【ガルパン】みほ「大洗あんこう物語Ⅱ」 (660)

【ガルパン】みほ「大洗あんこう物語」

【ガルパン】みほ「大洗あんこう物語」 - SSまとめ速報
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からの続編、準決勝プラウダ戦からです

大洗

ナカジマ「長砲身つけたついでに、外観も変えておきました」

優花里「F2っぽく見えますね」

ナカジマ「そうでしょ」

みほ「自動車部のみなさん、ありがとうございました」

柚子「砲身が変わって、新たしい戦車が一両」

桃「これでまた、戦力の補強が出来たな」

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みほ「あの、ルノーには誰が?」

そど子「失礼します。本日から参加することになりました、園みどり子と風紀委員です。よろしくお願いします」

麻子「おぉ」

杏「色々教えてあげてねぇー」

そど子「会長、名前を略さないでください!」

みほ(風紀委員…。あそこに比べると普通の生徒と変わらない…普通はこうなんだろうけど)

~回想~

風紀委員(黒騎士仕様)「おい!戦車回収車以外で戦車を引っ張るのは校則違反だ!」

マイヤー「けっ、規則の犬が」

風紀委員「なんだ?学校への反逆罪として告発するぞ!」

マイヤー「けっ」

ハンス「まずいなぁ、勝手な事しちまったから校内会議か?」

風紀委員「いいか、これは略式の校内会議である!バウアー中尉、君の部隊は…」

……

みほ(あの時は危なかったなぁー。学園長が助けてくれなきゃ、風紀委員と一戦交えるとこだったっけ)

杏「名前どうしよっか隊長?…西住ちゃん?」

みほ「は、はいっ!な、なんですか?」

杏「いや、ルノーチームの名前どうしようかって思って」

みほ「うーん。ルノーってカモっぽくないですか」

杏「じゃあ、カモに決定ー」

そど子「カモですかぁ!?」

杏「ルノーはそど子達に任せるでいいとして、Ⅳ号どうしよっか?」

優花里「確かに、長砲身化したⅣ号の火力は頼もしいですからね」

みほ「(…最低でも4人は居ないとⅣ号だと上手く運用でない…。そうなると、やっぱり…)Ⅳ号はうさぎさん、お願いします!」

梓「わ、私たちがですか!?」

みほ「はいっ」

梓「えっ、私たちが、あんなすごい戦車乗っちゃていいんですか?」

みほ「隊長として今まで見てきた上で、もうあなた方は一人前の戦車乗りとしての素質は十分あります。行けるはずです」

梓「…隊長」

あや「でも、Ⅳ号って6人も乗れったけ?」

桂利奈「確か5人だったような」

あゆみ「じゃあ、ひとり多くない?」

みほ「誰か一名、動いてもらう事になりますね」

うさぎさん「!!」

梓「動くって、一体どこへですか?」

あや「風紀委員と一緒とか勘弁なんだけど」

あゆみ「うん。滅茶苦茶うるさそうだし…」

そど子「何か、言った?」

あや&あゆみ「い、いえっ!」

妙子「あのー、うちの戦車一人足りないんですけど」

忍「デカっくなったから、ちょっと大変で」

みほ「じゃあ、あひるチームに一名移籍してもらう方向で。いいですよね、磯部さん?」

典子「!!は、はいっ。わ、私は全然構わないであります」

妙子「2回戦の後、会場裏に一人で連れてかれてから何があったのかなぁ?」

忍「さぁ?」

梓「!!(アヒルさんチームとなると、使う戦車はコメット。コメットに乗れるチャンス!でも、車長の私が行きますって言いづらいし…)」

あや「どうする?」

桂利奈「キャプテン以外は同級生だから、あんまり怖く無いけど。何か、キツそう」

優季「そうだよね~。体育会系って感じだもんねぇ」

あゆみ「じゃあ、私行こうかな~。体動かすの好きだし」

あや「えぇー。あゆみちゃん本気?」

あゆみ「えっ。えっとー」

紗希「!!……」(スっ)

梓「紗希?」

忍「丸山さん?」

紗希「…これから、よろしくお願いします」(ペコ)

一同「えぇー!」

みほ「…初めて声聞いた…」

沙織「そっち?」

梓「えっ、いいの紗希?」

紗希「……」(コクッ)

あゆみ「えっ、紗希!?どうしちゃったの?」

あや「なんで?」

優季「どうしちゃったの?」

梓「…!!まさか、紗希。皆が迷ったような表情してたから…」

紗希「……」(コクッ)

梓「紗希…」

典子「丸山さん、本当にいいの?」

紗希「……」(コクッ)

典子「…目は本気だね…。なら、うちとしては歓迎するよ」

忍「宜しくね」

あけび「頑張ろう」

妙子「これから、よろろくしね」

紗希「……」(コクッ)

優花里「決まったみたいでよかったでありますね」

みほ「……」

優花里「西住殿?」

みほ「…(これで、パンター、コメット、Ⅳ号、Ⅲ突、38t、ルノーB1…。戦力が強化できたけど、数の上では向こうが有利…。後は準決勝までに、どこまで練度を上げれるか)」

優花里「!!(顔がいつも以上に怖いであります)」

みほ(この前の試合では大尉の咄嗟の言葉がなきゃ負けてた…。今回もきっとコンマ数秒単位での差で勝負が決まる…)

プラウダ学園艦

ノンナ「準決勝は残念でしたね」

カチューシャ「去年、カチューシャたちが勝った所に負けるなんて」

ダージリン「勝負は時の運と言うでしょう?」

ノンナ「どうぞ」

ダージリン「ありがとう。ノンナ」

ノンナ「いいえ…」

ダージリン「次は準決勝なのに、余裕ですわね。練習しなくていいの?」

カチューシャ「今日はお休みよ」

ダージリン「まぁ」

カチューシャ「本当なんだから!毎日毎日遅くまで、ノンナが練習するって煩いから。疲れちゃうわ、全く。相手は聞いたこともない弱小校相手なのに。燃料が勿体無いわ」

ノンナ「……」

ダージリン「でも、噂だと。隊長は家元の娘らしいわよ。西住流の」

カチューシャ「なっ!」

カチューシャ「そんな大事な情報なんで、最初に言わないのよ!」

ノンナ「何度も言ってます」

カチューシャ「聞いてないわよ!」

ダージリン「でも、妹の方みたいだけど」

カチューシャ「なんだぁー」

ノンナ「…妹方だから問題なんですよ、カチューシャ」

ダージリン「えっ?」

カチューシャ「どういう事よ!?」

ノンナ「…彼女、西住みほさんは。私が好敵手と認めた方ですから」

カチューシャ「はぁ?」

ダージリン「えっ?詳しく聞かせていただきたいのだけれど」

ノンナ「彼女とは、以前の試合で戦い私は、敗北を期しました…」

カチューシャ「何言ってるのよ?去年の全国大会ではノンナはやられてなんか無いじゃない!」

ノンナ「この前、代理で出場した硬式戦車道の試合でです」

カチューシャ「硬式!?」

ノンナ「はいっ。彼女とは前回の硬式戦で戦い、私は僅かな差で撃破されました。ですが、あの時私は彼女に対して悔しさというより、彼女の射撃の腕に素直に健闘を称えたいと思いました。そして次は絶対に負けないと心に誓いました」

ダージリン「女性なのに硬式を?」

ノンナ「はいっ。しかも、私のように代理ではなく専門としてってました。あの黒騎士中隊で」

カチューシャ「!!」

ノンナ「彼女の射撃術は私と同等…いやっ、私が射撃の指導をした事もあってかそれ以上の腕です」

カチューシャ「指導したって、何余計な事しちゃってるのよ!」

ノンナ「…あの時はまさかこうなるとは。ですが、安心してくださいカチューシャ。彼女は私が仕留めます」

ダージリン(前に硬式戦をやっていたなんて。ますます興味が出てきましたわ)

ノンナ(…私も練習を積み重ねてはきましたが、みほさんとは良くて同等くらい…今回の試合もおそらく一瞬の判断の差で勝負が決まる…)

一旦ここまで

桃「次はいよいよ、準決勝。しかも相手は去年の優勝校。プラウダ高校だ」

みほ(ノンナさんに勝つ、必ず!)

桃「絶対に勝つぞ!負けたら終わりなんだからな!」

あゆみ「どうしてですか?」

桂利奈「負けても次があるじゃ無いですかぁ」

優季「相手は去年の優勝校なんだしー」

あや「そうそう、胸を借りる感じで」

桃「それでは駄目…」

みほ「いい加減にしなさい!戦う前から諦めてるような人には栄光なんてありません!」

一同「ビクッ!」

みほ「…確かにプラウダ高校は去年の優勝校です。そして、プラウダの副隊長、ノンナさんは…私に行進間射撃の射撃術の指導をしてくれた、私の恩師…いやっ、好敵手です。確かに勝てないと思ってしまうかもしれません」

優花里「西住殿の好敵手!?」

あけび「隊長の射撃の先生!?」

桃「そんな人が居るなんて…ダメかもしれん…」

みほ「ですが、どんな状況でも最後まで希望を捨てず戦っていれば必ず好機は訪れるはずです。ですが、諦めてしまってはそこで終わりです。最後まで戦う気力の無いものは今ここで抜けてください」

一同「……」

みほ「……」

一同「……」

みほ「…では、私と共に戦うという気持ちのある人は一歩前へ」

全員「…」(ザッ)

みほ「……。わかりました。戦うからには私も隊長として全力を尽くします。絶対なんて物はありませんが、皆が最後まで戦いく抜くという気持ちが有るならきっと、準決勝も勝利へ導けるはずです。皆の奮闘に期待します」

一同「はいっ!」

桃「…あまり時間がない。西住、指揮を頼む」

みほ「はいっ。では、これより練習に移ります。全員乗車!」

一同「はいっ!」

杏「…西住ちゃん」

みほ「はいっ」

杏「後で大事な話があるから、生徒会室に来て」

生徒会室

みほ「あのー、話って…」

杏「まぁまぁ、あんこう鍋でも食べて」

柚子「会長の作るあんこう鍋は絶品なんだよ」

杏「まず、最初にね。あん肝をよく炒めるといいんだよ。そこにね…」

みほ「い、いやっ。鍋の作り方はいいですから」

杏「そ、そうだね。まぁ、とりあえず座って」

すいません、生徒会室でのやりとりは長くなるので一部中略します

杏「…で、これは夏の水かけ祭り。これがどろんこプロレス大会」

みほ「楽しそうですね」

杏「…うん。楽しかった」

桃「本当に楽しかったですね」

柚子「あの頃は…」

一同「……」

みほ「…!!(もしかしたら…)」

みほ「…もしかして、お話って廃校の件ですか?」

杏「!!」

桃「なっ」

柚子「どうしてその話を…」

みほ「転校してきたてすぐ、秋山さんに会った時に」

杏「そっかぁー。そういえば、秋山ちゃん喋ちゃったって、言ってったけ」

柚子「……」

桃「……」

みほ「…そんな抱え込まないでください」

杏「えっ」

みほ「私たちはチームじゃ無いですか。戦車は一人では動かせません、仲間が居ないと。ですが、ただ居るだけでも意味がありません。もしもの時は相互にフォロー出来るような信頼関係も必要です」

杏「……」

みほ「みんな、今まで共に戦ってきた仲間じゃ無いですか。ですから、抱え込まないで困ったことがあったら、私たちの事を頼ってください。苦しい道だって事は承知してます。ですが、皆と一緒なら乗り越えられるはずです。戦車に通れない道なんてありませんから」

杏「西住ちゃーん」(ダキッ)

みほ「…大丈夫です。必ず私が勝利してみせますから」

西住家

しほ「…あなたは知っていたの?」

まほ「はいっ…(ごめんなさい、お母様。でも、これ以上みほの機嫌を悪くしたくないんです)」

しほ「…西住の名を背負っているのに。勝手な事ばかりして…」

まほ「……」

しほ「…これ以上、混乱を招くような事は許さないわ」

まほ「……えっ?」

しほ「撃てば必中、守りは固く、進む姿は乱れなし。鉄の掟、鋼の心。それが西住流」

まほ「…私は、お母様と一緒で西住流そのものです!でも、みほは…」

しほ「えぇ、そうよ。あの子は黒森峰がいらぬ間違えをしてくれたせいで、戦車乗りとしては育ちすぎてしまった…」

まほ「はい、そのとお…えっ?」

しほ「今のあの子は鋼鉄の掟に、複合装甲のように硬い心を持ってしまった。このままでは西住流が要らぬ誤解を招いしてしまう心配があるわ」

まほ「そっちですか…」

しほ「…準決勝は私も見に行く。…あの子に勘当を言い渡す為にね。あの子は別の新しい境地で生きた方がいいわ…。今の西住流では緩いかも知れない…」

まほ「…た、確かに…。(あの目は獲物を狩る虎の目のように鋭かった…。お母様でさえあんな目はしないのに)」

しほ「…はぁ。でも、黒森峰のせいとはいえ、硬式戦車道に手を出すなんて…」

まほ「……」

しほ「はぁ…。やはり血は争えないのかしら」

まほ「えっ?」

独自設定が入ります

まほ「お母様も昔、硬式を?」

しほ「まさか、私がやるわけないでしょ。常夫の方よ」

まほ「お父様が?」

しほ「えぇ、そうよ。あの人今は整備専門だけどね、学生時代は硬式の選手だったわ。相当な練度のね」

まほ「戦った事が?」

しほ「えぇ、昔は男女の線引きが曖昧なところがあったから、たまに男子とも試合する機会があったのよ」

まほ「それでお父様は?」

しほ「彼が居た高校は、裕福な高校じゃ無くてね。戦車もえっと、Ⅱ号とかt-26みたいな軽戦車が数量しか無かったわ。対して私は黒森峰、当時の編成はティーガーⅠとパンターが主力で15両くらいだったかしらね」

まほ「…絶望的ですね」

しほ「えぇ、私も3分くらいで決着がつくと思ってたわ。でもね、結果は引き分けだった」

まほ「えっ、ひ、引き分け?」

しほ「えぇ、そうよ。試合が始まってすぐにパンター小隊がt-26の小隊と交戦した。それは常夫が小隊長の部隊だったのだけれど、私たちはものの数十秒で小隊長車以外撃破したわ。だけど、その状況から常夫はパンターの小隊を撃破したわ」

まほ「T、T-26一両で!?」

しほ「えぇ、そうよ。その後私のティーガーの前に出てきたから撃破したわ。そうなったら後はⅡ号と非力な37mmPAK、後は携帯対戦車火器ぐらい」

まほ「そ、それでなんで引き分けに?」

しほ「硬式は乗員も死亡判定が出てなければ戦える…。だから、彼らは勇敢に戦ってきた。でも、所詮生身、5両ほど撃破されただけでほぼ全滅させたわ。もう、勝ったかっと思ったその時だった…」

しほ「周りで急に味方の撃破報告が相次いだ」

まほ「まさか…」

しほ「えぇ、そうよ。その状況から常夫はパンツァーファウストと、梱包爆弾片手に重戦車を次から次に喰ったのよ」

まほ「……」(ガタガタ)

しほ「残りは私一両になったわ。そして、手榴弾を放り込もうと飛び乗って来た…。私は咄嗟にハッチをあけて拳銃を抜いた」

まほ「そ、それで?」

しほ「彼が手榴弾を落とすのと、私の拳銃が死亡判定を出すのがほぼ同士だったわ…。その時の彼の姿が凛々しくて母さんは///…まほ、何を言わせてくれたの」

まほ「……(自分から話したのに…でも、あのお父さんがそんなんだったんて、怖っ)」

みほ「15両対6両…。それにあっちは76、85にKV-2、IS-2…。多分ノンナさんはIS-2で出てくると思う…。短時間で一気に進出してフラッグ車を叩くのも手だけど…失敗した時に取り返しがつかない…。ノンナさんが護衛に居たら尚更…」

ピンポーン

宅配便「西住さん、宅配便です」

みほ「えっ?私に…はーい」

宅配便「ここにサインお願いします。ありがとうございましたー」

みほ「…誰からだろう?えっ、お父さんから!?」

準決勝戦試合会場

沙織「寒っ、マジ寒いんだけどー」

華「確かに、もっとカイロ使いますか?」

優花里「うーん。ロシアの防寒服でも持ってくればよかったであります」

エルヴィン「確かに、私もドイツのコートを…」

みほ「やっぱり、ちょっと大きい。お父さん、送ってきてくれたのはありがたいんだけど…ちょっと動きづらいなぁ」

優花里「…あっ、西住殿…あーっ!」

エルヴィン「なんだ、グデーリアン…。そ、それは」

みほ「お父さんが寒いだろうからって送ってきてくれたんだけど、少し大きくて」(黒騎士仕様+Uボートジャケット)

エルヴィン「Uボートジャケット!いいなぁー」(キラキラ)

優花里「そうやって着ると格好良いであります!…でも、羨ましい」(キラキラ)

みほ「そんなに見つめられても…」

みほ「あっ!そうだ。二人共こういうの詳しそうだから聞きたんだけど、このジャケットて裏にこんなの付いてるの?」

優花里「な、なんですかこれ?こんなマットの耳みたいなのはついてないはずですが…」

エルヴィン「確かに…。でも、しっかり縫い付けてあるし、何かを刺しとくとにはよさげだぞ」

優花里「確かに、M24型とかですか?」

エルヴィン「それいいかも。アハハハ」

みほ「!!もう、お父さん。女子の戦車道は硬式と違って個人携帯火器は使わないのに。もう、ドジなんだから」

優花里&エルヴィン「えっ、マジだったの?」

VOOOOO

優花里「あっ」

沙織「誰?」

みほ「あれは。プラウダの隊長と副隊長!」

優花里「地吹雪のカチューシャにブリザードのノンナですね」

みほ「……」

ノンナ「……」

カチューシャ「プッ。アッハッハハハハ!このカチューシャを笑わせるためにこんな戦車用意したのね…。(げっ、パンターがあるじゃないのよ!)

