【艦これ】提督「初霜とケッコンした」 (58)

※きっとR-18

初霜「……… はぁぁ~~」ウットリ

提督「ん、どうした?」

初霜「―― 幸せなんです…」

提督「そっか」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1453206245


初霜「ですから! ね! 今夜こそ!」YES!YES!YES!

提督「無理! ごめん! もう少し待って!」Wait!

初霜「提督…… 私のこと、お嫌いですか…?」

提督「そ、そういう訳じゃないんだけどさ…」

初霜「なら!」

提督「ん”ん”っ、あ、阿武隈ぁ!!」ドヒュン

初霜「あっ」

このssは
提督「これをMK(三隈救出)作戦とする!!」
提督「これをMK(三隈救出)作戦とする!!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1448792747/)
の派生であり、

【艦これ】提督「若葉とケッコンした」
【艦これ】提督「若葉とケッコンした」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1452080598/)
の平行世界です。


初霜「… もう」

木曾「浮かない顔だな」

初霜「木曾さん… いえ、大丈夫ですよ」

木曾「俺にそんな嘘が通じるとでも?」

初霜「… クスッ 提督の真似ですか?」

木曾「あいつの癖って、なんか伝染るんだよな」ポリポリ

初霜「特徴的な方ですし… 木曾さん、これは、大切な悩みなんです」

木曾「おう、なんでも話せ」


木曾「… あいつ、変なところで頑固だよな」

初霜「そうですよね… 困ってしまいます」

木曾「んー、もっと首突っ込んでもいいなら、提督に話してくるけど」

初霜「そ、そんな、迷惑ではないですか?」

木曾「俺も気になるんだ。そこんとこな」

初霜「… すみません、お願いします」

木曾「よしきた」


阿武隈「ちょ、なんですかぁ?」

提督「前髪ずれてるぞ」クイッ

阿武隈「ふぇぇっ!? ちょ、か、勝手に~」パタパタ

提督「行ってしまった… 逃げ道が…」


木曾「オラァッ!」ベシコーン

提督「アガッ」バターン

木曾「ふん… 他愛もない」ズルズル


子日「……… さっき木曾さんが提督引き摺ってたけど、何かあったのかな」オロオロ

阿武隈「大丈夫ですよ。今日はたまたま、木曾さんが提督を引き摺らなければいけない日だったんです」

子日「な、なるほど~」

若葉「納得するのか」

初春「なんぞ、不機嫌かや」

阿武隈「何でもないですよーだ」


提督「……… ハッ ここは」

木曾「取調室だ。いきなり背後から襲って悪かった」

提督「な、何かあったのか?」

木曾「… そうやって、すぐに怒らない所が、お前の良いところでもあり、悪いところでもある」

提督「??」

木曾「何でもない。本題に入ろう」

提督「ああ…」ピシッ


木曾「なぜ初霜を抱かない」


提督「あれ、なんかデジャヴ…」


木曾「真面目な話だ。当の初霜は、その件について深刻に悩んでいる」

提督「…… まだ木曾には話してなかったか…」

木曾「… 疑問に対する答えになっていないが?」

提督「―― 全部話すから、この手錠を外してくれないか」

木曾「… 逃げないな?」

提督「約束しよう」

木曾「分かった。外そう」カチャカチャ



提督「―― ふぅ、手錠は痛くてたまらない」

木曾「さぁ、全部とやらを話してくれよ」

提督「…… ああ」




木曾「――― はぁ… そうならそうと早く言え」

提督「伝えたつもりだったんだが…」

木曾「皆にはいつ伝えたんだ?」

提督「ケッコンしてから、三日後くらい」

木曾「… 俺はその時居なかったな」

提督「え? あ、ああー、確か甲標的の会に行ってたな」

木曾「阿武隈には言ったのか?」

提督「ちょうど風呂で二人になったから、その時に言った」

木曾「…… ああ、酔っ払って寝てた」

提督「…… お互い様ということにしないか」

木曾「フッ… 俺とお前の仲だ。最初からどうこうしようというつもりはなかった」

提督「嘘つけ」

木曾「返事があまりにも腑抜けだったら、どうなってたか分からないけどな」

提督「… まぁ、というわけで、初霜には大丈夫だっていう事だけ伝えて欲しい」

木曾「ああ、分かった」

提督「済まないな」


木曾「初霜? こんなところに居たのか」

しおい「あ! 木曾さん、こんちわー」

木曾「しおいか。ここには良く来るのか?」

しおい「はい! ここ、夕日が綺麗でね~」

初霜「………」

木曾「………」

木曾(提督はああ言ったが、これは流石に…)

