ちひろ「プロデューサーさん、女装がバレるようなことはやっちゃダメですよ!」 (34)

ちひろ「プロデューサーさん、いつまで女装してるんですか?」
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ちひろ「プロデューサーさん、女装がバレないようにしっかりしてくださいね?」
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智絵里「プ、プロデューサーさん、女装がバレないように気をつけてくださいっ」
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ちひろ「プロデューサーさん、迂闊なことして女装がバレないようにしてくださいね」
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紗枝「Pはんからええ匂いがするわぁ……みなはんも嗅げばええのになぁ」
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――新年、事務所

ちひろ「はぁ……暇ですね……」グデー

P「新年ですから……私たちも休みませんと……」グデー

ちひろ「……なんで私たちは3が日でも事務所に来てるんでしょうかね」ゴロゴロ

P「仕事が終わって無いからです。あと4日からの仕事の準備と」

ちひろ「小正月の神事の収録ありますもんね……はぁ、智絵里ちゃんは元気にしているんでしょうかね」ヨッコイショッ

P「昨日も電話したじゃないですか……まあ、電話やメールするたびに」


智絵里『Pさん、女装がバレないように気をつけてくださいね!』


P「って何度も言ってくるのが……」

ちひろ「当たり前じゃないですか、そりゃ心配するでしょ……」イジリイジリ

P「まあ、心配してくれるのは……ってちひろさん、人の髪の毛で遊ばないでくださいよ」

ちひろ「いやぁ、たまには他人を三つ編にしようかと……あら、プロデューサーさん、枝毛ありますね」ンー

P「それこの前も紗枝に言われたんですよねぇ」

ちひろ「ちゃんと髪の毛すいてます? 木櫛でやらないと静電気で髪やられますよ?」

P「あら、そうなの? んー……櫛変えようかな」

ちひろ「百均で売ってるのじゃなくて、ちゃんとしたもの買ったほうがいいですよ……あ」

P「はい?」

ちひろ「そういえば、明日のお仕事の予定大丈夫ですか?」

P「大丈夫ですよ。ちょっと早めに翠の家に行って挨拶しておこうとは思っていますけど」

ちひろ「翠ちゃんの家、金持ってるいいトコですからね。失礼の無いようにしてくださいよ?」

P「そりゃあ勿論……いや、何か包んでいったほうがいいかな……」


……
…………

――翌日、水野家

P「明けましておめでとうございます。昨年は大変お世話になりまして……」

P「はい、今年もよろしくお願いします……ところで、お嬢さんは……」

P「……え、学校ですか? 弓道の朝練習ですか……新年早々熱心なお嬢さんで……」

P「あ、いえ、私のほうで直接向かいますので……はい、学校の住所は知っていますので、はい……それでは翠さんはお預かりしますので」


バタンッ……

P(正月から学校行って部活の練習かい……ま、時間全然早いし別にいっか)

P(とりあえず翠の通ってる学校に行かないと……)


……
…………

――翠の通う学校

P「さてと、あの子は弓道場だろうけど……すみません外来なんですけれど、水野翠さん来ていますよね?」

受付「はい。ご用件は……?」

P「私こういう者でして……本日は彼女の迎えに……」

受付「それでしたら弓道場へどうぞ。一旦外に出ていただいてあちらのほうへ……」

P「はい……はい、ありがとうございます。失礼しますね」

P(広い学校だこと……お嬢様は凄いわねぇ)


……
…………

――弓道場

ズバンッ!

翠「……」スッ……


P「お――」

P(っと、こういう場所では静かに……)


翠「……」

ズバンッ!

