トナカイ「メリークリスマ...」サンタ幼女「うるせー!!!!!」 (70)

去年


サンタ幼女「クリスマスなんてぶっ潰してやるよぉ!!!」
サンタ幼女「クリスマスなんてぶっ潰してやるよぉ!!!」 - SSまとめ速報
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サンタ幼女「我はメシア、明日この世界を粛清する」トナカイ「...」
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今年は安価なしですごめんなさい

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サンタ幼女「前回のあらすじ」

サンタ幼女「私は天才で世界一可愛いサンタ幼女、だが私のあまりの才能が災いして友達が出来なかった」

サンタ幼女「孤独に耐えられなくなった私は絶望し、クリスマスとかいう世界的行事をぶっ潰すことにした。決して何かイチャイチャしてるカップルがうざかったとかそういう理由ではない」

サンタ幼女「まず私は役に立たない鹿(トナカイ)に力を借りようと思ったがあの糞鹿は何と主人の私を裏切り、サンタ協会側に寝返った」

サンタ幼女「...マジで死ねよぉあの鹿」

サンタ幼女「そして私は極悪非道の聖女(矛盾)に凌辱されて敗北したのであった...」

サンタ幼女「だが突如、そんな私の前に未来からやって来た殺人マシン「ターミネーター」が姿を現し...」



トナカイ「現れません」

☆☆☆☆ クリスマス当日 ☆☆☆☆



サンタ幼女「...」ピコピコ

サンタ幼女「あー...こたつしながらモンハンするの楽しいよぉ。やっぱり日本のクリスマスはこうでなくちゃねぇ」

サンタ幼女「ん?なんだこいつ...いきなりチャットで暴言吐いて来やがった...ゆうたは即キックだよぉ」

サンタ幼女「まったくクリスマスからモンハンなんてろくな大人にならないなぁこいつ」



サンタ幼女「...」ポロポロ



トナカイ「あの」



サンタ幼女「!?」ビクッ

サンタ幼女「なんだ鹿かよぉ!ビックリさせるなよぉ!」ゴシゴシ



トナカイ(なんで一人で泣いてるんでしょうかこの人...)

サンタ幼女「そ、それで何の用だよぉ。いきなり上がってきて」

トナカイ「いや何の用って...今日何の日か知ってますか?」

サンタ幼女「知らない」



ブスッ



サンタ幼女「じょ、冗談だってぇ...マジで刺すなよぉ...」ドクドク

トナカイ「分かっているならふざけないでください」


トナカイ「先週、私がプレゼント作ってるか様子見した時のこと覚えていますか?「ちゃんと作ってる。大丈夫だ」とか言ってましたよね?」

サンタ幼女「言ってない」



ブスッ


..............................................
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☆☆☆☆ 先週 ☆☆☆☆


ガチャ


トナカイ「サンタさん、居ますか?」



サンタ幼女「」ピコピコ



トナカイ「ゲームしてたんですか...あの、今日が何日が知ってますか?もう12月17日ですよ」

トナカイ「去年はクリスマスを潰すとか言ってましたけど...まさか今年もするつもりじゃないですよね?」



サンタ幼女「...今年はいいや」ピコピコ



トナカイ「えっ」

トナカイ(い、意外...てっきり今年も何かすると思ってたのに...)

トナカイ(去年の出来事がそれほどショックだったのでしょうか...)

トナカイ「な、ならいいです。こっちもあんなことは二度とごめんですから」

トナカイ「そんなことよりプレゼントですよプレゼント、もうそろそろ作り始めた方がいいんじゃないですか?」



サンタ幼女「あーもう作ってるから大丈夫だよぉ」



トナカイ「!?」

トナカイ「なっ...ほ、本当に作ってるんですか!?」



サンタ幼女「うん、だから当日まで来なくていいから」



トナカイ「そ、そうですか...ならいいですけど」

トナカイ「もう当日ギリギリでやるなんて嫌ですからね。ちゃんとやっててくださいよ」


バタン


サンタ幼女「あー...いいお守り出ねぇなぁ...」カキンカキン

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..............................................


