芳乃「みなの初夢を覗いてみるのでして―」 (70)

のんびりと書いていきます

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芳乃「......」ジーッ


芳乃「......」


芳乃「困ったのでしてー」


芳乃「することがないのでしてー」


芳乃「ヒマでしてー」


芳乃「......」


芳乃「いいことを思いついたのでしてー」


芳乃「事務所のみながどのような初夢を見たのか気になりますゆえー」


芳乃「みなの初夢を覗いてみることにしましょー」


芳乃「そうと決まれば善は急げでしてー」


芳乃「むむむー...でしてー」



フワッ...



芳乃「では行ってみましょー」フワフワ...


依田芳乃(16)
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http://imgur.com/UEuqGaj.jpg

------



芳乃「しょっとー」スタッ

芳乃「着きましたー」

芳乃「ここは...見渡す限りの花畑でしてー」

芳乃「色とりどりの花が咲いておりますー」

芳乃「しかしー、その花畑の中を道が一本通っておりますー」

芳乃「果ての見えぬ、どこまでも続いているような長い道でしてー」

芳乃「どこへ通じているのでしょー?」

芳乃「...おやー?」

芳乃「誰かが道を走っているのでしてー」

タッタッタ...




凛「はっ...ふっ...はっ...」

凛「うん...まだまだいけそう...」


?「凛、おい凛!」


凛「あっ、プロデューサー?いたんだ?」

P「ああ、ずいぶん飛ばしてるな」

凛「まあね、なんだかいくらでも走れそうだよ」

P「どのくらい走ってるんだ?」

凛「わかんない...でも、まだまだいける!」

P「無理するな、ちゃんと水分取れ」

凛「んっ...ありがと」

渋谷凛(15)
http://imgur.com/WeN6tY2.jpg
http://imgur.com/MRIhXIZ.jpg

P「少し休憩してもいいんじゃないか?もうだいぶ走っただろ」

凛「ううん...大丈夫、心配してくれてありがと」

凛「でも私、今すっごく調子いいんだ」

P「どうしてだ?」

凛「だってさ、プロデューサーがいっしょに走ってくれてるんだもん」

凛「プロデューサーといっしょなら、私どこまでもいけるよ」

凛「きっと...あの蒼空の彼方までだって...」

P「...そうか」

凛「うん!」

P「じゃあ...ちょっと行ってみるか」


ヒョイッ


凛「えっ...きゃっ!?ちょ、ちょっとプロデューサー!な、なんで私の事抱きかかえて...」

P「暴れるな、しっかりつかまってろよ?」

凛「な、なにを...」

P「よっと!」ダッ!


フワッ...


凛「わぁ...」

P「どうだ?」

凛「プロデューサー...私たち、空を飛んでる!」

P「ああ、だから落ちないようにしっかりつかまってろ」

凛「う、うん...」ギュウウウウウ

P「怖くないか?」

凛「...平気だよ、プロデューサーといっしょだからね」

P「そうか...」

凛「...プロデューサーは、魔法使いだね」

P「ああ、凛がそうして欲しいなら魔法使いにでもなんにでもなってやるさ」

凛「ふふっ、そっか...」

凛「さすが私のプロデューサーだね...」

P「当たり前だろ」


ギュッ


凛「これからも...ずっとずーっと...私のプロデューサーでいてよね...」



------


凛「...ふふっ」


芳乃「凛はすごいのでしてー」

芳乃「夢の中でも走るのをやめないのでしてー」

芳乃「きっとあの方の期待に応えたいがゆえなのでしょー」

芳乃「これからも精進するがよいー」

芳乃「ですが、走り続けているとくたびれてしまうゆえー」

芳乃「時にはゆるりと休まれるがよいのでしてー」ナデナデ

芳乃「では、そろそろ次の夢へ行くとしましょー」

------



芳乃「今度の夢は教会でしてー」

芳乃「どなたかが祝言をあげていらっしゃるのでしょうかー」

芳乃「まことめでたきことでしてー」


ゴーン ゴーン


芳乃「おやー、あちらの方でなにやら声がするのでしてー」



「おめでとうー!」

「お幸せにー!」


愛梨「えへへ、みなさんありがとうございますっ♪」

「ほら愛梨ちゃん、旦那さんが待ってるよ!」

愛梨「あっ、本当だ!早く行かなくっちゃ!」

「待って!そんなに走ると転び...」


ズルッ


愛梨「きゃあっ!」


ガシッ!


