テンマ「一斉射撃だっ!」アサヒ「お兄ちゃん?」(53)

アサヒ「やっほー、おかえり。お兄ちゃん」

テンマ「アサヒか。なーにがおかえり、だよ。まだ下校中じゃないか」

アサヒ「あははー、ただいま。お兄ちゃん」

テンマ「それも違うだろ。ていうか、テルル、アサヒのところに行ってたのか」

テルル「あたしロボトルなんてキライだもん。歌って踊れるMアイドルになりたいんだもん!」

テンマ「それとこれにどんな関係が……」

アサヒ「お兄ちゃんはMEDA学院の試験に落ちちゃったけど、私にはまだ受験の可能性が残ってるもの♪」

テルル「そういうこと」

テンマ「え、じゃあ本当にコンビ解消ってこと? 冗談だろ? 戻ってくるよな?」

テルル「い! や!」

アサヒ「あはは、そういうこと。これからヨロシクね、テルル!」

テルル「よろしくね、アサヒちゃん!」

テンマ「なんだよも〜!」

ロボロボ団員「た、助けてロボー!!」

テンマ「ん?」

ドンッ!!

テンマ「い、イテテ……」

ロボロボ団「きっ気をつけるロボ!」

テンマ「す、すみません。ってなんでオレが……」

アサヒ「ロボ……?」

ロボロボ団「わあこんなところで座ってる場合じゃないロボ!」

メタビー「…追い付いたぜ…」

ロボロボ団「メダロットがにんげん、おそっちゃダメロボ〜」

メタビー「うるせえ……返しやがれ……」

ロボロボ団「なんにも盗ってないロボ〜」

ロボロボ団「なんにも持ってないロボ〜。ホントだロボ〜」

メタビー「……」

ロボロボ団「なにをするつもりロボ〜。メダロットがそんなことしていいロボかっ?」

メタビー「……」

ロボロボ団「なんにも持ってないんだロボ! ホントだってばロボ〜!」

テンマ「……」

メタビー「ちっ……」

テンマ「はっ?」

アサヒ「お兄ちゃん?」

メタビー「……」

テンマ「えええっっ? オレ? なんで?」

メタビー「……」

テンマ「て言われても、なにをしたらいいのか、その…」

ロボロボ団「なんだか知らないけど、時間ができたロボ。おかげで準備オッケーだロボ」

ロボロボ団「ロボトルだったら負けないロボ! 行くロボよー!」

アサヒ「お、お兄ちゃん?」

テンマ「一斉射撃っ!」

ロボロボ団「やられたロボ〜」

テンマ「やった! …すごいな」

メタビー「……」

ロボロボ団「あっ、なにするロボくすぐったいロボ…。あひゃひゃひゃひゃ!」

メタビー「…ない」

ロボロボ団「だから、なにも盗ってないって言ってるロボ! 知らない知らないロボ〜!」

メタビー「……」

ロボロボ団「ひいいいっ!!」

???「よせ」

メタビー「!?」

???「そいつらは何も持っていやしない。無駄だ」

メタビー「……」

アサヒ「あ、あのメダロットどこか行っちゃったよ」

???「お前は?」

???「さっきのメダロットとロボトルをしていたようだが、あのメダロットは、お前の————」

テンマ「ちっ、違います!」

テンマ「オレはただ通りかかっただけであのメダロットとは、まったくの初対面でっ」

???「……そうか」

???「名は?」

テンマ「へ? あ、オレ? ええと…テンマ…です」

???「……」

テンマ「あの」

テンマ「……なんなんだよ、いったい……」

メダロット9のストーリーで不満な流暢に喋る序盤メタビーを他人目線を加えて補完してみただけ
これをssなんて言ったら総スカン間違いなし

いくつか知りたいエピソードというか、書き加えたいエピソードはあるけど
なによりテンマが女装しないことが不満だから以降はそういうss

(時系列は文化祭より後)