しおい「―― なんですよ! … あれ、聞いてます?」

木曾「うん!? あ、ああ、そうだな」ハハハ

初霜「… 提督は何と?」

木曾「…… 初霜、あとほんの少しだけ我慢して貰いたい。と言うのが提督の言葉だ」

初霜「…… うっ、うぁぁ」ポロポロ


しおい「は、初霜ちゃん!」オロオロ

初霜「やっ… やはり―― 提督はっ… 初霜じゃダメなんでしょうか」グスッ

木曾「そんな事一言も言ってなかった」

初霜「で、でも!」

木曾「あと少し待てば分かる。あいつがお前の事をどんなに大切に思っているのか」

初霜「………」

木曾「あいつはやるとなったらやる男だ。もしも初霜じゃ駄目だったなら、きっともう指輪はしてないハズだ」

初霜「………」スッ

木曾(その指輪が示す繋がりを… 信じろ)

初霜「…… そう、ですね。もう少し、我慢します」ギュッ

木曾「それでこそ、あいつの妻だ」パシン

初霜「…… はい」ニコッ

しおい「… すごい」(イケメンだ)


翔鶴「… 提督? 場所を用意できたそうですよ」

提督「や、やっとかぁ」

瑞鶴「間宮、伊良湖の出張の許可も取れたわ」

初春「協力者が募集人数を上回ったのじゃ」

若葉「白露型音楽隊も依頼を承諾してくれたぞ」

球磨「本部は祝砲の製作に取り掛かっているクマ。衣装は阿賀野型の人達がやってくれるみたいだクマ」

最上「雨や曇りだった時のために、雲を蹴散らす兵器を製作中だって」

三隈「初霜さんのお化粧や身の回りの事は私達がやることになりました」

提督「急に全部来たな」

子日「びっくりしたよぉ。書類が山程積まれてるんだもん」

翔鶴「私達は現場へ行って来ればいいですね?」

提督「ああ、頼む」

瑞鶴「安心して、提督。最高の式にするから!」

提督「ありがとう」


皐月「僕達は提督のお手伝いだね」

提督「とりあえず… この山をどうにかしよう」

長月「…… 帰ってもいいか?」

提督「一緒に頑張ってくれたらご褒美をあげるつもりだったが…」

長月「まずはどれからだ?」

弥生「長月……」

望月「ははは…」

島風「ふぅー… よぉし、頑張りましょう!」

提督「ああ」


イムヤ「―― うん! アルデンテ」

ハチ「イムヤ、そろそろ」

イムヤ「ええ、分かってるわ。でも… 司令官のご飯くらいは作りたいの」

ハチ「手伝うね。このお皿でいい?」

イムヤ「…… ええ! ありがとう」

ハチ「はっちゃんだって、そうだから」

イムヤ「―― きっとね、この計画って、初霜ちゃんの事と同じくらいに、私達の事も考えての事だと思うのよ」

ハチ「うん」

イムヤ「… ほんっとう、敵わないわね…」

ハチ「うん…」


イムヤ「司令官! お昼ご飯よ!」

提督「待ってました!」

イムヤ「ふふ… 美味しく出来たわ。貴女達も早く」

島風「うん! 今行く!」

皐月「いえーい!」

提督「… それじゃあ」

イムヤ「ええ。間宮さんの役に立てるように頑張るわ」

提督「俺の所には、イムヤとハチが作った物を置いてくれ」ナデナデ

イムヤ「…… ええ、もちろんよ」

ハチ「… ダンケ」

今日はここまでです。明日書き終えられたらいいな

―――――

初霜「私以外、遠征ですか…?」

提督「ああ」

初霜「…… 提督」ギュッ

提督「初霜… ?」

初霜「私には… 提督が考えている事が分かりません…」グスッ

提督「… すぐにわかる」ナデリコ

初霜「すぐって―― すぐって何時ですか!? 貴方の言う、すぐ、とか、またって何時なんですか!? いつまで、待たなければいけないんですか…」ガバッ

提督「…… そうだな。あと…… 三時間」

初霜「そうですか、いつものようにそうやって逃げるんですn―― え… ?」

提督「だから、あと三時間」

初霜「……… さん、え、さんじかん?」

提督「ああ」

初霜「……… ///」

提督「待たせてしまった事、すまなかった… 良い日が中々無くてな」

初霜「ど、どういう事ですか?」

提督「詳しい事は… 三時間後に話すよ」ギュッ

初霜「あっ…」

提督「だから、それまでこうしていよう」

初霜「…… はい」///


提督「…………」

初霜「…………」

提督(初霜の鼓動が聞こえる)

