北斗「胸ポケットにファンタジー」 (40)

千早「小さきものたち」
千早「小さきものたち」 - SSまとめ速報
(http://jump.vip2ch.com/https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1452857858/)
の続編2です。
ナチュラルに北斗がいますが恋愛描写はありません。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1453530949

北斗(チャオ☆エンジェルちゃんたち。みんなのアイドル、伊集院北斗だよ☆)

北斗(今日は久しぶりの休日なのに、冬馬も翔太も予定があるっていうから、しょうがなくぶらぶらっと街で優雅な休日を過ごそうと思ってるんだけど……)

貴音「さて、まずはどこに向かいましょうか」

美希「うーん、ミキとしては、無難にショッピングでもいいかな〜」

あずさ「あら〜なら私、前とっても良さそうなお洋服屋さんを見つけたのだけれど、そこに行ってみない〜?」

美希「ホントなの!?じゃあそこに……でもあずさ、無事に着けるの……?」

北斗(あれは……765プロのエンジェルちゃんたちの中でも、特にマイペースな三人……!)

北斗(何故かはわからないが、見つかったらやばい気がする!とりあえずこっから立ち去り……)

貴音「もし、伊集院殿。柱の陰に隠れて一体何をしているのです?」

北斗「えっ」

美希「あっ、北斗なの!あれ、今日は他の二人はいないんだね」

あずさ「うふふ、お久しぶりです〜」

北斗(いつの間に背後に……やっぱり貴音ちゃんは得体が知れないな……じゃなくて!どうにかやり過ごさないと、俺の優雅な休日が!)

北斗「あ、あぁ、奇遇だね、美希ちゃん、貴音ちゃん、それにあずささん。今日は冬馬も翔太も用事があるらしくてね、俺一人なんだよ」

あずさ「あら、そうなの〜。あ、そういえば、亜美ちゃんが今日はやよいちゃんや翔太くんと遊ぶ、って言ってたわねー」

北斗(なに、翔太のやつ、いつのまに765プロの子たちと仲良くなったんだ!)

貴音「響も本日は千早や天ヶ瀬冬馬と過ごすとか」

北斗(……冬馬も……だと……!?あの童貞王が千早ちゃんや響ちゃんと……ありえないっ……!)

美希「へぇ〜、だから今日は北斗一人なんだね!」

北斗「そ、そうみたいだね。まったく、765プロの可愛い子たちと遊べるなんて羨ましいな、じゃ、じゃあ俺は」

あずさ「あ、そうだわー!北斗くん、今日私たちと一緒にショッピングでもしない?冬馬くんや翔太くんも他の765プロの子たちと遊んでるんだし、あなたもどうかしら〜」

北斗「い、いえ、俺は」

貴音「確かに、あずさや私ではうまく目的地に辿り着けるかわかりませんし、伊集院殿なら流行りの店なども知っていそうですね。どうでしょう、貴方さえよければ、本日私どもをえすこぉとしていただけると」

北斗「あ、あの」

美希「こんなに綺麗な女性三人に誘われて、レディ第一な北斗が断るわけないよねー?」

北斗「……はい、俺でよければ」

あずさ「うふふ、じゃあ決定ねー」

美希「仲間が一人増えたところで、早速レッツゴーなの!」

貴音「ふふ、れっつごぉです」

北斗(さよなら、俺の優雅な休日)

あずさ「北斗くんは、ふだんお休みの日はなにしてるのかしら〜」

北斗「俺はやっぱりジュピターの三人で過ごすことが多いですかね。予定が合わないときは流行のチェックをしてみたり、あとはピアノを弾いてみたり」

美希「へー、北斗、ピアノが弾けるんだ!」

北斗「まぁ、趣味のレベルだけどね。あ、そろそろ着きますよ」

あずさ「あ、そうそう、あそこよ!前見つけたお洋服屋さん!」

貴音「断片的な情報だけで目的地に辿り着くとは……流石、伊集院殿ですね」

北斗「いや、あそこは最近話題になってきてるところだからね、すぐにわかったよ」

美希「ほんと、北斗がいてくれてよかったの!貴音とあずさと三人じゃ絶対迷ってたし!」

北斗「ははっ、女性をエスコートするなら、これくらいはできないとね」

美希「へぇ〜、いい雰囲気のやつばっかりなの!あずさ、よく見つけたね!」

あずさ「うふふ、前ちょっとお散歩したときにね〜、でも、北斗くんがいなかったら来れてなかったと思うわ〜」

貴音「むむっ、この不可思議な模様は……面妖ですね」

北斗(とりあえず一息つけそうだな……ちょっと俺も物色してみるか)