ミオ「……」

テンマ「どうかしたの? ミオ」

ミオ「え、えぇと」

ラピス「ほら、ミオ。ちゃんと言いなよ」

ミオ「分かった、分かったわよ。言えばいいんでしょ!」

ミオ「えと、アイドル部で5人のPV撮るらしくて」

ミオ「私とラピスとアオイとフローラで4人は良いんだけど、あと一人が決まらないのよ」

テンマ「それで?」

ミオ「ああ、もう。だからもう一人探すのに協力して欲しいの!」

クニギク「……なるほどねえ」

テンマ「オレ一人だとアテがないので、探検部のクエストにしてしまおうかなって」

リョウマ「それは別に良いが、アテは俺もないぞ」

クニギク「同じく」

マイン「わたしはメダロット研究会の人くらいなら〜」

テンマ「じ、人脈よりも人数的な感じで」

クニギク「あー、みんなで別々に探して周ろうってことかな?」

テンマ「そう、そういうことです!」

リョウマ「まあ、たまにはそういうのも良いか」

マイン「友達探しですかー! やります、やりますー!」

テンマ「よろしくお願いします!」

ミオ「……」

テンマ(なんでミオに睨まれてるんだろう……)

テンマ「クラスメイトは全滅……早すぎるよ……」

ジッパー「全滅? まだ半分しか訊いてないだろ」

テンマ「なに言ってるんだ、もう全員訊いたろ?」

ジッパー「なに言ってるんだ? リュウセイとかヒロキとかいるだろ」

テンマ「ジッパー、まさか……。男と女の違いが分からないのか?」

ジッパー「オトコとオンナ?」

テンマ「ああ、まさかこんな事まで知らないとは……」

??「どうした? こんな時間に校舎にいるとは珍しいな」

テンマ「あ、生徒会長さん」

スズネ「生徒会長という名前ではないが……、まあいい」

スズネ「探検部は休みなのか? なにか成果を出さないとまた廃部の危機になるぞ」

テンマ「ええ……、一体探検部になんの恨みが……。あ、そうだ会長さんはアイドルに興味ありませんか?」

スズネ「……アイドル?」

スズネ「なるほどな」

テンマ「どうです?」

スズネ「……受けてもいい」

テンマ「本当ですか!?」

スズネ「が、条件がある」

テンマ「なんでしょう?」

スズネ「お前のところの部長と私で勝負をして、私が負けたら引き受けてやろう」

テンマ「……部長と? オレじゃなくてですか」

スズネ「ああ」

テンマ「わ、分かりました。呼んでみます」

クニギク「えー、じゃあ僕が会長さんと一対一でロボトルするのかい?」

テンマ「そうです」

クニギク「でもサンゴちゃんのパーツじゃ勝てないよ?」

テンマ「……」

スズネ「受けないのか?」

テンマ「受けます!」

クニギク「……しょうがないなあ。じゃあ、この勝負を受ける代わりに」

テンマ「代わりに?」

クニギク「テンマくんには一つお願いをしようかな」

テンマ「はあ、なんですか?」

クニギク「それは終わってから考えるよ」

スズネ「さて、準備は良いか?」

クニギク「いつでもOKさ。なあ、サンゴちゃん」

スズネ「では、行くぞっ!」

クニギク「参りました」

テンマ「ええええええええええええ」

クニギク「だってサンゴちゃん、攻撃パーツ付けてないし」

スズネ「……ちっ」

ジッパー「なあテンマ、その『あいどる』ってのお前がやったらダメなのか?」

テンマ「あのなあ、ジッパー。さっき言いかけたけど人間には男と女ってのがあってな」

ジッパー「それって、あのヒラヒラしたのを着てるか、お前みたいなのを着てるかの違いだろ?」

ジッパー「それならお前もあのヒラヒラしたのを着ればいい」

テンマ「そういうのだけじゃなくて……」

クニギク「それ、良いね」

テンマ「……部長?」

クニギク「いやー、僕もリョウマくんたちも八方塞がりみたいだったからねえ。仕方ないよねえ」

テンマ「冗談ですよね?」

クニギク「いやいや、本気だよ〜。さっきテンマくんのお願いきいたし、今度は僕の頼みをきく番だと思うけど」

テンマ「部長負けたじゃないですか!」

クニギク「でも僕が出した提案は勝負を『受ける』代わりにお願いをきく、ってことだったハズだよ」

テンマ「ズルい……」

マイン「お〜、スゴいです! さすが部長です!!」

