勇者姉「二人で一人の」勇者妹「勇者だッ!」(34)

山賊頭「あ゛ぁん?なんだか知らねぇが女だからって容赦しねぇ、やっちまえお前ら」

山賊s「「おぉぉぉー」ダダダ

勇者姉「ヒィィ…助けて妹~」カクレ

勇者妹「はい!いきますッ」



    「マヒャドォ」

山賊s「」コオリ

―山賊たちを倒した

勇者姉「…倒した?」オソルオソル

勇者妹「はい!倒しました!」ニコッ

勇者姉「はーはっは!勇者の力思い知ったか!」

勇者妹「姉様はなにもしてませんよね?」

勇者姉「うっ……二人で一人の勇者だからいいのっ」

勇者妹「さて姉様、村へ報告しに帰りましょう!」スタスタ

勇者姉「二人で……あぁ、待って妹~」タタタ

山賊頭「あいつらいつか復讐してやる…」

――小さな村―――

「ぉお…山賊たちを倒してくれたか」
「ありがとうございます」
「さすが勇者様たちだ」

勇者姉「いえいえ、私たちは当然のことをしたまでです」ドヤ

勇者妹「姉様はなにもしてませんけどね」ニコニコ

勇者姉「あぁコラ妹…」

「勇者様ありがとうございます、なんのお礼も出来ませんがどうぞこの村で一晩ゆっくりお休み下さい」

勇者姉「じゃあお言葉に甘えて」

勇者妹「えぇとお金は…」

「代金はいりません、どうぞごゆっくりとなさって下さい」

勇者妹「あの…いいんですか?」

「えぇもちろんですとも、あの山賊たちを倒してくれたんですから」

勇者姉「ほら妹、村の人もこう言ってくれてるし、ね?」

勇者妹「うぅー、わかりました、ではお言葉に甘えさせてもらいます」

勇者姉「よーし!さっそく宿にレッツゴー!」ダダダ

勇者妹「あの、では……あぁ待って下さい姉様~」タタタ

「…………今夜奴等を狩るぞ」ニヤァ
「「はい」ニヤァ

――村の宿屋―――

勇者姉「ふぃー、ちかれた~」

勇者妹「もぅ姉様は遠慮が無さすぎます」プンプン

勇者姉「遠慮ったって…村の人の好意じゃん?それを遠慮するのはどうかと」

勇者妹「いくら村の人の好意でも少しくらいは遠慮を…」

勇者姉「あ~はいはい、わかった~次からは遠慮するから、もういいじゃん過ぎたことは~」

勇者妹「姉様はいつもそうやって」ガミガミ

勇者姉「あぁもう、それ以上言うと今晩一緒に寝てあげないよっ」

勇者妹「なッ!…そんなのズルいです」

勇者姉「ふんっ、ズルくてもなんでも説教する妹とは一緒に寝たくないもん」

勇者妹「うぅぅ~、わ、わかりましたっ!もう言いません……だから、今日も一緒に寝て下さい///」

勇者姉「うん!素直な妹は好きだから一緒に寝てあげる」ニコッ

勇者妹「姉様///」

――その日の夜―――

勇者妹「ぅーん…あねさまぁ…」スースー

勇者姉「むー…いもうとぉ…」スースー


魔物「ヒャハハハ、今なら奴らは眠っている、殺るなら今だ!行けー」
ザコs「「ぉぉぉー!」ドタドタ

ガチャ
魔物「勇者!覚悟」

シーン

魔物「あれ?」

勇者妹「ふぅ…やっぱり来ましたね…」

勇者姉「ふぁぁ…眠い…」

魔物「なにぃ…貴様らどうして…」

勇者妹「殺気です、あなた方は私たちが村へ入るや否や殺気を放っていました」

勇者姉「……ふにゅ…」スースー

勇者妹「あの殺気に気付かない方はいないかと」ニコッ

魔物「うぐぐ…おのれぇ、こうなったら攻撃だ!行けー」
ザコs「「キシャァァァァア」

勇者妹「静かにしてくださいッ」

    「マヒャド」


魔物s「」ピキーン

―魔物たちを倒した

勇者妹「ふぅ…片付きましたね……姉様?」

勇者姉「…もっとたべりゅ…」スースー

勇者妹「はぁ……姉様、ベッドで寝て下さい」ハコビ

勇者姉「むぅぅ…いもうとぉ…すきぃ…」スースー ギュゥー

勇者妹「なッ///姉様!?」

勇者姉「…むにゅ…」スースー

勇者妹「寝言……はぁ、私も眠たくなってきました、お休みなさい姉様」

勇者姉「…すきぃ……」スースー

――次の日の朝―――

勇者妹「ふぁぁ…よく寝ましたぁ……姉様?」

勇者姉「…ふへへ…」スースー

勇者妹「もぅ姉様は、…姉様…姉様、起きて下さい朝ですよ」

勇者姉「んん…ふぇ?あさー?」グシグシ

勇者妹「そうです、さぁ早く用意して下さい!旅立ちますよっ!」

勇者姉「んー、朝ごはんはー?」

勇者妹「そんなものありません!早くしてください」

勇者姉「むー、はいはい」

勇者姉「よーし!勇者一行……しゅっぱーつ」スタスタ

勇者妹「はぁ…朝から元気ですね」トボトボ

勇者姉「まぁね!昨日は久しぶりにぐっすり眠れたから」ニコッ

