【咲-Saki-】 麻雀学園高等部 (311)

このssでは、全国の高校のキャラクターを1つの学校にまとめたという設定の下進行して行きます

その分オリジナル要素も強くなっていますがそういったものが苦手な方は閲覧をご遠慮下さい

また現在も書いている途中なので更新の時間が空くことも有るかもしれませんがのんびり投稿していきたいと思います

では投稿していきます

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1452641725

~1年A組~

咲「おはよう淡ちゃん」

淡「あ、咲…おはよう…」ハァ…

咲「どうしたの?元気ないけど?」

淡「実は…大事にしてたヘアピン失くしちゃって…」ウゥ…

咲「ヘアピンかぁ…もしかしてだけどそのヘアピンって花柄の?」

淡「そうそう!花柄の!」

咲「ピンク色で…二つ失くさなかった…?」

淡「すごい!なんでわかるの!?咲って超能力者!?」ワァ!

咲「……淡ちゃんの頭に付いてるよ」

淡「えっ…あっ、本当だ…」スッ…

咲「淡ちゃん…」ジー

淡「い、今の無し!なんでもないから!!///」カア

~一時間目 国語~

理沙「ありおりはべり!」プンスコ!

理沙「いまそがり!」ビシッ!

憧(国語の先生、野依先生は口数の少ない先生だ)カリカリ

憧(あまりうるさく言われないのでこちらとしては楽なのだが、一つ問題がある…)

理沙「羅生門!竹取の翁ありけり!」プンスコ!

理沙「銀河鉄道の……鐘の声…?」アセアセ…

憧(伝えたいことが多すぎるとパニックになってしまい、しばらく話すことが出来ないようで。私達にはどうすることも出来ない)カリカリ

理沙「あぅぅ……」アワアワ…

ガラガラ!

みさき「えぇっと、次回のテストは羅生門からの範囲を出します。竹取物語もしっかり復習しておくように」

みさき「あとは銀河鉄道の夜や、その他古文の暗唱なども実施しますので忘れないように。との事です」

理沙「みさき!」パァ!

憧(流石です、村吉先生)カリカリ


~二時間目 数学~

はやり「は~い☆じゃあここの角度を求められる人~?」

ネリー「」スッ

はやり「おっ?珍しいね~☆じゃあネリーちゃん!」

ネリー「先生のバカデカイ乳が邪魔で見えません。その乳の角度なら年々下がって来てると思いますけど」

はやり「」ピキッ

シーン…

はやり「あ、あははは~☆ごめんごめん…じゃ、じゃあこれで見えるかな…?」ピキピキ

ネリー「えっと……先生の皺の数でしたっけ……?数え切れません」

はやり「よし、表でろ糞ガキ★」クイッ

穏乃「先生を止めろー!!」ガタッ!

和「瑞原先生!イスを置いて下さい!」ガシッ!


~三時間目 英語~

良子「いいですか?英語の発音は舌と唇を上手く使います。では森垣さんお手本を」

友香「楽勝でぇ~!」ガタッ!

友香「I want to be like her」

良子「素晴らしい。座ってください Please sit down」

友香「どんなもんでぇ~!」ニコッ

莉子「友香ちゃんは凄いなぁ、やっぱり帰国子女だもんね」クスッ

良子「えぇ~因みに英語の発音の上手な人はキスが上手いと言われていますが、先生も勿論定評が有ります」ドヤッ!

莉子「え?」ガタッ

友香「な、なんて顔するんでぇ~!///」

莉子「本当にそうなの?誰かに言われた事とかある?友香ちゃんも上手いの?」グイグイ

友香「し、した事無いからわかんないんでぇ~!///」

莉子「ほぅ…」

桃子「先輩も英語得意っすかね…」ユラァ…

由暉子「!?」ビクッ!


~四時間目 歴史~

大沼(かくして織田信長が天下を取る第一歩となった戦が皆さんも良くご存知の…)スッ

大沼「滝見さん…」

春「」ポリポリ

咲(こんなの分かる訳ないよ…)ゴクリ…

淡(なんで大沼先生っていっつも喋らないんだろう…)ドキドキ…

穏乃(流石に今回は…)ツー…

春「……桶狭間」ポリポリ

大沼「……その通り」

ワッ!!

穏乃「凄いよ滝見さん!今日も正解した!」ワー!

淡「なんでわかったの!?凄いよハルー!!」ワイワイ!

泉「よっしゃ!みんなで滝見さんを胴上げやー!」

ワーッショイ!ワーッショイ!

大沼(……授業の続きしたいんだけどなぁ)


~お弁当~

淡「咲~!一緒に食べよ~!」

咲「あ、ごめん今日は先客が…」

和「さぁ、咲さん。一緒にお弁当を…あら?大星さん?」ニヤッ

淡「くっ…原村和…」ギリッ

和「あら~?もしかして咲さんと一緒にお弁当を食べられるとでも思ったんですかね~?この泥棒ネコは?」ハンッ!

淡「あ、アンタだって咲のなんでも無いじゃん!」グヌヌ…

和「なんでも無い…ですか…ふふっ」ニヤッ

淡「な、なにがおかしいのさ!」タジタジ

和「それじゃあ咲さんに聞いてみましょうか?私が咲さんにとって何なのかを…ねぇ咲さん!」クルッ

咲「あ、お姉ちゃん。わざわざ迎えに来てくれたんだ…」

照「咲はすぐ迷子になるから心配で」ナデナデ

咲「も~!恥ずかしいからやめてってば~!///」テレテレ

和・淡「」

淡「あのさ…お弁当…」オズオズ

和「えぇ…よければご一緒に…」セコセコ


~5時間目 体育~

泉(私の名前は二条泉…自慢や無いけど運動は得意な方や)キュッキュ

泉(その中でも特にバスケットボールはかなり得意やと自負してる)キュッキュ

泉(目下の目標は三年生の江口先輩に勝つ事。それが今の目標であり、私の生きる意味や)キュキュッ

泉(バスケにおいて私は、高一最強やと思ってる…その実力を今見せたる!)クワッ!

泉「へいパース!パスパスパス!ナイッシュー!」ワッ!

泉「パース!パスパスパス!パース!ナイッシュー!」グッ!

泉「パスパス!パス!パースパスパス!ナイッシュー!」ズサー!

泉「パース!パス!…えっ?あ、交代。わっかりました~…」

泉(私の名前は二条泉。その実力はまだ披露出来ていない…)フッ…

咲(この人いっつもうるさいなぁ…)イラッ…

~六時間目 家庭科~

健夜「それじゃあ今日はお菓子を作りましょう。それぞれのグループに分かれてください…」

健夜「作ったお菓子は今食べてしまっても良いですし、帰ってご家族の方に…あっ」

健夜「でも私帰ってもお母さんしか居ないし…こんなお菓子作っても誰も食べてくれないや…」

健夜「そもそも独身でアラサーの私がピチピチの皆に家庭の事を説くなんておこがましいよね…」

健夜「それじゃあ先生とどっちが先に結婚するか勝負しましょうか~…って冗談にもならないよね…アハハハハ…」

シーン……

健夜「それじゃあ授業を始めますね…」

ガラガラ!

恒子「すこやん!私の為にお菓子作ってくれるって言うから食べに来たよ!」ビシッ!

健夜「こ、恒子ちゃん!?…こ、これは授業で作るやつだから…恒子ちゃんのって訳じゃ…」

恒子「でも…くれるんでしょ?」ニコッ

健夜「……うん///」テレッ

憧(流石です、福与先生)カチャカチャ

~放課後~

淡「咲~!一緒に…」

和「おや?これはこれは大星さん、ご機嫌よう?」ニヤッ

淡「くっ…また邪魔する気?原村和ぁ…」ギリッ…

和「何度も何度も同じ事を…咲さんは私と一緒に帰ることが日課になってるんですよ?ねぇ咲さん?」クルッ

咲「お待たせお姉ちゃん」タッタッタ

照「咲、忘れ物は無い?今日は菫も一緒に帰るから」

菫「こんにちは咲ちゃん。もう学校には慣れたかな?」ニコッ

咲「あ、こんにちは!はい、もう大丈夫です!」

照「でもまだ教室までの道迷ってる」クスッ

咲「も、も~!お姉ちゃん!///」プンプン!

淡・和「」

淡「あ、あのさ…よかったら…」オズオズ

和「そうですね…一緒に帰りましょうか…」セコセコ

~二年A組~

靖子「それじゃあ出席取るぞ~。その前に渋谷、お茶は今飲むな」

靖子「あと亦野、釣竿しまえ。今いらないだろ」

靖子「沢村もパソコンしまえ、ここは学校だぞ?」

靖子「岩館も飴は休み時間にしろ。鷺森も赤土先生の写真しまえ、今度新しいのやるから」

池田「にゃあああああああああああああ!!」

靖子「うるせぇぞ池田。それじゃあ今から転校生を紹介します入っていいぞ~」

成香「ももも…本内成香です……よろしくおねがいします……」カタカタ

靖子「はいよろしく。それじゃあ花田と妹尾の間の席が空いてるからそこ座れ。オイ起きろー神代」

成香「は、はい……」カタカタ

成香(と、とんでもない学校に転校して来ちゃいました…不良の方がイッパイですぅ…)カタカタ

煌「本内さん!隣の席の花田煌です!よろしくお願いしますよー!」スバラッ!

佳織「あの、妹尾佳織です…仲良くしてね、本内さん?」ニコッ

成香「あ、はい!こちらこそ!」ニコッ!

煌・佳織・成香(よかった…まともな人だ…)ホッ…

~一時間目 英語~

咏「えっと~マイプラクティス?プロチテス?わっかんね~!」ケラケラ

絹恵「先生なんでそんなんで英語の先生になれたんですか~?」アハハハ

咏「いやぁ~知り合いがここの先生やっててさ、暇だから勉強して入ったんだけど~?」

咏「試験終わったらやってた事全部忘れちゃってね~!まいったまいった!」ケラケラ

漫「それって先生の好きな人って事ですか~?」ニヤニヤ

咏「さぁ~?どうだろうねぇ~?わっかんねー!」ケラケラ

ガラガラ!

えり「三尋木先生。今日も適当な授業してるみたいですね…」

咏「え、えりちゃん!?な、なんで知って…」アセアセ

えり「沢村さんから授業が一向に進まないってメールがありました。何を考えてるんですか?この子達は来年受験なんですよ?」

咏「と、ともきー!」

智紀「」ピース

えり「大体あなたはこの学校に来たかと思えばすぐに私の部屋に住ませてくれってどんだけあつかましいんですか!この間だって…」クドクド

咏「あうぅ…ごめんよえりちゃん……」アセアセ…

睦月(よっぽど頑張って勉強したんだろうなぁ…)シミジミ


~二時間目 道徳~

久保「じゃあお前らにはこのビデオを見ててもらう。池田ァ!!」

池田「は、はいだし!?」

久保「お前は私と別の教室だ」

池田「な、なんでだし!?私も皆と授業受けたいし!!」

久保「口答えすんじゃねぇ!!さっさと来い池田ァ!!」ズルズル

池田「い、嫌だし!!誰か助けてくれしー!!」ニャアアアア!!

ガラガラ!ピシャン!

成香「あ、あの…池田さんはどこに連れて行かれたんでしょうか…」カタカタ

煌「……知らないほうが良い事もあるんですよ」トオイメ

成香「そ、そんな……」カタカタ

ギニャアアアアアアアア!!

うるせぇぞ池田ァ!!

成香「」カタカタ…

~三時間目 家庭科~

Aグループ 智紀 尭深 佳織 絹恵 小蒔 漫

智紀「よろしく」ボイン

絹恵「よろしくな~?」タユン

尭深「お願いします…」プルン

漫「ほな始めましょうか?」バイン

佳織「じゃあ私はこっちを…」ユッサ

小蒔「zzz」プルプル


Bグループ 池田 煌 成香 揺杏 誠子 睦月 玄

玄「よろしくお願い…」チラッ

ペターン!

玄「チッ……オンシャース……」ペッ

揺杏「お前ぶっ[ピーーー]ぞ……」イラッ

~三時間目 家庭科~

Aグループ 智紀 尭深 佳織 絹恵 小蒔 漫

智紀「よろしく」ボイン

絹恵「よろしくな~?」タユン

尭深「お願いします…」プルン

漫「ほな始めましょうか?」バイン

佳織「じゃあ私はこっちを…」ユッサ

小蒔「zzz」プルプル


Bグループ 池田 煌 成香 揺杏 誠子 睦月 玄

玄「よろしくお願い…」チラッ

ペターン!

玄「チッ……オンシャース……」ペッ

揺杏「お前ぶっ殺すぞ……」イラッ


~四時間目 帝王学~

透華「それではこれから皆さんには私が御教えいたしますわ~!」ビシッ!

衣「衣もやるー!」

透華「え…でも衣は…」アセアセ

衣「衣は…駄目なのか…?」シュン…

透華「そ、そんなことありませんわ!では始めますわよ!!」

透華「まずは華道!」

衣「透華ー!花がしおれてしまった!」

透華「次はピアノですわ!」

衣「透華ー!音が出なくなったぞー!」

透華「次はヴァイオリンですのー!」

衣「弦が切れてしまった!」

透華「純!一!!」

純・一「はいはい……」ハァ…


~お弁当~

揺杏「げっろ……弁当忘れて来た……」ハァ…

揺杏「しゃーない…購買でなんか買って……あれ?」ゴソゴソ

揺杏「……ヤッベー」

成香「あの…どうしたんですか?」

揺杏「ん?あぁ転校生か……弁当も財布も忘れて腹ペコで今死ぬところ……」グゥー…

成香「そうですか……もしよろしければご一緒に…」

揺杏「いいって、私が悪いんだからさ。気持ちだけ貰っとく」アハハ

煌「おや~?本内さんと岩館さん。どうしたんですか~?」スバラッ!

成香「実は…岩館さんが…」

揺杏「ばっ…やめろ!!」ガタッ!

煌「ほうほう…お弁当を…」フムフム…

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

煌「えぇ~皆様!お弁当を忘れてしまった岩館さんに一品でもよろしいので、オカズを恵んでいただけないでしょうか!恵まれない子に愛の手を!」スバラッ!

揺杏「だからやめろって言ったんだぁ…///」カアッ

成香「す…すみません…」

煌「岩館さ~ん!こんなにいただいちゃいましたよ~!」ドッサリ!

揺杏「あぁ…ありがとよ!!///」グスッ…

~五時間目 数学~

えり「えっと…それじゃあここの問題を…」ムッ!

えり「神代さん!授業中ですよ、起きなさい」

小蒔「zzz」スヤスヤ

えり「神代さん!神代さん!」ユサユサ

小蒔「zzz」グラッ

ゴチン!

えり「あっ…」

小蒔「ふぇ…?痛い…です…」ジワッ…

絹恵「うわぁ…先生それはいくらなんでもやりすぎちゃいます…?」ヒキッ…

煌「体罰は流石に…すばらくない…」ヒキッ…

えり「いや!今のは神代さんが寝ていたから起こそうとして!バランスを崩して…」アセアセ

智紀「……暴力教師」ボソッ

えり「」グサッ

えり「退職願い…出してきます…」グスッ…

睦月「せ、先生ぇぇぇぇぇぇ!!」ブワッ!

~六時間目 保健体育~

みさき「では今日の授業は女性の身体の成長について…」

玄「おもち!!」

みさき「……まずは小学生の」

玄「おもち!!」

みさき「……では中学生の」

玄「おもち…?おもち?」

みさき「……高校生の」

玄「続けて?」

みさき「松実さんは廊下に立っていてください」

玄「あ~はん?」

みさき「」イラッ

~放課後~

成香「それではまた明日です」ペコリ

揺杏「あ、転校生この後時間有るか?」

成香「成香です!特に予定はありませんけど…」

揺杏「そっか、じゃあこの後皆でカラオケ行かね?歓迎会も兼ねてさ」ニッ

成香「え…?そんな悪いですよ…」

揺杏「大丈夫だって。ほら」グイッ

成香「わわっ!」トトッ

揺杏「おーい!成香も行くってさー!」

絹恵「おっしゃ!今日は騒ぐで~!」グッ!

煌「あまりはしゃぎすぎるのはいけませんよ?」スバラッ!

成香(なんだか、最初に思ってたよりも皆さん良い人で安心しました…)クスッ

揺杏「何笑ってんだ?」

成香「なんでもないですよ…揺杏ちゃん」ニコッ

~三年A組~

晴絵「よし、HR始めるぞー!灼は教室帰れよ~…」

灼「…チッ」

晴絵「それじゃあ皆三年生になったって事で受験も有る訳だが。まずは皆の進路を教えてほしいんだ」

晴絵「今から紙を配るから後ろに回してけー」

菫「ん」ピラッ

照「はい」ピラッ

久「はいは~い」ピラッ

宥「……はい」ピラッ

やえ「うん」

晴絵「それじゃあ今から15分あげるから取り敢えず書いてみて。」

~HR~

晴絵(まぁ進路って言ってもまだ何にも考えられないんだよなぁ…)

晴絵(でも就職か進学か位は決まってて欲しいけどさ…)

晴絵「はい、それじゃあ集めるよー!後ろから回収してきて!」

職員室

晴絵「えっと…どれどれ」ピラッ

弘世菫『お嫁さん』

晴絵「お嫁さん…ねぇ…」ピラッ

宮永照『お婿さん』

晴絵「うん?おかしいな…」ピラッ

竹井久『結婚しても娘を大事に出来るような親』

晴絵「なんか重たくなってきたぞ…」ピラッ

松実宥『お母さんの所へ行きたい…』

晴絵「宥ぅぅぅぅぅぅ!!早まるんじゃない!!」ピラッ

小走やえ『王者』

晴絵「なんのだよ!!」スパーン!

~一時間目 自習~

洋榎「暇や~!自習なんやから皆でサッカーせぇへん?」

菫「駄目に決まってるだろ…いいから黙って勉強しろ…」カリカリ

洋榎「えぇ~…せやかてこんな勉強将来なんの役にたつねん…」ハァ…

やえ「にわかだな…愛宕洋榎…」フフッ

洋榎「なんやなんや、ウチに文句でもあるんかぁ~?」オウコラ

やえ「なんの為に勉強するかだと?そんなの決まってるだろ…」

やえ「お母さんに怒られない為だ!」ビシッ!

菫「そんな訳あるか…」カリカリ

洋榎「はぅ!?…せやんな…勉強せなオカンめっちゃ怒るねんな…」カタカタ

菫「なんで納得してるんだよ…」カリカリ

洋榎「しゃーないわ…これからは心を入れ替えて真面目に勉強を…ってなるかーい!!」ズビシッ!

やえ・洋榎「どうもありがとうございました」ペコリ

菫「うるせぇ…」カリカリ

~二時間目 体育~

恒子「はーいみんな並んでー!今日は体力測定するから!」

美幸「私運動苦手だから憂鬱だよもー…」ハァ…

豊音「私も体力測定はいつも憂鬱だよー…」ハァ…

ゆみ「どうした、次は椿野の番だぞ?」スッ

美幸「ハァ…握力測定かぁ…手が痛くなるから嫌いなんだよねもー…」

爽「ほい、次姉帯さんの番」スッ

豊音「あ…う、うん!」

美幸「う~ん!!」ギュッ!

美幸「ハァ…ハァ…25kgかぁ…頑張ったほうだよね…」チラッ…

豊音「~~~ッ!!」ギュゥゥゥゥゥゥ!

恒子「はい、姉帯さん62kgでした!おめでとう!」

豊音「せ、先生!恥ずかしいから言わないで欲しいよ~!!///」ワタワタ!

美幸(嫌でも手を抜かないのは本当に見習いたいよもー…)

~三時間目 現代社会~

恭子「はぁ…」

菫「どうしたんだ、末原が溜息なんて珍しい」

恭子「いや…この時間になると不安な事が有ってな…」

久「あぁ…あれね…あれは私もちょっと…」

菫「ん?何か有ったかな…」フム…

郁乃「は~い、それじゃあ皆席に着いてな~?」

恭子「うっ…来てしもうた…」

郁乃「それにしてもあれやな~?最近春真っ盛りで…」

郁乃「桜もそろそろ咲くからな~?なんちゃって~」アハハ

菫「ぷっ…ふふ…桜が…咲くら…」クククク…

久・恭子「」

郁乃「そろそろ授業始めなアカンなぁ…私この学校の従業員やから~」アハハ

菫「あはははは!」バンバン

久・恭子(はやく授業してくれないかな)

~四時間目 情報処理~

裕子「出来た方から私のPCまでテキストを送信して下さい」

洋榎「」カタカタ

裕子「焦らず誤字の無い様にしてくださいね」

爽「」カタカタ

裕子(さてと、じゃあ私も自分の仕事片付けちゃいましょうかね…)カタカタ

恭子「」カタカタ

裕子(この子達は皆真面目で助かるわ…真剣な顔で授業に取り組んでくれて…)クスッ

宥「」カタカタ

裕子(やっぱりこの仕事に決めてよかったわ…)ニコニコ

久(なんで…)

ゆみ(なんで…)

菫(なんで…)

(((なんであの人裸にスーツ着てるんだろう…)))カタカタ

~弁当~

菫「なんだ照、また妹さんとお昼か?」

照「うん、咲が一緒に食べようって」

菫「本当に仲がいいな…松実も妹さんが居るんだろ?」

宥「うん…でも私は二年生の教室には行かないことにしてるの…」プルプル…

菫「そうなのか…あまり仲が良くないのか…?」

宥「ううん、とっても仲は良いんだけど…」

菫「だけど?」

宥「私が行くと玄ちゃん甘えちゃって、クラスの子達に変な目で見られちゃうから…」プルプル…

照「あぁ…それは分かる気がする」

菫「でも咲ちゃんはしっかりものだろ?」

照「菫の前ではそうだけど、家に帰ると甘えん坊」

菫「そうなのか…想像つかないな…」

照「多分、松実さんの妹さんもそういうイメージが有るんだろうね」

菫「そうなのか…私は一人っ子だからなぁ…」

照「居るでしょ?妹」

菫「は?」

照「淡」

宥「あ~…大星さん…」プルプル…

菫「私と淡は全然似てないだろう…」

照「だからこそ姉妹みたいなんだよ」

菫「そういうもんか…?」

照「うんうん」


淡「へっくし!」

和「風邪ですか?まったくだらしないですねぇ…普段から怠けた生活をしてるからそういう事になるんですよ」ホッホッホ!

淡「うるさいなー!きっと今咲が私の噂してるんだよー!」プンプン!

和「そんな訳無いじゃないですか!咲さんはきっと私の事を…」

淡「あ、そのウインナーかわいい!」

和「あぁ、これはちょっと手を加えてカニさんにしてみたんですよ。よかったらどうぞ」

淡「わー!ありがとー!」

~五時間目 家庭科~

靖子「それじゃあ皆に今日作ってもらうのはカツ丼だ」

美穂子「今日も…じゃないでしょうか…?」

靖子「気にするな。それじゃあ各自始めろ」

爽「流石にこんだけ作らされたらもう作り方覚えちゃったな」カチャカチャ

久「そ…そうね」モタモタ

美穂子「久、それは今いらないのよ…?」

久「わ、わかってるわ!」モタモタ

美穂子「久、カツ丼にバターは使わないのよ…?」

久「し、知ってるわよ?美穂子を試したのよ…」モタモタ

美穂子「久!包丁は置いて!」アセアセ

久「もー!美穂子ー!」ワァーン!

菫「…竹井はいつになっても料理が出来ないな」

照「・・・・・」ダンッ!

菫「照…包丁は両手では使わない筈なんだが…」

照「え…?」ダンッ!

~六時間目 保険体育~

善野「それじゃあ今から授業を…」ケホケホ

恭子「善野さん、やっぱりまだ休んどった方が…」

善野「ありがとう末原さん、でも大丈夫やから…」ケホケホ

善野「それじゃあ今日は教科書の…ゴフッ!」ダバー!

恭子「ぜ、善野さぁぁぁぁぁん!?」

善野「だ、大丈夫…いつもの事やから…」ハァハァ…

恭子「すぐに救急車を…!」

善野「末原さん!」

善野「私に…もう少しやらせてくれんかな…?」ニコッ

恭子「善野さん……わかり…ました…」グッ…

善野「ありがとう…それじゃあ教科書の…」バターン!

恭子「きゅ、救急車ぁぁぁぁぁぁぁ!!」ウワァァァン!

爽(あの人に授業やらせたの誰だよ…)

~放課後~

美穂子「あの、辻垣内さん!」

智葉「福路から声を掛けてくるなんて珍しいな。どうした?」

美穂子「その…私辻垣内さんに聞いておきたいことが有って…」モジモジ

智葉「なんだ改まって、なんでも聞いてみろ」

美穂子「その…とても恥ずかしいんですが…私眼鏡を掛けてみようかと思いまして…」

智葉「福路は確か視力が良いはずだろ?松実はあまり良くは無いみたいだが…」

美穂子「…この前久に聞いたんです。オシャレ眼鏡と言うものが有って、それを掛けている人は綺麗になれるという事を!」

智葉「はぁ…?」

美穂子「辻垣内さんも、その眼鏡って偽者なんですよね…?だから私にも教えて欲しくて…」モジモジ…

智葉「あのなぁ…私は別に綺麗になりたいから眼鏡を掛けているんじゃないからな?」

美穂子「え…?そうなんですか?」

智葉「大体。眼鏡を掛けただけで綺麗になるんだったら世界中眼鏡だらけになってしまうだろう」

美穂子「あっ!確かにそうですね!」

智葉「だから、眼鏡を掛けて綺麗になるんじゃなくて…元々綺麗な人が眼鏡を掛けるから綺麗に見えるだけなんだ。わかったか?」

美穂子「はい…わかりました…」シュン…

智葉「…まぁその理論なら福路が掛けても綺麗になるだろうがな」

美穂子「え…?それってどういう…」

智葉「さぁな、久に聞け。それじゃあな」スタスタ

智葉(遠まわしに惚気を聞かされるこっちの身にもなって欲しい物だ…)ハァ…

ダヴァン「智葉~!…何怖い顔してるんですカ?」

智葉「気にするな…元からだ」

ダヴァン「そういえばそうでしたネ」

智葉「…おい」

ダヴァン「ジョ、ジョークですよ~!アメリカンジョーク!!HAHAHA!!」アセアセ

今回はここまでです。次回からは体育祭が始まりますので、ちょっと寝てから投稿していきます

今後も行事等が頻繁に出てきますので長くなりますが、お時間有るときに見ていただければ幸いです

では見てくださった方ありがとうございました。また次回の更新でお会いしましょう

失礼します!


~体育祭~

恒子「えぇ~…それでは今より、第14回体育祭を開催します!お前ら準備は良いかーーーーー!!」

健夜「そんなに大声出す必要無いよ恒子ちゃん!」

恒子「昨今の教育に疑問を投げかける我が校は、勝負事にはしっかり勝ち負けを付けていこうと思っていますのでそこんとこよろしく!!」ビシッ!

恒子「種目は以下の通りになってるから各チームしっかり確認しておくように!」

・玉入れ

・大玉転がし

・借り物競争

・騎馬戦

・リレー

・???

健夜「この最後の???ってなんなの?」

恒子「それは最後のお楽しみでしょ!!」

健夜「それならプログラムに書かないでよ…気になってしょうがないよ…」ハァ…

~玉入れ~

恒子「さぁ始まりました!まずは一年生チーム!序盤から片岡さんが猛烈なスピードで玉を投げています!」

優希「スピードならお任せだじぇー!!」ポイポイポイ!

泉「左手は添えるだけ…」ポイポイポイ!

