モバP「海に遊びに行ったら20年経ってた」【安価】 (190)

※初スレです。よろしくお願いします。

※理不尽な時間の経過を経たアイドル達との関係を安価で選んで頂いて書いて行きます。
ほとんどのアイドルは良い大人なので結婚してます。NTRになるのかな? 注意です。

※筆遅めなので気長にお付き合い頂けたら幸いです。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1451991729

モバP「いや~、久しぶりに貰った休暇で海にサーフィン行ったが、やっぱり楽しかったなぁ」

モバP「飛び込みで入った旅館も超豪華だったし、最高の休暇になった」

モバP「にしてもあの旅館の若女将すげえ美人だったな、思わずスカウトしちゃったわ」

モバP「色好い返事は貰えなかったけど、あそこには諦めずに何度も通わなきゃいけないな。
ダンサーの子達も超レベル高かったし…スカウトしたい」

モバP「にしても、海から直接会社に来たせいか、見慣れない建物多いな? あんな建物この辺にあったっけ?」

モバP「まあ良いや、到着っと…。 …何か会社が古びて見える…。まぁ、あんな豪華な旅館に泊まったんだし、しょうがないか(ハハッ)」

【346プロ社内】

モバP「…あれ?おかしいな…。俺の部署がない…。」

モバP「プロジェクトに移動でもあったっけ? いや、聞いてないし、急に移動あってもちひろさんからメール来るよな?(スマホ確認)」

モバP「ん…、廊下の向こうから、誰か来たな…」

モブP「今日はレッスンだけだからって気を抜くなよ?今日は本社に凄い来客が有るから、
おエライさんが視察に来るかも知れん、本番のつもりで行け」

モブアイドル「はい!分かりました!!」

モバP「ああ、君達、済まないがココの部屋にあった部署、何処に移動したか知らないか??」

モブP「…?? その部屋はだいぶ前から使われてないはずですけど…」

モバP「え…? そんなはずはないんだがなぁ…おかしいなあ…?? 」

モバP「ああ、それじゃあアシスタントの千川さんどこに行ったか知らないかい?」

モブP「千川?? そんなアシスタントさんいたっけ? キミ、知ってる?」

モブアイドル「さあ聞いたことないですね??下の名前は何ですか?」

モバP「千川ちひろさんっていうんだけど…」

モブP「千川ちひろって…副社長のことですか??」

モバP「へ??」

モバP「詳しく話を聞いてみると、この会社には千川ちひろという女性は副社長1人しかいないらしい」

モバP「マジか、あの女、ついに俺らから絞り取った有り余るブラックマネーで一日で副社長まで登りつめやがったか??」

モバP「まあ何かの間違いだとは思うが…他に手がかりもないしとりあえず副社長に話を聞きに行ってみるか」(廊下ツカツカ)

モバP「にしてもあんなアイドルとプロデューサーこの会社に居たっけ? 新人かな…?」

【副社長室】

モバP「(ドアをノック)すいません…この部屋に千川ちひろさんはいらっしゃいますか?」

???「千川は私ですが…? …!?」(驚愕の表情)

モバP「部屋に居たのはちひろさんによく似たスーツ姿の女性、
でも随分年配でこめかみのあたりは白髪が目立つし、ほうれい線も目に付く」

モバP「ちひろさんのお母さんかな?? 千川一族が金に物を言わせて346プロを乗っ取りに??」

モバP「そんなことを考えていると、ちひろさんによく似た女性は目一杯に涙を浮かべて俺の胸に飛び込んできた」

ちひろさん??「モバPさんっ…モバPさんっつ!?…し、信じられない、今まで、今までどこにいたんですかっ!!」

モバP「え…ちひろ…さんなんですか?? ど、どうしたんですかその…随分…老けちゃって」

ちひろさん「バカ??老けもしますよっ!!一体何年…、だって…モバPさんが居なくなってから、20年も経ってるんですからっ!!」

モバP「は、はぁあああっ……??!?」

モバP「泣きじゃくるちひろさんをどうにかなだめて話を聞いてみると、
俺はどうやら20年間もの間、失踪していた事になっているらしい」

モバP「休暇で海に出かけると言ってそのまま行方不明。サーフィンをしているところは多数目撃されていたので、
そのまま波にさらわれたものと警察は判断」
モバP「アイドルたちの必死の嘆願も有り、かなりの大規模な捜索活動が行われたらしいのだが、
結局一月経っても手掛かりは何一つ見つからずに警察は捜索を打ち切った」

モバP「アイドルたちの反応も様々だったようだ、ショックのあまり部屋に引きこもる者、
現実を受け入れず逃避する者、脇目もふらずにアイドル活動に打ち込む者、アイドルやめてまでひたすら海を捜索する者、後を追おうとする者…」

モバP「その後も色々あったようだが、時は経ち死亡認定も出された頃にはアイドルたちも多かれ少なかれ落ち着きを取り戻したようだ」

モバP「ほとんどのアイドルは、彼女達を見守ってくれていた男性や慰めていた男性などと結婚してアイドルを辞めていったり引退したそうだ」

モバP「まじかー…、1日経ったらアイドル達のほとんどが結婚してた、なんて寝取られ好きには堪らないシチュエーションですね…」

ちひろ「彼女たちもいろいろありましたから…それにしてもプロデューサーさん、
一体どこで何をしたんですか? 見た感じ姿も全く変わってないですけど…どゆこと?」

モバP「信じてもらえないかもしれないですけどね、俺的には1日休んでただけの昨日の話なんですよ…。
海に行ってサーフィンに行って、溺れはしたんですけど親切な旅館の人に助けてもらって…、そこで宿泊ついでにスカウトして…、
一体全体どうなってるのか、こっちが知りたいくらいで…。」

ちひろ「俄かに信じ難い話ですけど、実際に年も取らずに目の前に居るんだから、信じざるを得ませんよね…」

モバP「ところで…俺死んでることになってるみたいですけど、これから一体どうしたらいいですかね…?? まさか、クビ?無職??死人??」

ちひろ「それはこちらで法手続きをしておきます! 復職できる様に取り計らいますし…、
死亡届けも撤回される筈です。…それよりも…真っ先に知らせなきゃいけない人達が居ますよね…大量に…。」

モバP「あっ、そうでしたね?? あいつらに知らせてやらないと?? それじゃメールででも一斉送信…まだ、アドレス使えるかな?」(ピッピッ)

ちひろ「だ、ダメですっ!!!」(バッ!!)