杏「やぁやぁ、カチューシャ。よろしく。生徒会長の角谷だ」

カチューシャ「……」

杏「??」

カチューシャ「っ…ノンナ!」

ノンナ「…あの硬式戦の雪の夜以来ですね」

みほ「…えぇ、あなたと砲火を交えるのは」

カチューシャ「!!ノ、ノンナ!何やってるのよ!私が呼んでるんだから返事くらいしなさいよ!」

ノンナ「大事な話し中です…。少し待っていただけませんか?」

みほ「何か?」

カチューシャ「♯♭●□▲★※ー!(言葉にならない悲鳴)」

ノンナ「…変わってないですね」

みほ「…えぇ、あなたも」

ノンナ「…期待してますよ。好敵手さん」

みほ「…私もです、ノンナさん」

握手

ノンナ「…挨拶も終わりましたし、帰りましょうかカチューシャ?」

カチューシャ「な、何よ!私はまだ終わってないわよ!」

ノンナ「そのまま居ると風邪をひきますよ」

カチューシャ「!!わ、わかったわよ…」

ノンナ「フフッ…(やはり、場所は変われど、みほさんはみほさんでしたね…。やはりISで出るほうが良さそう)」

みほ(おそらく、ノンナさんの事だからIS-2で来るはず…。ISだけはなんとしても仕留めないと)

みほ「とにかく、相手の車両数に飲まれることなく落ち着いて行動してください。フラッグ車を守りつつ、ゆっくり前進してまず、相手の動きを見ましょう」

一同「はいっ!」

カエサル(隊長がいるなら、一気に攻めるのも良い気がするが…)

みほ「ん?カエサルさん、何か?」

カエサル「えっ、い、いやー何にも」

みほ「…言いたい事がはっきり言ってください!」

カエサル「いっ、いやー。隊長くらい強いなら一気に攻めちゃっても勝てるのかぁーなんて、思っちゃったり…

エルヴィン「おう、妙案だな」

おりょう「先手必勝ぜよ」

みほ「確かに、機動戦で一気に仕掛ける方が相手に準備の隙を与えずいいのかもしれません」

カエサル「なら!」

梓「一気に行きましょう」

典子「勢いは大事です!」

みほ「…冬に慣れてない私たちがプラウダより早くつければの話ですけどね」

一同「あっ…」

みほ「一気に行きたい気持ちもわかりますが、勝ってばかりだとか、フラッグ車を撃破できたからとかで慢心して失敗した人もいましたよね?」

左衛門佐「うっ」

典子「そ、それは…」

みほ「確かに現状、皆さんの士気は高いですしやる気も十分です。ですが、安易な心から慢心しては必ず隙が生まれます…」

優花里「…第二次大戦初期のイタリアのようですね…」

カエサル「…確かに第二次ポエニ戦争のように、逆進行のおそれもある」

おりょう「ミッドウェー…」

カバチーム「それだ!」

みほ「冬期戦に慣れてない上にあのノンナさんもいる…下手に突っ込んだら全滅させられる危険もある危険な賭けです。それでもその賭けに乗る人が居るのであれば、私はそっちの案を採用します」

一同「……」

みほ「大丈夫です。今ので、みなさんのやる気は十分伝わりました。私が指揮してる限り大洗に敗北なんて結果は残させません」

一同「!!」

みほ「だから、皆さん私に付いてきてくれますね?」

一同「おぉー!」

みほ「(よしっ、士気も十分…)では、乗車!PANZER VOR!」

VOOOO

カチューシャ「いい!あいつらにやられた車両はシベリア送り25ルーブルよ!」

ノンナ「…男子のところで25日の対戦車道の授業ですね」

プラウダ一同「えっ?」

カチューシャ「ち、違うわよ、ノンナ!日の当たらない教室の方よ」

プラウダ一同「ほっ」

観客席

プラウダ生「ちぇっ、そっちかよー。せっかく、女子と仲良くできるかと思ったのによ」

シュガポフ「けっ、女子なんか居たって足でまといなだけだぜ」

プラウダ生「確かに。ならなんで女子の応援なんかに?」

シュガポフ「あのクソインテリが!遅刻の処罰だとよ。このシュガポフ様を女子の戦いの記録取りなんかですませやがって!あの野郎、弾は前からだけじゃねぇぞ」

VOOOO

沙織「冷える…」

華「確かに大分冷えてきましたね」

みほ「…うぅ、流石にこの寒さは少し応える…。(でも、あの時の東部戦線みたいな寒さに比べたら幾分かマシ…)」

優花里「ココアどうぞ」

みほ「あっ、ありがとう。先行するカメさん、そっちはどうですか?」

杏「今んとこ何もいないよー」

みほ「…まだ居ないか。(このまま行けば早くて接敵は15分後…)」

プラウダ斥候「敵はフラッグ車に対し防御陣形を取りつつ、北東へ前進中…。時速約10km」

カチューシャ「随分のんびりね。やっぱりカチューシャたちのことビビってるのかしら?」(モグモグ)

ノンナ(確実にきましたか。やはり、私を警戒して…)

カチューシャ「なんか動きがあったら知らせなさい」

プラウダ斥候「はいっ」

みほ「!!(今視線が…)」

みほ「…(斥候?)麻子さん…(サンダースみたいに通信傍受してるかもしれない…ならっ)」

麻子「ん?」

みほ「そこの林の脇に寄せて止めてもらっていいですか?」

麻子「どうした?なんかあったのか?」

みほ「…ちょ、ちょっとそのー///」

麻子「???」

沙織「えっ///みぽりんまさか…」

みほ「うん…」

プラウダ斥候A「ん?パンターが止まったぞ」

プラウダ斥候B「故障か?いやっ、なんか持って指揮官が降りたぞ」

プラウダ斥候A「紙とスコップ…あっ///」

プラウダ斥候B「は、はした無いぞ…///」

まほ「!!」

ダージリン「!!」

林の中

みほ「……」(カチャッ)

プラウダ斥候A「お、おい。流石にそっちを見るのは///」

プラウダ斥候B「で、でも、パンターを監視しなきゃいけないし///」

プラウダ斥候A「だ、だよな。決してあの大洗の隊長が格好良いとかじゃないからな///」

プラウダ斥候B「つ、ついでに視界に入っちゃうのはしょうがないし///」

まほ「!!(あいつら全員ヴェルハラ贈りだ)」(ギリッ)

プラウダ斥候A「じゃあ、監視を…」

カチャッ

みほ「双眼鏡を置いて、ゆっくり立ってもらえますか?」

斥候A&B「あっ…」

沙織「みぽりん遅いなぁ」

優花里「まさか寒さで…西住殿ー!」(ダッ)

華「あっ、秋山さん!?」

みほ「ごめん、お待たせ」

優花里「西住殿!心配しました…あれ?」

沙織「えっ、みぽりんが増えた!?」

斥候A&B「うぅー」

みほ「しっかり歩いてください」

沙織「エェ!?捕虜?」

麻子「いいのか、そんな事して?」

優花里「確か、偵察行為中の相手校の生徒を捕まえるのは認められてますね」

華「捕まってしまった方はどうなるんですか?まさか、情報を得るためにいたぶってみたりとか?」

麻子「嬉しそうに話すな」

みほ「…捕まえた人には何もしちゃダメだよ。試合が終わるまで相手の陣地で待たされるけど」

斥候A「そうだ、そうだ!だから、お前らは尋問も何も出来ないんだからな!」

斥候B「何を聞かれても答えないからな!」

みほ「…でも、質問に答えるのと、自主的に言うのは違うよね?」

斥候A&B「えっ?」

みほ「麻子さん、華さん。このふたりの頭を動かせないように持ってもらえますか?」

斥候A&B「何をする!?拷問は禁止だぞー!」

みほ「大丈夫、拷問とかは禁じられてますしする気もありません。私たちに出来ることは質問くらいですが、喋りたくなきゃ話さなくても結構です」

斥候A「ふんっ、だったら一言も喋らないからな」

斥候B「そうだそうだ!」

みほ「別に構いませんよ…。私は自ら喋ってくれるのを期待して待つだけですから」

斥候A&B「あっ…(そ、そんなじっと見られても…)」

みほ「……」

斥候A&B「///

沙織「そんな、じっと相手の顔見てるだけで何とかなるの?」

みほ「……」

優花里(西住殿にじっと見つめられるなて…変わってほしいであります!)

みほ「…何か喋りたくなりました?」

斥候A「だ、誰が///」

斥候B「うぅ////」

斥候A&B(そんな凛々しい顔でずっと見つめるなー、これじゃあ拷問と変わんないじゃん)

斥候B「あぁ…もう駄目///当初の部隊の配置は…」

斥候A「……そ、そうですその通りです…はい///」

みほ「自ら情報をくれるなんて、貴重な情報ありがとうございます」(ニコッ)

斥候A&B「はぅ///」(パタっ)

みほ「敵の配置がわかりました、これより前進します!」

麻子「目を見てるだけで情報を聞き出すとは…」

華「まぁ、真の英雄は目で人を殺すともいいますし」

沙織「今のはちょっと違った気が…」

麻子&華(しかし、こっちももう少しで危ない所でした///)

VOOOO

みほ「麻子さん、フルスピードでお願いします!」

麻子「わかってる。ん?」

みほ「あれは…。カモさんどうしました?」

そど子「ゴモヨ、前に進むのよ!」

ゴモヨ「前に進んでるつもりなのよ、そど子」

麻子「…ちょっと頼む」

麻子「ちょっと代われ」

VOOOO

ゴモヨ「ありがとう」

そど子「ちょっと、人の戦車に勝手に入ってきて何やってるのよ!」

麻子「気にするな」

VOOO

みほ「よしっ、ここで隊列を組み直して前進します。カメさん敵の配置はわかったので合流してください」

杏「あいよー」

みほ「麻子さん、ごくろうさまでした」

麻子「おぅ…(なんか、さっき以来変に意識してしまう///)」

VOOO

みほ「あの情報だと、おそらくこの辺に3両いるはず…居たっ、11時方向に敵!全車警戒」

BARM DOM

みほ「全車攻撃用意!ですが、一番右端の車両は撃破しないよう上手く外してください」

一同「了解」

BARM DOM シュパッ! シュパッ!

典子「よっしゃ!」

左衛門座「よしっ」

梓「やったー!」

柚子「上手く外して撃てるようになるなんて、桃ちゃんすごいね」

桃「あ、当たり前だろ!」(今回は素で外した)

沙織「すごい!一度に2両も!」

エルヴィン「昨年の優勝校を撃破したぞ!」

カエサル「時代は我らに味方している!」

桃「やはり、今回は行けるぞ!この調子で」

梓「一気にやりましょー!」

みほ(情報通り…なら次は…)

DARM VOOOO

沙織「あっ、逃げてくよ」

みほ「全車両で追撃します!」

VOOOOOOOOO

沙織「なんで逃げくの?」

優花里「こっちが全車両で追いかけてるからじゃ無いですか?」

沙織「そうだよねぇ、何故か追うと逃げるよねぇ、男子って」

梓「あそこに固まってる…」

梓「敵、フラッグ車発見しました!」

桃「!!千載一遇のチャンス!」

みほ(フラッグ車を囮にするなんて、大胆…だけど、今の私たちなら撃破は余裕。だけど、スターリンの所在が気になる…下手な博打は打てない)

華「みほさん、どうしますか?」

みほ「華さん、あの76を撃破せずに通信アンテナを破壊する事ってできますか?」

華「やってみます」

DRAM KAN

みほ「…よしっ。後は…ちっ、皆フラッグ車を前にして気分が高鳴り過ぎてる。射撃がぶれてる」

BARM シュパッ!

左衛門佐「やった!」

みほ「!!よしっ、敵が下がる…。華さん、さっきのT-34に攻撃して後退を妨害してください、但し撃破しては駄目です。難しいかもしれませんがお願いします。優花里さん、時間との勝負です。装填は迅速に!」

優花里「了解であります」

華「任せてください」

BARM BAKOM

「逃がすかー!」 「追え!追え!」 「ぶっ殺せー」

みほ「…全車停止!」

ギャッ

一同(やべっ!)

みほ「…あのくらい距離が開けば…。華さん、当ててください」

BAM シュパッ!

みほ「前進します!カバさんチームのみあんこうの後ろに隠れるようにして付いてきてください。後の車両はフラッグ車を守りながらゆっくり前進してください。これは命令です」

一同「は、はいっ!」

みほ「麻子さん、交代する敵を追尾してください。ですが、あまり近づきすぎるとばれるのである程度の間隔を保って」

麻子「了解」

VOOOO

カエサル「隊長は何をする気だ?」

エルヴィン「さぁ?」

みほ「(このくらいの距離なら…)麻子さん、この距離を保ってください。後エンジンの回転数はあまり上げないように…優花里さん、そこの防寒用の帽子をかぶって」

麻子「了解」

優花里「大丈夫なんですか?」

みほ「大丈夫、パンターだって正面から見たら立派なT-34だよ。もっとプラウダ見たく被って」

優花里「はぁ。でも、あそこの単位は最悪であります」

みほ「そうボヤかないで」

観客席

まほ「……」

しほ「……」

プラウダ生「あいつら何のつもりだ?」

シュガポフ「パンターもT-34ベースだから、正面から見りゃどことなく似てる。それを利用して陣地の配置を割り出す気だろう」

プラウダ生「はーっ、考えたもんだ。しかし、オメェ。授業の成績は悪いくせに、学があるな」

BLAM

シュガポフ「しかし、あんなのカールスラントのバウアーくらいしかやらんと思ってたが、あの大洗の隊長学があるな…。待てよ、女…もしかしたら、あいつか?」

みほ「ここで止まって」

優花里「あそこの村へ逃げたみたいですね」

みほ「うん、恐らくあそこに私たちを誘い込んで包囲する戦略だったと思う…なら、村の中に敵の主力が隠れているはず。ここから偵察を出します」

優花里&エルヴィン「雪の進軍~」

みほ(恐らく、この村のどこかにIS-2が居るはず。射撃の腕は互角かそれ以上…まともにやり合ったら火力的にはISの方が上…。こっちが先手を取れないと恐らく不利)

カチューシャ「遅ぃわね…。とっと来なさいよ!」

ノンナ「敵に文句を言ってもしょうがないですよ」

カチューシャ「うるさいわね!早く来なさい、偉大なカチューシャ戦術の前に敵が泣くが目に浮かぶわ」

ノンナ「…ん?今何か動いたような…!!」

優花里(あそこにISー2)

ノンナ(……)

偵察終了

みほ「よしっ、これだけ情報が集まれば行ける…ここから離脱します。全速前進!」

VOOOO BARM

みほ「!!来るっ」

BAKKKOM シュパッ!