初霜(提督の鼓動が聞こえる)

提督(少し、さらに愛おしくなって、抱き締める腕に力を入れる)

初霜(心と体がきゅっとなって、もっと暖かくなる)

提督(初霜がもたれてくると、いい香りがする)

初霜(提督の息は、ちょっとくすぐったい)

提督(姿勢を直そうとすると、それに合わせて動いてくれる)

初霜(提督が動くのを止めると、私が座りやすいところを見つけるために少し動く)

提督(初霜は喋らないで、微笑している)

初霜(提督の匂いがすぐ近くにあって、どうしてもにやけてしまう… 見られてないかな…)

提督(初霜のこの表情は、きっと俺にだけ見せるものだろう…)

初霜(提督は喋らないで、優しい顔をしている)

提督(そう思うと、改めて、この子と幸せになろうって、強く思える)

初霜(視界の端に見えるその表情を見ると、何があっても落ち着けるみたい)

提督(たまに目が合うと、その赤い目の中の優しさが、俺を落ち着けてくれる)

初霜(提督の鼓動を感じます)

提督(初霜の鼓動を感じる)


時計<ジカンダ コタエヲキコウ ジカンダ コタエヲキコウ ジカンd――

提督「…… よっし、じゃあ行こっか」キュ…

初霜「―― はい!」

提督(初霜との沈黙の時間は―― きっと何にも代替が効かない)

初霜(こうして何も言わず、手を繋ぎながら歩いているだけで――)

初霜「…… ふふっ」

提督「ん、どうかした?」

初霜「幸せなんです」

提督「そっか…」

初霜「♪~」

提督「―― 俺もだよ」キュッ

初霜「!」

提督「…… ///」ポリポリ

初霜「…… ///」ギュウッ

提督「―― は、初霜、手痛い手痛いいたいたいたい」

初霜「ハッ―― ごめんなさい!」

―――――


木曾「―― 待ってたぜ」スーツ

初霜「き、木曾さん? どうしたんですか、その格好――」

木曾「気にすんな、似合ってるだろ? お前はこっちだ」

三隈「こっちですわ~」ガシッ

熊野「つべこべ言わずについてくるといいですわ」ガシッ

初霜「わわっ… て、提督ー!」ズルズル

提督「いてらー」ノシ

木曾「…… 楽しみか?」

提督「はは、そりゃな」

朝潮「―― 司令官! 御ケッコン、おめでとうございます!」ビシッ

提督「朝潮… 手伝ってくれてありがとね」

朝潮「い… いえ、他でもない、司令官の大切な一日ですから―― え、あれ?」ポロポロ

提督「朝潮… ?」

朝潮「も、申し訳ありません! 失礼します!」バッ

提督「あ、朝潮ッ」ガシッ

朝潮「離してください! 今日は司令官の――」

木曾「………」キョロキョロ

提督「―― 朝潮…」

木曾「おう新郎。お前は先に行け」ゲシ

提督「あう」

木曾(任せろ)ウィンク

提督「」トゥンク…

提督「ああ、すまない」

木曾「おう」


朝潮「き… 木曾さん」

木曾「さ、行ったぞ。もう大丈夫だ」

朝潮「―― う、うあぁ―― ヒグッ… ああああっ」ポロポロ

木曾「………」ナデナデ

朝潮「―― ずっと―― お慕いしてましたっ―― 好きでしたっ… うぁッ す、づきでじだぁぁ」ウアアアア

木曾「………」ナデナデ

朝潮「ひぅ… っく… グスッ…」

木曾「いくらあいつでもな、そんな悲しい顔で祝福なんて、嫌だと思う」

朝潮「… はい…… グスッ…」

木曾「顔、洗いに行こうか」

朝潮「……… はい」

木曾(… 誰かの幸せの数よりも、はるかに不幸の方が多いって、三隈が言ってたっけ)