モバP「え、なぜに?」

ちひろ「そんなことしたら200人近くのアイドルが押し寄せて、大混乱になりますよ?
少なくとも海外に進出した子達のプライベートジェットで成田は埋め尽くされます!!」

モバP「まぢでか。あいつら20年たってどんだけ金持ちなってんだ…世界レベルか。」

ちひろ「まずは1人ずつ個別に呼び出しましょう、その方が混乱は少ない筈です」

モバP「そうですね。それじゃあ、まずは (↓1アイドルの名前 ) からいきましょう」

幸子了解です。

結婚は・・・ ↓1 してる、してないで。

してる了解。出来たらまとめて上げます。

モバP「幸子から行ってみましょうか、単純にアイツがどんな大人になったのか知りたいです」

ちひろ「はーい、ちょっと待っててくださいね・・・(モゾモゾ)じゃーん、これでいつものわたしです!」

モバP「おお、蛍光緑の事務服。 まだ持ってたんですね」

ちひろ「モバPさんのお手伝いをする時はやっぱりこれじゃないと!
久しぶりに着たんで不安だったんですが、入って良かったです!!」

モバP(お手元にちひろさんの画像がある方はその画像の口の横に一本縦に線を引いてくれ、それが俺の目の前にいる千川ちひろである)
モバP(正直ウワキツだが、場の雰囲気を明るくしてくれようとしてるのは理解できる。千川有能)

ちひろ「それで幸子ちゃんですか・・・幸子ちゃんはねぇ、モバPさんの捜索が打ち切られた頃真っ先にアイドルを辞めましてねぇ」

モバP「そうなんですか??勿体ない・・・幸子ならトップアイドルになるのも夢じゃなかったのに・・・」

ちひろ「常々「ボクのプロデューサーはプロデューサーさんしかいないんですよ!!」って言ってましたしねぇ、
他の人にプロデュースされる気なんて全くなかったんじゃないでしょかね??」

モバP「うーん・・・訳の分からん不可抗力に巻き込まれたとは言え、責任感じてしまうな・・・」

ちひろ「まあ、その辺の謝罪も含めて連絡取ってみますか。メールでいいか」(目の前の空間に手をかざすと光のパネルが出現)

モバP「おお、未来っぽい!!」

ちひろ「レーザー投影式ディスプレイです。最新型ですよ!(エッヘン)」

モバP「そんなハイテクなのに送るのはメールなんですねぇ」

ちひろ「どんな動画だって一瞬で遅れますが、結局コレが一番楽ですよ、早いし」

モバP「そんなもんですか」

ちひろ「えっと・・・『モバPさんが帰ってきました。挨拶したいそうなので連絡ください、と』」

モバP「ダイレクトすぎませんかね?20年居なかったんでしょ??俺。そんな近所行ってたみたいなメール」

ちひろ「他に書きようないじゃないですか・・・あっ、返事来た」


『悪趣味なメールを送るのは止めてください      幸子』

モバP「残当」

ちひろ「くそっ、なんて時代だ・・・『本当なのよ、ひょっこり帰ってきて今隣に居るの』っと・・・」



『病院に通院される事をお勧めします        幸子』



ちひろ「あんにゃろう、林先生案件扱いしやがった、許せぬ。『お前を信じる俺を信じろ』っと」

モバP「訳がわからんぞ」


(ピカッピカッ)


モバP「あっ、何か画面の隅がピカピカ光ってますよ、何これ??」

ちひろ「テレビ動画の通話申請ですねぇ、メールに業を煮やして直接言いに来たみたいです。ほら、
部屋の隅に離れて離れて(シッシッ)」

モバP「何でですか、顔見れるんでしょう?? 俺も見たいですよ」

ちひろ「わたしは親切に教えてあげたのにキ○ガイ扱いされたんですよ??ドッキリの一つもやりたいじゃないですか!!」

モバP「このオバサン、20年経ってる割には落ち着いてねぇなぁ」

ちひろ「ふふふ、久しぶりですよね、この感じ・・・ほい、通話っと(ピッ)」

幸子『もう!さっきっから何なんですか!ちひろさん!!』

モバP(おっ、こっからでも見えるな・・・うわぁアレ幸子なんか??まったく面影ない)

モバP(ロングヘアーだし片目隠れてるしグラマーだし、共通点全くないな。外に跳ねてる髪だけが面影と言えば面影か)

モバP(それにしても・・・美人になったな・・・歳は・・・34・・・か?? 
カワイイカワイイ煩かったアイツが、こうなるんだなぁ・・・)

ちひろ「やっほー、幸子ちゃん、お久しぶり~」

幸子『やっほーじゃないですよ・・・年甲斐もなく・・・何なんですか、その恰好・・・』

ちひろ「少し昔を思い出そうと思ってね?着てみちゃった♪」

幸子『何なんですか、そのテンション・・・本当に大丈夫ですか??(心配そうに)』

ちひろ「大丈夫、大丈夫w 今日は嬉しい事あったからね、ちょっと燥いじゃってるかもだけどね」

幸子『嬉しい事って・・・何か有ったんですか??』

ちひろ「ヘイ!モバPさんカモンッ!!」

幸子『へっ・・・??』

(モバPフレームイン)
モバP「あっ、もういいの?? よっ、幸子!久しぶり??だな!美人になったなぁ、見違えたぞ!」

幸子『えっえっ・・・・ええええええええぇぇえぇぇ!!!???』


【状況説明中】


幸子『そんな訳の分からない事に巻き込まれてたんですか・・・でも全然年取ってない昔のままだし・・・ホントなんですねぇ』

モバP「ああ、不可抗力とはいえ、お前のプロデュースを投げ捨てて行方不明になってた事は事実だ。
そこは申し訳ない・・・」

幸子『本当ですよ!!勝手に居なくならないで下さいってアレほど言ってたじゃないですか!!許せませんよ!』

モバP「すまん・・・本当に申し訳ない」

幸子『私、一杯泣いたんですから・・・』

モバP「すまん・・・俺の責任だ・・・お前をトップアイドルに出来なかったのは・・・」

幸子『それは・・・違いますね。それはあくまで私の責任ですよ』

モバP「えっ・・・・??」

幸子『モバPさんが居なくなった後にだって、歯を食いしばってアイドルを続けてトップアイドルになった子も居ますもん。
私がトップアイドルになれなかったのはただ、私の心が弱かっただけ。貴方が居ない寂しさに心が折れてしまっただけ・・・』