カバチーム「うわぁぁっ」

みほ「IS-2」

ノンナ「……」

一旦ここまで また朝以降に

優花里「に、西住殿」

みほ「…全速後退!そっちの茂みに隠れて!IS-2は装填に時間がかかるから今のうちに」

VOOOO

IS車長「あっ、逃げる」

ノンナ「……」

カチューシャ「ちょっと、ノンナ!何があったの?」

ノンナ「…潜り込んできた豹を見つけました」

カチューシャ「!!パンターね。どこにいるの、全車で囲って…」

ノンナ「来るな!」

カチューシャ「!!!!!」(ビクッ)

ノンナ「パンターは私が仕留めます」

ノンナ「…(さぁ、これで1対1です、みほさん)…そこの建物影へ」

優花里「…静かですね。砲声を聞いて集まってくるかと思ったんですが」

みほ「!!(一騎打ちというわけね、なら下手に動けない)」

ノンナ(フフッ、私は小さい頃あの母なる北の大地(北海道)で、父の手伝いでよく狩猟に行ったりしてましたから、獲物を待つのは得意ですよ)

みほ(…動いたら負ける…。だけどね、こういうのは得意)

シュルツ「いいか、西住。戦車が来ても、このパンツァーファウストは60mしか飛ばん。50mはじっと耐えろ。慌ててやられる必要は無いんだ」

みほ(戦車猟兵出身者を甘くみないで)

ノンナ「……」

みほ「……」

あんこう&ISクルー(空気が重い…)

ノンナ(私は7歳くらいでしたが、二日も父と待ったこともあります。あの時仕留めた時の感覚は今でも思い出します…)

みほ(戦車の轟音のが近づくかで、じっと耐えて耐えて…撃破したあのT-34の事は今でも覚えてる…)

ノンナ(だけど、今思えばあの時…なんだか嬉しさと同時に寂しさを感じたのはなんでだったんでしょう)

みほ(あの時、私はなんか仲良しの友達がいなくったように感じた…。まさか、戦車が友達なんて訳ないのに)

みほ(…ノンナさんは私に射撃を教えてくれた好敵手だけど…同時に仲も良い…)

ノンナ(…あの虚しさは、友達を撃ってしまうような感覚…友達…今のみほさんもそうね…)

UEENN ガシャっ(建物外の樽に砲身が当たる)

みほ「!!」

UEEN バキッ(茂みの木に砲身が当たる)

ノンナ「!!」

ノンナ&みほ「!!居たっ」

ノンナ「……」

みほ「……」

ノンナ(相手の戦車を捉えるのがほぼ同時…さすがみほさんです)

みほ(やっぱりほぼ同時…腕はお互い一緒みたい)

ノンナ(みほさん、あなたが好敵手でよかったです)

みほ(やはり、ノンナさんは大切な友達だけど、それ以上に好敵手だね)

ノンナ「フフッ、…どうやら私の友達は倒す獲物みたいですね」

BARM DOM

BAKKKOM

ノンナ「……」

みほ「……」

シュパッ! シュパッ!

みほ「相討ちか…」

ノンナ「相撃ちでしたか…。またダメでしたね」

みほ「やらちゃいましたね。私を撃破したのは貴方たが初めてです…。流石ですね、ノンナさん」

ノンナ「フフッ、私もやられてしまいましたからお相子ですよ、好敵手さん」

みほ&ノンナ「フフッ…アハハハ」

アナウンス「大洗女子学園パンターA、プラウダ高校IS-2走行不能!」

カチューシャ「!!」

大洗一同「!!」

カチューシャ「う、嘘よ!ノンナがやられる訳無いわ!きっと、何かの間違えよ、きっとそうよ…グズッ」

ノンナ「泣かないでください、カチューシャ」

カチューシャ「!!な、泣いてなんか無いわよ!」

ノンナ「大丈夫ですよ、カチューシャ。私がいなくても貴方は勝利します」

カチューシャ「……」

ノンナ「大丈夫です、あなたならきっとやれます。貴方は私の隊長じゃ無いですか」

カチューシャ「!!」

梓「そんな、隊長が…」

うさぎチーム「隊長ー!」

ソド子「えっ!?ちょっと、隊長がやられたって、私たちどうしたらいいのよ?」

パゾ美「落ち着いてソド子…」

典子「隊長がやられるなんて…」

杏「あちゃー…」

桃「もうダメだ…おしまいだー」

みほ「落ち着きなさい!」

みほ「確かにあんこうチームは撃破されてしまいまいましたが、まだ終わりじゃありません。前にも聞きましたが隊長車がやられたくらいで気力をなくすような人は、今すぐ戦車から降りて学園に帰ってください!」

一同「!!」

みほ「戦車道はチームプレイです、例え誰かがやられても残ったものが指揮を引き継げば戦えます。皆さんの能力の高さは隊長として指導してきた私が一番よくわかっています。皆さんの実力はそんなものだったんですか?」

梓「そうだよね、隊長は一番の強敵を刺し違えてでもやっつけてくれたんだから、私たちがこんな所で落ち込んでる訳にはいかないもんね…」

典子「やるぞ!根性ー!」

アヒルチーム「はいっ!」

杏「さぁ、行くよー!」

プラウダ生「隊長、指示を」

カチューシャ「奴らは偵察を出してきたって事は、こっちの手の内は知ってるはずだわ。一度カチューシャの所に集まって」

プラウダ生「了解です」

カチューシャ「待って、あんたたちはそこでそのまま待ってなさい」

プラウダ生「えぇー!バレてんならやられちゃうんじゃ?」

カチューシャ「見つかったら、あえて相手の作戦に乗ったつもりで上手く逃げて、村の中央に誘い出しなさい。他の車両は中央付近で散会。上手く引きずり込んで、中央で包囲してやるわ」

VOOO

梓「あっ、村が見えた」

杏「あれが西住ちゃんの言ってたやつだね。じゃあ、予定通り散会して」

一同「はいっ」

VOOO

プラウダ生「!!隊長、来ました」

カチューシャ「よしっ、さぁ来なさい。後は誘い込んで包囲してじわじわ削り取ってやるわ」

プラウダ生「上手く行きますかね?逃げられたりとか」

カチューシャ「大丈夫よ。あえて包囲網にも緩いところを作ってあるわ。恐らく奴らはそこから脱出しようとするはず。そうしたら叩いておしまいよ。どっかに隠れるにしろ、あの数なら中央の教会しか無いわ。そんな所に逃げ込んだらまさしく袋の鼠よ」

プラウダ生「フラッグ車を狙いに来たら?」

カチューシャ「フラッグ車を狙おうと来ても、フラッグ車にはカーヴェーたんを護衛につけてるから問題ないわ」

VOOO

ソド子「あっ、居たっ。こちらカモチーム。敵発見!」

桃「情報通りだな。やっつけろー!」

BAM DOM

ソド子「あっ、逃げるわ、追うのよゴモヨ」

典子「いたぞ、アタックー!」

BARM DOM シュパッ!

あゆみ「撃てっ!」

BAM シュパッ!

あや「よっしゃ、そのままぶっ殺せー!」

梓「……(隊長がやられたって事は、隊長が偵察してるの気づいててもおかしくないのに…なんだろう、なんか引っかかる)」

あんこうチームはいつの間に砲手交代したんだ?

BARM DOM

カチューシャ「いい具合に突っ込んできたわね。そろそろね、フラッグ車を一度前に出して、餌をまくわよ」

桃「!!居たっ、フラッグだ!」

典子「あれに当てさえすれば…」

BARM DOM

梓「なんだろう…!!後ろに敵戦車!」

あゆみ「えぇ!?」

ソド子「パゾ美、横に敵よ!」

BARM DOM

典子「これって…」

梓「どうしよう、包囲されてる…。やっぱり作戦が読まれた?」

カチューシャ「全車攻撃!一撃で仕留めちゃ面白くないわ。ジワジワ削って上げるんだから」

>>152
すいません、描写が抜けてましたね。隠れた時にです

BARM BAKOOM BKOM

あゆみ「きゃあっ」

あや「ど、どうしよう…」

優季「うわぁぁぁ、もういやー」

梓(こんな時どうしたら…隊長…)

みほ(回想)「…皆さんの実力はそんなものだったんですか?…皆さんの奮闘を期待します」

梓「!!(ダメ!何時までも隊長に頼り切ってる訳にはいかない…隊長は厳しかったけど、今まで私たちを育ててくれたんだから、今度は私たちが期待に応え無いと)」

ガチャッ

あゆみ「ちょ、ちょっと梓!危ないよ」

梓(落ち着いて、梓…。周りをよく見て…諦めなきゃ必ずチャンスはあるって隊長も言ってたし…)

あゆみ「危ないよ、早く中に…」

梓(よく見えないなぁ…。少し危ないけど…)スっ

あゆみ「ちょ、ちょっと!」

典子「えっ!?」

杏「やるねぇー」

梓「これなら、少しはよく見える」(軍神立ち)

梓「…!!(あっちは包囲網が緩い…あそこなら抜けれるかも…いやっ、でも危険かも…他には…)」

BARM DOM

あけび「わぁっ」

妙子「どうしたら…えっ?」

紗希「……」(トントン)

妙子「丸山さん、どうしたの?えっ、無線機を?」

梓「でも、他に抜けれそうなところはないし…」

紗希「梓ちゃん…正面…」

梓「えっ?紗希?正面ってどういう事?…!!そうか、もしかしたら」

桃「うわぁ、もうダメだー」

柚子「桃ちゃん落ち着いて」

梓「うさぎさんチームより、皆さんへ。上手く行くかはわからないですけど、聞いてほしい事があります…」

ソド子「正面突破なんて無茶よ!」

典子「無謀すぎる」

梓「…確かに危険かもしれません。ですけど、逆に敵が一番予測してない所かもしれないんです。上手く行けばチャンスにつながるかも」

桃「だが危険すぎる!」

杏「…よし、行こうか正面」

柚子「会長!?」

杏「最初は逃げてばっかりだった彼女らが、あんな危険を犯してまで出した答えだ。賭けてみよう」

柚子「危険です。失敗したら…」

杏「西住ちゃんが来てくれたとはいえ、全国大会優勝なんてのが最初から無理な賭けだたんだし…。それに、私らもそうだけど西住ちゃんが育ててここまで連れてきてくれたんだ。西住ちゃん抜きでもやれるって所みせなきゃ」

柚子「会長…」

杏「さぁ行くよー!で、作戦は?」

梓「は、はいっ!」

梓「…先輩方にこんな事をお願いしてしまって、申し訳ないんですけど…」

杏「大丈夫、大丈夫」

柚子「任せて」

梓「…お願いします。会長」

杏「さぁ、行くよ。河嶋大丈夫?変わろっか?」

桃「大丈夫です。…私だって、西住にはどれだけ扱かれた事か…一人前になってところを見せてやらんと、私の威信が…」

杏「…そう。なら、頼んだよ。装填と指揮は任せといて!行くぞ小山」

柚子「(フフッ…桃ちゃんたら)はいっ!」

VOOOO

プラウダ生「あっ、隊長!敵が動きます」

カチューシャ「そろそろおしまいね。さぁ、行くわよ。全車包囲準備!」

VOOO

カチューシャ「こっち!?バカじゃないの。あえて分厚いところ来るなんて…」

カチューシャ「返り討ちよ!」

BAM DOM

あゆみ「隊長仕込みの射撃術受けてみろ!」

あけび「発射!」

DORM BAM シュパッ シュパッ!

カチューシャ「!!う、うそっ…。あんなの当てて来るなんて…!!後続何がなんでも阻止!」

梓「よしっ、抜けた…。今のうちに脱出しましょう」

杏「!!正面から敵3両」

ソド子「後方からも4両…それ以上かも」

梓「まずい…このままじゃ挟まれる…早く脱出を!」

杏「正面の3両はこっちが引き受けたよー」

梓「会長!?」

杏「大丈夫。上手くいったら後で合流すんね」

梓「…よろしくお願いします」

杏「38tでも、ゼロ距離まで近づけば何とか…小山危ないけど、ギリまで近づいて」

柚子「はいっ」

杏「河嶋、照準は任せたよ」

桃「はっ!」

杏「よしっ、突撃ー!」

VOOOO 

梓(会長、よろしくお願いします)



UEEN BARM KAN

桃「ちっ」

杏「河嶋、まだ速いよ、もっと近づかなきゃ。小山ねちっこくへばりついちゃって」

柚子「はいっ」

杏「よっしゃ、左の奴から行くよ。動きながらだけど外さないでよ、河嶋?」

河嶋「はっ」

BARM BAKOM

杏「もう少し早きゃ直撃だったんだけどねぇ、まぁ、転輪ぶっ壊しただけよしだね。よしっ、次!奥の奴」

桃「発射!」

BAKOM シュパッ

杏「いいぞ、河嶋!もう一丁、行けっー!」

桃「はっ」

BAM 

プラウダ生「38tごときに何をやっている!」

プラウダ生「この…すばしっこい。きゃっ」

BAKOM

杏「もう一丁。…!!左から狙って来てる。小山回避!」

柚子「はいっ」

杏「ひゃっ、ギリギリだったねー。よっしゃ、次正面の奴に肉薄しちゃって。あいつ潰したら離脱するよ」

柚子「はいっ」

プラウダ生「‥あぁ、そうだ。今言った辺りに攻撃を…うわぁぁぁ」(シュパッ!)

杏「よっしゃ、こんなもんでいいだろうー。撤収~」

桃「はいっ」

柚子「桃ちゃんやったね」

BAKKKOM

カメチーム「うわぁぁ」(シュパッ!)

ニーナ「今の当たっただか?」

アリーナ「さぁ?わかんねぇ。カーヴェーはこんな使い方あっだんだな~」

ニーナ「だけども、小屋に乗り上げて無理やり仰角つけんのは、やりすぎだべなぁ」

アリーナ「おっ、小屋がミシミシ言ってるだ、早く下げねぇど…」

バキッ

ニーナ「わぁぁぁ。倒れるー」

ZUAAAA BAKOM シュパッ!

