家に帰ったら貞子がいた(11)

ガチャ

男「うぃ~疲れた。ったく俺バイトなのになんで発注から何からやらされないかんのだ」ボタンポチー

貞子「・・・」

男「誰?」

貞子「あ、やっと帰ってきた~」

男「え?誰?あれ?ここ俺の部屋だよな」

貞子「あ、たぶんそうです。突然お邪魔してすみません。私貞子と申します」

男「貞子?え?っていうかどっからはいったの?鍵しまってたよね?」

貞子「どっからってあなたが呼び出したんじゃないですか~あそこから」テレビユビサシ

男「・・・え?」

貞子「久しぶりに呼び出されたから来たのに誰もいないんだもん・・」

男「え?ちょっと待って?貞子ってあの貞子?」

貞子「はい~たぶんその貞子であってますよ~」

男「え?なんでここにいるの?」

貞子「だからあなたが呼び出したんじゃないですか!ほら。あのビデオ」

男「え?あ、これこの間友がおいてった」

貞子「今の時代ビデオなんて誰も使ってくれませんからねー。久々でちょっと張り切ったんですけど来てみれば誰もいないし」

男「あー。バイト遅れそうだったからつけっぱで来たんだった。ってかあれ本物だったんだ」

貞子「もう!ちゃんとしてくださいよ!」

男「ごめんごめん。っていうか本当に貞子?」

貞子「そうですが?」

男「いやあの想像してたのとまったく違ってて・・・」

貞子「あー。まぁ私達の世界もいろいろ規制が厳しくってーむやみやたらに人の命奪うなってうるさいんですよー」

男「なにその規制。」

貞子「ま、ですので今はちょっと驚かせて終わるんですけどねー」

男「お、おう」

貞子「でも困ったなー。」

男「何が?」

貞子「いや一応ノルマというか一回こうやって出ると呼び出した人を驚かせなきゃいけないんですよ。」

男「いや驚いてるよ十分」

貞子「いやそれが意外と厳しくって・・・私が出てもう軽く7.8時間はたっちゃってるんですよー。一応リミットが3時間まででー」

男「タイムリミットってやつか」

貞子「それを過ぎちゃうとちょーっと面倒なことになっちゃうんですよー」

男「というと?」

貞子「ま、簡単に言いますと私たちの世界に戻れなくなるというかー、いや戻れはするんですけど多分2,3年はこっちにいなくちゃいけなくてー」

男「罰みたいなものか・・・」

貞子「一応解決法はあるんですよー」

男「よかったじゃないか。」

貞子「いや、まぁ・・・呼び出した人を○ればいいんですけどー」

男「え?」

貞子「いやまぁそんなおびえなくてもいいですよー。私もそんなことしたくないんでー。ただー」

男「ただ?」

貞子「とりあえずちょっと戻るまでここに住ませてほしいっていいますかー」

男「え?」

貞子「ダメっすかね?」

男「いやそれはちょっと遠慮したいけど・・・あ、でももしそうしたら貞子はどうするの?」

貞子「まぁ適当にホームレスの真似事でもしてますよー」

男「・・・住んでいいよ」

貞子「え?まじっすかー?」

男「うん。どうせ俺一人ぐらいだしさすがに女の子にホームレスなんてさせられないよ」

貞子「意外と優しいんすねー。・・・ええっと」

男「男です。よろしくね。貞子」

貞子「よろしくっすー。」

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