幸子『私の弱さにまで貴方に責任は無いんですよ??(二コリ)』

モバP「幸子・・・」

幸子『あ~あ、それにしてもモバPさん帰ってくるならもう少し頑張れば良かったかなぁ~!!』(ソファーにもたれ掛かり)

モバP「・・・」

幸子『遅いですよ、帰ってくるの。もう、私他の人のモノになっちゃいましたよ??(悲しそうに微笑んで左手の薬指の指輪を見せ)』

モバP「幸子・・・そうか・・・結婚したのか・・・」

幸子『ええ』

モバP「幸せか??」

幸子『はい、旦那さんは弁護士でとても優しくて尊敬できる人です。それに・・・』

モバP「それに??」

幸子『今年の春にはもう一つ幸せが増えますから・・・(お腹をさすり)』

モバP「おお!!」

ちひろ「わぁ!幸子ちゃん!おめでとうございますっ!!」

幸子『ありがとうございます・・・』

モバP「元気な赤ちゃんを産んでくれ!!そして俺が絶対にスカウトに行くから!!」

幸子『気が早いですよw 女の子かどうかもわからないじゃないですかww』

モバP「いや。俺には分かる!!間違いなく昔の幸子にそっくりのカワイイ女の子だ!
そして今度は絶対にトップアイドルしてみせる!!」

幸子『・・・・・・・・・』

幸子『ええ、そうなると・・・いえ、きっとそうですよね!!』

モバP「ああ!!」

幸子『ふふふ・・・・』

モバP「ハハハッ」


ちひろ《ええ話や・・・(涙拭い)》

幸子『それじゃお腹が落ち着いたら一度旦那さんと挨拶に伺いますね。今度はまた消えないで下さいよ??』

モバP「ああ、勿論だ。そっちもくれぐれも無理するなよ??」

幸子『はい! ・・・・それにしても、モバPさんも私を最初にするなんてツイてませんねぇ??』

モバP「ん??なんでだ??」

幸子『私が一番キレイになったからに決まってるじゃないですか!!(フフーン)楽しみが無くなりましたね!?それじゃ!!』
(ツーツーツー)

モバP「幸子だなぁ・・・実に幸子だww」

ちひろ「ええ、変わってなくて良かったですねぇ。将来の人材も期待できそうですしw」

モバP「そうですねぇ・・・さて、次行きましょうか。さて次は・・・・」↓1(アイドル名)

周子了解。結婚は・・・↓1(してる、してない)

番号優先で結婚してる、で書きます。今日は寝ますのでまた翌日以降に。それでは。

結婚

すまん、書き込み途中で送信した。
俺も安価に結婚の有無挟むの賛成。

モバP「周子ってどうなったんですか??何かと自由奔放な奴なんで、かなり気になるんですけど」

ちひろ「周子ちゃん・・・ですか・・・(表情暗)」

モバP「あ、あんまりよろしくないご様子」

ちひろ「結論から言うと・・・周子ちゃんは346プロから解雇されてます。重ねて言うなら在籍した記録も抹消されてますので・・・」

モバP「マジでか。何やらかしたんですか?アイツ??」

ちひろ「それはちょっと・・・私の口からは・・・こちらから連絡取るのも何かと差し支えますので、
気になるなら挨拶がてら聞きに行ってみては??地元の京都に戻っているみたいですよ」

ちひろ「現住所も、何度か様子を見に行った紗枝ちゃんから聞いてますから」

モバP「いやいや、他にも挨拶しなきゃいけないですし、京都まで往復してる時間は無いでしょ??」

ちひろ「えっ??」

モバP「えっ??」


【京都某所】


モバP「まさかオリンピックの前倒しでリニアがもう開通してたとはなぁ・・・京都まで一時間とかウサミン星並みやで」

モバP「この地図に寄ると・・・おっ、案外近そうだな」



(地図の場所にはボロいアパート)



モバP「此処があの女のハウスね」

モバP「此処で・・・良いんだよな?? アイツの実家って結構デカい老舗の和菓子屋じゃなかったけか・・・?」

モバP「うわ、この手すり崩れそう・・・あ、あの奥の部屋かな(カンカン)」


???「イチイチ煩せえんだよ!!このババァ!!俺のことはほっとけよっ!!」

モバP(目指す部屋から飛び出して来たのは色白で細身の青年。ムカつくくらいにイケメンだ。敵だな。)

モバP(敵は狭い廊下で俺と向かい合うと生意気にも俺を睨み付けてきた)

???「・・・どけよ、オッサン」

モバP「お兄さん」

???「はっ??」

モバP「俺はお兄さんだ、オッサンじゃない」

???「(馬鹿にした表情で)ドイテクダサイ、オニイサン」

モバP「よし、通れ」(スッ)

モバP(盛大に舌打ちするとイケメンはちょっとだけ部屋を振り返り、ボロ階段を駆け下りていった)

モバP(その後に開きっぱなしのドアに近づくと、中には床に座り込んで散乱した家具を拾い集める女性が居た)

モバP(見間違えるはずもない、俺が担当してたアイドル、塩見周子だ。 
幸子と違い髪型も体系もさほど変わってはいない、だが印象的だった何時も明るく開かれていた瞳は悲しそうに伏せられ、表情は冴えない)

モバP(ある意味中身は変わってなかった幸子に比べ、その中身の変貌を感じさせる様は、昨日までの周子しか知らない俺には、
正直ショックだった)

モバP「周子・・・だよな・・・??」

周子「えっ・・・・あっ、モ、モバP・・・さん・・・・??」

【周子ハウス居間】


周子「それにしてもビックリしたぁ・・・気が付いたらドアの外にモバPさんおるんやもん。しかもあの時の姿のままで、
気がちごたんかと思ったわ・・・ハイ、お茶」

モバP「それはさっき説明した通りでな・・・、ん、このお茶美味いな」

周子「ありがと。見たとおりの暮らしやけど、お茶と和菓子は職場の関係で良いの揃えとるからねぇ」

モバP「・・・・・・」

周子「・・・・・・」

モバP「ちひろさんから346を解雇されたって聞いた・・・、訳を聞いてもいいか??」

周子「あー・・・、やっぱ聞くよねぇ・・・辛いなぁ(ハハ、と苦笑い)」

モバP「辛いなら・・・話さなくても・・・」

周子「ええよ、調べればすぐにわかる事やし。ケジメやとおもうし、あたしから話す」

モバP「うん・・・」

周子「あたしね、モバPさんが居なくなってから寂しくて、知らない男と寝たんだ」

モバP「・・・・・・・・・・・・っっ!?」

周子「それも一人だけじゃなくてね、もう手あたり次第。正直相手は誰でも良かったな、夜寝る時、隣に誰か居てくれるなら」

周子「夜一人で寝てると喪失感で暗い闇に引き摺り込まれそうになってどうしようもなかった、ただ温もりが欲しかったの」

周子「でも、そんな生活してたらマスコミに嗅ぎ付けられない訳ないよね??
あっという間に悪徳記事に叩かれたよ、汚れたシンデレラ、って」

周子「会社でも大問題になってね・・・ちひろさんやみんなは最後まで庇ってくれたんだけど・・・チョン、って首切られちゃった・・・」

周子「馬鹿だったなぁ、あたし・・・みんなに・・・迷惑掛けてさ・・・」

モバP「元々の切っ掛けは俺だ、俺が悪い・・・・でもさ・・・」

周子「・・・・・・うん・・・」

モバP「もっと自分を大事にしろよ・・・周子・・・っ(ポロポロ)」

周子「うん・・・ごめん・・・ごめんなさい・・・(グスッ)」

周子「それでアイドル首になって実家に帰ったんだけどさ・・・」

モバP「ま、まだあるのか??」

周子「子供・・・出来ちゃってて・・・誰の子かも分からない・・・」

モバP「うわぁ・・・あ、さっきの生意気なイケメンか??」

モバP「俺のアイドルにあんなデカい子供が居るのか・・・
急激に老けた気がする・・・正直、ショックだ・・」

周子「あ、家の前で遭ったの?? そう・・・」

周子「あの子の名前ね・・・○○って言うんだ・・・。」

モバP「○○って俺の・・・」

周子「そ、モバPさんが居なくなって来てくれた子だからさ、生まれ変わりみたいに思って。
モバPさんはココにいるんだから勘違いだった訳だけどさ(アハハ)」

モバP「・・・・・・」

周子「当時はもう絶対信じ込んでたから、父親の分からない子供なんて堕ろせ、って怒鳴る両親に絶対生むって部屋に引き籠って・・・」

周子「堕ろせないトコまで踏ん張ったら諦めたみたいだけど、産んだらもう本家の敷居は跨ぐなって、即勘当だったねー」

モバP「周子ハード」

周子「でも、産むまで置いてくれたし、分家の和菓子屋に菓子卸す工場の働き口紹介してくれたし、何だかんだ親って有難いよね・・・」

周子「あたしは未だに孫の顔も見せてやれない親不孝者で、本当に申し訳ないと思ってるよ・・・」

モバP「・・・・・・・・・・・」

一旦切ります。続きは夜にでも。


モバP (部屋を見回すと狭い二間のアパートには至るところに親子の暮らしが見受けられた。

壁に空いた穴や、今周子が片付けている家具を見ると相当荒れた生活のようだ)

モバP「あんまり褒められた性格じゃなさそうだな、あの息子」

周子 「本当は優しい子なんよ? 片親だから色々苦労掛ける事も多くて…だから段々あんな風になっちゃって…」

モバP「周子は結婚はしなかったのか?」

周子「一度した。 職場の上司の勧めでお見合いして。
あたしのファンだった人で優しい人だったけど…父親の分からない連れ子抱えた、行方不明の男に未練タラタラの女、
なんて爆弾物件、抱えるには重すぎたんだろうね…お酒…飲むようになっちゃって…」

周子「毎晩暴れる様になる迄そう時間はかからなかったな。
あたしに暴力振るうだけなら自業自得だし、我慢もしたけど、あの子にも暴力振るう様になってね…。
離婚して貰ったのが三年前かな」


モバP「……」

周子「最後は涙流してすまないって謝ってくれたよ。
全部あたしのせいなのにね。傷つけて、悩ませて、追い込んで…あたしって本当バカ」

周子「あの子が荒れる様になったのはその頃かな。
子供の頃はあの人に本当懐いていたから…、だからあの子が荒れるのも全部あたしのせいなんよ…」

モバP「周子…」

周子「モバPさん、あたしどうしたらあの子の事を理解ってあげられるかな??
あの子は真っ暗だったあたしの人生を照らしてくれた明かりなの…宝…なの…っ…
このままじゃ何時か取り返しつかない事に…」

周子「あたし…二回も○○を無くしたくないよっ…」(号泣)


モバP「…あいつが何処に居るか分かるか??」


周子「鴨川沿いをウロウロしてるって聞いた事有るけど…モバPさん?」

モバP「ちょっくら行って連れ戻してくる」

周子「モバPさん…そんな…ええの?」

モバP「説教…は、元凶だけにし辛いが、な」



モバP「ただ、俺と同じ名前のヤツがアイドル泣かすのだけはどうにも我慢がならん」

【鴨川】

息子「・・・・・・・・・・・・・・・・」(川辺に座り、川に石を投げ)

モバP「おう、不良息子、ココにいたか」

息子「アンタ、さっきの・・・」

モバP「お前のお袋さんに探して来てくれって言われてな。」

息子「ちっ・・・余計なお世話だよ・・・」

モバP「まあなー、確かになー。 でもな、余計なお世話ついでに言わせてもらうなら、あんまりカーチャン泣かすなよ??」

息子「・・・・・・・・・・・」

モバP「男としてやってはいけない事の一つに、腹を痛めて産んでくれた母親を泣かすな、ってのがある。」

息子「うっせえな・・・わかってんだよ・・・」

モバP「何か鬱屈した事があるならぶちまけてみ??カーチャンには言えない事でも
男どうしなら言えることもあるだろ??」(息子の隣に座り込み)