サンタ幼女「んなこともあったねぇ」

トナカイ「「あったねぇ」じゃないですよ!本当にちゃんと作ったんですよね!?」

サンタ幼女「あー...うん」



サンタ幼女「忘れてたぁ☆」テヘペロ

トナカイ「」ブスッ



サンタ幼女「マジで刺すのやめろって...もう少しで内臓に刺さるからぁ...」

トナカイ「ならなぜ作らなかったんですか!やるっていいましたよね!?」

サンタ幼女「モンハンが予想以上に面白くてぇ...」


トナカイ「」


サンタ幼女「いやもうこちとら50時間もお守り掘ってるのに良おま出ないんだよねぇ...出たら作ろうと思ってたんだけど」

トナカイ「...なんですか、結局ゲームやっててやるの忘れたんですか」

サンタ幼女「ゲームというより炭鉱...」



ブスッ



サンタ幼女「」ドクドク


トナカイ「寝てないで早くプレゼントリスト作りますよ。時間ないんですから」

サンタ幼女「も、もう間に合わないって...今年はやめとこうよぉ...」ドクドク

トナカイ「もしプレゼントを用意出来なかったら、私まで責任を取らされて最悪クビになっちゃうんですからね。死ぬ気でやってください」

サンタ幼女「いいじゃん別にクビになっても、お前役立たずなんだし」



ブスッ



サンタ幼女「や、やりますぅ...ごめんなさいぃ...」ピクピク

トナカイ「よろしい」

サンタ幼女「あー...めんどくさい。モンハンしたい...」

トナカイ「いいから行きますよ、まずは10歳のけんと君からです」

サンタ幼女「10歳って...二桁ならもうサンタの本当の正体に気付けよぉ」


トナカイ「ソシャゲのレアキャラが欲しい」

サンタ幼女「却下」

 
トナカイ「...ソシャゲ?つまりスマホのゲームのことですかね?」

サンタ幼女「ソシャゲなんて時間の無駄じゃん。あんなのアホしかやってないよぉ」

トナカイ「でもサンタさん、前にスマホでゲームしてましたよね?」

サンタ幼女「あれは原作が気になってやっただけぇ、蓋を開けたらとんだ糞ゲーだったからすぐ辞めた」

サンタ幼女「何か思い出したら腹立ってきた。マジカタルシス」

トナカイ「...で、このプレゼントどうしますか?」

サンタ幼女「たまごっちでいいでしょ」ホジホジ

トナカイ「えぇ...」

トナカイ「では次です。あかりちゃん4歳から」

サンタ幼女「」ホジホジ


トナカイ「わんちゃんが欲しい」

サンタ幼女「却下」


トナカイ「...犬ですか。結構いい値段しそうですね」

サンタ幼女「いくらかかると思ってるんだよぉ...最低でも十万はするわ」

サンタ幼女「まったく近頃のガキは...サンタさんに頼めるのは5000円までって決まってるんだよぉ」

トナカイ「ないですよ、そんなルール」


サンタ幼女「そもそもサンタから犬を貰おうって魂胆が気に入らない。わざわざ貰わなくてもそこら辺に落ちてるだろぉ」

トナカイ「猫ならともかく野良犬は最近見ませんよ」

サンタ幼女「野良トナカイはいっぱい居るじゃん。奈良とか宮島とか」

トナカイ「...もういいです。突っ込むのも疲れました」

サンタ幼女「んじゃプレゼントは犬のぬいぐるみということでぇ~」


トナカイ「次ですね。たけし君6歳からです」

トナカイ「妖怪ウォッ...」

サンタ幼女「却下」


トナカイ「...まだ全部言ってないんですけど」

サンタ幼女「私ポケモン派だから、ジバ何とかよりもピカチュウだから」

トナカイ「別にどっちでもいいじゃないですか...」


サンタ幼女「というか一々一人ずつリスト作るのめんどくさくない?もう一気に全員に同じプレゼントあげればいいじゃん」

トナカイ「えぇ...」

トナカイ「そんな無理ですよ...全員が同じプレゼントを欲しいわけじゃないんですから...」

サンタ幼女「なら欲しいプレゼントの統計とって一番多いやつあげればいいじゃん。多数決だしこれが一番いいよぉ」

トナカイ「そんなめちゃくちゃですよ...欲しいプレゼントが来なかった子供の気持ちも考えてください」


サンタ幼女「タダでプレゼントをやるんだから文句を言われる筋合いなんてないもんねぇ!悔しかったら自分の親に買ってもらえばいいんだよぉ!」

サンタ幼女「分かったらさっさとまとめてこい鹿ぁ!」


トナカイ「...どうなっても知りませんからね」トコトコ




サンタ幼女「さ、モンハンしよ」ゴロン

☆☆☆☆ 一時間後 ☆☆☆☆


トナカイ「まとめて来ましたよ」


サンタ幼女「んー...読み上げといてぇ」ピコピコ


トナカイ「自分で見ればいいじゃないですか...はぁ」

トナカイ「えっと、まず一番多かったのはゲーム関係ですね。実に全体の五割でした」


サンタ幼女「ふーん...」ピコピコ


トナカイ「次はおもちゃ関係、主に低年齢の子に支持されていました。これは全体の三割ですね」


サンタ幼女「へぇ...」ピコピコ


トナカイ「残りの二割は色々バラけてたのでその他扱いです。多かったのはスマホ、携帯、漫画、中には食べ物もありました」


サンタ幼女「なるほどなるほどぉ」ピコピコ


トナカイ「で、どうするんですか...こんなのみんなが納得するプレゼントなんて絶対無理ですよ...」

サンタ幼女「そうだねぇ、じゃあ間を取ってぇ」


サンタ幼女「爆弾でいっか」

トナカイ「は?」


トナカイ「ちょ、ちょっと待ってください。爆弾?え?」

トナカイ「ど、どういう意味ですかそれ?」


サンタ幼女「だってちょうど爆弾余ってるし」ヒョイッ


トナカイ「...なんで爆弾なんか持ってるんですか」

トナカイ「とにかく駄目ですよ!そんな危ない物!子供が謝って爆発させたらどうするんですか!」


サンタ幼女「うるさいなぁ...じゃあ適当に5000円札送っとけばいいじゃん」


トナカイ「...」

サンタ幼女「5000円なら大体の欲しい物は買えるし、余った金で駄菓子でも買えるじゃん」

サンタ幼女「結局は金で解決出来ない問題なんてないんだよぉ」


トナカイ「...いいんですか本当にそれで」


サンタ幼女「いいから早くプレゼント用の予算を現金に変えてこいよぉ」


トナカイ「...本当にどうなっても知りませんからね。責任はサンタさんが取ってくださいよ」トコトコ


サンタ幼女「帰りにアイス買って来てねぇ」



バタン



サンタ幼女「あー今年はプレゼント用意すんの楽だったなぁ」

サンタ幼女「...まっ、どうせ全部無駄になるんだけどねぇ」

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............................................


サンタ幼女「チッ...遅ぇなぁ、鹿のやつ」

サンタ幼女「どうせそこら辺のやつに鹿せんべいで釣られてるんだろうな...これだから鹿は」

サンタ幼女「まあこっちは好きなだけモンハンが出来ていいんだけどぉ」


プルルルルルルルル...プルルルルルルルル...


サンタ幼女「電話ぁ?珍しいな...私の家にかかってくるなんて。まあどうせ何かの勧誘だろうし居留守するか」ゴロン


プルルルルルルルル...プルルルルルルルル...


