【艦これ】マイナー百合カプSS【百合】 (75)


艦これのマイナー百合カプのオムニバス形式SSです
マイナーカプのいいところ、知ってもらいたいなぁって

今回は以下の内容でお届けしようと思います

やまほう、やましぐれ、島波、瑞加賀(赤翔)、なかはぐ、長酒、ゆらだち、ゆうさみ

長いこと書きだめ放置している間に
マイナーメジャーどころかメジャー化しているものもありますが………ご容赦ください

一つ一つは短めです

また、初めてのSSのため、至らぬ点があればご指摘いただけますと幸いです




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1451808658


【鎮守府 中庭】

白露「鳳翔さーん!」

文月「ただいまぁ~」

鳳翔「あら、皆さんお帰りなさい。出撃お疲れ様でした」

文月「あたし、今日は2隻倒したよ~」

白露「あたしもあたしも!1番たくさん魚雷を当てたよ!」

鳳翔「そうですか。日頃の演習の賜物ですね。偉いですよ」ナデナデ

文月「えへへ~」

白露「ふっふ~ん、そうでしょそうでしょ!」

龍驤「ほらほらキミたち、さっさと提督のとこ行って戦果報告や。その後に入渠と補給も忘れんようにな!」

文月「は~い」

白露「鳳翔さん、またねー!」

龍驤「スマンな鳳翔さん、洗濯の邪魔してもうて。ほなウチも行ってくるわ」

鳳翔「いえ。龍驤さんもお疲れ様でした」


大和「……」オズオズ

鳳翔「♪~」

大和「あ、あのっ!鳳翔さんっ!」

鳳翔「あら、大和さん。お疲れ様です。他の皆さんなら先ほど戻られましたよ」

大和「わ、私も!今回の出撃で、MVPをとりましたっ!」

鳳翔「さすが大和さんですね。提督も期待しておられますよ」ニコッ

大和「……」モジモジ

鳳翔「?」


鳳翔「(あっ、そういうことですね)」

鳳翔「ふふっ」ナデナデ

大和「!」

鳳翔「それで皆さんよりも遅れて戻ってきたのですね。遠慮しなくてもいいのですよ?」ナデナデ

大和「だって…世界最大の超弩級戦艦が、誰かに甘えている姿なんて…」

鳳翔「ええ、本当に立派になられましたね。私の身長では、頭を撫でるのが精いっぱいなほどに」

鳳翔「でも、こうしていると、昔のことを思い出しますね。」

鳳翔「またいつでも、甘えに来てくださいね、大和ちゃん」

大和「うん…ありがとう、鳳翔おねえちゃん」ギュッ

以上、やまほう(大和鳳翔)でした

こんな感じで小刻みに続けてまいります

続いてやましぐれ


【鎮守府近海】


島風「みんなおっそーい!先に行っちゃうよー!」ザーッ!

長波「あっ、おい島風!単独行動するなって!」ザーッ!

山城「はあ…いいわよ先に行っても。もうすぐ鎮守府に着くし、何かあれば瑞雲が知らせてくれるわ」ザーッ…

長波「ゴメン!鎮守府でちゃんと合流するから!…だから待てって島風!」ザーーーッ!