杏「ごめん。2両しか倒せない上にやられちゃった」

梓「ありがとうございました。怪我とかありませんか?」

杏「こっちは、大丈夫だよー」

桃「私たちの心配はいいから、頼むぞ!」

柚子「お願いね」

梓「はいっ」

VOOO

梓「…フラッグ車が居ない?」

桂利奈「あっ、前に坂が見えたよ」

梓「よしっ、私たちは坂を乗り越えたら敵をやり過ごすよ。今ならきっとフラッグ車は手薄なはずだから、私たちでもやれるはず。アヒルさんはそのまま逃げてください、カモさんはえっとー、アヒルさんを守って」

典子「マッチポイントにはまだ早い、気合入れて行くよー!」

アヒルチーム「おぉー!」

ソド子「ゴモヨ、パゾ美風紀委員の腕の見せどころよ」

忍「さぁて、私たちのクイックに付いてこれるかしら?」

回収車の上

優花里「大丈夫でしょうか?」

沙織「がんばれー、がんばれー」

麻子「……」

みほ「……」

華「みほさん?」

みほ「…皆同じチームですから、私は彼女たちの判断を信じてます」

ちょっと空きます

VOOOOOO

カチューシャ「追え追えー!」

梓「行ったみたいだね。もどるよ」

BARM DOM BARM

典子「行くよー!フルパワー」

VOOOOO

カチューシャ「逃がすなー永久凍土の果てまで追いなさい」

プラウダ生(えぇー、コメットってあんな出たっけ?)

ソド子「ちょっと、何よそのスピード早すぎじゃない、校則違反よ!」

典子「あっ、すいません。河西もう少しスローで」

忍「でも遅く走ったら狙われるんじゃ?」

典子「一回一回ローテションして場所変えれば当たらないよ!」

あけび「…どういう事ですか?」

妙子「要するに、動きながら攻撃すればいいんじゃ無いかな?」

あけび「スラローム射撃的な?」

妙子「そんなの出来るの?」

あけび「うーん。八九式の時は砲を固定できたから成功したことあるけど…。この戦車じゃわかんない」

典子「根性だ!根性入れて撃てば必ず当たる!やれ、佐々木」

あけび「は、はいっ。自信無いけどやってみます…」

UEEEN BAM

あけび「外れ…」

典子「根性だ!」

あけび「はいっ!」

妙子「いやっ、この時代の戦車でスラロームやろうって方が無理ですから」

BARM BAKKKOM 

あけび「キャプテン、やりました!」

典子「よしっ、いいぞ佐々木!」

妙子「えっ…」

VOOO

フラッグ車クルー「敵、来襲」

「あぁ、いげねぇ」

VOOOOO

あや「あっ、居たっ!」

梓「追うよ、準備はいい?落ち着いてね」

あゆみ「任せて」

優季「梓、西住隊長みたい」

梓「えっ///」

フラッグ車「カチューシャ隊長、こちらフラッグ、発見されちゃいました。そちらに合流してもいいですか?てか、合流させてください!」

カチューシャ「!!ニエット!単独で広い雪原に出たらいい的になるだけよ!こっちは数で押してるんだから、すぐに決着がつくわ!あんたはちょこちょこ逃げ回って時間稼ぎして!頼れる同志の前に引きずり出したっていいんだから!わっ、あのコメットちょこまかと…」

T-34クルー「隊長、被弾しましたー」(シュパッ!)

カチューシャ「!!何やってるのよ!?」

VOOOOOO

フラッグ車長「そこ曲がれば、KVが…」

アリーナ「いやー、ひでぇ目にあった…」

ニーナ「やっぱり、KVでこんな事するもんでねぇだ」

フラッグ車長「同志ー!ちょっと、何勝手に自爆してんの!?」

VOOO

梓「!!ぶつかる、避けて避けて」

桂利奈「えぇーい!」

優季「桂利奈ちゃんすごーい」

あゆみ「練習の成果だね」

梓「危なかった…まさか、家の残骸が転がってるなんて」

あや「あっ、あっち行ったよ」

梓「次曲がって!」

梓(あれ、さっきもここ通ったような…ひょっとして同じところを回ってるだけ?)

あゆみ「あぁ、もう。チョロチョロ動かれたらよく狙えない」

あや「もっとでないの?」

桂利奈「これで全開だよー」

優季「前に通せんぼできればいいのに」

梓「…通せんぼかぁ…あっ、次また家の残骸来るよ、避け…建物の残骸…あっ」

梓「確か、この先に…。あや、榴弾装填」

あや「えっ?それじゃあ、やっつけられないよ」

梓「いいから。あゆみ、合図したらあそこの角の建物に榴弾を打ち込んで。優季は機関銃の準備」

あずさ「わかった」

優季「う、うん」

UEEEN VOOOO

梓「用意、撃てー!」

BARM

梓「機銃発射!」

VOO

フラッグ車長「!!右に曲がれー!…わあっ」


梓「よしっ、残骸で動きが鈍った…。今ならやれる」

あゆみ「任せて…」

あや「装填完了!ぶっ殺せー」

あゆみ「発射ー!」

BRAM BAKKKOM

梓「……」

シュパッ!

「プラウダ高校フラッグ車、行動不能!」

「よって、大洗女子学園の勝利!」

梓「…やっつけた…」

あゆみ「そうだよ、私たちやったよー!」

優季「梓すごいーい」

あや「よっしゃー!」

桂利奈「ふぇー」

梓「…わ、私たち…やったの…うぅ」

VOOOO

うさぎチーム「おーい」

沙織「あっ、帰ってきた」

エルヴィン「ハッハッハハ。やったな、お前ら!」

典子「ナイスアタック!」

あけび「おめでとうー!」

みほ「お疲れま様でした」

みほ「皆さん、よく頑張りました」

あゆみ「隊長、私たちやりました!」

あや「イェーイ!」

桂利奈「頑張りました!」

優季「やりました、隊長。でも、一番頑張ったのは…」

梓「グズッ…隊長…私…」

みほ「……」

みほ「…不安だったのはわかります。でも、貴方はその不安に打ち勝って車長として立派に責任を果たしました。もうあなたも一人前の戦車乗りです」

ダキッ

梓「隊長ー」

みほ「…よく頑張ったね」(ナデナデ)

梓「うぅ…うわぁぁー」

みほ「…お疲れ様でした」

カチューシャ「うぅ…グズッ」

ノンナ「どうぞ…」

カチューシャ「泣いてなんかないんだから!」

ノンナ「泣きたいなら思いっきり泣いた方がいいですよ…。誰も咎めたりはしません、カチューシャは隊長として最後まで頑張ったじゃありませんか」

カチューシャ「…うぅ…うわぁぁーん、ノンナー」

ノンナ「よしよし」

杏「お前らよくやったぞ」

柚子「ありがとうー」

梓「会長…ありがとうございました」

みほ「……」

「やっぱりお前だったか」

みほ「…えっ」

華「どちら様ですか?」

シュガポフ「パンターの使い方を見てまさかとは思ったたが、やっぱりあんただったか」

みほ「シュガポフさん。お久しぶりです」

沙織「!!今度は誰!?」

みほ「プラウダの硬式チームのシュガポフさん」

シュガポフ「へっ、やっぱり女だから女子の方に戻ったか…とはいえ、あのブリザートと相打ちにもってくなんざ、相変わらずの腕だな」

みほ「えぇ、危なかったですけど」

シュガポフ「よく言うぜ…。だが、覚えとけよお前を倒すのはこのシュガポフ様だからな!他のやつにやられんじゃねぇぞ」

みほ「はいっ!」

シュガポフ「じゃあな。次戦うの時を待ってるぜ」

観客席

しほ(うーん、みほにはちょっと向かないかもしれないわね)

まほ(あいつも要注意人物に追加だな)

ジョージ「あの共産主義の犬が!あいつも西住を狙ってやがんのか!?」

タカシ「そうですか?どっちかっていうと、ただ単に戦いたいだけだと思いますけど?」

ジョージ「フザケやがってー!」

タカシ「聞いてないし」

カチューシャ「せっかく包囲の一部を薄くして、そこに誘い込んでぶっ叩くつもりだったのに…。まさか、包囲の正面を突破できるとは思わなかったわ」

みほ「私もです」

カチューシャ「えっ?」

みほ「あの戦力で突破できるのか不安でしたが、勝利を信じて皆が協力して頑張ったから突破できたんだと思います」

梓「はいっ、あそこで全部来られてたら負けてたかもしれません」

カチューシャ「それはどうかしら…」

梓&みほ「えっ?」

カチューシャ「もしかしたら…貴方たち中々のもんよ」

梓&みほ「えっ」

カチューシャ「言っとくけど悔しくなんかないんだから!ノンナ」

ノンナ「はいっ」

カチューシャ「……」

みほ「あっ」

握手

カチューシャ「……」

梓「えっ?私も?」

梓「ありがとうございます」

カチューシャ「…決勝戦見に行くから。カチューシャをがっかりさせないでよ」

みほ「はいっ」

梓「頑張ります!」

カチューシャ「あっ///」

ノンナ「みほさん、おめでとうございます。決勝でも期待してますよ」

みほ「はいっ」

ノンナ「…次会う時までには私ももう少し鍛えておきます」

みほ「…次こそは撃破して見せます」

ノンナ「フフッ…楽しみです。私の好敵手さん」

みほ「えぇ、私もです」

しほ「……いい後輩を持ったわね、みほ」

まほ(えぇー。コメットでスラロームぶち当てるような奴らと決勝当たるの…。少しばかり不安だ)

しほ「でも、西住流としては邪道…やはり、あの子は育ちすぎてしまったみたいね…西住流としての域を超えてしまった」

まほ(西住流の名に恥じないように戦わないと!でも、みほがいるんだよなぁ…あのみほが…)

しほ「……決勝戦は虎と豹の戦いになりそうね…」

更衣室への廊下

みほ「ふうっ、次はいよいよ決勝。黒森峰と…あの黒森峰…わっ」

愛里寿「……」(クイクイ)

みほ「えっ?(この子、誰?)」

愛里寿「……」スっ

みほ「色紙…あぁ、サインが欲しいって事?」

愛里寿「…うん」

みほ(サイン…書いたことないんだけどなぁ)

愛里寿「…ダメ?」

みほ「いやっ、ダメじゃないんだけど…私、書いたことなくて…そのー」

愛里寿「……どうしたいい?パーシングあげれば書いてくれる?」

みほ「えぇ!?」

愛里寿「パーシングじゃダメ?じゃあ、T28?カール?センチュリオン?」

みほ「いや、いいから戦車くれなくても書くから!」

みほ(あんまり自信無いけど…仕方ない)

カキカキ

みほ「はいっ、どうぞ」

愛里寿「……ありがとう」

みほ「あっ、そのコートの柄」

愛里寿「……」

みほ「ボコだー!可愛いー。あなたもボコ好きなの?」(ニコッ)

愛里寿「!!////」

みほ「あっ…。行ちゃった…。せっかくボコが好きな人に会えたと思ったのに…でも、あの子とはまた会う気がする…でも、穏やかな気分じゃない…」

愛里寿「はぁ、はぁ…。び、びっくりした///…フフッ…でも、あの人とはまた会える気がする…でも、嫌な感じがする」

しばらくの後、この二人は再び北の大地でめぐり合うことになる…今度は砲火を交えて

桃「次はいよいよ決勝戦!相手は、あの黒森峰女学院だ」

みほ「黒森峰…」(ギリッ)

沙織「!!(怖っ)」

杏「全校生徒の期待がかかってるから頑張ってよー」

桃「本日は皆戦車の整備に当たれ」

一同「はいっ」

杏「西住ちゃん、ちょっといい?」

みほ「…は、はいっ」

生徒会室

みほ「決勝戦は20両までいいはずですから、敵の配置はティーガー、パンター、ヤークトパンター…これでは余りにも戦力の差が…」

生徒会「あぁ…」

柚子「どこかに戦車叩き売ってないですかね?」

杏「いろんなクラブが義援金出してくれたんだけど、戦車はねぇ」

桃「それは、今ある戦車の補強又は改造に回しますか」

みほ「そうですね…」

杏「西住ちゃん、またどっかから戦車もらってこれないの?」

みほ「えぇー!?さ、流石に無理ですよ」

生徒会一同「うーん」

桃「そういえば、この間見つかった88mmはどうだ?」

みほ「散らばってたパーツを自動車部が組み立ててるはずですが…」

桃「あれさえあればこの戦局を打破出来るはずだ!」

みほ「……(流石にティーガーとはいえ問題作の方だとちょっと…)」

PRRR

柚子「はいっ、わかりました。レストア終了です!」

桃「よしっ!」

IS-6とかくれるんじゃね?(適当)

IS-6とかくれるんじゃね?(適当)

VOOOO BOFN

ナカジマ「あぁーまたやっちゃった…。おいーホシノー!消化器」

杏「戦車と呼びたくない戦車だよねぇー」

優花里「足回りは弱いですが、88mm砲の威力は抜群ですから!」

柚子「もう他に戦車は無いんでしょうか…」

みほ「……(頼めば戦車くれそうな人はいるけど…ダメ。そんな貰うとか考えちゃダメ!ちょっと、危険すぎる)」

その頃

ジョージ「ハクション!」

タカシ「風邪ですか?」

杏「とりあえず、義援金でヘッツァー改造キット買ったから、これを38tに取り付けよう!」

柚子「結構無理やりよねぇ」

桃「後は、Ⅳ号にシュルツェンを取り付けますか」

杏「いいねぇ」

みほ「……(これで、パンター、コメット、Ⅳ号、3突、ポルシェティーガー、ルノーb1、ヘッツァーか…もう少し強化できればなぁ)」

ねこにゃー「あ、あの西住さん」

みほ「あっ、猫田さん」

ねこにゃー「僕も今から戦車道取れないかなぁ…操縦はね慣れてるから」

みほ「本当!?ありがとう」

ねこにゃー「///」

みほ「でも、もうどこを探しても戦車がなくて」

ねこにゃー「あの戦車は試合にはでないの?」

みほ「あの戦車?」

みほ「こんなところに三式中戦車が…」

桂利奈「えっ?これ使えるんですか?」

あや「ずっと置っきぱなしになってるから、使えないかと思ってました」

みほ「あはは(三式じゃあ、黒森峰の重戦車の正面はきついな…せめて五式でも…いやっ、それでも厳しか)」

あや「…隊長?」

みほ「ポルシェティーガーは自動車部の皆さんに乗っていただくとして…」

スズキ「コーナリングなら任せて!」

ツチヤ「ドリフト、ドリフト!」
……
ねこにゃ「ぴよたんさんにももがーさん、リアルでは初めまして」

ぴよたん「本物の戦車を動かせるなんてまじやばいー」

みほ「アハハハ…」

「おい、生徒会長の角谷はここか?」

みほ「えっ?あ、貴方は…」

桃「ん?安斎じゃないか、何しに来たんだ?」

アンチョビ「安斎じゃない!アンチョビだ!」

杏「やぁやぁ、チョビ子。遠い所ご苦労さん」

アンチョビ「だから、アンチョビ!せっかく転校の挨拶に来たというのに」

みほ「えぇー!?転校?」

杏「そうそう今日からうちの学校の生徒だから」

アンチョビ「あぁ、よろしく頼むぞ」

みほ「なんで急に?」

アンチョビ「い、色々事情があるんだ!決して、お、お前の顔が見たかったというか///会いたかったというか…///ゴニョゴニョ」

みほ「???」

この流れ…ダー様来るな!

杏「ってなわけで、チョビ子も今日から仲間だから宜しくね」

アンチョビ「大洗諸君、このドゥーチェが大洗のチームに参加したんだ、怖いものなどないぞ!」

みほ「アハハハ。と、とにかく。今日からよろしくお願いします、アンチョビさん」

アンチョビ「あ、あぁ。任せとけ///(カルパッチョ、ペパロニすまん、一時的な転校のつもりでいたが、ダメかもしれん///)」

杏「で、チョビはどのチームにする…」

「ごきげんよう、皆さん」

みほ「えっと、どちら様ですか?」

杏「やぁやぁいらっしゃい」

ダージリン「ごきげんよう、会長さん」

オレンジペコ「いくら、あの隊長と接点がなかったかとはいえ転校することはなかったのでは?」

ダージリン「イギリス人は恋愛と戦争では手段は選ばないのよ」

オレンジペコ&アッサム「はぁ…(付き合わされるこっちの身にもなってください)」

みほ「????」

一同(に、西住隊長恐るべし…)

All is fair in love and war━━━━(゚∀゚)━━━━!!