北斗「……へぇ、こういうのもあるのか。冬馬とか似合いそうだな……それにしても冬馬、ほんとにどうやって千早ちゃんたちと仲良くなったんだ……」

あずさ「北斗くん、ちょっといいかしら〜」

北斗「はい、なんでしょう?」

あずさ「今から私たち、試着してみるから.簡単な感想を言って欲しいの〜」

北斗「構いませんが……俺は女性のファッションにはそこまで詳しいわけではありませんよ?」

あずさ「男性からみるとどうなのか、っていうのを知りたいだけだから、そんなに難しく考えなくてもいいのよ〜、じゃあ、着替えてくるわね〜」

北斗「わかりました」

北斗(よく考えてみれば、こんな美人たちと一緒に過ごせて、いろいろな服装を見れるなんて、結構幸運なのかもな)

あずさ「終わったわ〜、北斗くん、どうかしら〜」

北斗「あっは、……っ!」

あずさ「あら、どうかしたの?」

北斗「い、いえ、そうですね、全体的にはいいと思いますよ……ただちょっと胸元が空きすぎでは……」

あずさ「あっ、ほんとね、これじゃちょっと恥ずかしいわ〜」

北斗「なんで着るまで気づかなかったんですか……」

美希「北斗〜こっちも見てみて〜!」

北斗「ん、美希ちゃんのは普通にいいと思うよ。やっぱりセンスあるよね」

美希「えへん、なの!」

貴音「伊集院殿、私はどうでしょうか」

北斗「……!?」ブッ

美希「貴音、それは……」

貴音「先ほどの面妖な模様の服が気になってしまいまして……」

あずさ「う、ふふ、ちょ、ちょっとやめたほうがいいかもしれないわね〜」

貴音「……そうですか、では着替えてまいります」クルッ

北斗「!?!?」

美希「しかも、背中の下着が透けてるの……」

貴音「おや、それは失敬」

北斗「あ、あはは……」

北斗「それで……」

front of ランジェリーショップ

北斗「どうしてこうなった」

美希「最近また胸がきつくなってきてたから、近くにお店があってちょうどよかったの!」

あずさ「うふふ、私も新しいの買っちゃおうかしら〜」

貴音「どうしたのですか伊集院殿。入らないのですか?」

北斗「い、いや、俺は」

美希「もー、元ホストの癖になに恥ずかしがってるの!ほら、邪魔になるから早く入って!」グイッ

北斗「いや、ホストでだって入ったことな」

あずさ「あら、ここ、大きいサイズのも種類たくさんあるのね〜」

美希「いろいろあって迷っちゃうの!」

北斗(……よく考えてみたら)

北斗(この三人、みんな大きい……っ!なぜこの三人とランジェリーショップなんだ……!)

貴音「ふむ、これまた面白い形の」

美希「……貴音、それはやめといたほうがいいと思うよ」

北斗(いや、動揺してはいけない!俺は元ホストでもあるんだ!女性関連はお手の物だろう!)

貴音「そうですか……ほう、これは」

美希「そ、それはもっとやめたほうが」

貴音「いえ、これは、伊集院殿にどうかと」

北斗「……えっ?」

美希「フンパツしていろいろ買っちゃったの!」

あずさ「ふふっ、でも美希ちゃん、またすぐ大きくなっちゃうんじゃないかしら?」

美希「あっ……それを考えてなかったの」

北斗「俺、入る意味なかったよな……」

貴音「なにを気を落としているのです、伊集院殿!」

北斗「うおっ、どうしたの貴音ちゃん」

美希「あー、そういえばそろそろそんな時間だね」

あずさ「私もお腹減っちゃったわ〜」

貴音「ふふっ、なにを食べましょうか、らぁめん、うどん、かれぇ、らぁめん、いたりあん……」

北斗「……なるほど」

inイタリアンレストラン

貴音「らぁめん……」

美希「いや、このメンバーでラーメンはちょっと……」

あずさ「お店で買った服も持ってるしね〜」

美希「ほら、ラーメンなら響と行けばいいでしょ!」

貴音「わかりました……では、とりあえず注文を」

ウェイター「お決まりでしょうか」

美希「うーん、海鮮クリームパスタっていうのがおいしそうだからそれにするの!」

あずさ「私はペペロンチーノかしら〜」

北斗「じゃあ俺はボロネーゼで……あれ、みんなパスタなの?」

美希「うん、ピザは頼まなくて大丈夫だとおもうから」

北斗「?どういうこと?」

ウェイター「あの、そちらの方は」

貴音「では私は……ピザを」

ウェイター「あの、ピザと言ってもいろいろと種類がございますが」

貴音「いえ、ピザ、と名のつくもの全てお願いします」

ウェイター「」

美希「ほらね?たくさんあるし、ちょっとくらい分けてくれるの」

北斗「あ、あはは……ほんと貴音ちゃんには驚かされるなぁ」

貴音「ふぅ……堪能いたしました」

北斗「ほんとにあんなたくさん食べるんだね……この目で見たのは初めてだよ」

美希「ミキたちがおしゃべりしてる時も
、一心不乱に食べてたしね」

あずさ「うふふ、まだまだ若いんだし、食べたいだけ食べればいいのよ〜……私くらいになると、毎回食事にも気を遣わないと……」

美希「あ、あずさはまだそんな年じゃないの!」

あずさ「……ありがとう、美希ちゃん」

北斗「あれだけ食べてどうやってその体型を維持してるんだろうか……」

貴音「ふふっ、トップシークレットです」

美希「さて、これからどうしよっか?」

あずさ「このままショッピング、ていうのもいいけど、それじゃ北斗くんが退屈だろうしねぇ」

北斗「い、いえ、俺は誘われた側ですし、そんなに気を遣わなくても」

あずさ「うふふ、そういうわけにはいかないわ〜、せっかくの休日に付き合ってもらってるんだから」

美希「うーん、じゃあ、ボウリングなんてどう?ミキも最近行ってなかったし、久しぶりにやりたいな」

あずさ「ボウリングねぇ、何年ぶりかしら?」

貴音「はて、ぼうりんぐ、とは?」

北斗「えっ、貴音ちゃんボウリングしらないの?」

貴音「ええ、耳にしたことがあるような気はしますが……」

美希「やったことないならちょうどいいの!とりあえず行ってみよ?」

あずさ「そうねぇ、じゃあいきましょうか」

貴音「ほう、ぼうりんぐとは、専用の靴を履いて行うのですね」

北斗「地面が滑りやすいからね、安全のためだよ。あとは、自分にちょうどいい重さの球を選ぶんだ」

貴音「ふむ……」

あずさ「久しぶりだし、うまく投げられるかしら〜」

美希「じゃあ、とりあえず1ゲーム練習しよっか!」

北斗「まずは、俺、美希ちゃん、あずさん、貴音ちゃんの順番で投げようか」

貴音「して、ぼうりんぐとは一体どんなものなのですか?」

美希「それは見たほうが早いの!」

北斗「よし、じゃあ早速投げようかな」

あずさ「頑張ってね〜」

北斗「ふふ、ありがとうございます。……っしょっと!」

ガラゴン!