山城「はあ…提督の編成ミスで遠征は失敗に終わるし、駆逐艦には『遅い』とバカにされるし…」

山城「不幸だわ…」


時雨「山城」

山城「時雨……なによ、あなたも低速な私を笑いにきたの?」

時雨「そんなんじゃないさ。ただ山城と一緒にお話がしたいだけだよ」

山城「勝手になさい。今の私は楽しくお喋りするような気分じゃないわよ」

時雨「ねえ山城。君は自分が低速であることを不幸だと考えているようだけど、僕はそうは思わないよ。むしろ幸運だとさえ思っている」



山城「…なにそれ、新手の皮肉かしら?」

時雨「本当にそう思っているよ。今だってそうさ」

山城「?」

時雨「低速である分、こうして山城と二人、一緒に航行する時間が増えるからね」

山城「!」

山城「ば、バカなこと言ってないで、ほら、もうちょっとしたら鎮守府なんだから///」アタフタ

山城「無駄足踏ませた提督に文句言ってやるわ」

時雨「僕は無駄だなんて思わないよ、だってこうして山城と」

山城「あーもう!わかった!わかったから!」

山城「私の負けよ。帰ったら酒保で何か奢ってあげるから、もう勘弁して…」

時雨「やった。山城と一緒ならどこでも嬉しいけど」

山城「…長波と島風も一緒に、だからね!」

時雨「構わないさ。あの二人にも感謝してるんだ。二人が先行してくれたおかげで、今こうして」

山城「あーもーあの二人ったらどこまで行ったのかしらねー!///」

時雨「(本当は瑞雲で把握してるのに、照れてごまかす山城、かわいいな)」クスッ

以上やましぐれでした

続いて島波(島風長波)


【同 鎮守府近海】


長波「島風ーっ!」ザーッ

島風「あっ長波ちゃん、結構はやーい!」

長波「結構て。まったく…あまり無茶しないでくれよ」

島風「だいじょーぶだよ、この辺はあまり強い敵はいないし、山城だってちゃーんと遠くから見てるはずだから!」

長波「へえ。お前のことだから、速いやつ以外には興味がないものと思っていたけど、ちゃんと見てるんだな」


島風「それに…それにね?」

長波「ん?」

島風「長波ちゃんなら、こんな、こんな私が相手でも、きっといつも一緒にいてくれるって、一緒に戦ってくれるって、信じてるから…!」

長波「…ああ…そうだな。私もそう思っているさ」

長波「しかし島風よ、自分のことを『こんな私』だなんて言わないでくれよ」

長波「なんせこの長波サマが、『一緒にいたい』と思う相手なのだからな」

島風「長波ちゃん…うん、うん!ありがとう!」


長波「さて、とにかく鎮守府に向かわないとな。のんびりしすぎて山城と時雨が先に着いていたら笑われちまう」

長波「それに、提督に遠征の何たるかを叩き込んでやらなきゃな!」ゴゴゴゴゴ

島風「長波ちゃん、こっわーい!」

島風「あっそうだ。ねえ、長波ちゃんがよく言う『タナカショーショー』ってどんな人なの?」

長波「おっ、田中少将のことか?多分お前も「かつて」少し会ったことがあるとは思うけど……ふふん、いいだろう、鎮守府に着くまでの間、不屈の猛将・田中頼三の逸話を聞かせてやろう!」

島風「わーい!」


以上、島波でした

ちょっとしたら瑞加賀始めます
(他のに比べほんの少し長めです)

何か>>1の挙げるマイナーカプがどれもメジャーなのは気のせいかな?
マイナーの定義って何だろう

やましぐれ、ゆらだち好きの俺にとってはいいわあ

>>17
確かに、自分でタイトルつけておいてなんですが
一部「マイナー」という表現はちょっとニュアンスが違うかもしれないですね、ごめんなさい

たとえば「A×B」のカプが知名度を上げてきてはいても
一般的には「Aのカプ相手といえばC(A×C)」という認識が強い場合、
相対的な意味で「A×B」をマイナーと考えております

あるいは「百合界隈では当たり前だけど一般(?)には認識が弱い」という場合も
そういう風に考えたいなと思っております

ちょっと伝わりづらい書き方しかできず申し訳ないです

>>18
ありがとうございます!