息子「・・・俺なんて産まなきゃ良かったんだ・・・」

モバP「は??」

息子「オフクロは俺なんて産まなきゃ良かったんだよ・・・、
昔俺にも父ちゃんが居たんだけどよ、俺みたいな連れ子がいるから上手くいかなくて・・・」

息子「やさしかった父ちゃんが酔っぱらう度に言ってた。お前さえいなければ、お前さえいなければって」

息子「別れた後だってオフクロまだ十分イケるんだから、
こんなデカいコブが付いてなかったら、充分嫁の行き手が有るだろうにな」

息子「俺が居ない方がオフクロは幸せになれるかも知れない・・・」

モバP「ん~、それは違うな、周子言ってたぞ、お前は人生を照らしてくれた明かり、宝だって」

息子「・・・・オフクロがそんな事を・・・??」

モバP「周子はな、昔アイドルだったんだ。」

息子「オフクロが??マジで!?」


モバP「ああ、相当売れてたんだぞ?でもある日、担当のプロデューサーが突然失踪してしまった。 周子に何も告げずにな…」

モバP「思いを寄せてたプロデューサーに突然消えられて世界が真っ暗になったそうだ。

そんな世界を照らしてくれたのがお前と言っていた。だから自分はいらないなんていうんじゃない、自分を誇れよ」

息子「・・・・・・・・・・・」

息子「ああ……そうだな…」




モバP「よしよし、いい顔になって来たな、最初の時とは大違いだぞ」

息子「うるせえよ……」

息子「それにしてもそのプロデューサーって最低だな。
仕事ほっぽり出して消えるなんてロクな人間じゃねえんだろうな、連絡くらいあってもいいだろ」

モバP「……彼にも色々あったんだと、オモウヨ…?(汗)」

モバP「んじゃ帰るか、お袋さんも心配してるだろうしな?」

息子「おう…にしてもよ、オフクロがアイドルだった、ってホントの話なのかよ?」

モバP「おう、動画あるぞ?見るか?」

息子「うわ、スマホかよ、古ッ?? 骨董品モンだな…どれどれ」(青の一番星の動画見て)

息子「オフクロ…いい顔してんな…」

モバP「ああ、自慢のアイドルだ……ったそうだぞ…」

息子「なぁ…そんな話知ってるって事は…アンタも芸能関係者なんだろ?」

モバP「ん?ああ、まあな」

息子「俺もアイドル……出来るかな??」

モバP「……ほう……!いや、いいぞ!?

確かにイケそうだ!! 」

モバP「その気があるなら知り合いの315プロってトコ紹介しようか??」

息子「マジか!よろしく頼む!!」

モバP「その前に帰って周子説得しなきゃな…、甘い世界じゃ無いって知ってるから手ごわそうだ」

息子「う……でも、手伝ってくれんだろ……?」

モバP「フォローはしてやる、頑張れ」

息子「まじかー…」

モバP「にしてもお前が女なら、俺がプロデュースするんだがなぁ、惜しいなぁ……」

モバP「いっそ女装するか?ワンチャンあるぞ。目指せ第二の秋月涼」

息子「ねぇよ!!気持ち悪りぃ事言うんじゃねぇ!!」




【翌日 リニア京都駅】




モバP「じゃあ、向こうに話通しとくからまたな、東京で待ってるぞ?」

息子「おう、またな、オッサン」

モバP「オイラはオッサンじゃねぇ!!……と言いたいトコだが、
周子にこんなデカいガキ要るんだもんな…なんか自信なくなって来たわ…」

周子「大丈夫、ちゃんとプロデューサーさんは若いままだよ」

モバP「そうか、そりゃ良かった。一日で随分老けた気がしてな…」

周子「あはは」

モバP「……もう大丈夫か?」

周子「うん…あの子が帰って来た時、アイドルになる、って言われた時には驚いたけど…
あの子いい顔してた。もう心配無いかな?」

周子「それに嬉しいよ、あたしの昔の動画見て、アイドルになりたいって言ってくれて」

モバP「そうか…そうだな。 またこれからも何かあったら遠慮なく言ってこいよ?
俺はいつまで経ってももお前のプロデューサーなんだからな??」

周子「うん…分かった」



息子「オフクロ…あのオッサン、オフクロとどんな関係なんだ?」

周子「ん…あたしの一番大好きな人」

息子「げえっ…マジかよ?? 歳考えろよなー、俺やだよ、あんな歳近い父親ー…」

周子「(ポカリ)歳の事はいうな!気にしてんだから!ぶつよ!」

息子「もう殴ってるじゃねーか!いてーな!!何でグレてた時より扱い悪いんだよー!?」







周子(プロデューサー…ありがと。 この胸にしまった思い…ずっと大事にするから…)










モバP「ただいま戻りましたー」

ちひろ「おかえりなさい、プロデューサーさん。…周子ちゃんは如何でした?」

モバP「ええ、色々ありましたが・・・行って良かったですよ…」

ちひろ「そうですか、それなら良かったです…」

モバP「さーて、重いの終わったから次は楽しいが良いなぁ。面白進化遂げてるアイドル居ないかな??

以上で周子編終了です。夜にでも人居そうな時間に安価とります。

結婚有り無しもとりあえずはアリで考えてます。安価スレにしては異常に安価少ないですし。

皆さんの雑談読みましたが、面白いですね、妄想が次から次へと湧いてきますw

そうか・・・死んでるのもアリなのか・・・。((;゚д゚)ゴクリ…)


心を壊して精神が11歳で止まったみりあちゃん書きたいです(ゲス)

モバP「そいえば、プライベートジェットとか、信じられないくらい経済的に成功してるアイドルも居るんでしたよね??」

ちひろ「ええ、何人か居ますけど一番飛びぬけてるのはつかさちゃんですかねぇ」
ちひろ「個人資産ではOBの中でもダントツじゃないですか?」

モバP「マジでか。桃華や琴歌が居るのに??」

ちひろ「あそこら辺もかなりエグいっちゃエグいんですが、まあ一族含めてですから。
個人資産だとつかさちゃんが一番じゃないですかねぇ」

モバP「すげえな、アイツ。どうやったんだ」

ちひろ「・・・モバPさんが失踪した時、もう警察だけじゃなくてうちのアイドル全員の総力上げて攫ったんですよ、海の底まで」

ちひろ「どこから来たのか怖くて聞けませんでしたが、軍隊来ましたからね、軍隊」

ちひろ「それでも影も形も見つからず、潮の流れからして外海に流されたとも思えず、捜索は暗礁に乗り上げましてねぇ」

ちひろ「一時は北のあの国系の拉致じゃないか、って話も出てきたんです。。
そうなると事は国際問題だから、お金持ち軍団でも個人では迂闊には手を出しかねるようになりまして・・・」

