佐久間まゆ「明日のまゆの重圧は、きっと、大変なものです」 (37)


モバP「体が5cmになった。」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1449408493/)

こちらの作品より刺激をいただきました

R18とまでいかないと思いますが、えっちぃ要素があるのでご注意を

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1452079604

「…で、オレが小さくなったのは、ちひろさんのせいですか」

「やっぱり、プロデューサーさんに差し入れた試作のドリンクが原因かと…」

「頭脳は大人で体も大人ですが、サイズだけが子供を通り越して小人ですね」

「ちょうどレゴのサイズと同じくらいかしら」

「あ、じゃあレゴで秘密基地をつくってそこで遊べますね」

「やりましたね、プロデューサーさん!」

「嬉しくないですね、ちひろさん!」

「ごめんなさい」

「事務所の中が、慣れ親しんだ空間とは程遠い場所に感じますよ」

「そのサイズだともう別世界ですよねえ…」

「現代科学とはなんだったのかってトンデモ発明ですよね、これ」

「いやあ、えへへ」

「ちひろさん褒めてないですからね?」

「エナドリ飲んでも直る兆しが見えないですか」

「ちひろさんはエナドリを何だと思って…いや、確かに回復力とかあれですが」

「お人形さん用のコップがあってよかったですね」

「こずえのかアヤのか、それとも泰葉のか…」

「誰のであっても、勝手に拝借して怒る子達じゃないから大丈夫ですね」

「問題はそこじゃないですし大丈夫じゃないですけどね」

「事務所に泊まっておいてよかったですよ、そうじゃなきゃ欠勤するところでした」

「そのときは迎えに行きましたから大丈夫ですよ」

「というかこんな状況で出勤とか、なにひとつ大丈夫な要素がないんですが」

「ほら、今日は事務所内でのお仕事だけですから」

「わあいとっても都合が良い」

「そういう日に合わせまし…あ、いえ、なんでもありません」

「あ、やっぱりわかっててやったんですねコレ」

「しかし備品で男物の人形があって良かったですねプロデューサーさん」

「そうですね、これが無かったら素っ裸でしたから」

「女の子アイドルの事務所で素っ裸なんて格好はできませんね」

「男の子アイドルの事務所でもできませんけどね」

「週刊誌の格好の餌食にされちゃいますね、プロデューサーさんが裸族だと」

「それ以上にスクープにすべき現象があると思うんですが」

「さてプロデューサーさん、そろそろみんな事務所に来る頃ですね」

「そうですねちひろさん」

「お仕事のためにも、そろそろデスクに移動しないと」

「オレも移動しないと、さすがに床だといろいろと危険が…」



「おはようございまーす」



 

「おはよう、藍子ちゃん」

「おはようございます、ちひろさん」

「あら、カメラ…来る途中に何か撮ってきたのかしら?」

「いえ、…これは、事務所を撮りたいなって思ったんです」

「事務所を、どうして?」

「ほら、昨日、みんなで一緒にお掃除しましたから」

「そうだったわね、みんなのおかげで、見違えるほどに綺麗に」

「だから、昨日までと変わったこの景色を、どうしても写真にと」

「なるほど」

(昨日までと違った事務所、か)

(良くも悪くも、確かに違って見えるな)

(整理に始まり、掃き掃除に拭き掃除、ワックス掛けまでしたっけ)

(というか、昨日に掃除してなかったらホコリとか虫とかヤバかったかも)

(しかしちひろさん、藍子と話をするのも良いけど)

(そろそろオレを運んでくれないかな…)

「さて、まずは向こうを…」

「あ、藍子ちゃんそっちは…」

「こっちに何か…あッ!?」

ツルン

(呼び止められた藍子が振り返ろうとして、)

(…ワックスで綺麗になった床に、足をとられた…ッ!?)

(まずい、逃げるのが、ま、)

(間に合わない…!)



ズ シ ン


 

「あいたたた…」

「だッ、大丈夫ですかッ!?」

「大丈夫です…なんとか手はつきましたし、捻ったりもしてないです」

「あ、いえ、そうではなくですね、えっと…」

「…?」

(いたたたた…)

(あ、危なかった)

(藍子がとっさに手をついてくれたおかげで、床との間に隙間ができたのか)

(だ、だがこれは、)

(これはこれでヤバい)

(ゆ、)

(床と、藍子の胸に、挟まれている…ッ!)

(押し潰されるほどじゃない)

(そうじゃないからこそ、)

(ぜ、全身にくまなく…)

(藍子の、柔らかさが、程よく、圧し掛かってッ!)

