【ゆるゆり】結衣「京子とツイキャスをやってみる」 (33)

こんばんは。以前書いた↓の続編です。
楽しんでいただければ幸いです。

結衣「ツイキャスをやってみる」
結衣「ツイキャスをやってみる」 - SSまとめ速報
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【金曜日・夜・船見家】

京子「へぇ、キャスやる人の画面ってこうなってんだねぇ。で、ツイキャスで何するんだ?」
結衣「え?」
京子「二人でやりたいって話だっただろ?」
結衣「いやいや待って」
京子「なんで」
結衣「心の準備ってものが」
京子「そこまで覚悟の要る事をやろうとしてるの?」

結衣「いやその……なんというかさ、私は放送で色々、言っちゃった……わけだし?」
京子「あぁ、私が好きじゃない事もないと」
結衣「うっ……」
京子「なーんだよ真っ赤になってんぞー? うりうり♪」
結衣「う、うるさい」

京子「まーでも、こういう会話を垂れ流すだけでも面白いんじゃない?」
結衣「私は辱められてるだけで、面白いのはお前だけだろ」
京子「辱められてるだなんて、パンダちゃん大胆~♪」
結衣「その名前で呼ぶなああ!」
京子「だって本名で呼んだら個人情報垂れ流しだよ?」
結衣「う……それはそうだけど、放送中だけでいいだろ!?」
京子「放送中だよ?」
結衣「……え……ええええなっ、ちょっお前何勝手にっ……えぇー……」

トマト「ほらほら、お客さん来てるよ? どうもー、トマトでーす!」
パンダ「あ……ど、どうも、パンダでーす……」

akari_wanwan@わんわん『やっほぉ~!遊びに来たよぉ』

トマト「……」
パンダ「……」

トマト「他の人居ないから言うけど、そのアカウント、TwitterのIDで本名バレるぞ」
わんわん『わああっ!? ほ、本当だ、どうしよう京子ちゃん!?』
トマト「ちょっおまっ……!」
パンダ「い、一旦放送終わらせるぞ!」

prrr..

京子「あ~か~りぃ~!」
あかり『ご、ごめんなさいぃ~!』
京子「とりあえずツイキャス用のTwitterアカウントを作るんだ。まずは登録用のメールアドレスをだな……」
結衣「はぁ……とりあえず放送のログは消しとかないとな」

京子「……OK、とりあえずあかりがツイキャス用のIDを作れたみたいだ」
結衣「わかった、放送再開するぞ」

トマト「えぇー、さっきは突然終わってもーしわけない!」
パンダ「リスナーが一人だけでよかったな」
wanwan@わんわん『こ、こんばんは……さ、さっきはごめんね、ごめんねぇっ』
トマト「お、来た来た。まぁ気にすんなよ。他に誰も見てなかったし」
パンダ「そうそう、私もうっかり名前呼ばないか心配だよ」

トマト「まぁ最初はそんなに人来ないだろうし、呼び名だけ気をつけつつ、いつもみたいに会話しよう。パンダっち、なんか小話ない?」
パンダ「うーん……そう言われてもなぁ……あ」
トマト「お、何か思い付いた?」
パンダ「先日
トマト「ビビる大木かっ!」
パンダ「喋らせろよ! しかも某笑う犬でしかやってなかっただろ」
わんわん『わぁっ、二人ともお笑いの芸人さんみたいだよぉ』
トマト「よし、話すがいい」

パンダ「原作もアニメもなんだけど、私達、最初の方でとある幼馴染の出迎えに行っただろ?」
わんわん『!(あかりの話題だぁ!)』
トマト「行ったね」
パンダ「その幼馴染のパンツを見た時、原作だと私がお前のパンツを見てて、お前のパンツとお揃いだな、って言ったら『ギャー!何見てんのよバカ!』って反応だっただろ?」
わんわん『ちょ、ちょっとぉ! そこ掘り下げないでよぉ!』
トマト「いやー、まさかパンダっちが私のパンツをまじまじと見ているとはねぇ……♪」
パンダ「う、うるさいな階段で見えたんだからしょうがないだろ? けど、アニメだとむしろ自分から『お揃い♪』って見せてきたじゃん」
トマト「そうだっけ?」

