P「良い宣伝が思い付きません……」 (48)

特に気にしなくて大丈夫ですが一応アニメ最終回あとです。
2期生いるのに1期生を武内Pがプロデュースしてるかはわかりませんがそこはご都合主義で。

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凛「どうしたの?なんかすごく悩んでる顔してるけど」


P「いえ……なんでもありません」


凛「絶対何かある顔してるよ。まあ言いたくないなら無理には聞かない。……心配だけど」


P「……心配をかけて申し訳ありませんが、これは渋谷さんに言ってもどうにもならないことですので」


凛「……そっか」

モバ付けろカス

未央「いけませんな~。しぶりんにそんな悲しそうな顔をさせては」


卯月「あの、私も相談してほしいです!」


P「本田さん!?島村さん!?」


凛「未央!?卯月!?」


未央「まったく、プロデューサーは。大好きなプロデューサーに隠し事されてしぶりん泣きそうだよ?」


凛「泣きそうになんてなってない!」

>>3
すいません忘れてました

P「いや、ですが、これは私がやるべき仕事ですので。皆さんの手をわずらわせるのは」


未央「相変わらず堅物ですな~。一緒に企画書作った仲じゃん!未央ちゃんになんでも相談してみなって!」


卯月「私達、プロデューサーさんが大変そうなら、協力したいです!」


凛「そうだよ。私、プロデューサーの力になりたい」

P「皆さん、ありがとうございます。先ほども言った通り仕事の話になりますが」


未央「うんうん、いいから言ってみなって」


P「専務から、シンデレラプロジェクトの更なる宣伝を求められまして」


卯月「宣伝ですか?でもそんなことしなくても……」


凛「うん。自分で言うのもなんだけど、今かなり売れてるよね。毎日テレビでCPの誰かは必ず見るよ」


P「はい。私も専務にはそう話し、ライブやイベントに力を入れるべきだとご提案したのですが」

回想
P「現時点での早急な宣伝は必要ないかと。それよりも、既存のファンを手放さないためにもライブやイベントの充実を図るべきではないでしょうか」


ちひろ「僭越ながら私からも申し上げさせて頂くと、イベントを充実させた方がドリンクの売上も伸びるので事務所の経営としても助かります」


美城専務(以下MS)「違う。まるで経営というものを理解していないな。君達は」


P「どういうことでしょうか」

MS「346プロのアイドルはこれまでのアイドルとは一線を画する存在でなければならない。現状では特定の層からだけの人気に留まっているが、これを文字通り老若男女国内外問わず圧倒的な人気を確保することが目標だ」


MS「夜空で輝きを放つ1つ1つの星を目指す段階は既に終わった。これからは、346を中心とする星空を目指す。つまり346はいつ何時も輝きを放ち続ける北極星となるのだ」


P「そのための新たなる宣伝ですか」


MS「そうだ」


P「わかりました。ただ夜空に点在しそれぞれに輝く星々ではない。全ての世代、国籍の星の観測者達を導く北極星へとアイドルを昇華させる宣伝を作ってみせます」


MS「期待している」


ちひろ(この人達いちいちポエム風にしないと会話できない病気なのかしら)


