海未「トラックが穂乃果に突っ込んで──!?」 (100)


ことり「いやーーー!!」

海未「穂乃果ぁー!!」



穂乃果「ふん!」ズドン!

  ○ /_||_||
  | ̄ f且テ=、_|二二二二|
 / > `て((◎)┴┴(◎)'  


穂乃果「はっ!」ドカン!

   ○ ノ     /_||_||
  | ̄    f且テ=、_|二二二二|
 / >    `て((◎)┴┴(◎)'  (((((((



海未・ことり『えぇぇぇぇーーーー!!?』



穂乃果「さて、学校行こっか」

海未「あの……大丈夫なのですか?」

穂乃果「何が?」

ことり「トラック……ぶつかったよね……?」

穂乃果「あはははは。こんなの日常茶飯事だよ」

海未「に、日常茶飯事って……。あの、錯覚かと思いますが、トラックを逆に押し飛ばしませんでしたか? しかも片手で」

穂乃果「このくらいできないと主人公なんてやってられないよ?」

海未(主人公って凄い、改めてそう思いました)



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*お昼休み・部室


海未「──と、そんなことがあったのです」

真姫「え? なにその作り話?」

凛「穂乃果ちゃん、凄いにゃ!」

花陽「おにぎり美味しい」

にこ「ふーん。まぁ、あの子ならそのくらいできるんじゃないの?」

真姫「ニコちゃん、悪乗りしないの。いくらなんでも穂乃果がそんなことできるわけないじゃない」

海未「真姫、信じられないでしょうが、これは本当にあった話なのですよ?」

真姫「はぁ。いくら海未が冗談を言い慣れていないとしても、そんなのに騙されるわけないじゃない。ねぇ、花陽?」


花陽「これは花陽の家で、穂乃果ちゃんと二人でホラー映画を見ていた時の話です」



真姫「え? 何? なんで語りだしたの!?」



*某日・小泉邸


花陽『うぅ……まさかホラー映画になるとは思いませんでした』

穂乃果『目をつむって掴んだDVDを借りよう! ロシアンレンタル企画! だから仕方がないよ』

花陽『穂乃果ちゃんは怖くないの?』

穂乃果『怖いのはいつだって生きている人間だよ』ボソッ

花陽『え?』

穂乃果『ううん、花陽ちゃんが一緒だから怖くないよ!』

花陽『そ、そっか。穂乃果ちゃんが一緒だもんね』

穂乃果『それじゃあ、再生してみよう!』ポチッ

花陽『うぅ、やっぱり怖いよう……』

穂乃果『あ、井戸だね』

花陽『薄暗くていかにもな感じだよぉ』

穂乃果『……さっきから同じ場面ばっかりだね?』

花陽『あれ? プレイヤーの調子が悪いのかな?』

ブレーカーオフ

花陽『ひぃっ!? 停電!?』



穂乃果『テレビは点いたままだね。あ、井戸から何か出てきた』

花陽『うそっ!? 停止押しているのに映像が動いてるぅーーー!?』

穂乃果『髪の長い女の人かな? お風呂上りの海未ちゃんみたい』キャッキャッ

花陽『なんで穂乃果ちゃん笑ってるのー!? ひぃ、テレビからて、てててて手が出て、ひぃっ!!!? ダレカタスケテー』

穂乃果『ちょっと待ってて。よいしょ、よいしょ』

花陽『ほ、穂乃果ちゃん! なんでその手を引っ張っちゃってるのぉーーー!?』

キュポン
髪の長い不気味な白装束の女『───』
ジャーン!

穂乃果『ふぅ。危うく穂乃果が引っ張られるところだったよ』

花陽『ひぃっ!? お、おおおおおばけぇーーー!?』

髪の長い不気味な白装束の女『───』ボソッ

穂乃果『なになに? 穂乃果たちを呪い殺す? テレビの中に引っ張る? ふんふん』

花陽『ダレカタスケテー』

髪の長い不気味な白装束の女『───』ボソッ

穂乃果『なんで呪いが効かない? そんなのどうでも良いじゃん。それより友達になろう!』

髪の長い不気味な白装束の女『───』ボソッ

花陽『ナムアミダブツワタシモタノシイシタイ』

穂乃果『うん! 友達だよ! え? また会いたいって? うん、また借りに行くね』バイバイ

髪の長い不気味な白装束の女『───』バイバイ

ブレーカーオン

穂乃果『やったね花陽ちゃん、友達が増えたよ!』

花陽『え? え? そ、そうじゃなくて今の怪奇現象しょうしょうっ!!』ガタガタガタガタ

穂乃果『花陽ちゃん、落ち着いて。こんなの日常茶飯事だよ』

花陽『う、嘘です! こんな日常嫌だよぉ!!』

穂乃果『このくらいの日常じゃないと主人公なんてやってられないよ?』

花陽(主人公って凄い、改めてそう思いました)



花陽「と、そんなことがあったんです」

海未「ガチホラー過ぎて、正直引きますね……」

にこ「今度絵里に聞かせてあげなくちゃ♪」ニッコニッコニー

真姫「は、花陽まで何言っているのよ? わ、私を怖がらせようたってそうは──」

凛「そう言えば、この前穂乃果ちゃんと会った時の話なんだけどね」

真姫「凛まで!?」

凛「凛のは怖い話じゃないよ? ええとね、凛が屋上から飛び降りようとした時の話なんだけど」

海未「あなたは最低です!」バシーン

凛「え? なんで凛叩かれたの?」ジンジン

花陽「そうだよ、凛ちゃん! なんで自殺なんてしようとしたの!?」

真姫「凛。あなたが何に悩んでいたのかは知らないけれど、一言くらい相談しなさいよ!」

にこ「バカだバカだとは思っていたけど、本物の大馬鹿ものね」

凛「え、え? 凛はただ自分の限界にチャレンジしようとしただけだよ? 今なら屋上から飛び降りても大丈夫だって思っただけだよ?」

海未(ドラマCD版の穂乃果より常識が欠落しています……)

にこ(μ'sの闇は深いわね……)

花陽「凛ちゃん……」



真姫「……頭痛い。それで、穂乃果がどう関係してくるのよ?」

凛「ええとね、一緒に飛び降りてくれたんだ!」

海未・真姫・花陽「」

にこ「……重力加速度を考えると、穂乃果が先に地面に衝突──到着して、その後に凛をキャッチしたのね?」

凛「すっごい! ニコちゃん大正解!」

花陽(大正解なんだ……)

海未(まさかニコが重力加速度を知っているとは……)

凛「正直、途中で『あ、これ駄目にゃ』って思ったんだけど、穂乃果ちゃんがしっかり受け止めてくれたから助かったんだぁ」

真姫「駄目だと思うタイミングが遅すぎるわよ! あと、飛び降りて着地して、さらには人ひとりを支える? どんな化け物の話よ!?」

にこ(計算するまでもないけど、人間一人を屋上の高さから支えると言うのは常人には不可能な力を要するわ。それ以前に普通は緩衝材でもない限り地面と衝突した時点でアウトよね)

凛「主人公ならこのくらい普通だよって、穂乃果ちゃんは言ってね、流石の凛も主人公って凄い、改めてそう思いましたにゃ」

真姫「……あのねぇ、なんでこうもフィクションもビックリな嘘ばっかり皆つくのよ? 特に凛のは悪質過ぎるわ。自殺未遂なんて、まぁ、海未が叩いてくれたから許してあげるけど」

海未「真姫、信じられない気持ちは分かります」

花陽「花陽も好きで怖い話をしたわけじゃないんだよ?」

凛「未遂と言うか飛び降りたにゃ」

にこ「まったく、真姫も頭が固いわね。良いわ、ここは真打ちのニコニーの体験談を聞かせてあげる」

真姫「ニコちゃんまでなの?」ハァ

にこ「そこ、露骨に嫌な顔をしない! これは昨日の話よ」

真姫「え? 昨日!?」



*昨日・学校内通路


『まきちゃん』

『まきちゃん』

『まきちゃん』

にこ(放課後、珍しく練習もなかったその日、学校中の人間がゾンビのような動きでそう呟いていた)

にこ(きっかけなんて分かったものじゃない。気付けばそうなっていた)



真姫「ニコちゃん、ちょっと待って! なんで私なのよ!?」ブルブルブルブル

にこ「知らないわよ、そんなこと。と言うか、あんた身体震えているわよ? 本当は覚えているんじゃない?」

真姫「し、知らない」ガタガタガタガタ

にこ「まぁ、良いわ。話しに戻るわよ」



にこ(何? 何なのよ!? 皆、正気じゃないわ!)

穂乃果『まきちゃん』

にこ『ほ、穂乃果!?』ビクッ

穂乃果『なーんちゃって。あ、ニコちゃんは普通なんだね』

にこ『!? あんた、もしかしてこの異常な状況の原因を知っているの!?』

穂乃果『んー、患者のこと?』

にこ『患者?』

穂乃果『うん。真姫ちゃんが大好きな人はああなっちゃうんだ』

にこ『そんなの聞いたことないわよ!?』

穂乃果『いやいや、日常茶飯事だよ? むしろ患者に害はないから楽ちんだね』

にこ『楽ちんって……』

穂乃果『むしろ問題なのは──』

ブンッ
サッ

にこ『ひぃっ!?』

ことり『穂乃果ちゃん、どうしてよけるのかな、かな? ことりのものになってよぉぉぉぉ』ナイフダヨ!