P「大丈夫か愛梨?」

十時愛梨(18)
http://imgur.com/5ArdEPx.jpg
http://imgur.com/zRcdUpD.jpg

愛梨「あっ、プロデューサーさん...」

P「まったく...お前はいつまでたってもうっかりだな」

愛梨「むぅぅ!そんなことありませんよプロデューサーさん!私だって少しは成長してるんですから!」

P「いいや、まだまだだ、だってもううっかりしてるぞ?」

愛梨「えっ?」

P「もう『プロデューサーさん』じゃないだろ?」

愛梨「えへへ、そういえばそうでしたね...」

愛梨「ありがとうございます、あなた♡」

P「ああ、それじゃ行こうか、馬車も待ってるぞ」

愛梨「わぁー!カボチャの馬車ですね!可愛い♪」

P「ほら早く乗れ、足元に気を付けてな」

愛梨「えへへ、はーいっ♪」

P「よし、それじゃハネムーンへ出発だ」

愛梨「どこまで行くんですか?」

P「愛梨の好きなところでいいぞ」

愛梨「本当ですか?ものすごーく遠くとかでも?」

P「もちろんだ」

愛梨「じゃあ...世界一周旅行なんてどうですか?あなたといっしょならきっと楽しいです!」

P「ああ、確かにそうだな、それじゃ世界一周旅行にしよう、いろんなところを見て回ろう」

愛梨「はーいっ♪」

P「おっとそうだ愛梨、お腹減ってるんじゃないか?」

愛梨「うーん、そう言われるとちょっと減ってるかも...」

P「ならちょうどいい、いっしょに食べよう」

愛梨「あっ、アップルパイですね!」

P「すごく美味しいぞ、あーん」

愛梨「あーんっ♪」

P「どうだ?」

愛梨「んふふっ、美味しい♪」

P「いくらでもあるからな、どんどん食べていいぞ」

愛梨「えへへ、ありがとうございますっ!」

P「ほら、馬車も動き出した」

愛梨「わぁー、すごーい♪どんどん進んでいく!」

P「愛梨」

愛梨「はい?」


チュッ


P「好きだぞ...」

愛梨「...はいっ♡」


------


愛梨「えへへぇ...ダメですよぉ、ドレスが汚れちゃいますぅ...♪」


芳乃「なんとも幸せそうな夢なのでしてー」

芳乃「愛梨殿はあの方のことをとても好いておられるようでしてー」

芳乃「しかしー、えっちなのはいけないのでしてー」

芳乃「愛梨殿はもう少し慎みを知られた方がよいのですー」

芳乃「では次へ行くとしましょー」

ちょっと中断します 続きはのちほど
ちなみに覗く夢はそんなに多くないです

ちょっとずつ再開します

------



芳乃「ここはどこでしてー?」

芳乃「見たところ、神社のようでしてー」

芳乃「おやー?見覚えのある方が歩いているのでしてー」



茄子「フンフーン♪」

茄子「今日はいいお天気ですし、絶好の初詣日和です!」

茄子「こんな日はなにかいいことがありそ...」ガッ!

茄子「あうっ!」ベシャッ!