リョウマ「まさか部長にそんな知り合いがいたとはな……」

ラピス「すごい可愛い娘だね、ミオ。これならきっとPVも華やかになるね!」

ミオ「で、アイツらはどこに行ったのよ?」

テンマ「……」

クニギク「テンマくんが体調崩したみたいで、テンマくんとジッパーは先に寮に帰るって連絡がきたよ」

クニギク「さて、では自己紹介してくれたまえ」

テンマ「え、えーっと……、あ、アサヒです、よろしく……お願いします」

ラピス「ほら、ミオも挨拶しなよ」

ミオ「……よろしく」

アマネコ「か、可愛い……!」

ショウコ「こんな子がまだ学校にいたんですねぇ……」

フウカ「ぶ、部長ほどじゃないです」

ラウリ「やっぱりアイドルは奇数の方が栄えるわねー」

テンマ(オレ男なんですけど! アイドル部は男子禁制ってフウカさんいつも言ってますよね!?)

アオイ「ありがとね、アサヒさん!」

フローラ「よろしくお願いしますね」

ラウリ「じゃあ早速、練習始めましょう」

一同「「「「はいっ」」」」

ミオ「……はーい」

テンマ(ミオ、相変わらずだなあ)

テンマ(……キツい! 本当に女の子の部活だよね!?)

ミオ「アンタ、大丈夫? こういうの初めてみたいだけど」

テンマ「え、あ、はい。なんとか。大変は大変ですけど」

ミオ「ふうん。見た目よりは体力あるのね」

ラウリ「アサヒちゃん、凄いじゃない! まさか最初から全部の練習に付いてこれるなんて!」

アマネコ「これは、逸材を見つけてしまった……かもしれない!」

テンマ「あ、ありがとうございます」

テンマ(これ、男じゃなかったら絶対にやってられないって……)

テンマ(ミオもラピスも、こんなに大変なことしてたんだなあ……)

テンマ(踊りの練習もだいぶ慣れてきたなー。……慣れたくないんだけど……)

テンマ「って、わわ!」

ミオ「え?」

テンマ「イテテ……」

ミオ「いったあ……。て、あ」

テンマ「?」

アオイ「だ、大丈夫!? 二人とも」

フウカ「怪我はない?!」

ミオ「まったく。トロいのよ、アンタ」

テンマ「え、あ、すみません。えっと怪我も大丈夫です」

テンマ(言葉は厳しいけど、頭を撫でるなんて意外と優しいなあ)

テンマ(……てカツラ大丈夫!? ズレてない、よね。はあ、よかったー)

アオイ「かんせーい!!」

ラピス「やったー!!」

フローラ「おめでとー!」

ミオ「……」

テンマ「や、やったー!」

ラウリ「撮影お疲れさまー。アサヒちゃん、本当にありがとね」

テンマ「い、いえ。楽しかったです」

ミオ「ふーん、そうなんだ」

テンマ「……?」

クニギク「そんなわけで、アイドル部から例のPVが届いたよー」

ミオ「どんなワケよ」

クニギク「アサヒちゃんに渡してほしいってさ」

テンマ「へ、へー」

マイン「そういえばテンマさんはアサヒちゃんに会ってないですねー」

テンマ「さ、最近はちょっとたいちょうがねー」

ジッパー「そうだったのか? 元気そうに見えたが」

リョウマ「……」

クニギク「じゃあ快気祝いってことで皆で見よっか、これ」

テンマ「!!!」

ジッパー「ビデオ見るのか? 良いな!」

ミオ「私はパス。何が悲しくて自分のPVを見るのよ」

ラピス「そんなこと言わずに皆で見ようよ、ミオ」

マイン「おおー、スゴいです! みんなスゴく可愛いのです!!」

クニギク「僕が勝ってたら生徒会長様がこれをやってたのかー。勝つのも良かったかもなあ」

リョウマ「……」


なあなあだけどこんな感じ
こんなイベントがあったらニヤニヤする
そしてこの後、女子寮潜入イベントでマインやミオでは目立つという理由でアサヒを召喚するミオの姿が見える

……
…………
……………………

クニギク「えーっと、ボクが生徒会長になったら自由な学院を創りたいと思う」

クニギク「部を作ろうとした人は知ってると思うけど、この学院は土台がないからいちいち手探りでメンドウクサい」

クニギク「ボクはそういうメンドウなのがニガテだから生徒会になったらそういうのをカイショウしたいと思ってる」

クニギク「んー、ボクが会長になったらやることは、それだけかな」
……………………
…………
……

スズネ(……あんなやる気のない演説に、私は負けた)