パンダ「そして原作11巻の特装版についている『さいしょのほうR(りたーんず)』では、アニメと同じように自分から見せてたっていうのが、面白いなって思ってさ」
トマト「互いに影響し合い、高め合えるというのは、原作者、制作者の両方にとって嬉しい事だねぇ。『さいしょのほうR』が気になる人は書店へダッシュだ!」
わんわん『小話の殻を被った熱い宣伝だねぇ』

トマト「おっ、何人かリスナーさんが増えてるね。どうもどうも~! 幼馴染同士のトマトとパンダがお送りする、笑いあり、涙ありの生放送ですよ~!」
パンダ「あんまり盛ると後が大変だぞ。えっと、私がパンダで、さっきのがトマトです。よろしく」

トマト「おお、見てる人が10人超えてるね! じゃあ突然ですが、ここでこんなコーナーをやっちゃいます! 題して!『突撃! パンダの朝ご飯~!』 どんどんぱふぱふ~!」
わんわん『わぁっ、面白そうだよぉ~!』
パンダ「もう夜なんだが」

トマト「おはようございまーす……今日は『パンダの朝ご飯は本当に笹なのか?』をレポートするために、やってきたんです~……(小声)」
パンダ「地味に似てるのが腹立つな」
トマト「ややっ!? これは紫色の下着っ……!! ちょっと匂いを嗅いでみたいと思います……失礼しま~す……」
わんわん『む……紫……!』
パンダ「映像ないからって調子に乗んな。ちなみにランチョンマットだからね」
トマト「くんくんくん……おお、これはカレーです! カレー臭がします!」
パンダ「音声だけだと勘違いされるだろ!」

トマト「おぉっ! これは歯ブラシですねぇ……ん~ほんのりミントの香り!」
パンダ「やめろ生々しい! っていうかそれマジで私のじゃねぇか!」
トマト「ねーパンダたん、この歯ブラシ使ってもい~いぃ?」
パンダ「な……ダ……メだ」
トマト「ちょ、もうちょっと全力で否定してくんない!?」
パンダ「う、うるさいな!」
トマト「いやぁ~、堪能しましたなぁ……♪ というわけでまた来週っ! 『突撃! パンダの朝ご飯』のコーナーでした!」
パンダ「堪能してねぇだろ! っていうかご飯レポートしろよ!」

トマト「いやー、パンダのツッコミが冴え渡るねぇ♪」
パンダ「好き勝手ボケといてよく言うよ」
わんわん『本当のラジオみたいで面白いなぁ~♪』
トマト「まぁ私達の雰囲気がどんな感じなのか、今のでよく分かったと思うんだけどさ。この放送を始めたキッカケとか、話してみようか」
パンダ「えっ……い、いいいいいややめよう、な?」
トマト「なんだよ~、照れんなって~♪ 私とパンダは幼馴染なんだけど、最初はパンダの奴が私に隠れてこっそりツイキャスやってたんだよね」
パンダ「べ、別に隠してたとか、そういうわけじゃ……」

トマト「その放送名がなんと『トマト大好きパンダの生放送』!」
パンダ「うわああああやめろおおおお!!」
トマト「私はたまたまそれを見つけたんだけど、な~んか聞いた事ある声がするなぁって思ったら、コイツだったんだよね。メールとかで見てるぞーってバラしてもよかったんだけど、それじゃつまらんなって思って、私がトマトっていう名前で新規リスナーみたいに入ってってさー」
パンダ「ぐうぅ……恥ずかしすぎる……」
トマト「パンダが全然気付かないもんだから、そのまま他人のフリして喋ってたんだよね」
わんわん『へぇ~、最初はそんな感じだったんだねぇ』

結衣(くそ~京子め調子に乗りやがって……あ、いい事思い付いた)