茄子「あいたたた...転んじゃいました...」

茄子「晴れ着が汚れちゃった...」

茄子「ツイてないなぁ、おニューのなのに...」

茄子「でも仕方ありません、おとなしくお参りしようっと...」

鷹富士茄子(20)
http://imgur.com/ETXhIMT.jpg
http://imgur.com/NOS3Ghw.jpg

茄子「さて、お賽銭を...」

茄子「...あれ?」

茄子「あれ?あれあれ?お財布が...ない?」

茄子「家に忘れちゃったのかしら...」

茄子「もう最悪...」

茄子「...帰ろう」

茄子「なんか疲れちゃったからタクシー呼んで...」

茄子「あっ!スマホが割れてる...」

茄子「そっか、さっき転んだ時に...」

茄子「......」


茄子「グスッ...」

茄子「もうやだぁ...なんで今日に限って...」

茄子「せっかくの初詣なのに...誕生日なのに...」

茄子「ふぇぇぇん...」

?「こら、泣くな」


茄子「だってぇ...」

?「ほら、とりあえず涙拭けよ、ハンカチ貸してやるから」

茄子「ぐすっ...ありがとうございます、どなたか知りませんが...」

?「なに言ってんだお前は、まだ寝てるのか?」

茄子「えっ?あら...」

P「あけましておめでとう、茄子」

茄子「Pさん...?どうしてここに...」

P「どうしてって、初詣に決まってるだろ」

茄子「あっ、そ、そうですよね...」

P「茄子も初詣に来たんだろ、いっしょに行かないか?」

茄子「いえ、私は...」

P「どうしたんだよ?いつもは茄子の方から誘ってくるだろ」

茄子「...さっき転んじゃって、晴れ着がボロボロなんです」

茄子「こんな恰好じゃPさんの隣を歩けません...」

茄子「お財布も忘れるし、スマホも壊れるし...」

茄子「なんだか悪いことばっかり起こるので...今日はおとなしく帰って...」

P「バカだな、そんなの気にするなよ」

茄子「でも...」

P「ほら、おみくじ引こう、なっ?」

茄子「は-い...だけど年の初めからこんなんじゃ、悪い結果に...」

P「心配しすぎだって、ほら引けよ」

茄子「なんだか見るのが怖いなぁ...」

P「大丈夫だ、絶対に大丈夫!」


ペラッ...


茄子「あっ...大吉だ」

P「ほらな、だから言っただろ?」

茄子「ウソみたい、今日はこんなにツイてないのに...」

P「なに言ってるんだよ、そんなことないだろ?」

茄子「でも転んだり、スマホが壊れたり...」

P「こんな汚れなんて叩けばすぐに落とせるさ、ちょっと動くなよ?」パシッ パシッ...