サンタ幼女「しつこいなぁ。3コール以内に出なかったら切れよぉ」



ガチャ

『もしもし?居留守ですか?』



サンタ幼女「!?」ビクッ

サンタ幼女「えっ...な、なんで...?私出てないのに、独りでに電話が...」

『あ、今勝手に電話が出たことにびっくりしましたか?』クスッ



サンタ幼女「!?」ビクッ

サンタ幼女「こ、この声...ま、まさか...」ブルッ



『サンタさんのアイドル「聖女」ちゃんですよ♪』クスッ



サンタ幼女「あああああああああああああっ!!!!!蕁麻疹がああああああああああ!!!!!」ゴロゴロ



『覚えてるかどうか知りませんが今日はクリスマス、一年でサンタが一番忙しい日です』

『そこで私がこれからの重労働に備えて、貴女に素敵なプレゼントを送ろうと思います♪』クスッ

『...去年、私からのプレゼントを売り払ったことのお仕置きも兼ねて』



サンタ幼女「それプレゼントじゃなぁい!!!!ただの復讐!嫌がらせぇ!」

『ではプレゼントをどうぞ』


カチッ


サンタ幼女「えっ、今のスイッチ何の音...」クルッ

大量の鹿「「「「「キィー」」」」」ゾロゾロゾロ

サンタ幼女「ぎゃああああああああああああ!!!!大量のトナカイだあああああああああああ!!!!!」




ガチャ


トナカイ「お金降ろしてきましたよっと...」



サンタ幼女「助けてええええええええええ鹿ぁぁぁぁぁ!!!!!トナカイに襲われるぅぅぅぅぅぅ!!!!」

鹿「」ゾロゾロゾロ



トナカイ「えぇ...」

トナカイ「一体何やってんですか...」



サンタ幼女「聖女がああああああ!!!!トナカイを嫌がらせで送ってきたあああああああああ!!!!」

鹿「」ゾロゾロゾロ



トナカイ「それ鹿じゃないですか」



サンタ幼女「早く助けろおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」バタバタ

鹿「」ゾロゾロゾロ



トナカイ「はいはい...ほら鹿さん達、こっちが出口ですよ」ガチャ



鹿「」ゾロゾロゾロ



サンタ幼女「ぜぇ...ぜぇ...死ぬかと思った...」

サンタ幼女「糞がッ!あの聖女めェ!よくもやってくれやがったなぁ!」

トナカイ「自業自得ですよ、色々と」

サンタ幼女「今度という今度は許さねぇ!絶対復讐してやるぅ!」ドンドン

トナカイ「はいはい...ところでプレゼントの件ですけど」


袋『』ドンッ


トナカイ「これで本当にいいんですか?」

サンタ幼女「ん、じゃあお前また夜に来い」

トナカイ「え?」

サンタ幼女「だってまだ太陽昇ってるし、プレゼント配るの夜だろぉ」

トナカイ「確かにそうですけど...何か素っ気ないですね」

サンタ幼女「はっきり言って邪魔なんだよぉお前」

トナカイ「」グサッ

トナカイ「そ、そうですか!ではまた夜に!」

サンタ幼女「あ、最後にちょっとアドバイス」

サンタ幼女「お前今日あんまり出歩かない方がいいよぉ。巻き込まれたくなかったら」


トナカイ「は?どういう意味ですかそれ?」


サンタ幼女「何でもないよぉ。早く行け」


トナカイ「...?ではまた夜に」


バタン


サンタ幼女「...」

サンタ幼女「...行ったか」


サンタ幼女「...フフッ」

サンタ幼女「フフフフフフ...フフフフフフフフフフフフ...」

サンタ幼女「...私がクリスマスに何もしない?一人寂しく今年もクリスマスを過ごすと?」

サンタ幼女「んな...んな...」



サンタ幼女「んなわけないじゃああああああああああああああああんっ!!!!!!!!!」



サンタ幼女「今年も潰すに決まってんだろぉ!しかも去年よりグレードアップしてなぁ!」

サンタ幼女「鹿は役に立たないし邪魔だから今回はナシ!私一人でやってやるよぉ!」

サンタ幼女「...いや、一人ではないか」


サンタ幼女「私の他にも何十、何百という同志が居るからなぁ...」


サンタ幼女「さぁて、出かける準備でもするかぁ」

サンタ幼女「今年のクリスマスは絶っっっっっ対中止にしてやるからなぁ!!!!」

☆☆☆☆ サンタ狩り協会 秘密アジト ☆☆☆☆



サンタ幼女「...」スタスタ


覆面A「おい嬢ちゃん、ここから先は立ち入り禁止だ。今すぐ家に帰んな」

覆面B「あぁ、早く帰らないとサンタさんがプレゼントを届けてくれないぜ?」


サンタ幼女「...私はこういう者だぁ」ペラッ

サンタ手帳『』


覆面A「サンタ手帳!?するとお前はっ!」チャキッ

覆面B「ど、どうしてここが分かりやがった!?」チャキッ


サンタ幼女「おっとぉ、勘違いはしないで欲しい。私は別にお前らに危害を加えに来たわけじゃない」

サンタ幼女「私も...クリスマスを憎む者だ。まずはお前達のボスに会わせて欲しい、話はそれからだ」

覆面A「何を言って...そんなことが信じられるわけないだろ!」

覆面B「お前達サンタには何人も仲間を殺されたんだ!今ここで仇をとってやる!」


サンタ幼女「...なら、これを見れば少しは信じてもらえるぅ?」ペラッ


覆面A「な、なんだその紙は...」


サンタ幼女「サンタ協会内部の地図、下水道から中枢部までびっしりとここに書いてある」


覆面AB「「!?」」


サンタ幼女「ボスに会わせてくれればこれはお前達にやる。あとおまけにとっておきのプレゼントも...だ」


覆面A「...ちょっと待ってろ」

覆面B「おいA!正気か!?本当にこのサンタをボスに会わせる気か!」

覆面A「...B、お前の気持ちも分かる。だがこの地図があれば今年こそやつらに勝てるかもしれないんだ」

覆面A「1000年も負け続けたこの戦いに...今度こそ我らがな」

覆面B「だがサンタの力を借りるなんて!死んで行った同胞達に対する侮辱だ!」

覆面A「...同胞達は何のために死んだんだ?」

覆面B「そんなのクリスマスを中止にするために決まって...ハッ!」

覆面A「そうだ...あいつらはそのために死んだんだ。俺はあいつらの無念を晴らせるなら悪魔の力だって借りる」

覆面A「それが残された俺達に出来る最大の最大の手向けだからな...!」



サンタ幼女(この茶番さっさと終わらないかなぁ)ホジホジ



覆面B「...分かった。ボスに連絡してくれ」

覆面A「」ピポパ

プルルルルルルルル...

覆面A『...ボス、実はかくがくしかじか』

覆面A『へい...へい...分かりました。了解です』プツッ


覆面A「...入れ、ボスのところまで案内する」


サンタ幼女「やっとかよぉ」

コツコツ...コツコツ...


サンタ幼女(へぇ、サンタ狩りの組織はこういう風になってたのかぁ)


覆面A「...この扉の先にボスがいる。俺はここまでだ」

サンタ幼女「ん、案内係ご苦労さん」


ガチャ



ボス「...」フシュー



サンタ幼女(こいつがサンタ狩りの親玉かぁ)

サンタ幼女(...幼女の前で煙草とか非常識だろぉ...これだから喫煙厨は...)



ボス「話は聞いている。余計な質問はしない」

ボス「...何が目的だ?」



サンタ幼女「はぁ...?その質問も余計な質問なんじゃないのぉ?」



ボス「...中々肝が据わっているな、サンタよ」

サンタ幼女「私の目的はただ一つ、クリスマスをぶっ潰したいだけ」

サンタ幼女「そのためにお前らの力も借りたいと思って来た、はい終わりぃ」



ボス「...なぜサンタがクリスマスを憎む?貴様達はクリスマスの守護者なはずだ」



サンタ幼女「うるせぇ!!!!サンタが全員クリスマスを祝ってると思うなよぉ!!!!!このスカタン!」

サンタ幼女「こっちにも色々あるんだよぉ!分かったような口聞いてんじゃねえぞ!」



ボス「お、おう」

ボス(こ、こいつ...余程クリスマスを恨んでいるようだな...)