勇者妹「ふふっ、そうですね、私もぐっすりでした」ニコッ

勇者姉「妹~次の目的地は?」

勇者妹「えぇとですね…次は……出会いの街…ですね」

勇者姉「出会いの街?」

勇者妹「はい、どうやら仲間を集められるようです」

勇者姉「おぉー!ついに仲間かぁー、勇者っぽくなってきたー」ワクワク

勇者姉「よーし!出会いの街に向かってー……しゅっぱーつ」ダダダ

勇者妹「ちょっと姉様…早いですよ~」タタタ

「あれが勇者姉妹か……悪くない」ニヤリ

――出会いの街―――

勇者姉「着いたー!」

勇者妹「これが、出会いの街……あの村からすぐのところにあるんですね」

勇者姉「よーしっ!さっそく…」

勇者妹「仲間探しですね!姉様」

勇者姉「ではなく宿屋探しだぁー」

勇者妹「えぇ!?仲間探しはどうするんですか!?」

勇者姉「宿屋についてから考える!…えぇと、宿屋…宿屋…」

「あぁぁどうしよぉ…」ソワソワ

勇者姉「ん?」

「迷子になっちゃったよぉ…」ソワソワ

勇者姉「あのぉ…すいません」

「は、はひっ!なんでしょうか!?」ビクッ

勇者姉「宿屋ってどこにあるか知りませんか?」

「あ、はい…宿屋ならあの建物の向こうです…」

勇者姉「ありがとうございます!」

「い、いえ…こちらこそ…では、すいません」

勇者姉「あ、待って下さい」

「ふぇ?なんですか?」

勇者姉「あの違ってたらすいません…迷子なんですか?」

「ふぇ!?どうしてそれを!?」

勇者姉「あはは、やっぱり…さっき迷子になったって聞こえてましたから」

「うぅぅ///お恥ずかしいです」

勇者姉「よかったら一緒に目的地探しますよ?」

「えぇぇ!いいですよ、あの私1人でも大丈夫ですから」

勇者姉「いえ、私も宿屋の場所を教えてもらったわけだし…手伝いますよ」ニコッ

「あぅぅ///じゃあお願いします」

勇者姉「はい!」

勇者妹「むぅ~……姉様はまた…」

勇者姉「そういえば目的地はどこなんですか?」

「はい、あの実は…私僧侶でして…あのですから教会へ戻りたいんですけど…帰り道がわからず…」

勇者姉「へぇ~僧侶さんなんだ!じゃあ教会に向けてレッツゴー」スタスタ

勇者妹「あ、もう姉様!あてもなく歩かないで下さい」

僧侶「あのすいません、私のために…」

―あっさりと教会前――

勇者姉「以外とあっさり見つかったねー」

僧侶「あ、あの!ありがとうございました」

勇者姉「あはは、お礼なんていいですよ、私は私のしたいことをしたまでですから」ニコッ

僧侶「あぅぅ///で、では…ありがとうございました///」スタスタ

勇者姉「それじゃあ妹!宿屋へ行こうー!」スタスタ

勇者妹「もぅ…まったく姉様は…」スタスタ

――宿屋―――

勇者姉「ふぅー、さてと……仲間ってどうやって探すの?」

勇者妹「あぁもう、やっぱり姉様は何も考えないで行動してたんですね!」

勇者姉「いやぁ、なんとかなるかなぁって」アハハ

勇者妹「全く、姉様はいつもそうやってわからない事を後回しにして、だから姉様は…」

勇者姉「まぁーた妹はー、もぅ説教する妹とは一緒に寝てあげないもーん」

勇者妹「なッ!…だからそれは卑怯です!私が1人で眠れないのを知ってるくせに…」

勇者姉「あはは、ならば説教を止めなさい」

勇者妹「…はぁ……もぅ姉様は…」

勇者姉「そうだ!街で呼び掛けたらいいんじゃないかな?」

勇者妹「呼び掛け…ですか?」

勇者姉「そうそう、私たちの仲間になって下さーい、って」

勇者妹「えぇと…そんなことをするより普通に紹介所や酒場へ行けば、仲間が見つかるんじゃないですか?」

勇者姉「んー、でもなぁ……呼び掛けるほうが面白いじゃん」

勇者妹「姉様…また考えもなしにそんなことを…」

勇者姉「そうと決まればさっそく街の広場へゴー!」

――町の広場―――

勇者姉「みーなーさーん!ちゅうもーく!」

勇者妹「姉様ホントにやるんですか」ヒソヒソ

勇者姉「当たり前だよそのために来たんだから………みーなーさーん!私たちは勇者でーす!」

ざわざわざわ,,,

勇者姉「実は私たち仲間が足りなくて、一緒に旅をしてくれる人を探していまーす!」

ざわざわざわ,,,

勇者姉「もし仲間になりたい人がいれば、宿屋に来てください!たくさん待ってまーす!」

ざわざわざわ,,,

勇者姉「よし、これで大丈夫、さっ!宿屋に戻ろう」

勇者妹「うぅ…恥ずかしかったです///」

勇者姉「仲間いっぱい来るといいなー」

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