みほ「えっと、ダージリンさんでいいんですか?」

ダージリン「えぇ、その呼び名で構わなくてよ」

みほ「では、改めてダージリンさん、これからよろしくお願いしますね」(ニコッ)

ダージリン「えぇ///」(ドキドキ)

アッサム(えっ、あのダージリン様が紅茶をこぼした?)

オレンジペコ(相当動揺してますね)

全国大会終了後彼女たちは元の学校へと戻る事になるのだが、この話をきいいた他の学校の隊長たちは私たちも「一度大洗の制服を来たった」と羨ましがったらしいが、別の話である

アンチョビ・ダージリン「大洗の制服着たったwwwwww」
他隊長「ぐぬぬ」

>>266すいません、変換ミスってますね
全国大会終了後彼女たちは元の学校へと戻る事になるのだが、この話をきいいた他の学校の隊長たちは私たちも「一度大洗の制服を着たかった」と羨ましがったらしいが、別の話である ですね

>>269
「この話をきいいた」ってなってますが正しくは「この話を聞いた」なのでは?

みほ「あっ、でももう戦車がどこにも…」

杏「予備の八九式ならあるけどねぇ」

みほ「この方たちを八九に乗っていただくのはちょっと…」

ダージリン「私、昔は砲手として結構上手でしたのよ。どうかしら、隊長車砲手なんて?」

みほ「えっ?」

アンチョビ「あっ、ずるいぞ!なら、私だって」

みほ「えぇ!?えっと…」

華「隊長車砲手の座は渡しませんわ!」

沙織「すごい、剣幕…」

用務員「えっと、西住みほさんはいるかい?」

みほ「えっ、はい!」

用務員「よかった、居たか。あんたを訪ねて来た人が居るんだけど」

みほ「私をですか?」

応接室

みほ「失礼します。あっ、貴方は」

愛里寿「……」

あっ…これは贅沢な悩みが解消してしまうかもしれませんね…

みほ「えっと、こんにちは。今日はどうしたの?」

愛里寿「……この間はありがとう」

みほ「あぁ、サインの事?いや、あのくらいだったら別に構わないよ」

愛里寿「……あの後、急に逃げてごめんなさい」

みほ「えっ、ちょっとびっくりしたけど気にしてないから…その事を言いにわざわざ?」

愛里寿「……」(コクッ)

みほ「そんな、わざわざいいのに」

愛里寿「…でも、ちゃんと謝らないと…」

みほ「大丈夫、私は気にしてないから」

愛里寿「…許してくれる?」

みほ「うん」(ニコ)

愛里寿「ありがとう///」

みほ「あっ、そうだ、これ」スっ(ボコのストラップ)

愛里寿「あっ、ボコ…」

みほ「うん、私もボコ好きなんだ。わざわざ大洗まで来てくれたんだから、仲直りの印にね」

愛里寿「あ、ありがとう///…でも、返せるものがなんにも…」

みほ「えっ、お返しとかいいから」

愛里寿「でも…あっ、じゃあ、あれ貸してあげる」スッ

みほ「えっ、あれって…」

愛里寿「流石に、あげる事は出来ないけど、少しの間貸してあげるね」

みほ「貸してあげるって…いやっ、流石にセンチュリオン借りるのは悪いよ」

愛里寿「…グズッ…センチュリオンじゃ駄目ないの?」

みほ「!!い、いやっ、そ、そんな事無いから!う、うん。じゃあ、ちょっとの間だけどお借りするね」(ニコッ)

愛里寿「///」(パアァァァ)

みほ「はぁ…」

華「まぁ、それでこの戦車をお借りしたんですか」

みほ「うん…」

優花里「すごいっ!あの、センチュリオンですよ!現代に繋がる礎を築いた重要な戦車となったあの!」

エルヴィン「そんなすごい戦車をPONと貸してくれるなんて、一体その子は何者なんだ?」

みほ「あっ、そういえば苗字まで聞くの忘れた…連絡先は交換したし、後で聞いてみよう」

ダージリン「素晴らしい戦車ですわ」

オレンジペコ(すごい目が輝いてますね)

ダー様大歓喜の展開
OB会さえ許せば隊長車として導入したかっただろうから尚更だな

杏「で、センチュリオンはどうすんの?」

みほ「えっと、皆戦車はありますから、転校された皆さんに乗っていただく形で」

ダージリン「構いませんわ」

アンチョビ「任せとけ!」

みほ「では、お願いしますね」

ダージリン「さて、戦車も決まったことですしこの辺でお茶でもどうかしら、隊長さん?」

みほ「えっ?」

ダージリン「転校してきたばかりで、まだお互いの事をよく知らないじゃない。お茶でも飲んで親睦を深めるのは如何かしら?」

アンチョビ「ちょっとまったー!紅茶なんかより、コーヒーの方がいいんじゃないか?アンツィオ特性のエスプレッソをご馳走…」

ダージリン「コーヒーだなんて、あんな泥水のように下衆な飲みもの、上品なみほさんには失礼じゃ無いかしら?」

アンチョビ「なんだと!?というかお前、今西住の事を名前で呼んだろ!何様だ!?」

ギャーギャー

みほ「ふ、二人共落ち着いて」

大洗一同(ライバルが増えた!)

杏「しっかし、よそから戦車貰うは他校の隊長を転校させてみたり、センチュリオン貸してもらったり西住ちゃんの威力ってすごいねぇー」

柚子「確かに…」

桃「トンデモない事を平然とやってのけるからな、あいつは。まるでスコルツェニーみたいな奴だな」

柚子「それは違うと思うよ…。でも大洗で一番危険な女子ではあるかもね…」

今回はここまで
誤字等申し訳ありませんでした
ダージリンとチョビを転校させたのは、アンツィオと聖グロが本作ではあまりみほとの絡みがなかったからです

乙乙
正直ダー様は接点無いのに一目惚れしてたので来る気はしてたが予想以上だった

お姉ちゃん転校して来たら絶対「何考えてるの」と強い口調と鋭い目でみすえられてガクブルした挙句に追い返されるだろうな。

つうか対戦校出身者なんてスパイか何かとしか見られないだろうし、そうでなくても敵対している大国の上級将校が開戦前に亡命求めて投降してきたようなものだから裏に何かあるとしか

あ、おつです。明日も更新あるとうれしいなって

>>299

みほ「これはこれは・・・黒森峰の西住さんが一体どのようなご用件で?」

まほ「・・・・・!!」ガーン

みほ「ちょっと待ってください!まだ、センチュリオンの乗車編成を決めてません」

ダージリン「そんなもの決めるまでもなくてよ。イギリス戦車なんだから、ここはやはり私がコマンダーを務める…」

アンチョビ「ちょっと待て!お前も日本人だろ!ここはやはり、総帥である私が…」

ダージリン「それは、貴方の学校の中での話ではなくて?お山の大将さん」

アンチョビ「なんだとー!」

ギャーギャー

みほ「……はぁ」

オレンジペコ「申し訳ありません、いきなり押しかけてご迷惑をおかけして…」

みほ「いえっ、そんな事ないです。むしろ渡りに船みたいな状況ですから」


ギャーギャー

みほ「…しかし」

オレンジペコ「ひっ!」

みほ「黙りなさい!」

アンチョビ&ダージリン「!!」

アンチョビ(やっぱり、西住は怖い…)

ダージリン「……」(ガタガタ)

みほ「はぁ、編成はこちらで決めます。あなた方の今までの戦績は確認させてもらいました…。車長についてはダージリンさん、砲手アッサムさん、装填手オレンジペコさん、操縦手アンチョビさんでお願いします」

ダージリン「えぇ、もちろんですわ。さすが隊長さんですわね」

アンチョビ「な、なんでドゥーチェである私が操縦手なんか…」

みほ「アンチョビさん、貴方は昔からの戦車道経験者であり、アンツィオ高校の戦車道を復興させた立役者ですよね」

アンチョビ「そ、そうだが…」

みほ「貴方は今のメンバーで一番経験が長いですそして、アンツィオの戦車道を今の勢いまで持っていった高い技量があります。黒森峰は重戦車が主体、正面からの撃ち合いはこっちが不利です。ですから、機動戦が、センチュリオンの高い機動性は必要です。今までずっと戦車道を経験してきた貴方ならきっと上手く動かせるはずです。やってくれますか?」

アンチョビ「そ、そこまで言うなら///よし、このドゥーチェに任せおけ!水の中だろうが、火の中だろうがどこへだって行ってやる!」

決勝前日

杏「さぁ、いよいよ決勝戦だよー」

桃「大それた目標だという事はわかっている。だが、我々にはもう後が無い、負ければ…」

一同「えっ?」

杏「あっ、そ、そうだ?西住ちゃんも準備いい?よかったら一言」

みほ「はいっ」(黒騎士仕様)

アンチョビ&ダージリン「!!」

優花里「アクトゥン」

エルヴィン「!!」(ビシッ)

一同「??」

優花里「…あれ?」

みほ「大洗じゃドイツ語で言っても、極一部しか反応できないよ。気を付け!」

一同「!!」(ビシッ)

みほ「明日対戦する黒森峰女学園…あの黒森峰は!私いた学校です。ですが、今は皆と同じくこの大洗女子学園が私の大切な母校です。この学校に転校してきて日は浅いですが、学園を思う気持ちは皆と変わりません。この戦い数の上でも火力面でも厳しいものになるとは予想されますが、不利だから負けるというものでもありません。皆が勝利を信じて戦い抜く覚悟が有るなら、きっと勝利の女神は微笑んでくれます。ですが、相手は重戦車が主力です、怖いという気持ちがあるかもしれません。今そういった気持ちがある人は抜けてください、別に咎めたりはしません」

一同「……」

みほ「…皆の覚悟は分かりました。では皆さん明日は、私と共にこの大洗女子学園と仲間の為に戦ってください。隊長として無駄死になんかさせません!諸君の健闘を祈ります」(ビシッ)

一同「はいっ!」

ダージリン(やはり、あの方は格好良いですわ、これは転校して正解だったかもしれませんわね)

アンチョビ「///」(ポーッ)

みほ(黒森峰…見てなさい、明日は地獄へ送ってあげる…あなたたちの行くヴァルハラなんて無いんだから、黒森峰!)

黒森峰格納庫

まほ「‥…!!ひっ、いまものすごい悪寒が…」

エリカ「フフッ、いよいよね、みほ」

小梅(みほさん、大洗に居るんだよね。明日会えるかな…あったらちゃんとお礼言わなきゃ)

みほ(…でも、お姉ちゃんとは明日ぐらいにちゃんと話さなきゃなぁ…なんにも悪くないのに未だにギクシャクしちゃてるし、でもなんか話ずらいんだよなぁー)

決勝戦大会会場

優花里「ここで試合ができるなんて…」

沙織「そんなにすごいの?」

優花里「戦車道の聖地ですよ!」

ハンガー

みほ「……」

ケイ「ハイ!みほ」

みほ「あっ」

ケイ「また、エキサイティングでクレイジーな試合、期待してるからね。ファイト!」

みほ「ありがとうございます」

ケイ「あれ、ダージリンじゃない。どうしたのその格好?」

ダージリン「ごきげんよう。私は、今は大洗の生徒ですから皆さんと同じ格好をしてるのは当然ですわ」

ケイ「転校したの!?(しまったー、その手があったー)」

みほ「アハハ」

ナオミ「……」

みほ「あっ」

ナオミ「GOOD LUCK、みほ」

みほ「ありがとうございます」

カチューシャ「ミホーシャ、アズーシャ」

みほ「あっ、カチューシャさん」

梓「あっ、カチューシャ隊長」

カチューシャ「このカチューシャ様が見に来て上げたわよ。黒森峰なんかバグラチオン並にボコボコにしちゃってね」

梓「わざわざありがとうございます!」

カチューシャ「べ、別に来たくてきたわけじゃないんどけね…」

ノンナ「……(みほさん、幸運と健闘を祈ります)」

みほ「……(ありがとうございます、ノンナさん)」

ノンナ「フフッ」

みほ「フフッ」

「やっと見つけたぜ」

ノンナ「ん?軍曹じゃないですか」

ジュガポフ「お前らが乗ってきた、装甲車はどこだ?」

ノンナ「応援席ですが、どうしたんですか?」

シュガポフ「あの、インテリ野郎が中に俺らの次の試合の予定表を忘れやがったんだよ。しかもこの俺様に取りに行かせやがって!」

みほ「あっ、シュガポフ軍曹」

シュガポフ「あん?あぁ、西住か。お前がなんでいんだ?」

ノンナ「今日は女子の全国大会の決勝戦ですよ。みほたちは今日試合なんです」

シュガポフ「ふーん、そうかい。そんな事よりおい、鍵貸せ!遅れてあいつにドヤされるなんて、ムカつくからな」

ノンナ「どうぞ」

シュガポフ「どうも。じゃあな。まぁ、頑張んな西住」

みほ「ありがとうございます」

カチューシャ「じゃあ、頑張ってね。じゃあねービロシキ~」

みほ「ふうっ…」

「ヘイ、みほー!」

みほ「あっ…」

優花里「げっ」

ジョージ「みほ、決勝進出おめでとう!」

ダキッ(本人はいつも通りのハグのつもりです)

みほ「あ、ありがとうございます…」

沙織「おぉー!!」

ダーリジン&アンチョビ「!!!!!!!」

タカシ「頑張れよ、西住」(同じくハグ)

優花里「キーッ!」

みほ「アハハハ」

ジョージ「絶対勝てよ、黒森峰なんかに負けんじゃねぇぞ!」

みほ「は、はいっ!」

ジョージ「いい返事だ。そうでなくちゃな、お前の戦車もお前のハートも撃破するのはこの俺だからな!忘れんなよ」

みほ「は、はぁ…」

ダージリン&アンチョビ「!!!!」

タカシ「へん。のろのろしてる間に俺が機動戦術で西住のハートは掻っ攫いますから」

優花里「……」(イライラ)

みほ「あはははは」

ジョージ「絶対勝てよ応援してるぜ」

タカシ「あぁ、幸運を祈ってるよ」

みほ「あ、ありがとうございます」

タカシ「ピンチの時は俺の事呼べよ。サンダーボルトで駆けつけるぜ」

ジョージ「くそっ、飛行機の操縦免許となると無ぇからな…」

みほ「い、いや、流石にヤーボは反則ですよ」

タカシ「プライベートの飛行機で散歩してたら、偶々ぶら下げてたロケット弾が飛んでって当たっても、一発ぐらいなら誤射の範疇だろ?」

みほ「だ、駄目です!」

優花里、チョビ、ダージリン(ほうー、一発だけなら誤射と)

タカシ「じゃあ、旋回するぐらいにしとくか。ドイツ戦車に乗ってる連中にはあのエンジン音はトラウマだろうからな」

みほ「あのー、私もドイツ戦車なんですけど」

タカシ「そっか、そいつはまずいなぁ」

みほ「そんな事してくれなくてもいいですから!」

タカシ「わかってる。冗談だよ」

ジョージ「あまり時間を取らせるのも悪いからな、そろそろ行くか。じゃあな、期待してるぜ西住」

タカシ「GOOD LUCK」

みほ「はぁ…」

ダージリン「下品な方ですわね」

アンチョビ「アメリカかぶれが!」

優花里「西住殿、一発だけなら誤射みたいですから、やっちゃっても構いませんよね?」

みほ「ちょっと、皆落ち着いて」

VOOOOOO

「西住!」

みほ「!!(この声は…)」(ビシッ)

優花里「!!」

バウアー「決勝まで来たそうだな、おめでとう」

シュルツ「よくやったな、西住」

ハンス「おめでとさん」

マイヤー「頑張れよ」

クルツ「軍曹、健闘をい祈ります」

みほ「大尉、皆さん…ありがとうございます!」(敬礼)

バウアー「ご苦労」(答礼)

一同(あ、あの隊長がいつも以上にキビキビしてる)

みほ「えっ?まさか、応援に来てくれたんですか?」

バウアー「正確には違うな。俺らも今度ここの会場で試合があるからな、その調整に来たついでに寄ったまでだ」

みほ「そうですか…」

バウアー「…シャッキとせんか!隊長がこれくらいの事でしょんぼりしててどうする!?」

みほ「は、はいっ!」

バウアー「よろしい」

シュルツ「…まぁ、安心しな。特に早急の予定があるわけじゃない。試合の結果は見届けていってやるよ」

みほ「あ、ありがとうございます!」

バウアー「いいか、そのジャケットを来ている限りお前は硬式の戦車乗りだ。どんな事があっても最後まで硬式戦車乗りの精神を忘れるな」

みほ「はいっ!」

バウアー「よろしい。ん?貴様、引退前に曹長に特別昇任したはずだよな?」

みほ「えっ、そうですが…はっ、しまった…」

バウアー「馬鹿者!肩の階級章が軍曹のままだぞ!」

みほ「すいません!」

一同(あ、あの隊長を怒鳴りつけるなんて、何者?)