パンダ「……こほん。こいつ、『トマト大好きって事は~、パンダさんはトマトさんの事が大好きなんですね~♪』とか言ってきて。私は嫌いじゃない事もない、って答えたんだけど。ところでその返事、まだ聞いてなかったよね?」
トマト「えっ、ここで?」

パンダ「それ聞いた時どんな感じだったの? 照れて床の上ゴロンゴロンしてた?」
トマト「え……えぇ~~っと……」
パンダ「顔とかすっごいニヤけてたりして」
トマト「しっ、してないもん」
パンダ「嬉しかった? ドキドキしちゃったりした?」
トマト「う……うぅ~~っ」
パンダ「ほらほらぁ、私ばっかり恥ずかしい思いするのは不公平だろ~?」
トマト「っ……バカ! おやつ食ってくる!」
わんわん『あ、あわわ。二人とも、ケンカはダメだよぉ~!』
パンダ「……あちゃ~、ちょっとやりすぎちゃったかな。あ、もうそろそろ放送終わりの時間だ。またそのうちやると思うんで、また来てくれると嬉しいです!」

* * *

京子「……」
結衣「京子」
京子「……」
結衣「京子ってば」
京子「……」
結衣「悪かったよ。やりすぎた」
京子「……結衣のバカ」
結衣「悪かったって。で、いつまで後ろから抱き付いてんの」
京子「……気が済むまで」
結衣「この体勢じゃ、私も動けないんだけど……しょうがないな」

結衣「……で、本当の所はどうなの?」
京子「……なにが?」
結衣「う……その、私が京子の事、す、好きだ……って、言った時さ」
京子「う、嬉しくて、にへーってした……けど」
結衣「けど……?」
京子「……ど、どうしたらいいか、分かんないし……」
結衣「なんだ、イジるだけイジっといて、そっから先はウブなんだな」
京子「う、うるさい……結衣なんか、私が寝てる時に、抱き付いたりとかしてきたくせに……」
結衣「う……」

京子「そ、それにその後……ほっぺたに、キ、キスしただろ」
結衣「あ、あー、あれは、その~……」
京子「寝込みを襲うとか、変態」
結衣「うっ」
京子「ムッツリ」
結衣「うぅっ……」
京子「……今までもしてたんじゃないだろうな」
結衣「し、してないしてない。それはホント。誓ってもいい」

京子「……じゃ、罰ゲーム」
結衣「わ、分かった分かった……ラムレーズン2個……いや、3個食べていいから、な?」
京子「そういうんじゃない」
結衣「じゃ、じゃあ何を……」
京子「『京子大好き』って10回言って」
結衣「……え?」
京子「気持ち込めて言わないとやり直しだから」
結衣「え、え? ほんとに?」
京子「ほら早く」
結衣「う、うぅっ……!」
京子「まーだー?」
結衣「こ、心の準備くらいさせてくれよ……」
京子「……」

結衣「き、京子、大好き……京子、大好き……きょう、こ、大好き……京子っ、大好き
……」
京子「……」
結衣「京子、大、好き……京子、大好き……京子……大好き……京子……大、好き……」
京子「……」
結衣「きょうこ……だいすき…………」

京子「……ほれ、あと一回だよ」
結衣「……京子」じっ
京子「……う」どきん
結衣「……大好き、だよ……」
京子「う……っ」
結衣「きょーこ……」ぎゅっ
京子「ちょ、ゆい……?」
結衣「……だいすき……」
京子「っ……」

結衣「ふふっ……まだ、続けてもいいよ……?」
京子「ぐ……も、もうおしまい! 罰ゲームおしまい!」
結衣「えー」
京子「えーじゃない! おしまいなの! もう寝るぞ!」
結衣「……押しに弱いんだから」ぼそ
京子「……なんか言った?」じとー
結衣「なんでもないよ。おやすみ、京子」

今回はこの辺で。
そのうち続きを書いたら、またお付き合い頂けると嬉しいです。

有難う御座いました!

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