クニギク「あー、スズネさん」

スズネ「はい、なんでしょうか、会長」

クニギク「その会長っての堅苦しいから嫌なんだけどなー。まあいいや」

クニギク「この書類、教頭先生に渡しに行ってくれる? ボクはちょっと対応することがあってサ」

スズネ「はい、分かりました」

スズネ(しかし、蓋を開けてみれば奴は優秀だ)

スズネ(自分で出来ないことはすぐに出来る人材を見つけてくるし、出来ることには即座に取り掛かる)

スズネ(おかげで、奴が会長に就任してたった一週間で学院の部は急増している)

スズネ(私だったら、これほど活発な学院を創るのにどれだけの時間を要しただろうか?)

スズネ(……いや、適材適所だ。自分にない才を嘆く必要などないか)

教頭「スズネさん?」

スズネ「あ、すみません。では、これで失礼します」

教頭「はい、ありがとうね」

スズネ「ただいま戻りまし——」

「球場はオレらソフトボール部が使うんだ!」

「いいや、野球部に決まってるだろ!!」

「いやいやいや、ウチらが使うって言ってるじゃないか!」

スズネ「……会長、これは?」

クニギク「あ、おかえり〜。いやー、はっはっ。部が出来すぎたみたいでねえ。見ての通り活動場所の取り合いサ」

スズネ「どうするんですか」

クニギク「いやー、どうしようねえ」

スズネ(前言撤回、無能だ)