翠「……」スッ……


P「……翠、いいかしら?」

翠「……プロデューサーさん、来ていらしたのですか」スッ

P「午後はお仕事でしょう? 迎えにきたのよ……あ、そうそう、明けましておめでとう。今年もよろしくお願いね」

翠「これは失礼しました。明けましておめでとうございます。本年も何卒よろしくお願いします」

P「礼儀正しくてよろしい。まだ時間があるからもう少し練習しててもいいのよ? 私も早く来ちゃったし」

翠「そうですか? それではお言葉に甘えて……プロデューサーさん?」

P「何?」

翠「いえ、道場の入口に立ったままというのも……他の方が練習に来られた場合は邪魔になってしまいます」

P「あ、そうね……どこかで時間潰してこようかしら」

翠「よろしければ道場にお上がりください。本日はまだ私以外に誰も来ていませんので」

P「大丈夫? こういうところって土足で上がったりするとダメなんじゃないの?」

翠「確かに道場は神聖な場所ですが……プロデューサーさんなら問題ありません。どうぞ」

P「それじゃあ靴は脱いで、と……丁度良かったわ。この後の仕事の前に、矢の射方とか少し見ておきたかったのよね」

翠「御弓の神事ですか? 確かにこういった行事でも無いと、弓を見る機会もあまり多くはありませんね」

P「ごめんなさいね。行事や弓の作法のことは勉強してきたつもりだけど、あまり本物は見たことがなくて……」

翠「いえ、お気になさらないでください。私の練習を見て頂けるのであれば、雰囲気もある程度掴めると思いますので」

P「そう? それじゃあ遠慮なく見させてもらうわね」

……
…………

――数十分後

ズバンッ!

翠「……」スッ……

P(射た後も動作があるんだったっけ……)

翠「……如何ですか?」

P「ええ、まあ……どんな空気か分かったっていうか……」

翠「まあ……そうですね、弓を射る姿を見るだけでは腑に落ちない部分もありますよね」

P「おおー、って思ったのが正直な感想ね」

翠「ふふっ……そうです、それでしたらプロデューサーさんも1度弓を構えてみては如何でしょうか?」

P「……私、素人だけど」

翠「矢は持ちませんよ。弓道着に着替えて弓を構え、弦を引くだけです。弓を引く動作はお勉強していますか?」

P「八節? っていうのは覚えてきたわよ。行事で気にすることなのかは分からないけど……」

翠「ご認識があるなら十分です。私が教えますから、弓道着に着替えてやってみますか?」

P(どうしよ……まあしっかり着込めばバレることはないかな……)

P「それじゃあお願いしようかしら。弓道着はどれを借りればいいのかしら?」

翠「あちらの更衣室に1着置いているものがありますので、着替えてきてください。着方が分からなければお手伝いしますが……」

P「ああいや、着方は分かるから大丈夫よ。胸当ても一応付けれるから……だから覗かないで頂戴ね」

翠「はあ……それではお待ちしますが……」

P(さすがにそれはバレるわ……急いで着替えよう)

……
…………

――数分後

翠「それでは、教えますね」

翠(本当に着れてる……)