穂乃果『またほのキチかぁ……面倒くさいなぁ』

にこ(ことりの目からはハイライトが消え、アクション映画で使われるようなナイフが彼女の手には握られていて、それが一瞬前の穂乃果が居た場所に振るわれていた。そして──)

にこ『穂乃果ぁ!!』

にこ(ナイフは穂乃果を切り裂いた……うそ……こんなのうそよ……)

ことり『穂乃果ちゃん、これでことりのモノだネ。アれ……?』

穂乃果『残像だよ。はぁっ!!』ピカッ!

ことり『』バタリ

にこ(穂乃果の手からは謎の光が発せられ、ことりはその場に倒れてしまう。あんたどこの寺生まれのTさんよ!?)

穂乃果『穂むら生まれのKさんだよ?』

にこ『人の心の中読んでんじゃないわよ!? と言うか、出来んの!?』

穂乃果『うん。主人公だからね!』



にこ「主人公って凄い、改めてそう思ったわ。ちなみにことり以降は穂乃果の独壇場だったから、省略するわね」

真姫「うぅぅぅ、まきちゃんこわいまきちゃんこわい……」ブツブツブツ

海未「ほのキチ、うっ! 頭が……」

凛「まきちゃん」

花陽「まきちゃん」

真姫「ひっ!?」

トビラガラッ!

ことり「ほのかちゃん」

真姫「ひぃっ!?」

穂乃果「はぁっ!」ピカッ!

凛「あ、穂乃果ちゃんにゃ!」

花陽「穂乃果ちゃんだ」

ことり「ほのかちゃん」

穂乃果「大丈夫? 真姫ちゃん?」

真姫「ぐすっ……ありがとう、穂乃果」

穂乃果「主人公だからね、当然だよ」



髪の長い不気味な白装束の女「主人公って凄い、改めてそう思いました」



海未・真姫・凛・花陽・にこ「」


              終



ちなみにのぞえりはグロい世界に迷い込んでいましたが、書いてて気持ち悪かったので省略です
もちろん、そこでも穂乃果が何とかしました
主人公って凄い、改めてそう思いました

ストックいっぱいあるので、別のお話を少々


おまけSS


穂乃果「ねぇ、皆! 穂乃果を助けて!」




穂乃果「ねぇ、皆! 穂乃果を助けて!」グスッ

海未「穂乃果を泣かせたのは誰ですか!?」ガオッ

ことり「穂乃果ちゃん。ことり、本気だから!」チュン

絵里(幼馴染たちの熱い友情……良い!)

にこ「何があったのよ? 穂乃果」

穂乃果「実は大変なことを知っちゃったの……」

希(大変なことやて……? えりちが実は純日本人で、髪は染めていて、カラコンしとることがバレたんか!?)

凛(まさか!? 凛が実は37歳で、去年まで植物状態で眠っていたことが知られちゃった!?)

花陽(……私がTOKIOのメンバーだってバレちゃったの!?)

穂乃果「ねぇ」

希・凛・花陽「……」ゴクリ


穂乃果「サンタさんって本当に居ないの!?」


真姫「なにバカなことを言っているの、穂乃果ちゃん? 居るに決まっているでしょう?」

絵里・にこ・希・凛・花陽「……」

真姫「え? なんで皆無言なの!?」



海未(長年、穂乃果に内緒にしていたことが何故バレたのです!?)

ことり(これは口をすべらせた人は拷問だね♪)

穂乃果「インターネットに書いてあったの」

海未(あちゃー、インターネットですか)

ことり(それは仕方がないね)

絵里「穂乃果。あなた、もしかしてインターネットに書いていることを信じているの?」

穂乃果「え? 嘘なの?」

絵里「そうよ! インターネットなんて嘘の情報だらけよ! 私が髪を染めていて、カラコンをつけているなんてありえないの!」

希(本当のことやん)

凛(最近はISDNでインターネットが使い放題らしいよね)

穂乃果「そっか……嘘だったんだ。良かった」ホッ

真姫「当たり前よ! サンタさんが居ないなんてそんな嘘に騙されちゃ駄目よ」

穂乃果「うん!」

花陽(クリスマスになったら、企画でサンタさんやるんだろうな。もちろん、トナカイを捕まえるところから)

にこ(まぁ、世界には公認サンタさんが居るから嘘ではないわよね)



海未「皆さん、大変です!」

穂乃果「海未ちゃん、何があったの!?」

ことり「ことりは今回も本気だから!」

絵里(幼馴染の熱い友情……良い)

にこ「何があったの? 海未」

海未「実は大変な光景を目にしまして……」

希(大変な光景やと!? えりちが『ぱぱー、あれ買って』と昨日パパさんと一緒に居た場面を見てしまったんか!? ちなみに本当の父親かは不明なんよ)

凛(昨日、理事長と一緒にえだまめ食べながら、生を一杯やっているのを見られた!?)

花陽(まさか!? DASH島でツチノコを発見したのを見られていたの!?)

海未「実は……」

希・凛・花陽「……」ゴクリ


海未「プリキュアの中からおっさんが出てきたんです!」


真姫「なにバカなことを言っているの、海未ちゃん? プリキュアは中高生がなるものよ。おっさんは関係ないわ!」

絵里・にこ・希・凛・花陽「……」

真姫「え? なんで皆無言なの!?」



穂乃果(海未ちゃんをプリキュアショーに連れて行ったのは誰!?)

ことり(アルバイトのおっさんは拷問だね♪)

海未「インターネットの動画で見たんです」

穂乃果(あちゃー、インターネットかぁ)

ことり(それは仕方がないね)

絵里「海未。あなた、もしかしてインターネットの動画を信じているの?」

海未「え? 嘘なのですか?」

絵里「そうよ! インターネットの動画なんて嘘だらけよ! 私がパパにおねだりしている動画なんて偽造に決まっているじゃない!」

希(良かったわ。本当のパパさんだったんやね)

凛(動画なんて見たらインターネットの使用料が大変なことになるよね)

海未「そうですか……偽造でしたか。良かったです」ホッ

真姫「当たり前でしょ! プリキュアは女の子の永遠の憧れなのよ!」

海未「はい」

花陽(ヒーローショーもいつかやるのかな。もちろん、着ぐるみを作るところから。もしかしたら、材料からかな?)

にこ(まぁ、着ぐるみで動くのは大変らしいし、おっさんも暑かったのよ)



ことり「みんなぁ! 天変地異の前触れだよ!」

穂乃果「え? 大丈夫? ことりちゃん」

海未「ことり、あなたは疲れているのです」

ことり「……あれ? ことりだけ反応違うよね?」

絵里(昨日ゲームセンターでとったテトリス難しいわ)ピコピコ

にこ「えーと、何があったの? ことり」

ことり「ニコちゃんも何だか適当だよ! ええとね……」

希(天変地異って言ったら、えりちが実は男でしたとか? はははっ、ありえへん)

凛(実は凛が15歳だったとか? いやいや、ないない)

花陽(……私がTOKIOのメンバーじゃないとか? ううん、昨日もDASH島行ってきたし)

ことり「本当に大変なことなんだよ?」

希・凛・花陽「……」ダルーン


ことり「絵里ちゃんが男の人で、凛ちゃんが15歳で、花陽ちゃんはTOKIOのメンバーじゃないんだよ!!」


真姫「なに言っているの、ことりちゃん?」

希・凛・花陽『え? マジで!?』

真姫「え? なんで3人ともそんなに驚いているのよ!?」



穂乃果(どうでも良いことだね)

海未(些末なことです)

ことり「インターネットを使って皆を盗聴と盗撮したの!」

海未(あちゃー、インターネットですか)

穂乃果(それは仕方がないね)

絵里「ことり。あなた、もしかしてインターネットで盗聴と盗撮ができるなんて思っているの?」

ことり「え? できるよ?」

絵里「そうよ! インターネットなんて──え? できるの!?」

ことり「うん」

希(えりちが男!?)ガビーン

凛(そっか、Wi-Fiとか光回線が主流だもんね)

真姫「もしもし警察ですか? 盗聴と盗撮の現行犯で捕まえました。至急来てください」

ことり「真姫ちゃん! なんで110番しているの!?」

花陽(そっかTOKIOじゃなかったんだ。DASH島とか大変だもんね)

にこ(こうしてことりちゃんは警察に連行されていきました)


                               終


*おまけSS#2


穂乃果「これがラブライブの選択だよ」


注意点:アニメ版STEINS;GATEを見た穂乃果たちのお話です。ネタバレあり
     あくまでおまけですので、第1章までです

上記に問題なければ、お付き合いいただけましたら幸いです


*プロローグ
*ことりのお部屋


海未「シュタインズ・ゲート……。なんと素晴らしいお話なのでしょう……」

穂乃果「……面白かったけど、穂乃果はとりあえず眠いよぅ」

ことり「夏休みだけど、全話連続マラソンはちょっと辛かったね……」

海未「そうです! 電話レンジ(仮)を作りましょう!」

穂乃果「……海未ちゃんさぁ。今シュタゲを最終回まで見たのに、その発想はないんじゃないかな?」

ことり「あはは……。実は電話レンジ(仮)はもう作ってあるんだ」←連続マラソンの首謀者

海未「流石はことりです! 早速実験をしましょう!」

穂乃果「……何にも起きないと思うけどね」

ことり「うん! もう準備はできているよ♪」ジャーン

穂乃果(部屋の隅に意味ありげに布がかかっているなぁとは思っていたけど、まさかの電話レンジだよ!?)

海未「ことり完璧です! さて、どんなメールを送りましょうか……」

穂乃果「え? 本気でやるの?」

ことり「実はことり一人で実験するのが怖かったから、シュタインズ・ゲートを皆で観たんだぁ」

穂乃果(あれ? 私だけがおかしいパターンなの? 過去改変駄目絶対だよね?)



