ヒュンケル「大魔王バーンが女だったら」ラーハルト「ほぅ・・・」 (58)

ダイの大冒険 超短編SS

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ヒュンケル「……どうだ?」

ラーハルト「いや、どうだ?と言われてもな」

ラーハルト「そもそも、なぜいきなりそんな話になる?」

ヒュンケル「男同士での旅といったら当然猥談になるだろう」

ラーハルト「そういうものなのか?」

ヒュンケル「そういうものだ」

ラーハルト「今の会話でお前のイメージがだいぶ崩れたぞ」


ヒュンケル「せっかく旅をするなら仲良くいきたい」

ラーハルト「あの魔法使いたちと別れてから、まだ3日しか経っておらんぞ」

ラーハルト「寂しいのはわかるが他に話題はないのか?」

ヒュンケル「戦闘以外でのお前との接点がないからな」

ヒュンケル「それに気軽に話せる共通の話題が特に思い浮かばない」

ラーハルト「そう言われると何も言えんな」


ヒュンケル「とりあえず艶女だな」

ラーハルト「……誰が?」

ヒュンケル「バーン様」

ラーハルト「……は?」

ヒュンケル「ん?」

ラーハルト「俺の聞き間違いか?」

ヒュンケル「バーン義姉ちゃんでもいいが――」

ラーハルト「おい待て」


ヒュンケル「なんだ?ラーハルトよ」

ラーハルト「なぜ年上系になっている?」

ヒュンケル「安心しろ、当然スタイル抜群のボン・キュッ・バーン!だ」

ラーハルト「上手いことを言ったつもりか!」

ラーハルト「貴様には幻滅したぞヒュンケル!!」

ヒュンケル「なぜだ?俺の発言におかしいところがあったか?」



ラーハルト「なぜ、バーンたんが卑しい女狐キャラにならんといかんのだ」

ヒュンケル「なん……だと……?」


ヒュンケル「ちょっと待て、ラーハルトよ」

ラーハルト「なんだ?」

ヒュンケル「大人の女性に弄ばれる良さが分からんのか?」

ヒュンケル「つまりは圧倒的なパワーとエロス」

ラーハルト「……」


ヒュンケル「長年弄ばれ続けるも、修行し再会してまた挑戦する」

ヒュンケル「自信がつき挑むが、何度も返り討ちにされる」

ラーハルト「『ふふっ、昔のお前の方が好きだったぞ』と、か?」

ヒュンケル「それだ!そう言われあしらわれたい」

ヒュンケル「恐怖と葛藤で成長し攻略していく美学がなぜ分からん……」

ヒュンケル「お前にも人間の血が半分流れているのであろう!」


ラーハルト「……ヒュンケルよ」

ヒュンケル「なんだ?」

ラーハルト「前から聞きたかったのだが、お前童貞か?」

ヒュンケル「どどど、童貞ちゃうわ!」

ラーハルト「そうか、やはりか……」

ヒュンケル「……お前はどうなんだ?ラーハルト」


ラーハルト「安心しろ、俺も童貞だ」

ヒュンケル「そうか!いきなりツッコんだ話をしてきたから内心焦ったぞ」

ラーハルト「だが俺とお前と間には確かな差が存在する」

ヒュンケル「なんだと?」

ラーハルト「ヒュンケル、お前ドMだろう?」

ヒュンケル「……」


ラーハルト「沈黙は肯定とみなすぞ」

ラーハルト「あえて危険な闘いばかりをしたりするのでな」

ヒュンケル「それの何が悪い!Mで何が悪い!」

ラーハルト「気弱な童貞にありがちなパターンだ」

ラーハルト「優しくリードしてくれる年上、姉系キャラを真っ先に連想する」

ヒュンケル「それの……何が悪い……」


ラーハルト「勘違いするな、年上属性を否定しているのではない」

ラーハルト「妄想でも常に受身でいようとしている姿勢だ」

ヒュンケル「ぬぐっ……!」

ラーハルト「受身でありながら童貞を卒業できると思っている」

ラーハルト「選択を誤れば残念イケメンという称号が定着するぞ?」


ヒュンケル「たっ、たしかに一理ある」

ヒュンケル「だが、幼女キャラに変換するなど危険な考えだ!」

ヒュンケル「いや!幼女との淫行など普通の人間を敵に回すぞ!!」

ラーハルト「……俺の血は半分は魔族のものだ」

ラーハルト「このような考えになるのは仕方あるまい」

ヒュンケル「おまwwwwwwwwずりぃwwwwww」


ラーハルト「安心しろ、三次の幼女には全く興味はない」

ラーハルト「二次元だからこそ幼女との淫行が美しく見えるのだ」

ヒュンケル「ほう……」

ラーハルト「……少し想像してみろ」

ラーハルト「力の差が逆転していて、圧倒されて慌てふためく魔王を」


バーンたん『 てっ、てんちまとーの かまえー ! 』ワタワタ


ヒュンケル「……おお!」

ラーハルト「それを余裕で攻略したとする」

ラーハルト「『こんなはずじゃなかったのにぃ』と涙目になり」

ラーハルト「あたふたと逃走する幼女バーン」

ヒュンケル「……」

ラーハルト「悔しくて闇討ちを計画し襲ってくるも失敗」


ラーハルト「いい加減ウザくなり、本気の威嚇をする」

ヒュンケル「…………」

ラーハルト「圧倒的なスピード、槍の速さで服が破れていく」

ラーハルト「下着姿になり必死で秘部を隠し、赤面するバーンたん」

ヒュンケル「……」シュッシュッ

ラーハルト「そして必殺のハリケーンディーハルトで下着を真っ二つ」

ヒュンケル「……うっ、ふぅ……」


ラーハルト「だが、そこで震える手を優しく握る」

ラーハルト「耳元で『怖かったよね、ごめんね』と囁き自分の服を着せる」

ヒュンケル「!?」

ラーハルト「戸惑うバーンたんにつかさず愛の告白!」

ラーハルト「その後、混乱するバーンたんを後にして姿を消す」

ヒュンケル「なんという……!」

ラーハルト「次回からはツンデレバーンたんの登場だ!」

ヒュンケル「流石……陸戦騎士ラーハルトっ!!」


ラーハルト「受身の姿勢だけでは駄目なのだ、攻めの姿勢を学べ」

ヒュンケル「お前という奴は……ふっ、敵わないな……」

ラーハルト「特別だ、お前のM癖を直してやろう」

ヒュンケル「いいのか?」

ラーハルト「ふっ、親睦を深めるのであろう?」ニヤリ

ヒュンケル「……ありがとう」


ヒュンケル「あ、それでもやっぱり巨乳は捨てがたいと思う」

ラーハルト(ロリ巨乳だとっ!この俺でさえ思いつかなかった!)

ヒュンケル「待てよ、ロリBBA巨乳なら別に三次でも合法だぞ!」

ラーハルト「!!?」

ラーハルト(不屈の魂、エロい心でさらに昇華しただと!)

ラーハルト(ふっ、それでこそ……アバンの使徒よ!!)

ラーハルト「今日は朝まで語り明かそうか!」

 

    『 わーはっはっはっは!! 』



エイミ(……ヒュンケル)コソコソ

エイミ(私、どんな貴方でも愛してみせるわ!)


ドMとドSとストーカーの旅は続くのであった


                    終わり

見てくれてサンクス、おやすー

>>ラーハルト「そして必殺のハリケーンディーハルトで下着を真っ二つ」
>>『-ハルト』
つまり、股間のラーハルトでぐりんぐりんして下半身の最後の抵抗(下着)を破壊する性技だとおもうのよ?

ディストールが『distal(末端)』なら、英語だと「ディストル」、ドイツ語だと「ディスタール」と聞こえるように発音するっぽいので
技名的には『鉤の先端』みたいな意味かもね(保証はしない)

ハリケーンディーハルトに関しては
ハーケンは鉤(フック)状のもの・・・かぎ十字(ハーケンクロイツ)とか
ハリケーンは熱帯低気圧のひとつ
名前の似てる組み合わせ(ただしドイツ語→英語)で、
『ディ』ストール
  ラ『ーハルト』
っつーだけの単純な組み合わせだと思われ

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