サンタ幼女「ゴホン...まあそんなことはどうでもいい」

サンタ幼女「お前達に渡したい物がある」ペラッ



ボス「...それがサンタ協会の内部地図か」

サンタ幼女「そう、この地図には今まで外部には公開されていないサンタ協会の内部がびっしり書いてある」

サンタ幼女「これを手がかりにサンタ協会に奇襲をかければ、お前らでもやつらを潰せるだろぉ?」



ボス「...確かにそれは我々が喉から手が出るほど欲しい代物」

ボス「だが本物という確証はどこにある?偽物の可能性も否定出来ないはずだ」



サンタ幼女「なら偵察隊でも出して確かめればぁ?」

サンタ幼女「この地図に書いてある下水道を通れば簡単に忍び込めると思うよぉ...あ、すごく臭いからガスマスクは忘れずにねぇ」



ボス「...いいだろう。協会付近に潜伏してる同胞達にその地図を送り、本物かどうか確認する」

ボス「ただし...もし偽物だった場合は生きて帰れないと思え」



サンタ幼女「はいはい~」

☆☆☆☆ 一時間後 ☆☆☆☆



『ボス!確かに通じています!この地図は...間違いなく本物です!』


ボス「...」



サンタ幼女「ほらねぇ?本物でしょ?」



ボス「...ま、まさか本当に本物とは...今までの我々の戦いは一体...」フラッ



サンタ幼女「あっ、言い忘れてたけどプレゼントはその地図だけじゃないんだよねぇ...」ゴソゴソ



ボス「ま、まだ何かあるのか?」



サンタ幼女「はいサンタ特製爆弾」ヒョイッ

サンタ幼女「一個だけで実にC4爆弾の30倍の威力、今ここにそれが1000個ありますぅ」



ボス「!?」



サンタ幼女「これを使えば...サンタ協会なんて木っ端微塵だよぉ?」ニヤァ

ボス「なっ...なっ...なっ...」パクパク



サンタ幼女「あっ、ここでは絶対爆発しないから安心していいよぉ」



ボス「な、なぜそんな物を...どうやって作って...」



サンタ幼女「まあ一応サンタだからねぇ。物作りに関してはちょっと他とは違うしぃ」

サンタ幼女「才能?ってやつ?いやー天才はつらいねぇ」



ボス「こ、これがあれば今度こそ...クリスマスを潰せるかもしれん...」



サンタ幼女「で、どうする?使う?使わない?」

サンタ幼女「まあ私はどっちでもいいけどぉ」チラッ



ボス「...使う。いや、是非使わせて頂きたい」

ボス「貴女は私達の救世主だ...!」

ボス「さ、さっそく世界中の仲間達に召集をかけて攻めこむとしよう!」ピポパ

ボス「今日はクリスマス史上最も歴史に残る日になるぞ...!」



サンタ幼女「じゃ、私はそういうことで~頑張ってねぇ~」

ガシッ

ボス「待ってもらおうか!君にも是非見届けてもらいたい!」

サンタ幼女「えっ」

ボス「君には聖母マリアの役をやってもらいたい!これから新たな歴史がスタートするわけだからな!」

ボス「君の姿を見れば同胞達の士気も上がるだろう!」

サンタ幼女「マリア...?」



民『よ・う・じょ!』

民『よ・う・じょ!」


サンタ幼女『おほほほほほぉ』



サンタ幼女「よっしゃやろう」

............................................................
...............................................


ザワザワ ザワザワ


モヒカンA「おい急にボスの召集がかかったたがどういうことだ?今年の任務までにはまだ時間があるはずだが...」

モヒカンB「アァ...噂ではどうやらサンタ協会の内部地図が見つかったらしいぞ」

モヒカンC「な、内部地図だとォ!?一体どういうことなんだァ?」

モヒカンD「俺が聞いた話はサンタから裏切り者が出たらしいゾ...そいつが情報をリークして来たらしい...」


ザワザワ ザワザワ



ボス「静粛にィ!!!!!」



ピタッ



ボス「諸君ッ!急な召集すまなかったッ!」

ボス「だがどうしても君達に知らせなくてはいけないことだ...今年こそは我らが奴らに勝利出来るのだからな」



ザワザワ ザワザワ

ボス「ではまず君達に紹介したい人物が居るッ!入ってきてくれッ!」



サンタ幼女「ど、どうもぉ~」コソッ



「オイ...誰だよアレ」

「何だか格好がサンタっぽくないか?」

「まだ幼女じゃねえか....」



ボス「単刀直入に言おうッ!この方はサンタだッ!」



「「「「「 !? 」」」」」



ボス「だが安心してくれッ!敵ではない...我々の味方、いや救世主だ!!!!」

ボス「この方が我々に授けてくれた物が二つある...まずはこのサンタ協会の内部地図だッ!」



ザワザワ ザワザワ



ボス「安心して欲しい!偽物ではない!検証の結果この地図は確かに本物だと確定しているッ!」

ボス「難攻不落と言われたサンタ協会の本部だったが...この地図に書かれている下水道を通れば潜入出来ることが判明したッ!」



ザワザワ ザワザワ



ボス「そしてもう一つの贈り物は...この高性能爆弾だ!」

ボス「実にプラスチック爆弾の30倍の威力!これをサンタ協会に仕掛ければ確実にあの城を破壊出来るハズだッ!」



ウオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!



ボス「しかし!同胞の中にはまだこのサンタを信じられない者も居るだろうッ!」

ボス「ではここで直々にサンタの話を聞いてもらおうッ!!!!」



サンタ幼女「えっ?私ぃ?」キョロキョロ

サンタ幼女「ちょっとぉ...こんなの聞いてないんだけどぉ...」

ボス「心配はない...私に言ったようにクリスマスについてどう思ってるかを同胞達にも伝えればいいのだ」

サンタ幼女「クリスマスについてどう思ってるか...?」



ザワザワ ザワザワ



サンタ幼女「えー...コホン、ど、どうもサンタ幼女です」

サンタ幼女「な、なぜ私がサンタ協会を裏切ってサンタ狩りの皆さんと手を組んだかと言うと...」


サンタ幼女「...」



サンタ幼女「クリスマスが大っ嫌いだからだよぉこの野郎!!!!!」



ビクッ



サンタ幼女「そもそもクリスマスって何ぃ?神様が生まれた日ぃ?」

サンタ幼女「んなもん居るわけねーじゃん!!!!馬鹿じゃねえのぉ!?」

サンタ幼女「まあ信じてる人は信じてる人でいいよ!ちゃんとお祝いしてるんだもん!」


サンタ幼女「私が気に食わねぇのは信じてないのに馬鹿騒ぎしてる馬鹿共だよぉ!!!!!!」

サンタ幼女「クリスマスだからって特別な気分になってる糞カップル共!」

サンタ幼女「クリスマスだからって馬鹿騒ぎしてる糞ガキ共!」

サンタ幼女「クリスマスだからって変に盛り上げようとするマスコミ共!」


サンタ幼女「こいつら全部今すぐ死ねよぉ!!!!鬱陶しいんじゃボケェ!!!!!」


サンタ幼女「そもそもクリスマスなんてよく分からんけどGHQが日本に持ち込んだ物でしょ!?知らんけど!」

サンタ幼女「日本人の悪い癖だよねぇ!すぐ回りに流される!そして流さなかった者が何か変な目で見られる!」

サンタ幼女「あーもうほんっと死ね!!!!ムカつく!イラつく!全員死ね!」


サンタ幼女「ぜぇ...ぜぇ...ちょっと休憩...疲れた...」

サンタ幼女「よし休憩終わりぃ!どこまで話した?死ねから?」


サンタ幼女「ならもう一度言わせてもらうわ!全員死ねぇ!今すぐ性病にかかって全員死ねぇ!!!!」

サンタ幼女「私の言いたいことは以上!終わりっ!死ねぇ!」



シーン



ボス「...」

ボス(...い、今までクリスマスに対する思いは誰にも負けないつもりだったが)



モヒカンA(か、勝てない...こいつには絶対勝てない...)

モヒカンB(い、いや...勝つとかそういう次元じゃない...これは...)

モヒカンC(俺達とは思いが違う..."悪意"や"敵意"ではなくこいつが持っている感情は...)

モヒカンD("殺意"...全方位に向けた圧倒的な...クリスマスを無くすためならこいつは殺人でも何でもする...)



シーン



サンタ幼女(えっ...何この雰囲気ぃ...)

パチ...



サンタ幼女「...ん?」



パチパチ...



ボス(だが...これほどまでに頼れるものはない...!)パチパチ


覆面A(こいつなら...やってくれる!)パチパチ

覆面B(クリスマスをきっと...潰してくれる!)パチパチ




パチパチパチ...

パチパチパチパチパチパチ...


パチパチパチパチパチパチパチパチィィィ!!!!!!!!!!



サンタ幼女「お、おう...」



ボス「い、いや...素晴らしいスピーチだった...ドン引きするほどに...」

ボス「諸君...これでこのサンタが敵ではないことを理解してくれたはずだ...」

ボス「あれを演技と疑うのは...少し無理があるからな...」



シーン...



サンタ幼女(え?私何か変なこと言ったぁ?)



ボス「で、では話を変えるとしよう!作戦の概要を説明する!」



ウオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!



サンタ幼女「ねぇ、もう私引っ込んでいい?モンハンしたいんだけどぉ」

ボス「え?で、出来れば作戦内容を聞いて欲しいのだが...」

サンタ幼女「どうせ銃持って本部に攻め混んで爆弾で吹き飛ばすんでしょ?聞かなくても大体分かるよぉ」

ボス「あっ...はい。何かごめんなさい」

...........................................................
............................................


トナカイ「...」


シーン


トナカイ「...夜に来いと言われていましたが、何か不安になってサンタさんの様子を見に来たら」

トナカイ「どうしてもぬけの殻になっているんでしょうか...」


トナカイ「買い物に出かけた...いやないですね。ご丁寧に携帯ゲーム機がなくなってますし」

トナカイ「まさか逃げた...?いやいやさすがにそれはない...」

トナカイ「...とは言い切れませんね。一体どこに消えたんでしょうか」


プルルルルルルル...プルルルルルルル...


トナカイ「電話?...人の家の電話に勝手に出るのは不味いですが、もし協会からの大事な電話だったら...仕方ないですね」ガチャ

トナカイ「もしもし?すみません、今この家の者は外出中でして...何かご用ですか?」


『はい、既に知ってますから大丈夫ですよ』クスッ

トナカイ「え?その声は...聖女さんですか?」


『今回はトナカイさんに用がありましてね。今すぐサンタ協会本部に来てもらえますか?』


トナカイ「私...ですか?も、もしかしてクビに...」ブルブル


『大丈夫ですよ。サンタ幼女の件で少し用があるだけですから』クスッ

『それに...面白いものが見れるかもしれませんよ....ププッ』


トナカイ「面白いもの...?はい分かりました。では失礼します」プツッ

トナカイ「サンタさんの件ってなんでしょうか?向こうに居るんでしょうか」

トナカイ「早くしないともう時間だっていうのに...はぁ、今年も何だか一波乱ありそうですね」

☆☆☆☆ サンタ協会行き 下水道 ☆☆☆☆


ボス『諸君!とうとうこの日が来た!』シュコー

ボス『これから我々はこの下水道からサンタ協会本部に侵入し!この爆弾で全てを吹き飛ばす!』

ボス『つらい戦いになるだろう!全員は生きて帰れないかもしれない!』

ボス『だが...再び会おうではないか!次はクリスマスのない世界で!』


ボス『クリスマスに死を!我々に幸福を!』シュコー



一同『『『『『 クリスマスに死を!我々に幸福を! 』』』』』シュコー



サンタ幼女(...何かあれだな。全員がガスマスク付けてるとダースベイダーとストームトルーパーみたいだな)



ボス『サンタ!君からも一言頼む!』シュコー

サンタ幼女『え?私ぃ?』シュコー

サンタ幼女『えー...あー...ゴホン』


サンタ幼女『やるぞてめらあああああああああああああああ!!!!!死んでもクリスマスだけは潰してこいいいいいいいい!!!!』



ウオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!



サンタ幼女『はい、これでいい?』

ボス『お、おう』


ボス『では行くとしようか!総員突撃いいいいいいいいいいいい!!!!!』


ウワアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!

オオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!


ドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!!!!!!!!


サンタ幼女『ふふん、これだけの数が居るなら問題ないだろうなぁ』

サンタ幼女『私もサンタ協会の最後を見届けるとするかぁ』スタスタ

キメラサンタ「...」スゥースゥー


ドドドドドドドドド゙ドドドドドド!!!!!!!!!!


キメラサンタ「...ガウ?」ムクッ


ボス『撃てええええええええええええ!!!!!』ドンッ


パララララララララララララララッ!!!!!!!!!!


キメラサンタ「ガウッ!?」ビクッ

キメラサンタ「キャウン!キャウン!」ダッ



サンタ幼女『おぉ、あのキメラのサンタもあれだけの銃撃には逃げ出すしかないのかぁ』

サンタ幼女『まっ、あいつなんて私一人でも倒せるけどぉ』



ボス『光が見えてきたぞおおおおおおおおおおお!!!!!サンタ協会は目の前だ!』

ボス『総員!戦闘用意!命令は必ず作戦を実行しろ!以上だッ!』


ウオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!