穂乃果「海未ちゃんは何で過去を変えたいと思うのさ?」

海未「……私には姉が一人居るはずでした」

穂乃果(あれ? 思ったよりもシリアスっぽい? と言うかお姉さん居たっけ?)

海未「穂乃果も初耳だと思います。……つまりは私たちが産まれる前の話です」

穂乃果「……そっか」

穂乃果(こんな機会でもなければ、海未ちゃんはずっと黙っていたんだと思う)

ことり「……ことりは、ただの好奇心だったとは言い辛い雰囲気だよ……」ボソリ

穂乃果(ことりちゃん……。もっとしっかりしようよ?)

海未「では実験を開始します!」

ことり「電話レンジ(仮)準備オッケーです♪」

穂乃果「展開が早いよ!? 気持ちの切り替えも一瞬だよ!?」

海未「エルプサイ、コングルゥ!」ポチッ

穂乃果「え……?」グニャー


*0.3215478



*第1章『模倣品のシュタインズゲート』


穂乃果「はっ!?」

海未「あ、穂乃果が目を覚ましましたね」

穂乃果(あれ……?)

海未「それにしてもシュタインズ・ゲート……。なんと素晴らしいお話なのでしょう……。徹夜をした甲斐がありました」

ことり「そう言ってもらえると嬉しいな♪ でも、夏休みだけど、流石に全話連続マラソンはちょっと辛かったね……」

海未「そうで──」

穂乃果「待った! 海未ちゃん!」

海未「穂乃果、いきなり大声を出してどうしたのですか?」

穂乃果「もしかして……電話レンジ(仮)を作ろうって言おうとした?」

海未「流石、穂乃果! 私の思考を読むとは!」

穂乃果「それで、ことりちゃんがすでに電話レンジ(仮)を作っていたりして」

ことり「えぇ!? どうして分かったの?」

穂乃果「ついでに海未ちゃんが過去改変したい理由がお姉さんを救いたいから?」

海未「いえ。一番くじのA賞が欲しかったからです」

穂乃果「どうでも良い理由に改編されちゃっているよ!?」



コンコン

ことり「はーい、どうぞ」

希「こんにちは。ことりちゃん、穂乃果ちゃん」

穂乃果「あれ? 希ちゃんが来たよ?」

穂乃果(これってもしかして過去が変わっている!? 来る予定なかったよね?)

希「海未。ことりちゃんに借りた漫画ってこれで良かったん?」ゴルゴ13

海未「はい、それです。すみません、希ねぇ」

穂乃果「希ねぇ!?」

希「おっ! 穂乃果ちゃん、遂にウチの妹になってくれるん?」

穂乃果「の、希ちゃんは東條希ちゃん、だよね……?」

海未「おや? 穂乃果は父方の苗字を知っていたのですか?」

穂乃果「待って! ちょっと整理させて!」

海未「はぁ」

穂乃果(シュタゲ見て、電話レンジ使って、希ねぇ……)

ことり「穂乃果ちゃん、もしかしてリーディングシュタイナー?」

穂乃果「それだぁ!」



海未「ふむ。つまり穂乃果は別の世界線から来た存在だと?」

穂乃果「うん。どういうわけか分からないけど、と言うか、電話レンジ成功しているんだけど! 私は、希ちゃんが東條希ちゃんの世界から来たらしいの……」

希「事実は小説よりも奇なり、やね」

ことり「でも、過去を変えても他人がお姉さんに変わるのかな?」

穂乃果「そこがおかしいんだよね。でも、海未ちゃんと希ちゃんに血縁関係があるって聞いたことはないしなぁ」

海未「希ねぇが他人ですか……。とても信じられません」

穂乃果「私は逆の気持ちだよ。あ、とりあえず、穂乃果が別の世界線から来たことは信じてもらっていると思っても良いの?」

海未「シュタゲを観た後ですので信じます。……希ねぇの件は気にかかりますが」

ことり「ことりはそもそも電話レンジ(仮)が成功して欲しかったから、信じるよ!」

希「穂乃果ちゃんのことはいつでもオールオッケーやで!」

穂乃果「希ちゃんはそれで良いんだ……。とりあえず、元の世界の海未ちゃんはどんなメールを送ったんだろう?」

海未「穂乃果は文面を見ていないのですか? ちなみに、私にメールは届いていませんよ」

穂乃果「海未ちゃんが勝手に始めちゃったんだよ! 誰に送ったのかも謎だよ!」

希「海未は困ったさんやね」

海未「別の自分とは言え、面目ないです」



穂乃果「やっぱり海未ちゃんと希ちゃんが姉妹だって言うのが、凄い違和感だね……」

海未「私としては自然なのですが」

希「ウチも」

ことり「あ、そうだ。海未ちゃんたちのお母さんかお父さんに、変なメールを昔送られていないか聞いてみたらどうかな?」

穂乃果「それが現実的なところだよね」

海未「母は家に居るはずですので、早速聞いてみましょう」プルルル

海未「あ、母ですか? 希ねぇが産まれる前に変なメールを受け取っていませんでしたか?」

穂乃果「え? 海未ちゃん、お母さんのこと母って呼んでいるの!?」

希「おや? 穂乃果ちゃんの居たところでは違う呼び方なん?」

穂乃果「確かお母さまって呼んでいたよ?」

希「家柄的にはありそうな呼び方やね」

ことり「海未ちゃんらしい感じかも」

海未「ええ、分かりました。……母には覚えがないとのことです」ピッ

希「となるとお父さんやね」

海未「ふむ、父ですか。いや、ないですね」

希「……せやね」



穂乃果「え? なんで?」

海未「父は重度の機械音痴なのです」

希「らくらくフォンすら使えんもんね」

穂乃果「そんなに重症なんだ……」

ことり「それじゃあ、メールは無理かな?」

海未「十中八九無理でしょう」

穂乃果「そうなると、他には誰が居るのかな?」

希「海未が知っているアドレスで、ウチが産まれる前の知り合い、ねぇ……」

海未「あ! ことりのお母さま、理事長が居ました!」

穂乃果「え? なんでことりちゃんのお母さんのアドレス知ってるの?」

海未「メル友です」

ことり「娘に衝撃の事実!?」

希「たまに二人でショッピングしとるよね?」

穂乃果「なんでそんなに仲良いのさ!?」

海未「とりあえず、電話をしてみましょう。あ、こと母ですか?」プルルル

穂乃果「と言うか、この家に居るよ! なんで電話するの!?」



バタン

理事長「こと母です」

ことり「あ、お母さんだ」

海未「さっきぶりです。希ねぇが産まれる前に変なメールが届きませんでしたか?」

理事長「そうねぇ……。言われてみれば、海未っちのお母さんが事故に巻き込まれるから一緒に居て欲しい、という差出人不明のメールがあったような気がするわ」

穂乃果「海未っち!?」

ことり「穂乃果ちゃん、そこじゃないよ。……え、海未っち!?」

海未「ビンゴですね!」

希「相変わらず海未と理事長は仲が良いね」

穂乃果「あ、海未っちは流す方向なんだね」

海未「しかし、そのメールをなかったことにするのですか……」チラッ

希「海未。自分がした後始末はちゃんとせえへんと駄目やで」

穂乃果「え? 希ちゃん、良いの?」

希「うーん、正直良く分からんよ。でも、そのメールがなかったとしても、ウチは海未の先輩になるだけやん? それも面白そうやね」

ことり「流石希ちゃん、だね」

穂乃果(本当に良いのかな? と言うか今気付いたけど、なんで希ちゃん園田家なのに関西弁なんだろう?)

海未「ではメールを送ります!」

希「ウチはそれを見ています!」

ことり「電話レンジ(仮)準備オッケーだよ!」

穂乃果「だから! 行動が早過ぎるの!」グニャー


*0.70897275



穂乃果「はっ!?」

にこ「海未ちゃん。自分が行ったことの後始末は自分でやるのよ?」

海未「はい、ニコ姉さん」

穂乃果「ニコ姉さん!?」

海未「どうしました、穂乃果? また違う世界線から来ましたか?」

穂乃果「それだよ!」

ことり「え? 電話レンジ(仮)は使っちゃ駄目なの?」

穂乃果「駄目! とりあえず説明するね──」

海未「ふむ。ニコ姉さんが居ない世界は想像できませんね」

にこ「ニコも海未ちゃんが妹でない世界なんて信じられないわ!」

穂乃果「と言うか、なんで希ちゃんからニコちゃんに変わっているの!?」

にこ「え? 希が海未ちゃんの姉? ふん! ギタギタにしてやるわ!」

海未「ニコ姉さん」キュン

穂乃果「あれ? ニコちゃんもしかして姉バカになってる?」

にこ「失礼な穂乃果ねぇ。海未ちゃんより可愛いものなんてないわよ!」

海未「ニコ姉さん!」キュン

穂乃果「姉バカだよ!?」



ことり「本当はお姉さんが居ないのに、希ちゃんがお姉さんになって、今度はニコちゃんがお姉さんかぁ……」

穂乃果「穂乃果も正直イミワカンナイです」

にこ「その前にあんたって希と仲良かったっけ?」

穂乃果「同じμ'sの仲間だよ!?」






海未「穂乃果、ミューズとはなんですか? 石鹸ですか?」







穂乃果「……え?」






ことり「家のハンドソープもミューズだよ♪」

穂乃果「ちょっと待って! μ'sだよ!? スクールアイドルだよ!?」

にこ「スクールアイドル? なにそれ?」

穂乃果「ニコちゃんがスクールアイドルを知らない!?」サーッ

穂乃果(待って待って!! どうなっているの!? μ'sがない!? スクールアイドルがない!? いつから? 希ちゃんの時から? それとも今だけ?)