ゆらだちは後半になってしまい恐縮ですがよろしくお願いいたします


【鎮守府 廊下】


翔鶴「赤城さん、演習お疲れ様でした!」

赤城「ええ、お疲れ様でした。翔鶴の艦載機、今日はとてもいい動きをしていましたね。おかげで勝利することができました」

翔鶴「そんな…赤城さんにそう言っていただけるなんて、光栄です!」

赤城「これからも期待していますよ。…あら、あれは」

翔鶴「あっ、瑞鶴…それに加賀さんですね」

赤城「あの二人の艦隊は、今日の演習で負けてしまったらしいですね」

翔鶴「どうりで。二人とも覇気がないような…あっ、甘味処へ入っていきましたよ」

赤城「二人で反省会かしら。なるほど……ねえ翔鶴、ちょっと二人のあとをつけてみない?ほら、ちょうど今二人が座った席がよく見えるところが空いているわ」

翔鶴「え?まぁ、いいですけど…」

赤城「あそこなら会話も聞こえそうね…!さぁ翔鶴、索敵を疎かにせず、見つからないように行きますよ!」フンス

翔鶴「ノリノリですね…」


加賀「……さて」

瑞鶴「……なんですか」

加賀「今日の演習だけど、なんでああも攻撃を外すのかしら?集中力が欠けているのではなくて?」

瑞鶴「あっ、あれはちょっと調子が悪かっただけで…その…」

加賀「その日の調子を言い訳にするようでは未熟の域を出られないわ。これだから五航戦の子は…」

瑞鶴「んなっ…!」カチン

瑞鶴「それを言うなら加賀さんだって!演習開始間もなく砲撃を浴びて、攻撃すらできていなかったじゃない!よそ見でもしてたんじゃないですか!?」

加賀「あれは…今回私の主な役目は制空権の確保であって、現にそのために艦戦を…」

瑞鶴「役目はそうかもしれないけど、それが『被弾してもいい』ということにはならないんじゃないですか?一航戦ともあろうお方が、そんな言い訳しちゃいけないと思いまーす!」


加賀「ずいぶん生意気な口をきくのね七面鳥…!」

瑞鶴「後輩に図星突かれたくらいでそんなに怒らないでくださいよ。あー怖い、私焼き鳥にされちゃうのかしら?」

加賀「言わせておけば…!」

瑞鶴「なんですか…!」

間宮「はーいお二人様いらっしゃいませー。ご注文はお決まりでしょうか?あ、騒がしいお客さまには、サービスで『魔魅矢』を提供させていただきますので♪」

瑞鶴「(え…!?な、なんなの『魔魅矢』って…!)」

加賀「(なんだか逆らってはいけないような気がするわ…ここは大人しくしておきましょう)」

瑞鶴「(そ、そうですね…)あ、き、決まったらまたお呼びします!」

間宮「はーい☆」スタスタ


瑞鶴「ふぅ、なんか怖かった…とりあえず、注文決めちゃいましょうか」

加賀「ええ、そうね…」

瑞鶴「あ、新メニューだ!秋の味覚フェアだって。ほら、この○○○(なんか甘そうなの)なんて凄い美味しそうですよ!これに決めた!」

加賀「ふ…それよりもこの△△△(なんかビターなの)の方がきっと美味しいわ。まだまだ未熟ね、五航戦。私はこれにするわ」

瑞鶴「そんなの、食べてみなければ分からないです。あ、すいませーん!」

伊良湖「はーい!」


 ~~~


翔鶴「あの二人、注文を済ませてからは静かに、真剣に反省会をしていますね…」

赤城「この◇◇◇も美味しそうね…いやこっちの□□□も…どれにしようかしら…いっそのこと全部…」ブツブツ

翔鶴「赤城さん?」


(数分後)


伊良湖「お待たせしましたー!」

瑞鶴「待ってました!わぁ美味しそう!」

加賀「期待以上みたいね。流石に気分が高揚します」

瑞鶴「う~ん、甘くて美味しい~♪」

加賀「まだまだね五航戦。この△△△のように、甘さの中にほのかなビターを織り交ぜることがスイーツを更なる高みへと昇華させるのよ。甘いだけがスイーツの全てだなんて考えからはいいかげん卒業なさい」

瑞鶴「何ワケのわからないこと言ってるんですか。加賀さんだって、これを食べたらきっと考え方がかわりますよ」

加賀「貴女こそ、真のスイーツの美が何たるか、このスイーツをもって学ぶべきだわ」

瑞鶴「のぞむところよ!」アーン

加賀「ここは譲れません」アーン


 ~~~


翔鶴「わぁぁぁ~!赤城さん見てください!あの二人ったら、お互いに食べさせあいっこしてますよ!『クロスカウンターあーん』ですよ!素敵!」キマシタワー

赤城「美味しそう…」タラリ

翔鶴「赤城さん?」



(10分後)