ボス『お前ら動くなァ!サンタ協会は今サンタ狩りが占拠し...』



シーン



ボス『た...?』

ボス『な、なぜ誰も居ないんだ?今日はクリスマス、本部には大勢のサンタが居るはずだ...』キョロキョロ


ザワザワ ザワザワ


サンタ幼女『えっ』

サンタ幼女『う、嘘ぉ...去年はいっぱい居たのに....』キョロキョロ


モヒカンA『あっ!ボス!あそこに一人女が居ますぜ!』

モヒカンA『俺が捕まえて来ます!』ダッ


サンタ幼女(女...?)



???「...」

モヒカンA「おいそこの女!動くな!」チャキッ

???「...出会っていきなりレディに銃を突き付けるとは感心しませんね」

モヒカンA「ハァ?お前何言ってるんだ?そんなことよりなぜここにお前以外の人がいなっ...」バタッ

モヒカンA「」



???「今宵はクリスマス、人に会ったらまず言うことがあるんじゃないですか?」

聖女「メリークリスマス...とね」クスッ



『...なんだ?モヒカンAのやついきなり倒れたぞ』ザワザワ



サンタ幼女『』ゾクッ

サンタ幼女『え、ちょ、何っ...この感じぃ...』ゾクゾク

サンタ幼女『な、何だろう...例えるなら恐竜に睨まれたコモドドラゴンというか何というか...』



聖女「メリークリスマス!サンタ狩りのみなさん!今日はよくサンタ協会に来てくれました!」

聖女「ご紹介が遅れてすみません!私はサンタ協会会長の聖女と申します!」



『『『『『 !? 』』』』』ビクッ


『なっ...サンタ協会会長!?』

『一体どういうことだ...?あいつがサンタの親玉!?』

『かわいい』


サンタ幼女『』ガクガクブルブルシカシカ

ボス『お、おいサンタ...これは一体どういうことだ?』

サンタ幼女『』ガクガクブルブルシカシカ



モヒカンB『ハッ!向こうのボスが出てくるなら話は早え!』

モヒカンB『今すぐここで死ねェ!』バンッ



聖女「はぁ...まったく荒っぽいですね」ピキーン



モヒカンB『なっ...弾丸が弾かれた!?』



聖女「せっかくの聖夜に人を殺す道具は相応しくありません。どうせならもっと楽しい物に変えましょう」ピカッ

モヒカンB『!? 銃がクラッカーに!?』


ザワザワ ザワザワ


聖女「あとそのガスマスクもいい加減取ってください。見辛くて仕方ないです」ピカッ



「なっ...ガスマスクが消えた!?」

「どういうことだ!?何が起こってるんだ!?」

「あ、あいつ一体何者...!」



サンタ幼女「こ、この隙に逃げよう...見つかったらマジでヤバイ...」コソッ

サンタ幼女「さ、幸いこの人の数なら私の姿は見えないはずぅ...」ソロソロ




聖女「見・え・て・ま・す・よ♪」




サンタ幼女「」

聖女「いやいや...あなたには驚かせましたよ。まさかサンタ狩りと組んで本部を潰そうとするなんて」

モヒカンB「おいテメェ!一体誰と話して...」

聖女「少し黙っててください」スッ

モヒカンB「」バタッ


聖女「今度ばかりは重罪中の重罪...私でも庇いきれません」

聖女「凄まじい拷問の後に死刑...いえ、見せしめとして大群衆の前で公開死刑は免れませんね」



サンタ幼女「はぅっ...あぁ...あっ...」ブルブル



聖女「ただ...一つだけあなたがこの状況を打破出来る手があります」



サンタ幼女「えっ!?」



聖女「今回あなたがしたことはサンタ協会の情報を漏らし、サンタ狩りをこの場に招いたこと」

聖女「ならいっその事、この場に居るサンタ狩りの人達を全員捕まえれば...残る結果はサンタ狩りを一気に壊滅させた有能サンタという肩書きですよ?」

サンタ幼女「...」ゴクリ



聖女「まあ私はどっちでもいいんですけどね。後はあなたが決めることです」クスッ



サンタ幼女「...」

ボス「お、おい...どういうことだ?」

ボス「話を聞く限りお前は...我々を裏切るつもりなのか?」

サンタ幼女「...」

ボス「そ、そんなわけないよな...我々は同じクリスマスを憎む同志、この絆はどんなものでも破ることはできな...」


ブンッ


ボス「へぶちっ!?」ボコォ

ボス「」ズサー


サンタ幼女「ははっ...私とお前達が同志?冗談きついわ」

サンタ幼女「お前らみたいな負け組と一緒にするなよぉ!!!!私はお前らテロリストとは違うんだよぉ!!!!」テノヒラクルー

サンタ幼女「最初から計画だったんだ!サンタ協会の情報を餌にここにお前らを呼んで一網打尽にする!」

サンタ幼女「お前らは見事に引っ掛かってくれたわけよぉ!アッハッハッハッハッハァ!!!!」




トナカイ(...)

トナカイ(面白いものが見れると聖女さんに言われてここで隠れていましたが)

トナカイ(...本当にサンタさんってクズですね。まさかサンタ狩りと手を組むなんて)

トナカイ(そして自分の都合が悪くなったら容赦なく切り捨てる...ある意味すごいですよほんと)




覆面A「お、お前ボスになんてことを...!ボスは本当にお前のことを信じてたんだぞ!」

サンタ幼女「はぁ?あんなの全部演技に決まってんじゃん!ばっかじゃないのぉ!?」

覆面B「いやどう見ても素漏れてた...」


サンタ幼女「アチョオオオオオオオオオオ!!!!!」ブンッ


覆面AB「「グハッ...」」バタッ

サンタ幼女「さぁ!かかってこい雑魚共!」

サンタ幼女「言っておくが私は一子相伝の惨多神拳の伝承者だからなぁ!!!生きて帰られると思うなよぉ!!!!」



ボコボコッ バキバキッ



トナカイ「あのー」

聖女「ププッ...クククッ...あ、トナカイさん、どうです?この状況」

聖女「お、お腹が痛くなるなるくらい面白くないですか...ププッ」

トナカイ「確かにすごい状況ですけど大丈夫なんですか?サンタさん一人にあの人数を任せて」

聖女「あの子なら多分平気でしょう。一応あの歳でサンタになったエリートですからね、それなりの訓練をしてますから負けはしませんよ」

聖女「まあ負けたら負けたらで面白いですけど」クスッ




サンタ幼女(あ、やべ...さすがにこの人数はちょっときついかも)

.............................................................
...............................................


サンタ幼女「ぜぇ...ぜぇ...や、やってやったぜ...」ボロボロ



聖女「おぉ、すごーい。4桁近くは居たのによく倒せましたね」パチパチ

トナカイ(...そういえば以前キメラを素手でボコってたり玉を蹴りで潰してましたね)


サンタ幼女「ね、ねぇ...これで許してくれるんだよね?」


聖女「はい?許すわけないじゃないですか」


サンタ幼女「」

トナカイ(まあそりゃそうなりますよねはい)


サンタ幼女「な、なんでぇ!?許すって言ったじゃん」


聖女「私はあくまで罪が軽くなるかもしれない方法を教えただけ、誰も許すとは言ってません」

サンタ幼女「で、でも私がサンタ狩りの連中を倒したのは事実じゃん!表彰と金一封を貰えてもおかしくないほどの偉業じゃん!」


聖女「しかしあなたがサンタ協会の情報と爆弾を提供したのも事実ですよ?私が居なかったらどうなってたことやら...」


サンタ幼女「な、なんでお前爆弾のことも知って...というかそもそもなんで私が寝返ったこと知ってたんだよぉ!!!!」


聖女「私に隠し事をしようだなんて2000年と15年足りないですよ」クスッ

聖女「さて...では肝心のあなたの罰ですが...そうですねぇ」


サンタ幼女「」ビクッ



聖女「本来ならこれは重大な問題...正式なサンタ会議で審議するべきですが、あなたはまだ未来がある幼女、ここで死ぬのは惜しいですからね...」


サンタ幼女(死っ...え?じょ、冗談だよね?マジで言ってんの?)

トナカイ(サンタさん...まだ自分のやったことの重大さに気付いてない...)

聖女「...特別に、今回は特例...と言っても私のわがままですが、今回の件は許してあげます」


サンタ幼女「!?」

トナカイ「!?」


聖女「ただし...これは今回のことは口外せずに私達だけの秘密にするということ」

聖女「つまりサンタ協会はあなたの罪を問わないということで、私個人からのペナルティはあります」


サンタ幼女「え?つまり許してくれるってこと!?やったあああああああああああ!!!!」

トナカイ(いやいや後半聞いてましたか?正直聖女さん個人のペナルティというのが一番心配なんですが...)


聖女「では、私からの今回のペナルティを言い渡します」

聖女「今後10年間、本部のトイレ掃除&給料90%カット&社会奉仕として牛丼屋でワンオペを1年やってもらいます♪」



サンタ幼女「...は?」

サンタ幼女「えっ...本部でトイレ掃除?全部?」

聖女「はい、今この建物にある20近くのトイレの掃除を毎日やってもらいます」


サンタ幼女「きゅ、給料90%カットってマジ?9%じゃなくて?」

聖女「はい、今のあなたの収入なら...まあもやしを食べる分には困らないでしょう」


サンタ幼女「ワ、ワンオペって何?」

聖女「まあ簡単に言えばお店がやることを全部一人でやることですね。かなり大変らしいですよ?」


サンタ幼女「...」

サンタ幼女「ざ、ざけんなああああああああああああ!!!!!割りに合わないだろうがあああああああああ!!!!!」


トナカイ(逆ギレだ...)


聖女「そう言うと思いました」クスッ

サンタ幼女「私は絶対やらないからなぁ!!!!そんなことやるならクビになった方がマシだ!!!!」


聖女「あらあら本当にいいんですか?クビになっても」

聖女「あなたの両親は既に他界済み、残った財産もあなたが白蟻のように食い潰してほぼ0」

聖女「もしサンタをクビになったら...あなた野垂れ死にますよ?」


サンタ幼女「」ビクッ

サンタ幼女「で、でもぉ...こんなの理不尽だぁ...」ウルウル

サンタ幼女「わ、私はそんなに酷いことやってなしぃ...ただクリスマスを潰そうとしただけ...」ウルウル


聖女「...ずいぶん他人事のように言ってますが、あなた本気で自分がやろうとしたことが分かっていないんですか?」


サンタ幼女「ふぇっ...」ビクッ


聖女「現在、クリスマスという行事は国を越えて世界的な行事になっています」

聖女「確かに...もう既に本来とは違う目的になっているかもしれませんが、時が経つにつれて物事が変化するのはごく普通のことです」

聖女「悲しいことですがこれが真実、どうしても避けようがありません」

聖女「ですが...例え目的が違ってもその行事を残すこと自体が、私はとても重要なことだと思っています」

聖女「人々の記憶から忘れ去られるほど悲しいことはありませんからね...」


サンタ幼女「...」


聖女「今日はクリスマス、世界中の人がちょっと幸せな気分になる特別な日です」

聖女「あなたはそれを自分勝手な思いで潰そうとした...これでもまだ自分がやったことが軽いと言えますか?」


サンタ幼女「...」


トナカイ(...厳しいようですがぐうの音が出ないほどの正論ですね。サンタさんもここまで説教されたら...)