海未「……穂乃果、顔色が優れません。ひとまず休んだらどうでしょう?」

ことり「ことりのベッドを使って」

穂乃果「……うん」フラフラ

にこ「これは相当重症ね……。ほら、横になりなさい」

穂乃果(……何が……どうなっている、の……?)



海未「さて、穂乃果には休んでもらって、とりあえず私たちで考えてみましょう」

にこ「そうね。どうやらニコも当事者のようだし」

ことり「そもそもことりが過去改変をしようとしたから……」

海未「いえ、私が考えなしにメールを送ったからです」

にこ「海未ちゃん……」

海未「さて、一つ一つ整理していきましょう。とりあえずミューズとは何でしょうか?」

ことり「スクールアイドルって穂乃果ちゃんは言っていたよね?」

にこ「スクールアイドルねぇ……。テレビのアイドルの学生版?」

穂乃果「……うん、そうだよ」

海未「穂乃果は休んでいてください」

穂乃果「……そうもいかないよ。横になりながらだけど、分からないことは答えるから」

にこ「それじゃあ遠慮なく、学生のアイドルって流行か何かなの?」

穂乃果「うん。凄い流行っていて、有名なスクールアイドルが居る学校になると、受験が凄い倍率になるんだよ」

にこ「へぇ。うちの学校の廃校も防げるかもしれないわね」

穂乃果「え? 廃校の予定なの!?」

海未「残念ながら、その予定です」



穂乃果「……そっか、スクールアイドルがなければそうなるよね……」

ことり「と言うことは穂乃果ちゃんがスクールアイドルになって、廃校を救うの?」

穂乃果「私だけじゃないよ。今ここに居る全員もメンバーだし、絵里ちゃん、希ちゃん、真姫ちゃん、凛ちゃん、花陽ちゃんで九人、それがμ'sだよ」

にこ「あの絵里が!?」

海未「凛、ですか。陸上で活躍していた子ですかね?」

ことり「真姫ちゃんはお店のお得意さんだね。あっ、言ちゃった!」

穂乃果「え? 真姫ちゃん、メイド喫茶に通っているの!?」

ことり「え!? 穂乃果ちゃん、私のバイトのこと知っているの!?」

穂乃果「ミナリンスキーさん、その通りだよ。それよりも真姫ちゃんが何で!?」

ことり「メイド喫茶に居ると勉強がはかどるらしいよ?」

穂乃果(絶対嘘だ!)

にこ「もしかして、あの堅物絵里もメイド喫茶に!?」

穂乃果「絵里ちゃんとメイド喫茶は関係ないよ。絵里ちゃん、こっちでは堅物なの?」

にこ「融通の利かない頭でっかちの生徒会長よ」

穂乃果「私が知っている絵里ちゃんはぽんこつチカって呼ばれているよ?」

にこ「何それ!? 凄い見たいわ!」



海未「あとは花陽と言う人物ですか」

穂乃果「アルパカさんのお世話をたまにしているよ」

ことり「あ、眼鏡の子かな?」

穂乃果「うん。ごはんが好きな花陽ちゃん。ちなみに、アイドルになると眼鏡を外すよ」

海未「なるほど。そう言えばスクールアイドルとはどんな活動をするのですか?」

穂乃果「ライブとかするよ。あと、スクールアイドルの頂点を競うラブライブも行われるよ」

にこ「え? ラブライブ!?」

穂乃果「ニコちゃん、ラブライブは知っているの?」

にこ「知っていると言うか、絵里がたまに独り言で『これがラブライブの選択ね』とか言っているのよ」

ことり「あ、『シュタインズ・ゲートの選択だ』だね」

穂乃果「……絵里ちゃん、限りなく黒。穂乃果の携帯に絵里ちゃんのアドレス入っていないかなぁ……って入ってた!?」ムクリ!

にこ「あんたと絵里って接点あったかしら?」

ことり「この間、次期生徒会長に穂乃果ちゃん誘われていたよ。あと起き上がっても大丈夫なの?」

穂乃果「え? そうなの? 我ながら絵里ちゃんに言われたらやっちゃいそうで怖いね。あと、大丈夫だよ。手がかりにようやく辿り着いたんだから寝ていられないよ!」プルルル



絵里『あら? 穂乃果じゃない?』

穂乃果「あ、絵里ちゃん? と言うか、私と絵里ちゃんって知り合いで合ってる?」

絵里『もう、μ'sの仲間なんだから当たり前じゃない』

穂乃果「絵里ちゃん、記憶あるの!?」

絵里『リーディング・シュタイナーね。どうやら、私と穂乃果しか世界線の移動は感知できないらしいわ』

穂乃果「そんなことまで知っているんだ……。海未ちゃんのお姉さんが居ないのが元の世界線で、次が希ちゃん、今はニコちゃんが海未ちゃんのお姉さんで合ってる?」

絵里『え? そんなハラショーなことが起きているの!?』

穂乃果「それは知らないんだ」

絵里『そうね。でも、希の時は穂乃果から一ヶ月ほど前にメールが届いていて、『これがラブライブの選択ね』と適当に言うよう書かれていたわ』

穂乃果「え? 私知らないよ」

絵里『となるとさらに未来からのメールかしら?』

穂乃果「待って! そうなると、絵里ちゃんがシュタゲ関連の言葉を知ったのはいつなの?」

絵里『ニコの時。つまり今の世界線。時間的には昨日ね』

穂乃果「……なんだか頭がこんがらがってきたよ。と言うか絵里ちゃんの理解力が凄い!」

絵里『穂乃果は今どこに居るの? 直接会って話した方が良さそうね』

穂乃果「ことりちゃんのお家だよ」

絵里『分かったわ。今から向かうわ』ピッ

穂乃果「電話切られた……」ツーツー



穂乃果「そんなわけで、もう少ししたら絵里ちゃんが来るから」

にこ「ぽんこつチカ、楽しみね」ニヒヒ

海未「ニコ姉さん、悪い顔をしています」

ことり「元の世界だとことりも絢瀬先輩と仲が良いんだ……」

穂乃果「とりあえず、絵里ちゃんが来るまでの間、話を整理してみるね」

海未「お願いします」

穂乃果「私と絵里ちゃんは二度世界線を移動しているんだけど、何故か一度目の時には絵里ちゃんに私からのメールが届いていたんだ」

ことり「二度目、今回は?」

穂乃果「シュタゲ関係の話を多分メールで送っているのかな?」

ことり「うーん、でも私たちが徹夜マラソンする内容の話なのに、メールだけでそこまで分かるのかな?」

穂乃果「言われてみればそうだね。……しまった。ことりちゃんのお母さんの時に詳細なメールの内容を聞いておけば良かったよ」

ことり「そっか。シュタゲの設定と違う可能性もあるもんね」

海未「いずれにしても、穂乃果が今よりも未来からメールを送ることにはなるようですね」

穂乃果「つまり、この二度目の世界線移動だけじゃ終わらないんだね……」

海未「シュタゲ通りの展開が待っているのでしょうか?」

穂乃果「最初の自分を騙せ、か……」

穂乃果(私にとっての最初って──)

にこ「一つ疑問なんだけど、なんで絵里は一度目の時に過去のメールなんて見ていたのかしら? 二度目なら分かるけど、穂乃果の話だと前の世界の記憶のままなんでしょう?」

穂乃果「あ、うん、確かにそうだね。とりあえず絵里ちゃん待ちかな? と言うか、この世界の海未ちゃんは一度メールを送っているわけだから、それを教えてもら──」グニャー


*0.15353309



穂乃果「え? も、もしかして、また世界線が変わった!? どうして!? 電話レンジは使っていないよ!」

海未「お姉さま? どうかしましたか?」

穂乃果「お姉さま? 今度は誰が海未ちゃんのお姉さんなの? そろそろ慣れてきている自分が居るね……」

ことり「? 海未ちゃんのお姉さんは穂乃果ちゃんだよ?」

穂乃果「は?」

海未「お姉さま……ひどいです……」

穂乃果「ちょっと待って! お姉さまって、私と海未ちゃんは同い年でしょ?」

ことり「穂乃果ちゃんと海未ちゃんは双子だよ?」

穂乃果(ご丁寧に誕生日まで変わっているし!?)

穂乃果「海未ちゃんでもことりちゃんでも良いけど、電話レンジ(仮)でさっきどんなメールを送ったか教えてもらっても良い?」

ことり「電話レンジ(仮)?」

海未「お姉さま。(仮)の部分は意味があるのでしょうか?」

穂乃果「え? 電話レンジないの!? シュタゲは!?」

ことり「しゅたげ? ごめんね、穂乃果ちゃん。よく分からないの」

穂乃果(あれ? ことりちゃん、アニメに詳しいよね? シュタゲを知らない? もしかして……いやいや、変なことは考えちゃ駄目だ……)

穂乃果「そうだ! 絵里ちゃんに連絡を……アドレスなくなっているし!?」



海未「お姉さま。絵里ちゃんとはどなたですか?」

穂乃果「な、何を言っているの……? 生徒会長の絢瀬絵里ちゃんだよ!?」

ことり「生徒会長は東條先輩だよね? 絢瀬先輩なんて居たかな……?」

穂乃果(え? 皆、何を言っているの……? 電話レンジは、ない。シュタゲ自体もないかもしれない……その上、絵里ちゃんも存在しない……?)



穂乃果(もしかして私……完全に詰んでしまったの!?)