恒子「二年生も負けじと追いかけています!」

睦月「わ、私なりに精一杯!」

恒子「そして三年生はと言うと…」

照「」ポイポイポイポイ

豊音「高いところは任せて欲しいよ~」ポスポス

久「入れる場所を見ない方が何故か入ることが多いのよね…?」クスッ

菫「そんなオカルト有り得るか…」ヒュッ!

恒子「3年生チーム!圧倒的なスピードでどんどん玉が入っていきます!」

健夜「姉帯さんの背の高さが際立ちますが…それにしても早いですね…」

恒子「ここでタイムアーップ!それでは各学年の玉の数を数えてみましょう!」

1年生 44個  2年生 39個  3年生 92個

恒子「決着ぅー!!3年生チームが大差を付けて勝利しましたー!!」

健夜「まぁ入れた玉数で得点の上乗せなどは無いので他のクラスは次の種目で頑張って欲しいですね」

~大玉転がし~

恒子「続いての種目は大玉転がしです!チームメイトとの呼吸が大事ですね!では一斉にスタート!」パンッ!

恒子「おっと!開始から一気に飛びぬけたチームが居ます!あれは…三年生チームでしょうか!?」

洋榎「こんなもんお茶の子さいさいやでー!」ゴロゴロ

やえ「にわか達は相手にならんよ!!」ゴロゴロ

健夜「歩幅や転がす距離まで全ての息が合っていて、普段から良いコンビなのが見て取れますね…」

恒子「しかしその後を猛追するチームが居ます!あれは二年生チームだーーー!!」

明華「いくら♪数の子♪」ゴロゴロ

玄「おもち♪おもち♪」ゴロゴロ

健夜「あれは…なんでしょう…何かを呟きながら走っているみたいですが…何故か抜群のタイミングですね…」

恒子「さぁ!この競技はこの二組の争いで幕を閉じてしまうのかーー!?今ゴールインです!!」

恒子「勝ったのは…一年生!新子憧、高鴨穏乃チームです!!」ワッ!

恒子「驚異的な追い上げで一等を掴み取りましたが、やはり一年生の新子さんは玉の扱いには慣れているという事でしょうかね!?」フンス!

健夜「言っている意味が分かりませんがおめでとうございます…」

~借り物競争~

恒子「この競技は各クラスから2名選出しまして、一位から六位まででポイントに差を付けて競います!」

健夜「つまり一位と二位に同じ学年の二人が入れば大幅にポイントを獲得出来ると言う事ですね」

恒子「では一年生からは、大星淡さんと原村和さんの出場です!」

淡「咲!絶対一番になってくるからね!!」

和「咲さん…私の勝利を祈っていて下さい…」フッ…

恒子「そして二年生からは津山睦月さんと本内成香さんの出場です!」

睦月「わ、私なりに精一杯!」

成香「が、頑張ります!」

恒子「そして三年生からは弘世菫さんと辻垣内智葉さんの出場です!」

智葉「足を引っ張るなよ?弘世…」

菫「誰に物を言ってるんだ…?」ハァ…

恒子「それでは借り物競争スタートです!」パァン!

~一年生チーム~

淡「えっと…なんて書いてあるのかな…」ゴソゴソ…

『カワイイもの』

淡「カワイイもの…カワイイものって言ったら…咲だ!」ダッ!

和「私の持ってくるものは…」ゴソゴソ…

『とがってるもの』

和「とがってるもの…?沢山ありますが…ここはやはり咲さんですね!」ダッ!

和「咲さん!一緒に来てください!」グイグイ!

淡「ちょっと!咲は私と一緒に行くんだから!離しなよ!」グイグイ!

咲「うぅぅぅ…ちぎれるぅぅぅぅ…」ギチギチ…

淡「咲は私と一緒に行くんだよね!?」グイッ!

和「私に決まってますよね!?」グイッ!

咲「良いからとにかく離してぇぇぇぇ…」ギチギチ…

~二年生チーム~

睦月「えっと…私の持っていくものは…」ゴソゴソ…

『極端に前髪にウェーブの掛かった恐らく何かしらのレジェンドであろう人』

睦月「なんだろうこの限定的な物は…でも多分赤土先生で間違い無い筈…」ダッ!

成香「えっと…何を持ってくれば良いんでしょうか…?」ゴソゴソ

『不良』

成香「・・・・・」ダッ!

睦月「赤土先生!一緒に来てください!」グイッ!

晴絵「お、おう…」ダッ!

成香「揺杏ちゃん!一緒に来てください!」グイッ!

揺杏「え?私…?」ダッ!

恒子「おっと二年生!他のチームよりも抜きん出ましたよー!」

~三年生チーム~

菫「まぁ何が来ようがすぐに持ってくるさ…」ゴソゴソ…

『友達』

菫「とも……だち……?」カタカタ

菫(トモダチ…?私にトモダチなんて居ただろうか…?それは確かに普段から話をする人間は沢山居るが…友達と呼ばれたことは無いかもしれない…)カタカタ

菫(そもそもトモダチとは一体どのラインを越えてからそうなるんだ?皆にはそう呼べる人間は居るのだろうか?私には…)カタカタ

智葉「おい弘世!何を固まっているんだ!!早く探しに行け!」ゴソゴソ…

『親友』

智葉「しん……なに……?」

智葉(シンユウ…?これは一体なんだ?もしかして私に友人を連れて来いと言っているのか?そんなの簡単だ、山ほど居る…)ブツブツ…

智葉(でもそれは…本当にシンユウと呼べるまでの仲なのだろうか…?私が一方的に思っているだけなのでは無いか…?)ブツブツ…

智葉(そもそもシンユウと定義する境界線は明確なものではないだろう…そんな不確かなものを持って来いだなんて、これは出題者側に落ち度が有る…私は悪くない…)ブツブツ…

照「二人とも止まってる…」

久「そんなに難しいものなのかしら…?」

~結果~

恒子「さぁ二年生チーム!赤土先生と岩館さんを連れて参りました!審査員の判定は如何でしょうか!?」

審査員たそ「岩館さん…あぁ…確かに。これは良いとおも…」

恒子「本内さん!見事一位でゴールいたしましたー!」

揺杏「ふぅ…なんとかなったな…それで?どんなお題だったんだ?」

成香「えっと…その…仲の良いお友達です!」アセアセ!

揺杏「へぇ~…そっかぁ…成香がねぇ…?」ニヤニヤ

成香「な、なんですか…?」アセアセ!

揺杏「いや、あんがとな?」ニカッ

成香(あぁ…胸が痛いです…)ズキズキ…

審査員たそ「えっと…津山さんのお題は…」

恒子「さぁ、ここで審査員の判定次第では二年生の逆転も有り得ますが…」

睦月「」ドキドキ…

審査員たそ「」ニコォ!

恒子「満面の笑みだぁぁぁぁぁ!!二年生チームのワンツーフィニッシュです!!」ワッ!

健夜「鷺森さん凄い笑ってるけど…?あれは正解なの…?」

~騎馬戦~

恒子「お待たせいたしました!年端も行かぬ少女達がぶつかり合う競技に参りましょう!」

健夜「どうしてそういちいち卑猥なワードチョイスなの…」ハァ…

恒子「この競技には各クラスから8名、つまり2騎の騎馬を出し合い、大将のハチマキを奪った数だけポイントが入ります!」

恒子「それでは各学年の騎馬の紹介です!」

    

1年生:原村和、大星淡、二条泉。大将:宮永咲

1年生:高鴨穏乃、新子憧、片岡優希。大将:東横桃子

2年生:愛宕絹恵、花田煌、岩館揺杏。大将:松実玄

2年生:龍門渕透華、井上純、国広一。大将:天江衣

3年生:加治木ゆみ、弘世菫、竹井久。大将:辻垣内智葉

3年生:姉帯豊音、江口セーラ、愛宕洋榎。大将:鹿倉胡桃


恒子「それでは騎馬戦…開始です!!」パァン!

和「さぁ咲さん!まずは何処に行きますか!?」

淡「私達が居るからには咲に指1本触れさせないからね!!」

泉(三年の江口先輩がこの騎馬戦に出てくるのは想定済みやった…)

泉(少しでもあの人に手傷を負わせることが出来れば、私も成長している証拠…)

泉(私の名前は二条泉、騎馬としては高一最強のつもりや!!)カッ!

咲「あの…下ろして…」カタカタ

和「え…?なんですか?」

咲「怖いから…はやくここから下ろして…」カタカタ

淡「え…?咲って高い所駄目なの…?」

咲「」コクコク

和「あ…じゃあ仕方ないですね…」スッ…

淡「ごめんね…なんか勝手に上にしちゃって…」スッ…

咲「うぅん…私も事前に言わなかったから…ごめん」

泉(私の名前は二条泉、まだ江口先輩には届かない…)フッ…

恒子「あれ、なんでしょうか?1年生の騎馬が棄権したようですね。アクシデントでしょうか?」

モモ(ふふっ、それでも私が居ればうちのクラスの優勝は間違いないっすね!)

モモ(ここからは、ステルスモモの独壇場っすよ!!)スッ…

玄「何処へ行こうと言うのですか…?」

モモ「なっ!?」ハラッ…

玄「消える1年生が居るとは噂に聞いていましたが…自分が消えていると…本当に思っていたのですか?」クックック…

モモ「な、なんで私が見えてるっすか!?」

玄「見えているとか見えてないとか…」

玄「SOA!(そんなおもちじゃありえません!)」

モモ「こ、こんな事って…皆さん…すいませんっす…」ガクッ…

揺杏(この騎馬やめてぇ…)

絹恵(かっこ悪いなぁ…)

煌(実にすばらくない…)


透華「さぁ衣!この騎馬戦で私達も目立ちまくりですわー!!」

衣「うむ!全速前進だー!!」ワッ!

豊音「わぁ…天江さんだぁ…ちょーかわいいよ~…」ズモモモ…

衣「」ビクッ!

透華「な、なんて大きさですの!?純よりも大きいなんて想定外ですわ!」アワアワ…

純「だから前は止めとけって言ったのにな…」ハァ…

豊音「申し訳ないけど、私達も負けられないからね~…ハチマキはいただくよ~」ヌッ…

一「こ、今度は背中から手が!?」

衣「わぁーーー!!命だけはーーー!!」カタカタ

胡桃(とても失礼な事を言われてる気がする…)スッ…

恒子「ここに来て3年生2騎、2年生1騎と圧勝ムードも出てきましたが!?ここから巻き返せるのか松実選手!!」


久「なんだか私達が出るまでも無さそうね…ちょっと残念だわ」

智葉「安全に勝つに越したことは無い。リレーまで体力を温存しておけばいいさ」

ゆみ「こちらとしても無駄な争いをしなくて済むのはありがたい」

菫「あぁ…そうだな」

玄「」キョロキョロ…

玄「もうペチャパイしか居ないですのだ…」ボソッ…

智葉「一時の方角に進め。生かして帰すな」

久・ゆみ「イエスアイマム」ダッ!

菫「お、おい!どうしたんだ急に…!」

智葉「無いわけではない。有りすぎる奴が多いだけだ。」

久・ゆみ「然り、然り、然り!」ダッ!

ワァ!ナニヲスルデスノダー!

菫(意外と気にしてるんだな…)

~リレー~

恒子「いよいよ体育祭最後の競技、リレーです!」

健夜「まだプログラムになんか書いてあったでしょ…?」

恒子「あれ?そうだっけ?」

健夜「もう良いよ…」ハァ…

恒子「ではルール説明させていただきます!走者は各クラスから5名!誰が出ても構いません!」

恒子「それぞれ200mずつ走って貰い、アンカーは400mとなっています!」

健夜「今の所得点は3年生が多少リードしてるけど…最後のリレーによってはどの学年にもチャンスは有りますね…」

恒子「その通り!ですので皆さんはまだ諦めずに頑張って下さい!」

恒子「では一旦CMです!」

健夜「テレビ中継とかしてないよ!?」

~第一走者~

優希「先輩と言えどもタコスを食べた私は負ける気がしないじぇ!」グッ!

和「頑張って下さいね、優希?」

優希「お任せあれだじぇ!!」ビシッ!


絹恵「ほんなら行って来ますわ」

煌「くれぐれも怪我だけはなさらぬように…」

絹恵「おおきに!頑張ってくるで~!」


洋榎「ほぉ~2年は絹が出るんかぁ~」

やえ「妹さん、スポーツが得意らしいけど大丈夫なの?」

洋榎「アホ抜かせぇ、姉より優れた妹なんかおらへん!」

やえ「そうか…」チラッ…

洋榎「なんで胸見んねん!」ペシッ!


恒子「それでは第一走者、位置について…よーい!」パァン!

優希「うおおおおおおおおお!!」

恒子「1年生チーム片岡さん!物凄いスピードでスタートしました!続いて愛宕さん!そして愛宕さんです!」

健夜「どっちも愛宕さんだから分かり辛いよ!!」

絹恵(なんでや…?昔から私の方が運動は得意やったはず…それやのに!)

恒子「さぁ、もうすぐ第二走者へとバトンが渡ります!」

優希「後は頼むじぇ!」パシッ!

泉「お疲れさん!」タッ!


洋榎「負けたら承知せんからな!」パシッ!

セーラ「誰に言うとんじゃ!アホ!」タッ!


絹恵「遅れてもうた!ごめんな!」パシッ!

誠子「気にしないで!」タッ!


絹恵「はぁ…はぁ…お姉ちゃんにまた負けてもうたなぁ…」

洋榎「気にする事あらへん。お姉ちゃんが早いだけやって!」ケラケラ

絹恵「昔っから運動だけはお姉ちゃんに負ける気せぇへんかったのになぁ…ちょっとショックやわ…」

洋榎「ま、まぁうちも日々進化してるっちゅう事やな!」

佳織「愛宕さんお疲れ様、これ使って?」ボイン

絹恵「おおきに、ごめんなぁ負けてもうたわ…」バイン

佳織「うぅん、私なんかよりずっと速いんだからもっと胸を張って良いよ!」タユン

絹恵「あははは…せやろか?」プルン

洋榎「あかんで!絹はこれ以上胸を張ったらいかん!」アセアセ!

絹恵「え…?どうしたんお姉ちゃん?」

洋榎「い、いや…それはやなぁ…」アセアセ

照(わかる…わかるよその気持ち…)グスッ…

咲(お姉ちゃん…)グスッ…

~第二走者~

泉(私の名前は二条泉、運動神経の良さは高1で最強のつもりや)

泉(私が目指すべき場所は、3年の江口先輩や!あの人に勝ちたい!)

誠子(どうしたんだあの1年生、えらく燃えてるみたいだ…)

セーラ(ほー、中々気合の入った1年坊がおるみたいやな…)ニヤッ

泉(このリレーで、私の存在を知らしめてやる!)カッ!

恒子「さぁ今第二走者にバトンが渡りました!先頭は1年生、それを追いかける3年生、2年生です!」

恒子「どんどん追い上げる3年生の江口選手!亦野選手も凄いスピードだ!」

恒子「ここで順位が入れ替わった!3年生先頭に出てバトンを渡す!2年生と1年生はほぼ同時にタッチだぁぁぁぁぁ!!」

泉(全然あきませんやん…!!)ブワッ!


セーラ「おう一年、残念やったな?」

泉「あ…江口先輩…」

セーラ「まぁでも中々の走りやったで?」

泉「そんな…私なんてまだまだですわ…」

セーラ「今はまだそうやろうけど…あと二年もすればわかるわ」

セーラ「何で1年は勝てへんのかがな…」

泉「???」

セーラ「まぁ見ててみ」ニコッ

~第三走者~

恒子「さぁトップでバトンを受けた3年生の辻垣内選手!快調に飛ばしています!」

恒子「続いて2年生の津山選手と1年生の新子選手も負けじと追いかけます!」

智葉(まずいな…思った以上に差を広げられない…このままじゃアンカーでひっくり返されてしまう…)

睦月(もう少し差を広げないと…私なりに精一杯…!)

憧(アンカーまでに差を詰められればなんとか…!)

智葉(仕方ないか…!)バッ!

恒子「おっと!3年生の辻垣内選手!掛けていた眼鏡を外して投げたーーー!!これには一体どんな意味があるんでしょうか!?」

健夜「往年の名ランナーQちゃんこと高橋尚子選手もレース終盤にはサングラスを投げるパフォーマンスで注目を集めましたね」

恒子「高橋さん?誰?」キョトン

健夜「え…嘘?Qちゃん知らないの…?」

恒子「……さぁ!ペースを上げた辻垣内選手が他のクラスより差を広げて第四走者にバトンを渡したーーーー!!」

健夜「嘘だよね!?恒子ちゃん!!ねぇってば!!」グイグイ!


智葉「すまない…あまり差を付けられなかった…」ハァハァ…

菫「いや、充分だ。あとはダヴァンに任せよう…」

智葉「…本当に大丈夫なのか?」

菫「…私にもわからん。ただ今の段階で半周差を付けていなければ…厳しいだろう」

智葉「……諦めるか」

菫「……そうだな」

照「二人ともそんなに落ち込まないで…後は私に任せてくれれば大丈夫だから!」フンス!

智葉・菫「・・・・・」

智葉・菫(お前だから心配なんだよ…)

~第四走者~

恒子「さぁここで3年生のダヴァン選手!猛スピードで他のクラスとの差をどんどん広げていきます!」

ダヴァン(日本の高校生は足が遅いですネ、もやしっ子と言うやつでしょうカ?)

ダヴァン(でもまだまだ足りませン…宮永さんの足の速さでハ…)

恒子「そして2年生と1年生のデットヒート!どちらが前に出るのかー!?」

美子(…これ結構キツかね…)

友香(ここさえ乗り切れば…優勝はいただきでー!!)

恒子「ではここで各学年のアンカーの選手の紹介です!1年生、高鴨穏乃選手!」

穏乃「森垣さん頑張ってー!」

恒子「2年生、龍門渕透華選手!」

透華「大差を付けられてそれでも勝てたら…目立つこと間違いなしですわ!!」

恒子「そして3年生!……宮永照選手?」

照「この差なら余裕の勝利間違いなし」フンス!

恒子「なんで宮永さんがアンカーなんでしょう…?」

健夜「えぇっと…ハンデらしいです…」

恒子「……なるほど」

~アンカー~

恒子「さぁ、半周程差を付けたところで3年生がアンカーの宮永選手にバトンを渡すーー!!」

照「任せて!」パッ!

照「」トテトテ

恒子「・・・・・」

照「」パタパタ

健夜「・・・・・」

照「」ハァハァ…

恒子「お、遅いー!!これは遅すぎる!!小学生並みのスピードだーーーーー!!」

健夜「これは3年生の優勝は無くなったと思っていいでしょうね…」ハァ…

照(今日は凄く調子が良い!これなら勝てるかも知れない!)フンス!

恒子「そして2年生は龍門渕選手にバトンを繋げました!」

透華(なんですのあのスピード…衣並ですわ…これなら!)ダッ!

恒子「そして1年生も高鴨選手にバトンを繋ぎました!」

穏乃「うおおおおおお!!負けるかーーーーーー!!」ダダダダ!

菫「いいか皆…全力でいくぞ…!せーの…」スゥ…

菫「こけろーーーーー!!」

智葉「転べぇぇぇぇぇぇ!!」

洋榎「おら1年!調子乗っとったらいてこますぞーーーー!!」

セーラ「お前ら終わったら見とけよーーーーー!!」

透華・穏乃「ええええええええええ!?」ビクッ!?

恒子「なんと3年生が一斉に野次を飛ばし始めました!これは醜い!」

健夜「ハンデとか言ってしまった手前…ここで負けるとかなり恥ずかしいでしょうからね…」

恒子「いや…今でも充分恥ずかしいですけど…」

透華(なんですの…あの必死な顔は…それでも私は負けるわけにはいきませんのよ!)

ガッ!

透華「あっ…」グラッ

ゴロゴロゴロゴロォォォォォォ!!

一「と、透華ぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」ブワッ!

恒子「なんと3年生の怨念が通じたのでしょうか!?2年生の龍門渕選手!とんでもない転がり方をしてコースアウトです!!」

菫「よし!あと一人!!」

恭子(いや、よしちゃうやろ…)


穏乃(凄い罵声だ…それでも確かに…私を応援する声も聞こえる…!)

咲「穏乃ちゃん頑張ってー!」

淡「穏乃ー!頑張れー!」

憧「シズー!負けんじゃないわよー!」

和「穏乃ー!頑張って下さい!」

穏乃(ここまで期待されて負けるわけが…無い!!)ゴッ!

恒子「さぁ!3年生の下卑た罵声にも負けず高鴨選手がどんどん宮永選手との距離を縮めていきます!」

健夜「……あれ?」

照(もう少し…もう少し…)ハァハァ…

穏乃(よし…捕らえた…!)

照「」グンッ!

穏乃「え…?」

恒子「あれ…?宮永選手!ここに来てどんどんスピードが上がっていきます!」

照(もう少し…もう少し…)ハァハァ…

健夜「やはりランナーズハイですね。普通は長距離を走る選手に見られがちな症状なんですが…」

健夜「宮永選手の余りのスタミナの無さで、この距離でも脳が限界の信号を出し始めたんでしょう」


照(なんだかさっきより辛くない、私今凄いスピードで走ってる気がする…気持ちいいなぁ…)ハァハァ…

照(もう少し…もう少し…)ハァハァ…

穏乃(負けたくない…皆が繋いでくれたんだ…負ける訳には…)クッ…

穏乃「うおおおおおおおおお!!」ダッ!

恒子「ここで最後の力を振り絞って高鴨選手もスピードを上げます!」

パァン!

恒子「只今ゴールしました!先にゴールしたのは……」

恒子「3年生宮永照さんです!」

ワッ!!

菫「照!よくやったぞ!!」ダキッ!

洋榎「宮永!よう頑張った!」

照「私…勝った…の…?」ハァハァ…

セーラ「おう!あんまヒヤヒヤさせんなや!」ハハッ!


穏乃「はぁ…はぁ…負け…ちゃった…」ハァハァ…

憧「シズ!!」ダッ!

咲「穏乃ちゃん!」

穏乃「ごめ…負けちゃった…」ハァハァ…

和「よく頑張りましたね…お疲れ様です」

淡「しょうがないよ!穏乃だって頑張ったんだから!」

穏乃「皆…ありがと…」ハハッ…

恒子「各学年それぞれ健闘を称え合い、3年生の優勝に拍手を送り…」

恒子「これにて第14回体育祭を終了させていただきます!皆様お疲れ様でした!」

健夜「いやいや…違うでしょ…?プログラムにまだ書いてるけど…」

恒子「あっそうでした!それでは皆さん、校庭の中心に注目してください!」

~???~

はやり「はやや~☆皆お疲れ様!疲れた身体をはやりのライブで癒して帰ってね~☆」

恒子「何という事でしょう!元スーパーアイドルの瑞原はやり先生のスーパーライブが今大会のラストを飾ってくれるみたいです!」

健夜「あぁ…なんだか涙が…」グスッ…

はやり「それじゃあ最初の一曲!」

ネリー「……歳考えろよw」プッ…

はやり「……最初の一曲『グルジア産まれのゴミ掃除』聞いてください★」ブッチブチ…

爽「おい!はやりんを抑えろー!!」ワッ!

ネリー「へいへ~いw足腰衰えてるよ~w」クイクイッ

はやり「」ビキビキ★

菫「バカ!煽るな!」グイッ!

恒子「それでは騒がしくなってきましたが、体育祭はこの辺でお開きとさせていただきます!お疲れ様でした~!」

健夜「そんな場合じゃないよ!恒子ちゃんも止めてー!!」

第14回体育祭 閉幕

とりあえずここまでで一段落です

次回は夏休みのお話を投稿して行きたいと思ってますが、そこで今まで絡みの薄いキャラクターも

掘り下げて行ければ良いなと思っています。先生とかも!

では見ていただいた方、レスいただいた方々ありがとうございました!

また次回の更新でお会いしましょう。失礼します!

~夏休み~

淡「あづぅい…溶けるぅ…」パタパタ

咲「もう、淡ちゃんはしたないよ?友香ちゃん見てみなよ、汗一つ掻いてないから」

友香「~♪」

淡「むぅ…なんで友香って帰国子女なのに私達より日本人っぽいんだろう…」

咲「そうだよね、姿勢も良いし礼儀正しいし」

友香「それは多分茶道部に入ってるからでー!」フフン!

咲「へぇ、茶道部ってなんかカッコいいね!」

淡「部活かぁ…私と咲は何も部活入ってないもんね…」

友香「茶道部には憧れの先輩が居るんでー!その人を目指して私も気を抜けないんでー!」フンス!

咲「そうなんだ、頑張ってね友香ちゃん!」ニコッ


尭深「へっくし!」

揺杏「どしたタカミー、風邪?」

煌「夏風邪とはすばらくない!」

尭深「うん…気をつける」ズズッ…

~宿題~

爽「なぁ、私らって3年なのになんでまだ宿題なんか出されてるんだ?」

ゆみ「進路が決まってようが、2つの物事を平行して進められなければ社会に出た時に苦労するからだそうだ」

爽「ふ~ん、そういうもんかね?」

久「それでも悪い事ばかりじゃないわよ?私だって夏休みにこうやって美穂子に会えるわけだし?」クスッ

美穂子「ひ、久ったら何もこんな所で言わなくても///」カァッ

久「あら?私はどんなところでも美穂子の事を考えてるわよ?」

美穂子「もうっ///」

爽「あっちぃなぁ~…」

ゆみ「まったくだ…」

爽「いや、おたくもね…」

モモ「せんぱ~い♡」スリスリ

ゆみ「あぁ…まったくだ…」ハァ…

~幽霊部員~

豊音「出来たよ~!」

塞「豊音って本当に仕事早いよね~、雑さも全然ないし」

豊音「えへへ~///照れるよ~///」

成香「それにしてもこの漫研の部長ってどなたなんですか?やっぱり鹿倉先輩ですか?」

胡桃「いやぁ…その…」

成香「それともエイスリン先輩ですか?絵とても上手ですもんね!」

エイスリン「wow…thank you…」

塞「それが…うちの部長って幽霊部員でさ…今も保健室で寝てる筈…」ハハッ…

成香「幽霊部員って…それでこの部は大丈夫なんですか…?」

塞「ま、まぁなんとかなるっしょ?」アハハ…

成香「そうなんですか…?」

~保健室~

白望「zzz」ムニャムニャ

小蒔「zzz」スピー

みさき「あなた達いい加減起きなさい…」


~合宿~

健夜「それでは皆さん、今年から新たに発足した麻雀部ですが、秋の大会目指して今からでも力を付けましょう!」

照「でも…インターハイも出てない私達がいきなり大会なんて…」

衣「そうだぞ、全国の魑魅魍魎達に勝てるものなのだろうか…?」

ネリー「ネリーは誰が相手でも負ける気はしないけどね?」

洋榎「1年の癖に言うやんか?まぁウチもそのつもりやけどな!」

憩「まぁまぁ、五人しか居ない弱小校なんやから仲良く行きましょうや~」

健夜「それじゃあ私が入るから他3人ローテーションで打っていこうか?今日も負けないよ?」フフッ

洋榎「すこやんに勝てんかったら全国なんて夢のまた夢やからな!」

照「今日は負けない…」ギュルルル!

衣「衣もそのつもりだ!」ゴッ!

健夜(言えない……全国のレベルなんてとっくに超えてるなんて…)

~映研~

誓子「だ、だめです!私には夫も娘も…」

揺杏「いいじゃないですか奥さん…後悔させないからさ…」ハァハァ

誓子「だ、だめです!ガス屋さん!」

揺杏「奥さん!奥さん!」ハァハァ!