瑞鶴「ふ~美味しかったぁ!」

加賀「甘味の後のほうじ茶はまた格別ね…」ズズ

瑞鶴「さて、お茶飲んだら会計済ませて、今日は解散としましょうか」

加賀「待ちなさい。さっきの話、忘れたの?この後、特別メニューの特訓を…」

瑞鶴「うっ…やっぱり忘れてなかったか…演習のあった日くらいは休みましょうよ~…」

加賀「そうも言っていられないわ。敵も戦力を増している今、貴女には期待をして………!?」ハッ

瑞鶴「えっ」


加賀「な、なんでもないわ」プイッ

瑞鶴「なんですかなんですか~。普段あんなキツいこと口にするのは、私を思ってのことだったんですね~」ニヤニヤ

加賀「…失言だったわ。単純な貴女にこの言葉は、慢心を招くだけね…」

瑞鶴「えー?加賀さんにそんなこと言われたら、誰だって………!?って、なんでもない、なんでもないです!」

加賀「…何を一人で騒いでいるのよ、五航戦」

瑞鶴「ていうか、その『五航戦』って呼び方、やめてくださいよ。翔鶴ねえとの区別もつかないし」

加賀「…五航戦の妹の方」

瑞鶴「長いし!そうじゃなくってー!名前で呼んでくださいよ!」


加賀「………かく」ボソッ

瑞鶴「?」

加賀「ず、ずいか、く…」///

瑞鶴「ちょ、ちょちょ、ちょっと何で照れてるんですか!こ、こっちまで恥ずかしくなってくるじゃないですか…!」///

加賀「ば、ばかなことやってないで、さっさと支度なさい、ず……五航戦」

瑞鶴「だから~!」


 ~~~


翔鶴「な、なんだか見てるこっちまで恥ずかしくなってきてしまう甘さでしたね…!」

赤城「あべかわと、よくばり団子と、温泉あんみつと…ああもう面倒なので、全てのスイーツメニューを1品ずつお願いします」

伊良湖「かしこまりました~!」

翔鶴「赤城さん?」

赤城「ごめんなさいね。あの二人のやりとり見てたら、なんだか甘いものを食べたくなっちゃって…あ、もちろん会計は私が持ちますから」

翔鶴「はあ、まあいいですけど…途中から私の方がテンション上がっちゃってましたね、ごめんなさい」

赤城「ふふっ、そうね。じゃあ私たちもやってみましょうか」

翔鶴「何をですか?」

赤城「食べさせあいっこ」

翔鶴「えっ!?あ、あの、その………赤城さんが、よければ…」モジモジ

赤城「上々ね」


以上、瑞加賀(と赤翔)でした

続いて、なかはぐへ


【鎮守府 大広場】


ワーワー

那珂「みんなー!今日も那珂ちゃんミニライヴに来てくれてありがとねー☆また次回もよろしくねー!」

野分「那珂さーん!!今日も最高でした!ありがとうございましたー!」キャッキャッ

舞風(那珂さんのおかげで見られる、野分のハイテンションシーン…記録しとこ)カシャ


【スタッフ(?)控室】


神通「那珂さん、今日もお疲れ様です。はい、タオル」

那珂「ありがとー☆」

川内「いやー、徐々にお客さんも増えてきたねー」

那珂「二人の協力の賜物だよー!いつもありがとね♪」

神通「姉として、那珂さんの夢を応援するのは当然ですよ」

川内「こっちだって楽しいからいいんだよ!舞台裏って、暗くて、なんだか夜戦しているみたいだし!」

那珂「素敵なお姉ちゃんが二人もいて、那珂ちゃん幸せ!大好きだよ!」


川内「おっと。『大好き』で思い出した」

那珂「?」

川内「さっき帰っちゃったけど、今日も手伝いにきてくれてたんだよ、彼女」

那珂「えっホント!?」

神通「引きとめたのですが、ライヴが終わった後、すぐ帰ってしまって…」

川内「ま、後で那珂からもお礼を言いにいってあげなよ。とりあえず今は、シャワーをあびて汗を流して、衣装も着替えて…」

那珂「那珂ちゃん、出撃しまぁーす!」ダッ

神通「って、那珂さん!?風邪ひいちゃいますよ!?」

川内「若いっていいよね~」


【鎮守府 艦娘寮 玄関周辺】


那珂「羽黒ちゃーん!」タッタッタッ