(ダメだ、絶妙な隙間加減で体が動かない)

(それどころか、動かそうとすればするほどに)

(心地よいやわらかなしげきが)

(つつまれて、あったかくて)

(り、りせいが、とび、そう…)

(…ッ…!)



ビュルリ



 

「…はぁ…ふぅ…」

(…しまった…)

(不覚だ、抗えなかった…ッ)

(………)

(…あ、藍子、はやく、どいてくれ…)

(こんな刺激を受けたままじゃ、また…)

「あ、藍子ちゃん、…あのね、プロデューサーさんがね」

「プロデューサーさんがどうかしたんですか?」

「プロデューサーさんが小人サイズになってね、…そこに、居たの」

「…えッ? …えええッ!?」

ガバッ

「ぷはぁッ、はぁ、はぁ…」

(あ、危ない、良かった、圧力が消えた…)

(なんとか理性のあるうちに、助かって良かっ…)



「うおッ!?」



 

(あ、藍子…オレが小さくなったと疑わずに信じてくれるのも、)

(すぐに行動に移してくれるのもありがたい)

(おかげで隙間からは解放された)

(けど、今度は)



(ま、丸見えだよ藍子…!)

(オレの位置を知らないから仕方ないとはいえ)

(跨ぐように立ち上がっちゃったから…)

(ろ、ロングスカートを真下から見上げるって)

(大きさの比率を差し引いても、…不本意ながら、迫力があるな…)

(………)

(薄い、緑の、飾り気のないシンプルさが、なんとも…)

(…って、ダメだ、このままじゃまた理性が)

(早くスカートの中から脱出しなければ…!)

(…?)

(なんだ、体が)

(動か、…ない?)

(手足も、指先すらも力が…入らない)

(さっきの圧迫で、どこかやられたか…ッ!?)

(眼も、まぶたも、動かせない…!?)

(ま、まずいぞ…藍子のパンツから、眼を、逸らせない)

(…ッくぁ…ッ)

(…あ、しまっ…)


ド ビ ュ ル リ


 

「…ッッ…!!」

(なッ、なんだこれ…ッ?)

(感覚が終わらない…?)

(否、…ゆっくりと、やってくる…ッ!?)

(…まさか)

(時間の流れを感じさせない、藍子のゆるふわ空間が)

(そのスカートの中では、反転しているとでもいうのか…ッ!?})

(意識だけが、必要以上に、時間を感じている…)

(まさか、そんなことが…?)

 

「ぷ、プロデューサーさんッ!? もしかして、私の下敷きに…ッ!!」」

「藍子ちゃん、落ち着いて! しゃがんじゃダメ、まずはその位置から…!」


 

(今頃になって、指が動いたな…)

(身体機能も時間も、やはり完全に止まっているわけではなくて安心した)

(しかし、どう打破すべきか)

(………)

(ダメ、だ)

(丸見えのパンツが、ここからの移動を、そのための思考を、妨げる…!)

(せめて、早くまぶたが動いてくれれば、まだ…)

(…ん?)

(心なしか、さっきよりもパンツが近くに…?)

(いや、藍子の足が曲がり始めてる)

(外の音声は届かないけど、つまり、これは)

(『慌てて立ち上がった藍子が、オレの確認のために、…しゃがんだ』)

(…否、しゃがもうとしているのか…!)

(あ、あ…)

(藍子のパンツが、迫ってくる…)

(ゆっくりと、ゆっくりと)

(体が動かない、視線も逸らせない、無防備なオレに向かって)

(ち、近付いてきて…!)

(…ッ…!)

ピ ュ ル ッ

(…ッくはッ)

(そうだ、思考に感覚が追いつかないから、快楽が長引いて…ッ)

(こ、今度こそヤバい…早くなんとかしないと)

(さっきより近付いたとはいえ、藍子のパンツは、まだあんな遠くに…)

(………)

(近付くにつれて、シワや模様が少しずつはっきりと…)

(そして、スカートの上の方に溜まってた空気が)

(に、匂いと混ざって、降りてくる…ッ)

(…と、と、止まらな…ッ…)

ビ ュ ク ッ

「…ッくはぁ…はぁ…ッ…!」

(…あと、どれくらいなんだ?)

(パンツが迫りきる、その時)

(藍子が完全にしゃがみこんで、オレを見つけて)

(スカートの中から解放されるまで)

(お、オレは、あと…)

(あと、何回…ッ!)



ビ ュ ル ン


 

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