クニギク「あ、そうだ」

「なんだ生徒会長、球場の使用権を野球部に任せる気になったか」

「馬鹿を言うな、『ウチらに』の間違いだろ。なんでお前らみたいな暑苦しいのに会長が慈悲を見せる」

「会長は根っからのソフトボールファンだって昔っから決まってんだよ!!」

クニギク「そんなことは決まってないけど、ここはメダ学院なんだ。メダロットで勝負を付けよう」

クニギク「ほかの部でも活動場所に競合のある部はそうやって存続を決めることにしよう」

クニギク「とは言え、これだけだとまだまだ揉めそうだからなあ」

クニギク「うん、生徒会で決めたルールまたは、競合する部同士で合意したルールのいずれかで勝負して使用権を決定する、ってことにしよう」

クニギク「ルールの決定期限は一週間後、それまでにルールを決められない場合、トーナメント式ロボトルで優勝した部が活動場所を獲得する」

クニギク「部活対抗、活動場所争奪戦ってね」

クニギク「勝負は二週間後。それまでに戦略を練るもよし、練習して力を付けるもよし」

クニギク「これなら校風にも合っているし、校長の許可もすぐに得られるだろう?」

「ロボトルか……」

「いや、メダロットと野球のチームを組んで勝負だ!」

「俺らは軟式でお前らは硬式じゃねえか!」

クニギク「はいはい、ルール決めの期限は一週間あるから、関係部同士で仲良く話し合ってねー」

スズネ「……」

クニギク「ふう、これでメンドウクサイことは大方片付いたかな」

スズネ「……大したものですね」

クニギク「ん? なにが?」

スズネ「あれだけ揉めていたのに、すぐに解決してしまうなんて」

クニギク「ボクはただ、これがカンタンそうだと思っただけさ」

アインベッカー「失礼する」

クニギク「おや、どうしたんだい?」

アインベッカー「我々レスキュー部は部室を含め、この島全てを活動場所として使いたいと考えている」

クニギク「うん」

アインベッカー「そこで先日の活動場所争奪戦の件だ」

クニギク「うんうん」

アインベッカー「アレは複数の場所に対して一つの部が登録することは可能か?」

クニギク「あー、なるほどねえ。んー。まあ勝負の時間に勝負する人がいるなら良いんじゃない?」

アインベッカー「了解した。失礼」

クニギク「いつも固いなー、彼」

…………

……………………

…………………………………………

……………………

…………

クニギク「スズネさん」

スズネ「なんでしょう、会長」

クニギク「生徒会長、やる気ない?」

スズネ「はい?」

クニギク「ボクは、会長になったらやりたい事がやれると思っていたんだけど」

クニギク「実際にはそんなことはなくってね。だから、生徒会を辞めようと思ってさ」

スズネ「それは……会長、いえ貴方じゃないと出来ない事、ですか」

クニギク「え? んー、まあそうかな」

スズネ「……そうですか。でしたら任せてください」

クニギク「良いのかい? いやー、嬉しいなあ」

スズネ「会長、お久しぶりです」

クニギク「おや、珍しいお客さんだ。でも、今の会長はアナタでしょ、会長さん」

スズネ「はは、それもそうですね。えーっと、シノザキさんと呼びましょうか。今はなにをされてるんですか?」

クニギク「部を作ろうと思ってさ。生徒会にいるときからこの部屋を狙ってたんだ」

スズネ「ここ、倉庫ですよね?」

クニギク「そういうことにしておいたのサ」

スズネ「じゃあ、ここを部室として使えるように申請書を出しておけばいいんですね」

クニギク「やってくれるのかい? ウレしいなあ」

スズネ「なにをする部なんですか?」

クニギク「探険」

スズネ「……探険?」

クニギク「そう、探険。知っての通り、ここは元々メダリア鉱山の島だろう? その前後はずっと無人島だった」

クニギク「となれば、この島にはまだ誰も行ったことのない場所がたくさんあるハズだ」

クニギク「ボクはそういうところに行ってみたいのさ」

スズネ「…………」

クニギク「スズネさん?」

スズネ(……なにを言っているんだ、この人は? 生徒会を辞めたのは学院のためじゃなかったのか?)

クニギク「スズネさーん?」

スズネ「……一つ、確認したいことが」

クニギク「なんだい?」

スズネ「探険をする目的はなんですか?」

クニギク「ロマン、かな」

スズネ「……探検部の今の部員数は何人ですか?」

クニギク「え、いやあ。実は荷物の片付けが終わったのが年度明けてからだったから、新入生を逃しちゃってさ」

スズネ「一人だけなんですね?」

クニギク「そうだね」

スズネ「では、探検部を廃部に」

クニギク「それはちょっと待ってよ」

スズネ「なんだ?」

クニギク「一年の間に部員が上下することはよくあることだ」

スズネ「そうだな」

クニギク「そういうことに対応するために、人数不足による廃部は四月下旬に限定されているはずだよ」

スズネ「……来年の四月、楽しみにしているんだな」

クニギク「いやあ、本当に新入生が楽しみだなあ」

スズネ「……」

スズネ(あんな木偶を少しでも信じた私が愚かだった)

スズネ(なにがロマンだ。学院の生徒を引き付ける、あれだけの能力を持っておきながら)

スズネ(自己満足のためだけにそれをドブに捨てるような……)

スズネ(……いや、奴は最初から無能なのだ。能力など持っていない)

スズネ(ああ、そうだ。奴は無能だ)

スズネ(奴は無能だから、私がキチンと使ってやらないとならない)


尻切れトンボっぽいけどきっと会長と部長はこんな関係やろって言う妄想
部対抗のロボトル大会はきっとこんな経緯で出来たと思う
クニギクのことを無能と内心と態度で罵しりながらクニギクを頼ってるようにしか見えないスズネ萌え

9に固有エンディングがないのは10でもテン(10)マが主人公だからだと気付いた
スズネルートは既に部長の物だから諦めて、むしろアサヒが入学してアサヒルートあるまで見えた
だから10はよ
青い鳥エンドには用務員のおじさんが来てくれるって信じてる

リョウマ(部活か……)

リョウマ(出来れば島を自由に周れる部が良い。となると……)

…………
……………………

アインベッカー「なるほど、島を自由に巡りたい。か」

アイベンッカー「申し訳ないが、そういう理由でレスキュー部入部は許可できない」

アインベッカー「娯楽のためにある部ではないのでな。君と君のメダロットがいくら強かろうと意識はいずれ活動にまで及ぶ」

リョウマ「そうか……。いや、確かにアンタの言う通りだ」

リョウマ(スポーツ系の部は、特定のフィールドしか使わないしな……)

リョウマ(メダロット研究会なら、フィールドワークもある……か?)