モバP「マジ某国濡れ衣。・・・しかし、俺の知らんトコでトンでもない事になってたんですねぇ・・・」

ちひろ「それで遂に捜索が打ち切られたら、つかさちゃんが『もっと力が必要だ…』とかラオウみたいな事言い出しまして」

モバP「雲行きが怪しくなってきたぞ、おい」

ちひろ「翌日には辞表だしてヨーロッパに旅立って行きました。しばらく音沙汰無くて心配してたんですけど、五年後には
ファッションブランドを立ち上げてグングン業績伸ばしてました。
今じゃ第二のココ・シャネルって言われるほどのトップブランドの会長ですよ。」

モバP「凄いとしか言えんな・・・元々社長でもあった訳だが、そこまでデカい人間になってるとはなぁ・・・」

ちひろ「凄いと言えば、流石世界の大企業、もうモバPさんの事嗅ぎ付けたみたいですよ??さっきから五分毎に詳細を問い合わせる
メールが鬼着信してますが、どうしましょ??」

モバP「うわぁ、早く詳細知らせた方が良いですよね??」

ちひろ「早急に」

【成田空港】


モバP「と、言う訳で連絡取ってみたら、早速ヨーロッパからお見えになる次第。
フットワーク軽いな、世界的アパレルメーカーのトップ。そんなんで大丈夫か」

ちひろ「何か、その辺が実につかさちゃんらしいですよね。変わってないと言うか。
連絡取った時、成田まで迎えに行かないと音速機で弊社上空に飛んできてパラシュートで降りて来かねない勢いでしたからねぇ」

モバP「こち亀の中川の親父さんじゃないんですから・・・あ、着いたみたいですよ」

ちひろ「あの向こうからやって来る一団がそうですかね。  ・・・何か凄いのが来たんですけど・・・」

モバP「うわぁ・・・デザイナースーツにティアドロップのグラサン掛けた美女がゴルゴみたいな黒服、大量に引き連れて来る・・・」

サングラスの美女「・・・・・・・・・・・・・・・・・(モバPの前まで歩いて来て静止)」

モバP「よ、よう、つかさか??久しぶり?だな。 元気だったk(言葉を遮るようにモバPの後頭部を掴むとそのまま唇を重ね、熱烈なキス)

モバP!!!!?

ちひろ「まっ//////」

(三十秒ほど深く口づけを交わした後、漸く離れて)つかさ「・・・何処行ってたんだよ、バカ。帰ってくんの遅すぎだろ??」

モバP(そう言うとつかさはサングラスを外し、涙で滲んだ顔を見せた。
 その表情を見ると奪われた唇の抗議をする気も起きず、逆に俺は謝罪の言葉を発していた)

モバP「すまない・・・遅くなった・・・」

つかさ「謝って済むか、バカ。二十年だぞ、二十年。」(薄く笑って指でPのデコつつく)

つかさ「にしても・・・ちひろから聞いては居たけど、マジであの頃から全然年取ってないんだなぁ・・・」

モバP「あ、ああ、諸事情でな。」

つかさ「死んでは居ないと思っては居たけど、そこだけは流石に予想外だったわ・・・、
あっもしかしてさっきのキス不快だったか??四十前のオバちゃんに奪われた訳だけど」

モバP「ああ、それは無いな。美人になってて驚いたぞ。逆に堪能したわw」

モバP(こう言う答え辛い話題は笑い話にした方が良い。そう判断した俺は軽い口調で笑って返した。)
モバP(俺も正直男だから、美女からのキスにドキドキしない訳がない。
つかさは四十前のオバちゃんと言ったがとてもそうは見えない美貌だ。未来のアンチエイジングの技術ね、わかるわ)

つかさ「そっか、良かった。まあまだランウェイ現役だかんね、まだまだ自身は有るけど。
不快とか言われたら蹴とばすトコだったわ」(ニカッと笑って)

モバP「いやいや、知らずに再開したらまたスカウトしかねんトコだっtちひろ「あのー、立ち話もなんですから、ゆっくり話せるところに移動しませんか~?」(おずおず手を挙げ)

つかさ「あっ、ちひろ、久しぶり。そうだね、ナイス。んじゃ移動しようか」
モバP「ん、そうだな」
ちひろ「はーい♪・・・(ドンッ)あいたっ!?」(ちひろが二人に付いて行こうとすると、間に黒服が立ちはだかる)

ちひろ「えっ?? あのー、つかさちゃん??」
つかさ(微塵も申し訳なさを見せず手のひらフリフリ)あー、ウチ等二人でちょっと話したい事あっからさ、ちひろは少し遠慮してくんない??」
ちひろ「えっえっ・・・えーっ!!」
モバP(つかさがそう告げるなり、巨漢の黒服達はちひろさんをリトルグレイの様な扱いでアプダクションして行った)

つかさ「さ、行こっか♪」(言うなりモバPの腕を組み、喫茶店に向かい歩き始める)

モバP(ちひろさん・・・マイフレンド・・・)(おっかねぇから助けない)





此処で切ります。

それにしても今回のデレステのストーリーかなり切り込んで来ましたね。公式ウワキツはアカンやろw

私も負けずに川島みじゅき48歳を書けるように頑張ります。

小梅が喚べなかったんだから、死んでないと判断されてたなら


【成田空港 喫茶店】


モバP(俺とつかさは喫茶店の席に着くと、コーヒーを注文した。)

モバP(ちなみに黒服のお兄さん達は、少し離れた所に立って辺りに目を光らせている。
そのせいか周りの席には誰も座っておらず、近寄っても来ない。誰だってそうする、俺だってそうする。)

モバP(つかさは運ばれてきたコーヒーを口に運ぶと、微笑みながら俺に聞いてきた。)

つかさ「懐かしいなぁ・・・またお前と一緒にコーヒーを飲める日が来るなんてな・・・、
覚えてっか??お前が残業中に寝こけてる所にコーヒー差し入れて一緒に飲んだ事」


モバP「当たり前だろ、忘れる訳が無い」(俺にしてみたら、先月の話だしな)