*第2章『孤立無援のクラウン』に続く



以上で終了となります

数か月ぶりのSSで良いリハビリになりました

え? おまけが本編? 第2章は? その辺りは禁句です

ではまた機会がありましたら


意外に好評なので穂乃果「これがラブライブの選択だよ」の2章以降はいつになるか分かりませんが、
別スレを立てる予定です


新しいスレを立てるのもなんですので、ついでに短編を投下


*おまけSS#3


穂乃果「ねぇ、真姫ちゃん! 穂乃果、病気なの!?」




穂乃果「ねぇ、皆! 私、病気なのかな……?」

ことり「大丈夫なの!? 穂乃果ちゃん!」

にこ「え……? あんた、どこか悪いの!?」

花陽「おばあちゃんが言っていました。ご飯は万病に効くと!」

凛「かよちん、そう言うのは今いらないからね」ヨシヨシ

真姫「とりあえず、穂乃果ちゃん。どこが悪くて病気だと思うの?」

絵里「真姫、素人診断は違法よ?」

希「いや、えりち。穂乃果ちゃんのこと心配しようや」

真姫「もちろん診断なんて大袈裟なことはしないわ。でも、アドバイスくらいはできるでしょう?」

にこ「そうね。もし本格的に悪いようだったら、そのまま西木野さん家の病院にお世話になりましょう」

ことり「穂乃果ちゃん! 教えて!? どこが悪いの!?」


穂乃果「ええとね……最近、海未ちゃんのことを考えると胸がドキドキするの……」


真姫(これはもしかして……)



穂乃果「それでね、海未ちゃんを見ると体温も上がっているように感じるんだ……」

絵里(間違いないわ!)

穂乃果「それなのに、海未ちゃんのことが頭から離れないの……」

真姫(……)

穂乃果「ねぇ、真姫ちゃん! 穂乃果、病気なの!?」

真姫「……ええ、間違いないわ」

ことり「!?」バタン

花陽「こ、ことりちゃん! 無言で倒れちゃだめだよ!」

にこ「真姫。穂乃果の病気は何なの?」

真姫「それは……」

希「ゴクリ」

真姫「急性上気道炎よ!」

穂乃果「!?」

凛「?」



絵里「……やっぱり、そうだったのね」

希「えりちはその急性上気道炎って言う病気知っとるの?」

絵里「ええ。穂乃果の話を聞いた時から私もその可能性を考えていたの」

穂乃果「そ、そのなんとかえんって言うのはどんな病気なの!?」

真姫「落ち着いて、穂乃果!」

花陽「ことりちゃんが目を覚まさないよ!」

凛(穂乃果ちゃんよりもことりちゃんの方が重症だよね? 凛、間違っているかな?)

絵里「大丈夫、なんとかなるわ」カシコイトキノカオ

穂乃果「……うん」

にこ「真姫、結局どんな病気なの?」

真姫「急性上気道炎……つまり風邪症候群よ!」

穂乃果「!?」

絵里「!?」

希「なんでえりちも驚いとるの!?」



ことり「もしかして! 穂乃果ちゃん、風邪なの!?」

花陽「あ、ことりちゃん。目を覚ましたんだ。良かった……」

真姫「ええ。動悸、発熱、精神的疲労。どこからどう考えたって風邪しかありえないわ!」ドヤッ

凛(真姫ちゃん。ドヤ顔しているところ申し訳ないけど、それ間違っているよ?)

絵里「私も、もしかしたらって思ったわ。……でも、結論は真姫と同じなのよ!」

希「分かっていて、なんでさっき驚いたん?」

絵里「え? ノリで」

穂乃果「そんな……風邪だなんて……そんなの、ないよ……」

ことり「大丈夫、大丈夫だから! 穂乃果ちゃんにはことりがついているから!」ギュッ

にこ「風邪ね……。確か特効薬はないのよね?」

真姫「ええ、残念ながら。人はまだ風邪を攻略できていないの……」

希「……そうやったんか……」


凛「ええと、言いにくいけど凛言うよ。穂乃果ちゃん、風邪じゃないよね?」


ことり・真姫・絵里・希・にこ・花陽「!?」



穂乃果「凛ちゃん! どういうことなの!?」

凛「ええと……」

凛(改めて言おうとすると、恥ずかしいよ!)

真姫「凛、あなた何を知っているの!?」

凛(しいて言うなら、常識?)

絵里「凛、お願い! 教えて!」

にこ「そうよ! 穂乃果の命が懸かっているのよ!」

ことり「凛ちゃん!」ギュー

穂乃果「く、苦しいよ、ことり、ちゃん……」ガク

凛「とりあえず、ことりちゃんは穂乃果ちゃんを放してあげて?」

真姫「凛! もったいぶらないで!」


凛「ああ、もう! 穂乃果ちゃんは海未ちゃんに、こっ恋! しているの!」


絵里「凛、何を言っているの?」マガオ

凛(えー)



真姫「そうよ、凛。恋なんておとぎ話本当にあると思っているの?」

にこ「凛は鯉を食べられるの?」

ことり「凛ちゃんは詩人さんだね」クスッ

希「ここは女子校やしな」クッスン

花陽「凛ちゃんが女の子らしくて、私は嬉しいかな」

凛(突っ込みどころだらけだけど、一つだけ言うよ。ニコちゃん、それ関係ないよね?)


穂乃果「そっか……これが恋、なんだ……」


ことり・真姫・絵里・にこ・花陽・希「!?」

凛「……良かった。穂乃果ちゃんだけはまともだったんだね。本当に良かったよ……」グスッ



絵里「待ちなさい! 穂乃果! 凛の話を信じると言うの!?」

穂乃果「うん! だって、穂乃果、実際は熱もないし、くしゃみ鼻水もないよ?」

真姫「穂乃果、それは素人だからそう思うのよ!」

ことり「そうだよ! 穂乃果ちゃんは、今まで風邪ひいたことないもん!」

凛(ことりちゃん、第1期の最終話付近覚えている? 一応、ことりちゃんメインの話だったよね?)

にこ「待って!? この中に風邪をひいたことがある人っているの!?」

真姫「いやね、ニコちゃん。風邪をひいたら特効薬がないから治らないわ」

希「せやね」

花陽「花陽も風邪をひいたことはないです」

絵里「もちろん私もよ!」

凛(バカばっかりだにゃ!?)


穂乃果「風邪は普通に治るよ」


ことり・真姫・絵里・にこ・花陽・希「!?」



真姫「穂乃果! いつ! 風邪の特効薬を開発したの!?」ガクガクガク

穂乃果「普通に市販の風邪薬で治ったよ?」

絵里「待って!? それだと風邪薬が普通に売られていることになるわ!?」

ことり・真姫・にこ・花陽・希「!?」

凛「その反応、凛はもう飽きてきたよ?」

花陽「待ってください! もしそれが本当だとすれば、恋は存在することになります!」

ことり・真姫・絵里・にこ・希「!?」

凛「かよちん……本当今日はどうしたの?」


海未「ごきげんよう、園田海未です」ガラッ


凛(あ、この海未ちゃんもなんか変だ)

穂乃果「海未ちゃん……」ポッ

凛(この反応、確定だよね?)



絵里「海未! 穂乃果があなたに恋をしているなんて言うのよ!」

凛「何をいきなりバラしているにゃー!?」チョップ!

穂乃果「……」プスプスプス

凛「ほら! 穂乃果ちゃん、ショートしちゃったよ!」

海未「恋? すみません、誰か辞書を持っていますか?」

花陽「はい、海未ちゃん」

海未「失礼。……こい、鯉、恋……なるほど!」

凛(なんで辞書を見ないと意味が分からないの!?)

海未「穂乃果」

穂乃果「海未ちゃん……?」


海未「愛しています! 穂乃果!」イケボ


穂乃果「……ミュー……」バタン

海未「おっと」フワリ

凛(さっきまで意味が分からなかったのに、いきなり告白!? おかしいんじゃないの、この人?)



真姫「今日は人生の中でも驚くべき日だったわ……」

絵里「まさか、恋が実在するとはね」オドロキ!