茄子「そんなにうまくは...」

P「ほら落ちた」

茄子「わっ、すごい!本当に綺麗になってる...」

P「スマホも貸してみろよ、なるほど...これならすぐに直るぞ」

茄子「それはさすがに無理じゃないですか?割れちゃってますし...」

P「よし、直った」

茄子「えぇっ!」

P「それと財布だ、はいどうぞ」

茄子「あれ?どうしてPさんが...」

P「さっきそこで拾ったんだ、気をつけろよ?」

茄子「あ、ありがとうございます...」

P「まったく...意外とうっかりだな茄子は...」ナデナデ

茄子「...ふふっ♪」

P「どうした?」

茄子「...なんでもないですっ♡」ギュウウウウウ

P「そっか、でも茄子が嬉しそうだからいいや」

茄子「はい、これでいいのだー♪」

P「おう、それじゃ初詣も終わったしデート行くか」

茄子「ええ、ラブラブデートしましょ♡」

P「そうしようか」

茄子「Pさーん♪」

P「なんだ?今日はいつにも増して幸せそうだな?」


茄子「はい、Pさんといっしょならいつでも幸せいっぱいですっ♪」




------


茄子「ふふふ...♪」


芳乃「茄子殿の幸運はまことにすばらしきものですー」

芳乃「しかしー、あの方といっしょにいればさらに幸運を呼ぶことでしょー」

芳乃「不思議な縁もあるものでしてー」

芳乃「これからも手に手を取って歩くがよいのですー」

芳乃「よきかなよきかなー」

芳乃「さて、そろそろ次へ向かうのでしてー」

------



芳乃「今度は小さな家の中でしてー」

芳乃「この家の大きさではせいぜい二人くらいしか入れないように思えますがー」

芳乃「このような住まいで狭くはないのでしょうかー?」



まゆ「Pさぁん♪」

P「んー?」

まゆ「お茶が入りましたよぉ♪」

P「おっ、ありがとな」

まゆ「いいんですよぉ、まゆはPさんのためならなんでもしてあげたいんですからぁ♪」

P「へぇー、そうなのか」

まゆ「はぁい♪なにかしてほしいことはないですかぁ?まゆ、なんでもしちゃいますよ?」

P「...なんでも?」

まゆ「はい、なんでも♪」

P「だったら、一つ頼みたいことがあるんだけど...」

まゆ「なんですか?」


ギュッ


まゆ「きゃっ...」

P「最近寒くてな、ちょっとまゆであたためてくれ」

まゆ「うふふ、そんなのお安い御用ですよぉ♪」

佐久間まゆ(16)
http://imgur.com/kfX0ICs.jpg
http://imgur.com/lMN7nIN.jpg

P「あったかいなぁまゆは...」

まゆ「喜んでもらえてうれしいです...」



P「まゆ?」

まゆ「はぁい?」

P「呼んだだけ」

まゆ「うふふ...もう♪」



P「......」ギュウウウウウウウ

まゆ「ねえPさん?」

P「んっ?」

まゆ「その...まゆであったまるのはいいですけど、他になにかしてほしいことはないですかぁ?」

P「他に?」

まゆ「そうです、美味しい物を食べさせてほしいとか、いっしょにお風呂に入りたいとか...」

P「ん~...別にいいよ」

まゆ「い、いいんですか?」

P「うん、なんていうか...まゆが傍にいてくれるだけで十分だし」

まゆ「傍にいるだけで...?」

P「ああ、特別な事をしてくれなくても、まゆがいてくれるのがなによりうれしいよ」

まゆ「Pさん...」

まゆ「じゃあ、ずーっといっしょにいますねぇ♪」

P「お願いできるか?」

まゆ「もちろんですよぉ、まゆがPさんの頼みを断るわけがありません♪」

P「それならよかった」

P「...愛してるぞ、まゆ」

まゆ「まゆもですよぉ...」



------



まゆ「うふふ...」


芳乃「まゆ殿のあの方への想いは存じておりましたー」

芳乃「まゆ殿は本当に欲のない方でしてー」

芳乃「大きな家も多くのお金も必要のない方のようでしてー」

芳乃「ただ一人、あのお方の気持ちさえあればよいようでー」

芳乃「その気持ちを忘れないようにするがよいー」


芳乃「ではわたくしは次に向かうゆえ、これにてー」


------


芳乃「ここはどこでしょー?」

芳乃「なにやら薄暗い部屋でしてー」

芳乃「重そうな扉が付いておりますー」

芳乃「それに、壁も天井も金属で冷たい感じがいたしますー」

芳乃「むむー?なにやら笑い声が聞こえるのでして―」




ちひろ「ふふっ、ふふふふふ...」

ちひろ「あーはっはっは!笑いが止まりません!」

ちひろ「年明けのドリフェス、さらにツアー!いやー、今年も全国のプロデューサーさんが頑張ってくれてますねぇ♪」

ちひろ「このモバコインの量を見るだけで自然と笑顔になっちゃいます!まるで山みたい!」

ちひろ「でも、まだまだ絞り取れるでしょうねぇ、この山がさらに大きくなるのを考えるとまた...ふふっ♪」

ちひろ「さーて、今年はどんなイベントにしようかなー?プロデューサーさんたちの財布を空っぽにするためには...」


グラッ...


ちひろ「んっ?」


ズガァァァァァ!


ちひろ「きゃああっ!!」


ズドーンッ!

千川ちひろ(?)
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ちひろ「い、いたたた...死ぬかと思いました...」

ちひろ「まさかモバコインの山がこっちに向かって崩れてくるなんて...」

ちひろ「早く抜け出さないと...」

ちひろ「あら...?」

ちひろ「ウソ...抜け出せない...」

ちひろ「ふんっ!ふんぬっ!」

ちひろ「だ、ダメです...重すぎて...動けない...」

ちひろ「し、しかもどんどん重くなって...」

ちひろ「だ、誰か...助けてぇ!」

P「あっ、ちひろさん」

ちひろ「ぷ、プロデューサーさん!た、助け...」

P「ちょうどよかった、探してたんですよ」

ちひろ「えっ?」

P「モバコイン持ってきました、ガチャ引かせてください」

ちひろ「わ、わかりました...でもその前にここから出して...」

P「ガチャ引かせてください、ここに置いておけばいいですか?」ドンッ!

ちひろ「ぎゃあっ!だ、ダメです!そこに置かないでください!お、重いぃぃ!」

P「えっ?まだ足りませんか?わかりました、もっと追加しますからガチャ引かせてください!」ドンッ!