朝潮「…………」

木曾(…… 見てないだけで、そうかもしれないな)


若葉「お、きたぞ」

提督「………」

初春「ん、浮かない顔じゃのう… ?」

提督「―― いや、何でもない。待たせたみたいで」

若葉「大丈夫だ」

子日「はい! これね」

提督「こりゃまた… 綺麗な服だな」

若葉「提督には勿体無いかな」

初春「間違いないの」

提督「言ったなぁ~」

子日「もう! もっとちゃんとして!」

若葉「お、おぉ」

初春「すまぬ」

提督「ね、子日に怒られる日が来るとは…」



提督「…… こんなもんか」ピシッ

初春「いいのう…」

若葉「これは… いいぞ」

??「よいぞ… よいぞ…」

子日「似合ってるよ、提督」

提督「ありがと―― あれ、今誰かいなかった?」

若葉「いや、この四人しか居ないはずだ」

提督「???」

初春「―― そろそろ時間じゃ」

提督「…… ああ」ドクンドクン

子日「肩に力入りすぎだよ」トンッ

提督「おっ、あ、ありがとう」

子日「あ、顎の下になにか付いてるよ」クイックイッ

提督「え… どこ?」

子日「」チュッ

若葉「」

初春「」

提督「」

子日「これで、子日の分のご褒美はおわりだよ。ふぅ… 疲れた」

提督「… ああ、お疲れ様」

若葉「…… て、提督、頬になにか付いてるぞ」

提督「嘘だろ」

若葉「うぐ…」


提督「… 二人も、ありがとね」デコチュー

若葉「…… 悪くない―― はぁ、これで終わりだ」

初春「」チラッチラッ

提督「初春もね」ホッペチュー

初春「……… うむ。では、後は食事を楽しむだけじゃな」

提督「ははは」


青葉「司令官… ? そろそろお時間です」

提督「ああ、今行く」

青葉「こっちですよー」

若葉「行ってこい、提督」

初春「くれぐれも、緊張しすぎないようにの」

子日「… かっこいいよ、提督」

提督「―― ありがと」

青葉「… ここの鎮守府はいいですねぇ」ボソッ


翔鶴「あー、あー、マイクチェック、マイクチェック… ……」

翔鶴「―― これより、新郎が入場されます」

<パチパチパチパチ

提督「………」

翔鶴「… 素敵ですよ、提督」ボソッ

提督「ん。ありがと」

<ステキー キマッテルヨー キドッテンナー ヤッパリアノイロデヨカッタワー ピャウピャー ヤンヤヤンヤ

提督「… 集まりすぎじゃね」

翔鶴「MK作戦に関わりのある艦娘は全員参加されましたから」

提督「ほとんどじゃん」

瑞鶴「しょーかくねー、新婦スタンバイOK」ボソッ

翔鶴「」コクン

翔鶴「―― では、新婦の入場です」

風呂行ってきます。


初霜「…………」ニコッ

 ―― その矮躯にぴったしの純白のドレス。黒髪に映えるティアラに、真っ直ぐこちらを見つめる紅い色の瞳。

提督「」

翔鶴「…… 綺麗」

瑞鶴「流石ね…」

提督「」

 ―― その美しさは、誰しもを魅了していたようだ。

<シー……ン

翔鶴「………… ハッ あ、新婦はこちらの席へ!」

初霜「」コクリ

提督「」

瑞鶴「言葉失ってる…」

初霜「どうですか?」ボソッ

提督「」

初霜「…… もう」クスッ

提督「女神を見た」

初霜「もっと具体的に」

提督「声にならないくらい、綺麗だ」

初霜「… ふふっ、ありがとうございます」


翔鶴「新郎新婦の紹介に移ります。では、お願いします」

<パチパチパチパチ


妖精さん「僕だ!」

提督「お前だったのか!」

妖精さん「と、まぁ僕と提督さんは短い付き合いでは無くですね――」

球磨「自然な流れクマ。話慣れてるクマ」

多摩「あの妖精さん、只者じゃないにゃ」

妖精さん「―― 波動砲の発射とか、担当させてくれたりで――」

明石「あー、はは、懐かしいですねぇ」

夕張「今でも持っててくれてるのかな…?」

メガネ「あいつは物持ちだけはいいんだ」

妖精さん「それからというもの、一向に行動に移さず――」

阿武隈「懐かしいなぁ」

由良「何かあったの?」

