海未「朝ご飯とはいえきちんとしたものをお出ししたいところですね」

花陽「うーん…どうしようかな。…海未ちゃんは何が食べたい？」

海未「そうですね…、家では和食で朝ご飯を食べることが多いですが」ﾌﾑ

花陽「うんうんっ、海未ちゃんっぽい！焼き魚とお味噌汁、お漬け物に……」

うみぱな「ご飯！」

花陽「あ、う、海未ちゃ」

海未「本当に白米が好きなのですね。次の言葉が何かすぐ分かりましたよ」ﾌﾌｯ

花陽「///」

花陽「と、ともかく、ザ・日本の朝って感じでいいよね！ね！」

海未「ええ。そのように朝ご飯が整っていると安心できます」

花陽「じゃあこれで行こっか？」

海未「はい。……花陽が色々指示を出してくれれば、私も動きます」

花陽「ええ！？は、花陽が！？」

海未「一番経験がありそうですから…。慣れている人に合わせてやる方がいいと思いまして」

花陽「そ、そっか…。海未ちゃんのお師匠さんなんだね」

海未「ふふ。そういうことになりますね」

花陽「…よし、いい仕事ができるように頑張りますっ」

ーーーー



花陽「お漬け物はたくあんがあったから切るだけ、魚は鮭があるから焼いて、あとは…」

海未「鮭、焼いていましょうか？」

花陽「あ、うん！ありがとうっ。枚数も多いしね」

海未「9人分のご飯だなんて作ったことありません…」

花陽「ご飯はどのくらい必要かなぁ…。私は1.5合くらい食べるとしてみんなが…」ｳｰﾝ

海未「朝からそんなに食べられるのですか！？」

花陽「えっ！？…あはは、変かな」

海未「…いえ、よく食べよく動く。健康的でいいじゃありませんか。お母様は嬉しいでしょうね」

花陽「お母さん？」

海未「早起きして作ったものをおいしそうにたくさん食べてくれる、というのはお母様のやりがいになっていると思いますよ」

花陽「そ、そうかな…えへへ」

海未「ただ、食べることと運動することのバランスはきちんとしないと、ダイエットしなくてはいけませんが」

花陽「ううっ」

海未「…なんて、合宿中だから心配いらないでしょうけどね」

花陽「が、頑張って練習する！」

海未「よろしくお願いしますね」ﾆｯｺﾘ

花陽「あ、お魚の前にご飯炊いておいた方がいいかも。時間がかかるし」

海未「確かにそうですね！結局何合炊きましょう？」

花陽「炊飯器も2台あるし…4合くらいあってもいいんじゃないかな」

海未「4合……すごい数字ですね。分かりました」

花陽「…とぎ方、教えてあげるね！」

海未「花陽のご飯指南ですか…。充実した朝ご飯になりそうです」

ーーーー



花陽「もうすぐ炊ける！」

海未「魚もちょうど焼き終わりましたよ」

花陽「あとはお味噌汁だね…」ﾄﾃﾄﾃ

ｸﾞﾂｸﾞﾂ

花陽「味見～♪」ﾁﾋﾞｯ

花陽「ｽﾞｽﾞｯ……ふぅ～」

海未「ｺﾞｸﾘ」

花陽「おいし♡」

海未「お、おいしそうですね…」

花陽「染みわたる…」

海未「は、花陽花陽…。私も…」

花陽「…あ、ごめんね！どうぞ！」つ小皿

海未「ｺﾞｸﾝ…ほぅ…」

海未「良いものですね…。ほっとします」

花陽「お口に合う？」

海未「ええ！それはもう！毎日でも飲みたいくらいですよ」ﾆｺｯ

花陽「！！？？」ｷｭｰﾝ

花陽「そ、それは、どういうことかな」

海未「？　そのままの意味ですが…」

花陽「そ、そっか…」

海未「？？」

ﾏﾀﾞﾈﾑｲﾆｺｰ　ﾐﾝﾅｿｳﾀﾞﾆｬｰ　ﾎﾉｶﾁｬﾝﾈﾅｲﾃﾞ!

花陽「あ、み、みんな起きたみたいっ。支度しなくちゃ！ねっ！？」

海未「えっ、ああ、そうですね。お漬け物、出して運びますね」

花陽「う、うんっ」

花陽「ﾖﾛｼｸｵﾈｶﾞｲｼﾏｽ」ﾎﾞｿﾎﾞｿ

ーーーー


穂乃果「ご飯だっ！！」

真姫「よく間に合わせてきたわね」

穂乃果「ご飯前には起きられるんだよ」ﾄﾞﾔ

凛「別に偉くはないにゃ」

海未「では、全員でいただきますしますよ」

希「給食みたい！」

海未「では、手を合わせて」

9人「いただきまーす！」

海未「…無事にいただきますまで来られましたね、花陽。…花陽？」

花陽「…」ﾋﾟﾄｯ

海未「どうしました？」

花陽「！？///」

海未「妙に近いですが」

花陽「な、なななんでもないです！ごめんなさい！///」ｽｽｯ

海未「？？？」



ことり「…海未ちゃんと花陽ちゃん、仲良しだね？」

絵里「ご飯づくり、そんなに楽しかったのかしらね」

にこ「…これうちでもできるかしら」ﾓｸﾞﾓｸﾞ