北斗「よっし、ストライク!幸先いいなぁ」

貴音「なるほど、つまり球を転がして、あちら側にある棒を倒すのですね」

美希「ピン、っていうんだけどね〜、じゃあ、次は美希の番なの!」

美希「それっ!」

北斗「おっ、9ピンかぁ、惜しいなぁ」

美希「む〜、くやしいのー。スペアとらなくちゃ!」

貴音「はて、美希は2回投げるのですか?」

あずさ「本当は一回の番で2回投げるのよ〜、一回で全部倒したらそれで交代だけどね〜」

貴音「なるほど……」

美希「やったっ、とりあえずスペアは取れたの!」

北斗「美希ちゃんもうまいじゃないか」

とりあえず10回終わり

美希「やった、美希が一位なの!」

北斗「うわ、負けるなんてショックだなぁ。冬馬や翔太とよく行ってるつもりなんだけど」

美希「ふふん、ミキはサイノーがあるからね!」

あずさ「うーん、久しぶりだとやっぱり難しいわね〜」

貴音「やってみると、案外うまくいかないものですね……」

美希「じゃあ、次は本番なの!ハンデとして、あずさと貴音はチーム組んでいいよ」

北斗「それがちょうどいいね、よし、早速2ゲーム目をやろうか」

美希「最下位はジュース奢りなの!」

貴音「じゅぅす……これは、負けられませんね……!」

中盤

貴音「ふむ、たしかこれがすぷりっとめいく、というものでしたか?」

北斗「……ねぇ、貴音ちゃん、さっきに比べて明らかに正確性が増してない?」

美希「食べ物関連を賭けるべきじゃなかったの……」

あずさ「ふふ、貴音ちゃん、頼もしいわ〜」

北斗「ま、負けた…」

美希「あぶなかったの……貴音強くなりすぎなの……」

貴音「ふふ、あずさ、私たちが一位ですよ」

北斗「じゃあ、そこの自動販売機行ってきますね……」

あずさ「ふふ、悪いわね、北斗くん」

それからさらに1ゲームして

北斗「今度は勝ったけど……さっき勝ちたかったなぁ」

美希「今回は調子悪かったの……」

貴音「ふむ、コツがつかめてきた気がします」

あずさ「どうする?もう少しやるの?」

美希「うーん、今何時?」

北斗「ちょうど15時頃かな?」

美希「じゃあ2時間カラオケやって解散!でどう?」

あずさ「ふふっボウリングにカラオケなんて、若い頃を思い出すわ〜」

北斗「よし、じゃあやろうか、カラオケ」

美希「北斗はカラオケ、何歌うの?」

北斗「うーん、基本的にジュピターでしか行かないしなぁ。冬馬がアニソン、翔太がアイドル系、俺がバラード、って感じかな」

美希「ふーん」

あずさ「だれから歌うの〜?」

貴音「ふむ、では私から」

北斗「おっ、楽しみだな」

貴音「虹を〜むーすんでそーらのりぼん〜♪」

あずさ「貴音ちゃん、うまいわね〜」

北斗「765プロで歌唱力といったら千早ちゃんのイメージがありますけど、貴音ちゃんやあずささんも高いですよね」

美希「むーっ、ミキだってうまいんだからね!」

美希「まほうのじゅもん〜♪そんなもーのーいらーないさ!」

北斗「美希ちゃん、歌もうまいけど、やっぱり引き付ける力が凄いですよね……」

貴音「ええ、私たちふぇありぃの、せんたぁですから」

あずさ「ふふっ、美希ちゃん、かわいいわ〜」

北斗「ひとりじゃない〜きみ〜が〜夢に変わってゆく〜♪」

美希「むっ、やっぱり侮れないの」

貴音「男声ならではの魅力を引き出せている、そんなところでしょうか」

あずさ「素敵な声ねぇ」

あずさ「歩き続けて、どこまで行くの♪」

北斗「……すごいな」

美希「優しい声なの……」

貴音「包容力、というのでしょうか……とても、温かい気持ちになります」

美希「ふぅ、たくさん歌ったの〜!」

あずさ「あっというまに二時間たっちゃったわね〜」

貴音「もうこんな時間ですし、予定通り解散ですね」

あずさ「ふふ、ありがとう北斗くん、急だったのに付き合ってくれて」

北斗「いえいえ、俺も貴方たちみたいな素敵な女性たちと過ごせて、楽しかったですよ」

美希「じゃ、最後に写真撮るの!」

北斗「あ、なら俺が撮りますよ。誰か、携帯かカメラを」

美希「もー、北斗も写らないと意味ないでしょ!うーん、そのへんを通ってる人に……あ、あの人にしよっ!すいませーん、写真撮って欲しいの……」

高木「ん、美希ちゃんじゃないか!どうしたんだい、こんなところで」

あずさ「た、高木社長!何してらっしゃるんですか、こんなところで!」

高木「ん、三浦くんもか!いやね、スカウトだよ、スカウト!優秀な人材探しは社長の務めだからね!」

美希「ふーん、じゃ、社長、写真撮って!」

高木「ふむ、写真かい?構わんよ……おや、貴音ちゃんに……伊集院北斗くん、だったかな?」

北斗「あ、お初にお目にかかります。315プロ、ジュピターの伊集院北斗です。すみません、俺なんかが765プロの子たちと一緒に」

高木「なに、仲良きことは美しきかな!構わんよ、じゃあこの4人でだね!」

美希「うん!」

貴音「お願いします」

高木「よし、じゃあいくよ……はい、チーズ!」

終わり

翌日

翔太「あ、北斗くん、おはよー」

北斗「おっ、翔太、おはよう。聞いたぞ?昨日、765プロのエンジェルちゃんたちと遊んだらしいじゃないか。隅に置けないなー翔太も」

翔太「えっ、誰から聞いたの!?」

北斗「ふふん、ほんとなんだな?」

翔太「あ、い、いや、違うんだよ?あれは前から決まってたことで……」

冬馬「おぃーっす、北斗、翔太」

北斗「冬馬、お前も千早ちゃんたちと一緒にいたらしいな」

冬馬「えっ、い、いや、そんなことねーよ!誰だよそんな嘘ついたの!」

北斗「ふふ、隠さなくたっていいんだぞ?」

翔太「へー、冬馬くん、また千早さんと遊んだんだー」

冬馬「だっ、だからちげーって」

翔太「隠さなくたっていいのにー」ニヤニヤ

北斗「素直じゃないな、冬馬は」ニヤニヤ

冬馬「な、なんだよその微笑ましそうな顔はー!」

ほんとにおわり

終わりです。
タイトルは小林幸子の「ポケットにファンタジー」から。
貴音が歌っているのは島谷ひとみの「YUME 日和」
美希が歌っているのは水橋舞の「風のメッセージ」
北斗が歌っているのはDEENの「ひとりじゃない」
あずささんが歌っているのは小林幸子の「風といっしょに」です。
それでは。

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