鬼怒「聞いてればわかると思うよー?」

妖精さん「ついに決断したその日――」

若葉「………」

初春「………」

子日「………」

島風「あの三人が今世紀最大に真面目な顔してる…」

妖精さん「―― と、まぁ無茶な難題を押し付けたり、自由奔放で見境がなかったりと、ハチャメチャな所だらけの提督さんですが

 ―― こうやって、数え切れないほど多くの方に見守られながら、今日という日を迎えることが出来たのもまた、この提督さんだからだと思います」


<パチパチパチパチパチ


妖精さん「ふぅ… 緊張した」

しおい「ほんとに? なんだか慣れてるみたいだったけど」

妖精さん「まぁね」


木曾「木曾だ。俺はてっきり姉妹艦のだれかがやるもんだと思ってたから、俺にこの役目が回ってきた時は驚いたよ」

初霜「木曾さん…」

木曾「さて、あそこにドレスを着た初霜がいる訳だが、あれを着るのに、とても長い道のりがあった」

潮「大変でしたねぇ…」

曙「あんたずっとこっちに出突っ張りだったんでしょ?」

木曾「提督と、一番初めに言葉を交わしたのは初霜なんだ――」

瑞鶴「本当に一番最初ね」

翔鶴「懐かしいですねぇ」

木曾「MK作戦の時は――」

三隈「その名前やめて欲しいですわ…」

最上「それだけみんなに思われてたんだよ」

木曾「一番と言ってもいい程のヤキモチ焼きでな――」

初霜「」///

若葉「照れてるな」

子日「初霜、若葉、翔鶴さんと、イムヤもそうかな」

イムヤ「呼んだかしら?」

子日「ピィッ」

木曾「俺達の中で、一番優しいやつだよ――」

北上「おー、木曾が泣きそう。なんつって」

大井「さ、流石にそれは…」

木曾「―― ああ、だから… ほんとに、おめでとう… だ。初霜、おめでとう」

<パチパチパチパチ

妖精さん「イェーイ」

木曾「イェーイ」パチーン(ハイタッチ)

しおい「仲良いなぁ」


翔鶴「―― では、ケーキ入刀に移ります」

しおい「はいはーい」ガラガラ

<デカ… ジョウジョウネ… サスガニキブンガ…

提督「デカくね?」

瑞鶴「間宮さんが張り切っててね」


提督「―― じゃ、手、握るぞ」

初霜「…… はい」ギュッ


青葉「おっほおおおいいですねぇいいですねぇ! そのウブな表情、震える両の手、不器用そうな顔! 全てにおいてパーフェクツなお二人ですねええええ」

衣笠「うるさい」


翔鶴「切り分けたケーキは皆さんに後ほどお配りします」

<ジョ… ジョ… ジョウジョウネェ… アカギサンマダハヤイデス


元帥「えー、では、提督くんのケッコンを祝いまして、乾杯!!」

<カンパーイ!!

提督「あんたまで…」

元帥「いいじゃないか、祭り事は嫌いじゃないんだ」チーン

初霜「ど、どうも」ペコ

元帥「やぁ、素敵な花嫁さんだ」

提督「もう酔っ払ってるなこのジジイ」


イムヤ「しれーかん♪ 待たせたわね」

提督「おおイムヤ。持ってきてくれたのか」

ハチ「はっちゃんもいます」

提督「ありがとなー」

イムヤ「ほーら、初霜も!」

初霜「え? しゃ、写真ですか?」

イムヤ「個人的に撮っておきたいのよ。すっごく綺麗よ」

初霜「あ、ありがとうございます」

ハチ「お綺麗です」

初霜「ありがとうございます」


イムヤ「んじゃ、美味しく食べてよね~」

ハチ「またね」

提督「おーう」ノシ

初霜「」ノシ

提督「…… うっま」

初霜「流石、鎮守府一の腕前ですね」


翔鶴「―― では、これより約30分間の休憩をとります」

提督「司会、ありがとうね、翔鶴」

翔鶴「いえいえ! 私自身、自分にぴったりなことだと思いましたから」

提督「ならいいんだけど」

初霜「では、提督、また後ほど」

提督「うん」ニヘラ

瑞鶴「締まりのない顔をしてるわね~」

翔鶴「誰も、あの初霜ちゃんには勝てないと思いますね」

瑞鶴「確かに」

すみません… 書ききれませんでした… 次はいつになるか分かりません… ごめんなさい… おやすみなさい…

汝はオメガなりや否や?