希「ウチも風邪ひいた時のために、風邪薬買っとこうかな?」

にこ「ニコも付き合うわ」

花陽「あれ? 凛ちゃん、お疲れかな?」

凛「……うん。なんか皆が遠くに感じるよ」

ことり「……ホノケチャン……トウミミチャン……」ムニャムニャ

海未「おや、ことり。こんなところで寝ていると風邪をひきますよ?」

凛「普通に風邪とか言ったけど、たぶん海未ちゃんも同じなんだろうな……。ちなみに、ことりちゃんは告白時に気を失いましたにゃ」


穂乃果「海未ちゃん……」

海未「何です? 穂乃果」

穂乃果「穂乃果も、海未ちゃんのこと……愛しているから!」


真姫・絵里・にこ・花陽・希「エンダー!」

凛「いや、凛は騙されないよ? 綺麗に締めても、皆がおかしいことは変わらないよね?」

ことり「ムニャムニャ」


        終



*おまけSS#4


穂乃果「はぁ? それ、絵里ちゃんの前でも言えるの?」



海未「絵里は美人ですね」

穂乃果「はぁ? それ、絵里ちゃんの前でも言えるの?」

海未「言えませんよ!?」

穂乃果「ふん! 穂乃果の勝ちだね!」

海未「ぐぬぬぬぬ」



海未「さっき絵里とすれ違ったのですが、良い匂いがしました」

穂乃果「はぁ!? それ、絵里ちゃんの前でも言えるの!?」

海未「なんで穂乃果がキレているのです!?」

穂乃果「ふん! 穂乃果の勝ちだね!」

海未「ぐぬぬぬぬ?」



海未「絵里は妹思いで優しいですね」

穂乃果「はぁ? それ、絵里ちゃんの前でも言えるの?」

海未「言えますよ?」

穂乃果「ふん! 穂乃果の勝──え?」

海未「言えますよ?」ドヤッ

穂乃果「ぐぬぬぬぬ」



海未「絵里のメールアドレスをゲットしました!」

穂乃果「はぁ? それ、絵里ちゃんの前でも言えるの?」

海未「穂乃果は何を言っているのですか?」

穂乃果「と言うか、今まで知らなかったの?」

海未「はい。電話番号は知っていましたので、SMSを使っていました」

穂乃果「ふん! 穂乃果の勝ちだね!」エリチャンノメールアドレスダヨ

海未「ぐぬぬぬぬ」



海未「暑いからか、体重が2kgも落ちてしまいました……」

穂乃果「はぁ? それ、絵里ちゃんの前でも言えるの?」

海未「言えませんよ!? 絵里はダイエット中なのですよ!?」

穂乃果「ふん! 穂乃果の勝ちだね!」

海未「穂乃果は何と戦っているのですか……」

穂乃果「体重!」

海未「また太ったのですか!?」

穂乃果「わーい、逃げろー!」ピュー

海未「逃げられました! ぐぬぬぬぬ」ダイエットサセマショウ



海未「昨日リリホワ組で焼き肉を食べに行きました」

穂乃果「はぁ? それ、絵里ちゃんの前でも言えるの?」グゥー

海未「今日はソルゲ組でクレープを食べに行く予定です。絵里の体重は見間違いだったそうです」

穂乃果「はぁ? それ、穂乃果の前でも言えるの!?」グゥー

海未「そう言えば穂乃果はダイエット中でしたね」

穂乃果「ぐぬぬぬぬ」グゥー

海未「間食は駄目ですよ?」

穂乃果「ぐぬぬぬ」ゴキューゴゴゴゴ

海未「明日も体重を測りますからね?」

穂乃果「……はい」ショボン



海未「夏休みの宿題がようやく終わりました」

穂乃果「はぁ? それ、絵里ちゃんの前でも言えるの?」

海未「絵里はもう終わったと言っていましたよ?」

穂乃果「宿題が終わらないから、『終わった……何もかも』かもしれないじゃん!?」

海未「穂乃果のことですか?」

穂乃果「ふん! 穂乃果の勝ちだね!」

海未「宿題は手伝いませんよ?」

穂乃果「ごめんなさい」

海未「今年くらいは一人で終わらせてください」

穂乃果「ぐぬぬぬぬ」

海未「最近、ぐぬぬぬぬと言う文字を見ていると、『ぬ』がゲシュタルト崩壊していきます」

穂乃果「海未ちゃんの鬼!」

海未「ことりにも手伝わせませんよ?」

穂乃果「ごべんなざい」グスグス

海未「泣くほど残っているのですか!?」



海未「昨日、絵里に告白しました」

穂乃果「はぁ!? それ絵里ちゃんの前で言ったの!?」

海未「告白なのですから当然じゃないですか?」

穂乃果「え、絵里ちゃんの答えは!?」ドキドキドキ

海未「絵里もたけのこの里派でした!」

穂乃果「……何言ってんの?」

海未「え? ですから、絵里にたけのこの里派だと告白したんです」

穂乃果「告白って言うから、誤解するじゃん!?」

海未「穂乃果もたけのこの里派ですか?」

穂乃果「海未ちゃんのバカ! アルフォート派だよ!」

海未「……外道ですね」フン!ショウブニスラナリマセン

穂乃果「!?」

海未「まだきのこの山派の方がマシです」

穂乃果「ぐぬぬぬぬ……?」ナンカオカシクナイ?



海未「さっき、絵里に告白されました」

穂乃果「はぁ? どうせ蒲焼さん太郎とかそういう奴だよね?」

海未「好きだと言われました」

穂乃果「蒲焼さん太郎が?」

海未「恋愛的な意味で好きだと言われました」

穂乃果「……はぁ!? なんで穂乃果に言うのさ!?」

海未「とりあえず友達から始めるつもりです」

穂乃果「もう友達じゃん!? 何言ってんの、この人?」

海未「え? 穂乃果はまきりんぱなに手を出したんですよね?」

穂乃果「何それ!? 身に覚えのない冤罪だよ!?」

海未「穂乃果はプレイガールではないのですか?」

穂乃果「プレイガールって何!? 人をナンパ男扱いしないでよ!」

海未「ナンパ女ではないですか?」

穂乃果「どうでも良いよ! なんでそんなところに食いつくのさ!?」

海未「それは困りました……。他に女性同士の付き合い方を聞ける人がいません」

穂乃果「ふん! 穂乃果の勝ちだね!」

海未「何を言っているのですか?」

穂乃果「もう海未ちゃん嫌い! ぐぬぬぬぬ」タッタッタッタ

海未「走り去っても、ぐぬぬぬぬは言うのですね」



海未「今日、絵里に告白するつもりです」

穂乃果「はぁ? それ、絵里ちゃんの前でも言えるの?」

海未「……言います!」

穂乃果「ふん! 穂乃果の勝ちだね!」

海未「何に勝ったんですか?」

穂乃果「どうせすぐに付き合うことになるよって言う穂乃果予報に、百穂乃果かけたの」

海未「百穂乃果、どんな単位なんですか……。そ、それと本当に絵里と付き合えるのでしょうか?」ドキドキ

穂乃果「それこそ告白して聞きなよ?」

海未「ぐぬぬぬぬ」

穂乃果「と言うか、元々絵里ちゃんに告白されたんだから、答えなんて決まってるじゃん!」



海未「絵里と付き合うことになりました!」

穂乃果「ふん! 穂乃果の勝ちだね!」

海未「全くその通りです。ぐぬぬぬぬ」

穂乃果「お幸せに!」

海未「はい。絵里を幸せにしてみせます!」

穂乃果「はぁ? それ、絵里ちゃんの前でも言えるの?」



穂乃果(なんてね。答えなんて聞かなくても分かっているよ。……お幸せに、ね?」



                   終



70レスまでいったのでここで終わりでも良いのですが、
穂乃果と海未ちゃんがループもののゲームについて語るSSのストックがあります

雰囲気は穂乃果「これがラブライブの選択だよ」に近いですが、結末まで書き終わっています

外出から帰ってくるまでもし読みたい方がいましたら、投下させていただきます

どうもです
わりとあっさり目の内容になりますが、投下していきます

*おまけSS#5


穂乃果「最近ノベルゲーに穂乃果、はまっているわけですよ」



注意点:ループものノベルゲーのネタバレがあります


穂乃果「ねぇねぇ、海未ちゃん」

海未「なんですか? 穂乃果」

穂乃果「最近ノベルゲーに穂乃果、はまっているわけですよ」

海未「のべるげーとは?」

穂乃果「小説みたいなゲーム。ギャルゲーとかも同じ感じだね」

海未「ギャルのでるゲーム、ですか?」

穂乃果「間違っていないけど、とんでもなく間違っているよね」

海未「それでそのノベルゲーが穂乃果の流行りなのですね」

穂乃果「うん! それは正解!」

海未「しかし、穂乃果がゲームとは言え小説を読むとは……」クッ

穂乃果「何で目頭抑えるのさ!?」

海未「いえ、子供の成長を見た母親の心境と言いますか」

穂乃果「同い年だよ!?」

海未「それは一旦置いておきましょう」

穂乃果「何で!? 駄目だよ!?」

海未「まぁまぁ、ノベルゲーの話に戻りましょう」

穂乃果「……今一つ納得いかないけど、良いよ!」



穂乃果「穂乃果は夏休みの1週間で5つもゲームをクリアしたんだ!」

海未「宿題は?」

穂乃果「へ?」

海未「しゅ・く・だ・いはやりましたか?」

穂乃果「えっと……その……」

海未「やっていないのですね。分かっていました」

穂乃果「後でまとめてやるから大丈夫だよ!」

海未「私は手伝いませんよ? 手伝いません」

穂乃果「うわーん、海未ちゃーん」

海未「泣き落としは効きません」

穂乃果「ぐすっ。良いさ! 話を戻すよ!」

海未(あとで宿題をやらせましょう)

穂乃果(ひぃっ!? あ、ちなみに穂乃果はさとりです。心読めるよ?)