羽黒「!? 那珂ちゃん!?」

那珂「羽黒ちゃーん!…ふぅ、やっと追いついたー♪」ゼーハー

羽黒「な、那珂ちゃん、衣装のまま…着替えなくていいの…?」

那珂「あっ!いっけなーい!着替えてくるの忘れちゃった!那珂ちゃんうっかり☆」テヘペロ

羽黒「ふふ、うっかりさんですね」クス

那珂「あー、笑ったなー!だって、早く羽黒ちゃんに会ってお礼言いたかったんだもーん!」

羽黒「えっ?」ドキッ

那珂「お姉ちゃんたちから聞いたよ、今日も那珂ちゃんミニライヴのお手伝いに来てくれたんだって?いつもありがとー!」

羽黒「とんでもないです。今日も素敵なライヴになって、よかったね」ニコッ

那珂「羽黒ちゃんたちのおかげだよー!お姉ちゃんだけじゃなくて友達にも恵まれて、那珂ちゃん幸せ!」

羽黒「そ、そんな、光栄ですっ!」


那珂「でも、何も言わず帰っちゃうなんて寂しいぞ!那珂ちゃんプンプン☆」プンプン

羽黒「ご、ごめんなさい!でも…」

那珂「?」

羽黒「ライヴの後の那珂ちゃんは、とってもとっても輝いていて、まさに『艦隊のアイドル』で…私なんかが一緒にいていいのかな、って、いつも思っちゃうんです…」

那珂「…」

羽黒「太陽のような那珂ちゃんに、私がまとわりついてたら、まるで曇りがかってしまうみたいに…」

那珂「月!!」

羽黒「!?」ビクッ


那珂「那珂ちゃんは月で、ほんとは羽黒ちゃんが太陽なんだよ!」

羽黒「え、えっと…」

那珂「那珂ちゃん、知ってるよ!羽黒ちゃんが、素敵な魅力を、たーくさん持ってること!」

那珂「優しくて、あったかくて、でも強くって、頼もしくて」

那珂「ちょっと引っ込み思案で恥ずかしがり屋さんなところもあるけど、そこがとっても可愛くて!」

羽黒「そ、その…」///

那珂「そんな羽黒ちゃんが応援してくれるから、那珂ちゃんは頑張れるんだよ。羽黒ちゃんがそばにいてくれるから、那珂ちゃんは輝けるんだよ」


那珂「だから羽黒ちゃん、これからもよろしくね!『艦隊のアイドルのアイドル』として、ね!」

羽黒「那珂ちゃん、ありがとう…ございます…ひっく、私なんかにそんな…嬉しい…ですっ…!ぐすっ」

那珂「あー泣かないで羽黒ちゃん!そこは喜ぶところだよー?ほら、スマイルスマイル☆」

羽黒「あっ、ごめんなさい、嬉しくって、つい…」グスッ

那珂「泣き虫な羽黒ちゃんも、すっごくかわいいんだけどね!」

羽黒「もう、那珂ちゃん、イジワルです…」フフッ


羽黒「でもやっぱり、元気いっぱいの那珂ちゃんは、月よりもが太陽の方がしっくりくると思いますよ」

那珂「うーん、それもそうだねー。那珂ちゃんが月だと、騒がしくてみんな夜に寝られなくなっちゃうかなー」

羽黒「そうですね、ふふ」クスッ

那珂「あー、また笑ったなー!」

羽黒「だって、那珂ちゃんが言ったんじゃないですか」クスクス

那珂「そんなこと言う子は、こうだぞー!」コチョコチョ

羽黒「あははっ、ちょっ、那珂ちゃん、やめてくださ、あはははは!」

那珂「夜に川内ちゃんと一緒に部屋に乗り込んじゃうぞー!」コチョコチョ

羽黒「そ、それだけは許してー!妙高姉さんに叱られちゃいますよー!」ダッ

那珂「待てー!」


【鎮守府 艦娘寮 玄関周辺(那珂&羽黒からちょっと離れたところ)】


那智「うむ。羽黒のやつ、楽しそうで何よりだ」

足柄「そうね。あの子にも、私たち姉妹以外に、一緒にはしゃげる仲間ができた…那珂ちゃんにはほんと感謝ね」

妙高「今後も妹をよろしく、と那珂ちゃんに伝えていただけますか、川内さん」

川内(木の上)「あれー、気づいてたかー。さすが妙高型の皆さん」バッ

妙高「妹を思う気持ちは、どこの姉妹も変わらないということです」

川内「まぁねー。我ながら過保護すぎる気もするけど、この分ならもう大丈夫そうだね」

足柄「そうね。ところで、川内ちゃん」