回想終わり

P「という次第でして」


凛「良いように丸めこまれてるよ」


P「いえ、専務の言うことにも一理あるかと思いましたので」


未央「絶対ポエムでテンション上がっただけだって」


P「……ポエムとは何のことでしょうか」


卯月「あ、やっぱり自覚ないんですね」



未央「まあ事情はどうあれ、せっかくなんだから美城専務が腰抜かすような良い感じの宣伝作ってやろうよ!」


凛「そうだね、もう決定事項なわけだし」


卯月「はい!頑張って考えます!」

未央「ん~。とにかく外国の人にも人気出るようにしたいんでしょ?」


P「そうですね。専務はグローバルな展開を考えていらっしゃるようです」


未央「っていうとやっぱり英語で宣伝するのが一番早いんじゃない?」


卯月「確かに!英語なら多くの人に伝えられますね!」


P「なるほど」

凛「簡単に言うけどさ、2人とも英語話せるわけ?」


未央「うっ。さすがしぶりん痛い所をついてくる」


卯月「簡単な会話くらいならともかく、宣伝と言われると」


未央「しかも美城専務の要求レベルすごく高そうだし」


凛「まあ難しいよね」

P「いえ、英語は他の方に書いてもらってそれを皆さんに読んでもらえば可能だと思います」


未央「あー、まあ意味がわからなくても最悪カタカナで発音書いておいてくれればなんとかなるもんね」


卯月「それなら英語だけじゃなくて色々な国の言葉でそれぞれがやっても面白いかもしれませんね!」


P「いいですね。検討してみます」

未央「んー。よし!これ以上ここで考えてても仕方ないよ。みんなに聞きにいこう!いくよしぶりんしまむー!」


凛「えっちょっと待って!」


卯月「置いていかないでください~!」


P「……」ポリポリ

未央「ってことで来たよ!初めは凸レーション!」


凛「いきなりでごめんね」


きらり「ぜーんぜん大丈夫だにぃ☆」


みりあ「うん、まだレッスンまで時間あるもんね!」


莉嘉「うん、暇だったからちょうどいいよ!」

みりあ「でも宣伝ってどうしたらいいのかなー?」


莉嘉「何するか迷うよね~」


きらり「あっ!良いこと思いついたにぃ☆」


未央「お!なになに?」

きらり「最近流行りの~、ゆるキャラを使うんだにぃ☆」


卯月「なるほど、ゆるキャラですか!」


みりあ「……」


莉嘉「……」


卯月「な、なんで2人とも私を見てるんですか?」

凛「あーそういえば」


未央「確かにここに」


きらり「1人いたにぃ☆」


卯月「ええっ!私ゆるキャラじゃないですよ!」


凛「まあ確かに卯月はゆるキャラじゃないんだけどさ」


みりあ「ぴにゃこら太と同じ声してるもんねー」


莉嘉「だよねー☆」

卯月「うう……なんか複雑な気分です……」


未央「まあまあ。でも確かにゆるキャラ、うちだったらぴにゃこら太になるだろうけど、使うのありかもね!」


凛「うん。特に子供にいい宣伝になると思うよ。3人ともありがとう

未央「次はラブライカの2人だよ!」


卯月「いきなりすみません」


美波「ううん。時間あったし気にしないで。ね、アーニャちゃん?」


アーニャ「ダー。ゆっくりしていってください、ね?」

凛「それで宣伝なんだけど」


美波「世界中、老若男女ね……。アーニャちゃん、ハーフだし何か外国へ向けてない?」


アーニャ「ニェート。ムズカシイ、ですね。多くの人に愛される、とても、ダイジなことです。でも、どう宣伝するか、考えるの、タイヘンです」


未央「うんうん、難しいよねー。ちなみに今まで出た案は英語とか外国語で喋る、とゆるキャラを使うの2つだよ」


美波「うーん。ロシア語ならアーニャちゃんが喋れるけど」


アーニャ「ハラショー。もっといい案、思いつきました」

卯月「なんですか?」


アーニャ「ユリ、ですね」


NG「」


美波「アーニャちゃんちょっと!?何言ってるの!?」

アーニャ「前に、ディレクターさんに、言われました。アーニャと美波、いつも一緒、仲良し。ユリで、新しいお客さん、狙えるそうです」


美波「あれはディレクターさんの軽いいたずらみたいなものだから!気にしちゃダメ、わかった!?」


アーニャ「ニェート。美波とアーニャ、仲良しじゃない、ですか?」


美波「いやそういうことじゃなくて!仲良しなんだけど!」