海未「あとで宿題をやらせましょう」

穂乃果「ひぃっ!? 言葉で念押しされた!?」



穂乃果「は、話を戻すよ」

海未「はい」

穂乃果「クリアしたゲーム1つ目! STEINS;GATE!」

海未「どのようなゲームなのですか?」

穂乃果「ええとね、ラジ館ってあったよね?」

海未「一般的には解体された秋葉原の旧ラジオ会館のことですね。駅のすぐ近くでしたので、利用されている方は多かったようです」

穂乃果「今は新しいラジ館も建っているけど、今回は関係なくて。ラジ館、秋葉原って言う感じで、身近な場所が舞台のゲームなの」

海未「なるほど、私たちにとっては親しみを覚えやすい設定ですね」

穂乃果「うん。それで内容は、ふとしたことでタイムマシンを作ちゃったオカリンが何度も過去をやり直して、最後には全てをやり遂げる凄いゲームなんだ!」

海未「タイムマシンですか。ドラえもんですね」

穂乃果「そうだけど、そうじゃないよ!」

海未「しかし、過去を何度もやり直す、ですか……。正直、体験したくないですね」

穂乃果「え!? なんで!? 穂乃果だったら、やり直せるんだったらやり直したいよ! ってオカリンのこと知っているのに、この台詞はないか……」

海未「穂乃果に悪影響を与えるゲームではないようで、安心しました」



穂乃果(ネットスラングとかあるけどね)

穂乃果「でもさ、海未ちゃん。分かっていてもやり直したい過去ってあるよね?」

海未「そうですね、ないとは言いません。ですが、やり直しは拒否します」

穂乃果「……オカリンみたいに、自分だけが他の過去を知ってしまうから?」

海未「そういう葛藤があるのですね。それもありますが、やり直してしまったら、人生に最適解を求めてしまいます」

穂乃果「さいてきかい?」

海未「はい。人生のその瞬間における一番の正解です。そんなものは本来ありません。ですが、タイムマシンがあればそれも覆ります」

穂乃果「? 悪いことかな?」

海未「例えをあげましょう。穂乃果はテストで30点をとりました」

穂乃果「赤点だよ!」

海未「タイムマシンを使い、次は70点をとりました」

穂乃果「赤点脱出良かったね!」

海未「さて、穂乃果。もう一度タイムマシンを使えば100点をとれるかもしれない。そんな時、あなたはもう一度タイムマシンを使いますか?」

穂乃果「赤点脱出できたから、もう良いよ」

海未「穂乃果らしいですね。しかし、人は貪欲な存在です。本来は赤点脱出程度で満足していても、次は100点をとらなければ満足できなくなってしまうかもしれない」

穂乃果「うーん、そうなのかな? 私は本当に赤点じゃなければ良いけどねぇ」



海未「例えが悪かったかもしれませんね。とりあえず、やり直すことは良いことばかりではないと捉えておいてください」

穂乃果「うん。何となく海未ちゃんが嫌がっているのは分かったよ」

海未「つまり私からすると、そのおかりんさんは常識を外れた忍耐力を持っていますので、尊敬に値する人物と言えるでしょう」

穂乃果「中2病だけどね」

海未「?」

穂乃果「あ、話が脱線してた。とにかく凄いゲームなんだよ!」

海未「人生の一部を何度もやり直すのです。それは凄いことでしょう」

穂乃果「そうだけど、そうじゃないんだよ! ああっ、穂乃果の頭じゃ上手く伝えられない!」

海未「……いえ、何となく理解はできました。穂乃果がそれだけ凄いと褒めているのですから」

穂乃果「あ! アニメも出ているから、今度一緒に見よう!」

海未「……機会があれば良いかもしれません」

穂乃果「それ遠まわしにそういう機会はないって言っているよね?」

海未「いえ、穂乃果が宿題をきちんと終わらせたら、あるかもしれませんよ?」

穂乃果「(>_<)」



穂乃果「穂乃果がクリアしたゲーム2つ目! この世の果てで恋を唄う少女YU-NO! 長いからユーノ君って呼ぶよ。ちなみに穂乃果がプレイしたのはセガサターン版だからね!」

穂乃果(それでも推奨年齢18歳以上だって? 気にしないでよ! 今度リメイクされるよ!)

海未「何故、穂乃果の家にセガサターンが?」

穂乃果「海未ちゃん、セガサターン知っているの?」

海未「知っていますが何か?」

穂乃果「いや、良いんだけどね。それで内容は宝玉っていうセーブ機能を使うことで、主人公が並列世界を渡り歩いて、一つの結末に辿り着くんだ!」

海未「あの、穂乃果。もしかして、他人に語るのに不向きなゲームを選んでいませんか?」

穂乃果「……そうかも」

海未「説明を聞くだけでも、膨大な内容に感じます。さっきのしゅたいんずげーともそうですね」

穂乃果「だって、ループものが好きなんだもん!」

海未「ほう、こういうのはループものと言うのですね」

穂乃果「うん。何度も同じ時間をループするからね。基本、こういうものはネタバレがないとループものだって分からないんだけど、今回はwikiさんの力を借りたよ!」

海未「もしかして、残りの3本もループものですか?」

穂乃果「そうだよ! ネタバレしないでよ!」

海未(いえ、ネタバレは穂乃果だと思いますが)

穂乃果(そうだよ! 分かってるさ!)



海未「ちなみに穂乃果がこのゲームを遊んで、一番面白かった部分は何ですか?」

穂乃果「うーん、やっぱり圧倒的なマルチシナリオだね」

海未「マルチシナリオですか。ドラえもんの劇場版が同時に展開するような感じでしょうか?」

穂乃果「あってるけど! なんで例えがまたドラえもんなの!?」

海未「ドラえもんの話の中にもループもの等が存在しますし、何よりも分かりやすいじゃないですか?」

穂乃果「にゃるほど」

海未「しかし、あれだけのシナリオが展開されるとすれば、辻褄合わせが不可能に近いですね」

穂乃果「ふっふっふっふっふ、その辻褄合わせが出来上がっているから凄いんだよ!」

海未「ほぉ、それは確かに凄いです」

穂乃果「しかも、数分の違いとか、少し会話内容が違うだけでも差分が存在するから、奇跡みたいなゲームだね」

海未「興味がわきました。今度買いに行きましょう」

穂乃果「え!? や、やめた方が良いんじゃないかな……?」

海未「セガサターンごと買うので大丈夫です」

穂乃果「ぷ、プレミアがついているから無理だよ!」

海未「そうですか……。今度穂乃果に借りましょう」

穂乃果「うん! それが良いよ、きっと良いよ、絶対に良いよ!」

海未(穂乃果の反応がおかしいです)

穂乃果(18歳以上対象ってバレないようにしなきゃ! ましてPC版なんて……)ブルブル



穂乃果「穂乃果がクリアしたゲーム3つ目! CROSS†CHANNEL!」

穂乃果(しまった! これも18歳以上が対象だったよ!?)