ちひろ「ち、ちが...もうコインは...」

P「まだダメですか?大丈夫ですよ、コインはいくらでもあるんですから」ドンッ! ドンッ!

ちひろ「も、もうコインはいらな...」


ちひろ「た、助けてぇ...」



------


ちひろ「うーん...うーん...」



芳乃「ちひろ殿はお金が大好きなようでしてー」

芳乃「それ自体は悪いことではないと思いますがー」

芳乃「しかしー、過ぎたるは及ばざるが如しとも言いましてー」

芳乃「なにごとも程々がよいと思われますー」

芳乃「よーく考えなされー」ナデナデ

芳乃「ではー、次へ行くのでしてー」

------



芳乃「また真っ暗なのでしてー」

芳乃「しかしー、この場所には見覚えがあるのでしてー」

芳乃「どうやらライブの会場のようですー」




菜々「みなさーん!今日はナナのライブに集まってくれ...て...」

菜々「あ、あれ...?一人もいない...?」

菜々「お、おかしいですね...会場を間違えた...わけじゃなさそうだし...」

菜々「すみませーん、これはいったい...?」

菜々「あれ...?す、すみませーん!スタッフさーん!?」

菜々「どうしたんでしょう...誰もいない...」

菜々「すみませーん!すみませーーん!!」

?「うるっさいわねぇ、もう!」

菜々「ひゃうっ!」

?「あんたいつまでそんなことしてるの!?」

菜々「お、お母さん...?」

安部菜々(17?)
http://imgur.com/QwTAsLW.jpg
http://imgur.com/6gy244K.jpg

菜々母「またそんな変な格好して!いつまで夢見てるつもり!?」

菜々「ゆ、夢じゃないもん!私、ちゃんとアイドルに...」

菜々母「ウソ!最近あんた肩も腰も痛くてしょうがないってよく言ってるじゃないの!」

菜々「そ、それは...あうっ!いたたた...急にものすごく痛く...」

菜々「痛い、痛いよぉ...」

菜々母「そんなのでどうやって踊れるの?アイドルなんて無理に決まってるでしょ!」

菜々「ちがう...ちがうもん...私は...」

菜々「プロデューサーさん...」


P「菜々、ここにいたのか」


菜々「あっ、プロデューサーさん...」

P「探したんだぞ、ほらおいで」

菜々「ど、どこに行くんですか?」

P「決まってるだろ、ライブだよ」

ワァァァァァァァ!!!

ウサミーーン!!!


菜々「す、すごい人...」

P「みんなお前のライブを見に来てくれたんだ」

菜々「な、ナナのライブを!?」

P「その通りだ、さあ準備をしろ」

菜々「で、でも私...肩と腰がすごく痛くて...こんなんじゃ...」

P「本当にそうか?ちゃんと見てみろ」

菜々「あ、あれ...?痛くない...」

菜々「それどころかどんどん力が湧いてくる!」

P「なっ、大丈夫だろ?」

菜々「はい、これならいくらでも歌って踊れちゃいます!」

P「さあ、行ってこい、そして思いっきり楽しんで来い!」

菜々「はいっ!」



ミミミン!ミミミン!ウーサミン!!


ミミミン!ミミミン!ウーサミン!!



菜々「みなさーん!今日はナナのライブにようこそー!」



ワァァァァァァ!!!



菜々「ナナは...ナナは...皆さんにここで会えて...今とーっても幸せです!」



菜々「みんなっ、ありがとーー!!!」



------


菜々「ありがとー...ありがとうございましゅ...」



芳乃「菜々殿はとても苦労を重ねてきたようでしてー」

芳乃「ですがー、苦労を重ねてきた分だけ喜びもひとしおというものですー」

芳乃「悔いを残すことのないようにー、今を精一杯楽しむがよいー」

芳乃「幸あれー」ナデナデ


------



美穂「プロデューサーくんはいつもふかふかですねっ♪」ギュウウウウウ

P「美穂、少し苦しい」

美穂「あれ、プロデューサー!?どうしてここに!?」

P「さあな、プロデューサーくんと俺は似てるからじゃないか?」

美穂「なるほど、そういうことだったんですか...」

美穂「じゃあ今日はプロデューサーくんの代わりにプロデューサーをギュってしちゃいますっ♪」



------


亜季「プロデューサー殿、向こうのスナイパーが邪魔です!」

P「わかってる、今つぶす!」ガーンッ!

亜季「ビューティフォー♪さすがプロデューサー殿です!」

P「軽い軽い、それよりもどんどん来るぞ!」

亜季「不死身のコンビである私とプロデューサー殿ならどんな奴が来ても敵なしであります!」

P「その通りだな!よし、二手に分かれろ!油断するな!」

亜季「コピー!」


------


みく「見て見てPチャン!あのネコチャン可愛いにゃ~♪」

P「みくとどっちが可愛いかなぁ?」

みく「にゃふふ♪どっちだと思うにゃ?」

P「うーん...ギリギリだけどみくかな」

みく「むぅぅ!ギリギリなの?」

P「みくは生意気だからなぁ」

みく「シャーッ!カノジョになんてこと言うにゃー!」

P「怒るな怒るな、笑ってないと可愛くないぞ?」ナデナデ

みく「にゃふふっ♪じゃあ許したげる♡」


------


芳乃「あの方はまことに忙しき方でしてー」

芳乃「夢の中でも多くの人に必要とされておりますー」

芳乃「これもあの方のお人柄がなせる業なのでしょー」

芳乃「よきかなよきかなー」


ギュッ


芳乃「おやー?」

P「探したぞ芳乃、どこに行ってたんだ?」

芳乃「そなたー、どうしてこちらにー?」

P「芳乃を探してたんだよ」

芳乃「しかしー、ここは夢の世界でしてー、そなたが来られるはずはー...」

P「どうでもいいだろそんなこと、さあおいで」


ガチャッ


P「ほら、いっしょにこたつに入ってお餅を食べよう」

芳乃「おぉー、これはそなたが用意してくれたのでしてー?」

P「そうだよ、早く入れ、あったかいぞ」

芳乃「では...」スッ

芳乃「ほわぁー...ぬくぬくでしてー...」

P「甘酒もあるぞ、飲むか?」

芳乃「いただきますー、ごくごくっ...」

P「どうだ?」

芳乃「とても美味しく...わたくし、なんだか夢を見ているような気持ちでしてー...」

P「他に欲しいものがあったら言ってくれ、なんでも用意してやるからな」

芳乃「まこと、そなたはお優しい方でしてー...あふっ...」

P「眠いか?」

芳乃「不思議でしてー...これほど眠いのは珍しいのですー...」

P「いいよ、好きなだけ寝ろ」

芳乃「ではー...お言葉に甘えてー...」

P「おやすみ、芳乃...」

芳乃「おやすみなさいませー...」


---

------






芳乃「...んっ」パチッ

芳乃「ここは...どこでしてー?」


P「おっ、起きたか?」


芳乃「そなたー、わたくしはどうしてこちらにー?」

P「なに言ってるんだよ、覚えてないのか?」

芳乃「はいー、わたくしはみなの夢を...」

P「芳乃はソファーで眠ってたんだよ、ぐっすりとな」

芳乃「眠っていたー?」

P「ああ、少し前からな、起こすのもかわいそうだと思って寝かせといたんだ」

芳乃「そうでしたかー...では先程のはー...」

P「どうかしたか?」

芳乃「...わたくし、夢を見ていたようでしてー」

P「へぇー...夢か、どんな夢を見て...」


ナデナデ


P「よ、芳乃?」

芳乃「そなたはまことに働き者でしてー」ナデナデ

P「ど、どうしたんだよ急に?」

芳乃「働き者には褒美をあげるのでしてー、なでなでー」

P「あ、ああ...ありがとう...」

芳乃「ねーねー、そなたー?」

P「なんだ?」

芳乃「くれぐれもご自愛なされませー、そなたはわたくしたちの心の支えゆえにー」

P「...ああ、心配してくれてありがとな」




芳乃「よきかなよきかなー、まことよきかなー」ナデナデ




おわり

駄文失礼しました~
よしのんはなにをやっても驚かない感じの子です
きっと空も飛ぶし、夢を除くことくらい朝飯前でしょう
あれ、なんかよしのんの声が聞こえてくるような気がする...
ではまた~

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