リョウマ「失礼します」

ギンレイ「あら、入部希望者?」

リョウマ「いや、質問があるんだ」

ギンレイ「どうぞ?」

リョウマ「メダロット研究会ってのはフィールドワークはよくやるのか?」

マイン「えっ」

ギンレイ「な、ないわけじゃないわよ」

マイン「えっ……」

ギンレイ「あ、いや。ほとんどないわね」

マイン「……」

ギンレイ「ないわ」

マイン「ほっ」

リョウマ「そうか……。」

タイタニア「ええ、ねどけすまいもおといいがうほだんそあてでにとそとっもはあたすま」

リョウマ(このメダロット、なんて言ったんだ? まあいいか……)

リョウマ(しかし、こうなるといよいよ入れそうな部活がないな)

リョウマ(……ん? 部室棟に地下があるのか)

リョウマ「失礼しま、す?」

クニギク「おや、新入生かい?」

リョウマ「ああ。……ここは?」

クニギク「探検部カッコカリ、ってところかな」

リョウマ「仮?」

クニギク「うん。まだ荷物の片付けしてる途中だしねー」

リョウマ「なにをする予定の部なんだ?」

クニギク「そりゃあ、もちろん探検ですヨ」

リョウマ「ほう」

クニギク「入部キボウかい?」

リョウマ「ああ、そうだな」

クニギク「本当に? ウレシイなあ。じゃあ荷物整理が終わったらまたレンラクするよ、ええっと」

リョウマ「リョウマ、キクスイ リョウマだ」

クニギク「ぼくはクニギク。よろしく、リョウマくん」

リョウマ(と言ってからかれこれ二ヶ月経っているが、なんの音沙汰もない)

リョウマ(たまには部室をのぞいて見るか……)

リョウマ「失礼する」

クニギク「あ、……! いやー待ってたよー」

スズネ「……客か」

クニギク「そうそう、ちょっと急ぎの用事があってさ」

クニギク「人に聞かれたくない話だから、会長様には申し訳ないけど後回しでいいかナ」

スズネ「……せいぜい、部員をさっさと集めることだな」

リョウマ「……なに、してるんだ?」

クニギク「いやー良いところに。えーっと、……なんだっけ、名前?」

リョウマ「リョウマだ」

クニギク「そうそう、リョウマくん」

クニギク「なにしてるって言うと見ての通り扉を抑えてるよ」

リョウマ「そういう意味ではなく、何故?」

クニギク「奥のジャンク置き場にたくさんメダルが放置されてたみたいでさ」

クニギク「それが勝手に暴れだしちゃったみたいなんだ」

リョウマ「なんでメダルだけで暴れだすんだ」

クニギク「あそこ、パーツやティンペットも一杯あるからねえ。近くにあるとあるらしいよー」

リョウマ「あるってなにが?」

クニギク「勝手に動き出すことが」

リョウマ「……それでそんな風に扉を抑えてるのか」

クニギク「ボクとサンゴちゃんじゃ勝てないからねえ」

クニギク「危なかったよー。もう少しで体力の限界だったからサ」

リョウマ「は?」

クニギク「ふー、あとは任せたよ。サンゴちゃんも彼の援護をヨロシクね」

リョウマ「ちょっと待っ!」

クニギク「いやーツヨイねー」

リョウマ「……部室の片付けはまだ終わってなかったのか」

クニギク「そういうことになるのかなー、あっはっは。ジャンク置き場も含めてもっと片付けないとなあ」

リョウマ「そうか」

リョウマ(なら、まだ暫くは勝手に探検でもしてるか)

メダル拾ったときに放置したせいで廃部危機があったって言ってたのでテキトーにでっちあげてみるテスト
リョウマはそつなく物をこなす印象が強いから主人公として動かしにくいね
マインちゃんと絡みがあるともう少し動かしやすいのかな

しかし、メダロット会議でタイタニアがマインを「お外嫌いのひきこもりだ」と言ってたわりに、遭難イベントで楽しそうにしててマインの公式キャラ設定が掴みにくい
メダリア探索に楽しそうに行くことを考えるとフィールドワークが嫌いには見えない
しかし音波集めは全て他の部員にやらせるほどフィールドワークに興味を示さない前半
音波集め以外の部分で忙しい説も考えられるけど、マインちゃんの実装速度を鑑みるに少なくとも2・3個目のポイントのときには暇そう
タイタニアの台詞を信じるなら音波集め前後(夏休み開始直前)になにかイベントがあったはず
しかしリョウマを師匠って呼ぶのはもっと後だし、なんだろうな

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年02月27日 (土) 11:17:27   ID: yqSn3EeW

メダロットSSは本当に数が少ないからありがたいです。
応援してます。

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