結衣「今日は依頼、来るかなぁ」

八幡「来ない思う」

結衣「えー、つまんないよ」

八幡「私に言われても……そもそも奉仕部自体が一部の生徒達にしか知られてないっぽいからなぁ」

結衣「ならポスター作って宣伝しようよ！」

八幡「やだ、めんどい」

結衣「即答っ！？」

八幡「それに下手に依頼が増えても困るし」

結衣「でも依頼がゼロなのもどうかと思うよ？最近、奉仕部っていうより読書部って感じになってるし」

八幡「お前は本読んでないだろ」

結衣「ヒッキーとゆきのんが読んでるじゃん」

八幡「まぁ、そうだけど」

結衣「メールも来ないし、奉仕部なのに奉仕しないなんてだめじゃない？」

八幡「私は奉仕してるぞ？」

結衣「えっ、どんなことしてるの？」

八幡「たま由比ヶ浜の話し相手をしてあげてるだろ」

百合にしか見えない事案

結衣「あれ奉仕活動だったの！？」

八幡「そうだぞ。私は由比ヶ浜にご奉仕してあげてるんだから感謝するんだな」

結衣「ちょっ！ヒッキー、女の子が男の子にご奉仕してるとか言っちゃダメだよ！」

八幡「は？意味わかんないんですけど」

結衣「いや、だから……色々と変な風に聞こえると言うか……」

八幡「？」

結衣「とにかくダメだよ」

八幡「訳わかんない奴だな」

結衣「とにかくダメだからね」

八幡「はいはい、なんて話してたら着いたな。うぃーすっ」

結衣「やっはろー」

雪乃「こんにちは由比ヶ浜くん」

八幡「おい、私は無視か」

雪乃「まともな挨拶も出来ないような人にする挨拶はないわ」

八幡「由比ヶ浜だってまともな挨拶じゃないだろ」

雪乃「彼のあれは「やぁ」と「hello」が合わさった物だから一応挨拶と取れるもの、それに引き換えあなたのはなに？ゾンビのうめき声かしら？」

八幡「うっ」

雪乃「女の子なのだからもっとちゃんとした挨拶をしなさい」

八幡「……はい」

雪乃「はい、どうぞ」

八幡「……こんにちは」

雪乃「こんにちは比企谷さん」

結衣「なんか、二人って姉妹みたいだね」

雪乃「私の妹がこんなにダメな分けないでしょ」

八幡「なんでお前が姉で私が妹になってるんだよ」

雪乃「なら、あなたが姉とでも言うの？冗談はさっきの挨拶だけにしてくれるかしら」

八幡「わ、私の方が誕生日が早いぞ」

雪乃「早いと言ってもほんの数ヵ月でしょ。そんなもの理由にならないわ」

八幡「な、なにぃ……」

結衣「本当にヒッキーとゆいのんは仲良しだな」

八幡「うるさい」

雪乃「由比ヶ浜くん、少し黙ってくれる？」

結衣「……はい」

八幡「とにかくお姉ちゃんの座は渡さない」

雪乃「私だって渡すつもりはないわ」

結衣「なら、勝負したら？」

八幡「勝負？」

結衣「うん、どっちがお姉ちゃんらしいか」

雪乃「ふっ、いいでしょう。その勝負受けてたつわ」

八幡「なに勝手に決めてんだよ」

雪乃「あら、逃げるの？なら、私が姉ということになるわね」

八幡「受けないなんて言ってないだろ」

結衣「なら決まりだね」

八幡「リアルお姉ちゃんの強さを見せてやる。絶対雪ノ下に私のことをお姉ちゃんと呼ばせてみせる」

雪乃「ふっ、それはどうかしらね。リアル妹だからこそ分かる理想の姉というものがあるのよ」

結衣「なんだか楽しくなってきた」

>>4

そのうち由比ヶ浜がヒッキーの男らしく攻めて堕とすので許してください。