(そんなモバPの内心を知らず、嬉しそうに微笑みながら)

つかさ「そっか…嬉しいモンだな、そういうの…。 ところでお前、長年失踪してた訳だけど、
役所への届けとか、仕事の事とかどうなってんの? 」

モバP「ああ、その辺はちひろさんが何とかしてくれるらしく、お任せしてるわ。
職場の方も復帰の方向で手続きしてくれてる、有り難い事だよ」

つかさ「ふーん…またプロデューサーやるんだ…?」

モバP「ああ、長年行方不明になってた俺をもっかい雇ってくれるなんて、本当に有り難い話だしな」

つかさ「…それじゃ困るんだよ…」(ボソッ)

モバP「えっ?!?」

つかさ「あ、あのさ、あたしと一緒にヨーロッパ来ない?」

モバP「ヨーロッパぁ? そんなところで何すんだよ、俺??」

つかさ「あたしの仕事の手伝い」

モバP「はぁ?俺にそんな事出来る訳無いだろ?俺ぁ、大学出て此の方、アイドルより重い物持った事無いんだぞ? 無理に決まってるだろ」

つかさ「そりゃ相当持てるだろ…」(白い目)

つかさ「大丈夫だって。 アイドルやってた頃、イベの裏側で仕切り手伝って貰った事あっただろ?
お前、センスあるよ、あたしが保証する」

モバP「そりゃ有難いが、お前んトコの会社、今や世界的大企業だろ? 規模が違うだろ…無理だって」

つかさ「……正直に言うわ、無理を言ってると思う、だけど付いてきて欲しい」

モバP「……真顔で頼まれちゃ、無碍に断わるのもな…、訳を聞いてもいいか?」

つかさ「ああ……、単刀直入に言うと、あたしはお前が好きだ。 姿を消す前から密かにそう思ってたし、
今もそうだ。こうして再会してみて改めて再確認した」

モバP(急な告白に少しコーヒー噴き出し)「お、おう、そりゃ……どうも ??」

モバP「だけどプロデューサーとアイドルは… つかさ「もう違うだろ?」

モバP「そ、そうだな……」(困ったように頬を掻く)

つかさ「20年待ったんだ、もうこれ以上待てない、ずっと一緒に居たい。離れたくない…」

つかさ「待遇面でも心配するな、前の年収の数倍は保証する」

モバP「つかさ……でも」

つかさ「何か問題あるか?あたしと一緒になるの嫌か??年が問題か?」

モバP「いや……」

つかさ「さっき綺麗だって言ってくれただろ?個人的には充分間に合ってると思うが、ありゃ嘘か??」

モバP「いや、そういう訳じゃ……」


つかさ「それともあたしの心が信じられないか?
20年……、他の奴らはほとんど別の男のトコに行ったけど、あたしは待ってた。それでも信じられない??」

モバP「つかさ!落ち着いてくれ!!」

モバP「急に捲し立てられても…その……困る」

モバP「何しろ、死んだ事になってるみたいだからパスポートもないし、今すぐヨーロッパってのは無理だって」

つかさ「…………」

モバP「それにアイドルのプロデューサーってのは俺の天職だと思っている」

モバP「アイドルの原石を見つけて来て磨き上げる、その事に俺はこの上ない喜びを感じるんだ…。
だから、その、お誘いは嬉しいが…、その話は断らせて貰うよ」

つかさ「………」

モバP「俺はまたアイドルをプロデュースする。 見ててくれ、つかさ。
不本意にもお前達を最後まで導いてやる事は出来なかったけど、今度こそ真のトップアイドルってヤツを育て上げてみせる…!!」

つかさ「…そっか……お前はそんなにアイドルプロデュースがしたいのか……」

モバP「ああ、分かってくれたか?」(ホッ)

つかさ「………」
つかさ「ああ、良く分かったよ」(ニコリ)

モバP「そっか、理解してくれて嬉しいぞ!! さて、じゃあちひろさんのところ行こうか。
久しぶりの日本なんだろ? 観光で行きたいところでもあるか?? 俺も色々見てみたいし、ちひろさんに案内して貰うぞ?」

つかさ「ああ、いや、たった今、仕事で行かなきゃいけないところが出来たんだ…。これからそこに出向かなきゃならない……」

モバP「……? そうか?? でも、暫くは日本には居るんだろ?」

つかさ「ああ、そうするつもりだ。 事務所には『改めて』伺わせて貰うわ」

モバP「分かった、じゃあまた近い内にな??」

(手を振りながら立ち去るモバPを見送り)

つかさ「変わってねぇなぁ……。 でも、あたしは変わったんだよね……」

つかさ「欲しいモノは手に入れる、たとえ誰が敵に回っても、どんな手段使っても……」

つかさ「ゴメンな、プロデューサー、もうあたしは若くない、待てないんだよ」

つかさ(待機してる黒服に)「車廻して!直ぐに出るわよ!!」

つかさ「行き先…?そうね……」(少し考えて)

つかさ「765プロに、行って頂戴」

つかさ社長ラスボスムーブ。 明日以降続き書きます。

>>146




モバP海へと消えるその時駆けつけたアイドル達は!


凛 「ふーん、心中?…まあ、悪くないかな…。」

卯月「だ、ダメだよ!!凛ちゃん!!」(リスカしようとしてるしぶりんの腕を抑える)

智絵理「飛び込んでゆきたい~♪ だから 強く抱きしめて~♪」

かな子「智絵理ちゃんー!駄目、そっち崖ー!!」(フラフラと崖の方へ歩く智絵理を抱き留め)

加蓮「(バターン)あはは・・・そこに居たんだ、プロデューサーさん、心配したんだよ・・・」

奈緒「き、清良さーん!!加蓮の脈拍がー!!70…60…50…馬鹿な!まだ下がるだとッ!!」


もうどうにも収拾のつかないそんな殺伐とした時、救世主が!

