真姫「1月4日」 (8)

どうしよう……どうしよう……。

体型に異常は……それほど見られないけど、体重が増えてる。

でも思い当たる節はいっぱいある。

年末は年末休みで練習もなくて凛に誘われて皆で年越しラーメンなんて食べちゃって、

年始には小食な癖にロクに動かないでおせちとかもお腹いっぱい食べちゃって、

それなのに全然カロリーを消化できてなかった…。

どうしよう……私、このままじゃ海未のダイエットに……。

海未の性格から考えても××kgも落とさなきゃいけないなんて……。

年越しからたったこれだけの時間でじわじわと増えてるのに気づかなったのは、この真姫ちゃん最大の不覚……。

去年はずーっと続けてた体重のグラフもここ3日だけをサボっちゃってる…。

震えそうな手を抑えて、屈辱の点を打って、私らしくない高さにある点とにらめっこ…。

でも太っちゃったなんて花陽と穂乃果に知られるわけにはいかない……。

よし、こうなったら背に腹は変えられない……。

こうなったらどんな手を使っても許容範囲までは落としてみせる!

この真姫ちゃんに不可能なんてないんだから!と、いうわけで!

「もしもし、絵里!!」

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どうしましょう……体重が ♡♡ kgも増えてしまっています……。

しかし思い当たる節は思えばいっぱいありました…。

年末だからとお稽古の量は少し抑えめにしていて、自主練をしようにも皆と遊んでるうちにくたくたになって、今思うと満足な鍛錬の量ではなかったと思います。

しかも年越しにはあんなものすごいボリュームのラーメンまで……いえ、勿論美味しかったのですが…。

年始の挨拶回りもあり、穂乃果の家のおまんじゅうやお餅もついつい食べ過ぎてしまっていた気もしますし…。

うぅ…しかし、以前穂乃果にあんなことをした以上、私が自己管理もできていないとあっては面目丸つぶれ……。

しかも!おそらく今年には穂乃果に同類に思われてしまうかも……。

仕方ありません、これも一時の小さな恥、背に腹は代えられません!


「もしもし、絵里!話があるのですが!」

「まったく……穂乃果はあれだけ言ったのになんでそうなんですか。」

「だ、だって~練習も少なかったし!あんな年越しラーメンを食べちゃったからぁ!」

「……ま、まあ気持ちもわからなくはないので、今回は少し優しめのプランにしますね」

「ほんと!?ありがとー海未ちゃん!」

「し、しかしビシバシ行きますからね!」

「えぇ!? どっちなの!?」

「花陽……まぁちょっとわかってたけどね。」

「だ、だって…家でできる練習も限られてて、凛ちゃんのオススメのラーメンを食べてからあんまり動けてなくて…」


「えぇ~~!?それじゃまるで凛が悪いみたいじゃん!」

「そ、そんなわけじゃなくて…だって今年はおもちも美味しくてついつい食べすぎちゃったし……うぅ」

「…………ま、まぁいいわ、今回は私も手伝うから、一緒に頑張りましょ?」

「ま、真姫ちゃぁん…」

「あの二人は予想通りっていうか、いつも通りやねぇ。」

「ええ、一週間も練習が休みならわかるけどね。……クスッ」

「どうしたん?」

「なんでもないわよ♪」

「えりち、嘘つくの下手なんだから、じゃあウチにだけ教えてちょーだい♪」

「だーめ♪これは私だけの秘密なんだから♪」

-Fin-

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