バウアー「階級詐称は重罪だ!懲罰大隊行きも覚悟しておけ」

みほ「懲罰大隊…でも、私もう硬式の選手じゃ」

バウアー「今はな。だが、除名はされたが今も予備役扱いで我が中隊には名前は残ってるぞ」

みほ「えっ!?」

シュルツ「お前がその気なら、一時的なら戻って来れるぞ」

みほ「……」

みほ「…今は大洗が私の母校です。そして、隊長として私には大切な仲間がいます…。ですから、私は硬式に戻る気持ちはありません」

バウアー「…隊長として成長したな西住」

みほ「…大尉の教えの賜物です」

バウアー「よかろう。だがな、お前にその気がなくてもお前は予備とはいえ黒騎士中隊の一員だ。何かあったら呼ぶかもしれんから覚悟はしとけ」

シュルツ「あぁ、そうだ。お前は予備扱いだが大切な戦友だからな」

みほ「はいっ!」

バウアー「いい返事だ」

シュルツ「ほら、とりあえず俺のお古だが階級章を変えておけ。健闘を祈るぞ」

ハンス「頑張れよ」

マイヤー「期待してるぜ」

クルツ「軍、曹長殿。幸運を祈ります」

バウアー「お前の活躍に期待する」

みほ「大尉//皆さん、ありがとうございます!」

優花里「!!(もしかして、トンデモ無いところにラスボスが)」

亜美「両チーム、隊長、副隊長、前へ!」

エリカ「……」

まほ「……」(ドキドキ)

みほ(黒騎士仕様)「……」

梓「……」

桃「ぐぬぬ。まさか、一年に下克上されるとは…」

杏「あぁ、あれだけやってりゃ仕方ないね」

エリカ「とうとうこの日が来たわね」

みほ「えぇ、待ち望んでました」

エリカ「…相当やって来たみたいだけど、負けないわよ」

みほ「…こっちも負ける気なんて微塵もありません」

エリカ「フッ」

みほ「フフッ」

まほ(隊長、私なんだけど…)

亜美「んんっ、本日の審判長蝶野亜美です。よろしくお願いします」

一礼

亜美「両校、挨拶!」

みほ「……」

まほ「……」(ビクッ)

みほ「よろしくお願いします!」

一同「お願いします!」

亜美「では、試合開始地点に移動。お互いの健闘を祈るわ(ふぅー、無事に終わってよかったぁー)」

まほ「い、行くぞ…」

エリカ「はいっ」

みほ「あっ、お姉…西住まほ隊長」

まほ「な、なんでしょうか?」(ビクッ)

みほ「そ、そのー、試合が終わったらお時間いただけますか?」

まほ「え、えぇ…(な、何!?私何にもしてないはずだけど…)

みほ「…一度ちゃんと話がしたいんです。貴方は何も悪くないのはわかってるんですが、以前のあんな態度を取って以来話づらくてその、一度姉妹としてきちんと話がしたくて」

まほ「!!そ、そんなことか…(えっ、みほ怒ってた訳じゃ無いんだ、って事は嫌われたわけじゃ無い?!)」

みほ「試合後の撤収で貴重な時間を割いて頂き感謝します…。あ、ありがとう、お、お姉ちゃん…(ボソッ)では、これで」(ビシッ)

まほ「!!」

エリカ「…本当にあの子変わったわね」

まほ「行くぞ、エリカ!試合は待ってくれん」

エリカ「えっ、隊長!?急にどうしたんですか?」

小梅「あっ、待ってくださいみほさん!」

みほ「あっ」

小梅「あの時はありがとう…」

みほ「あぁ、あの時…」

小梅「みほさんが居なくなってあの後ずっと気になってたんです…私たちが迷惑かけちゃったから…でも、みほさんが戦車道やめないでよかった!」

みほ「あっ」

みほ「私はやめないよ。確かにあの時はもう嫌になったけど…今は、あの時の私の判断は正しかったって信じてるから。あの後、試合には負けちゃったけど…負けは次で挽回すればいい、信頼も頑張れば解決出来る。だけど、貴方たちみたいな優秀な搭乗員は失ってしまったら、二度と取り戻せないから」

小梅「ぁぁ……」

みほ「あなた達がこうやって、今も元気で戦車道をやってくれている事が、あの試合での私の勝利です」

小梅「みほさん…」

みほ「今日の試合では対戦相手になってしまいましたが、あなた達の活躍を期待しています」

小梅「はいっ///」

みほ「相手は恐らく、火力に物を言わせて一気に攻めてきます。その前に有利な場所に移動して長期戦に持ち込みましょう。相手とは離れていますから、すぐには遭遇の可能性は低いと思われます。ですが、油断せずに各員は落ち着いた判断と行動をお願いします。試合開始と同時に207地点に移動してください」

一同「はいっ」

みほ「今の皆の練度なら落ち着いて当たれば倒せる相手です。皆さんの健闘と幸運を祈ります!全員乗車、出発準備!」

一同「了解!」

まほ「これから決勝戦だ。相手は初めて対戦する相手があの、みほが隊長だ油断はするな!グデーリアンは言った、厚い皮膚より早い足と」

エリカ(隊長が復活したみたいで良かったわ。…いよいよね見てなさい、みほ!)

まほ「行くぞ!」

みほ「PANZER VOR!(絶対に勝つ。黒森峰、あなた達が行くヴァルハラは無いわよ)」

今回はここまでです。また明日から仕事が始まるので、次は早くても今週末になりますがまだ未定です。

次の更新までの期間も本編通りにならないようには努力します

>>367

>みほ「あっ、お姉…西住まほ隊長」


みほ「あっ、お前…西住まほ隊長」
に見えた

せっかくお姉ちゃんが凹んでてポンコツ状態だったのに、立ち直っちゃったね。
あえてそうしたのかな?

「貴様は万全の状態で倒してやる」みたいな。

明日の昼間位に更新出来たらします。

VOOO

優花里「西住殿」

みほ「ん?」

優花里「良かったですね。仲間を助けた西住殿の行動はやはり間違ってなかったんですよ」

みほ「あの時はただ、仲間を助けたかった…本当に正しかったのかって疑問だった。でも、今日彼女たちの元気な姿を見て思ったんだ、あの時の私は間違ってなかったって」

優花里「……」

みほ「あの時、10連覇は逃したけど、あのまま戦って10連覇を掴んだとしてもそれ以上の物を失ってた。犠牲なき勝利なんてほぼ不可能に近いけど、例えどんな状況でも仲間は見捨てちゃ駄目。一度失った仲間は二度とは戻ってこないから…。あの時試合には負けたけど、彼女達が今も黒森峰で元気に戦車道をやってる事が、あの戦いでの私の勝利だって信じてるから」

優花里「西住殿…」

……

麻子「だってアマチュア無線だし」

「アハハ」

BARM BAKKOM

桃「何っ!?」

典子「もう来た!?」

うさぎチーム「うそー!」

みほ「くっ……」

桃「森の中をショートカットしてきたのか!?」

華「いきなり猛烈ですね」

みほ「この状況で一発も当てれないんて、何考えてるんだか…。華さん砲塔旋回、3時方向!砲撃のやり方を黒森峰の奴らに教育してやります」

みほ「この距離ならラングか同等のパンターなら当てればやれます。」

華「はい、やってみます」

優花里「装填完了!」

UEEEN

みほ「4時方向、ラング。フォイア!」

BARM BAKKOM

ラング車長「えっ、嘘っ!?」(シュパッ!)

みほ「命中、次!」

みほ「全車ジグザグに動いて、前方の森へ入ってください。いくら、射撃が並でも火力面では向こうの方が有利です。2時方向、同じくラング!フォイア」

VOOO BARM シュパッ!

エリカ「…やるわね、みほ。全車停止!」

ギャッ

エリカ「止まって撃った方が確実よ、一斉攻撃準備!」

UEEEN

ダージリン「停止」

アンチョビ「この状況で止まるのか?」

ダージリン「敵は今、フラッグ車に注意が行っているわ。それに、私たちはみほさん程の練度も無い。止まって撃ったほうが確実にセンチュリオンの火力を生かせるわ」

アンチョビ「だが、危なくないか?」

ダージリン「この戦車の性能なら大丈夫よ。砲塔旋回」

UEEEN

アッサム「照準よし」

ダージリン「砲撃」

BARM BAKKOM

パンター車長「きゃあっ」(シュパッ!)

エリカ「!!ちっ、砲塔旋回!あの厄介な奴を先にやるわよ」

ダージリン「全速後退」

エリカ「撃てっ!」

BARM

砲手「くそっ、外した…」

エリカ「何やってるの!」

ダージリン「さすがセンチュリオンですわね」(紅茶をすする)

アンチョビ「危なかった…って、お茶なんか飲んでる場合か?!」

ダージリン「いかなる時も優雅。それがグロリアーナの戦車道よ」

アンチョビ「今は大洗だろうが!」

まほ「砲撃!」

BARM BAKKOM シュパッ

アリクイチーム「きゃあぁぁ」

みほ「!!」

ねこにゃー「ごめんね。西住さん。もうゲームオーバーになちゃった」

みほ「アリクイさんチーム、怪我は?」

アリクイチーム「大丈夫、大丈夫なり、大丈夫だっちゃ」

沙織「よかった、大丈夫みたいね」

みほ「ほっ(ちっ、この局面で当てれるとは、曲がりなりにもフラッグ車砲手をやるだけの腕はあるみたいね)」

小梅「隊長、撃破しました」

まほ「……」

BARM BAKOM

みほ「(それに引き換え、他は平凡か並以下の腕…。行進間は確かに相当な練度がいるけど、黒森峰ならもう少し当てれるかと思ったけど)…下手な鉄砲も…長引くとこっちが不利、全車、もくもく作戦用意」

沙織「もくもく用意!」

……
ナカジマ「…レオポンチームも準備できました」

沙織「みんな、OKだって」

みほ「もくもく始め!」

一同「もくもく始め!」

SHYUUUU

エリカ「煙幕?こっちの視界を遮って離脱する気ね」

砲手「攻撃しますか?」

エリカ「…弾の無駄よ。3世代戦車ならともかく、あの視界で命中させる自信あるの?」

砲手「そ、それは…」

エリカ「とは言え、このまま逃げられると面倒ね。隊長、偵察隊の編成を進言します」

まほ「何?」



まほ「偵察だと?」

エリカ「はい。あのみほが、この煙幕を逃げるためだけに使うとは考えられません。きっと次の一手を打ってくるはずです」

まほ「うむ…」

エリカ「大洗のバルクマンとサンダースに言わしめた彼女の事です。迂闊に前進したらサンダースの二の舞になりかねません」

まほ「確かに、エリカの言うことも一理あるな。だが、うちには偵察に出せるほどの軽戦車なんか」

エリカ「パンターを使っては?」

まほ「…パンターか。確かにパンターなら機動力もそれなりにあるし、もし遭遇戦になったとしても情報を持ち帰れる可能性はあるな。よしっ、偵察隊の編成を許可する(なとしても勝って、みほにお姉ちゃんとしての威厳を見せねば)」

エルヴィン「よしっ、隊長。ワイヤーの装着が完了した」

梓「うさぎチームもできました」

みほ「……」

沙織「みぽりん?」

みほ「…おかしい。火力にもの言わせる黒森峰が一発も撃ってこないなんて…」

優花里「流石にあの煙幕では無駄弾になると思ったんでは?」

みほ「それはそうだけど、牽制で機銃の一発すら無いなんて…。なんか引っかかる。…カメさんお願いがあります」

パンター (あんこう)
ヘッツァー(カメさん)
Ⅲ突(カバさん)
コメット(アヒル)
Ⅳ号(うさぎ)
ルノー(カモさん)
ポルシェティーガー(レオポン)
三式(アリクイ)
センチュリオン

でいいかな?センチュリオンはチーム名あったっけ

>>433
そうですね。その編成であってます。センチュリオンは一時的なチームなのでチーム名は決めてません

パンター車長(脇にヘッツァーがーの人)「隊長、偵察部隊準備できました」

まほ「よしっ、では前進!偵察行動に移れ。敵と遭遇した場合は直ちに後退しろ。不用意な戦闘はするな。だが、状況によっては威力偵察を実施も許可する。そこは偵察隊長の判断で実施せよ」

パンター車長(以下偵察隊長)「了解しました」

まほ「では、健闘を祈る」

偵察隊長「パンツァーフォー」

偵察隊の編成パンター3両

茂みの中

VOOOO

杏「来た見たいだね」

桃「よしっ、発射!」

柚子「あっ、待って桃ちゃん!」

ダージリン「フレンドリーファイアーなんて下衆な真似はやめていただきたですわ」

桃「なっ、味方だったのか」

アンチョビ「あいつらを迂回してたら遅くなった」

杏「おっ、センチュリオンが加わってくれるとなるといいねぇ」

杏「アヒルさんは、反転しなくて大丈夫だよ。センチュリオンが合流してくれたから」

みほ「そうですか。了解しました。会長、お願いします」

杏「了解、任せといて」

ダージリン「それで、作戦とは?」

杏「それは…」

ダージリン「なるほど。待ち伏せと偽装する訳ね」

ペコ「上手く行きますかね?」

ダージリン「そうね。そこは私たち次第ね。ドライバーさん。しっかり頼むわよ」

アンチョビ「任せとけ。私を誰だと思ってる」

テレビ版通りなら黒森峰は
虎Ⅰ×1
虎Ⅱ×2
ラング×6(2両被撃破)
パンター×6(1両被撃破)
ヤクパン×1
ヤク虎×1
象さん×1
Ⅲ号×1
マウス×1


VOOOO

偵察隊長「思ったより煙幕が濃いなぁ。くそっ、各車警戒は厳重に」

杏「来たね。河嶋。準備いい?」

桃「はいっ」

杏「よしっ、行くよー。発射!」

BARM BAKKOM

偵察隊長「!!停止!右から攻撃?」

ダージリン「微速前進。砲撃」

BARM DOM

偵察隊長「左からも?挟まれた!?」

黒森峰生徒「ですが、2箇所からだけです。陽動では‥きゃっ」

偵察隊長「いやっ、もっとだ!くそっ。待ち伏せ作戦か?」

ダージリン「発射」

BARM

アッサム「あっ…。微速とはいえこの視界で行進間射撃は…」

ダージリン「今回はここで待ち伏せしてると相手に思わせれればいいから、無理に当てる必要は無いわよ」

VAHHM BAKOM

偵察隊長「くそっ。隊長、敵と遭遇しました!左右に伏せてます」

まほ「規模は?」

偵察隊長「不明ですが、数箇所から砲火を確認しました!単独の待ち伏せでは無いようです!」

桃「はぁ、はぁ。まさかこんな作戦とは」(パンツァーファウスト片手に)

杏「がんばれー」

VAHHM BAKOM

オレンジペコ「うーっ、重たい…」

アッサム「小柄なペコが持つにはパンツァーファウストは大きすぎるのでは?」

ダージリン「現状、ペコしか出せる人員が居なかったのだら仕方ないわ。頑張ってもらうしか無いわね」

偵察隊長「くそっ、一時後退だ」

杏「おっ、敵が後退していくよ」

ダージリン「ごまかせたかしら?」

オレンジペコ「はぁ…はぁ…」

桃「つ、疲れたー」(パタっ)

まほ「待ち伏せ作戦できたか…」

エリカ「どうしますか?」

まほ「周り込んで叩くぞ、全車前進用意!」

エリカ「みほにしては案外普通の先方に出たわね」

杏「うまくいったみたいだよ。こっちも撤退するねー」

みほ「了解です。(これでうまく防御陣地構築の時間が稼げる)」

偵察隊長「隊長、この先の茂みです」

まほ「…全車榴弾装填。茂みを吹きとばせ」

エリカ「発射!」

BARM DOM 

まほ「よし、全車前進。囲め」

エリカ(撃ち返しが無い?)