誓子「あぁ…だめぇ~!」

爽「はいカット!いいねぇいいねぇ~!」

揺杏「本当にこんなんで良いのかよ…」

誓子「なんか教科書通りすぎる展開じゃない…?」

爽「そんな事無いだろ、なぁともきー?」

智紀「申し分ない」

爽「それじゃあシーン26、『ガス屋の緊急点検、奥さんの液漏れ突貫工事』行ってみよう!」

揺杏「AVじゃねーか!!」


~放送部~

佳織「おはようございます~…」フワァ…

煌「妹尾さん寝不足気味ですか?夏休みだからと言って夜更かしはいけませんよ?」

佳織「えへへ…どうしても早く寝ちゃうと勿体無い気がして…」

巴「でもわかるなぁ、私は姫様のお世話とかもあるから遅くまで起きていられないけど…深夜の番組とか気になっちゃって」

やえ「おはよう~…ふわぁ~…」

煌「むっ!小走先輩も夜更かしですか?」

やえ「いやぁ…宿題を昨日の内に終わらせたから寝れなくってね…」フワァ…

煌「昨日って…まだ夏休み始まって三日目ですよ!?」

やえ「うん…最後の夏休みは目一杯遊びたいから…ふわぁ~…」

佳織「凄いですね…それで夏休みは何をして遊ぶんですか?」

やえ「……特に決まってないや」

巴「えぇ~…」

~バスケ部~

セーラ「よ…っと」キュッキュ

泉(私の名前は二条泉、前回の体育祭で江口先輩の目に留まりバスケ部に勧誘された私だが…)

ヴィントハイム「よし二条、ボール片付けとけ。二年と三年はミーティングだ」

泉「はいっ!」

泉(新入部員の一年という事も有って未だ雑用係である…)

泉(いつか必ず江口先輩に負けないプレーを監督に見せてやる…!)グッ!

絹恵「二条さん…やったっけ?お疲れさん。差し入れやで」スッ

泉「えっ…あ、ありがとうございます!」

絹恵「なんやまだ雑用しかさせて貰えへんみたいやけど、めげずに頑張りや?」ニコッ

セーラ「お~い、なにやっとんねん絹~?」

絹恵「あ、今行きます~!ほなな?」ニコッ

泉「あ、ありがとうございました!」ペコッ!

泉(私の名前は二条泉。誰だろうあの綺麗な人は…江口先輩に勝つとかもうどうでも良いんじゃないかな…?)ポケー…


~茶道部~

友香「おはようで~!」ガラガラ

美幸「も~!だから『おはようございます』でしょ!」

友香「先輩は細かい事を気にしすぎでー…」

美幸「細かくないよもー!」

ガラガラ

尭深「おはようございます」

美幸「もー!渋谷さんからもなんとか言ってよもー!」プンプン!

尭深「何か有ったんですか…?」

友香「渋谷先輩おはようございます!」

尭深「おはよう森垣さん」ニコッ

美幸「なんなのこれもー!!」プンプン!

~皆でお掃除~

恒子「えぇ、それでは学校内プールの開放も迫ってきたという事で教師一同で清掃をしていきたいと思います!」

良子「これってティーチャーでやることなんですかね…?」

恒子「なんか経費の削減とかで今年は清掃業者が呼べなかったみたいで…」

はやり「えぇ~…はやりお肌荒れちゃうからやりたくない~☆」

健夜「それが通じるのは24歳までだよ…」

えり「はぁ…これが同い年とは思いたくないですね…」

咏「えりちゃんの方がまだ若く見えるもんね~?」ケラケラ

えり「そういう事ではなく…」ハァ…

理沙「黙ってやる!」プンスコ!

みさき「野依さん、張り切るのは結構ですけど滑って気絶するとかいうベタなのはやめて下さいね?」

裕子「それじゃあ私掃除用具取ってきますね」

善野「あ、私も…」フラフラ

郁乃「あんたは座って見てような~?」

~数時間後~

恒子「終わった~!お疲れ様でしたー!!」

健夜「つ、疲れた…」ハァハァ…

はやり「もう動けないよぉ…」ハァハァ…

理沙「限界…」ハァハァ…

えり「まったく…情けないですねぇ…」ハァ…

咏「えりちゃんはまだまだ元気そうだねぇ?」

えり「えぇ、まぁ日常的に走ったりしてますからこの位は…」

咏「ほうほう…それじゃあこの後まだまだ遊べるねぇ?」

えり「え?」

恒子「それじゃあ折角ですので皆でちょこっと泳いで行きますか!」バッ!

健夜「なんで服の下に水着着てるの!?絶対泳ぐつもりで来たでしょ!」

善野「えぇな~私も泳ぎたい」

郁乃「溺れたら事やし足だけにしときや~?」


咏「さぁえりちゃんも一緒に泳ごう!早く着替えて!」グイグイ!

えり「ちょっと…私水着なんて持ってきてないですから…」

咏「そんな事もあろうかと私が買っておいたからさ!ほらほら!」グイグイ!

えり「なんで買ってあるんですか!おかしいでしょ!」

恒子「すこやんは泳がないの?」

健夜「うん…流石にこの歳になって水着は恥ずかしいかなって…」

恒子「そっか~残念。私は楽しみにしてたんだけどな~」

健夜「えっ?本当…?」

恒子「うん、まだ私すこやんの水着見た事ないし」

健夜「じゃ、じゃあ今度ね…///」

恒子「本当!?やった~!」

えり「・・・・・」


えり「咏さんも私の水着見たいんですか…?」

咏「え!?ど、どしたの急に…」アセアセ

えり「見たくないんですか…?」

咏「み、見たくないって言うか…その…」アセアセ

えり「……どうなんですか?」

咏「うっ……見たい…」

えり「そうですか…」

咏「うん…///」

えり「…じゃあ着替えてきますね」スッ

咏「う、うん!」パァッ!

はやり「あっついねぇ~…嫌になっちゃう位…」ハァ…

良子「そうですか?私はそんな事無いですけど?」フフッ

はやり「……良子ちゃんの意地悪」プイッ!

みさき「はい野依さん、カキ氷作って来ましたよ」スッ

理沙「ありがとう!」パクパク!

理沙「ン~ッ!!」キーン!

みさき「落ち着いて食べて下さいよ可愛いですねぇ…」ハァ…

~プール開き~

照「咲、準備出来た?」

咲「うん!お待たせお姉ちゃん!」

咲「それにしてもお姉ちゃんがプールに行くなんて珍しいね?」

照「うん、今日は皆で一緒に行こうって言われてて…」

咲「そっかぁ…私のクラスの子も来てたりするのかな…?」

照「でも…咲は泳げないのに付いて来て良かったの?」

咲「大丈夫!それに私もそろそろ泳げるようにならなきゃだし…」アハハ…

照「なんだったら私が教えようか…?」

咲「ううん!お姉ちゃんは皆と遊んでて?私は一人で大丈夫だから」

照「そう…?」


洋榎「お?おーい宮永~!遅かったやないか!」ブンブン!

照「あ、愛宕さんだ」フリフリ

咲「それじゃあお姉ちゃんまた後でね?」

照「あ、うん…」

咲(それじゃあ私も隅っこの方で練習を…)

穏乃「あー!宮永さーん!」ブンブン!

咲「あれ?穏乃ちゃんも来てたんだ?」

穏乃「うん!憧と一緒に!もう家の中にいると暑くてさ~」アハハハ

憧「もう…シズったら今日になって急に連絡して来るんだからビックリしたわよ…」

咲「あははは…穏乃ちゃんらしい…」

穏乃「ところで宮永さん、そんな隅っこでどうしたの?」

咲「うっ…実は…」


憧「はぁ~!?泳げないって!?」

咲「う…うん…」エヘヘ…

穏乃「そんな言い方しちゃ悪いよ!誰にだって苦手な事は有るんだから!」

憧「うっ…ごめん…」

咲「ううん!気にしないで?」

穏乃「そうだ!だったら私と憧で練習に付き合うよ!」

咲「えっ!?い、いいよ!私は一人で大丈夫だし…」

憧「まぁ確かに一人でやるよりかは上達は早いかもね、どうせ暇してたし?」

穏乃「そうそう!私達にも手伝わせてよ!」フンス!

咲「じゃ、じゃあ…お願いします…」


穏乃「それじゃあ、宮永さんがどこまで出来るか見てみてもいい?」

咲「私は何とか水に顔を付けれる位で…それ以外は…」

憧「それじゃあまずは水に浮く所からね…とにかくリラックスして水に身体を預けて…」

咲「は、はい!」スッ…

咲「ゴボボボボボ!」

穏乃「み、宮永さん!?」

憧「だ、大丈夫!?」

咲「うっ…ケホッ…うえぇ…水飲んじゃった…」

穏乃「これは教え甲斐が有るぞー!」フンス!

憧「どこでエンジン掛かってるのよ…それにしても…」

憧(まさかここまでとは…)

~一時間後~

憧「最初は鼻からいっぱい息を吐いて、潜る事に集中して?それに慣れたら次は浮く事に集中!」

咲「は、はい!」

穏乃「宮永さん身体固いよ!もっとリラックスリラックス!」

咲「はい!」

憧「ゆっくりゆっくり…そう…慌てないで?」

穏乃「慎重に…頑張れ…」グッ…

咲(落ち着いて…ゆっくり…)プカー

憧・穏乃「う、浮いた!!」

咲「や、やっt…!」

咲「ゴバボボボ!?」

穏乃「ちょ、ちょっと大丈夫!?」アセアセ

憧「水の中で喋るからよ!!」アセアセ

~     っす!~


照「咲が…浮いてた…」ウルッ…

洋榎「な、なんやなんや!?浮いてたって…いじめにでも遭ってるんか!?」

ゆみ「いや…物理的にって事だろ?」

洋榎「ちょ…超能力か…?」カタカタ…

ゆみ「もうそれで良い…」ハァ…

智葉「おい、お前ら準備は出来たのか?」

ゆみ「ん…いや私は…」

モモ「先輩は泳げないんす!プールには入れてもビート板を使わなきゃ泳げないんすよ!?」

ゆみ「ばっ…!?モモ!?」

モモ「そんな状態で遊ばせるわけにはいかないっす!先輩の事は私に任せてくださいっす!」フンス!

智葉「…まぁなんだ…元気出せ?」ポンッ

ゆみ「う、うるさい!///」

~言葉の壁~

ダヴァン「私は母国ではそれはもう泳ぎが上手いと言われてたんですヨ?」フンス!

明華「それなら私だって、ソフィアアンティポリスの…えっと…」

明華「とびっこと言われていたんですよ!」フンス!

ダヴァン「とびっこ…?」

恭子「アホ!トビウオの間違いやろが!///変な間違いすな!!///」

ダヴァン「変な間違いって…どういう事ですカ?」キョトン

恭子「い、意味は知らんくてえぇねん!///」

明華「とびっこ…?あれ…カズノコでしたっけ…?」

恭子「もう誰かアイツの口塞げ!!///」

ダヴァン「キョウコー!どういう意味ですカー?」

恭子「う、うるさい!!///」

美穂子「数の子美味しいですよね?」ニコニコ

久「そ、そうね…///」コホン…

玄(末原さんはムッツリ…っと)メモメモ

~宿題~

淡「はぁ~…暑いし宿題しなきゃだし~…もう良いや、咲に電話して…」

淡「…咲って携帯持ってないんだっけ」ハァ…

淡「もういいや、スミレに答え教えて貰お~う」ガチャッ

トテトテ

淡「スーミーレちゃん!あーそーぼー!」ピポピポピポーン!

菫「うるさいんだよお前は!!」ゴンッ!

淡「痛~い!スミレがぶったー!」

菫「いくら家が隣でも事前に連絡するなりしたらどうなんだ…」ハァ…

淡「いいじゃんそれくらい…それより宿題教えて!っていうかやって!」フンス!

菫「ふざけるな」ゴンッ!

淡「も~!頭ばっかり叩かないでよ!私が馬鹿になったらどうすんのさ!」ヒリヒリ…

菫「……お前それ本気で言ってるのか?」

淡「ん?どういう事?」

菫「まぁとにかく私は今勉強会をしてるんだ…他を当たれ…」

淡「えぇ~!じゃあ私も仲間に入れてくれたって良いじゃん!」

菫「お前は自分でやらないだろ…私は受験も控えてるんだから他所へ行け…じゃあな」

淡「あぁ~!スミレの薄情者~!」ワァーン!

バタン!

淡「うぅ~…頼みの綱がこうも役に立たないなんて…」ハァ…

淡「どうしよう…宿題なんて私一人で出来ないし…」ウーン…

淡「そうだ!!」ピコーン!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

照「誰だったの?」

菫「淡だよ…宿題やれって言ってきたから追い返した…」ハァ…

美穂子「ふふっ…なんだか弘世さんお姉ちゃんみたいね?」クスッ

菫「あぁ…この間松実にも言われたよ…そんなに姉妹みたいか…?」

照「うんうん、ピッタリ」

菫「そうかなぁ…」ウーン…

~いけだけ!~

城菜「遊園地行きたいし~!」ジタバタ!

華菜「お父さんもお母さんも忙しいし…そんな余裕なんか無いし!」

Prrrrrrr

華菜「非通知…?誰だろう…はいもしもs」

久保『池田ァァァァ!!ちょっと外出て来いやァァァァァ!!』

華菜「ひぇっ!?な、なんで非通知だし!?それに外って…」

久保『早くしろァァァァ!小池を遊園地に連れてってやるァァァァァ!!』

華菜「な、なんで知ってるんだし!?おかしいし!!」

久保『ごちゃごちゃうるせぇァァァァ!!遊園地と剥製どっちが良いか選べァァァァァァ!?』

華菜「ひぃ!?い、今行くし!!」ピッ

華菜「み、皆…遊園地に行くし!!」カタカタ…

緋菜「ほんとー!?」

菜沙「やったしー!」

華菜(わ、訳がわからないし…)カタカタ…

~勉強会~

淡「それじゃあ皆で勉強して行こう~!」

由暉子「あの…いきなり呼ばれたかと思ったら勉強会って…」

友香「どういう事で~…?」

和「そもそも私は一人でも出来るんですが…」

淡「も~!皆に勉強を教えて欲しかったの!宿題なんか一人で出来ないし!」

和「勉強は自分でやらなければ意味が無いんですよ…?それに教わる気も無いんじゃないですか…?」

淡「そ、そんな事無いって!ちゃんとやるから!」

由暉子「私もまだ終わった訳ではないですから良いですけど…」

友香「私も国語は教えて欲しいんで~!」

淡「ほら!2人もこう言ってる事だしさ?」

和「…まぁ良いでしょう」ハァ…

由暉子「それでここは…」

淡「ふんふんつまり答えは~?」

由暉子「こうなる訳ですね」

淡「お~!なるほど!」カキカキ

友香「それでこの文法を使うと…」

淡「ふむふむ、つまり答えは?」

友香「こうなるんで~!」

淡「お~!なるほど!」カキカキ

和「何がなるほどですか!結局答えを聞いて丸写ししてるだけじゃないですか!」ダンッ!

淡「え~…そんな事無いけど…」

和「お二人もお二人です!甘やかしすぎですよ!」

友香「め、面目ないんで~…」

由暉子「ついつい…」

和「もういいです、大星さんには私が付きますのでお二人はそれぞれ勉強して置いて下さい…」

淡「え~…」

和「え~…じゃありません!」

~新学期~

淡「咲~!おはよ~!」

咲「淡ちゃん久しぶり…って結構焼けたね?」

淡「もう早めに宿題やっちゃって遊びすぎてさ~!」アハハ…

咲「えっ!?淡ちゃん宿題やってきたの!?」

淡「なんでそんなに驚くの!?」

咲「だって淡ちゃん普段宿題なんて全然やってこないから…」

淡「ま、まぁ確かに原村和に教えて貰いながらだったけど…」

咲(なんだかんだ言って結構仲良いんだよね…)

和「咲さんおはようございます…ってまたあなたですか」

淡「何さ!私が居たら駄目なのー!?」キーッ!

~新学期2~

成香「おはようございます!」

煌「おはようございます!本内さんもお元気そうで何よりですね!」スバラッ!

成香「花田さんも相変わらずですね…」アハハッ…

揺杏「うーっす、はよー」

成香「あ、揺杏ちゃん!おはようございます」

煌「・・・・・」ジーッ…

揺杏「どしたの?私と成香がなんか変か?」

煌「なんで本内さんは岩館さんだけ名前呼びなんですか!?」スバラッ!?

成香「な、なんでって言われても…なんででしょう…?」

煌「私も名前で呼ばれたいです!岩館さんに至っては『すばら』じゃないですか!」

揺杏「いや…それは愛称って言うか…」

煌「とにかく今日から私も名前で呼んで下さい!私も名前で呼びますから!」ワーワー!

成香「で、でも花田さん…」

煌「むむっ!?」キラメッ!?

成香「き、煌ちゃん…」

煌「なんでしょうか成香!?」スバラッ!

揺杏(なんか知らんけど楽しそうだな…)

~新学期3~

菫「おはよう、どうした元気が無いな…」

ゆみ「あ、あぁ…なんでもないんだ…本当になんでも…」ハァ…

久「もう嫌…死にたい…」ハァ…

菫「…なぁ福路?この二人は一体どうしたんだ…?」

美穂子「そんな人もう知りません!」プンスコ!

菫「は、はぁ…」

恭子「弘世…ちょっと…」チョイチョイ…

菫「???」

恭子「実はあの二人な…夏休み中に…プッ!」プルプル…

菫「夏休み中に…?」

恭子「彼女さんと二人きりになったのに、手を繋いだだけでな~んも出来んくて『このへたれー!』言うて帰られたらしいわ…クフッ!」プルプル

菫「ほぅ…」ニヤニヤ

菫「まぁ元気を出すんだな、へタレシスターズよ」プッ…

ゆみ・久「うわあああああああ!!」ブワッ!

こうして全学年、無事新学期を迎えた…

今日はここまでです。次回は学校祭になります

今回2年生の出番が極端に少なかったですが後で沢山出ますのでご容赦下さい

では読んでいただいた方、レスいただいた方ありがとうございます

また次回の更新でお会いしましょう。失礼します!

~学校祭準備期間~

健夜「それでは1年生の学校祭実行委員を2名選出したいと思います。自薦他薦は問いませんのでどなたかいますか?」

淡「はいは~い!原村和が良いと思いま~す!」

和「なんで私なんですか!私は大星淡さんが良いと思います!」

淡「嫌だよめんどくさい!いっつも真面目なんだからこういう委員も出来るんでしょ!」

和「あなただっていつも元気が有り余ってるんですからこういう時に発散させるべきです!」

健夜「あの…それじゃあちょうど2人だし、原村さんと大星さんが実行委員って事で…」

淡・和「えっ!?」

咲「2人とも頑張ってねー!」ニコッ

淡「ま、まぁ咲がそういうなら…?」

和「一生懸命取り組ませていただきますけど…?」

~2年生~

靖子「それじゃあ実行委員を決めるぞー。誰かやりたいやつ居るか?」

シーン…

華菜「しょうがないから華菜ちゃんが…」

ガラガラ!

久保「池田ァァァ!!テメェは私と出店の準備だァァ!」ガシッ!

華菜「えっ!?私も皆と青春を謳歌したいし!!」

久保「テメェの頭の中は年中春だろうがァァァ!?いいから来い!!」ズルズル

華菜「だ、誰か助けてくれしーーー!!」ニャアアアア!

ピシャン!

靖子「……じゃあ沢村と渋谷で行って来い。座ってるだけで良いから」

智紀・尭深「」コクリ

成香「あ、あの池田さんは一体何処に…」

佳織「知らないほうが良い事もあるんだよ…?」トオイメ…

成香「」カタカタ…

~3年生~

晴絵「それじゃあ学校祭実行委員なんだが…」

ガタッ!

照「はい」スッ

爽「私がやります」スッ

晴絵「えっと…他にやりたい人は…?」

菫「いいと思います」

洋榎「これ以上無い選出やと思います」

宥「あったか~い///」

晴絵「お、おぅ…じゃあ2人ともよろしくな…?」

照「」キラッ!

爽「」キラッ!

照・爽「」ビシバシ!グッ!グッ!

晴絵「え、えぇ…?」

~遡って~

恭子「それでは学校祭実行委員の選出に対して我々3年生の頭脳達が弾き出した最良の人材について発表します」

パチパチパチ

智葉「前年までの学校祭にて、出店の被りが発生した場合はくじ引きとなってしまいどうしても運が絡んでしまう」

ゆみ「そこで、普段から常人ならざる運の良さを持ち合わせている宮永、獅子原の2人に今年は出て貰おうと思う」

久「ちなみに2年生にも人並外れた豪運の妹尾さんて言う人が居るらしいけど、彼女の積極性から察するに立候補はまず無いわ」

恭子「まぁつまり前年からの人気、集客率の高い喫茶店を我々3年生が勝ち取り、その売り上げで打ち上げを豪華にしましょうっちゅう話なんやけど…」

洋榎「あ、あかん…震えて来おった…こいつらが味方でよかったでぇ…」カタカタ

宥「懐があったか~い///」

やえ「まさしく王者の思想…」

菫「体育祭に続き学校祭も我々3年生が制覇する事になれば後腐れなく卒業できるという物だ…」フフッ…

ハーッハッハッハッハー!!

~会議当日~

生徒会会長:龍門渕透華

副会長:国広一

書記:井上純

子供会長:天江衣

透華「えぇ、それでは各学年の希望出店を発表して下さいまし!」

1年生:喫茶店

2年生:喫茶店

3年生:喫茶店

一「あらら…まぁ予想はしてたけど…」

透華「丸被りですわね…それでは仕方ありませんわ。くじ引きで…」

照・爽「」ニヤリ

純「おい、ちげーだろ?」

透華「あ、そうでしたわ!」

照・爽「???」

透華「実は昨年までのくじ引きでのランダム性の強すぎる決定方式には昔から不満の声が多く上がっておりまして…」

透華「それで今回からは各クラスからの代表者で話し合いをして、最も情熱に溢れるクラスがやっていただくという方式になりまして…」

照「な、なんだって…?」

透華「伝えるのが遅くなりまして大変申し訳ありませんわ…」ペコリ

爽「な、なんだか雲行きが怪しくなってきたんじゃないの…?」ハハッ…

透華「それでは1年生から意気込みをお願いいたしますわ」

和「はい、私達は今年から初めてこの学校祭を体験することになりますが…」

和「前年までこの校の伝統として引き継がれているこの出店に触れ合って、来年からもさらにこの校を盛り上げて行きたいと思っています」

照(え…?なんでそんなにスラスラ喋れるの…?)

爽(本当に今日まで知らされて無いん…だよな?)

透華「素晴らしいですわ!そういう意気込みを聞きたかったんですの!どうでした衣?」

衣「お姉さんポイント30Pあげよう!」フンス!

爽(なんだその漠然としたポイント制度…)

透華「では続いて2年生の意気込みを聞かせてくださいまし!」

智紀「ではまず始めにこちらの資料に目を通して下さい」

爽(し、資料!?)

尭深「どうぞ…」スッ…

照「は、はぁ…」

智紀「お手元の資料にも有ります通り、我々2年生が喫茶店を運営した際のメリットの1つに集客力が有ります」

智紀「普通の喫茶店とは一線を画したコスプレによる接客、校則にも違反しないコスチュームの原画も既に用意しています」

透華「あら!可愛いですわね…」

衣「衣も着てみたいぞ!」

智紀「従来の学校祭の堅苦しさから次のステップに進むことも我が校には必要な事かと思います」

一「ふむ…多少布は多い気がするけどね…」

智紀「その他出展する物などはお手元の資料15Pからを参照して下さい。私達からは以上です」

尭深「」ペコリ

衣「これは中々面白いな!お姉さんポイント70Pあげよう!」フンス!

透華「まぁ!」

透華「それでは最後に3年生の意気込みですが…」

爽「あ、あの…私達は…」

照「あぅ…その…」

透華「どうしましたの…?」

照「あ…あの…」プルプル…

純「特に無かったら2年生で決まりになるんだけど…?」

照「!?」ビクッ!?

爽「い、いやぁ…そうじゃなくて…」アセアセ…

照「あ…あど…」グスッ…

透華「えっ!?」ビクッ!

照「ぎっざでんが…やりだいでず…」グスッ…

爽「お、おい!大丈夫か!?」アワアワ…

照「ざいごのおぼいででぇ…ぎっざでんがぁ…えぇぇぇ…」ヒック…

一「ちょっ…落ち着いて…」アセアセ…

照「びんだでぇ…ざいごの…おぼいでぇ…」グスッ…

透華「あ、あの…情熱は十分伝わりましたので!もう結構ですわ!!」アセアセ!

透華「あの…私の独断ですが…こんなにやりたがってるんだから3年生の方々に喫茶店をやらせてあげても…」チラッ…

和「わ、私達は別に…」

淡「いいですけど…」

智紀「私達も別に…」

尭深「可哀想ですし…」

爽「すいません…すいません…」ペコペコ…

透華「で、では!喫茶店の運営は3年生の皆様にお任せいたしますので!今日は帰って各クラスで再び話し合ってください!」

衣「よしよし、泣くんじゃないぞ」ナデナデ

照「うぇぇぇぇぇん!!」グスン…

~3年生の凱旋~

菫「おぉ照!よくやった!これで私達も…なんで泣いてるんだ…?」

ゆみ「そんなに厳しい競争だったのか…?」

爽「い、いやぁ…これは…」チラッ

照「皆と喫茶店が出来るのが嬉しくて…それにホッとしたらなんだか涙が…」オヨヨヨ…

爽「!?」ギョッ

洋榎「なんやなんや~!水臭いやないか~!」

セーラ「ほんなら宮永の為にももっと頑張ってやらなあかんなー!!」

照「うん、絶対成功させようね!」フンス!

爽(こ、こいつ…!)

~1年生の戸惑い~

淡「という事で…駄目でした…」

和「善戦はしたと思ったんですが…力及ばず申し訳有りません…」

咲「そうなんだ…でも仕方ないよね!新しい催しを考えないとね!」ニコッ

淡・和「あっ…そうですね…」

咲「2人共どうしたの…?」

淡「咲は知らないほうが良いかも…」

和「新しい催し考えましょうか…」

咲「な、なに!?何が有ったのー!?」

~2年生の逆転劇~

智紀「3年生の宮永先輩が号泣して泣きついて来た為喫茶店は譲ってきました。すいません」

尭深「すいません…」ペコリ

揺杏「お、おう…」

煌「その譲り合いの精神!実にスバラです!」スバラッ!

絹恵「やけど…新しい出店はどうすれば良いんやろか…」

智紀「その点は抜かりなく考えて有る」

浩子「そこから先は私から説明させていただきます!」

誠子「船Qだ!説明に定評の有る船Qだ!」

浩子「実際今回はくじ引きであろうが無かろうが、喫茶店は半ば諦めてましたわ」

漫「な、なんやてー!?」

浩子「そこで私達が喫茶店の次に儲かりそうなものは何か考えてみましたわ。それがこちらになります」

まこ「ほぅ…そういう事けぇ…」ニヤッ

佳織「これなら確かに…行けるかも…」

浩子「さぁ…喫茶店以外で売り上げ最高額叩き出しましょか…」キッヒヒ…

~本格始動~

淡「それじゃあ私達は穏乃を中心に作業を進めていくよ!」

穏乃「任せてぇー!ちゃんとウチのお母さんからレシピ聞いてきたから!」

和「では和菓子は穏乃に任せるとして、私達は森垣さんにお茶の淹れ方を教わりましょう」

友香「違うんで~!そんな事じゃあいつまで経ってもお茶なんか出来ないんでぇ~!」

泉「す、すいません先生ー!!」

友香「姿勢を崩すなんて問題外でー!正座30分追加で~!!」

咲「は、はい……」プルプル…

和「なんだか凄い事になってしまいましたね…」

由暉子「なんでも憧れの先輩も見に来るかもしれないからスパルタらしいですよ…」

友香「そこぉ~!私語は慎むんでぇ~!」

由暉子・和「は、はい!」ピシッ!


