海未「うみゅぅぅ……そ、その……い、一緒に来てくれませんか……？」

穂乃果「さすが海未ちゃん、折れるの早いね」

ことり「ホラー相手だと一層ね」

海未「ば、バカにしてぇ……」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

海未「もういいです！一人で行けるんですから！」ｶﾞﾗﾗｯ ﾋﾟｼｬｯ

穂乃果「あはは、ごめんごめん、穂乃果も行くから、待ってってば～」

ことり「ことりも行くよ～♪」

海未「二人とも……」


穂乃果「でも、トイレは結局別々だけどね」


海未「うみゅぅぅぅ！！そうでしたぁぁ……」

海未「……あ、同じ便器で一緒にしませんか？」


穂乃果ことり「「…………」」ｼﾗｰ


海未「冗談ですから！！そんな目で見ないでください！！」

トイレ


海未「着いてしまいました……」

海未（トイレは５つ……１番目と５番目はすでに誰かが入っているようですね、鍵のところが赤いマークになってます）

海未（確か３番目が花陽さんがいるというトイレのはず、そこにさえ入らなければ……）


穂乃果「じゃ、穂乃果は２番目のトイレ」

ｶﾞﾁｬ　ﾊﾞﾀﾝ　ｶﾞﾁｬﾘ

海未「え」


ことり「ことりは４番目のトイレ」

ｶﾞﾁｬ　ﾊﾞﾀﾝ　ｶﾞﾁｬﾘ

海未「え、え」


海未「……」ｼｰﾝ


海未「えええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ！！！！」

海未「ちょっ！？も、もう漏れそうなんですけど！？」

海未「どうして３番目のトイレしか空いてないんですか！！」

海未「怖い怖い言っていた私が、よりにもよって花陽さんが出るというトイレに入らなきゃいけないとかふざけてるんですか！！」

海未「絶対これフラグですよ、出ちゃいます、絶対出ちゃいますよこれぇぇええ！」


穂乃果「おしっこが～？」


海未「花陽さんですよ！！！」

海未「ふざけてるならさっさと出てください！！」


穂乃果「あ、ごめん、便秘なんだ～」


ことり「ことりも便秘～♪」


１番トイレ「ウチも便秘なんよ～」


５番トイレ「凛も便秘だにゃ～」


海未「便秘、便秘、便秘ってぇぇぇ……少しは慎みを持ちなさい！！！」

海未「はうっ！！」ｿﾞﾜｿﾞﾜ

海未「……あ……さ、叫んだら……にょ、尿意がそろそろピークに……」

海未「と、トイレに早く……ぅぅ……でも、花陽さんが……」

海未「ぅぁ……どうしたら……」

海未「う……うみゅぅぅぅ……」

海未「も、もう誰でもいいです……誰か……」





海未「誰か助けてくださぁぁぁあああああい！！」

「ちょっと待ってて～」

ｼﾞｬｰｰｰ　ｶﾞﾁｬ

「す、すみません、お待たせしました」

「どうぞ、使ってください」


海未「はい！恩に着ます！！」ﾀﾀﾀｯ


ｶﾞﾁｬ　ﾊﾞﾀﾝ　ｶﾞﾁｬﾘ


海未「…………ふうううううぅうぅぅぅぅぅぅぅぅぅ///」ｳｯﾄﾘ


海未「いやぁ、どなたか知りませんが出てくれて助かりました～」


「どういたしまして～」

海未「…………あれ？」

海未「そういえば、鍵をかけずに入っていたのですね」

海未「気づかず、危うく入ってしまうところでしたよ」

海未「これからは鍵をかけた方がいいですよ」

海未「……ん？返事が…………あのぉ……先ほどの方まだいます？」

海未「……あれ？」


ｼﾞｬｰｰｰ　ｶﾞﾁｬ　ﾊﾞﾀﾝ


海未「もう行ってしまったのでしょうか？」

穂乃果「さっきから何ひとり言言ってるの～、海未ちゃん？」

海未「…………え？」

ことり「結局３番目のトイレに入ったんだね～」


ことり「どう？何もいなかったでしょ～？」

海未「……………………え？」

穂乃果「あ、穂乃果、便秘がひどいから先に行ってて～」



ことり「ことりもまだ出れなさそ～」



１番トイレ「ウチも～」



５番トイレ「凛も～」

「花陽も～」

海未「…………」



海未「……………………ぅ」

海未「うみゅぅぅぅぅぅぅぅぅううううううううううううううううううううう！！！！！！！！」

完