男「あそこを舐めさせてもらえないか」女「なんで」(21)

コンコン

男「開いてません」

ガチャ

女「やっほー、また来たよ」

男「また来たな」

女「昨日ぶりだね」

男「回数が多い」

女「しょうがないじゃない。うちのお母さんと男のお父さんが仲良しなんだから」

男「幼馴染なんだっけ?最近再開した」

女「確かそうだったと思う」

男「いい迷惑だ。それで二人は?」

女「もう出かけた」

男「…飯も作らずにか」

女「今日もよろしく頼む」

男「一回ぐらい抜いても大丈夫だろ」

女「おなかすいた」

男「ひじょうにめんどくさい」

女「あとお風呂も」

男「一回ぐらい抜いても大丈夫だろう」

女「とりゃー!」

男「なにをするきさ…ぐはあ」

女「れでぃーにいう言葉ではなかった」

男「一人でしゃんぷーもできない子供が何を言うのか」

女「ちがうの」

男「なにが」

女「レディーは自分であらうのではなく、洗わせてあげるの」

男「飯作ってくるから、それまでに入っとけ」スタスタ

女「うっ…」


女「これはこまった…」

男「こまったぞ。チキンライスまで作って卵が切れてた」

男「しゃあない。買いに行く前に風呂場への通話ボタンで、と…」ポチッ

男「おーい、ちょっとコンビニで卵を…」

女『無理ー!やっぱりいたいのー!!』

女『こんなのぜったい耐えられないから!』

男(目ェ閉じろよ)

男「まぁ、あいつ風呂長いし、いいか」


店員「しゃっせー」

男「あー、中あったけー」

男「さて、目的は卵だけなのだけれど」スタスタ

男「どうしてわざわざ遠回りになる本棚の方から行くのか」スタスタ

男「自分のことながら不思議である」ピタッ

男「っとー、なんだこれ。表紙に裸の女性の絵が」

男「お風呂の正しい入り方的な本かな」ペラッ

男「ふむ」ペラッ

男「ふむふむ」ペラッ


女「あれ、替えの服は…?」

男「思ったより長居してしまった。あいつ怒ってるかなー」

男「ただいまー。しかし返事がない。風呂場の電気もついてない」

男「まぁいい。オムライスを早く仕上げよう」

男「…今回は刻み玉ねぎを抜いておくか」

男「一人でずっとぶつぶつ言っていたが完成」

男「電気はついてるが、…起きてるか~、飯できたぞー」

女「…じゃあおきる」

男「あまり目を擦らないほうがいいぞ。というかなんで俺の服着てるんだ」

女「…お母さんのバッグに入ってたのより、かろうじてましだったから」

男「いったいどんなのだったんだ」

女「それ」

男「猿柄の着ぐるみパジャマか」

女「ださい」

男「それには同意する」

女「きょうのおむらいす…」

男「なんだ、たまねぎは入ってないぞ」

女「どうして男の方には緑の丸いの入ってないの?」

男「た、たまたまだ…。意識してないから、もう食べてしまったんだと思う」

女「そっかー。てっきり男が嫌いだから、うちに全部入れたんだと思った」モグモグ

男「そんなことあるわけないじゃないか。あ、…牛乳つぎ足そうか?」

女「ありがとー」

女「あ、そうだ。あとで男がお風呂はいるとき、うちも入る」

男「なんでだよ」

女「理由は二つある」

男「ほう」

女「一つ目。ごめんなさい。髪がうまく洗えないので手伝ってください」

男「だと思ったよ。二つ目は?」

女「二つ目は、男と一緒に入りたいから」

男「ええー…」

男「まぁ、食後すぐに入るのは良くないからテレビでも見てろよ」

女「わかった」

男「俺は片づけてしてから行くから」

女「いつも苦労をかけてすまないな」

男「まったくだ」

女「そこは言うことば違う!」

男「うるせー、とっとと行きやがれ」

女「あとでジュースもってきてよー」

男「へいへい」

男「机は拭いたから、皿洗いするか、と思ったが」

男「それぐらい糞親父にやらせるか」

男「あとオレンジジュースだったな」

男「かさましのためにグラスに氷を入れよう」ジャラジャラ

男「よし!」

男「おーい、ちょっとあけてくれー」

女「はぁい」ガチャ

男「おまっ…あぶねー! 落とすとこだった…」

女「あぶないなぁ」

男「なんで下何も履いてないんだ!」

女「ちょっとケチャップかかっちゃってたから拭いてたの」

男「机も大参事だったが…服にもかかってたか…」

女「うぐぐ、なかなか取れない…」

男「いいよ、またすぐ風呂入るんだし、洗濯機で洗っちゃえば」

女「おお、それはよかった!」

男「…ところでなんだが」


男「あそこを舐めさせてもらえないか」

女「なんで」

男「何か問題でもあるのか?」

女「きたないよ」

男「お風呂入ったばかりだろ」

女「うーん」

女「良く分かんないけど、いや」

男「分からないのか」

女「どうして舐めたいの」

男「それが俺にもよく分からない」

女「小5の男にも分からないなら小2のうちにもわからない」

男「この衝動の理由を追及するためにも、実行させてほしい」

女「ついきゅうって何?」

男「もやもやをなくすために頑張るって事さ」

女「どうやって?」

男「舐めさせてください」

女「うーん・・・じゃぁゲームで男が勝ったらね」

5分後

男「準備できたぞ、さぁやろうか」

女「いつもなら負けるから嫌がるくせに」

男「そうだっけ」

女「てかげんしないから」

3分後

女「・・・なんかいつもより強くない?」

男「きのせいだろ」

10分後

女「さ、3回戦だから」

15分後

女「・・・・・・こまった」

男「どうやら俺の勝ちみたいだな・・・」

女「本当にするの・・・?」

男「それが約束だったしな」

女「うぅ…」

男「仰向けになってくれるか?」

女「……」コクン

コロン

男「手伝おうか?」

女「いい、自分で脱ぐ・・・」

女「……」

男「手で隠れててはっきり見えてないが、顔真赤になってないか?」

フルフル

女「はずぃ…」

男「さっきまで曝け出してたじゃないか…」

女「さっきと、違う・・・」

女「なんか、もう泣きそうだ」

女「恥かしいし、怖いし、いつもの男じゃないみたい・・・」

男「……」

女「ぐすっ・・・・・・ひっく・・・・・・」

男「すまない、俺が悪かった…もうやめにしよ、う!?」

ガシッ

男「いてててて!なんだ、急に首を絞め・・・!」

男「うぷっ、なんだ・・・!?」

女「ひゃあっ・・・!」

ゲシッ

男「ぐぉっ!」

女「約束は、ま、守ったからな!!」

男「なんのはなしだ?!」

女「先にお風呂入ってるから!」

男「今の間に一体何が起こったのか」

男「落ち着いて整理してみよう…」

男「まず首を絞められて引き寄せられて・・・」

男「顔ぶつけたと思ったら圧迫されて、息が詰まるかと思って・・・」

男「その次に何かが舌に触れたような・・・」

男「・・・・・・」

男「口の中が血生臭い」

男「だめだ、口の中の痛みと血の味で思い出せない」

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