みほ「…よし、大分穴が深くできた。これなら誤魔化せるかも…。アヒルさん、所定の位置へ」

典子「了解しました」

杏「おまたせー」

みほ「カメさんは、左の陣地へ」

BARM DOM

エレファント車長「隊長、敵の姿があ、ありません!」

まほ「何っ」

エリカ「嵌められた!?敵が全車警戒!敵襲の可能性があるわ!」

まほ「…単なる時間稼ぎか?」

エリカ「時間稼ぎ?はっ、じゃあ当初の見積もり通り」

まほ「あぁ。おそらく、防御戦闘の時間を稼ぐための遅延行動」

エリカ「ちっ」

VOOOO

みほ「…来た」

まほ「やはり、陣地を構築しての待ち伏せに出たか」

エリカ「やるわね。殆ど見えないじゃ無い。殆どトーチカ状態…」

まほ「先ほどのはやはり時間稼ぎか…。全車囲め」

みほ「全車、攻撃開始」

BARM DOM BAKKOM

エルヴィン「やった!次、1時のラングだ」

左衛門佐「ラングってどれだ?」

エルヴィン「ヘッツァーのお姉ちゃんみたいな奴」

ラングクルー「くそーっ。思ったより防御陣地が深くてよく見えない…」

華「発射!」

BARM シュパッ!

信三郎「よっ、お嬢!日本一!」

BARM DOM

まほ「…ヤークトティーガー正面へ」

VOOO

BAM KAN

華「くっ、硬い…」

優花里「重戦車を盾に使うなんて…さすが西住流」

BARM DOM DOM

あゆみ「さすが黒森峰…」

エルヴィン「まるでマルタの大包囲戦のようだ」

カエサル「あれは囲まれたマルタ騎士団がオスマン帝国を撃退したぞ」

エルヴィン「あぁ。だから今回もきっと撃退できるさ。隊長なら」

みほ「いい具合にこっちに食いついてきた…。アヒルさん、ダージリンさん。作戦開始してください」

ダージリン「わかったわ」

典子「了解!」

ダージリン「コメットさん、しっかり頼むわよ」

VOOOO

ダージリン「いいわね。私達は正面から見て左から、あなた達は右側からよ。間違えないでね」

典子「心得てます!」

ダージリン「では、行きましょうか。全速前進」

典子「さぁ、敵を挑発するよー」

アヒルチーム「はいっ」

ダージリン「では、行きましょうか。ウェーブは優雅にお願いするわね。アンチョビ」

アンチョビ「あぁ、任せとけ」

VOOOO

典子「さぁ、行くよ!」

忍「すごい戦車ばかり」

あけび「ちょっと怖いかも」

典子「恐怖なんか根性で克服出来る!」

妙子「流石に無理がありますよ、それ」

アンチョビ「よし、行くぞ!全速前進ー!」

ダージリン「アッサム、しっかり頼むわね」

アッサム「はいっ」

典子「撃てっー!」

BARM BAKOM

ヤクトパンター車長「!!履帯が…。あっ、後方からコメットが!」

ラング車長「えっ?旋回急いで…きゃぁ」(シュパッ)

アッサム「ふぅ…」

ダージリン「やったわね。次よ」

パンター車長「くそっ、ちょこまかと」

典子「右旋回!」

忍「はいっ」

アンチョビ「えぇーい」

ダージリン「そろそろ交差するわよ。ぶつからないように気をつけて頂戴」

忍「了解、リベロ並みのフットワークで!」

VOOOO

典子「よしっ、やったぞ。次だ、攻撃!」

ダージリン「見事なものね。次よ」

BARM DOM シュパッ

エリカ「ちいっ。巡航戦車で機動戦を仕掛けてくるとは…。全車警戒!惑わされないで」

観覧席

ケイ「WOW、やるわねぇ」

ナオミ「…サッチウェーブみたいね」

アリサ「戦車でやるもんじゃ無いわよ。あれ」

典子「撃てっ!」

BARM 

パンタークルー「くそっ、この!わっ」(シュパッ)

アッサム「…命中」

ラングクルー「えぇーい、センチュリオンが!ちょこまかと…きゃあっ」(シュパッ)

エルヴィン「よし、やったぞ」

まほ「前方の防御陣地、後方からコメットとセンチュリオン…。全車一時後退。体制を立て直す!」

エリカ「巡航戦車の機動に注意しながら後退!固定砲塔車がやられないように援護して」

みほ「…15対8。ここでこれだけ潰せれば」

沙織「機動が滅茶苦茶だよ」

みほ「全車離脱用意。右方向に空いた隙間に突っ込みます」

VOOOO

ダージリン「どうやら離脱するみたいね」

アンチョビ「潮時みたいだな。おい、あれをやるぞ。やり方は教えたとおりだ失敗するなよ!」

典子「了解。河西、やるぞ!」

忍「はいっ」

パンター車長「センチュリオンが直線機動になった。今なら…」

典子「行くぞ!」

アンチョビ「行けぇー!ナポリタン!(CV33ターン)」

ギャッ

パンター車長「えっ?」

アンチョビ「今だー!」

ダージリン「攻撃」

BARM シュパッ

ダージリン「ルノーの後に続いて。離脱するわよ」

典子「了解」

VOOOO

黒森峰生徒「逃げられました」

エリカ「ちっ…。やられ過ぎたわね。深追いはしないで、一度集合して。体制を立て直すわよ。一度足回りも点検しないと、あんなにチョロチョロ動いてんたんじゃ、足回りにも相当な負担だわ」

まほ「…14対8か。ここまで戦力差を埋められるとはな(…みほ…今の私じゃみほには追いつけないかもしれない…)」

エリカ「まだやれわ。見てなさいよ、みほ!」

今回はここまでです

次はまた来週末に更新出来ると思いますが、正直なところ未定です

えっと
419でラング、422でラング、423でパンター、453でエルヴィンがやった!っていってて、454で華が1両、461でラング、ヤクパンの履帯、462で1両、464でパンター、ラング、465で1両潰してるっぽい表現があるから10対8じゃ…

シュパッ・の数的にも9両は少なくとも撃破されてると思われ

勘違いかな
戦果確認
アンコウ ラング3両
ダージリン パンター2両、ラング
カバ ラング、あと1両不明
アヒル パンター、ヤークトパンターの履帯
不明 1両

本日の夜ぐらいに再開出来たら書きます。
今日が無理だったら次はすみませんが、未定です

すいません、計算間違いしてました。現状は11対8です

優花里「…追ってきませんね」

みほ「おそらく、重戦車への足回りへの負担を考えてだと思う。あの混戦状況からの追撃戦は、足回りへの負担が大きい重戦車ではリスクが高すぎる」

ダージリン「そうね。高火力で押そうとして重戦車主体の運用が裏目に出たみたいね。それに、いたずらに走り回っては燃料切れになる車両もいるかもしれないし。あちらも考えるようね」

みほ(…重戦車を運用するならこのくらいのリスクは当然だけど。馬鹿みたいに追っかけてこなかったのを見ると、少しはマシになったみたいね)

ダージリン「それで、この次はどうするのかしら?隊長さん」

みほ「機動力が上とは言え、平原での撃ち合いはアウトレンジの危険が高いので、この隙に市街地へ移動します」

黒森峰生「あちゃー、こっちも緩んでるよ」

黒森峰生「レンチ持って来てー」

エリカ「点検急いで」

まほ「…5分で終わらせろ」

エリカ「隊長、次はどうしますか?」

まほ「…あぁ、そうだな…」

エリカ「…隊長?」

まほ「どうした?」

エリカ「落ち込んでます?」

まほ「そ、そんなことあるわけな、ないだろ!」

エリカ「図星みたいですね…。らしくないですよ」

まほ「…まさか、あのみほにここまでやられるとはな…」

エリカ「……」

まほ「みほの成長を素直に喜びたい反面、この状況だと複雑でな…」

エリカ「確かに、あの子は変わりました」

まほ「知らぬ間に手の届かないところへ行ってしまった気がする…」

エリカ「なら、手の届くところまで行けばいいじゃないですか」

まほ「えっ」

エリカ「確かにみほは強くなりました。戦ってみて今のみほを相手にするのは、私も怖いですよ。だけど、隊長は一番みほに近いところにいるじゃないですか」

まほ「!!」

エリカ「今の黒森峰であの子とやり合える実力があるとすれば隊長だけです。いい加減、面と向かって思い切りぶつかったらどうです?」

まほ「…そうだな。西住流に逃げるという選択肢は無い、一度思い切りやり合ってみるか」

エリカ「隊長ならきっとやれますよ」

まほ「…すまなかったな。エリカ」

エリカ「いえっ。隊長の補佐も副隊長の仕事ですから」

まほ「全車、前進準備。行くぞ」

みほ「距離を稼ぐためにこの川を渡ります」

優花里「この川をですか?」

みほ「この深さなら行けます。下流の戦車が流されないよう上流の方より重い戦車から順に横隊を組んで進みます。」

一同「了解!」

VOOOO BA-FUn

桂利奈「あ、あれ…う、動かないー」

ウサギチーム「ぁぁ…」

沙織「みぽりん、ウサギさんチームが!」

みほ「ウサギさんチームがエンスト?」

桂利奈「全然エンジン掛からないよー」

優季「このままじゃ、黒森峰が追いついてきちゃう…」

梓「隊長たちは先に行ってください!私たちは大丈夫です」

あや「後から追いつきます!」

みほ「……」

優花里「危ない」

沙織「このままじゃ、流されて、横転しちゃう」

みほ「…全車前進準備」

沙織「みぽりん!?」

みほ「このままここに固まっていては的になるだけです。皆を危険に晒すわけにはいきません」

優花里「ウサギさんチームを見捨てるんでありますか!?」

みほ「私が仲間を見捨てたことがありますか。救助に残るのは一両で十分です。これより指揮権をセンチュリオン、ダージリンさんに一時譲渡します。事後の指揮はダージリンさん、よろしくお願いします」

ダージリン「えぇ、わかったわ」

みほ「あんこうはこれよりウサギチームのⅣ号の救助作業に入ります。優花里さん、ワイヤーにロープを。私不在間、あんこうの指揮を華さん、お願いします」

優花里「はいっ!」

華「わかりました」

梓「隊長、ご迷惑おかけして申し訳ありませんでした!皆、いくよ」

ウサギチーム「はいっ!」

みほ「はっ」

梓「隊長!」

みほ「皆でこれを引っ張りましょう」

ウサギチーム「はいっ」

「よいしょ、よいしょ」

梓「よしっ、桂利奈ちゃんは操縦席へ行って。ほかのみんなでワイヤーを引っ掛けるよ。隊長、パンターの誘導お願いできますか?」

みほ「もちろん。澤さん、的確な指揮です。これなら安心して私の背中を任せられそうですね」

梓「そんな、隊長///」

エリカ「川を越えて行った?どこへ向かう気?」

まほ「おそらくは市街地で遮蔽物を利用しての待ち伏せ」

エリカ「街中じゃ長砲身のティーガーは取り回しが不利の上砲塔の回らない駆逐戦車は狭い道では身動き取れませんからね」

まほ「あぁ。そうなる前に仕留めたいな。あいつの準備はできてるのか?」

エリカ「えぇ。配置にはついてます。流石のみほもびっくりするでしょうね」

まほ「みほなら撃破してしまいそうだが、時間を稼ぐには丁度いい。我々もショートカットして追うぞ」

BA-FUN VOO

桂利奈「動いたー!」

沙織「ウサギさんチーム動きだしたって」

みほ「よかった」

梓「隊長、もう大丈夫です。ありがとうございました」

みほ「ワイヤーをはずして合流地点へ向かいます」

みほ「お待たせしました」

ダージリン「無事で何よりですわ。指揮権は隊長にお返しいたします」

みほ「了解。これよりチームの指揮はあんこうが取ります。全車この橋を渡って前進します。PANZER VOR!」

VOOOO

Ⅲ号車長「……」

VOOOOO

みほ「よしっ、このぐらい時間が稼げれば市街地戦に持ち込める」

沙織「あっ、Ⅲ号だよ。Jかな?Hかな?…てか、一目で戦車の形がわかっちゃう私ってどうなの?」

みほ「Ⅲ号単車なら簡単に撃破できます。主力到着の前に撃破します」

一同「了解!」

VOOOO UEEEN

そど子「よーしっ。風紀委員の腕の見せ所よ…発し…」

ZBARRRRM

BAKKKKOM

そど子「きゃああああああ」(至近弾です)

みほ「!!今のは…」

典子「隊長!3時方向に敵です!…えっ、何あれ?」

BAKI GARARA(マンションの壁を破壊しながら進んくる)

あけび「大きい…」

VOOOO(ドイツ重戦車特有の千鳥点輪、巨大なサイドスカート)

アンチョビ「なっ、あれは…馬鹿な」

UEEEN(ヤークトティーガーのように巨大な砲身と丸みを帯びた砲塔)

優花里「す、すごい…実物なんて初めて見ました」

ZBARRRM

杏「やーらーれーたー」

柚子「やられてません!」

桃「近くに着弾しただけです」

杏「すごい威力だね…」

みほ「まさか、E-100を投入してくるなんて」

エルヴィン「馬鹿な…。あいつは車体だけが一応完成しただけのはずじゃ…」

みほ「全車後退!(何で、未完成品のこいつが)」

その頃

戦車道連盟理事長「まさか、E-100の使用を許可するとは…」

文科省の役人「終戦までに車体に関しては試作が米軍の手とは言え完成は向かえていますし、砲塔も諸説ありますがマウスの流用が予定されていたはずです。
なら、車体と砲塔は別々でも1945年の8月15日までに完成しているという条件は満たしているはずです。フフッ、物は考えた方次第ですよ。」

今回はここまで。
次は…また夜にでもかけたら書きます。無理だったら未定です

そど子「…でっかいからって、いい気にならないでよ!こうしてやる」

DOM KA-N

みほ「ちっ。カモチーム早く後退を…」

ZBARAM DOKKAN シュパッ

沙織「カモさんチーム怪我はありませんか?」

そど子「大丈夫です。撃破されてしまいました、すみません」

みほ「大丈夫なようです。ですが、傾斜の効果も入れると実質400mm相当の正面装甲あいてに貧弱なルノーの主砲で挑もうなんて馬鹿なんですか!?」

カモチーム「!!すみませんでした!」

典子「うわっ、追ってきた」

あゆみ「ちょっと、あんな図体して結構早いんだけど」

優花里「E-100のカタログスペック上の最高速度は40km…。下手な戦車より早いですからね」

沙織「えぇー!」

BARM KAN KAN

Ⅲ号車長「お前らの主砲でE-100の装甲が抜けるか!アハハハ。ギャッ」(シュパッ!)

ホシノ「そんなドライブテクじゃ、レースで勝てないよ」

麻子「邪魔者がいなくなったぞ。後ろへ回ってはどうだ?」

みほ「この団地の入り組んだ地形じゃ時間がかかる。それに、あいつは後面でも150mmだから、下手な戦車じゃ厳しい」

あや「硬すぎるー」

みほ「だけど、まだ手はあります。華さん、それからダージリンさんに磯辺さん。貴方たちの腕を信じてお願いがあります」

典子「任せてください」

華「はいっ」

ダージリン「わかったわ」

ちょっとしか更新出来きず、すみませんがここまでです。
次回はまた週末に出来ればします。
無理だったら、2月下旬以降になりそうです…

すみません。次は週末に出来たら書きますと言いましたが、もしかしたら明日の昼間に少し出来るかもです。

エリカ「1両撃破したそうです」

まほ「これで、10隊7か…倍近い数をここまで埋めてくるとはな」

エリカ「さすがですね…でも、E-100の装甲は早々抜けません。うまくいけば」

まほ「あぁ、だがみほの事だ一筋縄では遺憾だろうな…それにフラッグ車を潰さねば意味がない」

エリカ「はい(私とやる前にE-100にやられたら承知しないわよ)」

BARM KAN KAN

杏「さすがに固いねぇ」

桃「その上そこそこ早いとかふざけている」

ZBARM BAKKOM

みほ「くっ。その程度の腕じゃ撃破なんてほど遠いですよ」

沙織「ちょっと、みぽりん。あんなの相手に顔を出してたら危ないよ」

みほ「大丈夫、あの程度じゃ早々命中弾なんて期待できないから。それにこうしてた方が状況が把握しやすいし」

沙織「でも、みぽりんにもしもの事があったら」

みほ「この程度、あのT-34と生身でやりあった時に比べればどうって事無いよ。…麻子さん、その先少し広くなってます。右に曲がって止まって」

みほ「先ほど説明した通りです。華さん、磯部さん。お願いします」

華「はいっ、確実に仕留めて見せます」

典子「任せてください」

みほ「ダージリンさんも、発進のタイミングはしっかりお願いします」

ダージリン「大丈夫よ。そうよね、操縦手さん」

アンチョビ「任せとけ」

みほ「…ほかの皆さんは敵の注意を引きつけておいてください砲撃開始!」

BAM DOM

E-100車長「ちっ、小ざかしい。あそこに固まってるぞ撃てっ!」

BAKKOM

桃「よしっ、戦術的退却ー!」

VOOO

E-100車長「あっ、逃げるぞ。追えぇ!」

VOOO

みほ「きたっ。攻撃用意。チャンスは一度です。一発で決めてください」

華「はいっ」

あけび「はいっ」

みほ「用意…まだ、まだ…フォイア!」

DOM VARM

ダージリン「前進!」

BAKOM

みほ「よしっ、命中!」

E-100車長「ちっ、側面にも隠れてたか。だが、いくらパンターでもスカートつきの側面は抜けないぞ。西住みほともあろう人がおろかな」

操縦手「!!前からセンチュリオンが突っ込んできます」

E-100車長「なにっ?…こっちが本命か!?だが、接近してもこいつのそうこうはいくらセンチュリオンとはいえ、抜けないぞ」

ダージリン「…突撃」

アンチョビ「行くぞー!」

ダージリン「フフッ。私達は知波単のような無計画な突撃なんてしませんのよ。私の合図で右側面に回りこんで…今よ」

アンチョビ「いけぇぇぇー!」

ギャッ

E-100車長「何っ!?」

ダージリン「2番目の装甲スカートよ…撃てっ」

アッサム「発射!」

BAKOM GYASSYA

E-100車長「な、何の音!?」

みほ「フォイア!」

典子「撃てぇー!」

DOM DARM DAKOM シュパッ!

E-100クルー「う、うそっ…」

優花里「やりましたね!」

みほ「ふうっ。華さん、佐々木さん。ピンポイントな射撃でした。さすがですね」

あけび「そんな///隊長のご指導のおかげです」

華「はいっ。ですが、装甲版の固定ボルトを狙うなんて苦労しました…。おかげで、集中しすぎてお腹がすきました」

みほ「まだ、試合中です。我慢してください。終わったら私が野戦レストランでたらふくおごってあげます」

華「本当ですか!」(パアァァァ)

沙織「み、みぽりん…華相手に、なんて約束を…」

観覧席

「おぉー」「すげー」

ケイ「やるわねー」

アリサ「まさか、装甲とめてるボルトを狙撃して、ゆるくなったところに間髪いれず17ポンド砲を直撃させてたたき落とすなんて…それだけでもすごいのに、落ちると同時に同じところにぶち込んで撃破するなんて…あの子たち一体何なのよ?」

ナオミ「…(発射のタイミングが少し遅かったような…みほじゃないようだけど。さすが彼女の部下ねいい腕だわ)」

カチューシャ「すごいー。あんな戦法次から次によく思いつくわね。…おっと」

ノンナ「…さすがですね。みほさん」

ジョージ「さすが西住だぜ。ますます惚れた!」

タカシ「ヒュー、いいぞ西住」

アリサ「……」(ピキッ)

エリカ「まさか、もうE-100を撃破するなんて…全車全速前進!」

VOOO

梓「黒森峰接近中です。到着までおよそ5分」

みほ「了解、次の行動に移ってください」

梓「はいっ」

みほ「こちらは7両、相手は9両です。戦力数的にはほぼ互角です。相手の戦車の単発の火力は高いですが、4両は固定砲塔です。市街地では不利です。ですが、砲塔が回る車両も遮蔽物の多い市街地では旋回できない危険もあります。慢心せずに確実な撃破をお願いします。各自最低1車両以上倒せば勝てます。各人の健闘を祈ります」

一同「了解」

みほ「これより各車ごとの行動が多くなります。互いの位置の把握、連絡は密にお願いします」

一同「了解」

麻子「私達はどうするんだ?」

みほ「あんこうは敵フラッグ車との戦闘の機会を伺います。沙織さん、各車との連絡は密に。華さん優花里さん、いくらパンターとはいえ市街地での遭遇戦となったら、こちらも危険です。不意な戦闘に備えて準備は万全にお願いします」

沙織「うん」

華「わかりました」

優花里「了解であります」

まほ「これより市街地に入る。相手には3突とヘッツアーがいる。不意な待ち伏せに注意しろ」

VOOO

梓「最後尾発見、行くよ」

あゆみ「OK」

エレファント車長「えっ?」

BARM KAN

エレファント車長「このー」

あや「怒ってる、怒ってる」

優季「桂利奈ちゃん、この先右に曲がったらすぐの交差点ね」

桂利奈「あいぃぃぃー」

梓「曲がったらすぐにターンね。スピードが勝負だよ」

VOOOO

優季「そこ右ね」

梓「右旋回。急いで」

エレファント車長「…はっ、まずい。とまって…」

梓「撃てっ!」

DOM BAKKKOM シュパッ!

あゆみ「やったー」

梓「よしっ」

エレファント車長「こちらエレファント、Ⅳ号にやられました」

エリカ「何やってるの!?」

ヤークトパンター車長(以下直下さんで)「敵がどこに潜んでるかわからないから注意して」

T字路

杏「発射ー」

BAM DOM

直下「あぁ!左にヘッツアーだ!旋回急いで」

VOOOO

杏「よし、こっち見てるぞー。河嶋もう一丁」

桃「はっ、発射!」

BARM BAKKOM

直下「あぁー、また履帯が!馬鹿やろー、うちの履帯は重いんだぞー!撃て、撃てー。あいつを倒しなさ…きゃっ」(シュパッ!)

直下「い、一体どこから!?」

エルヴィン「やったぞ」

直下「…なっ、まさか前の家の壁(木壁)の反対側にⅢ突が居たなんて…。あのヘッツァーは陽動?!やられた…」

カエサル「Ⅲ突は車高が低いからな。路地の中なら目立たんからな」

左衛門佐「前は我等が未熟ゆえ旗で撃破されたが、今回はそうはそうはいかんぞ」

おりょう「撃破したのはいいが、どうやってここから出る気ぜよ?」

カバチーム「あっ…」

ヤークトティーガー車長「あっ、前方にセンチュリオンだ!」

ダージリン「前進」

VOOO

車長「突っ込んでくるぞ。近づけさせるな、撃てっ」

ダージリン「…今よ」

アヒルチーム「ソーレ!」

照準手「えっ。センチュリオンの後ろからコメット?!車長、どっちから先にやれば」

車長「えっ、えっとー」

ダージリン「全速で突っ込んで、右旋回」

典子「左に回るよー」

ギャッ

車長「えっ、は、挟まれた…」

BARM DOM シュパッ!

VOOO

パンター車長「あっ、前方にPティーガーが居るぞ!追えぇー!」

ナカジマ「後ろから敵だ」

スズキ「パンターかぁ。ちょっと面倒だね」

ナカジマ「…有効射程内に入っちゃうと厄介だね。逃げようか」

ツチヤ「任せといてー」

VOOO

パンター車長「えぇ!?」

ツチヤ「ひゃほうー」

パンター車長「あれ、本当にPティーガーなの!?って、こっちもスピード上げて追うわよ」

VOOO

ナカジマ「次の交差点でターンしようか」

ツチヤ「OK」

ギャァァァァ

パンター車長「!!」

ホシノ「発射」

BARM DOM シュパッ

ナカジマ「もっとコーナリングは滑らかに」

ツチヤ「いやぁ、地面が固くってさー」

ナカジマ「うーん。雨が降ってればよかったね」

エリカ「また撃破されたの!?ちっ、…次の角を右に曲がって」

操縦手「はいっ」

みほ「この先の角を左に曲がってください。大通りに出ます」

VOOOO

みほ「よしっ、この通りに敵は居ない見たいね。路地から不意に敵が出てくるかもしれません。警戒は厳重にしてください」

華「はいっ」

VOOOO

みほ「!!砲塔旋回11時方向!」

エリカ「なっ!」

みほ「撃てっ!」

BARM BAKKOM

エリカ「くっ」

操縦手「右履帯破損!」

エリカ「…まずいわ。砲塔旋回急いで!こっちは側面をさらて身動きが取れないのよ。次食らったら終わりだわ」


優花里「装填完了!」

みほ「よしっ、フォイア!」

BARM

エリカ(間に合わない…)

DORM KAN

エリカ「…えっ?」

みほ「なっ」

まほ「……」

エリカ「隊長!」

みほ「ティーガーⅠ。お姉ちゃんか。次装填急いで」

まほ「撃てっ!」

BARM KAN

みほ「くっ…」

まほ「エリカ、無事か?」

エリカ「はいっ!」

まほ「…ここに居ては危ない。戦車を放棄して脱出しろ」

エリカ「隊長?!」

まほ「…みほ達にやられすぎた。今の黒森峰では大洗には勝てん」

エリカ「えっ?」

まほ「…この負けを機に次はお前たちが新しい黒森峰の戦車道を作ってくれ。今の黒森峰のためにやられるな」

エリカ「隊長…」

優花里「装填完了!」

華「照準よしっ」

みほ「フォイア!」

まほ「…撃てっ。黒森峰万歳!」

BARM BAKKOM シュパッ!

みほ「……」

まほ「……」

「黒森峰フラッグ車行動不能。よって、大洗女子学園の勝利!」

まほ「……」

みほ「……」(敬礼)

まほ「…フフッ…完敗だな」

沙織「勝ったよ、みぽりーん!」

優花里「私たちやりましたー!」

華「やりました」

「隊長ー」「やりましたね」「やったー」

みほ「…皆さんお疲れ様でした。皆すばらしい活躍でした。隊長として誇りに思います」

一同「はいっ」

杏「…西住ちゃん…」

みほ「会長」

杏「私たちの学校…守れたよ…」

みほ「はいっ」

杏「ありがとね、西住ちゃん」


柚子「そろそろ表彰式が始まるみたいです」

杏「じゃあ、行こうか」

みほ「…あっ、ちょっとだけすいません」


まほ「……」

みほ「西住まほ隊…いえっ、お姉ちゃん」

まほ「!!」

みほ「…あ、あの」

まほ「優勝おめでとう。…完敗だな」

みほ「ありがとうお姉ちゃん…ごめんね」

まほ「…なんで誤まるんだ?」(オロオロ)

みほ「…今まできつく当たっちゃて。あの転校の件でお姉ちゃんに非は無いのはわかってたんだけど、前にあんな態度取っちゃってからどうしても言い出せなくて…」

まほ「…あ、あぁ」

みほ「…ゆ、許してくれるかな?」

まほ「もちろんだ」

みほ「ありがとう、お姉ちゃん」(ダキッ)

まほ「!!」(シュパッ)

エリカ「みほ、次は負けないわよ。覚悟しておきなさい」

みほ「黒森峰はきっとまだ伸びるはずです。次戦うときが楽しみです」

エリカ「…お疲れ様」

みほ「はいっ、お疲れ様でしたエリカさん」

エリカ「フフッ」

「優勝、大洗女子学園!」

「ワァー」

ケイ「コングラッチレーション!」

カチューシャ「ハラショー!」

ジョージ「ナイスファイト!」

タカシ「おめでとう、西住」

バウアー「ブラボー」

みほ「みなさん、ありがとうございます」

戦車道連盟理事長「おめでとう!」

文科省の役人「……」

理事長「ん?どうかなさいましたかな?」

役人「いえっ、何にも…」

バウアー「撤収だ。クルツ、車をもってこい!」

クルツ「はっ」

駐車場

クルツ「ん?」

文科省の役人「まずいことになったな…いやっ、待てよ。われわれは検討するとしか言ってない、撤回なんて言わなかったんだ。そうだ!何も撤回する必要は無いんだからな。フフッ、見てろよ大洗」

クルツ「……」

みほ「!!(何だろう、胸騒ぎがする…)」

これにて完結です
文章だけで戦車戦の表現が難しくて苦労しました。こんな駄文でしたが、お付き合いいただきありがとうございました。

携帯から。
皆様コメントありがとうございます。
今の予定としましては、週末に更新出来ればします。本編3部目、劇場版編にする予定です。
アフターエピソードや、小話は本編終わらせてから外伝としてやりたいと思います。

携帯からなんで連投になってしまいます。すみません。
次は劇場版のストーリーは大筋なぞりますが、6回見たとはいえ細部時系列や展開は異なると思います。後、役人さんの扱いは…なんでファンの人は注意して下さい。それでは

役人(硬式ルールならまず負けないだろう)
みほ「硬式ですか!(水を得た魚)」

こうか!

役人(硬式ルールならまず負けないだろう)
みほ「硬式ですか!(水を得た魚)」

こうか!

明日の夜に更新出来そうです。
あまり、予想話をされると期待に添える内容に出来るか…ですが、概ね考える事は同じ見たいですね。予告になるか分かりませんが、今の課題は学園十色だったりします。
それでは

新スレ作りました

【ガルパン】みほ「大洗あんこう物語Ⅲ」

【ガルパン】みほ「大洗あんこう物語Ⅲ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1454678510/)

このSSまとめへのコメント

1 :  アンコウII号   2016年02月04日 (木) 23:03:59   ID: 71WdjJXJ

めちゃ期待です‼︎^o^

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