川内「ん?」

足柄「那珂ちゃんの衣装……あれ、着替えさせなくていいの?かなり目立ってるけど…」

川内「…あ。そうだった、着替えさせにきたんだった!おーい那珂ー!」バッ

那智「…相当目立っていたことを知ったら、あいつ恥ずかしさのあまり寝込んでしまうかもしれんな…」


以上、なかはぐでした

ちょっと離席しますゴメンナサイ
戻り次第、残り3作を書かせていただきます

イイヨー

俺得過ぎて鼻血出る


すいません今戻りました

それでは、長酒より再開いたします

>>41
>>42
ありがとうございます!


【鎮守府 廊下】


酒匂「ぴゃあ~…」オロオロ

長門「ん、あれは…」

長門「酒匂」

酒匂「あ、長門さん!」

長門「どうしたんだこんなところで」

酒匂「酒匂、自分の部屋に帰りたいんだけど、道に迷っちゃって…」

長門「そうか。しかし艦娘寮はこことは別の建物だぞ」

酒匂「ひゃっ!?」

長門「まあ、酒匂は一昨日着任したばかりだからな。この複雑な敷地で迷うのも無理はないさ」


長門「酒匂は矢矧と同室だったな。よし、ではこの長門が案内してやろう」

酒匂「ほんと?長門さん、ありがとう!」

長門「ああ、道すがら他の施設も案内しようか。途中に酒保もあるぞ、寄っていこう」

酒匂「ひゅぅ!やったあ♪」


(数刻後)


酒匂「ぴゃあ~…」

長門「疲れたか?何だかんだで結構回ったからな」

酒匂「でも、すごく楽しかった!」

長門「そうか、それはよかった。これでもう迷うこともないな」

酒匂「ぴゅん、それはまだちょっと自信ないかも…」

長門「ははは。少しずつ慣れていけばいいさ」

長門「さて、お前の部屋まであと少しだが、そこまでおぶってやろう」

酒匂「ぴゃあ!ありがとう長門さん!」バッ

長門「ははは、疲れている割には随分勢いよく飛びついてくるな」


長門「………」

長門「なあ、酒匂」

酒匂「ぴゃ?」

長門「私は、ずっとお前に謝りたいと思っていたんだ」

酒匂「?」

長門「あの戦いが終わった後、私たちは核兵器実験の標的艦としてビキニ環礁へ行くことになったな」

酒匂「うん…」


長門「私の手は、あの戦いで多くの命を殺めた…そんな私が標的艦として沈没する最期を迎えるというのは、当たり前のことだと思っていた」

長門「しかし酒匂はそうじゃない。復員船として活躍し、戦後も誰かのために生きていく存在だった」

長門「標的艦として接収されるのは私だけであるべきだ、そう思っていたのに、結局はお前まで巻き込んでしまった」

長門「お前に、私と同じ末路を辿らせてしまったことが…とても悔しいんだ」

酒匂「ぴゃあ…」


酒匂「酒匂、難しい話は、よくわかんないけど…」

酒匂「あの実験に選ばれた艦は、そういう理由で選ばれたわけではないと思うよ?」

長門「それは分かっている。だが、結果としては…」

酒匂「それに…それにね?確かに、あの戦いで長門さんの手は『多くの命を殺めた』かもしれないけど」

酒匂「長門さんの背中は、それと同じくらいたくさんの人に、生きる勇気や希望を与えてくれてたんじゃないかな」

酒匂「今だって、ほら、長門さんの背中、酒匂をおんぶしてくれてるよ?」

酒匂「…あのときだって、長門さんの背中が見えたから、酒匂、怖くなかったんだよ?」

酒匂「長門さんは私の、私たちの希望!あの頃も、これからも!だから、長門さん、元気出して!」


長門「酒匂…すまない、ありがとう」

長門「ふふ、謝るつもりが、お礼を言うことになるとはな」

長門「ビッグセブンの名折れと言われぬよう、くよくよしてはいられないな。私たち艦娘は人々に希望を与える存在なのだからな!」

酒匂「ぴゃあ~♪やっぱり強くてかっこいい長門さんが一番だよ!」

矢矧「あっ、酒匂!」

酒匂「矢矧ちゃんだ!」

長門「おっと、もう到着していたか」