アーニャ「ダー。それならユリ、ですね」


美波「だからそうじゃなくて!」

未央「……なんか2人のラブラブオーラが凄いことになってきたし帰ろうか」


凛「そうだね……2人っきりにしておこうか」


卯月「そうですね」

未央「なんかどっと疲れたけど次はキャンディーアイランドの3人だよ!」


杏「宣伝ね~。杏はめんどいから考えるのパスね。おやすみ~」


智恵理「杏ちゃん寝ないで~!」


杏「え~。めんどい~」


かな子「頑張って杏ちゃん!」

卯月「えっと、何かありますか?」


かな子「うーん。宣伝かー。いつも人に任せっきりだから、自分達で考えるとなると難しいね」


智絵里「あの、他の事務所のカバー曲、とかどうかな?」


未央「他の事務所って765プロとか876プロとか315プロとか?」


凛「知名度的にはやっぱり765プロかな。そもそも315プロは男性アイドルだし」

杏「いいじゃんそれ。キャラ的に卯月は天海春香ポジションだしI wantとかかな」


卯月『3 2 1 ヴァイ!』


卯月「なんでよりによってI wantなんですか!どうせなら乙女よ大志を抱けとか歌いたいです!」

智絵里「凛ちゃんなら、如月千早さんのchoco fondueとか?」


凛『チョコフォンデュ!チョコフォンデュ!チョコフォンデュ!あーなたが好きっでっす!』


凛「ないね」


未央「ありだね」


卯月「ありですね!」


凛「」

凛「だいたいなんで2人ともそう変なチョイスなの……。私もどうせなら蒼い鳥とか歌いたいよ」


杏「でもほら、元があまり上手いのもキツイと思うよ?その点choco fondueならみんな『あなたが好きです』でメロメロだよ」


凛「いや、キャラじゃないし」


かな子「でも如月千早さんも天海春香さんも自分のキャラじゃないよね」


未央「いやー765プロは凄いですなー」

未央「それで?この未央ちゃんのカバーする曲はなんだい?」


かな子「うーん。今までの感じからいくと、星井美希さんのふるふるフューチャー☆とかかな」


未央『大好きハ~ニ~!』


卯月「まあ私達よりは似合ってると思いますよ」


未央「でも私もどうせならマリオネットの心とか歌いたいかなー」


凛「未央そっちでもなくない?」


智絵里「星井美希さんよりは我那覇響さんかな」

杏「今更なんだけどさ」


未央「なになに?」


杏「杏がいいじゃんそれとか言っておいてアレなんだけど、そもそもプライドの高い美城専務がよそのカバーなんか許すのかなーって」


卯月「あー確かに」


かな子「考えてみればうちと765プロの客層ってわりと被ってるから目的からもずれてるかも」


智絵里「ありかと思ったけど、難しいね」


未央「でも参考になったよ。ありがとう!さあ、最後はらんらんのところにいくよ!」

凛「ってわけなんだけど」


蘭子「ふむ。数多の魂の同胞達へと伝えるべき言の葉か(多くの人に届けるための宣伝ですか)」


卯月「何かありますか?」


蘭子「そのようなこと、我が力を持ってすれば造作もない!(そんなの簡単ですよ!)」

未央「お!らんらん自信ありげだね!なになに?」


蘭子「彼の伝説の堕天使を、地上に現界せん!(あの伝説のアイドルを呼ぶんです!)」


NG「伝説の堕天使?」

1ヶ月後 事務所


未央「まさからんらん案が採用されるとは」


P「私も驚いています」


凛「っていうか、あれも提出してたんだ……」


P「皆さんの案は全て、私がまとめ直した上で専務に提出しました。一応神崎さんの案もその中に入れてはありましたが、まさか採用されるとは」

卯月「専務はなんて言ってたんですか?」


P「はっきりとは申されませんでしたが、要約すると大ファンのようです」


未央「うっそ!意外!」


凛「あの美城専務が私情で動くなんてよっぽどだよ」


卯月「あ!CM始まりますよ!」

中居「お゛ーねがい゛!シーンデレラ゛ァ゛!ゆ゛めはゆ゛ーめでおーわれーない゛!」


P NG「」


P「余談ですが、このCMの後346プロの業績はうなぎ登り、というよりほとんど垂直に跳ね上がりました。シンデレラプロジェクトの知名度も上がり、何よりしばらくの間専務の機嫌が非常に良ろしかったです」

終わりです
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