・[|襲撃された野場>
【野場は何者かに水をかけられ、人格を強制的に交代させられていた。
そのせいで部屋に閉じこもり、夕食まで出てこられなかったようだ】


事件は再び起きてしまった。
ダヴィデ・エピメニデスを殺害した犯人は何を思うのか?
それはまだ誰にもわからない……








     【学級裁判開廷!】

      CLASSROOM TRIAL

     Second Murder Case






モノクマ「それでは学級裁判の説明と参りましょう!」

モノクマ「オマエラにはこれよりクロを暴き出すための議論を行っていただきます!」

モノクマ「その結果見事クロを当てた場合にはクロをおしおき」

モノクマ「ただしもしもクロを当てられなかった場合には……」

モノクマ「シロ全員がおしおきされ、クロは外へと出られるのです!」

伊勢「まずははっきりさせなければならない事がある」

一里塚「ダヴィデ君の死因だよね?」

奥寺「そういえばモノクマファイルには書いてませんでした……」

符流「前回の死亡推定時刻のように何か意味が隠されている可能性が高いな~♪」

野場「それではまずはその事について議論しましょう!」

【ノンストップ議論開始!】

・コトダマ>>443-444
[|ダヴィデの死体>
[|ルームランプ>
[|ダヴィデの決意>


野場「ダヴィデ隊員はどうやって殺されたのか!」

甲羅「手首以外に外傷はほとんどなかったぜ」

東「そのわりには凄い血だったよな……」

月ヶ瀬「よく見てねえけど血がたくさん出たなら失血死なんじゃねえのか?」

奥寺「あの割れてた【ルームランプで殺した】って事ですか……」

【】を論破しろ!

↓二

正解!

伊勢「それは違うぞ」


伊勢「いや、奥寺君。ダヴィデ君はルームランプで殺されたわけではないはずだ」

奥寺「ど、どうしてですか?」

伊勢「あのルームランプは亡くなったダヴィデ君が掴んでいた」

伊勢「つまり亡くなった時に咄嗟に掴み、倒してしまった可能性が高い」

中後「その時に手首を傷つけ、あれだけの出血が起きたというわけだね……」

甲羅「となると、どうやってダヴィデを殺しやがったんだ?」

伊勢「そのヒントは既に君は目にしているはずだ洋子君」

甲羅「オレが?」


>>443-444から正しいコトダマを選べ!

↓二

正解!

伊勢「これで証明するとしよう」


伊勢「ダヴィデ君の死体の腕にあった斑点……あれこそがダヴィデ君の死因の手がかりだ」

甲羅「斑点?あれがなんだってんだよ」

百鬼「けっ、あんな露骨なもんがあんのにわかんねえのかよ」

甲羅「うっせえな!初めて見んだからしかたねえだろ!」

一里塚「ちょっと落ち着きなって!」

東「それでダヴィデの死因はなんなんだ?」

符流「斑点か~♪伝染病にでもかかっていたわけではなさそうだな~♪」

伊勢「無論ダヴィデ君は病死ではない」

ダヴィデ君の死因、それは……

・刺殺
・撲殺
・毒殺

正しい選択肢を選べ!

↓二

正解!

伊勢「これが答えだ」


伊勢「毒殺……ダヴィデ君は毒で死亡したと考えていいだろう」

祭田「毒でダヴィデは……」

姫島「……伊勢君はもしかしたらいったい何を使ったのかもわかってる?」

伊勢「ああ、目星はついている。野場君」

野場「あの腕の斑点……間違いなくアカマダラオオドクキノコです!」

紫乃「アカマダラオオドクキノコ……ですか?」

伊勢「野場君、アカマダラオオドクキノコはいったいどんな特性を持つのだろうか?」

野場「アカマダラオオドクキノコは食べれば身体中の細胞をズタズタに破壊し、いずれは死に至る毒キノコです!」

野場「食べた直後は何事もないのですが、数時間の潜伏期を経て毒性を発揮します!」

野場「一度その毒性が出たら……まず助かりません!」

東「そんな恐ろしいキノコがあったのか……」

中後「全くあの植物室はろくなものがないね……」

伊勢「アカマダラオオドクキノコによってダヴィデ君は死亡した……」

野場「しかしダヴィデ隊員はいつアカマダラオオドクキノコを口にしたのか!それがわかりません!」

ふむ、そうか。
野場君は知らないのだな……今日、ダヴィデ君がキノコを口にする機会があった事を。

>>443-444から正しいコトダマを選べ!

↓二

正解!

伊勢「これで証明するとしよう」


伊勢「今日の昼食のメニューだが……キノコのソテーがあったそうだな」

一里塚「う、うん……ってまさか!?」

伊勢「そう、今野場君が語ったアカマダラオオドクキノコの潜伏期にも合う」

伊勢「ダヴィデ君は昼食のキノコのソテーで殺害された……」


符流「その旋律……不協和音だな……!」反論!


符流「貴様の推理には穴があるな~♪」

伊勢「穴とは何かね?」

符流「ふん、今説明してやろう~♪」

【反論ショーダウン開始!】

・コトノハ>>443-444
[|アカマダラオオドクキノコ>
[|怒ったダヴィデ>
[|食事会の出席率>


符流「貴様の推理によれば~♪」

符流「ダヴィデは昼食のキノコのソテーに仕掛けられた毒キノコで死んだという事になるな~♪」

伊勢「その通りだ」

伊勢「ダヴィデ君が食べた昼食のキノコこそ、アカマダラオオドクキノコだったと考えられる」

符流「キノコのソテーを作った際、他の奴の皿にまで入ったらどうする~♪」

符流「三人以上が毒キノコで死ねばそれこそ終わりだ~♪」

符流【毒キノコが他の人間の皿に入る可能性がある限り~♪】

符流「貴様の推理は空想だ……!」

【】を正しいコトノハで斬れ!

↓二

すいません、間違えました。


コトノハは

[|アカマダラオオドクキノコ>
[|ダヴィデの料理>
[|食事会の出席率>

からお願いします。

安価なら下で

正解!

伊勢「その矛盾は解明されている!」


伊勢「そうはならないのだよ符流君」

符流「なんだと~♪」

伊勢「今回のキノコのソテー、ダヴィデ君は一人につき一つのキノコを使っていたらしい」

伊勢「そうだったな紫乃君」

紫乃「はい、ダヴィデ様は確かに……」

伊勢「つまりキノコが他の人間の皿に入る可能性は限りなく……」


一里塚「その推理は打ちきりだよ!」反論!


一里塚「ちょっと待って伊勢君!それはさすがにおかしいよ!」

伊勢「……」

今度は一里塚君か……!

【反論ショーダウン開始!】

・コトノハ>>443-444
[|昼食のリクエスト>
[|アカマダラオオドクキノコモドキ>
[|怒ったダヴィデ>


一里塚「伊勢君は昼食のメニューに毒があったって言うけど……」

一里塚「その昼食を作ったのはダヴィデ君自身なんだよ?」

伊勢「それについては異論はない」

伊勢「昼食を作ったのはダヴィデ君だろう」

一里塚「そう、そして昼食のメニューだって決めてるのはダヴィデ君……」

一里塚【メニューも分量も決めたのがダヴィデ君なら……】

一里塚「伊勢君の推理は通用しないよ!」

【】を正しいコトノハで斬れ!

↓二

正解!

伊勢「その矛盾は解明されている!」


伊勢「確かに昼食を作ったのはダヴィデ君だが……」

伊勢「メニューを決めたのはダヴィデ君ではないのだよ」

一里塚「どういう、事?」

伊勢「紫乃君、今日の昼食はダヴィデ君が誰かにリクエストしたものだそうだな?」

紫乃「はい。分量も同じようにリクエストされたようです」

東「犯人はそこまで考えてたのか……」

伊勢「犯人はダヴィデ君に昼食のメニューと分量をリクエストする事によって、犯行の下準備を完成させた」

月ヶ瀬「キハハ、だけどそれでも毒キノコ食う可能性はあったよなぁ?」

月ヶ瀬「つまり犯人は昼食の時参加してない奴……」

百鬼「伊勢と野場……てめえら二人じゃねえか!!」

伊勢「……」

野場「ややっ!?」

【ノンストップ議論開始!】

・コトダマ>>443-444
[|襲撃された野場>
[|ダヴィデの決意>
[|植物室の毒草>


符流「昼食会に参加しなかったのは~♪」

百鬼「伊勢と野場だけだ!」

奥寺「ま、待ってください!伊勢さんはさっきキノコの事を証明したんですよ!?」

姫島「……犯人がここまで手口を明かすのは不自然」

中後「だったら候補は一人しかいないね」

野場「野場大ピンチ!」

野場「ですが野場には《昼食会に出られなかった理由がある》のです!」

《》に同意しろ!

↓二

正解!

伊勢「その意見に賛同しよう」


伊勢「野場君は昼食の前に何者かに襲撃されたようだ」

一里塚「襲撃されたって、大丈夫なの!?」

野場「大丈夫です!なぜなら野場は野場だから!」

祭田「ユウキの言葉は時々わからないよ……」

百鬼「襲撃されただぁ?そういう割にはピンピンしてんじゃねえか」

符流「本当に襲撃されたのか~♪」

中後「襲撃されたにしても大したことがなかったとしたら、怪しさは変わらないよ」

野場「ぐぬぬ……ええい!ならば仕方がありません!」

伊勢「野場君……まさか」

野場「お見せしましょう!野場がなぜ昼食会に出られなかったのかを!」

そう言って野場君は……背負っていたリュックサックからペットボトルを取り出す。

野場「いざ!」

そして野場君は……水を頭から被った。

奥寺「の、野場さん!?」

東「何してるんだいったい……」

野場「…………」

甲羅「オイ、ノバ!ちょっと水かかって……」

「ひうっ!?」

「ご、ごめんなさぁい……」


百鬼「な、なんだこりゃあ!?」

「お、お願いします……夕貴を殺さないでください……」

「死ぬ以外なら、何でもしますからぁ……」

一里塚「どうなってるの……」

伊勢「……彼女こそ、野場夕貴君だ」

月ヶ瀬「は?」

伊勢「彼女の心が作り上げた存在が僕達がいつも行動していた野場君」

伊勢「野場夕貴君は二重人格であり……彼女が主人格だと」

夕貴「ユウ、酷い、酷いよぉ……」


・野場 夕貴(ノバ ユウキ)
〔超高校級の二重人格者〕

姫島「もしかして……プールにいたのも?」

伊勢「そう、彼女だ。頭が水に濡れる事が人格交代のスイッチらしい」

夕貴「嫌だって言ってるのに、なんで代わるのぉ……」

一里塚「……正直な話、確かにこの野場さんになったなら昼食会なんて来られないよね」

符流「極端過ぎないか~♪」

夕貴「あうううう……」

縮こまって大きなリュックサックの下に隠れてしまう夕貴君の姿に、皆の戸惑いが手に取るように伝わる。

伊勢「野場君は水をかけられ、強制的に人格交代を起こしていた」

伊勢「だから昼食会に参加できなかったのだよ」

東「だけど野場でもないならいったい誰が……」

伊勢「それは……本人に聞くとしようではないか」

紫乃「……わかりました。今ダヴィデ様をお呼びします」

伊勢「紫乃君、頼んだ」

紫乃「…………」

甲羅「最初からこうすりゃあ良かったじゃねえか」

一里塚「まあまあ……」

紫乃「…………」

紫乃「アタシは……」

伊勢「ダヴィデ君かね?」

紫乃「実クン……ああ、そう。アタシは死んだのね」

紫乃「嫌ね、こんな形で女の子の身体になるなんて……」

伊勢「ダヴィデ君。今回の事件は昼食にキノコのソテーをリクエストした人間が最重要容疑者……僕達は議論の結果そこまでたどり着いた」

紫乃「キノコのソテー?確かにリクエストされたけど……」

奥寺「だ、誰なんですか?」

紫乃「……」

伊勢「ダヴィデ君?」

紫乃「……言えないわ」

百鬼「んだと!?」

紫乃「……アタシからは言えない。本当にミンナには悪いけど」

どういう事だ……?

なぜダヴィデ君は……







     【学級裁判中断!】






本日はここまで。

次回学級裁判後半戦です。







     【学級裁判再開!】






東「言えないって……どういう事だよダヴィデ!」

紫乃「……」

まさかダヴィデ君が黙秘するとは……

百鬼「てめえふざけてんのか!?俺達は命がかかってんだぞ!!」

紫乃「アタシからは本当に何も言えないのよ……だって言ったら……」

伊勢「……?」

ダヴィデ君は何か躊躇う理由があるという事か……?

月ヶ瀬「キハハ、もう言わないならしかたないだろ。そもそも死んだ人間の証言なんて普通はないんだしなぁ」

奥寺「そ、それはそうですけど」

一里塚「じゃあ、どうやってクロを導き出せば……」

甲羅「そういや……一つ気になる事があんだけどよ」

伊勢「気になる事?」

この際なんであったとしても議論をしなければ僕達に未来はない、か……

【ノンストップ議論開始!】

・コトダマ>>443-444
[|ダヴィデの決意>
[|植物室の毒草>
[|アカマダラオオドクキノコモドキ>


甲羅「今までの議論で出た結論としてはよ……」

甲羅「【ミノルとノバはキノコ仕掛けてねえ可能性がたけえ】んだよな?」

符流「そうなるな~♪」

甲羅「だったら犯人はどうやってキノコ避けやがったんだ?」

甲羅「いねえ二人がちげえって事は【犯人も昼にいやがった】んだろ?」

祭田「そういえば……」

甲羅「まさかダヴィデ、テメエ【自分でキノコ仕掛けて】ねえだろうな!?」

紫乃「……」

【】を論破しろ!

↓二

正解!

伊勢「それは違うぞ」


伊勢「洋子君、ダヴィデ君はキノコを自分で加えたわけではない」

甲羅「でもよぉ、だとしたら言うの渋んのも頷けるぜ?」

伊勢「いや、ダヴィデ君は確かに何かしらの理由で黙秘をしているが、そういった理由はないはずだ」

伊勢「彼の部屋にあったこの文章がそれを物語っている」

紫乃「それは……!」

伊勢「すまない、捜査のために読ませてもらった」

伊勢「この文章によればダヴィデ君は生きて脱出する決意を固めていたようだ」

伊勢「そんな彼が自分自身に毒を盛るとは考えにくい」

奥寺「でも、それなら犯人はどうやって毒を回避したんですか?」

東「料理を作ったのはダヴィデ自身だから……そっちの面では回避できないよな」

犯人がアカマダラオオドクキノコで作ったキノコのソテーを回避した方法か……

もしかすると……

>>443-444から正しいコトダマを選べ!

↓二

正解!

伊勢「これで証明するとしよう」


伊勢「アカマダラオオドクキノコには毒性以外にも特徴がある……野場君、そうだったな?」

夕貴「あ、うっ、え……は、はははははははははい……」

夕貴「アカマダラオオドクキノコはモドキと違って、微かに特徴的な臭いがし、しますです……」

一里塚「臭いって、ダヴィデ君は気付かなかったの?」

紫乃「……アタシはわからなかったわ」

夕貴「ほ、本当に微かでででですから……よほど鼻がよくないと、そのあの……」

伊勢「……鼻がいい?」

……まさか。

今回ダヴィデ君を殺した犯人は……!