矢矧「もう、どこへ行っていたのよ、ちゃんと地図は持たせたでしょう?長門さんもごめんなさい、妹がご迷惑を…」

長門「いや気にするな、私も非番だったからな。それに、私も勉強させてもらったよ」

矢矧「?」

長門「酒匂、また今度、一緒に遊びにいこうな」

酒匂「うんっ!」


以上、長酒でした

続いて、ゆらだちです


【鎮守府 艦娘軽巡寮】


由良「はい、じゃあ次はこれ」

夕立「重巡リ級!」

由良「そうね。じゃあ最後はこれ」

夕立「軽巡ホ級ー!」

由良「すごい!夕立ちゃん全部覚えたね、偉いわ」ナデナデ

夕立「ふふーん!由良のおかげっぽい!」

由良「これで他の駆逐艦の子たちにも自慢できるね」


夕立「改めて見ると、深海棲艦にも人間っぽい形の艦が多いのね。夕立たちと同じっぽい?」

由良「そうね。それこそ、私たち艦娘が轟沈して深海棲艦になる、という仮説もあるくらいだし」

夕立「うーん、謎っぽい…」

由良「この鎮守府にはまだ轟沈したという子はいないらしいけど…もしこの仮説が真実で、かつての仲間と戦わなきゃいけないとしたら…それはとても、辛いことよね」

夕立「うん……でも、この海の平和を守るためには…頑張らないと!」

由良「ふふっ、そうね。さすが夕立ちゃん、頼もしいわ」



由良「……」

由良「…ねえ夕立ちゃん。もしこの先、私が沈んで」

由良(…そう、あの時のように)

夕立「えっ…?」

由良「それから、私みたいな深海棲艦が現れたら…夕立ちゃんはどうする?」

由良(…あの時のように、私を、撃ってくれる…?)


夕立「……」

由良「……」

夕立「夕立は…夕立は艦娘だから…この海を守る艦娘だから…そのためなら、誰が相手でも、戦うよ…それがたとえ由良でも…ゆらでも………うぅ………」

夕立「うわぁぁぁん!やだぁ!ゆら、しずんじゃやだぁー!」ダキッ

由良「あっ!ごめん!ごめんね夕立ちゃん!私、意地悪な質問しちゃったね…忘れて?」アセアセ

夕立「ゆらっ!ゆらあぁぁぁぁぁ!」ウワーン!

由良「大丈夫、大丈夫だよ。今度は…今度こそは、夕立ちゃんを一人にして沈んだりしないから」ギュッ

夕立「やくそく…やくそくだよ?」グスッ

由良「ええ、約束。二人の約束」

夕立「えへへ…やくそく…ムニャムニャ」


由良「あっ、抱きついたまま寝ちゃった…」

夕立「ゆらは…ゆうだちがまもる!…っぽいぃ…」zzz...

由良「ふふっ…戦場にいるときとは大違いのこどもっぽさね」ナデナデ

夕立「ゆら、だぁーいすき…」zzz...

由良「夕立ちゃん…ありがとう。またこうして、あなたに会うことができて本当によかった」

由良(…今度こそ、ずっと一緒にいたい、あなたを一人置いて沈みはしない)

由良(この思いは、決して懺悔だとか償いだとか、過去に縛られたものなんかじゃなくて)

由良(私が、今の私が、夕立、あなたのことを…)


以上、ゆらだちでした
由良の夕立呼び(「ちゃん」付)は、2015夏ボイスに合わせました(最後以外)
(それを聞くまでずっと呼び捨てだと思ってました)

続いて、ゆうさみです


【鎮守府 艦娘軽巡寮 廊下】


夕張「あっ、由良じゃん」

由良「夕張」

夕張「背中に背負っているのは…夕立ちゃん?」

由良「ええ。私の部屋で勉強してたんだけど、その、疲れて寝ちゃって。今から部屋まで連れていくところなの」

由良「ところで貴女、その格好…またこんな時間まで工廠にいたのね」

夕張「まぁね。今、明石さんが新しい装備の改修を始めててね。もう気になっちゃって!」

由良「そう。でも、ほどほどにしなさいよ」

夕張「だいじょーぶだって、出撃や遠征のあるときは控えるから」

由良「(そういう意味で言ったんじゃないけど…)まぁいいわ」

夕張「?」


由良「それじゃ、夕立と同室の村雨ちゃんが心配しちゃうといけないから、私は行くわね」