小梅「モバP…死んでない…よ?? 死んでたら「あの子」が教えてくれるから…死んでは居ない…」

涼「流石小梅!言葉の意味は良く分からんが、とにかくすごい説得力だな!!」

杏「とにかく死んではいなさそうだね…」

きらり「とりあえず一安心だにぃ☆ んー、でも、それじゃPちゃんどこに行ったにぃ??」

ありす「まさか・・・北のあの国とかに…拉致…」

晴「お、おい、金持ち軍団!早く助けに行かないと!!」

巴「今度の出入りは国外か・・・たいぎーのう・・・」

桃華「無茶言わないでくださいまし…国際問題でしてよ…」


つかさ「力…力が必要だ……」


こういう事ですね?わかります。


【346プロ 副社長室】

ちひろ「もう!酷いですよ!!あっさり見捨てるなんて!!」(プリプリ怒りながら、二人分の紅茶を入れて運んでくる)

モバP「だってしょうがないじゃないですか…。うかつに後ろに立ったら眉間撃ち抜かれかねませんよ…あんな量産型ゴルゴ軍団」

ちひろ「流石に銃は持ってないでしょ…、あー…スーツの胸膨らんでたわー…」

モバP「マジかよ…、ここ日本ですよ…。 よく俺無事に返して貰えたな…次につかさに会う時は言葉選ぼう…」

ちひろ「???つかさちゃんと何か有ったんですか??」



モバP「い、いえ、別に、何も??」

ちひろ「え~?ホントに~~?? 顔真っ赤ですよ~~?? 何かあったんでしょ??くふふ」(ニヤニヤ)

モバP(うわ、このババアうぜえ…)

ちひろ「さあさあ、何が有ったかキリキリ白状して(その瞬間、副社長室のドアが乱暴に押し開かれる)


武内部長「副社長!大変です!!」(凄い形相)


ちひろ「あら、武内部長。どうしたんですか??」

モバP「よっ、武ちゃん…じゃなくて部長、どうしたんですか?」

武内部長「あっ、先輩もいらしたのですか…」

モバP「先輩は止めましょう、長年行方不明だったダメ社員ですが、これからは部下としてお願いします」(戯けて敬礼)

武内部長「いえ…先輩は先輩ですから…」


ちひろ「武内部長、何か報告が有ったのでは??」(キリッ)



モバP(おーおー、部下の前だからか、真面目モードだ。)

ちひろ「それに入室前には必ずノックなさいな、社会人の常識ですよ??」

武内部長「はっ、申し訳ありません…。何分、気が動転しておりまして…」

ちひろ「いけませんよ、346の社員足るもの、常に優雅に、ですよ」

武内部長「はっ、申し訳ありません」(深く一礼)

ちひろ「分かれば宜しい、それでは報告を聞きましょう」(テーブルに置いてある紅茶を優雅に口に運びながら)

武内部長「はっ、我が社のアイドルが出演している、
テレビ、ネット、ラジオ等のほとんどの番組から我が社のアイドルを降板させたいとの申し込みが有りました」


ちひろ(盛大に紅茶を吹きだす)


モバP「うわっ!汚ねっ!!」

武内部長「それだけではありません…。先に抑えていた、我が社主催のライブイベントの会場全てが先方からキャンセルの申し込みが…」

ちひろ「ど、ど、どうしてそんなことに…」(ティーカップカチャカチャ)

武内部長「勿論、キャンセル料は払うとのことですが…」

ちひろ「そーいうことじゃ無く!原因を聴いてるんです!!」(キー?)

モバP「ちひろさん、落ち着いて! 部長、どういう事です?こちらに落ち度はないんですよね??」

武内部長「はい…これと言った心当たりは…」

モバP「それなのに色んな方向から同時にキャンセル……?どういう事だ…??」(顎に手を当て考え込む)


ちひろ(鬼の形相で机に座って高速で端末操作始める)

武内部長「……これは関係有るかどうか解らないのですが…」

モバP「ん?なんです??」

武内部長「断りの連絡をくれた番組のディレクターさん達から『次からは765さんに頼む事になるけど、悪く思わないで』と…」

モバP「765プロ??でも…」

武内部長「はい…我が社とは昔からイベント等で協力関係にあって、仲は悪く無い筈なのですが…」

モバP「其処は変わってないのか…、じゃあ、こんな全盛期の961プロも真っ青な嫌がらせをしてくる理由は無いよな…」



ちひろ「いーや…どうやらビンゴみたいですよ?…」



モバP、武内部長「ビンゴ??」

ちひろ「ウチが抑えてた会場の日付け、全部765関係のアイドルのライブになってます…」

モバP「うわ、マジか。露骨にツブしに来てるな」

武内部長「しかし赤羽根社長が我々にこんな事を仕掛ける理由は何なのでしょうか??…」

モバP「あ、バネさんが社長になってるんだ」

ちひろ「それはこれから私が乗り込んで直に聴いて来ます!!」(ガタッ)

ちひろ「え~え~、しっかり聴かせて貰いますよ、貰いますっての」(ドス黒い眼)

モバP「うわ…人を殺せる眼だ…」

武内部長「な、何分穏便に、宜しくお願いします……」

モバP「大丈夫かな…?ちひろさん、俺も行きましょうか??」

ちひろ「20年近く行方不明の人間が普通に出て来たら先方も混乱するでしょ?! 私一人で行きますよ!!」(キッ)

ちひろ「見とけよ、キッチリカタつけちゃるけんのう!!」

モバP「どこの生まれだよ、巴か」

武内部長「大丈夫でしょうか……」(首を抑え)

【765プロ社長室】


《社長秘書 音無小鳥よんじゅうちょめちょめ歳》(慌てた様子で社長室にノックして入って来る)

小鳥「失礼します!社長!!346プロのちひろちゃ…千川副社長がお見えです!」(アワアワ)

赤羽根社長(頭を抱えて)「遂に来たか……怒ってる??」

小鳥「激怒してますよ…顔は笑ってますけど、ア二デレ10話の交番思わせるような凄みのあるオーラ背負ってますよ…」
小鳥「しかも、何か久しぶりにあの蛍光緑の事務服着て来てるんですけど、何なんでしょうか、アレ。
本気で殺すときの衣装か何かなんでしょうか??」(ブルブル)

赤羽根社長「うわぁ………、会いたくないなぁ・・・。…って、そう言う訳にもいかないか…」

小鳥「はい…」

赤羽根社長「とりあえずお通しして下さい……小鳥さん」(胃の辺りを擦りながら俯く)

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2018年10月24日 (水) 00:18:48   ID: vw70TEbz

…えっ?途中なの?…え?

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom