【ファフナーss】結石の祝福 (68)

ギャグss(のつもり)です

書き溜め無しなので遅いです

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1451054100

ゴルディアス結晶内――

一騎「ここは…?」

カノン「ウルドの泉だ」

一騎「カノン…!?」

一騎(いや、違う…)

一騎「俺も、島と一つになるのか…?」

カノン「それは最後の祝福だ、真壁一騎」

カノン「今、我々とお前の間で調和の可能性が開かれた…皆城総士が存在と無の調和を選んだように」

一騎「存在と、無…」

カノン「そうだ、皆城総士も自身が操縦するマークニヒトをそう呼称していたはずだ†虚無の申し子†と」

一騎「†は付けてないだろ!?」

カノン「皆城総士はそのつもりで呼んでいた」

一騎「総士…」

カノン「皆城総士は別の呼称もいくつか考えていた事を我々は記憶している」

カノン「3日に一度、定期的に自身の部屋で呼称をまとめた記録ノートを描いていた」

一騎「ええ…」

カノン「この島から出てからは不明だがこの島を出る時までに三冊のノートを消費していた」

一騎「もうやめてやれよ!」

一騎「…それで、俺は結局どうなるんだ」

カノン「お前が世界を祝福するなら、我々が生と死の循環を越える命を与えよう」

一騎「俺を、母さんみたいにするのか?」

カノン「我々に心を委ねるかはお前次第だ」

カノン「たとえ心を委ねても委ねなくても皆城総士のようなポエムをつぶやく様にはならない。安心して良い」

一騎「そんな事心配してない!」

カノン「ファッションリーダー(笑)にもならない。安心しろ」

一騎「お前本当に島のミールか!?」

カノン「…」

一騎「なんか言えよ!」

カノン「我々は皆城総士によって痛みを理解した」

一騎「痛み…北極ミールの時の事か」

カノン「そう、皆城総士は『苦痛と無の使者』だ。苦痛は我々に様々な痛みを与えた」

カノン「皆城総士が存在し続ける限り、彼は我々へ痛みを永遠に与え続けるだろう」

一騎「それは…どんな苦痛なんだ?」

カノン「様々な痛みがある」

カノン「特異な衣装を着ることで集団から不審に思われる痛み、日常で使われることが少ない単語を多用する言葉…」

一騎「それさっき言ってたことじゃないか!」

カノン「あとポエム」

一騎「ポエムは別にいいだろ!言ってやるなよ!」

カノン「それら以外にも我々はたくさんの痛みを与えられた」

一騎「まだあるのか…?」

カノン「お前たちが『同化現象』と呼称する痛みに近いものだ」

一騎「同化現象…たしかに痛いけど、耐え切れないってほどじゃあ…」

カノン「あくまで『近い』というだけだ。そして、この痛みは慢性的に起こり多くのミールを苦しませている」

一騎「そんなものが…一体どんな痛みなんだ」

カノン「お前たちの言葉で言うなら『尿路結石』というものに近い」

一騎「ええ…?」

一騎「尿路結石って…お前たちにそんな部分無いだろ」

カノン「だからこそ厄介なのだ」

一騎「どういうことだよ」

カノン「排尿器官が無いのに尿路結石の痛みが続く…分かるか!?この苦しみは受けてみなければわからないだろう…!」

一騎「やっぱお前感情あるだろ」

カノン「…!」プイッ

一騎「こっちを向け!」

カノン「この痛みに苦しみ続けたことで進化したものまで出た。それほど壮絶な痛みだ」

一騎「進化って…」

カノン「お前たちがアザゼル型と呼称する者達だ」

一騎「あいつらかよ!」

カノン「彼らは北極ミールから直接痛みを分けて生まれた者達だ。その痛みは我々でも理解できないほどのもの…」

カノン「彼らは自身で痛みを消す方法を模索し続けた。そして、人類を同化して得た知識で進化していった」

一騎「人類から得た知識って…」

カノン「尿路結石を予防、解消する一つとして水分を多く摂取するというものがある。しかし我々は水を飲む事は無い、よってアザゼル型の一体は水そのものになった」

一騎「ウォーカー…!?」

カノン「走るなどの適度な運動」

一騎「ロードランナー…走ってたな…」

カノン「ジャンプなどの上下運動」

一騎「アビエイター…よく空から降りてきてたけど…」

カノン「間違った知識を得てアイシングをしているものもいた」

一騎「クローラー…」

一騎「それじゃあ…まさかお前達も…」

カノン「…」

カノン「そうだ」

カノン「お前達がフェストゥムと呼称する者たちのほとんどがその痛みを受けている」

カノン「二年前にこの島へきたミール…今お前達が来栖操と呼称しているミールもその痛みを受けている」

一騎「…甲洋も?」

カノン「そうだ」

一騎「…総士も?」

カノン「そうだ」

カノン「それだけじゃない。これを見てみろ」

http://dl6.getuploader.com/g/sssokuhouvip/90/%E3%83%8B%E3%83%92%E3%83%88%E3%81%AE%E8%82%A1%E9%96%93.jpg

一騎「ディアブロ型がニヒトに攻撃しているシーンだけど…まさか!」

カノン「そうだ」

カノン「股間に攻撃している」

カノン「痛みに苦しむあまり憎しみを理解し、こういう攻撃法を考え付いてしまったのだ」

カノン「その相手が傷みを与え続けている皆城総士なら、尚更その攻撃法をしようとするだろう」

一騎「…」

一騎「いや騙されないぞ!これコックピットに攻撃しているだけだろ!」

カノン「コック(cock)だけに?」

一騎「うるさい!やっぱりお前感情あるだろ!」

カノン「前はあった、今はもうない」

一騎「お前ぇー!」

最終回前なんでちょっと小休止してお風呂はいってきます
最終回終ったら続き書きます

ベイグラントはどうなんだカノン

最終回終ったら書くってたけど最終回の話を色々盛り込めそうなんでちょっと考えときます
今日の夜か明日書きます
ごめんね

色々あって暫く書けませんでした
再開します

一騎「そういや>>18が言ってるけど空の上にあるアザゼル型はどうなんだ」

カノン「あれは憎しみと怒りで痛みすら忘れた者達だ。このままではいずれ来る新たなミールもその憎しみに汚染されるだろう」

一騎「憎しみと怒りで痛みを…」

カノン「お前は世界の傷を塞ぎ、存在と痛みを調和させる者。彼らを止められるのはお前しかいないだろう、真壁一騎」

一騎「…」

カノン「どうした?真壁一騎」

一騎「いや…さっき総士や甲洋も痛みを背負ってるって言ってたよな…?」

カノン「そうだ」

一騎「つまり俺も総士みたいになるならその痛みを背負うんだよな…?」

カノン「そうだ」

一騎「…」

カノン「怖気づいたか。情けないぞ真壁一騎」

一騎「いや、普通嫌だろ!パワーアップイベントでデメリットを持つのは覚悟してたけど尿路結石になるデメリットって何だよ!」

カノン「これが痛みという祝福だ、真壁一騎」

一騎「もっと別の良いのがあっただろ!」

カノン「何を言う真壁一騎。お前の父もこの痛みに耐えているのだぞ」

一騎「過去に受けた傷や被爆で苦しんでるのは知ってるけど…流石に結石は無いだろ!?」

カノン「被爆でも苦しんではいる。だが、過去の最悪に近い食生活により結石が溜まっているのだ。これは我々でも癒す事はできない」

一騎「ええ…」

カノン「よく苦しい時に胸を押さえているだろう?あれは結石の痛みに苦しんでいる印だ。人前で股間を押さえるわけにはいかないからな」

一騎「知りたくなかったそんなの…」

カノン「OPの歌詞でもあるだろう?痛い!痛い!砕け散っていく位!と」

一騎「それそういう意味じゃないだろう!?」

カノン「Cry!Cry!は痛くて叫んでいるんだ」

一騎「歌手のangelaさんに失礼だとは思わないのか!やめろぉ!」

カノン「†降り立つ堕天使†(結石)」

一騎「やめろっつってんだろ!」

一騎「はあ…はあ…」

カノン「で、珪素マンになるのか?」

一騎「段々適当になってくなお前!ていうか珪素マン言うな!」

カノン「じゃあやめるのか?」

一騎「あ、いや…それはそれで…なんか皆ピンチだし…」

カノン「はっきりしろ、真壁一騎」

一騎「いや…だってさ…子供のころからの親友が尿路結石と同じ存在とか…」

カノン「それ位良いだろう。お前も同じ存在になるんだから」

一騎「いや…尿路結石と同じ存在になるとかそれもちょっと嫌なんだけど…」

カノン「ああもうはっきりしないな…。翔子!」

翔子「!」ガシッ

一騎「うわ!翔子!?いつの間に後ろに!」

カノン「このままでは島ごと皆いなくなる…。その前に無理やりにでも祝福してやる!」

一騎「やめろー!俺は尿路結石なんかになりたくない!ていうか翔子の力強い痛い痛い!」ギリギリ

翔子「…」ギリギリ

カノン「お前は世界の傷を塞ぎ、存在と痛みを調和させる者。我々はお前によって世界を祝福する…」

一騎「俺は祝福してない!!」

カッ!

カプセルダバー

一騎「…」ビチャビチャ

一騎「…」

一騎(腕が元に戻ってる…)

一騎(そして…)

一騎「…」ズキズキ

一騎「痛い…」グスッ

CDC

織姫「…!」ハッ

織姫「ミールが一騎を祝福した…!」

史彦「何っ!?」

織姫「もう戻れない…」

織姫「行きなさい!一騎!」

史彦「一騎…」ズキズキ

なんやかんやあってザイン復活後

あの世行きバス内

暉「あれ、ここは…バス?」

暉「皆…どこへ行くんだ…?」

ウォルター「誰もが何時か行く所さ!」

暉「…」チャリン

暉「あ…このお守り…」

ウォルター「そのお守り、なんて書いたんだ?」

暉「えっと…頻尿と股間の謎の痛みが治りますようにって…」

広登「ちょ」

ウォルター「そ、そうか…」

広登「」

暉「このバスどこ行くんです?発車する前にちょっとトイレ言ってきていいですか?さっき言ったとおり最近トイレ近くて…」

ウォルター「…」

ウォルター「やれやれ…出口はそこだよ。早く行ってきたまえ…」

暉「すいません!ちょっと待っててくださいね!」バタバタ

ウォルター「…」

ウォルター「ふっ…彼は長生きしそうだな…」

広登「暉ぁ…」シクシク

ウォルター「まあ、ここから彼の無事を祈っといてやろう…。な、広登くん」

広登「はい…」シクシク

ゼロファフナーコクピット内

暉「ここは…」

暉「バス…広登やウォルターさんは…」ハッ

暉「敵は!あの変な柱は!」

剣司「ゼロ!聞こえるか!」

暉「剣司先輩!」

剣司「別のミールからの攻撃は何とか防げた!お前のおかげだ暉!よくやったな!」

暉「コアを守れた…」

暉「やった…やったんだ俺…広登…!ウォルターさん…!俺!頑張ったよ…!」

暉「…安心したら何だか」ブルッ

暉「あっ」ジョバァ

里奈「ん…?」ビチャビチャ

アショーカミール防衛後

里奈「ほんっっとうにふざけんなっての!!!」ボカボカ

暉「ひいい!」

西尾先生「まあまあ…暉もあんたが寝ちまってから一人で良くやってくれたんだ。許してやりな」

里奈「でも…!」

剣司「ボロボロの身体でここまでやったんだ。な、許してやれって」

里奈「それは…分かってますけど…」

暉「…マジでごめん」ボコボコ

里奈「今度コクピットで漏らしたら許さないんだからね!」

暉「はい…」

ゴオオオオ…

史彦「総士くんたちが帰ってきたか…」

千鶴「真矢!」

真矢「お母さん…」

総士「帰ってきたか一騎」

一騎「ああ。今ならお前の痛み、分かる気がする」

総士「…」

一騎「お前が選んだ道を、俺も選ぶよ」ズキズキ

総士「一騎…」ズキズキ

真矢「なんかよくわかんないけど皆城君謝って」

総士「理不尽だ」

第四時蒼穹作戦――

ドオオオォォォォン…

ミツヒロ「ベイグラントが!」

甲洋「空のミールが落ちた!」

操「やっとあれと戦える!」

一騎「お前が俺たちと戦わせるのか!」

総士「倒れたものたちの報いを受けろ!」

ミツヒロ「させるか!」ゴオッ

総士「何だ!?」

ミツヒロ「見ろ!俺も乗れるぞ!父が作ったザルヴァートルモデルに!」

総士「邪魔をするなああ!」

一騎「うおおおおおお!」

なんやかんやあって

グレゴリ型「来た!純粋ミール!僕の憎しみと同化しろ!」

アルタイル「…」フッ

グレゴリ型「…!なぜそっちへ…!」

グレゴリ型「僕の声が届かないのか!?」

織姫「来たよ!史彦!」

ジェレミー「ソロモンに応答!未知のミールが上空より接近!」

史彦「ついに到来したか…!」

織姫「そう、あなた達が島を出る未来も…」

史彦「何…!?」

グレゴリ型「お前を同化してやる!!」シュバッ

織姫「憎しみの理由さえ忘れた絶望のコア!存在と無の力があなたを止めるわ!」

――――――――――

総士「うおおおおおお!!」ザシュウ!

ベイグラント「…!!!」

――――――――――

グレゴリ型「ぐぅ…!」


――――――――――
                                 シュクフク
総士「コアの亡霊よ!感じるか!それが痛みだ!僕がお前たちに与える『結石』だ!」バキン!

ベイグラント「…」シュゥゥゥゥバキバキパリン!

――――――――――

グレゴリ型「ぐぅう…!」

グレゴリ型「…!」

グレゴリ型「ぎゃああああ!!なんじゃこりゃあああ!!!!!」

史彦「おい口調」

織姫「それが一番大きい結石の痛み…!」

史彦「…!」ゾクッ

グレゴリ型「くそおおおおおおおおおお!!!!」フッ

ミツヒロ「ぐう…!何だこの痛み!」

ミツヒロ「お前のせいか!?消えろおおお真壁ぇ!!」

一騎「俺は、お前を信じる…」

ミツヒロ「…!」
        ココロ
一騎「お前の結石は今どこにある、ミツヒロ…!」

ミツヒロ「…」

ミツヒロ「…アイ?俺が、アイを殺してしまっていたのか…?」

ミツヒロ「真壁…俺は…」

一騎「ミツヒロ…」

総士「…」パキパキ

総士「これが辿り着いた未来…怖いかニヒト?…僕もだ」

総士「尿道が傷つく恐怖…痛みの根源か…」

織姫「生まれることの恐れも同じ。痛みも悲しみも生きる事全てが祝福…」

総士「織姫…」

織姫「全てを受け入れて世界を祝福する時…結石がきちんと出た時、誰もが希望に満ちた未来を拓く」

織姫「いつだってそれは信じていい未来なんだよ、総士…」

総士「還ったか、織姫…」

総士「僕らも還ろう、ニヒト。命の源へ…」

一騎「フェストゥムの世界…」

総士「その入り口、存在と無の地平線だ」

一騎「総士!」

総士「僕は今度こそ地平線を越えるだろう。無と存在の調和を未来へ託して…」

総士「未来へ導け一騎。そして互いの祝福の彼方で会おう。何度でも…!」

一騎「ああ、総士。必ず…!」

二年後

「ねえ、あの向こうには何があるの?」

「世界とお前の故郷だ」

「せかい…?こきょう…?」

「帰ろう、総士」

「うん!」




君は知るだろう

苦しみに満ちた病でも、存在を選ぶ心

それが僕らを快方へと向わせるのだと

世界の祝福と共に、僕らは結石が出る事を祈り続ける

何度でも

おわり

>>41あたりがやりたかっただけなのになぜこんな事に…
最後の方gdgdだったし

ファフナーの続編、有るといいですね
ていうかあの終わり方なんだし続編あるよね…?

あと>>54の結石を祝福と読ませるためのルビをミスってるんで
万が一、まとめる酔狂な方がいらっしゃいましたらそれだけ直しておいてくれるとありがたいです

html化依頼出してきます

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