P「お願いね」

翠「それでは、射法八節を順番に教えますね。本来であれば一連の動作として覚えるべきですが……」

翠「今回は1節ごとに教えますので、最後に通してやってみましょう」

P「まあ、弓道始めるわけじゃないものね」

翠「1節ずつ順番に教えますので、なるべく姿勢を崩さずにやりましょう」

P「はーい、お願いします。翠先生」

翠「もうっ、からかわないでください……」


……
…………

翠「そこで右手と左手は水平にしてください。その姿勢のままで……」

P(つ、辛い……慣れないことするもんじゃない……)プルプル……

翠「はい、これで会になります。次は離れになりますのでここで離しますが、少し説明しますのでその姿勢のままで待ってください」

P「は、はい……」プルプル

翠「離す際は右手は真っ直ぐに開いて――」


……
…………

――数十分後

P「……」ハァ、ハァ……

翠「あの……大丈夫ですか?」

P「え、ええ……大丈夫、よ……ちょっと、普段動かさない筋肉使ったものだから……」ハァ、ハァ……

翠「これも鍛錬の1つ、と思ってくだされば……こちらのタオルで汗を拭いてください」スッ

P「ありがとう……はぁ、慣れないことはするものじゃないわ」

翠「いえ、プロデューサーさんのお仕事に対する姿勢、私はとても良いものと思います。お手伝いが出来たのであれば私も嬉しいです」

P「そう言ってくれると恥ずかしいわね……ん?」ピクッ

P「あら、もうこんな時間……そろそろ出ましょうか。お昼ごはんも食べて、神社に向かえば丁度良い時間になりそうかな」

翠「お仕事ですか……分かりました、それでは着替えましょうか」

P「……あ、わ、私、先に着替えていいかしら? 申し訳ないけど、翠、ちょっとここで待っていてもらえる?」

翠「女性が利用する更衣室ですし、私は特に気にしませんが……」

P「私が気にするのよ……すぐ着替えるから」

翠「あ、道着は更衣室に置いたままで構いませんので」

P「はーい」


……
…………

――数分後、更衣室

翠「ふう……急いで着替えないと……」バサッ……

翠「プロデューサーさんも、弓道に関心を持ってくださっているみたいで……ふふっ、正月から良い出来事でした」パサッ

シュルッ……パサッ……

翠「っと、プロデューサーさんにお貸しした道着も持ち帰らないと……丁度私の予備を持ってきておいてよかった……」スッ

フワッ……

翠(この匂いは……)ピクッ

スンッ

翠(……プロデューサーさん、慣れないことをしたからでしょうか……たくさん汗も流していましたから……汗の臭いでしょうか)スンッ、スンッ

翠「……」スン……スン……

翠「……」スン……スン……

翠「……」スン……スン……

翠「……」ハァ……

翠「……はっ、こんなことをしては……プロデューサーさんに失礼ですね」ピクッ

翠「早く着替えてお仕事に向かわないと……道着も片付けて……」


……
…………

――数時間後、××神社


P「……ええ、このタイミングで記事用に何枚か撮っておきましょうか」

AD「そうですね。カメラ入れておきましょう。翠ちゃん、大丈夫?」

翠「はい、問題ありません」

AD「それじゃやりますか……おーい、準備入ってー!」

P「それじゃあ翠、撮るときのポーズだけど――」

翠「撮影用であればこちらの角度で――」

P「あとは的も一緒に写すようなカットも――」


……
…………

――更に数時間後

<ハイオッケーデース!

P「はぁ、終わった……」

翠「お疲れ様でした」

AD「いやーお疲れ様です。サクサク進んで助かりましたよ。翠ちゃんも弓道やってるんだよね? やっぱり慣れてるって感じだったよ」

翠「ありがとうございます。こういう形で役に立つとは思いませんでしたが……」

AD「Pさんも色々支持してくれて助かりましたよ。やっぱりこういう事には詳しいのですか?」

P「いえ、私も覚えたてですよ。ふふっ、翠が色々と教えてくれましたからね」

翠「プロデューサーさんもお勉強してきているじゃないですか。私も、話を合わせることが出来てとてもやりやすかったです」

AD「正月から熱心ですねぇ……まあ、私たちはこれから片付けなんで、Pさんたちはあがって頂いて大丈夫ですよ」

P「そうですか? それじゃあ翠、着替えて来なさい。私はもうちょっとADさんとお話してるから」

翠「わかりました。それでは失礼します」


……
…………


P「後片付け、手伝えなくてすみません。翠を早く家に返しておきたいので……」

AD「まあ、仕事始めとはいえまだ正月ですからね。翠ちゃんも学生だし仕方が無いですよ」

P「あの子も真面目で助かってますよ。今朝なんて仕事あるのに部活で弓道場に行ってたんですよ」

AD「はぁー、元気ですねぇ。収録のときも宮司さんに美人さんだって褒められてましたし、真面目で美人で良い子ですね」

P「ふふっ、褒めてくださるならまたお仕事頂けると嬉しいんですけどね」

AD「はははっ。時期的にも翠ちゃんなら色々お仕事あるんじゃないですか? うちも機会があればまたお願いしますよ」


……
…………

――車内

P「車出すよー」

翠「はい。それにしても……今日は少し疲れてしまいました」

P「部活やったあとに仕事だもの、そりゃあ疲れるわよ。ちょっと事務所に寄ってから家に送るけど大丈夫?」

翠「大丈夫です……」

P「疲れてるなら少し寝てなさい。暖房入れておくから」

翠「はい……」


翠「…………」スー……


P(もう寝たのか……)

P「さてと、さっさと事務所に戻りますか」

……
…………

――数時間後、事務所

P「さーて、着いたついた。翠――」

翠「……」スー、スー……

P「寝てるか……揺すっても起きないし」ユサユサッ

P「事務所まで運んで……いや、美嘉のとき重かったからやめよ。車庫に車入れておけば安全だし、このまま寝かせておこうかな」

P「エンジン落とすから寒くなるかな……膝掛けもないし、とりあえずコート掛けておいて、と……」バサッ

翠「……」スー……

P「よし、さっさと書類纏めてくるか……」ガチャッ!