夕張「うん。それじゃ、また…」

五月雨「夕張さんっ!!!!」

夕張「!!」

由良「(噂をすれば、ね…)それじゃ、頑張んなさいよ」スタスタ

夕張「ふぇっ!?え、あ、ちょっと…」


五月雨「夕張さん!その格好、またこんな時間まで…!」タッタッタッ

夕張「五月雨ちゃん、なんで軽巡寮に…?」

五月雨「夕張さんが心配だからに決まってます!こんなに無茶して、何かあったらどうするんですか!」

夕張「だ、大丈夫だよ。提督には怒られない程度にはしてるから…」

五月雨「そうじゃなくて!…あっ、もちろんそれも大切なことなんですけど、でも、そうじゃなくて、その…」

夕張「…?」

五月雨「と、とにかく!夕張さんの体が心配なんです!こないだだって、出撃に工廠のお手伝いにでいっつも部屋にいなくって、体調崩して…!」

夕張「あー、そんなこともあったねぇ。あのときは五月雨ちゃんが看病してくれて、嬉しかったなぁ」シミジミ

五月雨「そう言っていただけると私も嬉し……で、ですからそうじゃなくって……くしゅんっ!」

夕張「あ、五月雨ちゃん、大丈夫!?」


五月雨「うーん、夕張さんのお部屋の前でずっと立ってたから、ちょっと体が冷えてしまったみたいです…」

夕張「ずっと廊下にいたの!?風邪ひいちゃうよ!…って、私のせいでもあるのか…」

夕張「(もしかして、珍しく怒ってるのも風邪のせいだったり?)」

夕張「と、とりあえず冷えるといけないから、これ羽織って!」ファサッ

五月雨「(あ…夕張さんの作業服…)」

五月雨「えへへっ…」ギュッ

夕張「(あっ、いつもの五月雨ちゃんの笑顔…よかった)」


夕張「さて。こんな時間になっちゃったけど、今から私の部屋へおいでよ。五月雨ちゃんも遊びにきたんでしょう?なんなら泊まっていく?」

五月雨「えっ、いいんですか?」

夕張「大丈夫大丈夫。私は一人部屋だし。温かいココアでも飲みながらさ、まったりパジャマパーティでもしようよ」

五月雨「わぁ、楽しみです!…あ、涼風ちゃんに泊まってくって伝えておかなきゃ。私いったん戻って、寝間着も取ってきますね」タッ

夕張「あ、風邪ひいてるかもだから、あんまり走っちゃダメだかんねー」


【鎮守府 艦娘駆逐艦寮 廊下】


由良「あっ、五月雨ちゃん」

五月雨「由良さん、こんばんは!夕立姉さんも…って、眠っちゃってますね」

夕立「ぽぃぃ…」zzz…

五月雨「夕立姉さんをお願いしますね!すみませんが、私はこれで!」タッタッタッ

由良「転ばないように気をつけてね」

五月雨「はいー!」タッタッタッ

由良「さっきまで怒っていたのに、夕張の作業服着て、あんなに嬉しそうにしちゃって…夕張のやつ、上手くやったみたいね」

由良「それにしてもいい笑顔だったわね………私も、明日夕立ちゃんにドーナツでも用意しようかしら」


以上、ゆうさみでした

これで今回のSSは全てになります。ありがとうございました


今回のカプ以外にも、比榛、秋月朧、秋雲朧、あしすみ、なちぼの、天津驤 等々
書きたいカプがたくさんありますので、
また何かしらの機会に書きたいなと思っております

その際にはまたよろしくお願いいたします

皆さま暖かいコメントありがとうございます!

いずれまた同じ感じで書かせていただこうと思いますので
是非ともよろしくお願いいたします!

本日、新作をあげさせていただきました

【艦これ】マイナー百合カプSS その2【百合】
【艦これ】マイナー百合カプSS その2【百合】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1454836039/)

報告が遅れてしまい申し訳ございませんが、是非ともよろしくお願いいたします

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