サンタ幼女「言えるに決まってんだろヴァアアアアアアアカアアアアアアアア!!!!!!」


聖女「」

トナカイ「」

サンタ幼女「世界ぃ?知るかボケ!私にとっての世界は私!これが真実だよぉ!」

サンタ幼女「大体神様の誕生日を祝う行事なんて馬鹿らしい!神様なんて居るわけないじゃん!」

サンタ幼女「私は私を信仰してる!つまり私は神様より偉い!以上!」

サンタ幼女「他人の幸せなんてない方がマシに決まってる!私より幸せなやつなんて許せない!全員死ねばいいんだ!」

サンタ幼女「バーカ!アーホ!死ね!世界中の人間みんな死ねえええええええええ!!!!!」ダッ



聖女「...」

トナカイ「...」


シーン


トナカイ「ご、ごめんなさい...サンタさんがあそこまでクズだったなんて...本当にごめんなさい...」ペコペコ

聖女「...わ、私もあそこまで汚れてるとは思いませんでした。あれはもう思想がどうこうの話じゃないですね...魂自体が汚れてます」

トナカイ「もうマジであの人死刑にしてもいいです。今までちょっとだけ同情してた時もありましたが、もう全部吹っ切れました...」

聖女「...どさくさに紛れて逃げ出しましたね。呼び戻しましょうか」ピカッ



サンタ幼女「!?」ビクッ

サンタ幼女「く、くそっ...動けなっ...」ビリビリ



トナカイ「サンタさん...あなた本当に至上最低のクズですね。はっきり言って失望しました」

サンタ幼女「し、鹿っ!?お前いつからそこに居た!早く私を助けろぉ!」ジタバタ

トナカイ「さっきからずっと居ましたよ...」


聖女「気休め程度ですか浄化の水です...これで少しはマシな性格になるといいのですが」パシャ


サンタ幼女「ぎゃあああああああああああ!!!!!染みるううううううううう!!!!!」プスプス


聖女「悪魔以上の効き目ですね...」

トナカイ「どれだけ心が汚れてるんでしょうか...」

聖女「はぁ...とりあえず今日はもう二人とも帰っていいですよ。そろそろプレゼントを配る時間ですし」

トナカイ「はっ!そうだ!すっかり忘れてましたけど今日クリスマスじゃないですか!」


サンタ幼女「む、無理ぃ...配れない...全身が火傷したみたいに痛い...」プスプス

トナカイ「うだうだ言ってないで行きますよ!早く背中に乗ってください!」ブスッ

サンタ幼女「お、お前また刺した...またお腹刺した...」ダラダラ

トナカイ「では聖女さん!失礼します!」


聖女「はい、プレゼント配り頑張ってくださいね」クスッ

聖女「あとサンタ幼女...明日からトイレ掃除よろしくお願いしますね」ニコッ


サンタ幼女「」ゾクッ



シャンシャンシャン♪シャンシャンシャン♪

............................................................
...........................................


ガチャ


サンタ幼女「はぁ...やっとプレゼント配り疲れた...もう無理ぃ」

トナカイ「今年はサンタ狩りが居ませんでしたからかなりスムーズに終わりましたね」

サンタ幼女「もうやだぁ...死にたい...給料90%カットとかリアルに餓死しちゃうよぉ...」

サンタ幼女「あれもこれも全部聖女が悪いんだ...いつか絶対復讐してやるぅ...」メラメラ


トナカイ「その熱意を他のことに使ったらどうですか?」


サンタ幼女「うぅっ...結局今年もクリスマスを潰せなかった...」

サンタ幼女「何がいけなかったんだ...完璧な作戦だったのにぃ...」


トナカイ「100%聖女さんの存在だと思います」

サンタ幼女「あいつマジで一体何者なんだよぉ...用意した札束のプレゼントのいつの間にか普通のプレゼントに戻ってたし...」

トナカイ「何でもお見通しですね。本当にあの人が神様なのかもしれません」

サンタ幼女「んなわけないだろ、神様とか馬鹿じゃねえのお前」

トナカイ「...いきなりいつものテンションに戻りましたね」


サンタ幼女「もういいわぁ...疲れた。お前帰っていいよ」

サンタ幼女「どうせ今年もトナカイの集まりがあるんだろ?おぉん?」


トナカイ「あ、はい。何か言いづらかったんたんですけどいいんですか?」


サンタ幼女「お前なんか居てもいなくても同じなんだよぉ...さっさと消えろ」


トナカイ「そうですか...ではサンタさん、言うのを忘れていましたが」



トナカイ「メリークリスマ...」



サンタ幼女「うるせー!!!!!」ドンガラガッシャーン

バタン



サンタ幼女「...」

サンタ幼女「...」

サンタ幼女「...」


サンタ幼女「...今年も無理だったかぁ」

サンタ幼女「まあ別にいいけどねぇ...一人は慣れっこだし」

サンタ幼女「私って可愛いし頭もいいし性格もいいもん。来年こそは絶対一人でクリスマスを過ごすことなんてな...」


サンタ幼女「...」ポロポロ


サンタ幼女「...フフ」

サンタ幼女「...フフフフフフ」

サンタ幼女「...もしかしてこれで終わりだと思ってる?」



サンタ幼女「んなわけないじゃああああああああああああああああん!!!!!!」

サンタ幼女「私が奥の手を残してないと思ったか?ヴァーカァ!」

サンタ幼女「こんな時のために余分に爆弾を作って全世界のラブホテルに仕掛けてたんだよぉ!」

サンタ幼女「メリークリスマス!リア充共!そして爆死して死ねぇ!!!!」カチッ


シーン


サンタ幼女「...あれ?」

サンタ幼女「...」カチッカチッ

サンタ幼女「お、おかしいな...近くのホテルから爆発の音が聞こえるはずなにに...」

サンタ幼女「他のところは爆発してるのかなぁ?でもテレビにもネットにもそんな情報はないし...」ポチポチ


プルルルルルルルルル...ガチャ


『あ、言い忘れてましたけど例の爆弾は全て私が処分しました』

『まあ処分と言っても...あなたの家に戻しただけですけどね』クスッ



サンタ幼女「えっ」

サンタ幼女「と、ということは...」ゾー


チッ...チッ...チッ...チッ


サンタ幼女「ふぇぇ」

ピカッ




ドッカアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!!!!




トナカイ「」ビクッ

トナカイ「な、なんですか今の音...何かサンタさんの家の方から聞こえてきた気がしましたけど」キョロキョロ

トナカイ「ん?あれは...」




花火『』パーン




トナカイ「なんだ花火か...綺麗な花火ですね」

トナカイ「...来年も素敵なクリスマスになりますように」






おわり

おわり
本当は安価にする予定ですがクリスマスの予定(モンハン)が埋まっていて書き溜めという形になってしまいましたごめんなさい
そしてクリスマスに投下が間に合わなくてごめんなさい

>>1氏、ターキーと鶏肉を間違える

荒らしその1「ターキーは鶏肉の丸焼きじゃなくて七面鳥の肉なんだが・・・・」

信者(荒らしその2)「じゃあターキーは鳥じゃ無いのか?
ターキーは鳥なんだから鶏肉でいいんだよ
いちいちターキー肉って言うのか?
鳥なんだから鶏肉だろ?自分が世界共通のルールだとかでも勘違いしてんのかよ」

鶏肉(とりにく、けいにく)とは、キジ科のニワトリの食肉のこと。
Wikipedia「鶏肉」より一部抜粋

信者「 慌ててウィキペディア先生に頼る知的障害者ちゃんマジワンパターンw
んな明確な区別はねえよご苦労様。
とりあえず鏡見てから自分の書き込み声に出して読んでみな、それでも自分の言動の異常性と矛盾が分からないならママに聞いて来いよw」

>>1「 ターキー話についてはただ一言
どーーでもいいよ」
※このスレは料理上手なキャラが料理の解説をしながら作った料理を美味しくみんなで食べるssです

こんなバ可愛い信者と>>1が見れるのはこのスレだけ!
ハート「チェイス、そこのチキンを取ってくれ」  【仮面ライダードライブSS】
ハート「チェイス、そこのチキンを取ってくれ」  【仮面ライダードライブSS】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1450628050/)

>>1を守りたい信者君が取った行動
障害者は構って欲しいそうです
障害者は構って欲しいそうです - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1451265659/)

おつおつ
そうか前作から一年経ったのか
今年は早かった

今年も乙

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