麗奈「相棒?」 (16)

麗奈「プロデューサー、あーん」

P「はい、どうぞ」

麗奈「うーん……なんかいまいちな味ね……これはナイわ」

P「そうでしたか……新作と聞いて期待していましたが」

麗奈「お茶ちょうだい」

P「はい、どうぞ」

麗奈「ん、ありがと」ゴクゴク

P「ああ、こんなに粉こぼしてますよ?掃除大変なんですから気をつけてください」フキフキ

麗奈「ん」

ちひろ「うふふ、まるで親子みたいですね」

麗奈「!?」

P「いやぁ、へへへ」

麗奈「!?!?」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1451919445

麗奈「ちょ、ちょっと」

P「なんですか?レイナサマ」

麗奈「いや、あの……」

ちひろ「親子って言われたの、照れくさかったの?」

麗奈「そんなわけないじゃないッ!」

麗奈「そうじゃなくて、こう……私たちはもっと、こう」

P「?」
ちひろ「?」

麗奈「ああもう!なんでもない!プロデューサー!お茶ちょうだい!」

P「はい、レイナサマ」

ちひろ「……ははーん」

ちひろ「麗奈ちゃん、ちょっとこっち来て」

麗奈「? なによ」

ちひろ「親子に見られて悔しかったの?」ヒソッ

麗奈「なっ、なにを……」

ちひろ「悔しかったでしょ?もっと、なんだったの?」ヒソヒソ

麗奈「もう!いいでしょ!なんでもない!」

ちひろ「……協力してあげましょうか?」

麗奈「……は?」

ちひろ「プロデューサーさんにそういう意識してもらうために、協力してあげましょうか?」

麗奈「なっ……なによ。どういう風の吹き回し?」

ちひろ「なんでもないですよ。どうします……?」

麗奈「うう……」


P「なにしゃべってるんだろう……

麗奈「ああもう!やるわよ!やればいいんでしょ!」

ちひろ「うふふ、最初から素直にしたほうがいいですよ?」

麗奈「うるさいわね……なにからしたらいいの?」

ちひろ「そうね、まずプロデューサーさんがどういう人なのかを今一度知る必要がありますね」

麗奈「は?なにそれ。プロデューサーのことなら何でも知ってるし」

ちひろ「ほんとにですか?」

麗奈「え?」

ちひろ「本当に……なんでも知ってます?」

麗奈「えと、あの……」

ちひろ「それに、もう一度プロデューサーさんを知ってみることで、新しい発見があるかもしれませんよ?」

麗奈「ぐ……」

ちひろ「うふふ、じゃあちょっとだけ演技してもらいますよ?」

ちひろ「え!?麗奈ちゃんお腹が痛いんですか!?すぐにトイレに!!」

麗奈「ええ!?マジで!?もうちょっとシチュエーション選んで……」

P「ええ!!レイナサマ、すぐにトイレに!早く!」

麗奈「アンタもすぐ信じちゃうか!もういいわよ!トイレ行ってくる!」

P「はあ……レイナサマ、大丈夫でしょうか……」ソワソワ

ちひろ「まあまあ、麗奈ちゃんももう子供じゃないんですから」

P「そ、そうですね……はぁ」

ガチャ
麗奈(あいつアタシをなんだと思ってたのよ全く…… )


数分前
ちひろ「物陰からプロデューサーさんを観察してみてください。意外なことが知れるかもしれませんよ?」

麗奈(って言ってたけど……なにも変わらないじゃない……)

千枝「あ、プロデューサーさん……お疲れ様です」

P「ああ、千枝さん。お疲れ様です」

千枝「プロデューサーさん、あの、今度の休みなんですけど……い、一緒に遊んでもらえませんか……?」

麗奈(は?)

千枝「も、もしよかったら……なんですけど」

P「……すみません、その日は用事が入っておりまして。また別の機会にお願いしますね」

千枝「そ、そうですか……ごめんなさい」

P「いえいえ、こちらこそすみません」

麗奈(ん……?用事なんか入ってたっけ)

凛「お疲れ様、プロデューサー」

P「あ、渋谷さん。お疲れ様です」

麗奈(またきた……)

凛「うちの花屋手伝ってくれる日程決まった?」

麗奈(!?)

P「ああ、決まりました。明後日なんですが……」

麗奈(!?!?)