人物を指名しろ!

↓二

正解!

伊勢「犯人は……君なのか」


伊勢「……中後君」

中後「……なにかな?」

伊勢「君は確か言っていたな」


…………


伊勢「それと……野場君が来ていないようだが」

中後「……いや、来てるみたいだよ。足音がする」

奥寺「えっ、カーペットなのに足音なんて聞こえるんですか?」

中後「ボクは五感が人よりいいからね。これぐらいはわかるよ」


…………


伊勢「君ならば出来たのではないかね?」

伊勢「アカマダラオオドクキノコを昼食の席にいながら回避する事が」

中後「ちょっと、待ってくれないかな……」

中後「ボクは確かに五感がいいよ。だけど鼻は耳ほどよくないんだ」

中後「そんな事で犯人だなんて……」

伊勢「残念だが中後君、それは通用しない」

中後「な、何を……!」

伊勢「天童君の事件の時だ」


…………


中後「おそらくいつもの面子分といったところだろうね……うっ」

伊勢「大丈夫か中後君」

中後「大丈夫なわけないじゃないか……正直今すぐ出ていきたいけど、捜査はしなければならないし……」

伊勢「無理はしない方がいい。他にも調べるべき場所はあるだろうからそちらに行くのはどうだろうか?」

中後「ならお言葉に甘えさせてもらうよ。正直、カレーに混じって臭う血の臭いがキツいんだ……」


…………


伊勢「あの時、君はカレーの中から血の臭いを嗅ぎとった。気分が悪くなるほどにだ」

伊勢「これこそ、君が鼻も優れている証拠になるのではないだろうか?」


中後「その贋作は認めないよ……!」反論!

【反論ショーダウン開始!】

・コトノハ>>443-444
[|アカマダラオオドクキノコモドキ>
[|植物室の毒草>
[|厨房の何者か>


中後「待ってくれ伊勢君」

中後「君の推理は確かにボクを犯人とする物としてはなかなかだと思うよ」

中後「だけどその推理には足りないものがある」

伊勢「足りないものか……」

伊勢「是非とも聞かせてもらいたい」

中後「決まっているだろう、証拠だよ証拠」

中後「君の推理はボクの鼻がいい、だから毒キノコを回避出来たというあやふやな物だ」

中後【そもそも毒キノコを選べるほどの知識はボクにはない】

中後「残念ながらね」

【】をコトノハで斬れ!

↓二

正解!

伊勢「これで証明される!」


伊勢「アカマダラオオドクキノコモドキ……」

中後「……なんだいそれは」

伊勢「アカマダラオオドクキノコに似てはいるが、モドキというだけあって毒はないキノコだ」

中後「それがなんだって言うんだ……」

中後「アカマダラオオドクキノコだろうと、アカマダラオオドクキノコモドキだろうと、ボクには何もわからないんだよ!」

伊勢「いいや、君は少なくともアカマダラオオドクキノコを知っているはずだ」

中後「なぜそんな事が言えるんだ!?」

伊勢「ならば聞くが、なぜ君はアカマダラオオドクキノコが植物室にあるとわかったのかね」

中後「……は?」

伊勢「君はアカマダラオオドクキノコの存在が明らかにされた時……」


中後「全くあの植物室にはろくなものがないね……」


伊勢「そう発言している」

中後「そ、それは……!」

伊勢「……なぜ言い澱むのかね?」

伊勢「キノコだから植物室を連想した……そう言えたはずだが」

中後「……!」

紫乃「……」

伊勢「ダヴィデ君、そろそろいいのではないだろうか?」

伊勢「君が何の意図をもって中後君を庇っているかはわからないが……」
夕貴「ま、待って……ください……」

伊勢「何だろうか?」

夕貴「た、確かに昼食の時ならアカマダラオオドクキノコの臭いを嗅ぎわけたかもしれませんけど……」

夕貴「あの植物室の大量の草花が生い茂ってる状態で、本当に嗅ぎわけられたとは……」

祭田「ユナはお花さんの香りなら嗅ぎわけられるけど……植物室だとそれも難しいと思うよ?」

中後「そ、そうだよ伊勢君……」

中後「ボクがアカマダラオオドクキノコを知っていたとしても植物室でモドキと間違えずに選べる可能性は低い!」

中後「なんせアカマダラオオドクキノコモドキとアカマダラオオドクキノコはただでさえ数に違いがあるんだからね!」

伊勢「なるほど、臭いでは出来ない……それが君の主張か」

中後「そうさ、だから……」

【パニックトークアクション開始!】

中後「ボクには植物室で毒キノコを選べなかった!」

中後「だってあの植物室では臭いをまともに嗅ぎわけられるわけないからね!」

中後「だからボクには……」

中後【毒キノコを選んで凶器になんて使えないんだよ!】

○…鑑定 □…本物と △…した ×…モドキを

並び替えて正しい文を作れ!

