『彼等は人間からなにを学んだのか』 (63)

仮面ライダードライブSS

去年書いてたけど投下し損ねてたのでお焚き上げ投下しようかと

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1453597788

進ノ介「あれベルトさんにチェイス、何してるんだ?」

剛「姉ちゃん達は?」

ベルトさん「やぁ、進ノ介に剛。霧子なら外せない用があるとかで外出中だよ」

進ノ介「そうなのか」

ベルトさん「それに今日はりんなも居ないのでね、私とチェイスとでシフトカーの調整中だ」

剛「ふーん、外せない用事ねぇ…つーか、こいつで大丈夫なのかよ調整」

チェイス「問題無い」

ベルトさん「ああ、調整ももうじき終了だ。後は…チェイス、そっちにあるレバーを入れて貰えるかね」

チェイス「これか」ガコン

ベルトさん「OKだ。おっと、横のスイッチは押さないでくれよ」

チェイス「横のスイッチ?」

ベルトさん「ああ、それは押さないでくれ。
絶対に押さないでくれ」

チェイス「そうか、分かった」ポチ

進剛ベ「「」」


―――――
―――



進剛べ「「押すなと言ったのに何で押した(のかね)!!」」

チェイス「…『押すなよ、絶対に押すなよ』と言われたら押すのが人間のルールではないのか?」

剛「いやルールではねぇよ!」

進ノ介「まぁある意味お約束だけども!」

ベルトさん「どこでそう言う知識を得ているんだね君は!」

チェイス「…では何人かで物事を決める時には順番に手を挙げ、最後の一人が『じゃあ俺が』と手を挙げたら残り全員で『どうぞどうぞ』とやるのも人間のルールでは無いのか?」

剛「ホントお前、録な事学習してないのな」

チェイス「ハートが人間の勉強だと言って集めていた映像資料にあったのだが」

進ノ介「映像資料?」

チェイス「ああ、確か『エンタ』だとか『あらびき』だとかだったか」

剛「お前らアジトで何やってんだよ」

チェイス「そう言えば、ハートがそれらを見ながら超進化しそうになった事もあったな」

進ノ介「緩いなぁハートの超進化」

ベルトさん「彼の超進化の条件は『喜び』だったからね。
笑いも又、喜びと云う事か」

チェイス「因みにこれがその時の映像だ」シュボ

剛「お前、もう目から映像投影出来る事に何の疑問も無いのな」



=====
===



TV<ゲッツ!オヒサシブリーフ…

ハート『…ははは、人間の世界にはこんな楽しい物があるのか。
人間という奴はずるいな、いたる所に喜ぶっふぉぁっっ!!』

チェイス『どうした』

ブレン『ハート!?』

メディック『ハート様!?』

ハート『い、いや大丈夫だ…ハ、ハンバーグ師匠が、少々ツボに嵌まっただけだ…』ゲホゴホ

チェイス『!おいハート、お前身体が…』

…ピカー----!!

メディック『ハート様の身体が光って…これは超進化の兆し!』

ブレン『おぉ、遂にハートが超進化態に…!』

ハート『な、何!それはマズイ!フンッ!!』

ピカー--…スウッ…

メディック『ちょ、超進化の光が……』

ブレン『どうしたのですかハート!せっかくの超進化を…!?』

ハート『…だめだ、今超進化する訳にはいかない…』

ハート『初めての超進化は…』

ハート『俺の初めては、泊進ノ介に捧げると決めているのだ!!』ドンッ!!



=====
===



剛「……友情が」

進ノ介「……重い」

ベルトさん「そもそもあれは友情なのかね?」

進ノ介「……ベルトさん、友情、って事にしといてくれ…」

ベルトさん「OKだ、進ノ介」

チェイス「この後ブレンやメディックが騒ぎ出して大変だった。
その時の映像がこれだ」シュボ



=====
===



メディック『ハート様と泊進ノ介…今度の新刊はこのネタで逝きましょう!wktkが止まりませんわ!!』

ブレン『ハ、ハートの初めてを…!おのれ、泊進ノ介えっ!』

チェイス『良く分からないが二人とも鼻血を…いや、鼻オイルか?を拭け』

TV<セイセイセイ!フォー--!!

ハート『ブっふォっっーーー!!』ピカー--!!

ブメチ『『ハート(様)!?』』



=====
===



進ノ介「俺、こんな所でブレンの恨み買ってたのか…」

ベルトさん「ところで、メディックは何を言っているのかね?新刊だとかワク…テカ?」

チェイス「良くは知らないが…この頃メディックはやたらと薄い本を集めていたな。それも人間の資料だと言っていたが」

剛「お前等、ホント人間の学ばなくて良い所をピンポイントで学んで来るのな。特にメディック」

進ノ介「剛は分かるのか?意味」

剛「…進兄さん、世の中には知らなくても良い事って有るんだぜ」

チェイス「そう言えば、メディックは8月と12月頃特に忙しい様子だった。
やたらと『〆切が…』と呟きながら何かを書いていたんだが……関係があるのか、剛?」

剛「おいわざとか?分かって言ってんのかお前」

カシャッ

進ノ介「ん、何だ?映像が切り替わったぞ」

ベルトさん「真っ白だね」

剛「何だよ、故障か?」

チェイス「いや、これは…」



=====
===



?『チャンチャカチャンチャン チャチャンチャチャンチャン チャンチャカチャンチャン チャチャンチャチャン♪』

ブレン『ハートがぁ~ 超進化の初めてを~ 泊進ノ介にぃ~捧げると言い出しま~した~♪
チックショーーーッッッ!!!』



=====
===



進剛ベ「ブっふぉーーーっっ!!」

チェイス「先日の『ブレンリサイタル』の時の映像だ」



―――――
―――



チェイス「実は、ハートは超進化し掛けたあの後から映像資料絶ちをしてな」

剛「いや、何だよ映像資料絶ちって」

チェイス「正直、ハートは進ノ介に拘らなければ真っ先に超進化していたと思う」

ベルトさん「彼は茨の道を選んだと云う事だね」

剛「薔薇か」

進ノ介「おい止めろ」

チェイス「その後、無事ハートが超進化出来たお祝いにと、ブレンがリサイタルを催したんだ」

剛「それに何でお前が参加してんだよ」

チェイス「ハートが言うには無礼講、だそうだ」

進ノ介「いや意味違うからな」

チェイス「ブレンはこれを空き地で三時間程やる予定だったらしいんだが」

剛「地獄か」

チェイス「全員の判断で三分で切り上げさせた」

ベルトさん「それはむしろGoodJobだよチェイス」

チェイス「俺達はこの時『いたたまれない』と云う感情を学んだんだ」

進ノ介「むしろその感情を学習すべきなのはブレンの方だろ」

チェイス「この後、全員でカラオケと食事をしてお開きになった」

ベルトさん「君達もう普通に友人じゃあないのかね」

チェイス「…いや、奴等とは戦う運命にある。
それが俺の定めだ」

剛「既にお前ら関係グダグダじゃねーか」

チェイス「……グダグダ、だと?」

剛「…な、なんだよ」







チェイス「ジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャジャーン♪」


進剛ベ「「」」

チェイス「どうした?
話がグダグダになった時にはこうやって落とすのが人間のルールではないのか?」

進剛ベ「「そんなルールは無い!!」」


-FIN-


と云う訳で一旦終了です

少しおまけがありますが後で投下します

おまけ・『チェイスの宝物とはなにか』




――― あのシーン・ダイジェスト ―――


剛「おい!…ウソだろ…?何やってんだよ!」

チェイス「これでいいんだ…剛…」

チェイス「霧子が愛する者たちを守れるなら…本望だ」

チェイス「それにしても、実の息子を失敗作だと言い…家族をも利用しようとする……
奴は、蛮野は……」






チェイス「正に鬼畜の所業、下衆の極み!」カッ!



剛「それが言いたかっただけかぁーーーっっっ!!!」

チェイス「これは…人間が俺にくれた…宝物だ…
俺とお前はダチではないが…持っていてくれ。燃えてしまうと…もったいない…」

ドリフDVDBOX スッ

剛「おい」

チェイス「後、ついでにこれも持っていてくれ」

シグナルチェイサー・メンキョショウ スッ

剛「こっちがメインじゃねぇのかよ!!」

チェイス「……フンッ!」ダッ!

蛮野「ハハハ!」

チェイス「でぁっ !」ガバッ!

蛮野「なっ!?ううっ!離せぇ!」

チェイス「ぅあああーっ!!」



チェイス「なんて日だ!今日はいったいなんて日だ!!」



―― チュドーン!!

剛「チェイスぅーーーっっっ!?何か色々ふざけんなぁーーーっっっ!?」


―――――
―――



剛「いくぜチェイス…一緒に戦ってくれ!」

シグナルバイク!ライダー!チェイサー!

剛「ハアアーッ!」

蛮野「な…なんだその姿は!?こんな形状のマッハはありえない!」

蛮野「こんな…股間から白鳥を生やしているマッハなどありえない!!」

剛「……え?」

剛「……」

剛「…」

剛「チェイスぅぅぅっっ!?」

蛮野(何この息子恐い)ビクッ



――――――
―――



剛「返せ!それは俺達の武器だ!」

剛「(ゼンリンシューターで)突いて突いて!」

剛「(シンゴウアックスで)押して押して!」

剛「(ゼンリンシューターで)払って払って!」

剛「(シンゴウアックスで)最後に斬る!!」

蛮野「バカな!何と云う隙の無い攻撃!これがドリフの力か!ぐ、ぐおぉっっ!!」

剛「いや何だドリフの力って」



―――――
―――



…ヒッサツ!マッテローヨ!

蛮野「ま、待て!待つのだ、剛!」

蛮野「偉大な私のツッコミをこの世から消してはならない!」

剛「お前どっちかと言うとボケだろうがぁっっっ!!」

…イッテイーヨ!

蛮野「剛…!」

パッポーパッポーパッポー…

剛「いっていい…ってさ」

…チョットダケ-ヨ!

剛「いやどう云う意味だ」

蛮野「剛、あんたも好きねぇ!」

剛「」スチャ

蛮野「待て!待ってくれ!落ち着け!」

蛮野「やめろ!」

蛮野「やめろ…剛!」

蛮野「うわあ…うわああー!」

フルスロットル!

蛮野「だめだこりゃーっ!!」

――バリー--ン……

剛「さよなら…父さん
俺の未練…」

剛「…て言うか、さ……」

剛「それは俺のセリフだぁーーーっっ!!」



?「やったな、剛」



剛「な…?その声は…チェイス?無事だったのか!?」

チェイス「あぁ、これのお陰でな」スッ

剛「」

チェイス(アフロ)「知らないのか?これを被っていればどんなに爆発しても問題ない」

チェイス(アフロ)「剛、これこそが」

蛮野(アフロ)「ドリフの力だ!!」

剛「…だめだこりゃーーっっっ!!!」

蛮野(アフロ)「次、いってみよう」

剛「いや、お前は生かさねぇよ!?」


-Fin-


おまけ2・『彼女達は一体どこで出会ってしまったのか』


―――都内某所―――



?「私、サークル『ロイミュ堂』のショウ子と申します。
本日は宜しくお願い致しますわ。こちら本日の新刊です、どうぞ」

?「あ、ご丁寧にどうも。
私はサークル『涜JOKER』のきりきりと言います。今日は宜しく…」

?「……」

?「……」



霧子「な、何であなたがここにいるんです!」

メディック「それは此方のセリフですわ!
貴女こそ何故ここに!
ここは『腐-009』ですわよ!」

霧子「私は『腐-010』です!」

スタッフ『すいませーん、余り大声で騒がないで下さーい』

霧子「あ、はい…」ストン

メディック「も、申し訳ありませんわ…」ストン

霧子「……」

メディック「……」

霧メ((き、気まずい……))



霧子「と、とにかく!何を企んでいるんですかメディック。
もし騒ぎを起こそうと言うのなら…」ヒソヒソ

メディック「お止めなさい!
騒ぎなど起こしてイベントが中止にでもなったらどうするつもりですか!」ヒソヒソ

霧子「え、あ、はい…(あれ、何で私が怒られてるの?)」

霧子「…て言うか、本当に何でここにいるんですか」

メディック「普通にサークル参加をしているだけですわ。
これも人間社会の勉強、と云う奴です」

霧子「いや社会勉強でサークル参加って」

メディック「そう言う貴女こそ、セーラー服にフンドシ姿でコスプレまでして何を言ってますの」

霧子「いや、これは、その、色々あって…」

メディック「…まぁ良いですわ。
とにかく、今日の私はロイミュードのメディックではなく、サークル『ロイミュ堂』の『ショウ子』としてここに居るんです。
貴女は違うのですか?」

霧子「…確かに、私も今日は特状課所属の詩島霧子ではなくサークル『涜JOKER』の『きりきり』として来ています。
…分かりました、今日の所は休戦、と云う事にしましょう」

メディック「それが賢明ですわね。…それにしても遅い…一体何をしているのかしら」

霧子「まだ誰か来るんですか?」

メディック「えぇ、手伝いが一人」

?「…おぉ、此処にも!此方にもハートの本が…!
ここは正に天国で極楽でヘヴン!!」

メディック「…ブレン、何をしているのですか」

ブレン「!!あ、あぁ、メディック。いやハートの本が大量にあったものでつい…
それより本当なんでしょうね!今日あなたの手伝いをすればハートのレア本が手に入ると云うのは」

メディック「勿論。私が嘘を吐いた事などありまして?」

ブレン「…結構あったと思いますが」

霧子「同意します」

ブレン「でしょう……ん?」

霧子「え?」

ブレン「……お前は特状課の!
何故こんな所に居るのですか!そんな、血まみれでスケバンでチェーンソーな格好で!」

霧子「服装弄りはもういいですから!!」

メディック「三つ言えば良い、と云う物でもありませんわよブレン」

ブレン「丁度良い。お前を捕まえれば仮面ライダー達への牽制に使えますね。メディック手伝いなさい!」

霧子「くっ!」

メディック「…お断り致します。静かにして下さいブレン」

ブレン「…な、何を言っているんですかメディック!?
今ならこの女を…」

メディック「黙りなさい、と言ったんですブレン。今彼女とは休戦中ですの。
これ以上騒ぐ様でしたらもう一度バイラルコアに戻した上で今度はTシャツにでも貼り付けて『根性根性ド根性だ~い!!』としか喋れない様にしますわよ!!」

ブレン「」

霧子(エグい)

ブレン「し、静かに、してます…」

メディック「よろしい。
…それではブレン、売り子の方はお願いしますわ」

ブレン「…売り子?この私が?」

メディック「私達はこれからスケブを描かなければなりませんの」

ブレン「い、いやそれにしたって…え、私『達』?」

メディック「えぇ、勿論彼女の方の売り子もお願いします」

ブレン「それこそ何故私が!?」

メディック「Tシャツ」

ブレン「ヨロコンデー」

霧子(あ、心が折れた顔してる)

ブレン「ま、まぁ良いでしょう…それでは、この私の完璧で的確で迅速な接客を見せてあげましょう!」

メディック「では私達は他のブースを回って来ますわね」

霧ブ「「見ないんだ!」」

メディック「…そう言えば、貴女の方では新刊は出していませんの?」

霧子「あ、有りますよ。
そう言えばまだ渡してませんでしたね……はい、どうぞ。ウチの新刊です」

メディック「どうも。拝見させて頂きますわ」

霧子「そう言えば私もあなたの新刊まだ見てませんでした。えーと…」






サークル・ロイミュ堂
『進ゲキのLOVEハート様』R18


サークル・涜JORKE
『進×剛 アッ!クス』R18



霧子「…お互い」

メディック「…中々に、業が深いですわねぇ…」



―――――
―――



剛・ハ「「へくしっ」」

剛・ハ「「……誰か噂でもしてるのか?」」


進ノ介「はくしゅ!へぶしっ!…何か俺、くしゃみが止まらないんだけど!」


-Fin-


チェイス「剛」

剛「…何だよ」

チェイス「最近こう言う物を見付けたんだが」

剛「何をだよ」



『ドライブピット24時!~剛とチェイスがくんずほぐれつ~』

『Pit・in・ハート ~だがメガネ、テメーはダメだ~』



チェイス「どう云う意味だ」

剛「お前もう絶対に色々分かってるよなぁ!!」


-本当にFIN-

と云う訳で終了です
お目汚し失礼しました
読んでくれた方、ありがとう!


因みにサークル名・作者名・誌名は完全に>>1の創作です
もし似た名前のサークルや本があっても単なる偶然です
偶然なんです
偶然なんですってば

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