1年生:お茶屋

~大阪&広島~

浩子「それでは広島風は染谷さんの方にお願いします」

まこ「ワシは昔からバリバリの広島風じゃぁ!しっかり叩きこんじゃるけぇ覚悟しんさいよ?」

浩子「関西風はまぁ関西出身だけで事足りるかと思いますので、よろしいですか?」

絹恵「えぇよ~!なんやお好み作るなんて久しぶりやからメッチャ楽しみやわ~♪」

漫「一応作り方はウチの店でやってるやり方で良いんですよね?」

玄「あ、あの…私も関西勢で良いの…?」

浩子「まぁ方言だけで判断するんは流石に可哀想やっちゅう事で関西勢で結構です」

玄「嬉しいやら悲しいやら…」

浩子「じゃあそれ以外の方は制服の作成と接客の徹底、よろしくお願いしますね!」

煌「お任せ下さい!」

揺杏「作って欲しいデザインとかあったらある程度は何とかなるから早めに言っといてよ~?」

成香「流石揺杏ちゃんです!」

2年生:コスプレお好み焼き屋

~困惑~

恭子「それじゃあ喫茶店を設営するにあたって、+αが必要になってくる訳なんやけど…」

久「獅子原さんの話では2年生が既にコスプレを考えてるらしいからそれは使えないわね…」

智葉「それに喫茶店でコスプレをするというのは些か安直過ぎる気もするな。もう少し斬新で喜ばれるサービスは無いものだろうか…」

郁乃「お困りの様やね~?」ニコニコ

洋榎「あ、あんたはいくのん!?」

やえ「私達に悪知恵を吹き込んで王者から失墜させる気だろう!その手には乗らんぞ!」

郁乃「酷い言い草やな~、せっかく目から鱗の提案があるんやけどな~…」シュン…

恭子「まぁ皆さん…話だけでも聞いてみましょうよ…藁にでもすがる思いで…」

郁乃「藁どころか鉄骨やと思ってくれてもええんやけど~?」ニコニコ

菫「それで一体どんな案が…?」

郁乃「ふっふっふ…それはなぁ~?」

3年生:???


~本番当日~

恒子「全国津々浦々から当校の学校祭を見に来ていただいた方々!まことにありがとうございます!」

健夜「そんなに大規模にはやってないよ!」

恒子「今回の学校祭は学年ごとにエリアを分けて、最大3店舗程店を構えておりますのでお好きな所で食事などお楽しみ下さい」

恒子「また、ピチピチの女学生や綺麗な恒子先生へのセクハラまがいな行為は即刻ご家族に連絡させていただきますのでご了承下さい」

健夜「結構きつめの制裁だけど…なんで恒子ちゃん限定なのさ…」

恒子「それではただいまより夕暮れまで、ご自由に我が校でお楽しみください!」

恒子「第14回学校祭開始です!!」

~1年生 茶屋~

咲「お客様いらっしゃいました~」

友香「ようこそお越しくださいました。お席の方にご案内させていただきますどうぞこちらへ」ニコッ

客A「おいおい、和服だぜ…めちゃくちゃ可愛い子多いじゃん」ウキウキ

客B「そうだな、最初はここにしておいて良かったぜ…」ヘッヘッヘ

由暉子「ではこちらお品書きになっておりますので、ご注文お決まりになりましたらお声掛け下さい。失礼致します」ペコリ

客A「すげぇ…本当に京都に来たみたいだな…」

客B「なんかこっちも畏まっちゃうよな…」

客A「じゃあ俺このウグイス餅にしようかな」

客B「じゃあ俺きなこ餅で」

客A「すみませ~ん!」

モモ「はい、お待たせいたしましたっす!」

客A「中々来ないな…そんなに混んでる訳でも無いのに…」

客B「そうだな…もう行くか…?」

モモ「ま、待ってくださいっす!ここにいるっすよ!」ブンブン!

客A「すいません帰りま~す」

咲「え、あの…ご注文は…」

客B「呼んだんだけど全然来てくれないからさ…他行くわ」

モモ「……」シュン

優希「どうしたんだじぇモモちん?元気ないみたいだじぇ…」

モモ「私…裏方やってるっす…」トボトボ…

優希「あっ!モモちん!」

モモ(最近なんだか私の事が見えるのは当たり前みたいに思ってたっす…でもそれは皆が私に慣れただけ…)

モモ(一歩外に出れば…私はまた透明人間なんすね…)

優希「おーいモモちーん!王子様がお呼びだじぇ~!」

モモ「王子様…?まさか…」スッ

ゆみ「あぁ、わざわざ呼び出してしまってすまない。どうしてもモモの事を一目見ておきたくてな…」

モモ「先輩…」

ゆみ「その着物、よく似合ってるじゃないか」クスッ

モモ「う、嬉しいっす…」

ゆみ「……何か有ったのか?モモ」

モモ「な、何もないっすよ!私はいつも通り…」

ゆみ「……」

ゆみ「モモ、私はいつもお前の事を見ていたよ。それは些細な感情の変化も分かる程にな…」

ゆみ「今のモモは、何か嫌な事が有った顔をしていたと思ったんだが…私は自分を買い被りすぎていたみたいだな…」ハハッ…

モモ「………」

モモ「いえ、嫌な事…有ったっすよ…」

ゆみ「…やっぱりそうか」

モモ「でも、先輩のおかげで…そんな事もう忘れちゃったっす!」ニコッ!

ゆみ「モモ…」

モモ「来てくれて嬉しかったっす…私も後で先輩の所に…」モジモジ…

ゆみ「ダメだ!!」クワッ!

モモ「えっ!?」ビクッ!

ゆみ「絶対に!ダメだ!!」クワッ!

モモ「な…なんでっすか…?」

ゆみ「詳しくは言えない…だが絶対に来ないでくれ…私からの一生のお願いだ…」ドゲザ!

モモ「わ、わかりましたっす!だから顔を上げてくださいっす!」

咲(後で行ってみよう…)

~2年生 コスプレお好み焼き屋~

絹恵「はいよ~!豚玉お待ちど~!ネコさん持ってってやー!」

華菜「お待たせしましたにゃ~!」

久保「池田ァァァ!!なんだその語尾はァァァ!?お客様舐めてんのかコラァ!?」

華菜「ヒィッ!?なんでここに居るんだし!?」ビクッ!

久保「今からお前に正しい接客をみっちり教え込んでやるァァァァ!!こっち来い!!」ズルズル

華菜「だ、誰か助けてくれしぃぃぃぃ!!」ズルズル

成香(もう慣れてしまいました…)ハァ…

客A「お姉さんこっちの注文まだ来てないんだけど~」

成香「は、はいただいまー!」

客B「こっちもまだだよ~!」

成香「えっ!?あっもう少々お待ち下さい!」

成香(どうしましょう…全然お客さんを捌けません…)アワアワ…

一「ウサギさん!後はボク達に任せて!行くよウシ君!」バサッ!

純「おう!任せろカエル君!」バッ!

一「13番オーダー入ります!明太チーズ1、豚玉1ソース多目で!」

純「22番まだ出てないぞ!先にそっち済ませて!お客様お帰りです!ありがとうございました~!」

一「お待たせいたしました~!4番テーブル片付け入ります!」

成香「す、凄いです…あんなにてきぱき動けるなんて…」

一「本内さん洗い物お願い!大きいお皿から順にね!」

成香「は、はい!」

カチャカチャ

成香(お2人とも、普段からメイドの仕事をしているだけあって凄くカッコいいです…)

成香(それに比べて私は…誰の力にもなれなくって…)グスッ…

揺杏「どうしたんだ成香?ホールはもういいのか?」

成香「あ…はい…お2人が頑張ってくれてるので私は雑用です…」ハハッ…

揺杏「…あんな風になりたいってか?」

成香「そ、そんな事は…少し有りますけど…」

揺杏「成香はそのままで良いんだよ。人には向き不向きってのが少なからず有るんだからさ」

揺杏「私はそういう成香に結構助けられてるんだぜ?」

成香「揺杏ちゃん…」ジーン…

オオオオオオオオオオオオオオ!!

揺杏「な、なんだ!?この歓声!」ダッ!

一「はぁ、それにしても本当に暑いね…あんな衣装着てられないよ…」ヌギーン

客A「あれはもう裸って言うか…裸じゃないっすか…」ハァハァ…

客B「恐ろしいでぇ…ホンマおっそろしいでぇ…」ハァハァ…

純「おい国広くん、手止まってるぞー!」

一「あ、ゴメンゴメン…今片付けるから…」スッ…

客A・B(み、見え…!)

一「おっとそうだ!先に料理運ばなきゃ!」スッ

客A・B(無い!!)ガックシ…

揺杏「成香は…あぁなりたいのか?」

成香「…前言を撤回します」

~R-18~

咲「休憩時間だから気になって来ちゃったよ…中で一体どんな事が…」

客A「銀行…銀行に行かなきゃ…」ヨチヨチ…

客B「人間に鼓膜が有って良かった…」ヨチヨチ…

咲「何かブツブツ呟きながら前かがみで出てくるお客さん…これは要チェックだよ…」ファサッ…

???「いらっしゃいませ~!」

咲(顔の前に布!?シルエットしか見えないけど…この声は弘世さん…?)

???「なんや宮永やないか…いらっしゃい」

咲「あの…末原さん…ですか?」

???「さぁどうやろうな…ほんで注文は?」

咲「あ、じゃあアイスコーヒーをひと「あんっ♡///」

咲「えっ!?」ビクッ!

???「な、なんでもないわ…///アイス…んっ♡コーヒー1つやな…?少々お待ち下さい…///」ハァハァ…

咲「・・・・・」

咲(なんだこれは!?)

客A「お姉さん!カフェオレおかわり!!」ハァハァ!

???「はぁん♡///かふぇおれ…お1つですね…?///」

客B「こっちもケーキ1つ!!」ハァハァ!

???「あぁん♡///そんなにイッパイ…///」

客C「お姉さん!デラックスパフェちょうだい!!」ハァハァ!

???「あっ♡///そんなおっきいのダメェ~♡///」ハァーン♡

オオオオオオオオオオオオ!!

咲(落ち着け…落ち着け私…これは何かの夢に違いない…こんなの絶対おかしいよ!)

???「お待たせしました…アイスコーヒーです」カチャッ

咲「あの…末原さん…これって…」

???「細かい事気にせんと…はよ飲んでや…?///」モジモジ

咲「あ、いただきます…」チュー…

???「んっ…///ふぁっ!///」ビビクン!

咲「ブフォア!!」ブー!

咲「変な声出さないで下さいよ!もう!///」ケホケホ!

???「す、すまん…せやけど…///」モジモジ…

咲(なんでスカート抑えてモジモジするんですか!?まさかあの中に…正しくはあの中のナカに…!?)

咲(これは…要チェックやでぇ…)ジュゴゴー…

和「あ、咲さんお帰りなさい!もう少しで終わりですから踏ん張って……咲さん?」

咲「あかんでぇ…あれは魔性やでぇ…」ブツブツ…

和「なんで関西弁なんですか…表情もおかしいですよ…?」

咲「原村はん…ワシは楽園を見つけてしもうたみたいやでぇ…」

和「何を言ってるんですか!?さっきからおかしいですよ咲さん!?」

咲「財布もスッカラカンになるまで遊んでしもたわ…もうどうにでもしてつかぁさい!!」クワッ!

和「誰かー!!救急車呼んで下さい!!咲さんがぁぁぁぁぁ!!」

~結果発表~

恒子「皆さん長い時間お疲れ様でした!来ていただいた方には満足して帰っていただいたようで先生安心しました!」

健夜「何故かほとんどの人は前かがみだったけどね…」

恒子「それでは本日の売り上げから材料や光熱費を差し引いた皆さんの売り上げをランキング順に発表させていただきます!」

恒子「まずはこちらの金額の一覧を見ていただきましょう!」

・3万4000円

・4万1000円

・9万6500円


恒子「こちらに書かれてる『・』の部分に各学年の数字が入っておりますので…皆さんドキドキしますねー!!」

健夜「1つだけキャバクラではしゃぎすぎたみたいな金額がある事に私はドキドキしてるよ…」

恒子「それでは最終順位はこちらです!ドンッ!」


 2年:3万4000円

 1年:4万1000円

 3年:9万6500円


恒子「ということで、こちらの金額をご覧いただいた通り優勝は…3年生チームです!!」

洋榎「よっしゃーー!!頑張った甲斐があったってもんやでぇ!!」

セーラ「もう二度とあんな事せんからな!///」

久「私の頑張り有っての事ね?」フフン♪

恒子「えぇっと…単純な売り上げだけでは2年生も6万円程行っていたのですが…何分材料や光熱費にかなりの金額を使ってしまったみたいですね…」

健夜「私も食べに行きましたが味も美味しかった分、もう少し値段設定は高めにしても良かったかなと思いますね」

恒子「そして1年生は和菓子という難しいお題ながらも高クオリティな商品で年配の方からの一定の支持を得てこの順位となりました!」

健夜「1年生の高鴨さんのお家は和菓子屋さんらしく、やはり期待通りの味でした。更に接客の良さも光るところが有りましたので納得の売り上げですね」

恒子「…じゃあ最後は3年生ですね」

恒子「今回3年生の出店には各方面からの大規模な苦情が届いておりますのでその一部を紹介させていただきます…」

恒子『こんな風俗紛いなことで金を巻き上げるなんて御宅はどんな教育を施しているのか?』

恒子『非常に不愉快でした。盛りのついた雌犬じゃあるまいし…これではこの高校のレベルも窺い知れますね…』

恒子『とにかく気持ちが悪かった…そこまでしてお金が欲しいのかと思いましたし…何よりこの営業をよしとする学校側にも失望しています』

恒子「等々沢山の御意見をいただきましたが、私達は失格もさせませんしお金を取り上げることもしません」

恒子「何より企画段階から大号泣して頼み込んだ宮永さんにも悪いですし…」

照「!?」ビクッ!?

菫「号泣って…照お前…」

咲「お、お姉ちゃんが…?」チラッ…

照「い、いや!ちがっ…!」アセアセ

恒子「今回行った営業が本当に胸を張れる物だったかを考えながら打ち上げを楽しんでください。我々からは以上です」

~打ち上げ会場 1年生~

淡「それじゃあ皆お疲れ様~!今日は目一杯騒ぐよ~!カンパーイ!!」

カンパーイ!!

莉子「それにしても今日の友香ちゃん本当にかっこよかったよ…なんだか別人みたいだった…///」

友香「て、照れるでぇ~!///」

穏乃「でも本当に凄かったよね!私なんかまだ背筋が伸びてるもん!」ピンッ!

由暉子「それに、2年生の渋谷先輩も来てくれましたし、良かったですね?」クスッ

友香「い、いやぁ~///別にそういう訳じゃ無いんで~///」テレテレ

莉子「え?何それ?」

穏乃「森垣さんと同じ部活の憧れの先輩なんだって!褒められて顔真っ赤にしてたもんね~」ニヤニヤ

友香「も、もうこの話は終わりで~!///」カァッ

由暉子「ふふっ、また赤くなってますよ?」

ヤイノヤイノ!

莉子(憧れの先輩…渋谷先輩…)

莉子(ふ~ん…)ムスッ…

~心の傷~

和「はぁ…無事に終わってなんだか肩の荷が下りた気がします…」

淡「ホントホント!もうこういうのはこりごりだよ!」

和「…まぁでも大星さんには少なからず助けられた部分も有りますし…感謝はしてます…ありがとうございました…」

淡「…わ、私も一応楽になった部分は有るし…感謝はしてるけど…あ、ありがと…」

和・淡「・・・・・」

淡「は、はい!この話終わり!咲はどうだった!?///」

和「そうですよ!お姉さんの出店も見てきたんですよね!?///」

咲「今の私はそれどころじゃないよ…」ハァ…

モモ「ホントっす…先輩があんな事をしてるなんて…」ハァ…

淡「咲が露骨にへこんでる…」

和「東横さんもなんだか落ち込んでいますね…」


咲「大体お姉ちゃんが泣きながらお店の権利を譲って貰ってたなんて…ちょっと失望したよ…」ハァ…

和「そ、それはお姉さんも最後の学校祭で思い出を…」

モモ「最後の思い出があんな破廉恥なお店なんて、最高の思い出じゃないっすか…」ハンッ…

淡「あわわわ…これは相当きてるみたいだね…」

咲「もうお姉ちゃんなんか知らないんだから…」ブツブツ…

モモ「先輩…見ず知らずの人間にあんな声を出すなんて…最低っす」グスッ…

和「どうやら一部の人には心に闇を生んでしまったみたいですね…」

淡「来年からの私達はこんな事にならないようにしないと…」

和・淡(来年も実行委員にならなきゃ…!)グッ…

~打ち上げ会場 2年生~

浩子「いやぁ、私とした事が材料費の事まで頭が回らんかったとは…ホンマ申し訳ないです…」

睦月「いや!誰もそこには気付かなかったんだし、船久保さんのせいじゃないよ!」

誠子「こっちとしては楽しかったし感謝してるくらいなんだけどな…」

浩子「お気遣いいただきありがとうございます…そう言って貰えると気が楽になりますわ…」ハハッ…

智紀「写真のプリント出来た。皆の分も有るから…」

絹恵「お~!流石沢村さんや!仕事早いなー!」

智紀「」ブイ

成香「あ、これ揺杏ちゃん写ってますよ?」クスッ

揺杏「どれどれ?うわっ…なんか自分のコスプレとか見てて辛いものが有るな…」

煌「そんな事有りませんよ!揺杏さんのひよこはとってもプリティーでしたよ!」スバラッ!

絹恵「花田さんも裏方ばっかりや無くてコスプレしたかったんちゃう?」

煌「そんな事有りませんよ!私は縁の下の力持ちで十分ですから!」スバラッ!

尭深「一応記念撮影用に今日の衣装持って来たんですけど…」

煌「」ピクッ

漫「ほんなら花田さんには悪いけど私らだけで済ませましょうか!」

煌「」ソワソワ

佳織「私も他の着てみようかな…」

煌「あ、あのぅ…」

絹恵「ん?」ニコニコ

煌「わ、私もよろしいでしょうか…///」テレテレ

絹恵「んふふ~♪」ニマー

絹恵「も~!最初っからそう言えば良いやんか~!意外と照れ屋さんやな~花田さんは~!」ヨーシヨシヨシ

煌「そ、そういうわけでは…///撫でるのやめて下さい!///」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

玄「それじゃあ皆さん着替え終えたみたいなのでセットしますよ!5秒前から…はい!おもちー!」ニコッ

揺杏「なんだそれ!てかすっげぇ笑顔だな!!」

パシャッ!

~3年生 打ち上げ会場~

菫「・・・・・」

久「・・・・・」

恭子「・・・・・」

照「・・・・・」

郁乃「あれ~?今日って誰かのお葬式やったっけ~?皆元気ないな~?」

洋榎「うちらの葬式や…もう帰ってや…」

郁乃「も~そんなつれない事言わんと~…」

恭子「大体あんたの発案に乗ったのが間違いやったんや…どうかしとったわ…」

郁乃「え~?でもちゃんと1位になってるや~ん」

ゆみ「いや…こんな人を信じてしまった私達が悪いんだ…責任転嫁はやめよう…」

郁乃「せやろか~?」

洋榎「せやろな…」

郁乃「でもこれで皆も分かったやろ?汚い事して勝っても嬉しくなんて無いんやで~?」

郁乃「うちはそれを皆に分かって貰っただけで嬉しいわ~」ニコニコ

爽「いや…あんたが出てくるまで皆真面目に考えてたっしょ…」


郁乃「細かい事は言いっこなしやで~今日は騒ごうや~」ケラケラ

洋榎「誰かホンマこの人埋めてきてくれや…」

やえ「お見せしよう…王者の鉄拳を…」

郁乃「…みんなよう聞いてや?」

洋榎「なんやねん…もう黙ってくれや…」

郁乃「今日皆がやった事を誰か他の人が責任を取るにはどうすれば良いと思う?」

恭子「まぁ教師側がなにかしら動いたりするくらいでしょうか…」

郁乃「せや。それについてなんやけどな?私、教師辞める事にしたわ」

やえ「えっ…?」

洋榎「な、なにもそこまでの事はせんでも…」

郁乃「洋榎ちゃんは優しいなぁ…でもあかんねん」

郁乃「これが私なりの、けじめの付け方やねん」

洋榎「せ、先生…」

郁乃「ふふっ…なんや初めて先生って呼ばれた気がするわ…嬉しいもんやな?」ニコッ

久「せ、先生…」

菫「赤坂先生…」

郁乃「せやから今日位は…皆の笑ってる顔…見せて欲しいわぁ」グスッ…

恭子「皆…今日は先生の送別会にしましょう」

照「そう…だね…」

菫「確かに今日は散々な日だったが…」

久「私達だって先生の考えに賛同したわけだから…いわば共犯よね…」

洋榎「ほんなら今日は皆で騒いで!笑って先生送り出してやろうや!」

おおおおおおおお!

郁乃「皆…ありがとうな…」グスッ…

こうしてこの日、赤坂郁乃は教師を辞めた

~後日~

郁乃「皆さん今日から用務員として働かせてもらう赤坂郁乃と言います~よろしくな~?」ニコニコ

洋榎「なんでやねん!!」

恭子「あんなに必死こいて励ましてた私らなんやったんですか!?」

郁乃「えぇ~?ちゃんと教師は辞めてるやないですか~…なんでそんな事言うんですか~…」ショボーン…

セーラ「その喋り方やめぇ!腹立つわ!!」

郁乃「という訳やから、改めて二人三脚で頑張って行こうな~?」

菫「ふざけるな!もう二度と私達に関わるな!」

爽「辞任しろ!辞任!!」

郁乃(でも皆ホンマに立ち直ってくれて良かったわ…これからも卒業に向けて頑張って欲しいもんやね…)フフッ…

智葉「小声で言うな!全部聞こえてるんだよ!」

ゆみ「何ちょっと良い人になろうとしてるんだ!許さないからな!」

郁乃「あら~聞こえてた~?いくのんの心の声~」アハハハ

こうして様々な思い出と傷を残した学校祭も終わり、冬の足音が少しずつ近付いてきた…

第14回学校祭 無事?閉幕

今回の更新はここまでです。

次回は2年生が主役の修学旅行です!

次の更新になりますので少々お待ち下さい

では見ていただいた方、レスいただいた方ありがとうございました

また次回の更新でお会いしましょう。失礼します

おつおつ
>>130
>恭子「まぁ皆さん…話だけでも聞いてみましょうよ…藁にでもすがる思いで…」
>
>郁乃「藁どころか鉄骨やと思ってくれてもええんやけど~?」ニコニコ
一応確認してみたけど藁にもすがるは溺れてる人ね、だから鉄骨掴めば一気に沈みもしますわで納得
赤阪さん何も間違ってないというwwww

~修学旅行~

煌「すーばらー!」スーバラー!

佳織「花田さん今日凄い元気だね…」アハハ

煌「もちろんです!なんてったって今日は…待ちに待った修学旅行ではありませんか!」スバラッ!

成香「私も昨日緊張しちゃって全然眠れませんでした…」フワァ…

揺杏「成香は子供だなぁ…」フワァ…

煌「揺杏さんも人の事言えてないですよ!」

揺杏「なんだよぉ…私は煌みたいに寝付きが良くないだけだからな…」

煌「何をおっしゃいますか!私も楽しみすぎて今日は寝てませんから!」スバラッ!

佳織「それって眠くてハイになってるだけじゃ…」

煌「ハイッ!なんちゃって~!」エヘヘヘ

揺杏(うっぜー…)フワァ…

~移動中~

靖子「それじゃあ今日はまず岩手までの道程を進んで、わんこそば食べて近くのペンションで一泊するからな。他のお客さんに迷惑掛けるなよ?」

ハ~イ!

漫「絹ちゃんはスポーツやってるからわんこそばとか100杯くらい行けるんちゃうか!?」

絹恵「いやそんなには無理やって!うちそんなお蕎麦好きや無いしなぁ…」

智紀「」モグモグ

尭深「」モグモグ

漫「2人ともわんこそばの前に物食べるなんて度胸あるなぁ…」

智紀「大食いとか興味無いから…」

尭深「私もそんなに食べるつもりは…」

漫「まぁ確かに何事も程々がえぇよなぁ?」

透華「私は100杯は食べますわよ!」

揺杏「それなら私は101杯食えるね!」

透華「ならば私は102杯!」

漫「まぁ…あの2人を見てるだけでも面白そうやな…」

~岩手わんこそばの陣~

靖子「それじゃあ無理なく沢山食ってくれ。あ、私はカツ丼で。なんで蕎麦屋のカツ丼ってあんなに美味いんですか?やっぱ油と出汁が…」

・五分後

成香「ふぅ…もうお腹いっぱいです…」34杯

佳織「私ももう食べられないよ…」32杯

揺杏「だらしないなぁ!私はまだまだ行けるぞ!」44杯

透華「私も全然余裕ですわ!」39杯

・十分後

揺杏「ふぅ…はぁ…ま、まだまだ…」60杯

透華「わ、私も…うっ…まだまだ…」60杯

成香「もう揺杏ちゃんはおしまいにしましょう…」

一「透華ももう良いでしょ?今日は引き分けってことでさ…」28杯

透華「うぅ…仕方ありませんわ…」

揺杏「今日の所は勘弁してやるか…ふぅ…はぁ…」

~知っているのか船Q!?~

絹恵「私ももうお腹いっぱいやわ~…」62杯

漫「それでも今絹ちゃんが一番やんか~凄いやん!」43杯

浩子「果たして…終わる頃にはあの方達とどれだけ差が開いてるでしょうね…」35杯

漫「どういう事や?誰かそんなに凄い人でも知っとるんですか?」

浩子「えぇ…あれをご覧下さい!」サッ!

智紀「」モグモグ

尭深「」モグモグ

漫「あの2人って…バスの中でお菓子食べてたやん…そんなの論外ちゃう?」

浩子「いいえ…あの2人は胃の中にあらかじめ物を入れてこの対戦に備えていたんです…」

浩子「その証拠に食べ初めて15分、彼女達の箸は一度も止まっていません」

絹恵「せ、せやかて2人とも普段からそんな食べるイメージ無いしやな…」

浩子「まぁ見ていれば分かりますよ…彼女達の異常性が…」フッフッフ…

・二十分後

智紀「」モグモグ

尭深「」モグモグ

靖子「おいお前ら…もうそろそろ良いんじゃないか…?」

絹恵「どこまで食べる気なんやろ…あれだけ食べたら身体壊すんやない…?」

憩「その点は大丈夫です、少しでも異常が見られれば私が止めますんで!」

漫「でも2人とも大食いには興味ないってバスで言ってた筈やのに…」

浩子「恐らく2人ともそんなに食べるつもりや無かったんでしょう…ライバルが出てくるまでは」

絹恵「ほ、ほんならこれはもう…」

浩子「学校のレクリエーションというよりかは…フードファイトですね…」

智紀「」モグモグ

尭深「」モグモグ

~三十分後~

絹恵「これで133杯目…どんな胃袋しとるんや…」

浩子「勝負はここからですね…味に飽きが来てからがホンマの勝負です…」

智紀「すいません…」

尭深「あ、私も…」

浩子「2人とも同時に動いた…!」

漫「一体どんな味に変えるんや…」ゴクリ…

智紀・尭深「もう大丈夫です…」カチャリ

絹恵「ん?」

漫「な、なんでや!?2人ともまだまだ余裕の筈やのに…」

智紀「晩御飯食べられなくなるから…」

尭深「腹八分目が健康だっておばあちゃんが…」

絹恵「どうなってんの…?」

浩子「これはおそらく…」ゴクリ…

浩子「フードファイトでもなんでも無かったっちゅう訳ですな!!」ドンッ!

漫「な、なんやてぇ!?」ズッコー!

絹恵「いやそれでも十分食べすぎやろ…」

~ペンションへの移動中~

絹恵「それにしても2人共ようあんなに食べれるなぁ!昔からイッパイ食べてたん?」

智紀「私はそれ程でも…でも中学の頃から食べる量は増えたかも…」

尭深「私は昔からお婆ちゃんにイッパイ食べなって言われて…それからなんとなく…」

漫「へぇ~…ほんなら2人とも天性の大食いかも知れんな~…ビックリやわ…」

浩子「それにしてもその食べた栄養は…」ハッ!?

浩子(周りを見渡せば巨乳ばかり…食べた栄養は全てココに、と無言の圧力を感じるわ…)

浩子(なんでや…なんでこんな爆乳の園に足を踏み入れてしもうたんや…)シクシク…

絹恵「どしたんや?浩子?」

浩子「心配とかやめて!巨乳がうつるわ!むしろうつしてや!」

漫「いや…巨乳はうつらんて…」

浩子「知ってますわ!くそー!」ブワッ!

漫「え、えぇ……」

~ペンション到着~

靖子「それじゃあこれからそれぞれの班で決めたペンションに向かってくれ。何か有った場合は私に連絡するように、それじゃあ解散!」

成香「皆さんでお泊りってなんだかドキドキしますね!」

煌「ですが早寝早起きを心がけることも忘れてはいけませんよ?」

佳織「花田さんはいつも真面目だね、私も今日は頑張って早く寝なくちゃ…」クスッ

憩「あれぇ~?皆さんそんなに早ぅ寝てしまうんですかぁ?」

成香「私も今日は移動だけで結構疲れちゃったからね…」ハハッ…

煌「まぁ私なんかは寝てないですから流石にそろそろ限界って言うのが本音なんですけどね…」フラフラ…

佳織「荒川さんはいつも遅くまで起きてることが多いの?」

憩「いえいえ、普段はうちも早めに寝るようには心掛けてるんですけど…修学旅行って言うたらあれやないですか…」

憩「恋バナって知ってます…?」

煌・成香・佳織「」ピクッ…

煌「え、えぇもちろん!知ってますよ?」

成香「わ、私もです!結構聞きますよね?」

佳織「うんうん!なんていうか…ね?」

憩「へぇ~そうですかぁ…皆さん進んでらっしゃるんですねぇ…うちはそういうの話した事無くって…///」テレテレ

煌(こ、恋バナってあれの事ですよね…?好きな方とか言っちゃう…)ゴクリ…

佳織(ど、どうしよう…強がって言っちゃったけど恋バナなんかした事無いよぅ…)アワアワ…

成香(ついつい話を合わせちゃいましたけど…恋バナって何を話したら良いんでしょうか!?)アセアセ…

憩「ほんなら皆さんも好きな人とか気になる人とかいらっしゃるんですか!?」ワクワク…

煌「うっ…」

佳織「そ、それは…」

成香「い、居るっていいますか…その…」

憩「うち!気になります!」キラキラ!

憩「ほんなら本内さんは誰が好きなんですか!?同じ学校の人ですか!?」

成香「あぅぅ…その…まぁそうですね…」アセアセ

憩「えぇ~!?年上ですか!?それともまさか後輩だったり!?」ワクワク

成香「わ、私の事よりお2人の話も聞いてみたいです!」チラッ

佳織「い、いやいや!本内さんのお話の方が絶対面白いって!」アセアセ

煌「そ、そうですよ!成香の話の方が気になります!」アセアセ

成香「いやいや私なんて…」

煌「いやいやいや…私の方こそ!」

佳織「いやいやいやいや…私だって!」

憩「も~!ちゃんと順番にお話伺いますから心配しないでくださいって~!」キラキラ

成香(こ、これは…)

煌(は、早く寝たいですねぇ~…)

佳織(なんとか誤魔化さないと…)

憩「ほんなら本内さんから聞いていきましょか~!」ワクワク!

揺杏「zzz」スピー

~ペンション別館~

絹恵「なんやトランプすんのも飽きてきたなぁ…」

浩子「言うてやる事なんかワンパターンやからしゃあないわな…」

漫「ほんならあの話行きましょか…」キラリ

絹恵「恋バナ…しちゃう?」キラリ

智紀「私はもう寝るから…」スッ…

尭深「あっ…私も…」ススッ…

絹恵「えぇ~!何その反応!めっちゃ怪しいんやけど~!」

漫「2人とも良い人居るんちゃうの~!?」ウリウリ

浩子「その件は私も気になりますねぇ…」クイッ

智紀「…ノーコメント」

尭深「黙秘権で…」

絹恵「2人共、捕まえるで~!」ワー!

キャッキャ!ヤイノヤイノ!

絹恵「えぇやんか~修学旅行の一夜の過ちってことで教えてやぁ~」ニコニコ

智紀「…仕方ないから白状する」ハァ…

漫「お…おぉ…」ドキドキ…

智紀「あれは今年に入ってすぐの事だった…」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

智紀(目当ての本が入ってない…もう売り切れたのかな…)

ドンッ!

智紀『あ、ごめんなさい…』チラッ…

男『こちらこそすいません!年収一億の資産家のボクとした事が…』キラッ!

男『お詫びと言ってはなんですがとても綺麗なあなたにボクの伴侶になってもらいたいと思っています!』

智紀『わーい玉の輿だー』バンザーイ

男『一生寝ながら生活して良いですよー』ワッハッハ!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

智紀「以上…」フゥ…

絹恵「嘘付けー!!」カッ!

漫「そんな訳あるか!!」クワッ!

絹恵「なんなん嘘ばっかりやんかぁ…」ハァ…

智紀「信じるか信じないかはあなた次第…」キリッ

漫「誰も信じませんて…ほんなら渋谷さんはどうなんです?」

尭深「あれは今年の春の事…」

浩子「なんかどっかで聞いた導入やな…」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

尭深(あれ…いつものお茶が無い…売り切れちゃったのかな…)

ドンッ!

尭深『あ、ごめんなさい…』チラッ…

石油王『オーウゴメンナサイヨー…オカネアゲルヨー…100オクマンエンヨー』スッ…

尭深『やったー億万長者だー』バンザーイ!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

尭深「これで良いでしょうか…」フゥ…

絹恵「自分らようそんな平然と嘘つけるな!?」

漫「ほんまですよ!そんな訳無いですやん!?」

智紀「信じて貰えないんなら仕方ない…」ハァ…

尭深「じゃあお休みなさい…」ペコリ

バタン…

絹恵「はぁ…結局何も聞けんかったわぁ…」

漫「せやけど絹ちゃん…あの2人ってちょっと仲良すぎひん…?」キラッ

絹恵「え!?何々!?もしかしてそういう…?」ワクワク

漫「2人とも誤魔化してたけど本当はあの2人がっていう…」ニヤニヤ…

絹恵「キャー!!何それめっちゃ有り得そうやんかー!えぇ~見る目変わるわ~!」キャッキャ!

漫「ほんで2人っきりになった今…何しとるんやろうなぁ…」ニヤニヤ…

絹恵「ちょっ!えぇの!?私等まだ高校生やでぇ~!?///」ハワワワ…

漫「もう高校生なんよ~!」キャッキャ!

絹恵「あか~ん!明日からまともに顔見れんわ~!」イヤーン!

浩子(盛り上がってるのは結構やけど全部妄想やからな…?)

~またまた別室~

小蒔「王手です!」ピシッ!

睦月「うむぅ……!」ピシッ!


灼「チェックメイト…」カタッ

誠子「うわぁ~!また負けた~!」ガックシ…


玄(皆二人用のゲームで遊んでばかりで私が一人で寂しいのです…)シュン…

玄(これってもしかして…イジメの予兆と言う奴じゃ…!?)ハッ!

玄(私、もしかしたら皆から嫌われてるのかなぁ……お姉ちゃぁん……)グスッ…

睦月「あっ、もうこんな時間…そろそろ寝なきゃ…」チラッ…

玄「うぇぇぇぇ…お姉ちゃぁ…」ヒック…

睦月「ど、どうしたの松実さん!?」ビクッ!?

玄「うぅぅぅ…私だけ皆の仲間外れなんて嫌だよぅ…」グスッ…

睦月「仲間外れって…確か染谷さんが…」チラッ…

まこ「いかん!マエケンに投げさせんでどうするんじゃー!!」ガーッ!

誠子「ラジオに向かって喋ってる…」

灼「わずらわしい…」

睦月「とにかく別に松実さんを仲間外れにしたとかじゃないから!安心して!」アセアセ!

玄「ほ、本当…?」グスッ…

小蒔「もちろんです!私達お友達じゃないですか!」フンス!

玄「じ、神代さん…」ウルウル

誠子「じゃあ今から何かして遊ぼう!何しようか?」

玄「あの…私皆で遊ぼうと持って来たんだけど…」ゴソゴソ…

玄「はい!人生ゲームDX!」ドサッ!

誠子(23時から…)

睦月(人生ゲーム…)ゴクリ…

灼(断りづら…)

小蒔「負けませんよ!」フンス!

~二日目 北海道~

佳織「結局昨日は夜更かししちゃったね…」ゲッソリ…

煌「わ、私…もう限界です…」ゲッソリ…

成香「お2人とも大丈夫ですか?」ウキウキ

佳織「本内さんは元気だね…そんなに寝てないはずなのに…」

成香「はい!私この学校に転校してくる前は北海道に住んでましたので楽しみで!」

佳織「へぇ、そうなんだ!じゃあ北海道は詳しいんだ?」

成香「それでも有珠山って言う地方だったのであまり他の所は行った事無いんですよ…」アハハ…

揺杏「え、成香って北海道出身だったの…?」

成香「はい!言ってませんでしたっけ…?」

揺杏「いやぁ…どうだったかな…」

成香「揺杏ちゃん…?」

揺杏「な、なんでもないわ!大丈夫!」アセアセ

揺杏(まさかな…)

成香「???」

~自由行動 函館~

靖子「それじゃあ今から二時間の自由行動にするから、各班でしっかり決めた場所を行動すること。じゃあくれぐれも事故の無い様にな?」

煌「ふわぁ…移動の時間だけでも寝れて助かりました…」

佳織「そうだね、流石に眠たいままで歩き回るのは辛いからね…」

揺杏「なんだお前らそんなに夜更かししてたのか?私は昨日すぐ寝ちゃったからな」

成香「ま、まぁちょっとお話してましたね…」アハハハ…

憩「ほんなら皆さんまずはご飯食べに行きましょうか~!」ウキウキ!

煌(なんであの人はあんなに元気なんでしょうか…)

揺杏「お、それなら良い所知ってるぞ?」

成香「え?揺杏ちゃんそんなに一生懸命調べてましたっけ?」

揺杏「あぁ…まぁ飯くらいしか楽しみ無かったからな…」ハハッ…

憩「ほんならそこにしましょうか~!そのお店ってどこに有るんです?」

揺杏「函館って言えばあそこしか無いだろ…」ニヤッ

おっちゃん「はいよー!安いよー!良い所揃ってるよー!」

おっさん「お嬢ちゃんどうだい!お嬢ちゃん達みたいにピチピチなの置いてるよー!」ガッハッハ!

成香「はわわわ…凄い声ですね…」

揺杏「そりゃあ朝市って言えば絶好の稼ぎ場だからなぁ、力も入るだろうな」ハハッ

憩「こんな所にご飯食べれる所なんか有るんですか?」

揺杏「ふっふっふ…ここでしか食えない物と言ったら…これだ!」

『海鮮乗っけ丼!』

煌「海鮮乗っけ丼…?海鮮丼ですか?」

揺杏「ただの海鮮丼じゃなくて具材を自分で選んで丼に乗せて行くんだ!だから好きなものを幾らでも乗せて食べれる!」

佳織「わぁ…凄い!こんなにいっぱいウニが乗ってる…」

揺杏「高価な物だけにすると会計で泣きを見るから気をつけろよ?」ハハッ

成香「へぇ~!揺杏ちゃん詳しいんですねー!」キラキラ

揺杏「ん…まぁな?」ヘヘッ…

揺杏「ほんじゃ皆の分揃ったか?」イロアザヤカー

成香「大丈夫ですね!それでは早速いただきましょうか…」マグロー

佳織「なんだか凄い事になっちゃったけど…美味しそう!」イクラーカニー

煌「それでは皆さん!いただきます!」バランスヨシ!

憩「いただきます~!」ウニトロカニイクラ

揺杏「なんか…すげぇな…」

憩「ん~!美味しい~!これも美味しい~!幸せですわー!」ハムハム

佳織「わっ!本当に美味しい!普段食べてるのとは全然違う!」パクパク

煌「すばらっ!すばらー!」スバラッ!

成香「中々北海道に居る時も、こんなに美味しいものは滅多に食べられないですからね!」

揺杏「そうだよなぁ、こういうのって普段は中々なぁ…」パクパク

成香「え?揺杏ちゃん?」

揺杏「やっべ…!」

煌「そういえば揺杏さん、妙にこの辺りの事も詳しかったですけど…」

揺杏「うっ…」

佳織「昔北海道に住んでたりしたの?」

揺杏「まぁ…それも小さい頃だけどな…?私も有珠山にちょろっと…」

成香「えっ!?それじゃあもしかしたら小さい頃に私と会ってるかも知れないじゃないですか!」

揺杏「うっ…ま、まぁそうかもだけどさ…」

煌「なんだかさっきから煮え切らないですねぇ…もしかして何か隠していたり…?」キラッ

揺杏「いや…隠してるって言うか…まだ確証は持てないんだけど…」

佳織「だけど…?」

揺杏「成香さぁ…昔キタロウって呼ばれてたことって無かった…?」チラッ…

成香「」ピクッ

煌「き、キタロウってあの妖気です!って言う…?」

成香「……ボス?」

佳織「ボス!?」

揺杏「あぁ…やっぱり…」

~12年前~

揺杏(5才)『おいキタロウ!こっちこいよー!』

成香(5才)『ふぇ…なんですかボス…』

揺杏(5才)『おまえは今日から私のウマになるんだぞー!』フンス!

成香(5才)『えっ…そんなの嫌ですぅ…』カタカタ…

揺杏(5才)『うるさい!私の言う事が聞けないのかー!』

成香(5才)『あぅぅ…わ、わかりました…』カタカタ…

揺杏(5才)『へへ~ん!やっぱりキタロウの髪は掴みやすいなー!』グイグイ!

成香(5才)『あぅっ!やめてくださいボスー!』

揺杏(5才)『うるさーい!いいから走れよー!』ゲシゲシ!

成香(5才)『うっ…うぅぅ…』グスッ…

成香「若干5才の私に上下関係を叩き込み…まるで奴隷の様な仕打ちを続けていたのがボスこと、揺杏ちゃんなんです…」

揺杏「そ、そんなに酷い事してたっけ…?」

成香「いえ…わかってますから…こういうのってやってる方は遊びなんですよね…?」

煌「なるほど…それで成香は常に敬語で話す様に…」

佳織「本内さん…可哀相…」

揺杏「あぅ…そ、そんな…私はそんな…」カタカタ…

成香(ふふっ…小さい頃の仕返しはこれ位でいいですかね…?)クスッ

成香「なーんちゃっ…」チラッ

揺杏「ど、土下座を…今すぐ土下座を…」カタカタ…

成香「ゆ、揺杏ちゃーん!?」ビクッ!

成香「ち、違っ!私そんなに根には…」

揺杏「いや…私が100悪いから…せめて土下座を…」スッ…

成香「ゆ、揺杏ちゃんやめて下さい!私本当に大丈夫ですから!」ワタワタ!

揺杏「あ…じゃあお金を…少ないかもだけど…」スッ…

成香「やめて下さーい!そういうの良いですから本当に!お納め下さい!」グイグイ!

揺杏「いやいや…本当に…本当に…」グイグイ…

成香「いやいや!本当に!もう!本当にー!」グイグイ!

煌「まぁまぁ…成香もこう言ってる事ですし…」

揺杏「でも…」

成香「気にしないで下さい!もう本当に大丈夫ですから!今みたいなのが一番困りますから!」

揺杏「お、おう…」

憩「どれも美味しいな~!うち幸せです~!」モグモグ

佳織「ちょっとは話し聞こうよ…」

憩「まぁえぇやないですか~、今じゃ良い思い出ですって~!」モグモグ

成香「そうですよ!そんなに気にする事じゃないですよ!」

揺杏「わかった…そうするよ…」

煌「それにしてもこんな偶然って有るんですねぇ…」

佳織「そうだよね…ある意味運命かも…」

成香「今となっては揺杏ちゃんにまた会えた事を、私は感謝してますから!」ニコッ!

揺杏「成香…ありがとな…」

成香(まぁ私も借り物競争の時についた嘘が有りますし…いや実際は元不良でしたけども…)

憩「ほな私の分お会計しときますね~!」フゥ…

¥6700 チーン

憩「」

揺杏「言わんこっちゃ無い…」

~ホテルで一泊!~

靖子「それじゃあ飯食い終わったら風呂入って寝ろ。そんで明日帰るからな?以上」

漫「なんかいつにも増して適当やな…」

浩子「そういえばここの晩御飯って確か…バイキングでしたよね…」

絹恵「っちゅー事は…」チラッ

智紀「」スタスタ

尭深「」スタスタ

漫「ちょっ!食べすぎはあきませんよ!?」

智紀・尭深「」チラッ

絹恵「他の班の人も食べるんやから程々にな…?」

智紀・尭深「」スタスタ

絹恵「なんで無視すんねん!?」

睦月「なんかあそこの席が皿で埋まってるんだけど…」

誠子「あぁ…あの2人は昨日も凄かったからね…」

小蒔「お肉美味しいです♪」パクパク

灼「あんなにどこに入るのか不思議…」

玄(はっ!?もしやアレだけ沢山食べればその分おもちも増量するという事に…?)

玄「み、皆さんの分は私が持ってきますのだ!座って待っててください!」

睦月「え!?それは悪いよ!」

玄「良いから待っててください!」タッ!

誠子「なんだか魂胆が透けて見えるような…」

灼「いっぱい食べてもあぁはならないと思…」

まこ「コイツなんしよんなー!?危険球やろが!!退場じゃ退場ー!!」ワー!ワー!

睦月(修学旅行に来てまで野球中継…)

~お風呂~

透華「……非常に腹立たしいですわ」ムッスー…

浩子「まったくですわ…目に毒や…」ムッスー…

揺杏「なんだかこの風呂全体が狭く感じるな…」ムッスー…

衣「でも衣達はゆったり入れているではないか?あっちの湯船なんか狭そうだが…」


絹恵「なんや意外と狭いもんやな~?」

漫「ホンマやなー…なんか芋洗い状態やんな?」

智紀「ふぅ…」

尭深「///」ポケー


揺杏「…私ちょっと上がるわ」

透華「私も…」

浩子「あ、私もお先に…」

衣「?」

~恒例行事~

透華「岩館さん!勝負ですわー!」ビシッ!

衣「衣も来たぞ~!」

揺杏「なんだよ人の部屋に勝手に入ってきて騒々しい…」

透華「修学旅行といえば枕投げ!これをやらずして修学旅行とは言えませんわ!」

純「それで俺達も連れてこられたのか…」ハァ…

煌「枕投げ!私一回やってみたかったんですよね~!」スバラッ!

憩「でも、おたくは人数が少ないみたいですけど~?」

一「うん、それが池田さんと明華さんが昨日から姿を見せなくてね…先生も何も言わないから大丈夫だと思うんだけど…」

佳織「そういえばあの2人、修学旅行始まってから見てないね…?」

成香「…まさかまた久保先生に」カタカタ…

揺杏「いや…流石にあの人もそこまではしないだろ~?」アハハ…

成香「そ、そうですよね…?」アハハ…

揺杏「でも人数居ないんだったら枕投げなんか出来ないだろ?」

透華「その点はご安心下さい!私の言ってる枕投げは少々ルールが違いますの…」フッフッフ…

成香「ルールが違うって…」

透華「ハギヨシ!」パチン!

ハギヨシ「はっ…」

揺杏「な、なんだ!?どっから入って…って誰だよ!?」

透華「うちの執事のハギヨシですの!」

煌「い、今何も無い所から現れましたよね…?」

佳織「私…夢でも見てるのかな…」

透華「まぁ驚くのも無理はありませんが、このハギヨシは見ての通り普通の者より多少腕に覚えがありますの」

憩「多少って…」

透華「今回はこのハギヨシに一度でも枕を当てた方の勝ちとさせていただきますわ!」ババーン!

揺杏「それなら人数の多いうちが有利になるんじゃないか…?」

透華「私達は量より質で勝負ですわ!」

煌「ふっふっふ…負けて恥をかいても知りませんよ~?」スバラッ!

一「まぁ成り行きで付いて来ちゃったけど、手を抜くつもりは無いから覚悟してよね?」フフッ

衣「憩よ!今日は敵同士だな!」フンス!

憩「そうですね~、麻雀以外でも負けるつもりは無いですよ~?」

佳織「あの…私運動はあまり得意じゃ…」

成香「わ、私も…」

純「まぁとんでもなく難易度の高い射的だと思えば何とかなるだろ…」

透華「それでは行きますわよー!枕投げスタートですわ!」

揺杏「先手必勝!皆行けー!」ブンッ!

佳織「え、えい!」ポイ

成香「当たったらごめんなさい!」ポイ

煌「何にせよ負けませんよー!」スバラッ!

憩「そ~れ~!」ブンッ!

ハギヨシ「~♪」バババッ!

揺杏「あれ…?枕は…?」

ハギヨシ「すぐに投げられるように、足元の方に返させていただきました」

成香「わっ!?い、いつの間に…」

佳織「こんなの…無理だよ…」

揺杏「諦めたら負けだ!どんどん投げろー!」ポイポイポイ!

透華「オーッホッホッホ!その程度ではハギヨシに傷一つ付けられませんことよー!」

一「ていうかそれは僕達も同じだと思うけどね…」

透華「さぁ私達も投げまくりますわよー!」ポイポイ!

純「まぁハギーに一泡吹かすチャンスだからな!俺も本気で行くぜ!」ブンッ!

衣「衣が最初に当てるぞー!」ポイ

ハギヨシ「~♪」ビシバシビシ

一「それじゃあボクは作戦でも考えて居ようかな~?」ストン

一(普段の萩原さんを見てる限り、正攻法では朝になっちゃうよね…)

一(リスクは有るけどやっぱりあれしかないかな…)

~十分後~

揺杏「ゼェ…ハァ…」

透華「ゼェ…ハァ…」

憩「もううちもギブですわ~…」ハハハ…

純「つくづく化け物だな…」ハァハァ…

一「じゃあそろそろ作戦を教えようか?」

衣「何か妙案が浮かんだのだな!?」

一「それはもう、これなら絶対萩原さんに勝てるけど…これは衣に頑張って貰わなきゃ駄目なんだ…」

衣「それは本当か!?衣に出来る事であればなんでもするぞ!」フンス!

一「そっかぁ~…じゃあお願い出来るかな?」ニコッ

一「純く~ん、ちょっとこっち来て?」

純「あぁ?もうちょっと休憩させえくれよぉ…」

一「いいから早く!」

・・・・・・・・・・・・・・・・

ハギヨシ(皆様も疲労の色が濃くなってきましたね…そろそろお開きにしましょうか)

純「よーし行くぞー!」

衣「ほ、本当にやるのだな…!?」

一「頑張って衣!期待してるよ!」

透華「ちょっとあなた達一体何を…」

純「いっけー!衣ロケットー!」ブン!

衣「うわあああああああああああ!!」ピューン!

透華「こ、衣ぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」

ハギヨシ「こ、衣様!?」ガシッ!

衣「ハギヨシ、手が塞がっているぞ?」ニヤッ

ハギヨシ「ハッ!?まさか…」

一「今だー!いっけー!」ブンッ!

ハギヨシ「く、国広様!衣様に当たってしまいます!」ヒョイッ

純「だったらちゃんとハギーが守ってやれよ!」ブンッ!

ハギヨシ「こ、衣様!私から離れてください!」ヒョイッ!

衣「やだ!衣はここで見ているぞ!」ギュウッ!

揺杏「なんか知らないけどチャンスだ!皆も投げろー!」ブンッ!

ハギヨシ(こ、これでは避けられない…!)

ボフン!

揺杏「な!?成香!?」

成香「こんなの卑怯です!私は執事さんの味方になりますからね!」フンス!

透華「純…一…」ゴゴゴゴ…

一「ち、違うんだよ透華!あれは萩原さんを信用して…」アセアセ

純「お、俺は国広君に言われて仕方なく!」アセアセ

透華「どんな理由であれ衣に危険な真似をさせるのは許せませんわよー!!」

煌「今のは流石にすばらくない!私も天江さんに助太刀いたしますよー!」スバラッ!

憩「なんや、綺麗に5対5に分かれてるやないですか?」ニコニコ

ハギヨシ「それでは…衣様はしっかり掴まっていてくださいね?」ニコッ

衣「うむ!存分に武功を立てるが良い!」フンス!

佳織「わ、私は関係ないのに~…」ハワワワ!

透華「それでは第二戦!スタートですわー!」ブンッ!

揺杏「チクショウー!やってやるー!」ブンッ!

ハギヨシ(お嬢様、衣様…良いお友達に出会いましたね?)ニコッ

翌朝、寝不足のまま帰路に着く生徒が数名居たらしい…

修学旅行篇 終了

今回の更新はココまでです。

次回は冬休みから年明けの話になると思います

もうそろそろで終わると思うのでそれまでお付き合いいただければ幸いです

では見ていただいた方、レスくれた方々ありがとうございました

まあ次回の更新でお会いしましょう、失礼します

~冬休み~

淡「スミレー!あーそーぼー!」ピポピポピポン!

菫「うるさいって言ってるだろうが!」ゴチン!

淡「いっ…たーい!!なんでいっつもすぐ叩くの!?」プンプン!

菫「お前が叩かれるような事をしてるからだろうが…」

淡「ねぇねぇ!遊ぼう!」

菫「人の話聞いてるのかお前は…それに私達は今が一番大事な時期なんだ、遊んでなんか居られるか」

淡「でもテルー先輩と咲は遊んでくれるって言ってたよ?」

菫「あいつは推薦だから時間は有るだろうがな…って照も一緒なのか?」

淡「うん、暇だから一緒に遊ぼうって。テルー先輩にスミレも誘おうって言われたんだよ?」

菫「そうか。なら私も一緒に行こう」キリッ

淡「え?スミレ勉強は?」

菫「時間を見付けてやれば良いだろう。それより詳しい日時は?」

淡「クリスマスだってさー!どうせ暇でしょ?」

菫「暇じゃない。照の為に空けて置いた」キリッ

淡「見栄っ張り…」

~お土産~

絹恵「これ、修学旅行のお土産です~!皆さんで食べて下さい」ニコニコ

セーラ「いやぁ、やっぱり絹は不出来な姉と違って気が利くな!ほなありがたく貰っとくで~」ヒョイ

絹恵「ほら、二条さんも遠慮せんと食べ?」スッ

泉「い、いいんですか!?」パアッ!

絹恵「良いも何もお土産なんやから、食べて貰わな困るわ~」アハハ

泉「あ、ありがとうございます!大事にします!」

絹恵「いや、はよ食べんとお腹壊してまうって!」

泉(あぁ…絹恵さんが選んでくれたお菓子を貰えるなんて…天にも昇る気分やわぁ…)ホクホク

泉(なんだか絹恵さんの匂いが染み込んでる気がする…食べるの勿体無いなぁ…)ニヤニヤ

セーラ「なんやコイツ気持ち悪いな…」ヒキッ…

絹恵「ホンマ二条さんはおもろい子やなぁ~」アハハハ

泉(私の名前は二条泉、絶賛青い春にライドしてますわ!)ウキウキ

~例のアレの実態~

池田「ワンツー!サンだし!」パッ!パッ!

明華「ニーニ、サンだし」パンパン

久保「よぉぉぉし!そこまでだァァァァ!」クワッ!

池田「は、はいだし…!」ハァ…ハァ…

久保「おい池田ァ…お前今の自分で満足かァァァ…?」

池田「わ、私は…その…」

久保「そんなんでアイドルになれると思ってんのかって聞いてんだァァァ!!アァァァァ!?」クワッ!!

池田「ひっ!?…わ、私はまだ……出来るし……」

久保「だったら何でやらねぇんだ…言ってみろ」

池田「わ、私は…」

池田「私はアイドルなんか無理だって…心の中でまだ少し思ってて…それで…」

久保「池田ァァァァァ!!」パァン!

池田「あぅ!?」ドサッ…

久保「お前が入学した当初、私は体に電流が走った。お前は他の奴とは明らかに違った…」

久保「そりゃあ容姿だけ見りゃあお前より見た目の良い奴なんて山ほど居た。でもな…」

久保「アイドルって言うのは歌が上手いだけでも、見た目が良いだけでも駄目だ」

久保「心の底から人に元気を与えられる人間こそ、真のアイドルであるべきなんだ。わかるな池田?」

池田「は、はいだし…」

久保「これは他の誰でもない、お前にしか出来ないことなんだ。だから無理だなんて決め付けるな」

池田「コ、コーチ…!」

久保「私の果たせなかった夢、お前に託すぞ池田ァァァ!!」カッ!

池田「はいだし!!」グッ!

明華(ヤンキーがアイドルに憧れるって…ありきたりですね)

久保「よぉぉぉし明華ァァァァ!!引き続き歌の指導してやれァァァァ!!」クワッ!

明華「あっ、はい…」

明華(この人達のせいで私の修学旅行は…トホホですね…)ハァ…

~カラオケ~

洋榎「よっしゃ~!今日は歌いまくるで~!姉帯もバンバン入れんと損するで~!」

豊音「う、うん!でも私カラオケって初めてだし…何を歌ったら良いかわかんないよ~…」

洋榎「そんなん自分の知ってる歌入れたらえぇねん!知ってる奴が居たら勝手に歌うわ!」

豊音「そっかぁ…じゃあそうするよ~!」

美幸「でも姉帯さんの歌とか聞いたこと無いかも~…想像つかないよー」

爽「そうだなぁ、案外童謡ばっかりになっちゃうかもな?」ハハッ

宥「あぁ…ちょっぴりわかるかも」クスッ

豊音「じゃあこの歌にしよ~!」ピッ!

ヅッチャ…ヅッチャ…ヨアーペニーターイ♪イェーイ♪デンッ…テッテッテレ!

豊音「ボンバヘッ!(ボンバーヘー!)ボンバヘッ!(アッオーサー!)」ピョンピョン!

一同「!?」ビクッ!

爽(な、なんだこの予想外すぎる曲のチョイス!?)ロッヂーニコロガルダイアモンドー♪

洋榎(mc.A.Tって…もしかして姉帯豊音の頭文字か!?)ミガクユウキガタカラモン♪

宥(あ、あったかいの…?あったかくないの…?)アセニマミレマチニマギレマズハ♪

美幸(でも姉帯さん、凄い気持ち良さそうに歌ってるし…ここは乗るっきゃない…!)コヨイダンスモインジャナイ♪


豊音「ボンバヘッ!」

美幸「ボンバーヘー!」クワッ!

豊音「ボンバヘッ!」

洋榎「アッオーサー!」クワッ!


豊音「かき消すたーめのダンス2ダーンス!」

爽「ボンバヘッ!」バーン!

宥「あったか~い///」パチパチ

豊音「カラオケちょー楽しいよ~!」キャッキャ!

美幸(この後度重なる姉帯さんのボンバヘを聞かされ、合いの手を入れ続けた私達は帰る頃には既にボンバヘッ!)

~マイナスイオン先輩~

友香「先輩!今日は部活帰りとかお暇で~?」

尭深「うん、特に用事とかは無いけど…」

友香「じゃ、じゃあ…」ドキドキ

友香「私と一緒に帰りませんか~!!」

尭深「う、うん…別にいいけど…なんだか森垣さんが誘ってくれるなんて珍しいね?」

友香「いや…その…渋谷先輩が嫌じゃ無ければこれからも…///」ゴニョゴニョ…

尭深「森垣さん…?」

友香「な、なんでもないんで~!とにかく行きましょう!」アセアセ

尭深「…?」キョトン

友香「先輩は普段何か食べて帰ったりするんで~?」テクテク

尭深「う~ん…よく食べるのは肉まんとか…かな?」テクテク

友香(肉まんを両手で持ってハムハム食べる先輩ちょ~見たいんで~!!)パタパタ!

友香「あ!じゃあたまにはハンバーガーとかどうですか!」トコトコ

尭深「ハンバーガー…確かにあまり食べないかも」トコトコ

友香「じゃあそれで決まりで~!行きつけの美味しい店があるんですよ!」

友香(私がいつも行く所は本場アメリカのビッグサイズバーガーが置いてるんで~!それを渋谷先輩の前で食べきれば…)ポワポワポワ…

尭深『わぁ…森垣さんてそんなにいっぱい食べれるんだ…私いっぱい食べれる人って好き…かも///』ポッ

友香「な~んて事もあるかもしれないんで~!///」ジタバタ

尭深「も、森垣さん…?」

友香「な、なんでもないんで~!」アハハハ!

尭深「…?」ポカーン

友香(さぁ…先輩の前でこのデラックスアメリカンバーガーを食べきって、ビックリさせるんで~!)

友香「先輩は決まりましたか?」

尭深「うん、私は大丈夫…」

友香「それじゃあ先輩からどうぞ!」

友香(先輩は小食そうだから普通のハンバーガーかセットか…どっちでも可愛いんで~!///)ウハウハ

尭深「あの…ミレニアムヴォルテッカバーガーを1つ下さい…」

店員・友香「!?」ギョッ!

友香「あ、あの…先輩それ4キロもある…」

店員「お客様…こちらを残された場合はお持ち帰りとなりますが…」

尭深「あ、店内で食べて帰るので…大丈夫です」

店員「か…かしこまりました…」

友香「あ…私はチーズバーガーのセットで~…」

店員「お待たせ致しました…こちらが…ミレニアムヴォルテッカバーガーですっ!」ドシン!

尭深「わぁ…!」パァッ!

店員「大きいですのでこちらのブレードで切り分けながらお召し上がり下さい…」カチャッ

友香(宇宙の騎士が持ってそうなのが出てきたんでぇ…)

店員「こちらがチーズバーガーのセットになります」コトッ

尭深「ちっちゃくて可愛いね…?」クスッ

友香(これがレギュラーサイズなんで~!他の店より1・5倍大きいのがこの店の売りなんで~…!)

尭深「それじゃあいただきます…」ザクザク

友香「いただきます・・・」パクパク

友香(それにしても凄い量で~…先輩が食べ切れなかった時の為に少なめにしておいて正解で~…)モグモグ

尭深「わぁ…おいし~♪」ニコニコ

友香(めちゃくちゃ可愛いんで~!///)モキュモキュ!

尭深「ごちそうさまでした」ペコリ

友香「せ、先輩…苦しく無いんで~…?」

尭深「うん…でもちょっと食べ過ぎちゃったかも…?」アハハ…

友香「そ、そうですか…じゃあ帰るんで~…」ウィーン

友香(はぁ…結局先輩に良い所見せられなかったんで~…)トボトボ

尭深「森垣さん、それじゃあ私こっちだから…」

友香「あっ…それじゃあ…」ショボン…

尭深「あの…森垣さん…」

友香「はい…?」

尭深「もし良かったら…また一緒に帰ろうね…?」ニコッ

友香「!?」

友香「ももも…もちろんで~!!新しいお店も探しとくんで~!!」ウキウキ!

尭深「うん、楽しみにしてるね?」クスッ

友香(私は今、最高に青い春にrideしてるんで~!!)ウッハー!

~聖☆クリスマス~

淡「お~い!咲~!テルー先輩!」ブンブン!

咲「あ!淡ちゃーん!」フリフリ

照「菫、急に誘っちゃってゴメン。勉強とか大丈夫?」

菫「あぁ、今日は早めに切り上げてきたよ。たまには息抜きも必要だからな?」

照「そう…」

淡「何言ってんの!?テルー先輩が居るって言わなかったら来なかったくせに!」プンプン!

菫「淡!余計な事を言うな!」

照「え…そうなの…?」

菫「ま、まぁ一人だけ年上が居るって言うのも居心地が悪いだろうからな…仕方なくだ。仕方なく!」

照「そっか…ありがとう、菫」ニコッ

咲「素直じゃないね、菫さん」ボソボソ

淡「ね、告っちゃえば良いのにね」ボソボソ

菫「そこ!聞こえてるぞ!///」

菫「それで、この時期になんで水族館なんだ…?」

照「夏はどうしても混んじゃうから…この時期ならあんまり人も居ないし」

咲「お姉ちゃん昔から水族館が好きなんですけど、人混みは嫌いらしくて…」

菫「なるほどな…」

淡「それじゃあ私一番!」パタパタ

菫「おい淡!走ったら転ぶぞ!」

咲「菫さん、なんだかお姉さんみたいみたい…」クスッ

照「皆に言われてる」フフッ

菫「まったく淡の奴は…ん?」チラッ


久「そ、それじゃあ行きましょうか!」カチコチ

美穂子「はい!」ニコニコ

菫「…ほう」ニヤリ

久「ほら美穂子!ノコギリザメも居るわよ!?」カチコチ

美穂子「まぁ本当」ニコニコ

久「あー!あっちにはハンマーヘッドシャークも!」ワタワタ

美穂子「えぇ」ニコニコ


咲「あの…こんな覗きみたいな事して良いんですかね…?」ノゾキ

菫「これは友人がしっかりデート出来ているか見守っているだけで、決して覗きでは無いんだよ」フッフッフ

菫「まさかこんな所でヘタレシスターズの片割れを見付けるなんてな…噂に聞くへたれっぷりをたっぷり見てやろうじゃないか」クックック

淡「スミレやっぱり面白がってるじゃん…」ノゾキ

照(エイ…でっかい…)パシャ

久「ほらほら!ダイオウグソクムシ!」

久(もー!何なの!なんでこんな事に…)

久「わー!ペンギンも居るわねー!」

久(よりによってこんな日に…)クッ…

咲・淡・菫「」ジーッ…

久(なんであの子達に会うのよー!!)グヌヌ!

久(なんなの!?あれで隠れてるつもりなの!?こっちから丸見えじゃない!)

久(そもそも水族館の中に隠れられる場所なんか無いわよ!!)

久(最悪だわ…今日こそ美穂子と恋人らしい事しようと思ってたのに…)ハァ…

美穂子「久…?」

久「な、なんでもないのよ!ほらほら!イゾギンチャク!」アセアセ!

咲「なんだか様子がおかしいですね…」ジーッ

菫「あぁ、へたれと言うか挙動不審だな」ジーッ

久(このままじゃずっと監視されたまま…なんとか振り切って…!)

久「さ!今度はあっちを見に行きましょう!」グイッ

美穂子「あっ!久、ちょっと待っ…」グラッ…

久「えっ?」クルッ

久・美穂子「」ピタッ…

久・美穂子「あっ…///」カァッ!

久「ご、ごめんなさい!私ったら…///」アセアセ

美穂子「ううん!良いの…気にしないで!///」アワアワ

久・美穂子(今の…あともう少しで…///)ボンッ!


菫「お、おぉう…///」

咲「わぁ~…ビックリした…ビックリした…///」カアッ

淡「あぁん惜しい!もう少しでチューする所だったのにぃ…」チェッ!

照(ニモ…ニモ可愛いニモ…)パシャパシャ

久(平常心…平常心…///)スーハー…

久「それじゃあ、行きましょうか!」ニコッ

美穂子「はい!」ニコッ


菫「ふぅ…あの調子なら大丈夫そうだな…」テカテカ

咲「そうですね、良い雰囲気でしたし」ツヤツヤ

淡「結局2人して面白がってただけじゃん…」ハァ…

咲「ところでお姉ちゃんは…」キョロキョロ

菫「そういえばさっきから姿が見えないが…」キョロキョロ

淡「本当だ…私ちょっと連絡してみるね」ピッピッ…

菫「照の奴…迷子になっていなきゃ良いが…」

咲「お姉ちゃん夢中になると周りが見えなくなるから…」

淡「あっテルー先輩からだ!なんか写真も添付されてるけど…なになに?」

照『イルカショーなう』イルカトツーショット

菫「…楽しそうで何よりだな」

~帰路~

照「楽しかった…」フンス!

咲「まさか2回もイルカショー見るなんて…」

菫「最前列だったから危うくステージに上げられるところだったぞ…」ハァ…

照「ウツボのボールペンも買ってきた、可愛い」ホクホク

菫「こういう所のボールペンはすぐインクが出なくなるんだから買うだけ損だろ…?」

淡「スミレはわかってないな~…こういうのは雰囲気なんだよ!」ヤレヤレ…

照「淡の言う通り…」

菫「はいはい…わかったわかった…」

咲「それじゃあ私達こっちなので」ペコリ

照「それじゃあまた」フリフリ

菫「あぁ、気を付けて帰れよ?」

淡「またね~!」ブンブン!

淡「いや~!楽しかったね!水族館!」

菫「そうだな、たまにはこういうのも良いかもな?」

淡「とか言って~、テルー先輩が居れば何処にでも行く癖に~!」ニヤニヤ

菫「それはそうだろう、照は危なっかしいから私が付いていてやらないとな」キリッ

淡「実際スミレも相当へたれだよね~!いい加減アクション起こせば良いのに!」

菫「うるさい!私にもタイミングって言うものが有るんだよ!」

淡「わ~!スミレが怒った~!」アハハハ

菫「おい、前見て歩かないと危ないぞ…」

淡「あっ…」コケッ

菫「それ見た事か…」ハァ…

淡「いててて…転んじゃった…」エヘヘヘ

菫「まったく…」

菫「ほら、早く立て」スッ

淡「うん、ありがと…」グイッ

菫「まったく、あんまり汚すなよ…」パンパン

淡「えへへ~…ごめんなさーい」ニコニコ

菫「何笑ってるんだ…?」

淡「ん~?なんかスミレお母さんみたいだな~って」ニヒヒ

菫「姉の次は母親か…まったく忙しいな…」ハァ…

淡「姉?なにそれ?」

菫「なんでもない、ほら行くぞ」スタスタ

淡「え~!何それ気になるんだけどー!」トコトコ

菫「なんでもないって言ってるだろ…いいから早く来い」

淡「も~!スミレの意地悪~!」ムーッ!

~帰路Ⅱ~

久「ふぅ、楽しかったけどちょっと疲れちゃったわね?」アハハ

美穂子「そうね、でも今日は本当に楽しかったわ!」ニコッ

久(確かに楽しかったけど…このまま帰ったらいつもと同じ…)

久(今日は絶対、恋人らしい事をしてみせるんだから!)

久「それじゃあ、あそこのベンチで少し休憩して行きましょうか?」

美穂子「えぇ、そうしましょう?」

ストン

久「……」モジモジ…

美穂子「……」

久「……」イジイジ…

美穂子「……」チラッ

美穂子「あの…久…?」

久「さ、さぁ!それじゃあもう行きましょうか!ねっ!?」アセアセ

美穂子「え、えぇ…そうね…」

久「……」スタスタ

美穂子「」トボトボ…

久(何やってるのよ私!自分からチャンスを逃すなんてもう!)ハァ…

美穂子「あの…久…?」

久「な、なにかしら美穂子…?」ビクッ

美穂子「あのね…私達ってお付き合いをしてるのよね…?」

久「えぇ、そうね…!」

美穂子「お付き合いをしてる人達って、多分もっと何かしてるはずよ…?」

美穂子「私って…久から見てそんなに魅力が無いかしら…?」グスッ…

久「美穂子…」

久「美穂子…目を瞑ってちょうだい…」

美穂子「えっ!?」

久「良いから…お願い」

美穂子「は、はい…!」スッ

久(私ったら…馬鹿ね…昔みたいにただ待ってれば良いと思ってた…)

久(待っていればその内何か…なんて)

久(もう待つだけは止めにしましょう…これからはしっかり…)

久(自分から、迎えに行かなくちゃ!)スゥッ…

~年の瀬~

由暉子「ネリーさん、そろそろお蕎麦用意しますけど食べますか?」

ネリー「食べる。大盛りで」ムッスー…

由暉子「はい、わかりました」クスッ

ネリー「……」プンスコ…

由暉子「皆さん、年を越す前に寝てしまいましたね?」

穏乃「zzz」クカー

憧「zzz」スピー

ネリー「まぁ私はタダ飯食べに来ただけだから別にいいんだけど?」プンプン!

由暉子「はい、どうぞ」コトッ

ネリー「ん…」ズルズルー

由暉子「そうだ、初詣行きませんか?近くに神社も有りますし」

ネリー「嫌だよ寒いし…神も仏も居ないよ」ズルルー

由暉子「……」フム…

由暉子「なんだか私も眠くなってきちゃいましたね…」フワァ…

ネリー「えっ!?嘘…」ガタッ

由暉子「あぁこのままじゃあすぐに眠ってしまいそうです…」

ネリー「駄目だよ!まだ年越してないんだから!起きなってー!」ユサユサ!

由暉子「う~ん…初詣に行けば目が覚めると思うんですが…」チラッ

ネリー「うっ…わかったよぉ…行くから…」シブシブ

由暉子「本当ですか?なんだか目が覚めた気がします!」ニコッ

ネリー「…由暉子って意外と子供っぽい」

由暉子「ネリーさんも一緒です」フフッ

ネリー「ふんっ…」プイッ

由暉子「結構人が居ますね?」

ネリー「だから嫌だって言ったんだよ…もう帰ろうよ…」ハァ…

由暉子「折角ここまで来たんですから何かお願いして帰りましょう?」

ネリー「どうせお願いなんか叶えてくれないんだから、お賽銭なんか入れるだけ無駄無駄…」ハァ…

由暉子「じゃあ私だけでもお願いしておきます」チャリン

由暉子「」パンッパンッ…

ネリー「…何お願いしたの?」

由暉子「ふふっ…お家に帰ったら皆で遊べますように、です」

ネリー「えぇ~…勿体無い…」

由暉子「いいんです、これで帰って皆で遊べますから」ニコッ

ネリー「だからお願い事なんて叶わないんだってば…」ハァ…

由暉子「ただいま帰りました」ガチャッ

穏乃「あっ、真屋さんごめん…ちょっと寝ちゃってたみたい…」フワァ…

憧「もう…しずの寝相が悪いから私まで起きちゃったわよ…」ムスッ

ネリー「えっ!?本当に起きてる!な、なんで…まさか本当に…」アタフタ!

由暉子「だから言ったじゃないですか?お願いは本当に叶うんですよ?」フフッ

ネリー「あわわわ…穏乃!憧!初詣いこっ!お参りしなきゃ!」アセアセ!

憧「えぇ…嫌よ、寒いし…」

ネリー「駄目だよ!ちゃんとお願い事しなきゃ!」グイグイ!

憧「ちょっ…由暉子!どうしたのよこの子!」グイグイ!

由暉子「さぁ、よっぽどお願いしたいことが有るんじゃないですかね?」クスッ

穏乃「私も初詣行くー!憧も行こうよー!」グイグイ!

憧「わ、わかったから二人とも服を引っ張るなー!!」

由暉子(来年も、いい年で有ります様に…)ニコッ


来年へ続く!

今回の更新はここまでです。

恐らく後二回ほどの更新で終わりになると思います

私事ですが、新しい仕事も始まり時間が少し開いてしまうかもしれません。

それでも週一回更新できれば良いなと思っていますので、よろしければ最後までお付き合い下さい

では見ていただいた方、レスくれた方々ありがとうございました

また次回の更新でお会いしましょう。失礼します

~新年~

咲「あけましておめでとう!お姉ちゃん」ニコッ

照「あけましておめでとう」ペコリ

咲「私これから友香ちゃん達とお参り行って来るけど…お姉ちゃんは?」

照「私は良い。外寒いから…」ヌクヌク

咲「そっか、じゃあ行って来まーす」バタン

照「」グデー

照「」ダラー

prrrrrrr・・・ピッ

照「はい、もしもしぃ…」ボケー

菫『あぁ照、あけましておめでとう。これから新年のお参りに行こうと思うんだが…』

照「・・・・・」

菫『照がまだなら一緒にどうかと思ってな……照?』

照「ううんなんでもない、私も今から行く所だった」キリッ

~神社境内~

照「あ、咲…」ススッ…

咲「あれ…?結局お姉ちゃんも来たんだ…ってなんで隠れるの?」

菫「咲ちゃんあけましておめでとう、今年もよろしく」ニコッ

咲「あっ、よろしくお願いします!」ペコリ

友香「あけおめで~!」ニコッ

菫「…咲ちゃんこちらの方は?」

咲「あ、同じクラスの森垣友香ちゃんです!友香ちゃん!先輩なんだから敬語使わなきゃ駄目だよ!」アセアセ

友香「あ~…あけまして…どうもおめでとうです?で~?」

咲「『あけましておめでとうございます』でしょ!すいません、この子帰国子女で…」

菫「おい照、帰国子女だって…エイスリンとはまた違った感じだな。な?」ウキウキ

照「うん…これはこれで新鮮…」

咲「なんで嬉しそうなんですか…?」

菫「いやなに、普通に生活をしているうちに何か新しい発見が有ると嬉しくなってしまってな。よろしく森垣さん」ニコッ

友香「よろしくで~!」ニコッ

照「それにしても…これも帰国子女だから…?」ジーッ

友香「で~?」バイーン!

咲「お姉ちゃん、見ちゃ駄目だよ…駄目なんだよ…」グッ

照「はぁ…私も留学しようかな…」ペタペタ

菫「国籍は同じ日本人なんだから留学は関係ないだろ…」

照「お願い事が決まった。早くお賽銭を…」グッ

咲「お姉ちゃん去年からちっとも変わってないんだから諦めようよ!」

菫「…まさかこいつ去年も?」

咲「……バインバインのもっちもちに!って」

菫「て、照…」グスッ

友香「こんなの有っても邪魔なだけで~…肩も凝るし2人とも羨ましいんで~!」アハハハ!

咲・照「」ピクッ

菫(なんてことを…!闘牛の前でブレイクダンスを踊るに等しい行為だぞ!?)ビビクン!?

咲「いいもん…そんなの無い方が楽だもん」イジイジ

照「階段で躓く事もないし…人混みとか楽に歩けるし…」イジイジ

友香「そうで~!この間なんか段差に気付かなくって転んじゃって!」ペラペラ

照・咲「くっ…うぅ…」グサグサ

菫「もういい…もういいんだ2人とも…」グスッ…

塞「こんな所で突っ立って何やってるの…?」

菫「あぁ臼沢か…いやこの2人が…」

照「小瀬川さんは…?」キョロキョロ

豊音「シロは本内さんとあっちで休憩中だよ~!」

照「そうなんだ…それは良かった…」ホッ…

胡桃「なんで嬉しそうなの…」

照「話せば長くなるんだけど…」モミッ

豊音「な、なんで私の胸触るのかな~!?///」ビクッ!?

照「ほら、咲も少し分けてもらいなさい…」モミモミ

咲「うん…姉帯さん失礼します」モミモミ

豊音「く、くすぐったいよ~!///」アハハハ

塞「ますます意味がわからん…」

エイスリン「」キョロキョロ

友香「どうしたんで~?」

エイスリン「」カキカキ バッ!

友香「ん~?あぁおみくじ!あっちの方に有るから後で案内してあげるんでぇ~!」ニコッ

エイスリン「!!」ペコリ!

塞「いやいや、エイスリンその子言葉通じるから…」

エイスリン「!?///」カアッ

胡桃「日本に慣れ過ぎるのも考え物だね…」

エイスリン「I'm sorry , was a mistake///(ごめんなさい、間違えちゃった…)」テレテレ

友香「It's okay not have to worry about(気にしなくて大丈夫だよ)」ニコッ

胡桃「塞…なんて言ってるかわかる…?」

塞「えっと…ニホントテモイイトコヨー!」

胡桃「…ごめんね?」

塞「いや…私も…」

~シロ~

白望「はぁ…ダル…」

成香「先輩…これで15回目ですよ…?」

白望「来年から気をつける…」ダルーン

成香「諦めるのが早すぎますよ!丸一年あるじゃないですか!」

成香「そんなにダルイならお家で寝てれば良かったじゃないですか…」ハァ…

白望「そうしてたんだけど…豊音に担がれてここまで来たから…」

成香「…それはお気の毒様ですね」

白望「ん…」チラッ

幼女「うぅ…お母さん…」グスッ

白望「…はぁ…ダル…」スッ

成香「16回目です…って先輩?どこに行くんですか?」

白望「こんにちは…」

幼女「うぅ…お母さん…うぅ…」グスン

白望「…はぁ」ピッピッ

豊音「も~!いい加減にしないと怒るよ~!///」

照「もう少し…もう少しだけ…」モミモミ

咲「貧乳に…貧乳に慈悲を…」モミモミ

ピピピピピピ

豊音「あれ?シロからだ…どうしたんだろう…ちょっと行って来るね~」ドーン!

照「あひん!」ドテッ

咲「ぱくちー!」コケッ

菫「まったく容赦の無い吹き飛ばし方だったな…」

・・・・・・・・・・・・・・・・

豊音「シロ~?どうしたの~?」

白望「あ…この子…」

幼女「うぅ…」グスン

豊音「う~ん…迷子なのかな~?」

白望「そうみたい…あとよろしく…」トテトテ

豊音「了解だよ~」ニコニコ

豊音「お嬢ちゃん、こんにちは~!」ヌッ

幼女「ひっ…!?」ビクッ!

豊音「ちょっとの間我慢してね~?」ヒョイ

幼女「わっ…!」

豊音「この子のお母さん居ませんか~?迷子のお母さん居ないかな~?」ズンズン

幼女「わ~…高~い…」キョロキョロ

母親「あっ!すいません!その子うちの子です!」

幼女「ママー!」ダキッ

母親「もう!離れちゃ駄目って言ったでしょ!すいません…ありがとうございました…」ペコペコ

豊音「いいえ~、どういたしまして。バイバーイ」ニコッ

幼女「ありがと!おっきいお姉ちゃん!」フリフリ

豊音(おっきいお姉ちゃん…)アハハ…

豊音「ただいま帰ったよ~、ありがとうだって~」ニコッ

白望「私は別になんにも…」

成香「あ、姉帯さん!何か有ったんですか?」

豊音「それがね~?シロから迷子の子を見付けたって連絡が来てね?」フフッ

成香「へぇ~…なんだか意外です…」ジーッ

白望「別にたまたま目に入って…放っておくのも後味悪いし…」

豊音「シロは昔から困ってる人が居ると放っておけないんだよね~?」ニコニコ

成香「ふむふむ…ギャップですね…」メモメモ

白望「だから、別にそういう訳じゃなくて…本当たまたま見付けて、一人だと危ないから…」

成香「小瀬川先輩は照れると饒舌になる…」メモメモ

白望「…ダルッ///」ポリポリ

豊音「あはは~顔真っ赤だよシロ~!」ニコニコ

久保「よっしゃァァァ!気合入れてお祈りしろよ池田ァァァ!!」ガラガラ!!

華菜「はいだしっ!!」チャリン!

明華(何故私まで来る必要が…)チャリン

久保(池田が無事アイドルになれますように…)パンパン

華菜(華菜ちゃんがアイドルになれますようにだし!)パンパン

明華(今年一年はこの人達と関わりませんように…)パンパン

久保「よぉし!!それじゃあ早速練習だァァァ!行くぞお前らァァァ!!」

華菜「あ、あの…今日は妹達が家で待ってて…その…」

久保「あぁぁぁぁ!?」ギロッ

華菜「な、なんでもないし!練習に行くし!」アセアセ

久保「池田ァァァ!!」クワッ!

華菜「は、はいだし!?」ビクッ!

久保「予定変更だァァァ!!今日は寿司食いに行くぞァァァ!!小池も呼んで来いァァァ!!」

華菜「こ、コーチ!!」パァッ!

明華(いちいち大声を出さなくても…)

菫「よし、それじゃあお参りも済んだし帰るか…」

照「菫はどんなお願いをしたの?」

菫「こういうものは人に言ったら叶わなくなるんだ。だから秘密だ」

照「ハッ!じゃあ去年は咲に言っちゃったから私の胸は…」

菫「いやぁ…それはどうだろう…」

照「でもそういう事なら聞かないでおく、叶うといいね」

菫「そうだな、頑張るよ」

菫(照と同じ大学に行きたいなんて言ったら、流石に恥ずかしいからな)フッ

咲「友香ちゃん見て見て、凄い良い雰囲気だよ…」ヒソヒソ

友香「で~…このままチューしちゃうかも知れないんで~…」ヒソヒソ

菫「だから聞こえてるからな!?誰がするか!///」

~新学期~

咲「淡ちゃんあけましておめでとう!」

淡「咲おめでと~!今年もよろしくね!」

和「おはようございます咲さん、今年もよろしくお願いします」ペコリ

咲「あっ和ちゃん!そういえば和ちゃんとは冬休みに一回も会えなかったね?」

和「えぇ…実は私…その…アルバイトというものをしていまして///」テレテレ

咲「えぇ~!凄いよ和ちゃん!私も部活やってないんだからアルバイトしておけば良かったかなぁ…」

和「いえ…それほどでも///」テレテレ

淡「アルバイトって…もしかしてメイド喫茶にでも行ってたんじゃないの~?」ニヤニヤ

和「まぁ半分正解ですが…実は龍門渕さんの所で短期のメイドをやらせていただいて…」

咲「へぇ~和ちゃんのメイド姿かぁ、似合うんだろうな~!」

和「咲さんさえ良ければ私はいつでも///」テレテレ

淡(アルバイトか~…)フムフム

揺杏「あけおめ~ことよろ~」

煌「あけましておめでとうございます!」

絹恵「おめでとさん!」

煌「いやぁ~冬休み中は結局どこにも行けませんでしたよぉ~!皆さんはご旅行なんかに行かれましたか?」スバラッ!

揺杏・絹恵「あっ…」

煌「えっ?なんですか2人して?あっ…て?」

揺杏「い、いや!私も別にどこにも行かなかったな~と思って…なぁ?」アセアセ

絹恵「う、うん!うちもお姉ちゃんと一緒に家におっただけやで…?」アセアセ

漫「あ~!2人ともこの間の旅行楽しかったですね~!また皆で行きましょね~!」ニコニコ

煌「旅行…?」ピクッ

揺杏・絹恵「あっ…」

煌「なーんで私も誘ってくれなかったんですかー!暇で暇で仕方なかったんですよー!」ポカポカ!

揺杏「だ、だって気持ち悪いくらいなんの連絡も無かったから!忙しいんだなって思って!」

煌「携帯触るのも億劫な位暇だったんですよー!一声掛けてくれても良かったじゃないですか~!」ポカポカ!

絹恵「ま、また行く時にはちゃんと声掛けるからな!堪忍してや!」ペコペコ

煌「も~!私も行きたかったですよ~!」フンガー!

浩子(あれぇ~おかしいなぁ…私も誘われてないわぁ…)ホロリ…

~進路~

晴絵「皆、後二ヶ月で卒業だな。それぞれ進路も決まってるだろうが、残り僅かな時間…悔いなく過ごすんだぞ?」

宥「そっか…もう卒業しちゃうんだね…」プルプル

セーラ「そう考えたら三年間なんかあっという間やったなぁ…」シミジミ

久「う~ん…でもなんだかんだ濃い思い出ばかりな気もするわね…」

爽「なんかもう卒業だって言われてもなぁ…実感湧かないっつーか…」

ゆみ「このクラスで居られるのも後少しと考えると…少し寂しくなるな」

洋榎「そんな深く考えんでも成人式で案外すぐ会うやろ?」

やえ「確かに、また会おうね!とか言って別れても同じ学校に進学してました~なんていうのも恥ずかしいしな…」

智葉「一生会えない訳でもないんだからあまり深くは考えるな。会おうと思えばいつでも会えるさ」

ダヴァン「私アメリカに帰るつもりなんですけド…また皆と会えますかネ…?」

智葉「いや…それはだな…」プイッ

ダヴァン「あれっ?智葉?」

智葉「知らん…私に聞くな…」プイプイ

ダヴァン「そ、そんな~!?」ガビーン!

~去年のお話~

洋榎「ほんで結局皆進路は決まったんか?」

宥「私はうちの旅館を継ぐ事になりそうだけど…」プルプル

智葉「私も家業を継ぐ事にした」

やえ「そういえば辻垣内の実家は何を営んでるんだっけ?」

智葉「あぁ!?」ギロッ

やえ「いや…その…なんでもない…」プルプル…

ゆみ「私は大学に進学するつもりだ。恐らく進学組が大半だと思うが…」

洋榎「進学かぁ~…せやろうな~…」

久「洋榎はまだ進路決まってないんだっけ?」

洋榎「せやな~…折角卒業できんのにまた4年も勉強するって考えるとな~…」

洋榎「かといってやりたい事も無いしなぁ…自分の人生やっちゅうのに困りもんやで…」

やえ「もうそろそろ決めておかないと大変な事になるからな…焦らないように早く決めるんだぞ!」

洋榎「無茶言うなや~…」ハァ…

晴絵(ふふっ…悩んで悩んでまた悩む…青春だね~)クスッ

~先輩へ~

絹恵「ほんでな~?部活の先輩も卒業するって事やし、なんかしてあげる事は出来ひんかな~って…」

揺杏「あぁ…そういや爽とチカセンももう卒業なんだよなぁ…ともきーはなんか考えてんの?」

智紀「私は今まで撮ってきた映画をDVDに焼いて渡そうかなって…」

揺杏「お~それいいじゃん!あっ、じゃあそれ私も一緒に考えたって事にしてさー!」

絹恵「えぇな~映研は形に残る物が有って…うちなんかバスケ部やしなぁ…」

揺杏「絹の所って後輩とか居ないの?別に絹一人で考える事でも無いんじゃね?」

絹恵「後輩…そや!二条さんがおったやん!ほんなら今日の放課後にでも聞いてみるわ!ありがとな!」

揺杏「でも、もうすぐ私らが3年になるんだよなぁ…」

絹恵「まあそういう事になるんよなぁ…やっぱり先輩の威厳とか示さなアカンのやろか…」

智紀「でも別に今の3年生に威厳とか無いと思うけど…」

揺杏・絹恵「あぁ…確かに」

絹恵「ほんなら別にいつも通りでえぇな?」

揺杏「あぁ、案外楽なもんだな!」アッハッハ!

漫(あの人らとんでもなく失礼な事を言ってる気が…)

~晴天の霹靂~

穏乃「二条さーん!先輩が呼んでるよー?」

泉「先輩?誰やろか…もしかして江口先輩かも…」スタスタ

絹恵「ごめんな~二条さん!ちょっと今時間有る?」ニコッ

泉「き、絹恵さん!?どどどどうしはったんですか!?///」

泉(あぁ、これ漫画で見た事あるやつや…告白されるやつですやん…)

泉(と、前までの私なら勘違いするはずや…せやけど絹恵さんはそんな尻軽女や無いんですわ…)ニヤニヤ

泉(大方、バスケ部の関係やろうな。二条泉は日に日に学ぶで~!)

絹恵「ほんでな?今日の放課後に時間有ったら一緒に買い物でもどうかな~って…二条さん?聞いとる?」

泉「え、えぇ!放課後に買い物…買い物!?2人っきりでですか!?」ビクッ!

絹恵「え…そらそうやろ?そうやなかったら意味無いんやし…」

泉「そ、そうですか!そうですよねー!」アハハハ

絹恵「え?うん…やんなぁ?」キョトン

泉(お父さんお母さん…泉は本日おデートをして参ります…)グッグッ!

~そして放課後…~

絹恵「いやぁほんま急に誘ってしもてごめんな?」

泉「い、いえいえ!私も暇してたところなんで!」アセアセ

泉(まさか絹恵さんから誘って貰えるなんて…私は幸せもんやわ…)シミジミ

絹恵「あっ!これなんか江口先輩に似合いそうやと思わん?」

泉「え、江口先輩に…?」

泉(なんで急に江口先輩の名前が!?もしかして…今私は器の大きさを試されてるんじゃ…)ゴクリ

泉(ここで嫉妬なんかしようものなら器の小ささを露呈してまう…)

泉(せやったら、ここは大人な所を少しでも見せな!)グッ!

泉「そうですねぇ!良く似合うと思いますよ!」ニコッ

絹恵「ほんまに!そんならこれにしようかな?」

泉「え、えぇー!?それを買うんですか!?」ビクッ!

絹恵「えっ!?な、なんで!?」ビクッ!

泉(どういう事や…?私と買い物に来て江口先輩に似合うものを買うって…ハッ!?)

泉(私に江口先輩の様になって欲しいっちゅう事か…?)ゴクリ…

泉(ここはハッキリ、私は江口先輩になれんって事を伝えな…)グッ!

泉「あの…絹恵さん…私は私で江口先輩は江口先輩なんですわ…」

絹恵「え?あぁ…そうやな…」キョトン

泉「ですから、私はそれを貰うことは出来ません…すいません…」

絹恵「ん?えっ?どういう事…?」

泉「確かにお気持ちは嬉しいんですが…」クッ…

絹恵「は、はぁ…?」ボーゼン

絹恵(この子は一体何を言ってるんやろうか…?二条さんに買う訳や無いんやけど…ハッ!?)

絹恵(もしかしてこれは二条さんなりのおねだりなんやろうか…?つまりさっきのは…)

絹恵(敢えてボケつつもおねだりをしてる訳やな!?二条さんは面白可愛いなぁ~)ニコニコ

絹恵「そうか~、ほんなら二条さんに似合う物も探さなあかんな?」ニコッ

泉「え!?ホンマですか!?」パアッ!

絹恵(ふふ、やっぱりそうやったんや?なんや妹が出来たみたいで嬉しいなぁ)ニコニコ

泉(私の考えがちゃんと伝わって良かったわぁ…)ホッ

~色々有って~

泉「いやぁ、まさか絹恵さんに服を買って貰えるなんて!嬉しいです~!」ホクホク

絹恵「いいんやで?私のほうが年上なんやしもっと甘えてくれても」ニコニコ

泉(くぅ~!この包容力!まさに女神の様なお人や///)テレテレ

絹恵「ほんならそろそろ江口先輩のも買って帰らなな?」ニコッ

泉「え?江口先輩のも買うんですか…?」

絹恵「まぁそりゃそっちの方がメインやし」

泉(え?どういう事や…じゃあさっきのも本当に江口先輩の物を…)

絹恵「ほんならさっきのお店に…」

泉「き、絹恵さん!」

絹恵「ん?どないしたん?そんなおっかない顔して…」

泉「その…え、江口先輩とは…どういった関係なんでしょうか…」

絹恵「どうって…部活の先輩やけど?なんで急にそんな…あっ!」

絹恵「二条さんもしかして…やきもち焼いてるん?」ニヤッ

泉「ッ~!///」カアッ!

絹恵(まぁうちもお姉ちゃんが家で先輩の話とかしてた時によくやきもち焼いたからなぁ…わかるでぇ)シミジミ

絹恵「まぁ今回は江口先輩の卒業祝いを買いに来た訳やし、買って帰らな意味無いやろ?」

泉「ん…?江口先輩の卒業祝い…?」キョトン

絹恵「…まさか二条さん、私の話ちゃんと聞いてなかったん…?」ジロッ

泉「い、いや…その…」アセアセ

絹恵「ほんなら今日は何の為に買い物に来たと思ってたん…?」

泉「いや…その…絹恵さんと…2人っきりで…と///」カアッ…

絹恵「もう!ちゃんと人の話は聞かなアカンやろ!」

泉「す、すいません…」シュン…

絹恵「ふぅ…まぁえぇわ。ほんなら目的の物買って帰るで?」スタスタ

泉「は、はい…」テクテク

泉(はぁ…最悪や…勝手に勘違いして、絹江さんにも嫌な思いさせて…)ハァ…

泉(もう…合わせる顔が無いわ…)ガックシ

絹恵「よし、それじゃあもう帰ろか?」

泉「はい…今日はホンマすいませんでした…」シュン

絹恵「……」フム…

ギュッ

泉「えっ…!?き、絹恵さん!?///」アセアセ

絹恵「そんな気にすること無いやんか?終わった事をいつまでも引きずってたらアカンよ?」ナデナデ

絹恵「それに、私らは来年も有るんやからまた一緒に来れば良いやんか?」

泉「えっ…じゃあまた…私と2人で来てくれるんですか…?」

絹恵「当たり前やんか、二条さんは可愛い後輩やしな?」ニコッ

泉「き、絹恵さん…」ジーン…

絹恵「それでな、二条さん…1つお願いが有るんやけど…」

泉「はい!なんでも言って下さい!」

絹恵「私の事…お、お姉ちゃんって呼んでみてくれへんかな…?///」テレテレ

泉「えっ…なんですかそれ…?」


そしていよいよ、卒業の季節へ…

とりあえず今回の更新はここまでです

大変長い間お待たせして申し訳ありません

次回の更新で最後となりますので早めに更新したいなと思っています

今回も見ていただいた方、レスくれた方々ありがとうございました

また次回の更新でお会いしましょう。失礼します

~洋榎ちゃんの進路~

洋榎「」キョロキョロ

晴絵「お~い、こっちだこっち!」

洋榎「ちょお!そんな大きい声出さんでもえぇやんか!誰かに見つかったらどうすんねん!」

晴絵「なんだよ、別にやましい事してる訳じゃないんだから良いだろ?ただの進路相談じゃないか…」

洋榎「内容が内容なんやから気ぃ付けてもらわんと困るわ!」

晴絵「へぇ~…じゃあ決まったんだ?自分の進路」

洋榎「うっ…まぁ…そうやな…」

晴絵「それで?洋榎は何がしたいんだ?」

洋榎「…絶対笑わんて約束するか?」

晴絵「笑うわけ無いだろ?自分の大事な教え子が新しい一歩を踏み出そうとしてるんだぞ。嬉しいことじゃないか」ニコッ

洋榎「そ、そうか…実はうちな…?」

洋榎「学校の先生になろうと思うんやけど…///」

晴絵「おおぉ……」

洋榎「な、なんやその反応…」

晴絵「そっかぁ、洋榎が教師ねぇ?」ニヤニヤ

洋榎「わ、笑うなって言うたやろ!」

晴絵「ごめんごめん。でもこれは別に馬鹿にしてる訳じゃないんだ」

晴絵「なんかイメージにピッタリ過ぎておかしくってな」アハハ

洋榎「そ、それでな…うちは本当に先生になれるかどうか不安でなぁ…」

晴絵「なんだ、洋榎らしくないじゃないか?」

洋榎「いや、高校を出た時点で人生の半分は決まったような物やんか…ここでは失敗出来んかなぁって…」

晴絵「なに言ってんだ、まだまだ人生三合目。瑞原先生なんかアイドル辞めてこの学校入ってるんだぞ?」

洋榎「あれは特殊すぎるやろうが…」

晴絵「三尋木先生だってふらっと入ってきたし、私だって元々ただのOLだったんだからな?」

晴絵「自分のやりたい事は早いうちに挑戦しておいた方が良いぞ。年を重ねる毎に身動き取れなくなるからな?」

洋榎「そうか…わかった。ありがとな!ちょっとは気が楽になったわ!」

晴絵「あぁ、必要ならまたいつでも相談してくれ」ニコッ

~竹井さんの進路~

ゆみ「それで、結局進学はしないのか?」

久「そうね、やっぱり自分がやりたいと思った事をやってみるわ」

美穂子「でも久ならきっと大丈夫よね?」

久「ふふっ、なんだか美穂子に言われると私もそんな気がしてきたわ」ニコッ

やえ「それにしても竹井が保母さんになりたいなんてな…」

久「あら?こう見えても私結構子供好きなのよ?」

ゆみ「そんな素振り今まで一度も見せなかったじゃないか…」

久「そんなの私のイメージじゃ無いじゃない?」クスッ

やえ「自分でも気付いてるんじゃないか…」

久「まぁまぁ、でもこれで卒業したらあなた達とはもう離れ離れなのよね…」

ゆみ「それでもいつかはそうなるものだ。遅かれ早かれな…」

やえ「……寂しくなるな」

久「えぇ…でもこれからこういう別れは増えていくのよね」

美穂子「残りの学校生活、悔いの無い様に過ごしましょうね…?」

久「えぇ!勿論よ!」

~小瀬川さんの進路~

白望「……」ペラッ

塞「何見てるのシロ?」

胡桃「進学説明会…?」

豊音「シロも結局大学に行く事にしたんだ~!」

白望「いや…私大学行かないよ…?」

塞「えっ!?じゃあなんでそんなパンフレット読んでるの!?」

白望「暇つぶし…」ペラッ

豊音「でもシロが進学しないってちょっと意外かも…?」

胡桃「確かに…大学行けば一日中寝てられる!とか言いそうなのに」

白望「…それも魅力的だけどね」

塞「じゃあシロは就職するの?」

白望「いや…留学するよ」

塞「はぁ!?留学!?」ガタッ!

塞「やめときなって!絶対無理だよ!」

豊音「そうだよ~!誰もお世話してくれる人居ないんだよ~!?」

白望「エイスリンも一緒だから…大丈夫」

胡桃「エイちゃんも?」

白望「うん…エイスリンが国に帰るらしくって…やりたいことも無いから一緒に行く事にした」

塞「なんであんたはそういう所だけ行動力有るのかなぁ…」

豊音「じゃあシロにも会えなくなっちゃうんだ…」ジワッ…

白望「いや…そうじゃなくて…あぁ~…」

白望「エイスリンも日本語の勉強してこっちで教師になりたいらしいから…そのうち帰ってくると思うよ」

胡桃「おー!エイちゃんが先生になるなんてね!」

塞「でもなんだか似合ってるかも」クスッ

白望「だからいつになるかわからないけど…また皆で会おうねって言ってた…」

豊音「…うん!待ってるよ~!」ニコッ

白望(喋りすぎてダルイ…)ハァ…

~獅子原さんの進路~

誓子「それで、大学には行かないのね?」

爽「うん、もう決めた。今決めた」

菫「それにしても思い切りがいいと言うか向こう見ずと言うか…」ハァ

照「でも、私もそういう生活少し憧れるかも…」

菫「照はそんな野蛮な暮らしをしちゃ駄目だからな?」

爽「野蛮って…酷いなオイ…」

誓子「でも日本全国旅しながらやりたい事見つけるって…野蛮と言うより野生的よね」

爽「私は誰かに縛られながら生きたくないのだ」キリッ

誓子「はいはい、精々死なない様にね…」ハア…

爽「葬式には来てくれな?」ケラケラ

照「うん、絶対行くね…」グッ

菫「まずは死なないように祈れよ…」

~頑張れ愛宕先生~

洋榎「えぇっと…ようわからんなぁ…」

健夜「愛宕さん、そこはそんなに難しく無いよ…?」

洋榎「そうは言うてもなぁ…」

はやり「わからないものを後回しにしちゃだめ!一生わからないままだよ?」

良子「イエス、体中の細胞を英語にするんです」

理沙「いつやるの!?」プンスコ!

咏「今でしょ?知らんけど~」ケラケラ

洋榎「あんなぁ…教えてくれるのは有り難いんやけどな…?もうちょい真面目に教えてもらわんと…」

えり「普段から真面目に教えているのに聞いていなかったのはあなたですよ?」

洋榎「はい…すいません…」

ガチャッ

雅枝「あら?今日は随分お客さんが多いみたいやな…?」ニヤッ

一同「」ビクッ!

良子「あ、お邪魔してます」ペコリ

洋榎「なんやオカンか…うちは今真面目に勉強してるんやから邪魔せんとってな?」

雅枝「ほぉ~?こんなのに教わって頭なんか良くなるんかいな?」チラッ

洋榎「こんなのやと…?この人達はな!」

健夜「愛宕さん…いいから…大丈夫だから!」アセアセ

はやり「そうそう!勉強勉強!」ニコニコ

洋榎「い、いや…せやかて…」

えり「大丈夫ですから、早く終わらせちゃいましょう?」アセアセ

洋榎「は、はぁ…」

理沙「……」キョロキョロ

雅枝「お~?なんや理沙ちゃんも来たんか~?」ニコニコ

理沙「!?」アセアセ!

雅枝「ちょっとは人前に出て喋れるようになったんか~?」ナデナデ

理沙「が、頑張って…ます…」アセアセ!

洋榎「なんやオカン野依先生と知り合いなんか?」

雅枝「まぁ知り合いっちゅうか…この子らほとんど私の教え子やで?」

洋榎「はぁ!?」ガタッ!

雅枝「なんでそんなに驚くんや?私が教師なの知ってたやろ?」

洋榎「いやそれでもずっと小学校とかやと思ってたわ!なんで言わんかったんや!」

雅枝「だって聞かれた事ないからなぁ?」

洋榎「なんやねんそれ!ほんなら最初っからオカンに聞いておけば良かったわ!」

雅枝「なに?アンタ真面目に勉強なんかしてからに…先生にでもなるつもりかいな?」ケラケラ

洋榎「…まぁ…そういうことやな…」テレテレ

雅枝「…え?嘘やろ?」

洋榎「マジもマジの大真面目や!」

雅枝「いやいやいや!無理やってアンタなんかに!」

洋榎「それはまだわからんやろが!」

雅枝「How is your study?(勉強の調子はどうですか?)」

洋榎「…なに?なんて?」キョトン

雅枝「全然アカンやんか!!」バンッ!

洋榎「今はまだわからんだけや!!」バンッ!

絹恵「ただいまぁ~ってなんでこんなに先生がおるん!?お姉ちゃん何したの!?」

雅枝「おぉ絹!アンタからもなんか言ってやってや!」

絹恵「話が全然見えないんやけど…?」

雅枝「この馬鹿が何を思ったか教師になりたいとか言い出しよったんや!」

洋榎「馬鹿とはなんや馬鹿とは!!」

絹恵「えぇ!?お姉ちゃんが学校の先生に!?大丈夫なん…?」

洋榎「絹までそんなこと言うんか!」

健夜「あの…それじゃあ私達はこの辺で…」

雅枝「あんたらも待ちぃ!!ご飯でも食べて行きやぁ!」クワッ!

はやり「えっと…それは流石に悪いかなぁ…って」アセアセ

雅枝「食べて行きぃや…」ギロッ

はやり「ご、ごちそうになります…」ペコペコ

理沙「」カタカタ

絹恵「わぁ~!お寿司やお寿司~!」ニコニコ

雅枝「遠慮せんと沢山食べて帰りや?」

えり「あ、ありがとうございます…」

雅枝「ほんで、うちの娘が教師なりたいらしいんやけど?あんたらの見込みはどうなん?」

健夜「うっ…そ、それは…」

雅枝「五段階評価の何点や?」

はやり「…一点」

良子「一点ですかね…」

理沙「一点…」プンスコ…

えり「ということでして…」

雅枝「…そんな子が教師になれると思っとったんか?」

洋榎「別にえぇやろうが…うちが何になろうと…」

雅枝「そういう訳にはいかん。アンタが立派な社会人になるまでアンタはまだ私の子供やからな」

絹恵「まぁまぁ…2人とも、まずはご飯食べようよ…」

~食後~

雅枝「大体、普段から真面目にやらんやつが後になってから勉強したって無理なんやって」

洋榎「無理な事なんか無いやろ!」

雅枝「どうせまた同じ事を繰り返すだけなんやから今の内に諦めとき。時間の無駄や」

???「おっじゃまっしま~す!」

健夜「あっ!来た!」ガタッ!

恒子「おじゃましま~す!あー!愛宕先生お久しぶり~!」キャッキャ!

雅枝「な、なんでアンタも来とんねん!誰が呼んだんや!?」

恒子「えぇ~?だって洋榎ちゃんの勉強会が有るって言うから~?可愛い教え子の為に私も一肌脱がないと~と思いまして!」エヘヘヘ

雅枝「は?教え子?」ピクッ

恒子「そうなんです!何を隠そうこの福与恒子ちゃんは先生になっていたのでしたー!」ビシッ!

雅枝「は…はああああああああ!?」ビクッ!

洋榎「何もそこまで驚かんでも…」

雅枝「いや!あんたが教師になんかなれる訳無いやろ!?金か!体か!」ガタッ!

恒子「酷~い!私一生懸命勉強してなれたのにぃ~…」シクシク

雅枝「勉強って…成績いっつもオール1やったやんか…」

恒子「まぁ人間やろうと思えばなんとかなるもんですよ!」フンス!

洋榎「ほれ見~や!こーこちゃんやってこう言ってるやろうが!」

恒子「せやねんせやね~ん!」ウッシッシ!

雅枝「ありえへん…こんな事は…」クラクラ…

???「あちゃ~…やっぱりもう集まってたか…お邪魔しまーす!」

ガチャッ

晴絵「あれ?愛宕先生じゃないですか!お久しぶりです!」ペコリ

雅枝「なんやなんや…今日は同窓会かいな…」ハァ…

洋榎「赤土先生からもウチのオカンになんか言ってやってくれや!」

雅枝「赤土……先生……?」タラー…

雅枝「晴絵…アンタもまさか教師になったんか…?」

晴絵「まぁ…はい!」ニコッ

雅枝「なんっでやねん!!」ビシッ!

良子「おぉ…これが本場のツッコミですか…」

雅枝「あんたら人が教えてる時はフラフラしよって全然授業なんか聞かん癖にやな!」

晴絵「その節はご迷惑お掛けしました…」アハハッ…

雅枝「はぁ…まさか問題児2トップが教師になってるなんてなぁ…」

晴絵・恒子「」キョロキョロ

雅枝「お前らや!このアホが!」ビシッ!

晴絵「でも、実際やりたい事を見つけてから勉強をするといつもより覚えが良いって言うか…」

恒子「そうそう!なんか先生になった自分想像しながらやると覚え易かったり!」

雅枝「もうえぇわ…もう止めん…勝手にしてくれや…」ハァ

洋榎「ほ、ホンマに!?」パアッ!

雅枝「あぁ…せやけど1つ条件が有るで…?」ニヤリ

~酒宴~

雅枝「ほんで針生が晴絵の頭を引っぱたいてやな~?」アハハハ

恒子「なにそれ面白~い!」ギャハハハ!

えり「そ、その話はもう良いじゃないですか!///」

洋榎「ほんでその条件っちゅうのが…」

絹恵「先生達の恥ずかしい昔話を聞かせるって…」

洋榎「こんなんただの同窓会やないか…」

絹恵「でも多分お母さんもお姉ちゃんの進路の事認めてくれたって事やない?」

洋榎「せやろか…」

絹恵「なんか今のお母さん…私達が小さかった頃のお母さんみたいで、私は好きやな」

雅枝「あん時は理沙ちゃんが泣き出してもうて大変やったで!」アハハハ

理沙「あはははは~///」ニッコリ

洋榎「……なぁ絹」

絹恵「ん?」

洋榎「学校の先生って…えぇな」ニコッ

絹恵「…うん!」ニコッ

~卒業式~

晴絵「皆、おはよう。今日まで良く頑張ったな?」

晴絵「私は一人も欠ける事無く今日の日を迎えられて嬉しい…」

久「先生…」

晴絵「それに、今日はあくまでも皆の人生の中で一区切りついただけだ」

晴絵「これから辛い事も沢山有るだろうけど、皆と過ごしたこの高校生活を思い出して…」

晴絵「前に進んで行って欲しいと思う」ニコッ

恭子「先生…」

恭子「……江崎が今年野球賭博で退学になったんですけど」

晴絵「………」

晴絵「卒業おめでとう!」ニコッ

恭子「おぉい!!」

セーラ「あぁ~…ずっと座りっぱなしとかホンマかったるいなぁ…」

洋榎「黙って座っとれ…ってなんやそのTシャツ?」

セーラ「えぇやろ?部活の後輩が買ってくれたんやって」ニヒヒ

洋榎「一球入魂…そのセンスは絹やな…」

セーラ「やっぱりわかるか?」アハハ

洋榎「まぁな、似合うてるやん」


菫「おい照、泣くなって…まだ始まってないんだから…」

照「泣いてない…泣いてないから…」ウルウル

菫「大丈夫か…?ハンカチ使うか…?」

照「菫…今優しくしないで…本当に…」プルプル

菫「照…お前と三年間一緒に居れて楽しかったよ…」ポンポン

照「ず、ずびれぇぇぇぇぇ…」ブワッ

菫(可愛いなぁ照は…)ナデナデ

恒子「それではこれより第14回麻雀学園高等部卒業式を執り行います」

恒子「まずは在校生からの贈る言葉です、花田煌さんお願いします」

煌「はい!任されました!」スバラッ!

佳織「頑張ってね煌ちゃん!」コソコソ

煌「卒業生の皆様、まずはご卒業おめでとうございます!誰一人欠ける事無く卒業する事が出来たのはとてもすばらな事です!」

恭子「いや江崎は…」

煌「素敵な先輩方に囲まれていた私達の高校生活は、それはそれは煌びやかなものでした」

煌「ですが、あなた達の事を尊敬できる人かと言われたら少し悩んでしまいます…」

美幸「失礼すぎるよも~…」

煌「あなた達のようになろうとする事は私達には出来ません、それでも…」

煌「あなた達の様な、固い絆で結ばれたクラスで居たいと…私達は心の底から思っています」

煌「どうか、私達と過ごしたこの時間を…忘れないで下さい…」

煌「ご卒業おめでとうございます!」スバラッ!

パチパチパチパチ

照「あぅぅぅぅぅぇぇぇぇぇぇ……」パチパチ

菫「汚いぞ照…」ゴシゴシ

恒子「ありがとうございました。続いては…えっ!?嘘…」

ザワザワ…ザワザワ…

恒子「えぇ…申し訳ありません…それでは続いては…校長先生からのご挨拶です」

智葉「校長だと!?」

久「この学校にも居たのね…」

ゆみ「入学式にも見た事が無かったからな…」

恭子「確か校長は世界中を飛び回ってるって聞いたけどな…」

やえ「最後にその校長の姿…目に焼き付けておいてやろう!」

スッ…

トシ「あんた達、はじめまして。校長です」

トシ「今日は卒業おめでとう。思い返せば色々と有ったねぇ…」

恭子(いや自分ではじめまして言うてたやん…)

トシ「色々な仕事の都合であんた達とはろくな想い出も無かったけどね…」

トシ「自由な校風でノビノビと暮らして、恋に学業に頭を悩ませるあんた達が目に浮かぶようだよ…」

トシ「私は毎年、この学校を巣立った子達が…立派に社会に貢献してるって聞いた時には目頭が熱くなるものだよ」

トシ「だから偉大な先輩達に習ってあんた達も…」

イーマーヲーヌケダッソー♪ピッ…

トシ「もしもし…今卒業式で…え?違うよ…2-4-11だって…そう…うん…頼んだよ?うん…それじゃあ…はーい…はいはーい…」ピッ

トシ「コホン…あんた達も、必死に前に進んでいくんだよ?私からは以上」

恒子「え~…はい…校長先生からの挨拶でした…ありがとうございました」

爽「…あのババア絶対競馬してたよな?」

誓子「そうね…本当に世界中で仕事なんかしてるのかしら…」

恒子「それでは続きまして卒業生代表、辻垣内智葉さんお願いします」

ダヴァン「智葉、頑張って下さイ!」

智葉「頑張るほどの事でも無いさ。行って来る」スッ

智葉「あ~…あ~…コホン」

智葉「私が3年生代表の辻垣内だ。今日はこのような式典を開いてもらって感謝している」

恭子「なんであんな偉そうなんや…」

智葉「先ほど在校生代表の話にも有ったかも知れないが、確かに私達は立派な先輩ではなかったかもしれない」

智葉「体育祭では醜くも勝ちに徹した罵声、学校祭では倫理観ゼロの風俗営業…自分で言っていても頭が痛くなってくるな…」

久「もう思い出させないでよ…」ハァ…

智葉「だがこれだけは言える。今までの学校の歴史の中で、私達が一番この学校を楽しんでいた!」

智葉「高校生らしく学び、遊び、叱られた。斜めから物事を眺めて青春を逃したりしなかった!」

智葉「私達は全力で高校生活を終え、満足だ!君達も残り少ない学生の時間を…悔いの無いように過ごして欲しい」

智葉「私からは以上だ、ありがとう」

パチパチパチ

咲「うぅぅぅぅぇぇぇぇぇ…」パチパチ

和「咲さん汚いですよ…」ゴシゴシ

恒子「では、只今を持ちまして第14回卒業式を閉幕します。卒業生退場」

セーラ「はぁ~!やっと終わったで~!」ンー!

洋榎「なんやお前目ぇ真っ赤やないか?泣いとったんか?ん?」ニヤニヤ

セーラ「ア、アホか!お前かて鼻声やんけ!泣いてたんやろ?あ?」

洋榎「は、はぁ!?これは花粉症やし!泣いてへんし!」

ゆみ「もうどっちでも良いから早く帰るぞ…」ハァ…

洋榎「なんや~?加治木は泣いたんか~?」アァン?

セーラ「泣いてもうたんか~?」オォン?

ゆみ「ははっ…あぁ、恥ずかしい話だが泣いてしまったよ…」クスッ

ゆみ「今までの生活がほんの少し変わるだけなのにおかしな話だが…」

ゆみ「それほど私は、この学校が好きで堪らなかったらしい…」

洋榎「あぁ…そうか」

セーラ「…そうやな」

ゆみ「出来る事ならもう一度…そんな気分だ」ニコッ

~旅立ちの日に~

晴絵「それじゃあ皆気を付けて帰る事。いくら卒業したからって夜遊びしてたら連れて帰るからな?」

久「それじゃあ先生も元気でね?」

晴絵「ああ、竹井もしっかり保母さんやれよ?」

久「もち♪」ブイ!

爽「じゃあね~先生!またどっかで!」

晴絵「お~う、お前も私より先に死ぬんじゃないぞ~?」

爽「どうかな?わっかんね~!」ハハッ

洋榎「先生…ほんま色々おおきにな…?」

晴絵「あぁ、一緒に働けるのを楽しみにしてるからな」ニコッ

晴絵「あらためて皆、卒業おめでとう…!」


そしてどうか、どうか元気で…

~エピローグ~

咲「お姉ちゃ~ん!早く着物に着替えて!遅れちゃうよ~!」

照「わかってるから…そんなに焦らなくても…」

咲「もう!弘世さん来ちゃうって!」

照「菫に手伝って貰えばいいや…」

咲「またそんな事言って…」

あれから二年、お姉ちゃんは成人式で久しぶりに皆と会うらしく昨日から楽しみにしていたみたい

そりゃあ同じ学校に行ったりたまに遊ぶ人も居るんだろうけど、少し照れくさいみたいで中々着替えようとしない…

私も今年に卒業を控える身として、少し分からなくもない…

ピンポーン

菫「照、準備は出来てるか?」

咲「もう!だから言ったでしょ!」プンプン

照「わかったわかった…」

照「お待たせ」

菫「本当に待たせるなぁ…」ハァ…

宥「宮永さんお久しぶり…」カタカタ

照「あ、若女将。お久しぶりです」ペコリ

宥「その呼び方やめてよ…///」テレテレ

照「それにしても旅館の仕事をすると随分逞しくなるんだね…」ジーッ…

宥「あぁこれ…?中にもう一枚着物着てるの」ニコッ

菫「なんだか…松実も変わらないな…」ハハッ

照「うんうん」

照「そういえば獅子原さん、今日来るのかな?」

菫「あぁ、確かに誰も連絡貰ってないし招待状の送り先も分からなかったらしいからな…」

宥「皆一緒じゃないと…暖かくない…」カタカタ

ヴォォォォォォンヴォンヴォォォォン!!

照「わっ!?」ビクッ

菫「なんだあのバイク…」

カパッ

爽「ハロー、お久しぶり~」ニコッ

菫「獅子原!お前…どうしたんだそのバイク…」

爽「ちょっとね、大工の棟梁に貰った。」

照「大工って…じゃあ今は大工さんなの?」

爽「ううん?今はシュウマイにグリーンピース乗せるバイトしてるよ?」

菫「なにがなんだか解らない…」ハァ…

菫「じゃあ、相変わらず宿も決めないで全国旅してるのか…」

爽「まぁね?なんとなくまだこれでいいと思ってさ。24まではフラフラしてるよ」

照「自由人だね…」

宥「あ、あれって愛宕さんじゃない?」

菫「誰かと言い争いをしてるな…」

洋榎「せやから先に来たウチが先に入るって言ってんねん!」

セーラ「アホ!後も先も無いやろが!俺が入りたいんやから俺が先や!」

洋榎「ドアホ!お前は男子便所にでも入っとけ!」

ギャーギャー!

爽「そういや私トイレしたかったんだ、ちょっと待ってて」タッタッタ

爽「お先~♪」バタン

洋榎・セーラ「あっ…」

洋榎「お前のせいで先に入られてしもうたやろが!」

セーラ「なんやと~!?…って今の獅子原やなかったか…?」

洋榎「なんやと!?おい獅子原~!はよ出てこいや!!」ガンガン!

菫「先に行こう…知り合いだと思われたら困る…」

~成人式会場~

菫「見れば見るほど懐かしい顔ばかりだな…」

やえ「あんた達久しぶりね!」

照「あ、小走さん久しぶり」

やえ「なんだか着物着てるって所以外全然変わって無いわねあんた達…」

菫「そういうお前だって全然変わってないじゃないか…」

やえ「ふん!いつまで経ってもにわかね!これを見なさい!」ファサッ!

菫「いつもの髪型だな…」

照「チョココロネ…」ジュルリ

やえ「もう!よく見なさいよ!ロールが二つ増えてるじゃない!」

菫「増えてるか…?」ジーッ…

照「よくわからない…」ジーッ…

洋榎「お~うなんやお前らも来てたんか~!…あれ?お前そんな髪型やったか…?」

やえ「流石洋榎!」ダキッ!

菫「なんでわかるんだよ!!」ビシッ!

久「は~い♪お久しぶり」フリフリ

美穂子「お久しぶりです」ペコリ

菫「お、今日も2人仲良く登場か」

久「勿論よ、私と美穂子は未だにラブラブなんですもの♪」

美穂子「もうっ久ったら///」テレテレ

照「それだけ仲良かったらすぐにでも結婚できそうだね」

美穂子「」ピクッ

久「えっ…あぁその…それも今後は視野に入れてね…って言う感じかしら…?」アセアセ

美穂子「私他の方にも挨拶してきますね?失礼します」ニッコリ

久「み、美穂子!?」

菫「…お前まさかまた」ジーッ

久「うっ…だって結婚って人生の中でも一大イベントでしょ…?そんな大事なイベントを美穂子は私とで良いのかと思ったら…」ウジウジ

菫「このへたれっぷりはもうどうにもならんな…」ハァ…

そして様々な催しも終わり、成人式の二次会へ…

ゆみ「それじゃあ皆、グラスは持ったか?」

恭子「それでは皆さんとの久しぶりの再開に、乾杯!」

かんぱ~い!

豊音「それにしてもシロもエイスリンさんも来るなんてねぇ~!」

白望「私は手紙だけで良いって言ったんだけど…」

エイスリン「ワタシがこないとシロこない!なまけもの!」プンプン!

塞「本当、ビックリするくらい日本語上手くなっちゃってねぇ…画板はもう持ち歩かないの?」

エイスリン「んっと…ほら!」バッ!

エイスリン「これ、みんなとのオモイデ!だいじにしてる!」ニコッ!

胡桃「なんか皆、変わったように見えて案外変わってないのかも…」クスッ

塞「胡桃も背、伸びたもんね?」クスッ

胡桃「2cmもね!」フンス!

誓子「それで…まだ定職にも就かないでフラフラしてるの…?」

爽「まぁまぁ、やりたくない仕事して生きるのは私以外の人に任せるよ」

誓子「いつまでもそんな事続けて行ける訳じゃ無いのよ?」

爽「心配すんなって、もう少ししたらちゃんと帰るからさ」

誓子「……本当に?」

爽「あぁ、面白い土産話イッパイ持って帰ってくるからさ、その時は…」

誓子「その時は…?」

爽「また皆でこうやって集まろうな?」ニコッ

誓子「皆で一緒にね…」ハァ…

誓子「人の気も知らないで…」ボソッ

爽「ん?なんか言った?」

誓子「なんでもない!」プンプン!

爽「ごめんな…」ボソッ…

誓子「え?」

爽「ん?どうした?」モグモグ

誓子(気のせい…かしら…?)

爽「うまうま!」モグモグ

ガラガラッ

晴絵「おうお前ら、久しぶりだな?」ニコッ

洋榎「おぉ!赤土先生(アラサー)やんか!久しぶり!」

セーラ「ほんまや!はるちゃん(アラサー)や!久しぶりやな!」

晴絵「お前ら容赦無いな…」ハハッ…

郁乃「いくのんも来たで~」アハハハー

恭子「うわぁ…」

郁乃「今うわぁって行ったの末原ちゃんやろ~?チューしたろうかぁ~?」ニコニコ

恭子「いや…遠慮しときますわ…」

ゆみ「それにしても先生が来るなんて聞いてなかったが…一体誰が…?」

晴絵「あぁ…それがね?」

健夜「愛宕さんのお母さんから連絡があって…」

恒子「ここの店に行ったらただ酒飲めるって聞いたんで来ちゃいました~!」

洋榎「オカンが…?それにただ酒ってどういうこっちゃ!?おごりちゃうんかい!」ビシッ!

えり「とにかく、私達も二日酔い覚悟でやってきましたので…」

咏「久しぶりに死ぬほど飲むぞ~!知らんけど!」

みさき「わかってると思いますけど九州出身の癖して全然飲めないんだから自重して下さいね野依さん」

理沙「芋焼酎!ロックで!」プンスコ!

みさき「話し聞いてました!?」

智葉「なんだか大所帯になってしまったな…ちょっと待ってろ」ガラガラ…

美幸「ん?どこに行くの~?」

智葉「おい、隣の客が帰ったから襖開けてそっちも使って良いぞ」

菫「随分タイミングが良いな…」

店員「お嬢、もう1つ隣の奴等も叩きだしやすか?」

智葉「いや、もう十分だ。下がっていいぞ」

店員「へい!」

照「あの人…耳半分無かったけど…店員さんだよね…?」

菫「何を言ってるんだ、当たり前じゃないか」トオイメ

~数時間後~

郁乃「んっぐ…んっぐ…プハー!美味しいなぁ~末原ちゃ~ん///」ヘロヘロ

恭子「飲みすぎですって…もう止めといた方が…」

郁乃「なぁ~にを堅い事言ってんの~?学校の先生じゃあるまいしぃ~///」アハハハー

恭子「先生はあんたやろうが…もう誰かこの人連れてって下さいよ…」チラッ

晴絵「じゃあ私は洋榎にビール2本!」

咏「私は江口っちに日本酒1本だねぃ~♪」

久「はいはい締め切るわよ~?もう賭ける人は居ないかしら~♪」

恭子「何やってんねんあんたら…」

菫「いや…私も止めたんだが愛宕と江口のどっちがより多く飲めるかを競い合ってしまってな…」

恭子「下手したら死んでまうぞ!?」

洋榎「アホか、くたばるとしても一人だけや」フッフッフ…

セーラ「自己申告とは大分賢くなったやないか洋榎ぇ…」クックック…

洋榎「……潰す」

恭子「いっそどっちも死んだらえぇわ…」ハァ…

~さらに数時間後~

洋榎「なんやなんや…勝負付く前にほとんど潰れてもうてるやんか…」ヒック

セーラ「まったく情けないなぁ…」ヒック

菫「お前らが異常なんだよ…まったくこんなに散らかして…」

洋榎「なんや、弘世は飲んでないんか?随分平気そうやけど」

菫「私は顔に出辛いだけだ、こんなに飲んだのは初めてだよ」

セーラ「そりゃあ苦労するやろうなぁ」ハッハッハ

菫「まぁな…それじゃあ私達は先に帰る事にするよ。ほら照、帰るぞ?」

照「うぅ~い…帰ったぞぉ~さきぃ~…」ヒック

菫「まだ帰って無いしなんでおっさんになってるんだよ…まったくしょうがない奴だ…」ハァ…

洋榎「どうするんや?まさか背負って帰るんや無いやろな?」

菫「そうだな…困った事になった…」

セーラ「ほんならちょっと待っとれ」ピッピ…

泉「もうなんですか江口先輩、今から寝る所やったのに…」フワァ…

セーラ「おぉう、悪いんやけどこいつら送ってって貰えんか?お前サイドカー付いとったやろ?」

洋榎「なんや二条なんちゃらやないか…」

泉「あ、お姉さん!こんばんはです~!」ニコッ

洋榎「誰がお姉さんや!うちはお前と絹の事を認めた訳ちゃうからな!!」

泉「お姉さんの頼みと有ればこの泉お2人を無事お家まで送らせていただきますよ!」ビシッ!

洋榎「大体なんでお前がバイクなんか持ってるんや!まだ高校生やろが!」

泉「あれ?知らんのですか?バイクの免許は小さいのなら16歳から取れるんですよ?」

セーラ「こいつ絹と一緒に二人乗りしたいが為にバイトまでして買ったらしいで」ハハハ!

洋榎「絹をお前みたいなのの後ろに乗せられるか!」

セーラ「あ~もううるさいからもう行ってええで!ほな頼むな?」

泉「任されました!ほな2人ともどうぞ~」

菫「何から何まですまないな、会計は…」

セーラ「そこでへばってる大人達にごちそうになることにするわ」ニコッ

菫「そうか…じゃあまたな?」

洋榎「おう!そのうちな?」

洋榎「なんやかなり静かになってもうたな…」

セーラ「やなぁ…」

洋榎「最近どうや?」

セーラ「ぼちぼちやな…お前は?」

洋榎「まぁ…ぼとぼちやな…」

セーラ「そうか…」

セーラ・洋榎「……」

洋榎「今日は楽しかったなぁ」

セーラ「あぁ、そうやな」

洋榎「またこうやって集まれるやろうか?」

セーラ「当たり前やろ、声さえ掛かれば俺もいつでも来るわ」

洋榎「そうか…そうやろな」ハハッ

セーラ「なんや急に気持ち悪いな…」


洋榎「なんかな、もう大分時間は経った筈やのに…まだあの頃の事を思い出して…思い出し笑いしてな」

洋榎「もっと沢山やりたい事あったなぁって思ったら、全然満足して卒業出来てなかったんや無いかなってな…」

セーラ「そらそうやろ…俺かてまだまだやりたかった事なんかいっぱい有ったわ…せやけど」

セーラ「それってやりたい事が全部出来ないくらい、楽しんでたって事やないんかな…?」

洋榎「そうやな…そういう事にしとこうか…」フフッ…

爽「そうそう、そういう事だよ」ウンウン

セーラ・洋榎「!?」

洋榎「な、なんやお前起きとったんなら言えや!!」

爽「いやぁなんだかいい雰囲気で話に入っていけなくてね~」アハハハ

セーラ「何がいい雰囲気やねん!ふざけんな!」

爽「まぁまぁ、そんな大声出すと皆起きちゃうからさ?」

爽「じゃあ私帰んね?またそのうち」

洋榎「帰るって…チカに挨拶せんでえぇんか?」

爽「いいんだよ、今日はいっぱい話せたし…約束もしたしな。後は私の問題だ」ニコッ

セーラ「なんやようわからんけど死なない程度に楽しめや?」

爽「ははっありがとさん!じゃあね~」フリフリ

洋榎「アイツの場合金を払う素振りすら見せなかったな…」

セーラ「あぁ…意外と一番の大物になるかもな…」

ガラガラ

裕子「はぁ…連絡が一向に無いと思ったらやっぱり…」

洋榎「おぉ佐藤先生やんか、久しぶりやな!」

裕子「あなた達は平気そうね…まったく大の大人が何やってるんだか…」

大沼「車を回してくる…」

セーラ「ほな皆起こして帰るとするか?」

洋榎「やな。ほなまたな?」

セーラ「おう、またな」ニコッ

泉「ほんまにここでえぇんですか?」

菫「あぁ、君も急に呼んでしまって悪かったな。助かったよ」

泉「いいえ、愛のパワーですから!」キリッ

菫「お、おう…」

泉「ほなお気をつけて~♪」

ブーン…

菫「ほら照、着いたぞ。起きろ」

照「うぅ~ん…後五分…」

菫「まったく…しょうがない奴だ…」

ガチャッ

咲「あ、弘世さん!わざわざすみません!」

菫「いやなに、二条さんがここまで送ってくれてな」

咲「二条さんが?とにかく上がって下さい!ほらお姉ちゃんも!」

照「咲ぃ~…帰ったぞぉ~…」

咲「もう、何言ってるの?」クスッ

咲「あぁ、それでお姉ちゃんこんなに飲み過ぎて…」

菫「まぁ本人が楽しそうで良かったがな…」

咲「それにしても卒業してからも弘世さんに迷惑掛けちゃって…すいません」

菫「いや、いいんだ…私も照と一緒に居れて楽しいからな。おあいこってところかな?」クスッ

咲「これで付き合ってないなんて不思議ですね…」

菫「い、いや…私と照は付き合うとかの関係じゃ…」アセアセ

咲「お姉ちゃん大学でかなり人気らしいですよ?クールでドジな所がギャップで良いって…」

菫「だ、誰からそんな話を聞くんだ…?」

咲「お姉ちゃんが言ってましたよ?皆可愛い子ばっかりだって…」

咲(まぁちょっと脚色してる所も有るけど…)

菫「そ、それは照もさぞかし喜んだだろうな!」アセアセ

咲「でも私は気心の知れた弘世さんがお姉ちゃんの隣に居てくれたらなって思います…」

菫「!?」


咲「あっ、今のは独り言なので気にしないでくださいね?」クスッ

菫「あ、あぁ…」

咲「それじゃあ私はもう寝ますね?弘世さんも今日は泊まって行ってください。布団も有りますので」

菫「あぁありがとう…」

咲「ではお休みなさい」

バタン

菫(私は確かに照に好意的な気持ちは持ってる…だが照は…照の気持ちはどうなんだ?)

菫(今の関係が壊れるくらいなら…私は…)

菫「考えたって仕方が無いな…お手洗いを借りよう…」

ガチャッ

咲「あっ…///」

菫「なに…してるんだ?咲ちゃん…」

咲「いえこれは盗み聞きとかじゃなくてですね!お2人が健全なお付き合いが出来るようにと!///」アセアセ!

咲「こんな所でおっぱじめられても困るし!無理矢理とかなら止めなきゃだし!///」アタフタ!

菫「落ち着け…何かとんでもない事を口走ってるぞ咲ちゃん…」

菫「まぁ…照との事は…その…」

菫「善処しよう…とだけ…///」

咲「!!」パアッ!

咲「不出来な姉ですがよろしくおねがいします!」ペコリ

菫「まだ気が早い!まったく…///」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

菫(小学校の頃は何も考えず勉強だけして過ごしてきた…)

菫(中学校の頃に照と出会って、変な奴だったが少しずつ楽しくなってきて…)

菫(高校はもっと変な奴が居て、もっと楽しくなって…)

菫(いつの間にか私が照追いかけるようになっていた)

菫(大学が終われば私達は離れ離れになってしまうんだろうか…?)


菫「なぁ照…私はお前が好きだよ…友達としても…勿論それ以上に…」

菫「寝ている間に言うなんて…少し卑怯だったか…」ハハッ

菫「それでもいつか…直接お前に言えるといいな」

菫「その時お前は私に何て言うだろうな…やっぱり少し怖いかもしれないな…」

照「私も好きだよ…」

菫「!?」

照「私も菫が好き…ずっと前から…多分菫よりも前から…」

菫「照お前…起きてたのか…?」

照「うん…起きたら菫が帰っちゃうと思って…」

菫「…それでその好きって言うのは…」

照「友達としても…勿論それ以上に菫の事が好き」

菫「照…私なんかで良いのか?」

照「ううん、菫が良いの…」

菫「照…」

照「菫…」

咲「…ティッシュここ置いておきますね///」スッ

菫「コラ!もう寝なさい!!///」

咲「す、すみません…///では失礼します///」ススッ…

菫「はぁ…心臓が飛び出るかと思った…///」

照「咲は気が利く良い子…」

菫「段階が飛びすぎてるだろ!」

照「でも今日は…2人で寝たい…」

菫「…じゃあ…寝るか?」

照「うん…」

菫(学校で習って来た事で一番良く使うのは良くて中学生までだ)

菫(でも、一番友達が多くなるのは高校生だと思う…)

菫(勉強では教わらない事を沢山学んで今日の私が有る)

菫(そしてこれからもそれらに支えて貰って生きていくだろう)

菫「なぁ照…高校…楽しかったか?」

照「…うん」

菫「あぁ…私もだ」ニコッ


麻雀学園高等部 カン

くぅ~w疲れました~(爆ワラ)

コミケに行った事も無いのにコミケのSSを書き、高校を卒業してないのに高校のSS書くとか何がしたいんでしょうね…

一ヶ月も掛けてしまって申し訳ないです。次回からは短編にします

ここまで読んでくれた方々ありがとうございました

また次回何かのSSでお会いしましょう。失礼します

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