再入場します。

提督「お、いい顔だな」

初霜「だいぶ緊張が解けてきたみたいで」ヘヘヘ

翔鶴「もう雰囲気は完全に夫婦ですか」

瑞鶴「いいわねぇ」

翔鶴「……… はい、マイクチェック、マイクチェック、あー、ひー↑、あー、うー↓」

翔鶴「ゴホン… では、余興としまして、女提督の鎮守府からやってきていただきました。白露型音楽隊、しらおんっ!の皆さんです!」


夕立「ぽいぽいぽいぽいぽおおおおおぉぉぉっい!!」シャウッ

<ワーッ! カガヤイテルヨーッ パチパチパチ

時雨「… 提督、御ケッコンおめでとう。MK作戦女鎮守府代表として、言わせてもらうよ」ペコ

提督「ははは」ペコ

時雨「まぁ、僕も少し狙ってはいたから、負けたーって感じなんだけれどね」

球磨「いつの間にクマ…」

村雨「はいはい、私情はいいから! それでは、提督さんの御ケッコンを祝しまして、何曲か披露させてもらいまーっす!」

江風「―― ワンッツースリーフォー!」

<ワァァーーーッ! クマアアァァ ニャアアアァァァ フォオオオォオ↑

初霜「…… いいですね、こういうのも」

提督「だね」

夕立「Because I'm happy~♪」

時雨「Clap along if you feel like a room without a roof♪」

>>36
すみません、オメガではないです。
オメガってなんですか… グレンディオスか何かですか…

――――

夕立「ありがとうっぽいいい~~!!」

時雨「ありがとー!」

<ヒューッ! イエエェェイ!

時雨「………」チラッ

提督「…… ?」

時雨「……」チラチラッ

提督「!」

提督「…… アンコール!」

初霜「」ビクッ

提督「アンコール! アンコール!」

初霜「……」クスッ

初霜「アンコール! アンコール!」

<アンコール! アンコール!

夕立「ぽおおおぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおお」

時雨「ありがと」ウィンク

提督「ハハハ」

江風「ラストだ! 行くぜ!」

<イエアアアアアアアアアアア フウウォォォォォォ

海風「~~~~♪」

江風「…… ♪」

三隈「ああ~、これは…」


時雨「Lying in my bed――」

五月雨「~~♪」シェイカー

時雨「I hear the clock tick, and think of you♪」

提督「これか…」

初霜「知ってるんですか?」

提督「有名だからな」ハァ…

時雨「Caught up in circles confusion is nothing new♪」

三隈「~~♪」

最上「くまりんこ… いい顔してるね」

時雨「Flashback warm-nights」

初霜(英語だとよく分かんないなぁ)

衣笠「スクリーン見て」

初霜「え?」

時雨「almost left behind(ほとんど置き去りにしてしまった――)」

初霜「あ、和訳が…」

時雨「Suitcase of memories(スーツケースの中の思い出たちは――)」

時雨「Time after~(色褪せていく――)」

お風呂にどぼーんしてきます…


夕立「Sometimes you picture me(時々貴方は私を画くけど――)」

初霜「………」

提督「~~♪」

初霜(提督の鼻歌が聞こえる…)クスッ

夕立「I'm walking too far ahead(私はずっと遠くにいて――)」

夕立「You're calling to me, I can't hear what you said(貴方の声は届かないの――)」

春雨「~~♪」コーラス

初霜「…… 綺麗な声」

夕立「Then you say "go slow I fall behind"(もっとゆっくり歩いてくれ、見失ってしまうよって貴方は言う――)」

提督「ユーセイ… ゴースロー…」ウルッ

初霜「提督…」

夕立「The second hand unwinds―― (秒針が巻き戻っていく――)」


時雨「If you're lost you can look and you will find me♪」
夕立「If you're lost you can look and you will find me♪」

初霜(あ… 聞いたことあるかも)

提督「タイアフタタイム…」

初霜「………」

時雨「If you fall I will catch you I'll be waiting ♪」
夕立「If you fall I will catch you I'll be waiting ♪」