↓二

モドキを本物と鑑定した……いや、微妙に違うな。

もう一度考えてみよう……

【パニックトークアクション開始!】

中後「ボクには植物室で毒キノコを選べなかった!」

中後「だってあの植物室では臭いをまともに嗅ぎわけられるわけないからね!」

中後「だからボクには……」

中後【毒キノコを選んで凶器になんて使えないんだよ!】

○…鑑定 □…本物と △…した ×…モドキを

並び替えて正しい文を作れ!

↓二

正解!

伊勢「証明完了だ」


伊勢「臭いでは出来ないか……ならば全てを総動員すればいい」

伊勢「君はアカマダラオオドクキノコという本物とアカマダラオオドクキノコモドキという贋作を鑑定したんだ」

伊勢「その〔超高校級の鑑定士〕としての経験をフルに活用して……」

伊勢「君はアカマダラオオドクキノコを引き当てた」

伊勢「違うかね、中後君」

中後「…………」

一里塚「中後、さん?」

姫島「……」

中後「まいっ、たね」

中後「そんな風に言われたら……〔超高校級の鑑定士〕のプライドに懸けて、嘘はつけないじゃないか」

伊勢「認めるのかね?」

中後「……そうだね、認めるよ」

中後「アカマダラオオドクキノコを用意して、ダヴィデ君にキノコ料理をリクエストしたのは……ボクだよ」

中後「ダヴィデ君は……その毒キノコを食べて、死んだんだ」

東「なんでだよ!なんでそんな事を……」

中後「……」

百鬼「ちっ、とにかくまずは投票だ……さっさと終わらせんぞ」

中後「ダヴィデ君……すまないね。野場君も、水をかけてごめん」

夕貴「えっと、あっと……」

モノクマ「うぷぷ、議論が終わったみたいだね!」

モノクマ「それじゃ、投票タイムとまいりま……」


紫乃「待って!」


符流「なんだ~♪」

紫乃「お願い、後一回でいいから……直巳ちゃんの話を……聞いて……」

紫乃「この事件は、もしかしたら……とても悲し……」

紫乃「……ダヴィデ様?」

一里塚「どういう事?ダヴィデ君……何か様子が変だったよ」

伊勢「……中後君」

中後「何かな……」

伊勢「ダヴィデ君の頼みだ……一度話をしてくれないかだろうか?」

伊勢「君の犯行について」

ダヴィデ君……君はもしや……

中後君を庇っていたのではなく……

【ノンストップ議論開始!】

・コトダマ>>443-444
[|厨房の何者か>
[|伊勢のミス>
[|怒ったダヴィデ>


中後「ボクは今日の朝に……植物室へ毒キノコを取りに行ったんだ」

中後「本当は夜中が良かったんだけど、伊勢君がホールにいたから出来なくてね……」

中後「毒キノコの存在はモノクマに聞いたらわかったから、急いでモドキと判別して……」

中後「他にもいくつかのキノコを集めた籠を朝食後に厨房に置いたんだ」

中後「その後ダヴィデ君に昼食のリクエストをして……見られてバレるかもしれないから野場君に水をかけて行動を封じたんだ」

中後「【ボクの用意したアカマダラオオドクキノコでダヴィデ君はキノコのソテーを作って】」

中後「それを食べてしまった」

中後「これが全てだよ……」

【】を論破しろ!

↓二

正解!

伊勢「それは違うぞ」


伊勢「待ちたまえ中後君……君は毒キノコを朝に用意した」

中後「そうだよ」

伊勢「そしてダヴィデ君はそれを使ったと……そう言うのだろうか」

中後「今さら嘘なんてつかないよ……」

甲羅「何が問題なんだよ?」

伊勢「紫乃君、一里塚君……ダヴィデ君は昼食の準備の際怒っていたのだったな?」

一里塚「うん、私は何でかわからないけど……」

紫乃「それは昼食のメニューに使うキノコが誰かに捨てられていたからです」

奥寺「えっ、キノコが捨てられて……」

伊勢「そう、中後君……君の用意した毒キノコは処分されていたのだよ」

中後「そ、それはどういう事だい?」

そうか……
あの時のあれは……

>>443-444から正しいコトダマを選べ!

↓二

再開します。

今回で二章を終わらせます。

正解!

伊勢「これで証明するとしよう」


伊勢「実は……昼前に僕はフラフラのまま厨房で何か食材をひっくり返し、台無しにしてしまった」

伊勢「意識が朦朧としていたため認識していなかったが恐らくはそれが……中後君の用意したキノコだったのだろう」

祭田「じゃあ、もしかして……」

伊勢「中後君……すまない、どうやら僕は結論を誤っていたようだ」

伊勢「君は犯人ではない」

伊勢「なぜなら、君が用意した凶器は……この僕が処分してしまったのだから」

中後「そ、そんな馬鹿な……」

中後君が愕然としている。
無理もない……彼女自身も自分が犯人だと信じきっていたようだからな。

符流「待て……!だったら犯人は誰なんだ……!」

伊勢「紫乃君、キノコの話の際……ダヴィデ君はこう言っていたそうだな?」

伊勢「手伝ってもらったかいもあって大量だ、と」

紫乃「は、はい」

百鬼「手伝ったかいだと……中後の用意したキノコが使えなかったなら、その時手伝った野郎が犯人か!」

伊勢「そうなるだろう……」

奥寺「で、でもそれだとやっぱりお昼にどうやって毒キノコを避けたかの疑問がまた……」

中後「ボク以外に、あの大量のアカマダラオオドクキノコモドキから数本しかないアカマダラオオドクキノコを手に入れた人間が……?」

一里塚「それにそもそもこれ、中後さんがだいたいの準備をしてくれたから出来た事件だよ……」

甲羅「行き当たりばったりなんてレベルじゃねえぞオイ……!」

伊勢「……」

確かにこの事件はあまりにも不自然な点が多い……

犯人はそれを全てクリアして、犯行に及んだと言うのか……?

【ノンストップ議論開始!】

・コトダマ>>443-444
[|モノクマファイル2>


中後「ボクが犯人じゃないなら……」

中後「犯人は自分のキノコのソテーが毒キノコかどうか判断したんだろう……」

夕貴「そ、それ以外にもアカマダラオオドクキノコとアカマダラオオドクキノコモドキを判別した方法も……」

月ヶ瀬「そもそもこの犯行のためには中後の計画を理解した上に、その凶器を自分がぶちこむきっかけが必要だなぁ……」

符流「【犯人は全て出来るような天才】だったのか~♪」

紫乃「【中後さんの計画が犯人に仕組まれた物】だったとか……」

一里塚「ああ、もう!犯人は【運が良すぎる】って!」

甲羅「くそっ、【こんな行き当たりばったりのやり方で殺しなんか出来るわけねえ】だろ!」

コトダマか、【】を記憶して【】を論破しろ!

↓二

正解!

伊勢「これで解明してみせよう!」


伊勢「そう、だったのかもしれない」

甲羅「あん?」

伊勢「犯人は全て……運でクリアしたのではないだろうか」

百鬼「運だと!?」

伊勢「犯人は運良く中後君の計画を知り……」

伊勢「運良く中後君の用意したキノコが使えなくなり……」

伊勢「運良くキノコを取るダヴィデ君に出会い……」

伊勢「運良く大量のアカマダラオオドクキノコモドキからアカマダラオオドクキノコを見つけ出し……」

伊勢「運良くアカマダラオオドクキノコで作ったキノコのソテーを回避した」

符流「バカを言うな……!運だけでそんな事が出来るわけ……!」

伊勢「……たった一人」

伊勢「僕達の中でそれを可能に出来うる人間がいる」

そう、それは……!


人物を指名しろ!

↓二

正解!

伊勢「君こそが真犯人か……!」


伊勢「東君、君ではないか?」

東「……」

伊勢「君は〔超高校級の幸運〕……今言った方法はむしろ君にしか出来ないのではないだろうか?」

東「……」

伊勢「どうなのかね……東君」

東「そうだけど、それがどうかしたか?」

一里塚「えっ」

百鬼「認め、やがった……」

東「まっ、こんなの俺にしか出来ないトリックだ。そこを暴かれたんじゃあ……認めるしかないだろ?」

伊勢「……」

なぜだ?
なぜ反論しない?


君は……何を考えているんだ。

【クライマックス推理開始!】

ACT.1
この事件は真犯人はほとんど何もしていない。
今回動いたのは……中後君だ。

ACT.2
中後君は植物室から鑑定士としての才能を活用して、アカマダラオオドクキノコを選び取った。
さらにキノコの知識を持つであろう、野場君に水をかけて部屋に引きこもらせた。
そしてダヴィデ君にキノコのソテーをリクエストすると……自分の取ってきたキノコを渡したんだ。

ACT.3
しかし中後君の計画は失敗した。
この僕が厨房にあったキノコを使い物にならなくしてしまったからだ。
こうして真犯人の思惑通り、中後君の計画は本人の知らぬ所で崩れ去った。

ACT.4
真犯人はキノコを取りに植物室に向かったダヴィデ君に出会うと、手伝いを申し出て植物室に入った。
そこで真犯人はアカマダラオオドクキノコを、忍ばせたんだ。

ACT.5
そして真犯人は毒キノコの皿がある昼食会に参加した。
自分も毒キノコを口にする可能性がある昼食……しかし真犯人はそれを食べない自信があった。

なぜなら真犯人は〔超高校級の幸運〕だからだ。


伊勢「東夕人君……それが真実だ」

東「だからそうだって言ってるだろ……」

COMPLETE!!

モノクマ「これにて議論を終了といたしましょう!」

モノクマ「それではクロだと思う人に投票を行ってください!」

モノクマ「その結果はどうなるか……」

モノクマ「今発表します!」

東「全く……」


         VOTE

        東 東 東

       ジャンジャーン!

二度目のファンファーレが鳴り響く。
スロットに映る東君の顔と現実の東君は同じ表情だと言うのに。
全く、別の人間に見えた。

東「今日の運勢は良かったんだけどな」


     【学級裁判閉廷!】

モノクマ「大正解!」

モノクマ「今回〔超高校級のモデル〕ダヴィデ・エピメニデスクンを殺害した犯人は……」

モノクマ「〔超高校級の幸運〕東夕人クンでしたー!」

伊勢「やっと意味がわかった……なぜダヴィデ君が黙秘をしたのか」

伊勢「彼は恐らく、東君が不運にも毒キノコを選んでしまった……この事件は事故だと思っていたのではないだろうか」

祭田「だから、ダヴィデはこの事件は悲しいって言ってたのかな……」

奥寺「確かに、事故だったら……ぼくも自分から言えないかもしれません」

一里塚「ダヴィデ君はそれでも最後は……私達が助かるように、投票を止めたんだね」

中後「ダヴィデ君……ボクは……」







東「本当に糞だよな、ダヴィデは」






月ヶ瀬「……今の流れでどうしたらそうなるんだぁ?」

東「だってこの俺が不運にも毒キノコを選んでしまった?」

東「この〔超高校級の幸運〕の俺を!あのオカマ野郎は不運だと判断しやがったんだぞ!?」

甲羅「テ、テメエ!たかだか運が良かっただけで……」

東「たかだか?おい、今たかだかって言ったか?」

東「ふざけんなよ!!どいつもこいつも俺が〔超高校級の幸運〕だからって見下して!!」

東「お前らみたいな後付けでどうにかなる才能と違ってな!幸運は生まれもった物なんだよ!」

東「駆祭の奴も雑草だとか、天童の奴も俺が幸運枠だから狙いやすいのか知らないけど狙いやがって!」

東「俺は〔超高校級の幸運〕!選ばれた存在なのになんで認めないんだよ!」

これが……あの東君だと言うのか?

彼はこんな深い闇を抱えていたと言うのか?


百鬼「てめえが普通に証言したのも、幸運だからだってのか?」

東「まあな。例えどんな事があっても最後に笑うのは俺」

東「だから捜査だって積極的に頑張ったんだ」

一里塚「東君は、なんでそんな普通なの?」

東「なんの話だ?」

一里塚「だ、だって!動機の写真に写った大切なものを守りたかったんでしょ?」

一里塚「なのに東君はこれから……」

東「ああ、あれか。いい機会だから言っておくけど今回の動機は……」

東「コロシアイしようがしまいが三日以内にあの写真の被写体には危害を加えるだからな?」

伊勢「なんだって!?」

モノクマ「ああ、殺したりはしないつもりだったよ。ちょっと怖い目あわせたり傷つけるだけ」

百鬼「ふざけんな!!そんな事一言も……」

モノクマ「そりゃ急いで保護しないと危ないよって鞭の動機だからね!」

モノクマ「コロシアイしたら助けるとかは飴になっちゃうじゃん!」

東「ちなみに俺は知ってたからモノクマを遮ったんだよ」

東「コロシアイに使えるかもしれないしな」

東「で、見事に中後が動いたわけだ……」

中後「くっ……!」

モノクマ「あっ、今回はコロシアイを楽しんだし、正直連日はキツいから特別に何もしません!」

モノクマ「まだまだ使い道はあるしね……」

それはモノクマが人質を抱えていると……宣言されたような物だった。

モノクマ「さーて!それではそろそろおしおきといきましょうか!」

東「……」

伊勢「東君……なぜそんなに落ち着いている」

東「なぜも何もお前には前に言わなかったか?」

モノクマ「今回は〔超高校級の幸運〕である東夕人クンのために!スペシャルなおしおきを用意しました!」

東「俺は死なない。殺されるなんて有り得ない」

モノクマ「それでは張り切ってまいりましょう!」

東「だって俺は……」

モノクマ「おしおきターイム!!」

東「幸運だからな」







       GAME OVER

   アヅマクンがクロにきまりました。

    おしおきをかいしします。






東君は自分から扉に向かって歩いていく。
そして東君がたどり着いたのは……銃が置かれた小さな部屋だった。


【確率は何分の一?スーパーロシアンルーレット!】

【超高校級の幸運東夕人処刑執行】

【六分の二】

東君の前に置かれているのは六の弾倉の内二つ弾が入ったピストル。
東君は笑ってこめかみにピストルを突きつけると、その引き金を引きます。
東君は笑ってピストルを台に置きました。

【六分の三】

続いてモノクマが持ってきたのは弾が半分入ったピストル。
東君はまだまだ余裕、ピストルを口の中に入れて引き金を引きます。
やはりピストルはまずかったのか東君はペッペッと顔をしかめました。


【六分の四】

続いてモノクマが持ってきたのは弾が四つ入ったピストル。
東君はまだまだ笑ってピストルを目に向けて引き金を引きます。
銃口を覗きこんで東君は首をかしげました。

【六分の五】

続いてモノクマが持ってきたのは弾が五つ入ったピストル。
東君は少し真剣な表情になっておでこに向かって引き金を引きます。
東君は少し息を吐いてピストルを台に投げました。

【六分の六】

続いてモノクマが持ってきたのはなんと全部の弾が入ったピストル。
東君は喉を鳴らすと、心臓にピストルを押しつけて引き金を引きます。

……なんと銃が故障していたのか東君は無事でした。

【六分の一】

六分の六をクリアした東君は弾が一つしかないピストルを見つけるとそれを拾います。
そして高笑いをあげながらさっさとこめかみにピストルを突きつけると引き金を引き……

パァン!