海未「折り返しですね。どういうゲームなのでしょう?」

穂乃果「うんとね、放送部に所属する主人公とその仲間たちが世界に放送するんだよ!」

海未「それで?」

穂乃果「感動するの!」

海未「これまた説明の難しいゲームなのですね?」

穂乃果「はいなす」

海未「部活の仲間、部活は違えど何だか私たちみたいですね」

穂乃果「うん! 最初は対立しているんだけど、最後も対立していて……あれ?」

海未「最後も対立していては話が成り立ちませんね」

穂乃果「でも、話は成り立っていると言うか、ある意味人生の究極的な答えと言うか……」

海未「なるほど、つまりは穂乃果ですね」

穂乃果「あー、んー、そーねー」

海未「何ですか、そのやる気のない返答は?」

穂乃果「クリティカルヒットなんだけど、認めたくない、そんな心情?」

海未「意味が分かりません」



穂乃果「穂乃果がクリアしたゲーム4つ目! ひぐらしのなく頃に!」

海未「ひぐらしですか……今年は鳴きますかね?」

穂乃果「分かんない」

海未「そうですか」

穂乃果「うん。って本題からズレてるよ!?」

穂乃果「昭和50年代のとある田舎の小中合併校を舞台にしたお話だよ。同じ時間軸だけど、何編も出ていて、話が全部繋がっているけど、違うお話を読めるよ」

海未「田舎ですか……風土病ですね」

穂乃果「何で核心つけるのさ!?」

海未「昭和50年代とわざわざ言っていることがポイントですね。この年代であれば風土病を活かせるでしょう」

穂乃果「海未ちゃん、たまに鋭いから嫌い」

海未「おや? 穂乃果に嫌われてしまいました。まぁ、私は穂乃果が好きなのですがね」

穂乃果「……さらっとそう言えるところも嫌い。……うそ、好きだよ」

海未「嬉しいことを言われました」

穂乃果「つ、次行くよ!」

海未「このゲームの説明は良いのですか?」

穂乃果「海未ちゃんにネタを潰されたから、もう良いの!」

海未「ふむ。海未は無粋ですね」

穂乃果「何で他人事なの!?」



穂乃果「穂乃果がクリアしたゲームラスト!」










穂乃果「──ラブライブ!」












海未「ほぉ。それはどのようなゲームなのですか?」

穂乃果「ええとね、穂乃果がスクールアイドルになって、廃校の学校を救うお話!」

海未「今までで一番分かりやすいですね。しかし、これもループものなのですか?」

穂乃果「うん! 本来のラブライブはさっきの穂乃果の説明で終わりなんだけど、少しズレた世界でのお話がループものなの」

海未「少しズレた世界ですか?」

穂乃果「うん。世界規模の風土病が発生して、世界は滅亡するの」

海未「一気に話が飛びましたね。しかし、それはもはや風土病ではないのでは?」

穂乃果「そうかも。とりあえず、世界は滅亡しておいて」

海未「物騒な話です」

穂乃果「それで、世界は滅亡するんだけど、穂乃果だけは何故か並列世界に移動できて、ケータイを使って意識だけをタイムスリップさせるの。永遠に」

海未「なるほど。それで穂乃果はどんな並列世界に移動してしまったんですか?」

穂乃果「人間以外は元の現実と変わらないよ」

海未「では人間は?」

穂乃果「穂乃果だけ。他の人は全員滅びている、そんな世界」

海未「気が狂いそうですね、そんな世界は」

穂乃果「うん、もう何度狂ったか分からないよ」



海未「なるほど、つまり今ここに居る穂乃果の物語ですね」

穂乃果「あ、結論先に言われた」

海未「まぁ、この会話も穂乃果の暇をつぶすだけの思考巡りですので、落としどころはこんなところでしょう」

穂乃果「海未ちゃんさぁ、自覚あるんだ?」

海未「私が穂乃果の空想上の人物で、本物はすでに死滅しているということでしょうか?」

穂乃果「正解!」

海未「驚くことではないでしょう。私も穂乃果の思考の一部なのですから」

穂乃果「今回は穂乃果の意識から離れた海未ちゃんを創れたって思ったのになぁ」

海未「完全な別人となると、穂乃果以外の生きた人間が必要なのでしょう」

穂乃果「ちぇっ。今回も失敗かぁ」ゴロン

海未「匙を投げましたね」

穂乃果「海未ちゃん、面白い話して!」

海未「無理難題を……まぁ、良いでしょう」

穂乃果「わーい」

海未「これは一人の少女のお話です」



海未「少女の名は穂乃果と言いました。音ノ木坂学院に通う平凡な女子高生。彼女は学校が廃校の危機にあることを知ります」

海未「翌日、彼女はさっそく廃校を防ぐために行動を開始します。良いアイデアが浮かび、彼女は学校へ登校します。しかし、それが地獄の始まりでした」

海未「学校に着き、彼女が目にしたのは、自傷するクラスメイトの姿。次から次へと屋上から人が降り、教室内は血や汚物の山」

海未「無論穂乃果も例外ではありませんでした。彼女は屋上に向かいました。意思とは関係なく、彼女は飛び降ります」

海未「しかし、少女は死ぬことができませんでした。飛び降りに失敗したのです。あるのは苦痛のみが存在する生き地獄」

海未「なんと地球上からほとんどの人間が居なくなるまでの間、彼女に意識があったのだと言います」

海未「彼女は永延に待たされた死を迎えた時、世界の全てを何故か見ることができました。人間は死滅していました」

海未「そして、その意識が消えようとした瞬間、穂乃果は別の世界に居ました。人間だけが存在しない見慣れた景色の世界」

海未「最初は人を探しました。次は死を選びました。残酷だったのは、最初の人探しで時間を使ってしまったため、宝玉地点を通り過ぎていた点」

海未「いわゆるオートセーブが行われていました。とは言っても、この世界を訪れた時点で宝玉セーブはされており、貴重な2つの宝玉はすでに失われていました」

海未「即ち、彼女が死を迎えても、ある程度の時間が終了してしまった死滅した世界に戻ってきてしまいます」

海未「……穂乃果が何をしたと言うのでしょう? あまりにも酷な現実でした」



海未「何をしていてもいずれは同じ場所に戻ってきてしまう。それを理解した頃に、彼女は様々な試行を行いました」

海未「結果はケータイを介してこの世界に来た時点へと意識を過去にやることで、多少の変化を世界に与えることに成功しました。いわゆる宝玉セーブをケータイという端末を使うことで意識的に行えることになったということです」

海未「具体的には何度も過去に戻り、この世界の隅々を渡り歩き、元の世界と変わらないことの再確認が挙げられるでしょう」

海未「そして、彼女は狂いました。自分しか居ない世界があまりにも広すぎたのです。何度狂ったことでしょう。ある時、彼女は自分自身と会話を始めました」

海未「察しのように、今の私との会話もその一つです」

海未「結論1。人は一人でも生きていけるが、いずれ狂う。狂いきってしまえば、生きることができる」

海未「結論2。人は誰かと一緒なら生きていける。それが自分の中に創りだした別の自分でも」

海未「結論3。過去はなかったことにはできない。記憶として溜まり続ける。記憶量に限界が存在しないことを知る」

海未「結論4。特定の時間であれば、何度でもやり直すことができる。結果、未来が存在しないことを知る。そして、結論1へ」

海未「穂乃果はこれらの結論を自分が遊んだゲームの内容に当てはめる。気持ち悪いくらいそれは一致する。──と言うお話です」



穂乃果「最悪、面白くない、嫌がらせ?」




海未「記憶の整理です。分かりやすくないですか?」

穂乃果「分かりやすくても何も良いことなんてないよ」

海未「そうでしょうか? 意味はありますよ。これから先の穂乃果の糧に」

穂乃果「同じことが延々と続くのに?」

海未「いえ、穂乃果は遂に当たりを引きました」

穂乃果「……え?」

海未「当たりです。さらなる過去へ。全ての原因である、あの瞬間よりも前へ、あなたは進めます」

穂乃果「なに、言ってるの?」

海未「おめでとうございます。全ては無駄ではありませんでした。しかし、辛い道になるかもしれません」

穂乃果「……」

海未「さあ、記憶をケータイへ。今回だけは、別のところに跳べますから」

穂乃果「……ほんと?」

海未「信じてみてください。そもそも今の私はあなたの意識の中から外れていませんか?」

穂乃果「……確かに」

海未「穂乃果、今のは喜ぶべき場面ですよ? あなたが求め続けていた穂乃果ではない海未がここに居るのですから。……ああ、そうでしたね。あなたの感情はあまりにも失われ過ぎました」

穂乃果「…………」

海未「今からとても面白いジョークを言います。爆笑です。もし私に騙されたなら戯言と笑ってください。ほら面白いでしょう?」

穂乃果「……海未ちゃん、センスのかけらもないよ」

海未「まぁまぁ、騙されたと思って、ケータイを取ってください」グイグイ

穂乃果「無理やり押し付けないでよ! 海未ちゃん、嫌い」

海未「準備はできましたね。……行ってらっしゃい、穂乃果」

穂乃果「……行ってきます」



穂乃果(私は慣れた手つきでケータイを手に取る。そして、意識をその中へ)

穂乃果(感触があった。それは宝玉を使った時の感覚。そうか、まだ宝玉があったんだ)

穂乃果(全ては一瞬で行われる。最初の頃は期待があった。だけど、気付けば、期待なんて存在しなくなっていて)

穂乃果(目をあける。いや、もともと開いてはいた。これは感覚的なこと)

穂乃果(最初は音)

穂乃果(自分しか存在しなくなってから失われていたそれは穂乃果の感情を大きく揺さぶる)

穂乃果(町の喧騒がどこまでも強く私の感情を揺らした)

穂乃果(そして、目の前には──)






ことり「どうしたの? 穂乃果ちゃん?」






穂乃果(最愛の幼馴染の片割れが、幾億の時を超えて、視界に入り込んでくる)



穂乃果「戻れた……」

穂乃果「本当に戻れた……!」ポロポロ

ことり「どうしたの!? 穂乃果ちゃん!? おなか痛いの!?」

穂乃果「……ことりちゃん……」

穂乃果(そう言葉になったのかは分からない。久方ぶりに流した涙はとても熱かった。そして、戻ってきたことを十分に理解した)



穂乃果(感動の再会。それは劇的なものになりそうで──)

海未「おや、穂乃果。さっきぶりです」

穂乃果(──ならなかった)

穂乃果「……は?」

穂乃果(最愛のもう一人の片割れが水をさしてきた)

海未「さっきまで会話をしていたじゃないですか? 嫌いと言われてショックでした」

穂乃果「あれは穂乃果の妄想じゃ……」

海未「いえいえ、それがそうではなく、私も別世界に飛ばされていたのです。そして、諦めなかった結果がさっきです」

穂乃果「……えー」

穂乃果(辻褄わないじゃん。あと、都合良すぎだよ!)

穂乃果「うぅ……結局夢落ちなのかな」

海未「いえいえ、現実です。あなたは最低です!」バシーン

穂乃果「いたっ!? なんで叩いたのさ! ついでにその台詞、絶対適当に言ったでしょ!?」ジンジンジン

ことり「う、海未ちゃん!? ほ、穂乃果ちゃん」オロオロオロ

穂乃果「ほら! ことりちゃんがおろおろしているよ! どうすんのさ!」

海未「ですが、現実であることは分かったのではないですか?」

穂乃果「くっ、本当なのが悔しい!」ジンジンジン



海未「さあ、穂乃果。あんな寂しい未来はこりごりです。希望のある未来を切り開きましょう!」

穂乃果「叩かれたことは忘れないよ?」ジトー

海未「さあ、穂乃果。あんな寂しい未来はこりごりです。希望のある未来を切り開きましょう! さあ! さあ!」

穂乃果「ごり押しだよ!? そもそもどうすんのさ!」

海未「……真姫か希に相談すればなんとかなるのではないでしょうか?」

穂乃果「出たよμ's二大便利キャラ!」

海未「ふふっ。そこまであなたの喜怒哀楽がはっきりしているのです。きっと未来は変わります」

穂乃果「関連性ないよね!?」

ことり「うぅ、話についていけないよぅ……」

海未「大丈夫です! 幼馴染3人揃えば最強です!」ギュッ

ことり「う、うん……?」

穂乃果「はぁ……」

穂乃果(海未ちゃんが真ん中で穂乃果とことりちゃんの手を繋いで歩いて行く)

穂乃果(本当にここからの未来を変えることができるのだろうか? と言う疑問はどうしても尽きない)

穂乃果(だけど、無駄に前向きな海未ちゃんを見ているとどうにかなりそうなのが不思議だ)

穂乃果(きっと私の長い旅はここで終わるのだろう。その先は私たち次第)クスッ

穂乃果(自然と笑みがこぼれた)

海未「私たちの戦いは始まったばかりです!」

穂乃果「それ打ち切り漫画の有名な奴! 今、穂乃果キレイに締めようとしてたんだよ! もう! もう! もう! 海未ちゃんなんて嫌い!」

穂乃果(海未ちゃんの悪戯っぽく笑うその姿がきっと私たちの未来を示しているのだろう)


                 終




短編なので締めはこんなものです

結局大事なところは解決していませんが、きっと何とかしてくれることでしょう。のぞまきが

ループものが物足りない方は
穂乃果「悲しみに二つの祝福を」をどうぞ(ステマ)

次は例の第2章でお会いできたらと思います

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