……
…………

――数十分後

翠「……ん」ピクッ

翠「事務所の車庫……寝てしまっていたのですね……」モゾモゾ

翠「プロデューサーさんは事務所、でしょうか……ん、これは……」バサッ

翠「プロデューサーさんのコート……」

翠「……」

翠(そういえば今朝、私は……)



翠『……はっ、こんなことをしては……プロデューサーさんに失礼ですね』

翠『早く着替えてお仕事に向かわないと……道着も片付けて……』



翠(なぜあんなことを……でも……)スッ……



翠「……」スン、スン……

翠「……」スン、スン……

翠「……」スン……

翠「……?」スン……

翠(このコート……今朝とは違う、香水の匂いのほうがまだ強い……)

ガサッ……ガサガサッ!

翠「今朝、プロデューサーさんにお貸しした道着……こちらは……」スンッ……

翠「……っ」ビクッ!


翠(こちらの匂いは……プロデューサーさんの汗の……香水の匂いも無い、そのままの……)スンッ、スンッ……

翠(強い匂い……部活の終わり頃には、弓道部員たちも汗を掻いていますが……そのときの匂いよりも、もっと……)スン、スン、スン

翠(ツンとする匂い……)スンスン……スゥー……

翠「んっ……」ピクッ!

翠(今朝、構えを教えていたときに見たプロデューサーさんの横顔……同じ女性とは思えないほど凛々しくて……)スー、ハー

翠(どこか気高いようで、表情も締まっていて……そのプロデューサーさんの身体から、このような匂いがするなんて……)スー、ハー、スー、ハー

翠「ん……んんぅ……」フゥー、スゥー、フゥー……

翠(あ、ああ……こんなことをしては……プロデューサーさんに失礼なのに……でも、この匂いは……)スゥー、フゥー、スゥー……


ガラガラガラッ!!

<ハー、オワッタオワッタ


翠「んんっ!?」ビクッ!!

ガサガサッ!


ガチャッ!

P「あら翠、起きてたの? ……何やってんの?」

翠「……いえ、鞄の中を……整理、しようと思って、道着を出しておりまして……」ハァ、ハァ……

P「あ、そう、起きてたならいっか……これから家まで送ってあげるからね」

翠「……はい」

P「はぁ……正月なんだし、早く家帰りたい……あら?」ヴヴヴヴヴヴ!!

P「メール……智絵里からか」


智絵里『Pさん、女装がバレ無いように気をつけてくださいね!』


P(昨日と同じようなメール……)

翠「……智絵里さん、長期ロケの最中でしたよね? メールには何と書かれていたんですか?」

P「ん、ああ……お仕事頑張ってくださいって」

翠「そうですか。智絵里さんらしいですね」

P「そうね……返事返しておこうかな。大丈夫です……と」

翠「智絵里さん、早く戻って来られるといいですね」

P「私もねー、見ておきたかったんだけど、事務所空けるわけにもいかないし、付きっ切りは難しくて」

翠「他のアイドルもいますから……仕方が無いです」ジー……

P「ま、智絵里なら大丈夫……ん、どうしたの?」

翠「あ、いえ……何でもありません」

P「それじゃ車出すわよー、早く帰りましょ」

翠「……はい」

翠(早く、早く家に帰りたい……家に帰って、プロデューサーさんが着た道着を……)

P(この子、結構疲れてるのかしら? ボーっとしてるみたいだけど……早く送ってあげたほうがよさそうね)

弓道なんて知らなかった

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雪菜「メイク道具でいい香水がありますよ」
肇「陶芸で余った土を使って泥パックしてみませんか」
夕美「一緒にガーデニングしながら花の香りを染み込ませてみましょう」

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