初霜「タイムアフタータイム…」クスッ


時雨「If you're lost you can look and you will find me(貴方が道に迷っても、私が一緒にいる――)」

時雨「Time after time♪(いつでも、いつまでも―― )」

初霜「………」

夕立「If you fall I will catch you I'll be waiting (貴方が倒れそうでも、私が傍にいて支えてあげる――)」

夕立「Time after time♪(いつでも、いつまでも――)」

初霜「………」ポロポロ

提督「………」ポロポロ

時雨「Time after time~」

夕立「Time after time♪」

初霜「タイムアフタタイム…」

提督「………」

<…………


白露「…… ふぅ」

時雨「ありがとう」ペコ

<パチ… パチ…

提督「」パチパチパチパチ

<パチパチパチパチ…

初霜「………」

<ワァァーーッ ヒューッ! パチパチパチパチ

時雨「」ウィンク

提督「」ニコ

翔鶴「… 白露型音楽隊の皆さん… ありがとうっ――ございましたっ…」 (ガチ泣き)


瑞鶴「翔鶴姉は休んでて…」

翔鶴「はい… ごめん… ごめんなさい…」グスッ

提督「これ、使って」っハンカチ

初霜「え… あ、ありがとうございます」

提督「…… いい歌だった」

初霜「そう… ですね… とても…」ウルウル

提督「ああ」メソラシ

瑞鶴「…… 次初霜ちゃんの出番なんだけど大丈夫?」

初霜「えっ!? き、聞いてないです!」

提督「皆に伝えたい言葉を率直に簡単に言えばいいさ」

初霜「…… でも、今なら、できる気がします…」キュッ

提督「そのハンカチ、初霜にあげるよ」

初霜「え… ?」

提督「ね、頑張って」

初霜「…… はい」


瑞鶴「… 新婦初霜からの言葉に移ります」

初霜「」ドキドキドキドキ

しおい「や」

初霜「しっ、しおいちゃん」(舞台裏)

しおい「緊張する?」

初霜「まぁ… はい」

妖精さん「… 大丈夫だよ」

初霜「妖精さん!」

妖精さん「目の前にいるのは、見慣れた仲間達だよ? 大丈夫、緊張しても、失敗を恐れることはないよ」

初霜「……」

妖精さん「それに、きっとそのハンカチは、提督さんが気を利かせてくれた物なんじゃないかな」

初霜「…… !」キュッ

妖精さん「じゃ、頑張ってください!」

しおい「ごーごー!」

初霜「…… はい!」


初霜「……」ペコ

<パチパチパチパチ

初霜「… その、今日はこんなにも沢山、お集まり頂いて、本当にありがとうございます」


若葉「硬いな…」クスッ

子日「仕方ないよ」ネノヒッ

初霜「私、式があるって知らされてなくて、本当にサプライズで、こんなにも素敵な事を用意してくれて…」

初霜「それでこうやって喋るなんて、言いたい事沢山あるはずなのに… まだまとまってないですよ…」クスッ

提督「」クスクスッ

初霜「… 白露型の皆さん、大変良い演奏でした。二人共感動しちゃって、まだ少し目が腫れてるかもしれないですね」

時雨「… はは」

夕立「よかったっぽいね」

初霜「イムヤさん、ハチさん、間宮さん、伊良湖さん。ご飯、とても美味しかったです。ありがとうございます」

イムヤ「ふふっ… イムヤにお任せよ」

ハチ「はっちゃんも頑張ったんだからね」

初霜「阿賀野型の皆さん、こんなにも素敵なウェディングドレス… 言葉じゃ足りないくらい、嬉しいですっ」

矢矧「ああ、良かった…」

酒匂「ねー」

初霜「木曾さん、妖精さん、そして、私の鎮守府の皆―― 提督」

初霜「もう本当に、今頭の中が真っ白で、何を言うべきか迷っているんだけど… ちょっと… 待って」グスッ


初霜「ごめんなさっ―― でも、私…… 嬉しくって… こんなにも… 幸せで…」

提督「………」ニコッ

初霜「…… !」

初霜「…… はぁ、ふぅー。グスッ… よし」

初霜「前任の提督によって集められた、翔鶴さん、瑞鶴さん、三隈さん、最上さん、球磨さん、木曾さん、阿武隈さん、若葉、子日、初春―― 私達と提督の出会いから、いったいどれだけ経ったのでしょうか…」