凛「良かった。その日なんだけど、ちょうどお母さんとお父さんも店にいるし……」

P「……?それがなにか?」

凛「なんでもない。こっちの話」

P「……はぁ」

麗奈(なによあいつ……そんな話聞いてないわよ)

P「では、また。お疲れ様です」

凛「また明後日ね」

麗奈(そんな話全然聞いてないし……なによあいつの顔……)


卯月「一緒にショッピングとか行きませんか?未央ちゃんと、藍子ちゃんとあと……」
P「すみません、仕事がありまして……」

みりあ「プロデューサー、今度一緒に遊んで!あのね、バトミントン体育でやってるんだけどね、全然うまくできなくて……」
P「すみません赤城さん、用事が入っておりまして……」

茜「ンンンンンンンンンンンンンンンンンン!!!!!!!ボンバーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッッッ!!!!あの!!!プロデューサーさん!!晶葉ちゃんが時速120kmまで出るランニングマシンを作ってくれたんですけど!!!!!!大変素晴らしいものなんでs」
P「日野さん、勘弁してください」

巴「今度集会があるんじゃ、同伴してくれんかのう」
P「それは意味がわからないです」


麗奈(なんであんなにいっぱいお誘い受けてんのよ……)ムギギ

麗奈「はー……」ガチャ

P「あっ、レイナサマ!お腹は大丈夫ですか?もしおかしかったらすぐお医者さんに連絡を……」

麗奈「いいから!もう……」

P「……?レイナサマ、どうかなさいましたか?」

麗奈「ちょっと、アンタのスケジュール帳見せなさいよ」

P「?いいですが……」

麗奈(全く、用事用事って断ってばっかだったけど、もしかして凛みたいな用事がいっぱい入ってるってこと……?)


◯月1日
レイナサマレギュラー収録9:00~10:00(予定)
レイナサマ特番収録18:00~21:00

2日
レイナサマ「光と麗奈収録9:00~10:00
レイナサマラジオ収録11:00~12:00

3日

3日
>>>渋谷さん宅店手伝い<<<
デデーン

麗奈(もういいわ……この件については後で聞いてやる……)ペラ

麗奈(でも、千枝の話を断った用事っていうのは……あ、この日か)

麗奈「……あ」

13日
レイナサマフリー
遊園地に一緒に行く

麗奈「これ……ちゃんと覚えててくれたんだ」

P「もちろん覚えてますよ。レイナサマが一緒に行きたいって言ってくれたじゃないですか……レイナサマ?」

麗奈「うっさい、こっち見んなバカ……」

P「ああ!大丈夫ですかレイナサマ!耳が真っ赤ですよ!」

麗奈「アンタわざと言ってんの!?もう!」

prrr
P「あ、すみませんレイナサマ。はいもしもし……」ガチャ

麗奈「はあ……無駄に恥ずかしい思いしちゃったわ……」

ちひろ「どうですか?」

麗奈「うわぁっ!?」

ちひろ「意外な一面見れました?あんなに人に遊びに誘われるってこと知りませんでした?」

麗奈「ま、まあね……」

ちひろ「うふふ、そうですか。あとはそうですね、周りの人がプロデューサーさんをどう思うかって、知ってます?」

麗奈「それは……よくわかんないわ」

ちひろ「でしょう?知りたいですよね?」

麗奈「し、知りたい」

ちひろ「ではこちらのブイをどうぞ」

麗奈「用意してんの!?」

ちひろ「さっき作りました」

社長『あー……これ、もう回ってるのかね?そうだね、彼は……真面目で素晴らしい人物だと思うよ。業績も文句はない。』
ザザッ

千枝『か、かっこいいですよね……仕事テキパキこなしてて、丁寧で……』

みりあ『プロデューサーさん?すごいよね!みりあもかっこいいと思うよ!なんていうかー……すごいと思うな!』

みく『お昼のお弁当にちゃんとハンバーグ弁当を選んでくるところがいいと思うにゃ!麗奈チャンの専属プロデューサーってところが惜しいにゃ……』

裕子『麗奈ちゃんのプロデューサーですか!?すごい人ですよね!私のサイキックにも動じないほどの度胸は尊敬に値します!』

菜々『この映像何に焼くんですか?VHS!?懐かしいですねぇ!ナナの家もまだ現役で……』

茜『ンンンンンン!!!!!!ボンッバーーーーーーーーーーーッッッッッッ!!!!プロデューサーさんのことですか!?とりあえず走ってきていいですk』

ちひろ「以上です」

麗奈「なにこれ」

ちひろ「まあまあ、これが事務所内でのプロデューサーさんの評価ですね」

麗奈「ふーん……まあアタシの相棒なんだし、丁寧ですごく、か、かっこいいのは当たり前よ!」フンス

麗奈「まあ最初から知ってたことだし!別に驚かないけど!」

ちひろ「そうですか。じゃあ……プロデューサーさんが一人のときは知ってます?」

麗奈「……?なにそれ、どういうこと?」

ちひろ「ごめんなさいね麗奈ちゃん、ひっそり隠し撮りしてたんです」

麗奈「普段の様子を!?」

ちひろ「普段の様子を」

麗奈「ふ、ふーん……別に、興味ないこともないけど

ザザッ

P『はー……』

麗奈「プロデューサーの家ね。」

ちひろ「寝る前ですね」

P『レイナサマ……』

麗奈「な、なによ……」

P『はー……レイナサマ……』

池麗奈

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom