菜々「ミミミンガル?」 (28)

P「ああ、池袋博士によるとこれでウサミン語から日本語への翻訳が可能らしいんだが……」

菜々「ず、随分と限定的な翻訳機ですね」

P「もしウサミン星に急に行くことになった時に困ることのないように作ってくれたんだ」

菜々「へ、へぇ……そ、それは有り難いですねー」

P「ただ、このミミミンガル、まだ実用段階でのテストをしてないらしくてな。菜々にテストを頼みたいんだ」

菜々「え、ええっ!?ちょっとそれは……」

P「ん?普通にウサミン語を喋ってくれればいいだけだぞ」

菜々「あ、はは……そうですね、ふつーにウサミン語を……」

菜々「じゃ、じゃあ……喋りますよ、ウサミン語」

P「よし、頼む」

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菜々「こほん。……み、みみみん、みみみん、うーさみん……」

ミミミンガル「ピピッ」

P「さーて、どんな翻訳が出るかなっと」

ミミミンガル『ウサミン都ミミン区出身のウサべウサナです』

菜々「!?」

P「日本語の文としては正しいな。ウサミン星の地名名詞が多いみたいだが、これで合ってるのか、菜々?」

菜々「い、いいんじゃないですかねー」

P「本名はウサべウサナだったのかー、驚きだな」

菜々「あは、はは……」

菜々「と、ともかくこの翻訳機は正確みたいですねー……それじゃあ私はこれで……」

ガチャ

未央「おっはようございまーす!」

卯月「今日も1日頑張ります!」

凛「ふーん、これが今日の予定?……ま、悪くないかな」

P「おう、おはよう」

菜々「あっ……」

凛「プロデューサー、その機械は何?」

P「かくかくしかじかでな」

卯月「へぇ、ミミミンガルっていうんですか」

未央「見てみたいね、翻訳するところ」

卯月「私も見てみたいです」

凛「半信半疑だけど……面白そうだね」

P「菜々、もう一発頼めるか?」

菜々「あわわ……」

P「ん?どうしたんだそんなに慌てて」

菜々「な、なな、何でもないです……うぅぅ……」

菜々「えっと……えっと……じゃ、じゃあ、行きますよ」ミミンッ

菜々「キャハ☆」

ミミミンガル「ピピッ」

ミミミンガル『ウサミミミ城に住んでいました』

菜々「えぇ……」

卯月「わぁ!凄いです。菜々ちゃんはお城に住んでるお姫様だったんですね!」

未央「ひえぇ、本物のシンデレラガール……!」

凛「ふーん……」

P「お姫様だったのかーそれはビックリだなー」

菜々「あ、はは、そそそうなんですよ!菜々はウサミン星のプリンセス……で……」

凛「……ちょっと、私が喋ってみていい?」

未央「え?しぶりん、ウサミン語喋れるの?」

凛「……そんなわけないけど、適当にウサミン語を真似してみたらどうなるのか試してみたくて」

P「そうだな、そこは気になるしちょっとやってみてくれ」

凛「じゃあ、やってみるよ……」

凛「えっと……」

凛「……」

未央「あ、しぶりん恥ずかしがってる」

凛「うっ……もう」

凛「……み、みみみん、みみみん、うーさみん!」

ミミミンガル「」

菜々「あっ」

卯月「やっぱり本物の発音とはちょっと違うんですかね」

未央「ま、そんな顔を赤くしてないでさ……頑張ったよ、うん」

凛「」

P「ふむふむ、じゃあ今のが壊れてないか確認のためにもう一回菜々にウサミン語を披露してもらおう」

未央「いよっ、待ってました!」

菜々「え、えーと……まだやるんですか」

P「ああ、景気よく頼むぞ」

菜々「うう……」

菜々「みみみん……みみみん……うーさみん……」

ミミミンガル「ピピッ」

ミミミンガル『私はウサミミミ城のウサギ舎の管理人。でもそれは世をしのぶ仮の姿で、実はウサミン星の第二王女なんです。なんでウサギ舎の管理人をやっているかって?うふふ、……ウサミン星人はウサギが大好きだから……それだけじゃ、駄目ですか?』

菜々「えぇぇ……」

未央「おおっ……凄い深そうな」

凛「権力争いとか裏で糸を引いていそうだね」

卯月「わぁっ、素敵……菜々ちゃん、ウサミミミ城のウサギ舎って、どの位広いんですか?」

菜々「え、えっと、あのー……ウサギ舎は……地球で言うと、東京ドーム……2……いや、5個分?ですか……ね」

卯月「ウサギ舎だけでそんなに広いなんて……ウサミン城ってすごく広いんですね!」

菜々「あ、は、は、はは……」

未央「しまむー、もしかして今の話の裏が分かってない?」

凛「卯月らしいね」

ウサミンセイノウサギッテチキュウトドウチガウンデスカ?

ヘッ!?アーアノ……ウサミンセイノウサギハチキュウノウサギヨリスウバイオオキクテ……

P「とりあえずこのミミミンガルはしっかり機能してるみたいだな……あっちはお喋りに夢中みたいだしテレビでも見るか……」

ちひろ「仕事しろよ」

ポチッ

〜緊急速報、首相官邸上に突如出現した未確認飛行物体〜

P「ん?」

KWSM『えー、今……あ、映りましたでしょうか、あれが首相官邸上に出現した未確認飛行物体から出てきた生物です』

KWSM『完全にウサギの着ぐるみを着た人間にしか見えませんが……あ、何か喋っています、何か喋っています!ちょっと音声ザーー近くでザーー……わかザーーるわザーーザーー』

ザーー

P「……」

ちひろ「……」

ザーーザザーー……

ウサギの着ぐるみ1『ミミミンミミミンウーサミン』

ウサギの着ぐるみ2『ミミミンミミミンウーサミンミミミンミミミンウーサミン』

ウサギの着ぐるみ3『ミミミンミミミンウーサミンミミミンミミミンウーサミンミミミンミミミンウーサミン』


ミミミンガル「ピピッ」

ミミミンガル『我々はウサミン星ウサべ族親衛隊第一隊である』

ミミミンガル『過去に政治闘争によって失脚した第二王女をウサミン星に呼び戻し、再びウサミン星の統治をウサべ族によるものとするために、この宇宙の辺境の星に参った』

ミミミンガル『ウサべ族第二王女をすみやかに我々に引き渡しなさい。そちらに渡す気が無いようなら、武力行使も辞さない覚悟だ』

P「……」

ちひろ「……」

卯月「……」

未央「……」

凛「……」

菜々「……」

P「……ちひろさん、とりあえず総理に連絡を」

ちひろ「NAS○の上層部にも伝えときますね」

菜々「えっ」

菜々「ど、どういうことですかこれは!?」

P「……」ユビパッチン


ドガシャーン

ニョワーー☆

イヤァァァァ

ミミミンミミミンウーサミン

ミミミンミミミンウーサミン

ミミミンミミミンウーサミン

ミミミンミミミンウーサミン

ミミミンミミミンウーサミン

ミミミンミミミンウーサミン

ミミミンミミミンウーサミン

ミミミンミミミンウーサミン

ミミミンミミミンウーサミン

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

ミミミンミミミンウーサ(ガチャン

菜々「……」

菜々「……ゆ、夢……?」

菜々「……おはようございまーす」

ちひろ「おはようございます」

P「おはよう菜々さん」

菜々「ですからさん付けで呼ぶのはやめて下さいと言ってるじゃないですか……」

P「いや、つい癖で……それにしても今日は顔色が悪いな、何かあったか?」

菜々「う、実は……嫌な夢を見てしまって」

P「悪夢か……疲れ過ぎかもしれないな、ちょっとスケジュールの調整を……」

菜々「いえ、その必要は……って、何ですかその企画書は」

P「いや、深夜番組の企画で面白そうだからとりあえず受けてきたんだが……

【緊急対談!!ウサミン星人は実在した!?本物のウサミン星人にスペースアイドルウサミンが挑む!】

調子が悪いなら止めとくか」

菜々「う、ウサミン星人……」

P「ああ、ウサミン星人役は……」

菜々「な、なんでここにウサミン星人が……!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



ウサギの着ぐるみ?「……」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



菜々「あっ……あ……あぁぁぁ!?」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



ウサギの着ぐるみ?「……ミミミンミミミンウーサミン」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

菜々「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」ガチャバターン




ナナハイツニナッタラメガサメルンデスカー!!





P「……えーと」

P「いや、歳だしな、疲れてるんだろうな……」

ガチャ

鈴帆(ド派手なウサギ)「Pしゃん、今ん叫び声は何げな?」

P「って上田ァ!!何を勝手に着ぐるみを装飾してるんだお前は!」

鈴帆「最初のウサギんままでは客ば笑せられんけん。ウチんなりのアレンジたい」

P「これそういう笑いを取る番組じゃねーから!……あぁ、なんかもう色々と駄目だなこの企画」

ガチャ

晶葉「助手よ、ウサギの着ぐるみに仕込むボイスチェンジャーを作ろうとしたら宇宙人からのメッセージを読み取る機械が出来てしまったんだが……」

P「晶葉博士って逆に馬鹿なんじゃないか」

晶葉「褒め言葉と受け取っておこうか。私はこの機械に、菜々さんに敬意を表してーーー


『ミミミンガル』と名付けようと思う」




ミミミンミミミンウーサミン



ピピッ

ミミミンミミミンウーサミンミミミンミミミンウーサミンミミミンミミミンウーサミン


ミミミンミミミンウーサミンミミミンミミミンウーサミンミミミンミミミンウーサミン


ミミミンミミミンウーサミンミミミンミミミンウーサミンミミミンミミミンウーサミン




ミミミンミミミンウーサミン

ハイ!



おしまい

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