初霜「MK作戦によって私達の仲は一層深まり、また新しい仲間が迎えられ、さらに賑やかになった私の鎮守府…」

初霜「私は、ここが大好きです」ニコッ

初霜「… そんな大好きな場所で出会った、大好きな人。提督と一緒に、皆と過ごした時間、私は、何がこの先に待っていようと、忘れることはないでしょう」

初霜「ね、皆… 今まで、見守ってくれて… 本当にありがとう―― まだきっと、迷惑をかけてしまうかもしれないけれど… よろしくね」グスッ

初霜「や、やだ… また…」

若葉「」パチパチパチパチ

初春「!」

子日「!」

初春「」パチパチパチパチ

子日「」ネノネノネノネノネノネノ

<パチパチパチパチパチ

初霜「み、皆…」

<パチパチパチパチパチパチパチパチパチ ドンドンタヨレクマー! ハイ! ハツシモチャーンッ!

初霜「あり、がとう…」ポロポロ

提督「… 良かったぞ」ナデリコ

初霜「あ、提督…」


瑞鶴「続いて、新郎による謝辞に移ります」

提督「… まずは、皆お疲れだったな。手伝ってくれた子、本当にありがとう」ペコ

<パチパチパチパチ…

提督「…… こういう時、言葉は出てき易い方だと思っていたんだが… いざ、こうして節目に立ってみると、いつもとは違うんだな…」

提督「… こうして、愛する奥さんと、大好きな仲間達に囲まれていること、誰が見ても嫉妬するくらい、俺は幸せ者だ」

提督「なぁ… 時には、自分の不幸を呪った時期もあったさ。はは… 球磨、なんて顔してるんだ」グスッ

球磨「言うなクマぁ~」

提督「…… 今日という日を、みんなと、初霜と、幸せに迎えることができたことを、俺は忘れないよ」

提督「ありがとう」

<パチパチパチパチ…

提督「… 初霜、立てるか?」(舞台裏)

初霜「はい… あ、手を――」

提督「よいしょ」オヒメサマダッコ

初霜「え、きゃっ――」

しおい「ヒューヒュー」

妖精さん「絵になってますよ、提督さん」

提督「はは、ありがと」

初霜「」//////


瑞鶴「…… さて、これで本日のメインプログラムは全てとなりますが… 艦娘の皆様、外へご退場願います」

<ゾロゾロゾロゾロ

女提督「え… なにこれ」

瑞鶴「女提督さんも、良ければどうぞ」

女提督「え、うん」

元帥「私は?」

瑞鶴「貴方はダメです」

元帥「???」

初霜「なんですか…?」

提督「ほい」

初霜「…… ブーケトスですか…」

提督「艦娘達たっての希望でね…」

瑞鶴「私も参加するから!」

翔鶴「わ、私もぉ」

初霜「えぇ…」

提督「ははは」

初霜「笑い事じゃないですよ…」


提督「… じゃ、初霜。好きなタイミングで」

初霜「――」

(こうして、提督の隣にいる事が、当たり前で、とっても幸せ)

(皆に祝ってもらえて、それもまた幸せで、もう、絶対に死にたくないくらい幸せで)

初霜「はぁ…」

提督「ん、どうしたの?」

初霜「幸せなんです♪」

提督「…… 俺もさ」


初霜「そーれっ!」



―― ずっと先も、きっと、一緒に居ましょうね。




初霜「大好きです、提督」

提督「―― ん、俺の方が、もっと初霜の事が好きだ」

初霜「私も負けないです!」


―― 大好きな提督。


艦!!

>>1 にね、R-18って書いちゃったんだけど、書いた方がいいですかね。

書くとしても後日になりますが、特に需要が無ければこのままHTML化に貼り付けます。


これはこのままでもいいな

このシリーズは終わっちゃうのか?木曾とかのルートもみたいな

>>54
まさか全部読んで下さってるのでしょうか… 恐悦至極にございます…

では初霜ルートはこれにて幕を閉じます。駆逐、軽巡、とやっていくつもりだったのですが、では、次は木曾ルートを書かせていただきます。

いつになるかは分かりませんが、同じようなタイトルで書きますので、またそこでお会いしましょう…

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