こめかみから血を流した東君が倒れます。

あーあ、余計な事をしなければ死なずにすんだのにね……うぷぷぷぷぷぷぷ。

モノクマ「アーハッハッハッハ!!」

モノクマ「自分から死にに行ったよ、東クン!」

モノクマ「バカみたいだよねー!」

伊勢「……」

東君は最期まで、自分が死ぬわけがないと思い込んで死んでいった。
彼の闇に、もっと早く気付いていれば……こんな事にはならなかったのかもしれない。

百鬼「くそったれ!あんな、ふざけた野郎がいやがったなんてよ……!」

奥寺「うっ、ううっ、東さん……」

姫島「……戻ろう」

中後「そう、だね」

符流「オイ待て……!中後、貴様何を仲間面している……!」

中後「あっ……」

月ヶ瀬「キハハ、悪いがこっち来んなよ。俺達全員殺そうとしたんだからなぁ」

中後「っ……」

伊勢「待ちたまえ、少し落ち着いて……」







モノクマ「それでは続きましてルール違反者のおしおきを開始します!」





紫乃「えっ……」

伊勢「ルール違反者だと……」

モノクマ「おや?オマエラだって見たはずだよね?」

モノクマ「野場さんがこのボクに対して行った暴力行為を!」

夕貴「ひっ!?」

一里塚「待ってよ!あれは見逃してくれたんじゃ……」

モノクマ「はあ?おしおきのタイミングはボクが決めるんであって、オマエラが決めるんじゃないよ?」

夕貴「あっ、やっ、い、いや……」

モノクマ「うぷぷ、安心しなよ。今回はボクも機嫌いいから……」

モノクマ「これで許してあげるからさ!」

モノクマがスイッチを押すと野場君の頭にコードの付いたヘルメットが被せられる。

そして……バチッと大きな音がして、野場君の身体が崩れ落ちた。

伊勢「野場君!」

甲羅「オイ!しっかりしやがれ!」

「……ぁ」

「ぁああああああ……」

「ぁぁああぁああああああ!?」

祭田「ユウキ!ユウキ!」

「ユ、ユウ……どこに行ったの……ねぇ、ユウ……」

伊勢「モノクマ、何をした……!」

モノクマ「うぷぷ、特別サービスに……野場さんに巣食ってた人格を消し去ってあげました!」

夕貴「やだ、やだやだやだやだやだ……」

夕貴「いやだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」







中後君の地に落ちた信用。

野場君の人格を消された夕貴君。

そして東君が処刑前……僕に向かって口の動きだけで伝えたある言葉。

東「――お前は死ぬよ、伊勢」



ああ、本当に……


全てが最悪だ。












〔CASE.2〕

〔そして過ちは繰り返される〕

〔END〕

生き残りメンバー

伊勢実
甲羅洋子
姫島在留
一里塚ニコ
符流ケン
百鬼勇次
紫乃美月
奥寺軌跡
月ヶ瀬流行
祭田結奈
中後直巳
野場夕貴

以上十二名。






〔幸運の御守り〕を手に入れました!

〔CASE.2で躓いた証。
幸運を絶対視していた少年の持っていた御守り。
様々なシチュエーションで彼を救ったが、全ては偶然でしかない〕

生き残りメンバーの様子が見られます。
>>2-5のリストから一人ずつ↓三まで選んでください。

被ったら下で。

野場は選べません。

中後「……」

ジャラリと腕に付けられた鎖が鳴る。
あの後、ボクは部屋で拘束される事になった。

最も、百鬼君と符流君の独断みたいだけど……

中後「……」

無理もないだろうね……ボクはみんなを殺そうとしたんだから。
今さらながら後悔する、もう遅いのに。


中後「うっ、ああっ……」

最低だ、ボクは……

あんなに、楽しかったのに……なんで……みんなを切り捨てようなんて……

中後「ごめん……みんな……ごめんなさい……」

奥寺「なんでですか!?」

月ヶ瀬「キハハ、諦めろ奥寺。中後がああなるのは当たり前だぁ」

月ヶ瀬さんはそう言うけど、ぼくは納得できない。
伊勢さんが野場さんの方を見ている間に勝手に中後さんを拘束するなんて……!

月ヶ瀬「俺だって越えてねえラインをあいつは越えちまったぁ……あのまま放置してまた何かあったら責任取れんのかよ」

奥寺「っ……失礼します!」

駄目だ、今は平行線にしかならない……!

奥寺「どうしよう、どうしたらいいんだろう……」

ぼくは……

奥寺「あれ?」

部屋の前に誰か……

奥寺「祭田、さん?」

百鬼「けっ……」

結局こうなっちまうのかよ。
ただでさえ、コロシアイなんて物騒な事してんのにやらかして生き残った馬鹿が出やがった。

百鬼「疑心暗鬼がますます加速すんな……俺も身の振り方考えねえといけねえ」

中後は拘束した。
次は……

百鬼「けっ、どいつもこいつも……腹に色々抱えすぎなんだよ」

俺も含めて、な……

本日はここまで。

次章はまた新しいスレを立てます。

それではお疲れ様でした。

次スレを立てました。

【オリロンパ】矛盾の希望とコロシアイ洋館生活【安価】【三段目】
【オリロンパ】矛盾の希望とコロシアイ洋館生活【安価】【三段目】 - SSまとめ速報
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こちらはHTML依頼を出したいと思います。

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